JPH08216685A - 窓ガラスのきしみ騒音を防止する装置 - Google Patents

窓ガラスのきしみ騒音を防止する装置

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JPH08216685A
JPH08216685A JP7028349A JP2834995A JPH08216685A JP H08216685 A JPH08216685 A JP H08216685A JP 7028349 A JP7028349 A JP 7028349A JP 2834995 A JP2834995 A JP 2834995A JP H08216685 A JPH08216685 A JP H08216685A
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vibration
glass
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lining
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オスカール・ブショール
Martin Abendschein
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓ガラス、特に乗用車サイドガラスの出し入
れ時に発生するきしみ騒音を除去することである。 【構成】 速度ｖで相対的に動く接触する２個の物体の
間には、摩擦力 【外１】 が生じる。この場合F(v)は摩擦力の定数であり、 【外２】 と 【外３】 は一方の物体の振動速度である。この２個の物体の間の
自励摩擦振動を防止する装置は、一方の物体に連結され
た、モード追加減衰Ｒを有する振動減衰材または吸振材
を備えている。このモード追加減衰Ｒは次の条件を満足
する。 Ｋ−Ｆ1 ＋Ｒ＞０

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスに接触するシー
ルに対して横方向に摺動可能である窓ガラス、特に乗用
車サイドガラスのきしみ騒音を防止するための装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】“付着滑り作用”として知られている自
励の摩擦振動は、比較的に大きな力で接触するシールに
よって車体に対してシールされている乗用車サイドガラ
スを出し入れするときに、きしみ騒音を生じる。一般的
に、質量、強度および形状寸法のようなシステムのパラ
メータを最適化することによって付着滑り作用を防止す
ることが試みられる。そのために、摩擦および減衰メカ
ニズムが複雑であるので、コストのかかる理論的および
実験的な研究が必要である。しかし、この研究は必ず成
功を保証するものではない。実験的研究の結果、単位面
積当たりの押圧力が小さい場合にのみスムースな運動が
可能であることが判った。
【０００３】技術者にとって解決が非常に困難な問題
は、きしみ騒音を防止することである。このきしみ騒音
は、シールのような弾性材料上で窓ガラスのような滑ら
かな面が滑動することによって生じる。このようなきし
み騒音は、モータで駆動されて一定の速度で出し入れさ
れる乗用車サイドガラスの場合に、特にやっかいであ
る。
【０００４】ドイツ連邦共和国特許出願公開第４１１９
７０４号公報またはヨーロッパ特許出願公開第０４８９
５３７号公報により、乗用車のドア用の窓シールが知ら
れている。この窓シールの場合、ガラスを動かすために
必要なモータの力を低減するために、ガラスが動くとき
のガラスに対するシールの押圧力が弱められる。更に、
シール上のビロードのようなライニングが知られてい
る。このライニングは同様に摩擦を小さくするが、時が
経つうちに磨滅する。
【０００５】ドイツ連邦共和国特許出願公開第３３０１
９３５号公報またはドイツ連邦共和国特許出願公開第４
０４００３７号公報によって、軟弾性材料からなるシー
ル条片が知られている。シール条片の曲げ強度を高める
かまたは持続するよう形成するために、補強体がこのシ
ール条片内に設けられている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、閉鎖
状態のシール性に悪影響を与えずに、窓ガラス、特に乗
用車サイドガラスの出し入れ時に発生するきしみ騒音を
除去することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題は、シールが、
振動減衰材または吸振材に連結された条片状の中空成形
体として形成されていることによって解決される。
【０００８】
【実施例】図１に示した、自励摩擦振動の問題に関する
例示的な等価説明図に基づいて、本発明を詳しく説明す
る。この略示した例では、ベルト１が質量Ｍの物体２の
下を速度ｖで動く。一般的な場合、Ｍは固有振動数ωの
摩擦振動のモード質量である。同様に、Ｃはモードばね
定数であり、Ｋはこのような摩擦振動のモード減衰率で
ある。固有振動数ωは次式によって決まる。
【０００９】
【数１】 ベルト１と物体２の間には、摩擦力
【００１０】
【外１】 が発生する。この摩擦力は相対速度
【００１１】
【外２】 に依存する。この相対速度は速度ｖと振動速度
【００１２】
【外３】 との重畳にって生じ、線形の近似（テイラー級数）で次
式
【００１３】
【数２】 によって表すことができる（P.M.Morse,K.U.Ingard,"Th
eoretical Acoustic"McGraw-Hill,1968年 841頁以降参
照) 。ここで、
【００１４】
【外４】 は物体２の振動速度であり、
【００１５】
【外５】 はテイラー級数展開の最初のF(v)の導関数である。振動
を考察するために、摩擦力F(v)の一定の項は無視するこ
とができる。自励摩擦振動について、次の運動法廷式
【００１６】
【数３】 が生じる。
【００１７】項（K-F1) が負である限り、摩擦振動が発
生する。本発明では、ベルト１と物体２からなる振動系
に、例えばそれ自体公知の振動減衰部材または吸振材の
形をした付加的な減衰部材が取り付けられる。この減衰
部材はモード追加減衰Ｒを有する。この追加減衰Ｒが次
の条件 Ｋ−Ｆ1 ＋Ｒ＞０ を満足するように定められると、ベルト１と摩擦物体２
からなる系全体が安定し、摩擦振動を発生しない。
【００１８】次に、図２〜１０に部分的に略示した乗用
車サイドガラスシールの実施例に基づいて本発明を詳し
く説明する。この場合すべて、ドア内側のいわゆる竪穴
シールの横断面を示している。更に、同じ部品または同
じような部品は図中符号の一桁の数字が同じである。
【００１９】図２〜１０に示した実施例において、速度
ｖで垂直方向に摺動可能なサイドガラス２１，３１・・
・１０１には、帯状のシール２２，３２・・・１０２が
接触している。このシールはゴムまたは類似の弾性材料
からなる中空成形体で作られている。保持部材２３，３
３・・・・１０３に対するシールの固定は、シールに一
体化されたＵ字状の締付け部材を介して行われる。この
締付け部材には、対応して形成された内側の補強部材２
４，３４・・・１０４が一体化されている。
【００２０】図２に示した実施例の場合には、管状シー
ル２２の内室の中の、動くガラス２１との摩擦によって
生じる運動のときに最も大きく変形する個所に、減衰内
張り２５が設けられている。この緩衝内張りは例えば高
減衰性のエラストマー、発泡エラストマーまたはいわゆ
る“押し込まれた”内張りからなっている。
【００２１】図３に示す実施例の場合には、シールの内
壁全体がいわゆる“消音コンパウンド内張り”または
“押し込まれた内張り”によって覆われている。図４に
示した実施例の場合には、シール４２の内室全体に減衰
を行う発泡エラストマーが充填されている。
【００２２】図５に示した実施例の場合には、シール５
２の下側の外壁範囲に、吸振材５５が取付けられてい
る。この吸振材は公知のごとく導波管として、シール５
２に励起された振動を導出および吸収する。
【００２３】図６に示した実施例の場合には、シール６
２の内室の内壁の片側に、例えば接着剤によって摩擦連
結的に取付けられた、いろいろな周波数に適合する共鳴
吸収材６５が設けられている。共鳴吸収材６５の周波数
は摩擦振動の固有振動と調和振動に適合する。
【００２４】図７に示した実施例の場合には、シール７
２の上側に、帯状の吸振材７５が取付けられている。こ
の吸振材はその長い有効長さに基づいて、図５の振動よ
りも低い振動を減衰するために適している。
【００２５】図８に示した実施例の場合には、シール８
２の内室に内張り８５が挿入されている。この内張りは
シール８２の内壁に対して平行に延びているが、シール
は８１．１の範囲においてのみ内壁に固定連結され、こ
れに対して範囲８５．２は内壁と摩擦する。シール８２
の振動は固体摩擦によって減衰される。
【００２６】図９では、内側補強部材９４の曲げ振動お
よび回転振動がいわゆるサンドイッチシステムまたは複
合システムによって減衰される。その際、粘弾性の層９
５が内側補強部材９４に取付けられ、それ自体が剛性の
あるカバーに連結されている。
【００２７】図１０の竪穴シール１０２はドア内側でク
リップ１０３．１によってドアフレーム１０３．２に連
結されている。図１０では、保持クリップ１０３．１の
振動はクリップ１０３．１とドアフレーム１０３．２と
の間の高減衰性のエラストマー１０５によって減衰され
る。
【００２８】
【発明の効果】本発明による装置は、窓ガラス、特に乗
用車サイドガラスの出し入れ時に発生するきしみ騒音を
除去することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】自励摩擦振動の問題に関する例示的な等価説明
図である。
【図２】本発明の実施例による乗用車サイドガラスシー
ルの部分横断面図である。
【図３】他の実施例による乗用車サイドガラスシールの
部分横断面図である。
【図４】他の実施例による乗用車サイドガラスシールの
部分横断面図である。
【図５】他の実施例による乗用車サイドガラスシールの
部分横断面図である。
【図６】他の実施例による乗用車サイドガラスシールの
部分横断面図である。
【図７】他の実施例による乗用車サイドガラスシールの
部分横断面図である。
【図８】他の実施例による乗用車サイドガラスシールの
部分横断面図である。
【図９】他の実施例による乗用車サイドガラスシールの
部分横断面図である。
【図１０】他の実施例による乗用車サイドガラスシール
の部分横断面図である。
【符号の説明】
２１，４１，５１，６１，７１，８１，９１，１０１
窓ガラス ２２，４２，５２，６２，７２，８２，９２，１０２
シール ２５，４５，５５，６５，７５，８５，９５，１０５
振動減衰材または吸振材 ９３，１０３．２ フレーム部分
フロントページの続き (72)発明者 マルテイン・アーベントシヤイン ドイツ連邦共和国、70327 シュトウット ガルト、アウグスブルガー・ストラーセ、 727アー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ガラスに接触するシールに対して横方向
    に摺動可能である窓ガラス、特に乗用車サイドガラスの
    きしみ騒音を防止するための装置において、シール（２
    ２，４２，５２，６２，７２，８２，９２，１０２）
    が、振動減衰材または吸振材（２５，４５，５５，６
    ５，７５，８５，９５，１０５）に連結された条片状の
    中空成形体として形成されていることを特徴とする装
    置。
  2. 【請求項２】 シール（２２）が自励の摩擦振動によっ
    て生じる最大変形の範囲に、減衰内張り（２５）を備え
    ていることを特徴とする請求項１の装置。
  3. 【請求項３】 シール（５２，６２，７２）が自励の摩
    擦振動によって生じる最大運動の範囲に、吸振材（５
    ５，６５，７５）を備えていることを特徴とする請求項
    ２の装置。
  4. 【請求項４】 フレーム部分（９３，１０３．２）に対
    するシール（９２，１０２）の固定が、振動を減衰する
    エラストマー（９５，１０５）を介して行われているこ
    とを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つの装置。
JP7028349A 1993-09-18 1995-02-16 窓ガラスのきしみ騒音を防止する装置 Pending JPH08216685A (ja)

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DE59405076T DE59405076D1 (de) 1993-09-18 1994-08-31 Einrichtung zur Vermeidung von selbsterregten Reibschwingungen
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