JPH082151A - シート状セット、その製造装置及び製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも１つのカード状の情報担体とそれ
と同一面にある支持材とよりなるシート状セット、斯か
るセットの製造装置及び製造方法を提供することを目的
とする。 【構成】 情報担体及び支持材は連続的な切断線によっ
て互いに完全に分離され、情報担体と支持材を分離可能
に接続するために少なくとも１つの狭い接着剤ストリッ
プが設けられ、接着剤ストリップはその一面に塗布され
た糊を有し、情報担体の隣接する列の間及び（又は）情
報担体と支持材の間の切断線の少なくとも一部を覆い、
セットの要素を互いに接着する。情報担体の接着剤スト
リップの経路に垂直方向の幅は接着剤ストリップの幅を
複数倍した長さである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも１つのカー
ド状の情報担体と斯かる情報担体と同一面にある支持材
よりなるシート状セットに関わり、更に斯かるセットを
製造するための装置及び方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】支持材を有する情報担体の配列の例は従
来技術において既知である。それらは当初には主として
ロール状として入手可能であった。斯かる場合、情報担
体のセットの配列は、情報担体の処理を自動化し且つ簡
単化するのに寄与し且つ現在も寄与し続けている。

【０００３】ロール状の情報担体及び支持材のセット
は、例えば米国特許ＵＳ−Ａ−３９２０１２２に記載さ
れている。斯かる特許に記載されているカード状の情報
担体は切断によって支持材のストリップより分離され
る。斯かる分離は、この例では、特別な形状の一種の穿
孔列によってなされる。斯かる形状は、支持材より分離
された情報担体の境界ができるだけ滑らかに見えること
が許されるように意図されている。

【０００４】シート状の情報担体及び支持材のセット
は、例えば米国特許ＵＳ−Ａ−４９４４９７８に開示さ
れている。そこでは、支持材から情報担体の分離は長い
円形切断によって達成される。斯かる円形は切断によっ
て生成された切り口にて部分的にのみ閉じている。斯く
して情報担体と支持材の間に小さな架橋が残り、それに
よってセットに情報担体を印刷するための十分な強度が
付与され、その架橋は後の情報担体の処理の間に切断さ
れなければならない。斯かる架橋は情報担体及び支持材
の厚さに対応した厚さを有し、また斯かる架橋の幅を無
視することはできないから、各情報担体を除去した後に
分離点には不規則な縁の形態にて情報担体の縁上に分離
より残った部分が存在する。それは現在要求される品質
を考慮すると所定の領域にてのみ許容される。例えば入
門証、高価格品に付するラベル、会議で使用する氏名バ
ッジ等の場合のように高品質を要する使用に対して、従
来の例は最終製品の醜さのため使用することができなか
った。しかしながら、上述の如き高品質を要する使用に
対して、シート状の情報担体及び支持材のセットに対し
て相当な需要がある。適当な設計をすれば、斯かるセッ
トによって、一方では高品質の印刷、特にカラー印刷が
可能であり、他方では情報の変化に対応して付加的に重
ね印刷が可能な情報担体を製造することが可能となる。
斯かる場合、直ぐに使用可能なときには情報担体は無傷
の外観を有する必要があることは常に想定されるべきで
ある。

【０００５】入門証はシート状セットの良い適用例であ
る。入門証は現代のビジネス生活において特に重要であ
る。それは、会社や氏名の記録だけでなく他の情報、例
えば電話番号、内線番号、ファックス番号、自動車電話
番号、郵便ボックス番号等の記録にとって益々重要であ
る。特に、斯かる付属的番号は移動、移転、昇進のため
しばしば変化する。また、新しいスタッフが任命される
と直ぐに入門証を供与することが望ましい。

【０００６】斯くして、入門証に記載する情報の一部、
例えば、会社のロゴ、会社名及び他のコーポレートアイ
デンティティは同じものが長い間残るが、他の情報項目
は比較的短い期間に変化することが理解されよう。

【０００７】従来の入門証の印刷はオフセット処理を使
用するため、印刷数が少ない場合に比較的高価である。
それゆえ、斯かる印刷はスタッフの各個人が特に大量の
入門証を必要とする場合にのみ正当化される。

【０００８】斯くして小量及び極めて小量の範囲で印刷
するとき、全ての又は多数のスタッフに適用される永久
的に印刷される情報を供えた入門証に個々の場合に適用
される可変な情報を迅速に綺麗に且つ信望あるように配
置することが可能となることが好ましい。

【０００９】そのために使用される方法がドイツ連邦共
和国特許ＤＥ−Ｂ−４１３４２８８に記載されている。
斯かる従来例によると、先ずシート状カード材がオフセ
ット印刷又はスクリン印刷技術を使用して印刷され、次
に斯かるカード材は個々のラベル又は他の情報担体の形
にされる。即ち、隣接する情報担体が小さな微小リンク
によって接続された状態で残り、斯くして形成されたセ
ットは次に通常のデスクトップ形印刷機によって追加印
刷され、更に情報担体はセットより除去される。

【００１０】斯かる既知の方法は正しい方向の大きなス
テップを構成するが、個々の情報担体を除去する間に情
報担体の縁に残存している僅かの小さな微小リンクの小
さな残存部が分裂する場合には使用されることができな
い。

【００１１】最終の情報担体が完全に満足する縁を有す
ることの重要性は知られており、その結果、最終の切断
された情報担体は支持フィルム上に接着され、最後に可
変情報を印刷した後に斯かる支持フィルムより除去され
るという結論に達する。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】斯かる更なる従来技術
によれば、当然に大きなパレット状の高品質材より完全
に無傷な縁を有する情報担体が製造された。しかしなが
ら、これは、接着剤の残留を回避するために情報担体を
支持フィルムに接着する前に情報担体の裏に皮膜を装着
する必要があるという欠点を有する。斯かる皮膜は不自
然に見え、裏を印刷することを妨げる。斯かる裏の印刷
は多くの場合、例えば、２か国語表示の入門証の場合に
必要である。斯かる既知の提案のより顕著な欠点は、個
々の情報担体を支持フィルムより剥がすのにかなりの労
力を必要とし、特にその結果極めて頻繁な情報担体の剥
離によって僅かに湾曲し酷く外観を損なうことである。
おそらく好ましくない斯かる湾曲は、比較的薄い自己接
着性ラベルを支持フィルムより除去する場合に観察され
る。しかしながら、湾曲の危険性は支持材の厚さが増加
すると共に増加する。

【００１３】従って、本発明の目的は、オフセット及び
（又は）デスクトップ形印刷機を使用して少ない印刷数
のカード状の情報担体を１色又は多色印刷するのに従来
技術に比べてより経済的で且つ品質が改善されたことを
特徴とするシート状のセットを創ることにある。更に、
斯かるセットを製造するための装置及び方法が提供され
る。

【００１４】

【課題を解決するための手段及び作用】斯かる目的は特
許請求の範囲の請求項１、２及び３の特徴部分を有する
本発明によって達成される。更に本発明の実施例は従属
項の構成部に対応している。斯かる目的を達成するため
の提案された手段によって多くの利点が提供される。

【００１５】先ず第１に支持材より分離される情報担体
の縁は無傷であることが指摘されよう。更に、情報担体
の裏もまた無傷でありそこに印刷することができる。更
に、高品質の情報担体、例えばプラスチックよりなる情
報担体を安価な支持材内に設定し本発明の方法によって
接続することが想像されよう、更に、例えば１つの組織
のレーザープリンタにて会員権パスを製造するために個
々の情報担体は支持材のより大きな領域によって囲まれ
てよく、それは既知のように引き出すべき支持材の所定
の最低寸法を必要とする。

【００１６】提案された解決法は、情報担体を取り外す
ために必要な力は従来技術の場合より明らかに小さく、
従って情報担体が湾曲する危険が除去されるという点に
て相当の利点がある。更に、接着剤ストリップのための
材料に要求される条件は、単一の接着のみ許される面全
体に接着剤を塗布する従来の支持フィルムの場合より実
質的に少ない。最後に、支持材より１セットに属する多
数の情報担体を除去するのに節約する時間は相当なもの
である。全ての接着剤ストリップの少なくとも１つの縁
は支持材の１つの縁領域に接着されるから、斯かる縁領
域を掴み机等の縁上にて下方に引っ張ることができ、シ
ートは机の面上にて片手で容易に案内され、こうして個
々の情報担体は片手によって実質的に問題なく取り外さ
れる。

【００１７】隣接する２列の情報担体の間の支持材の中
央部分を使用することの可能性が強調される。この中央
部分は次の分離点まで正確な印刷を可能にする。好まし
くは接着剤ストリップは情報担体の次の裏に接着され
る。しかしながら、細い材料取り入れ口曲線を有するデ
スクトップ形印刷機を使用する場合、細い接着剤ストリ
ップはシート又はセットの半径方向外側面に、即ち、次
の前方面上に装着されることができる。

【００１８】本発明による解決法は更に連続ウェブと共
に使用すると都合がよい。

【００１９】機械によって印刷可能であり互いに接続さ
れた題字のための複数の部分よりなる連続的ウェブはド
イツ連邦共和国特許ＤＥ−Ｕ−７８３６７７５により周
知である。斯かる特許では、情報担体は、題字のための
部分の境界にある引き裂き線と同一面に穿孔によって支
持材に接続されている。情報担体の印刷後に支持材が情
報担体より分離されたら、情報担体に乱雑な縁が残り、
不体裁であり高品質の条件を満たさない。更に、支持材
は１列のスプロケット孔を有するように構成されている
から斯かる支持材より情報担体を分離するのに手数がか
かる。

【００２０】本発明によるシート状セットによれば、連
続的ウェブによってオフセット印刷機及び（又は）デス
クトップ印刷機を使用して少ない印刷数の情報担体を単
色印刷又はカラー印刷することが可能となり、それによ
って従来に比べてより経済的となり品質の改善が可能と
なる。

【００２１】本発明の更なる実施例について以下の説明
及び図面に基づいて詳細に説明されよう。

【００２２】

【実施例】図１〜図５にシート状セットの様々な例を示
し、斯かるシート状セットは少なくとも１つのカード状
の情報担体とそれと同一面内にある支持材よりなる。情
報担体と支持材は、連続的な切断線によって互いに完全
に分離される。情報担体と支持材の間を分離可能に接続
するために、少なくとも１つの幅の狭い接着剤ストリッ
プが設けられており、斯かる接着剤ストリップは片面に
塗布された糊を有し、隣接する情報担体の列の間の切断
線及び（又は）情報担体と支持材の間の切断線の少なく
とも一部を覆い、シート状セットの構成部を互いに接合
している。接着剤ストリップの方向に直交する方向の情
報担体の幅は接着剤ストリップの幅の数倍に等しい。

【００２３】図１に本発明による第１のセットの平面図
が示されており、斯かるセットは、共通の切断線１４の
両側に配置された２列の情報担体１５を有し、図１に
は、そのうち６個の情報担体が完全な形で示され、２個
の情報担体が部分的に示されている。

【００２４】図１の左側の列の情報担体１５は切断線１
６によって左端が境界されている。同様に、右側の列の
情報担体１５は切断線１８によって右端が境界されてい
る。図示の例では、全ての切断線１４、１６、１８は互
いに平行に走行し、中断してない。図１にて、斯かる切
断線は、その上端にて、横切って延在する切断線２０に
て、終端しており、斯かる横の切断線２０によって、図
の最上部の２つの情報担体１５はセット１０の上縁領域
２８より分離されている。

【００２５】斯かる最上部の横の切断線２０に対して平
行に、図にて互いに上下に図示された各々２つの情報担
体１５の間にて、更に切断線２２、２４、２６が設けら
れており、斯かる切断線は左側の切断線１６から右側の
切断線１８まで連続的に走行している。

【００２６】図１に示されているように、この例では、
切断線１６の左側に（左側）横縁領域３０が配置され、
切断線１８の右側に（右側）横縁領域３２が配置されて
いる。ここで説明した３つの縁領域２８、３０、３２は
共同してセット１０の支持材を形成しており、この例で
は、四方より情報担体１５の群を囲んでいる。

【００２７】図１にて、４個の接着剤ストリップ４０は
全て、斜めのハッチングによって示されており、斯かる
接着剤ストリップは実際には１０ｍｍ以下、好ましくは
略７ｍｍの幅を有し、切断線２０、２２、２４、２６の
上を覆うようにセット上に接着されており、各接着剤ス
トリップは切断線の両側にそれぞれ略その幅の半分だけ
延在している。

【００２８】接着剤ストリップ４０はセット１０に面し
た表面に接着剤を担持しており、情報担体１５のその面
に何も残さない状態で、容易に除去されることが可能で
ある。

【００２９】図面に示されているように、接着剤ストリ
ップ４０の自由端は切断線２０、２２、２４、２６を超
えて支持材の縁領域３０、３２まで延在しており、そこ
で縁領域に接合されている。好ましい例では斯かる接着
剤ストリップは互いに平行に走行しているだけである。
その結果、接着剤ストリップの接着力が十分強くデスク
トップ型印刷機、例えばレーザー又はカラープリンタに
て問題なしにセットを印刷することができる場合であっ
ても、縁領域３０、３２の１つを掴み隣接した情報担体
１５を保持することによって、片手を動すだけでしかも
僅かな力によって情報担体１５を支持材より分離するこ
とができる。

【００３０】図２に示す例は図１に示す例とは異なり、
２列の情報担体１５の間に支持材の中央部分３５が挿入
されており、最初の実施例では１つの切断線１４であっ
たものがここでは２つの平行な切断線１４ａ、１４ｂに
なっている。

【００３１】更に、この例は、情報担体１５が丸い隅を
有する場合には切断線１４〜２６がどのように延在する
かを示す。それ以外は図２の例は図１の例と異なる点は
ない。

【００３２】中央部分３５を設けることによって、情報
担体１５を切断線１４ａ、１４ｂまで綺麗に且つ正確に
印刷することが可能となる。実際には、斯かる場合、情
報担体の縁領域を超えて僅かな距離だけ側方まで印刷す
る印刷機が必要である。それによって横側に隣接する情
報担体１５と融和することがない。

【００３３】上述の例では、上側の縁領域２８と両側の
横側の縁領域３０、３２の一方を省略することができ
る。それによって、セットの作動性が損なわれることが
なく、またカード状の情報担体１５を残余の縁領域より
容易に分離することを妨げることはない。

【００３４】図１及び図２の例として、例えばＤＩＮ
（ドイツ規格）のＡ４寸法のシートよりなるものを想定
してよいが、図３の例ではセット１０’は例えばＤＩＮ
（ドイツ規格）のＡ４寸法の支持材内に設定された１つ
の情報担体１５を重ね印刷するように構成されている。

【００３５】斯くして、このセットは情報担体１５の寸
法と比較して大きな表面積を有する支持材を有し、斯か
る支持材は、広い上側の縁領域２８’、非常に広い下側
の縁領域２９’及び両側の横の縁領域３０’、３２’を
有する。情報担体１５は１つだけだから、切断線の数
は、上側の切断線２０’、下側の切断線２１’、左側及
び右側の切断線１６’、１８’に限られる。この例で
も、接着剤ストリップ４０は縁領域内まで延在し、それ
に接合されていることが図示されている。それによって
この例の場合でも、情報担体１５をセット１０’から容
易に分離することが可能である。

【００３６】図１〜図３の例において、接着剤ストリッ
プ４０の延在方向は、好ましくは、デスクトップ型印刷
機等によって印刷する間、セット１０、１０’が走行す
る方向に対して直交するように構成されている。斯かる
接着剤ストリップ４０に対して垂直方向に延在する接着
剤ストリップが付加的に設けられる。

【００３７】この情報担体１５はボール紙又はプラスチ
ックよりなり、入門証又は高品質ラベルとして使用され
ることが可能であるだけでなく、会議用氏名バッジ、テ
ーブル用氏名ラベル、招待カード又は入場カード、クレ
ジットカード、クラブカード、会員パス等、更に例え
ば、ファイル、記憶及び他の目的用の挿入カードとして
使用することも可能であることを、ここで付言する。誰
かがこのシート状のセット１０、１０’のコピーを入手
し、入門証の代わりにそれに自分のレーザー又はカラー
印刷機によって完全な情報を印刷した場合を想像してよ
い。それは特に小さな印刷機を運転するのに適当であ
り、こうして非常に経済的に且つそれにも拘かわらず高
品質の製品を得ることができる。

【００３８】上述の例にて、カード状の情報担体と縁領
域を必ずしも同一材料より製造しなければならない必要
はない。例えば、プラスチック製の情報担体１５を図示
の方法にてセットの縁領域内にて複製し、次に接着剤ス
トリップ４０によって分離可能に固定してよい。更に、
これらの例の変形例として、情報担体は丸い隅を有して
よい。斯かる場合、切断線１６、１８は切断線２０から
２６の領域では適当な湾曲部を有するように延在する。
交差する切断線１４、２２、２４、２６の間の遷移領域
も同様である。ここで容易に想像することができるが、
丸い隅を囲む切断線又は対応する切断線の部分は図１の
切断線の交差点の位置にて支持材の星形の残余部分と境
界している。更に想像できるように、斯かる星形の残余
部分は情報担体１５をセットから分離除去したときに接
着剤ストリップ４０上の接着剤層上に保持される。

【００３９】上述の全ての切断線は互いに合併してお
り、情報担体の材料から及び（又は）セットの隣接する
部分間の支持材の材料から架橋が形成されることはな
く、その結果各情報担体はその周りに傷のない縁を有す
る。

【００４０】図４及び図５には２つの例が示されてお
り、斯かる例ではセットは連続的ウェブとして構成され
ている。支持材は少なくとも連続的ウェブの移送方向に
延在しており連続的ウェブを機械的に移送するための縁
領域を有する。

【００４１】図４は連続的ウェブとして構成されたシー
ト状のセットを示し、斯かるセットは２列に配列された
情報担体５１よりなり、斯かる情報担体５１は同一面上
にある支持材５０によって両側より囲まれている。情報
担体５１及び支持材５０は連続的な切断線５２によって
互いに完全に分離されることができる。情報担体５１を
支持材５０に分離可能に接続するために切断線５２は情
報担体と支持材との間にて細い接着剤ストリップ５６に
よって覆われており、斯かる接着剤ストリップ５６の片
面に接着剤が塗布されている。この例では、支持材５０
は連続的ウェブ４５の移送方向５７に沿って延在してお
り、斯くして連続的ウェブの縁領域６０を形成してい
る。支持材には連続的ウェブの両側に移送方向５７に沿
ってスプロケット孔５８の列が設けられており、斯かる
孔５８によって連続的ウェブを機械的に移送することが
できるように構成されている。

【００４２】連続的ウェブの移送方向５７に沿って互い
に隣接して延在する情報担体の列は中央部分５３によっ
て互いに分離されている。斯かる中央部分５３は情報担
体５１の隣接する部分と共に接着剤ストリップ５９によ
って覆われており、それによって連続的ウェブは互いに
保持されることが確実化される。

【００４３】連続的ウェブの内的結合を増加するため
に、移送方向に互いに前後する情報担体の間にマイクロ
リンク６５が設けられており、斯かるマイクロリンク６
５によって情報担体を互いに分離した後に情報担体の縁
に目に見える残余が全く又は殆ど残らないように構成さ
れている。

【００４４】図示の連続的ウェブはアコーディオンのよ
うに互いに折り畳むことができる。斯かる目的のため、
連続的ウェブは所定の間隔にて周知の折り畳み部を有す
る。図示の連続的ウェブでは接着剤の縁を情報担体の前
側又はそれに続く後側上に接着することができる。接着
剤ストリップの幅は、シート状セットと同様に、１５ｍ
ｍ以下、好ましくは７〜９ｍｍである。

【００４５】移送方向に隣接した情報担体の列の間に
て、４つの情報担体の間の交差点に、情報担体の各々の
隅の丸みに起因した星形６２が形成されている。斯かる
星形は好ましくはラベルの印刷の前に切断され機械的に
除去される。それによって印刷機の運転中に斯かる星形
が剥がれることがなく又は妨害となることはない。また
中央部５３は連続的ウェブの製造中に除去されることが
できる。ラベルの列は非常に近接して、即ち、約１ｍｍ
にて互いに隣接して配置されることが可能であることが
理解されよう。また接着剤ストリップ５９は隣接する列
の間の隙間を架橋することができる。厚さが０．２０ｍ
ｍ〜０．２５ｍｍのカード材の場合であっても、その上
にてアコーディオン状に折り畳まれたストリップに付着
する虞れはない。

【００４６】接着剤ストリップを分離するために、斯か
る接着剤ストリップは情報担体の印刷が終了した後印刷
機のローラによって取り上げられ、斯くして情報担体及
び支持材より自動的に引っ張り挙げられることができ
る。もし中央部分５３がセットに残った場合にはそれは
情報担体の印刷後に連続的ウェブより接着剤ストリップ
と共に除去されることができる。

【００４７】印刷後に接着剤ストリップを巻き取るため
に、例えばボール紙のロールが好適である。斯かるロー
ルは連続的ウェブの走行速度の関数として回転し、各場
合に接着剤ストリップを巻き取る。ボール紙のロールを
手動で回転させることも可能である。

【００４８】図５には、連続的ウェブ４５として構成さ
れた第２のシート状セットが示されており、斯かるセッ
トは図４の例と基本的には異なり、接着剤ストリップ５
６が連続的ウェブ４５の移送方向５７に関して直交して
走行している。各場合にて３つの情報担体５１は移送方
向に対して直交する方向に互いに隣接して配置されてお
り、各場合にて切断線６７によってのみ互いに分離され
ている。

【００４９】一方、移送方向に互いに連続して配置され
た情報担体５１の列は中央部分５３によって分離され、
斯かる中央部分５３は、しかしながらこの例では、移送
方向５７に対して直交するように走行している。

【００５０】本発明によるシート状セットの製造におい
て、情報担体は、完全な切断と接着剤ストリップの装着
の間に僅かでも移動すべきでない。カードが互いに他に
対して１ミリメータの数１０分の一でも移動したなら、
カードは容易に互いに重なりあい、それによって次の処
理工程又はレーザー又はインクジェット印刷工程にて問
題が生ずることとなろう。

【００５１】フラット又は回転式の切断又はカット工程
にて、材料はただ分離されるだけであり、図８に示すよ
うに隙間は生成されない。

【００５２】フラット切断工程は推奨されない、なぜな
ら切断作業の終了後にリンクされたセットはもはや存在
せず、全ての部分は互いに完全に分離されているからで
ある。これらの部分を接着剤ストリップによって互いに
隣接して緩く配置することは技術的に比較的複雑であ
る。切断作業の前に接着剤ストリップを装着することは
可能でない、なぜなら一方は平坦な背圧プレートに抗し
て作動し従って接着剤ストリップは再度切断されるであ
ろう。

【００５３】従って、本発明の更なる目的は、切断及び
印刷技術の欠点を除去するべく特許請求の範囲第１項に
記載されたセットを製造するための装置を提供すること
を目的とする。

【００５４】斯かる目的は本発明によって達成される。
本発明によると、情報担体及び支持材を切断するための
切断装置に加えて、接着剤ストリップを装着するための
装置が提供され、斯かる装置によると、完全な分離の前
に暫定的に情報担体と支持材は互いに他に対して相対的
な位置に固定される。

【００５５】図６及び図７を参照して斯かる装置の例を
詳細に説明する。

【００５６】図６にシート状セットを製造するための装
置の概略側面図が示されており、斯かる装置は基本的に
は情報担体及び支持材を材料ウェブ７５から切り取るた
めの切断装置７０と接着剤ストリップ４０を装着するた
めの装置７１と完全な切断の前に暫定的に情報担体及び
支持材を互いに他に対して相対的な位置に固定する装置
７２とよりなる。本発明によると切断装置７０は、回転
切断工程を提供するように構成され、切断シリンダ７０
ａと背圧要素７０ｂとを有する。本例では、背圧要素７
０ｂはシリンダ状の構造を有するが例えば平坦な背圧プ
レートとして構成されることができる。

【００５７】接着剤ストリップ４０を装着するための装
置７１は薄板形成ロール７１ａと第２の背圧要素７１ｂ
よりなり、第２の背圧要素７１ｂは同様にシリンダ状の
構造であっても平坦な背圧プレート状の構造であっても
よい。１つ又は複数の平行な接着剤ストリップ４０は薄
板形成ロール７１ａによって移送され材料ウェブに装着
される。

【００５８】情報担体及び支持材を固定するための固定
装置７２は、本例では、薄板形成ロール７１ａと第２の
背圧要素７１ｂとによって形成されている。しかしなが
ら、本発明の範囲内にて、別個の固定装置が可能であ
り、斯かる固定装置は例えば互いに他方によって押しつ
けられるロールよりなり、切断装置７０と接着剤ストリ
ップを装着する装置７１の間に設けられる。勿論、一方
のロールをその代わりに平坦な背圧プレートによって置
き換えてよい。

【００５９】図６、図７及び図９ａ〜図９ｄを参照して
本発明による装置の動作を詳細に説明する。

【００６０】材料ウェブ７５が矢印７６の方向に切断装
置７０内に、即ち、切断シリンダ７０ａと第１の背圧要
素７０ｂの間に導入される。斯かる材料ウェブ７５は例
えば個別的な複数のシート状の紙であってよく又は１つ
の連続したウェブであってよい。

【００６１】切断されるべき情報担体の形状は切断シリ
ンダ７０ａの円周面に刻印されている。

【００６２】図９ａ〜図９ｄには実際の切断工程が時系
列的に示されている。この例の場合、情報担体１５は図
９ｄに示す時点までは材料ウェブ７５より完全に切断さ
れない。斯かる時点にて丁度情報担体１５は自由に移動
可能となる。しかしながら、カードは接着剤ストリップ
４０を装着する前には移動することが阻止される。移動
を阻止するために、本発明では、固定装置７２が設けら
れている。斯かる装置７２は完全な切断の前に暫定的に
情報担体及び支持材を互いに他に対して相対的な位置に
固定する。これは、情報担体及び支持材の既に切断され
た領域にて背圧要素と共に圧力ロールによって材料ウェ
ブを掴むことによって、達成される。本例によると、圧
力ロールは薄板形成ロール７１ａによって形成され、背
圧要素は第２の背圧要素７１ｂによって形成されてい
る。しかしながら、固定装置７２を、切断装置７０と装
置７１の間に配置された移送ロールによって構成するこ
とも可能である。確実に情報担体及び支持材を暫定的に
固定するために、切断装置７０と固定装置７２の間の距
離Ａは、材料ウェブ７５の移送方向７６に沿った情報担
体１５の延在長Ｂより小さくなるように選択されなけれ
ばならない。こうして、短い期間の間、情報担体１５
は、切断装置７０と固定装置７２の両者によって支持材
に対してその位置に確実に固定されることができる。

【００６３】切断シリンダ７０ａと第１の背圧要素７０
ｂの可能な限り小さい円周部を選択するに際して、同様
に、小さな径を有する薄板形成ロール７１ａとそれに付
属した第２の背圧要素７１ｂによって、要素は小さな距
離Ａが生成されるように配置されることができる。実際
の寸法として、４０ｍｍと５０ｍｍの間の値を達成する
ことができる。

【００６４】情報担体のフォーマットとして、もし、材
料ウェブ７５の移送方向の延在長Ｂが距離Ａより約１０
％大きいようなフォーマットが選択されると、上述の固
定効果を利用することができる。

【００６５】斯かる作動をできる限り完全に行うため
に、切断シリンダ７０ａばかりでなく薄板形成ロール７
１ａも正確な等しい円周速度を有することが好ましい。
それは適当な機械的駆動装置によって達成することがで
きる。更に、材料ウェブ７５を確実に完全な平坦に且つ
均一に案内するために、切断装置７０と装置７１の間に
適当な案内装置が配置されることができる。

【００６６】

【発明の効果】本発明によると、オフセット及び（又
は）デスクトップ形印刷機を使用して少ない印刷数のカ
ード状の情報担体を１色又は多色印刷するのに従来技術
に比べてより経済的な且つ品質が改善されたシート状の
セットを創りだすことができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】直接横に隣接して延在する２列の情報担体より
なるセットの平面図である。

【図２】２例の情報担体の間に中央部分を有するように
構成されたセットの図１と同様な平面図である。

【図３】シート状の支持材に１つの情報担体を有するセ
ットの平面図である。

【図４】移送方向に延在する接着剤ストリップを有する
連続的ウェブの平面図である。

【図５】移送方向に対して直交して延在する接着剤スト
リップを有する連続的ウェブの平面図である。

【図６】シート状セットを製造するための装置の概略を
示す図である。

【図７】図６の装置の平面図である。

【図８】切断作業の概略を示す図である。

【図９】切断作業の各相を示す図である。

【符号の説明】

１０、１０’ セット １４、１４ａ、１４ｂ 切断線 １５ 情報担体 １６、１８、２０、２１、２２、２４、２６ 切断線 ２８、３０、３２ 縁領域 ３４、３５ 中央部分 ４０ 接着剤ストリップ ４５ ウェブ ５０ 支持材 ５１ 情報担体 ５２ 切断線 ５３ 中央部分 ５６ 接着剤ストリップ ５７ 移送方向 ５８ スプロケット孔 ５９ 接着剤ストリップ ６０ 縁領域 ６２ 星形 ６５ マイクロリンク ６７ 切断線 ７０ 切断装置 ７０ａ 切断シリンダ ７０ｂ 背圧要素 ７１ 接着剤ストリップ装着装置 ７１ａ 薄板形成ロール ７１ｂ 背圧要素 ７２ 固定装置 ７５ ウェブ ７６ 移送方向

フロントページの続き (72)発明者 パウル フェルナンデツ・キルヒバーガー ドイツ連邦共和国、81927 ミュンヘン、 コジマシュトラーセ 290 (72)発明者 ヨーアヒム ザイトル ドイツ連邦共和国、83562 レヒトメーリ ング、パッペルシュトラーセ ５

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも１つのカード状の情報担体(1
   5;51) とそれと同一面にある支持材(28-32;50)とよりな
   るシート状セット(10,10';45) において、 上記情報担体及び支持材は連続的な切断線(14,16-26;5
   2,54,67) によって互いに完全に分離され、 上記情報担体と支持材を分離可能に接続するために少な
   くとも１つの狭い接着剤ストリップ(40;56) が設けら
   れ、上記接着剤ストリップはその一面に塗布された糊を
   有し、上記情報担体の隣接する列の間及び（又は）上記
   情報担体と支持材の間の切断線の少なくとも一部を覆
   い、上記セットの要素を互いに接着し、 上記情報担体の上記接着剤ストリップの経路に垂直な方
   向の幅は上記接着剤ストリップの幅を複数倍した長さで
   あることを特徴とするシート状のセット。
2. 【請求項２】 少なくとも１つのカード状の情報担体(1
   5;51) とそれと同一面にある支持材(28-32;50)とよりな
   るシート状セット(10,10';45) の製造装置において、 a)上記情報担体及び支持材を材料ウェブ(75)より切断す
   るための切断装置(70)と、 b)接着剤ストリップ(40;56) を装着するための装置(71)
   と、 c)完全な切断の前に上記情報担体と支持材を互いに他に
   対してその位置に一時的に固定するための装置(72)と、 を有する製造装置。
3. 【請求項３】 少なくとも１つのカード状の情報担体(1
   5;51) とそれと同一面にある支持材(28-32;50)とよりな
   るシート状セット(10,10';45) の製造方法において、 a)上記情報担体及び支持材を連続的な切断線によって材
   料ウェブ(75)より互いに分離することと、 b)上記情報担体の隣接する列の間及び（又は）上記情報
   担体と支持材の間の切断線の少なくとも一部を接着剤ス
   トリップによって覆うことと、 c)完全な切断の前に上記情報担体と支持材を互いに他に
   対してその位置に上記接着剤ストリップの装着まで一時
   的に固定することと、 を含むる製造方法。