JPH08216955A - 自動二輪車における冷却器の配置構造 - Google Patents

自動二輪車における冷却器の配置構造

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JPH08216955A
JPH08216955A JP7029060A JP2906095A JPH08216955A JP H08216955 A JPH08216955 A JP H08216955A JP 7029060 A JP7029060 A JP 7029060A JP 2906095 A JP2906095 A JP 2906095A JP H08216955 A JPH08216955 A JP H08216955A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの整備性を向上させると共にエンジ
ンの不整燃焼を防止する、自動二輪車における冷却器の
配置構造を提供すること。 【構成】 車両側面視でシリンダーヘッド部2aの前側
に配置され、かつ、エンジン2内を冷却するオイルの熱
を大気に拡散させるオイルクーラー4を備えた自動二輪
車において、シリンダーヘッド部2aの右側壁2aRに
はカムチェーン室8が形成されると共に、車両背面視で
シリンダー中心線Cにを挟んでカムチェーン室8とは反
対側のシリンダーヘッド部2aの部位にはスパークプラ
グ10,10が取り付けられている。そして、オイルク
ーラー4は、車両背面視でシリンダー中心線Cに対して
カムチェーン室8側に偏在して配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車における冷
却器の配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図4および図5に示す油冷
エンジンaのような自動二輪車用エンジンにおいては、
オイルクーラーbで冷却されたオイルがオイルパイプc
によってシリンダーヘッド部d内に送られ、カムジャー
ナルやロッカーアームのスリッパー面等を潤滑・冷却し
た後、オイルリターンパイプeを介してクランクケース
f内に戻されるようになっている。
【0003】通常この種のエンジンaにおいて、オイル
パイプcのエンジンa側の接続位置は、シリンダー中心
線Cを挟んでカムチェーンラインLと反対側のシリンダ
ーヘッド部dの側壁に制約を受けている。これは、カム
チェーンラインLの通るシリンダーヘッド部d内に空洞
のカムチェーン室が形成されているので、シリンダーヘ
ッド部dでオイルを受け入れて、しかもシリンダーヘッ
ド部d内でのオイル通路を簡素化するには、カムチェー
ン室とは反対側でオイルを受け入れなくてはならないか
らである。
【0004】そして、上記のようにオイルパイプcの接
続部c1が制約を受けるため、オイルパイプcの管長を
短くするには、オイルクーラーbの位置もオイルパイプ
cの接続部c1側に設けられることが望ましい。このた
め、図4で示すエンジンaでは、左側(車両進行方向に
対して左側)にオイルクーラーbが配置されており、オ
イルクーラーbの配管が最短で済むようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記エンジ
ンaにおいて、オイルパイプcの接続部c1の場合と同
様の理由から、スパークプラグ(図4および図5ではプ
ラグキャップgでその取り付け位置を示す)の取り付け
位置も通常はシリンダーヘッド部dの反カムチェーンラ
インL側つまり左側に制約を受ける。そのため、このス
パークプラグとオイルクーラーbとはシリンダー中心線
Cに対して同じ側に配置されることになる。
【0006】したがって、スパークプラグの取り付け・
取り外しの作業がオイルクーラーbや接続部c1等の存
在に影響されて行いづらく、エンジンaの整備性が悪く
なる恐れがある。また、オイルクーラーbを通過した熱
風がスパークプラグの座面に当たるため、該座面付近の
冷却性が低下する恐れもあった。
【0007】なお、これらの問題点は、オイルクーラー
を備えた自動二輪車に限られるものではなく、シリンダ
ー部の前側にラジエターが配置された自動二輪車におい
ても生じ得るものである。
【0008】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、エンジンの整備性を向上させ、しか
もスパークプラグの座面付近の冷却低下を防いでエンジ
ンの不整燃焼を防止する自動二輪車における冷却器の配
置構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次の構成を有する。すなわち、請求項1の
発明は、車両側面視でエンジンのシリンダーヘッド部の
前側に配置され、かつ、前記エンジン内を冷却したオイ
ルまたは冷却水の熱を大気に拡散させる冷却器を備えた
自動二輪車であって、前記シリンダーヘッド部の左右の
側壁の一方にはカムチェーン室が形成されると共に、車
両背面視でシリンダー中心線を挟んで前記カムチェーン
室と反対側の前記シリンダーヘッド部の部位にはスパー
グプラグが取り付けられたものにおいて、前記冷却器
は、車両背面視で前記シリンダー中心線に対して前記カ
ムチェーン室側に偏在するように配置されたものである
ことを特徴とする自動二輪車における冷却器の配置構造
である。
【0010】また、前記冷却器が前記シリンダーヘッド
部内にオイルパイプを介してオイルを送るオイルクーラ
ーである場合に、前記オイルパイプを、前記シリンダー
ヘッド部を上方から覆うヘッドカバー部のオイルクーラ
ー側の側壁と、前記オイルクーラーとの間に配管し、さ
らにヘッドカバー部でのオイルパイプの接続位置を車両
側面視でカムシャフトのスプロケットの外周縁から外れ
た位置にするようにしてもよい。
【0011】
【作用】本発明によれば、冷却器の配設位置がシリンダ
ー中心線を挟んで車両背面視でスパークプラグの取り付
け位置とは反対側になるため、スパークプラグの着脱作
業が冷却器やその配管構造に影響されることがなくな
り、エンジンの整備性が向上する。
【0012】また、冷却器の配設位置とスパークプラグ
の取り付け位置とが車両進行方向に対して車両背面視で
左右に並ぶため、車両走行中、冷却器を通過した熱風が
スパークプラグの座面に当たることもない。これによ
り、スパークプラグの座面付近の冷却低下が無くなり、
エンジンの不整燃焼が防止される。
【0013】また、冷却器がオイルクーラーである場合
に、カムチェーン室の制約を受けないヘッドカバー部の
オイルクーラー側の側壁と、前記オイルクーラーとの間
に前記オイルパイプを配管するようにすれば、オイルパ
イプの管長が最短で済む。したがって、オイルクーラー
をカムチェーン室側に配置したにもかかわらず、オイル
パイプに掛かるコストを削減できるようになる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。本実施例は、本発明を自動二輪車用油冷4サイ
クルエンジンに適用したものである。なお、本実施例に
おいて、左・右とは、車両進行方向に対しての左側・右
側のことをいう。図1は本実施例に係る4サイクルエン
ジンを背面から見た垂直断面図、図2は該エンジンを備
えた自動二輪車の要部の右側面図、図3は該自動二輪車
の要部の左側面図である。
【0015】本実施例に係る自動二輪車6は、図1およ
び図2に示すように、車両側面視でエンジン2のシリン
ダーヘッド部2a前側に配置され、かつ、エンジン2内
を冷却したオイルの熱を大気に拡散させるオイルクーラ
ー(冷却器の一例)4を備えたものであり、シリンダー
ヘッド部2aの右側壁2aR(左右の側壁の一方に相
当)にはカムチェーン室8が形成されると共に、車両背
面視でシリンダー中心線Cを挟んでカムチェーン室8と
は反対側のシリンダーヘッド部2aの部位には二本のス
パークプラグ10,10が取り付けられたものである。
そして、本実施例のオイルクーラー4の配置構造では、
オイルクーラー4が車両背面視でシリンダー中心線Cに
対してカムチェーン室8側に偏在するように配置されて
いる。
【0016】また、オイルクーラー4は、シリンダーヘ
ッド部2a内にオイルパイプ12を介してオイルを送る
ようになっており、そのオイルパイプ12は、シリンダ
ーヘッド部2aを上方から覆うヘッドカバー部2bの右
側壁2bRと、オイルクーラー4との間に配管されてい
る。
【0017】以下、本実施例に係る各部の構成について
詳細に説明する。自動二輪車6は、図2に示すように、
前輪を操向自在に支持するヘッドパイプ14と、このヘ
ッドパイプ14の上部後面に溶着されて後方に延びるメ
インフレーム16と、このメインフレーム16に載置さ
れた燃料タンク18と、ヘッドパイプ14の下部後面に
溶着され下方に延びて後方に屈曲したダウンチューブ2
0とを備える。このダウンチューブ20は、ヘッドパイ
プ14から下方に延びる一本の前チューブ20aと、こ
の一本の前チューブ20aの下端部の左右両側面に溶着
されて湾曲しながらエンジン2の下縁を通り、車両後方
に向けて延びる左右一対の後チューブ20b,20bと
から構成される。
【0018】エンジン2は、前記ダウンチューブ20お
よびメインフレーム16で構成された車体フレームの複
数の箇所に適宜固定されている。エンジン2は、クラン
クケース部2cと、このクランクケース2cの前寄りの
上部に締着されたシリンダー部2dと、このシリンダー
部2d上端に締着された前記シリンダーヘッド部2a
と、このシリンダーヘッド部2a上に載置固定された前
記ヘッドカバー部2bとから主に構成される。これら4
部品の組み付けは、例えば上下方向にスタッドボルトな
ど締着用のネジ部材を挿通することで行われる。
【0019】エンジン2の各部の構成を説明する。クラ
ンクケース部2cは、図1に示すように、左側クランク
ケース2cLと右側クランクケース2cRとの対向する
側縁部を締着して成る左右割れ(左右分割型)であり、
左右のクランクケース2cL,2cRそれぞれの側壁に
は、ボールベアリング22を介してクランクシャフト2
4が回転自在に支持されている。また、クランクケース
部2cの下部には潤滑・冷却用オイルが貯溜されたオイ
ルパン26が形成されていて、このオイルパン26内の
オイルは、ストレーナーでろ過されると共にエンジン2
の各部にオイルポンプで圧送される。
【0020】また、左側クランクケース2cLの側壁か
らはクランクシャフト24の左側軸端部が突出し、該軸
端部には、クランクシャフト24の回転に伴って発電を
行うマグネトー28が設けられている。さらに、当該側
壁にマグネトー28を内包するマグネトーカバー30が
取り付けられることで、マグネトー室32が形成され
る。
【0021】シリンダー部2dは、図2に示すように、
その上部が前方にかつその下部が後方に位置するように
やや前傾しており、その内周壁では、図1に示すよう
に、コンロッド34を介してクランクシャフト24に取
り付けられたピストン36が摺動するようになってい
る。また、シリンダー部2dの右側壁2dRには、横断
面矩形のカムチェーン室38が上下方向に沿って一体形
成されている。
【0022】シリンダーヘッド部2aは、図1に示すよ
うに、その上部でカムシャフト40を回動自在に支持し
たものであり、このカムシャフト40の右側の軸端部に
は、カムチェーン42が巻掛けられたスプロケット44
が取り付けられている。また、シリンダーヘッド部2a
に設けられた前記カムチェーン室8は、シリンダー部2
dのカムチェーン室38と上下に連なるように、シリン
ダーヘッド部2aの右側に形成されている。なお、カム
チェーン42の下部は、クランクシャフト24に設けら
れたスプロケット24a(図2参照)に巻掛けられてい
る。
【0023】前記二本のスパークプラグ10,10は、
いわゆるツインプラグであって2点点火を行うものであ
る。このスパークプラグ10,10は、シリンダーヘッ
ド部2a下面に形成された燃焼室2a1にそれぞれの先
端部が臨んでおり、シリンダーヘッド部2aの左側の部
位に左右に並んで設けられている。この二本のスパーク
プラグ10,10のうちの一方は、先端部が燃焼室2a
1の略中央部に位置するように左側に傾斜し、他方は先
端部が燃焼室2a1の左端に位置するように左側に傾斜
している。
【0024】オイルクーラー4は、車両背面視で縦長の
略長方形形状を呈するものであって、シリンダーヘッド
部2aの前方、かつ、シリンダー中心線Cに対してカム
チェーン室8側つまり右側に偏在している。具体的に
は、車両背面視でオイルクーラー4の左側縁がシリンダ
ー部2dの内壁の右側縁と略重なるように位置してい
る。
【0025】また、オイルクーラー4上端部の左側面と
ヘッドカバー部2bの右側壁2bRとは、図2に示すよ
うに、前記オイルパイプ12で連結されており、このオ
イルパイプ12によってオイルクーラー4からヘッドカ
バー部2b内にオイルが供給される。一方、オイルクー
ラー4の下端部と右側クランクケース2cRとは、オイ
ル取り出しパイプ46を介して連通している。
【0026】オイルパイプ12は、図1に示すように、
ヘッドカバー部2bの後述する横孔58bに取り付けら
れたヘッド側パイプ12aと、オイルクーラー4上部の
導出部に取り付けられたクーラー側パイプ12bと、こ
れらヘッド側パイプ12aとクーラー側パイプ12bと
の間に配管されたホース12cとから主に成る。また、
オイル取り出しパイプ46は、図2に示すように、右側
クランクケース2cRの側壁に取り付けられたクランク
ケース側パイプ46aと、オイルクーラー4下部の導入
部に取り付けられたクーラー側パイプ46bと、これら
クランクケース側パイプ46aとクーラー側パイプ46
bとを接続するホース46cとから主に成る。
【0027】このように構成されたオイルクーラー4
は、ダウンチューブ20の前チューブ20aの右側面に
締着される。その締着に際しては、前チューブ20aの
右側面の上下二箇所に突設された取り付けボス部48
に、オイルクーラー4の左縁部の上下二箇所に突設され
たブラケット4a,4aを、断面H形のクッション50
を介してフランジボルト52で締め付けるようにして行
う。
【0028】ここで、エンジン2におけるオイル戻し構
造を説明する。シリンダーヘッド部2a内のオイル通路
54は、図1に示すように、カムシャフト40の中心線
に略沿って貫通して形成されている。また、このオイル
通路54は、シリンダーヘッド部2a内における軸受部
にオイルを送る軸径方向に形成された連通孔54aを有
する。また、オイル通路54の右側端の開口部は、シリ
ンダーヘッド部4aに嵌め込まれたキャップ56によっ
て塞がれる一方、その左側端の開口部は、ヘッドカバー
部2bの内部に形成されたオイル誘導孔58に連通して
いる。
【0029】このオイル誘導孔58は、オイル通路54
の左側端から上方に向けて設けられた縦孔58aと、こ
の縦孔58aの上端から右側方に水平に延びてヘッドカ
バー部4aの右側壁2bRで開口した横孔58bとから
構成されている。この横孔58bは、ヘッドカバー部2
bの中でも車両側面視(図2参照)でスプロケット44
の外周縁から外れた、カムチェーンラインに影響されな
い位置に設けられていて、その右側端の開口部には前記
オイルパイプ12のヘッド側パイプ12aが接続され
る。
【0030】カムチェーン室8に隣接したシリンダーヘ
ッド部2aの軸受部には、オイル通路54の内径に比し
て小径のオイル噴射孔60が形成されている。このオイ
ル噴射孔60は、その中心線が燃焼室2a1の略中央部
に向くように傾斜しており、オイルを冷却用チャンバー
62の下面に斜めに吹き付ける。
【0031】冷却用チャンバー62内におけるカムチェ
ーン室8側と反対側には、前後一対のオイル戻し通路6
4が設けられている。この一対のオイル戻し通路64
は、それぞれ燃焼室2a1の左側つまりシリンダーヘッ
ド部2aの左側壁2aLの内部に形成されている。この
オイル戻し通路64の下端は、シリンダー部2dとの合
わせ面で開口しており、その開口部に対向するシリンダ
ー部2d側の合わせ面の部位からシリンダー部2dの下
端までには、オイル戻し通路66が形成されている。さ
らに、このオイル戻し通路66と連なるように、左側ク
ランクケース2cLの左側壁の内部にもオイル戻し通路
68が設けられている。
【0032】以上のようなオイル通路構造により、図2
に示すように、クランクケース部4cの下部のオイルパ
ン26内のオイルは、オイルフィルター70を通った
後、オイル取り出しパイプ46よって外部に取り出され
てオイルクーラー4に圧送される。さらにオイルは、オ
イルクーラー4内を通って冷却され、オイルパイプ12
を介してヘッドカバー部2bの右側壁2bRに導かれ
る。ヘッドカバー部2b内では、図1に示すように、オ
イルはスプロケット44の上端部前方のオイル誘導孔5
8を通って、カムチェーン室8と干渉することなくカム
シャフト40の左軸端に達し、カムシャフト40内部の
オイル通路54に流れ込む。そして、連通孔54aから
カムシャフト40の外部に流出して軸受部を潤滑する。
【0033】軸受部を潤滑したオイルは、オイル噴射孔
60から冷却用チャンバー内62に噴射される。その
際、噴射されるオイルは、冷却用チャンバー62の下面
に吹き付けられると共に、冷却用チャンバー62におい
て、カムチェーン室8側である右側から左側に向けて流
れる。そして、冷却用チャンバー62の左側に流れて来
たオイルは、オイル戻し通路64、シリンダー部2dの
オイル戻し通路66、および、左側クランクケース2c
Lのオイル戻し通路68を流下し、クランクケース部2
c内に入いる。さらにスタータードリブンギヤ72と左
側クランクケース2cLの側壁との間に介在された環状
のオイルセパレーター74の内方を、クランクシャフト
24およびマグネトー28を避けつつ抜けてオイルパン
26に戻る。
【0034】以上のように構成された本実施例によれ
ば、オイルクーラー4の配設位置がシリンダー中心線C
を挟んで車両背面視でスパークプラグ10,10の取り
付け位置とは反対側になるため、スパークプラグ10,
10の着脱作業がオイルクーラー4やその配管構造に影
響されることがなく、エンジン2の整備性が向上する。
【0035】また、スパークプラグ10,10の取り付
け位置とオイルクーラー4の配設位置とが車両進行方向
に対して車両背面視で左右に並ぶため、オイルクーラー
4を通過した熱風がスパークプラグ10,10の座面1
0a,10aに当たることもない。これにより、当該座
面10a,10a付近の冷却低下を無くし、エンジン2
の不整燃焼を防止することができる。
【0036】さらに、オイルパイプ12を、シリンダー
ヘッド部2aの側壁ではなく、カムチェーン室8によっ
て制約を受けないヘッドカバー部2bの右側壁2bR
と、オイルクーラー4との間に配管するようにしたの
で、オイルパイプ12の管長、特にホース12cの管長
が最短で済むようになる。したがって、オイルクーラー
4をカムチェーン室8側に配置したにもかかわらず、オ
イルパイプ12に掛かるコストを削減できる。
【0037】さらに、本実施例では、オイルクーラー4
がシリンダー中心線Cに対して右側に偏在することか
ら、マグネトー28、スタータモーター76等の重量物
が配置される車両の左側部分と、比較的軽い車両の右側
部分とのバランスが良くなる。
【0038】なお、本実施例は、本発明の好適な実施の
態様であり、本発明の技術的範囲はこの実施例に限定さ
れない。例えば、本実施例では、本発明をオイルクーラ
ーを備えた自動二輪車に適用したが、本発明は、その他
の冷却器、例えば冷却水用の放熱器としてラジエターを
備えたものにも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明によれば、冷
却器をシリンダー部の前側に備えた自動二輪車におい
て、エンジンの整備性を向上させることができ、またエ
ンジンの不整燃焼を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る4サイクルエンジンを背面から
見た垂直断面図である。
【図2】本実施例に係る4サイクルエンジンを備えた自
動二輪車の要部の右側面図である。
【図3】本実施例に係る4サイクルエンジンを備えた自
動二輪車の要部の左側面図である。
【図4】従来例に係る自動二輪車の要部の正面図であ
る。
【図5】従来例に係る自動二輪車の要部の左側面図であ
る。
【符号の説明】
2 エンジン 2a シリンダーヘッド部 2aR シリンダーヘッド部の右側壁(左右の側壁の一
方に相当) 2b ヘッドカバー部 2bR ヘッドカバー部の右側壁 2d シリンダー部 4 オイルクーラー(冷却器の一例) 6 自動二輪車 8 カムチェーン室 10 スパークプラグ 12 オイルパイプ C シリンダー中心線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側面視でエンジンのシリンダーヘッ
    ド部の前側に配置され、かつ、前記エンジン内を冷却し
    たオイルまたは冷却水の熱を大気に拡散させる冷却器を
    備えた自動二輪車であって、前記シリンダーヘッド部の
    左右の側壁の一方にはカムチェーン室が形成されると共
    に、車両背面視でシリンダー中心線を挟んで前記カムチ
    ェーン室と反対側の前記シリンダーヘッド部の部位には
    スパーグプラグが取り付けられたものにおいて、前記冷
    却器は、車両背面視で前記シリンダー中心線に対して前
    記カムチェーン室側に偏在するように配置されたもので
    あることを特徴とする自動二輪車における冷却器の配置
    構造。
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