JPH08215181A - X線透視装置 - Google Patents

X線透視装置

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JPH08215181A
JPH08215181A JP7030333A JP3033395A JPH08215181A JP H08215181 A JPH08215181 A JP H08215181A JP 7030333 A JP7030333 A JP 7030333A JP 3033395 A JP3033395 A JP 3033395A JP H08215181 A JPH08215181 A JP H08215181A
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JP
Japan
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ray
image
ray fluoroscopic
range
video signal
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Application number
JP7030333A
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Inventor
Mitsuo Oe
光雄 大江
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被写体の関心領域よりくわしく調べるにあた
ってより使い易いX線透視装置を提供する。 【構成】 X線透視装置は、関心領域を透過したX線透
視像を撮像してビデオ信号に変換するX線画像検出器1
20と、ビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換するA
/D変換器230と、デジタルビデオ信号の画像を与え
られた拡大率で拡大し、拡大したX線透視像のデジタル
ビデオ信号にする画像処理部220と、画像処理部22
0で拡大したX線透視像のデジタルビデオ信号をビデオ
信号に変換しモニターに与えるA/D変換器240と、
関心領域を透過したX線透視像の範囲を求め、X線透視
像の範囲がモニターの表示領域で最大になる拡大率を演
算して画像処理部220に与える演算回路部210と、
を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線源からのX線を関
心領域にX線絞りで絞り込んで被写体に照射し、被写体
のX線透視像を拡大してモニターに表示することによっ
て、前記被写体の診断に供するためのX線透視装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】X線透視装置は、X線源から患者である
被写体にX線を照射し、X線イメージインテンシファイ
アとテレビカメラとで構成されたX線画像検出器で被写
体を透過したX線透視像をビデオ信号として検出し、被
写体のX線透視像をモニターに表示する装置である。こ
の装置は、X線を用いた臨床診断などで用いられ、X線
透視によってモニターに表示されたX線画像を見ながら
診断が下される。このようにしてX線透視によって診断
を下す場合、被写体についてよりくわしく調べたい部分
(この部分を関心領域という)がある。このような場
合、X線源からのX線を関心領域に絞り込んで被写体に
照射し、被写体のX線透視像を拡大してモニターに表示
する事が行われる。
【0003】被写体のX線透視像を拡大する第1の方法
としては、X線イメージインテンシファイアで拡大する
方法があり、この方法では、X線イメージインテンシフ
ァイアの内部でX線透視像が拡大される。X線イメージ
インテンシファイアは、7インチ,10インチ,12イ
ンチ,14インチなどX線入力面の口径を段階的に変え
る事ができる。より小さな口径になると、カメラで撮影
するX線透視像の範囲がより狭くなるので、口径を小さ
くすれば拡大することができるのである。
【0004】第2の方法としては、幾何学的に拡大する
方法があり、この方法では、被写体をX線源に近付ける
ことで幾何学的にX線透視像が拡大される。X線透視像
は、点光源のX線源からX線が照射されるため、被写体
のX線透視像の大きさは、X線源からX線画像検出器ま
での距離とX線源から被写体までの距離との比の値に等
しいことから、被写体をX線源に近付けることで拡大す
ることができるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】X線イメージインテン
シファイアで拡大する方法では、その口径に応じた段階
的な拡大しかできない。これは、X線イメージインテン
シファイア内部の電気光学的な問題に起因するため、焦
点合わせを連続的に行えないからである。大口径のX線
イメージインテンシファイアではその引加電圧を変える
ことによってより小口径のものとして動作させることは
できるが、3または4段階であり、段階的にしか行うこ
とができない。また、小口径のモードで動作させる場
合、各モードでの焦点合わせのために各モードごとに引
加電圧を正確に調整しなければならない。また、拡大す
ると変換効率が落ちるために、拡大率には限界がある。
したがって、被写体の関心領域をより拡大してくわしく
調べるには限界がある。
【0006】幾何学的に拡大する方法では、連続的な拡
大はできるが、被写体をX線源に近付けていくとX線透
視像のボケが大きくなる。これは、X線源は理想的な点
光源ではなくある程度の大きさを持っているからであ
り、被写体をX線源に近付けるとこれが無視できなくな
る。したがって、この方法でもX線透視像のボケのため
に拡大率に限界がある。また、この方法では、被写体で
ある患者やX線イメージインテンシファイアの位置を調
節するための操作が必要であり、患者の寝台の高さによ
っては、その操作は面倒であり、カテーテルなどを操作
している場合にはカテーテル操作が困難になってしまう
場合もある。
【0007】この様に、従来のX線透視装置では、X線
透視像の拡大に関し制限があることから、被写体の関心
領域よりくわしく調べるにあたって使い辛い面があっ
た。そこで、本発明は、被写体の関心領域よりくわしく
調べるにあたってより使い易いX線透視装置を提供する
ことをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1の発明にか
かるX線透視装置は、X線源からのX線を関心領域にX
線絞りで絞り込んで被写体に照射し、被写体のX線透視
像を拡大してモニターに表示することによって、被写体
の診断に供されるX線透視装置において、関心領域を透
過したX線によるX線透視像を撮像してビデオ信号に変
換するX線画像検出器と、ビデオ信号をデジタルビデオ
信号に変換するA/D変換器と、デジタルビデオ信号の
画像を与えられた拡大率で拡大し、拡大したX線透視像
のデジタルビデオ信号にする画像処理部と、画像処理部
で拡大したX線透視像のデジタルビデオ信号をビデオ信
号に変換しモニターに与えるD/A変換器と、関心領域
を透過したX線透視像の範囲を求め、X線透視像の範囲
がモニターの表示領域で最大になる拡大率を演算して画
像処理部に与える演算回路部と、を有することを特徴と
する。
【0009】本願請求項2の発明にかかるX線透視装置
は、請求項1の発明にかかる構成に加えて、X線画像検
出器が、X線透視像をその入力面から入力し光学像とし
てその出力面から出力するイメージインテンシファイア
ーと、光学像をビデオ信号に変換するビデオカメラとを
含んで構成され、演算回路部は、X線絞りの開度とX線
源,被写体,X線画像検出器のX線光学的な位置関係か
らX線透視像の範囲を求め、イメージインテンシファイ
アーの口径に応じてX線透視像の範囲がモニターの表示
領域で最大になる拡大率を演算して画像処理部に与える
ことを特徴とする。
【0010】本願請求項3の発明にかかるX線透視装置
は、請求項2の発明にかかる構成に加えて、イメージイ
ンテンシファイアーが演算回路部によって異なった口径
に変更することが可能であり、演算回路部は、X線透視
像の範囲から、イメージインテンシファイアーがX線透
視像をおさめることのできる最小の口径になるように選
択することを特徴とする。
【0011】本願請求項4の発明にかかるX線透視装置
は、請求項1の発明にかかる構成に加えて、演算回路部
は、X線透視像の範囲を縦方向と横方向とについて求
め、X線透視像の範囲の縦方向及び横方向のうち、X線
画像検出器でビデオ信号に変換できる最大範囲との比が
小さい方について拡大率を演算して画像処理部に与える
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本願請求項1の発明にかかるX線透視装置によ
れば、X線が関心領域に絞り込まれたとしても、その関
心領域を透過したX線によるX線透視像の範囲が求めら
れ、このX線透視像の範囲がモニターの表示領域で最大
になる拡大率でデジタルビデオ信号の画像を拡大し、拡
大したX線透視像を得ていることから、モニターにはそ
の表示領域で最大になるように拡大したX線透視像が表
示される。そのため、X線が絞り込まれ関心領域が小さ
くなったとしてもその関心領域を最大に表示された最適
なX線透視像で観察する事ができる。
【0013】本願請求項2の発明にかかるX線透視装置
によれば、X線絞りの開度とX線源,被写体,X線画像
検出器のX線光学的な位置関係から、ビデオ信号によら
ずに一意的にX線透視像の範囲が求まるために、確実に
動作し、かつ演算が簡単であるため高速動作になる。
【0014】本願請求項3の発明にかかるX線透視装置
によれば、イメージインテンシファイアーがX線透視像
をおさめることのできる最小の口径になるように選択さ
れるので、イメージインテンシファイアーの口径をX線
透視像の大きさに応じた最適ものにすることができ、X
線画像検出器からのビデオ信号の解像力を最大にするこ
とができる。
【0015】本願請求項4の発明にかかるX線透視装置
によれば、X線透視像の範囲の縦方向及び横方向のう
ち、X線画像検出器でビデオ信号に変換できる最大範囲
との比が小さい方について拡大率を演算して拡大したX
線透視像を得ていることから、関心領域が欠けることな
く最大限表示することができる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例にかかるX線透視装置の構成を
示すブロック図である。このX線透視装置は、そのX線
光学系として、X線管110、X線絞り112、X線画
像検出器120が順に配置され、X線絞り112とX線
画像検出器120との間の寝台114上に被写体100
が位置するようになっている。X線管110は、被写体
100に照射するためのX線源であり、X線絞り112
は、その縦羽及び横羽でマスクすることによって、X線
管110からのX線を被写体の関心領域に方形形状に絞
り込むためのものである。このX線絞り112は、自動
または、手動で開度を調整することができるようになっ
ている。
【0017】X線画像検出器120は、X線イメージイ
ンテンシファイア122とテレビカメラ124とで構成
されたX線テレビカメラであり、図示せぬCアームに保
持されている。被写体100を透過したX線によるX線
透視像は、X線イメージインテンシファイア122の入
力面で電子像に変換され、その電子像はX線イメージイ
ンテンシファイア122内部の電子光学系によりその出
力面に結像され光学像に変換される。この光学像を光学
系を用いてテレビカメラ124で撮像することにより、
被写体100のX線透視像がビデオ信号として出力され
るようになっている。
【0018】また、このX線透視装置は、X線光学系の
制御系として、X線絞りの制御装置130、イメージイ
ンテンシファイア加速電源回路140、X線画像検出器
の位置制御装置150を有し、これらは上記Cアームに
設けられている。
【0019】X線絞りの制御装置130は、X線絞り1
12の縦羽、横羽をこれらの羽にとりつけられたモータ
ーで駆動することにより、X線絞り112の開度を制御
するものである。X線絞り112の開度は、縦羽、横羽
のモーターに取り付けられたエンコーダによって検出さ
れ、X線絞りの制御装置130は、図示せぬ操作パネル
から与えられた開度になるようにモーターを駆動制御す
るとともにX線絞り112の開度の情報を画像処理装置
200の演算回路部210に出力する。
【0020】イメージインテンシファイア加速電源回路
140は、X線イメージインテンシファイア122の電
極に高電圧を引加するための回路であり、演算回路部2
10からのイメージインテンシファイアサイズ(口径)
を示す信号により、その引加電圧を変えてX線イメージ
インテンシファイア122の動作モードを制御し、そ動
作モードに応じた口径でX線イメージインテンシファイ
ア122を動作させる。これにより、例えば、7イン
チ,10インチ,14インチなどの口径が選択できるよ
うになっている。
【0021】X線画像検出器の位置制御装置150は、
X線画像検出器120の保持位置を制御するマニュピレ
ータであり、操作パネルからの操作により、X線画像検
出器120と寝台114、X線管110の相対的な位置
やX線画像検出器120の角度が変えれるようになって
いる。そして、この制御装置150は、X線画像検出器
120の保持位置を示すSID(Source-I.I. distanc
e)信号を演算回路部210に出力する。なお、上記、
X線透視装置のX線光学系及びX線光学系の制御系は従
来から通常用いられているものである。
【0022】画像処理装置200は、テレビカメラ12
4からのビデオ信号を画像処理し処理して得た画像の信
号をモニター310に出力してモニター310に表示さ
せるものであり、テレビカメラ124からのビデオ信号
をデジタルビデオ信号に変換するA/D変換器230
と、画像処理部220からのデジタルビデオ信号をアナ
ログビデオ信号に変換するD/A変換器240と、画像
処理部220および演算回路部210とを含んで構成さ
れている。
【0023】画像処理部220は、A/D変換器230
からのデジタルビデオ信号をビデオメモリーに保持する
と共に、演算回路部210からのコマンドによりデジタ
ルビデオ信号を演算し画像処理してD/A変換器240
に出力するものである。そして、その画像処理の一つと
して演算回路部210からのコマンドに応じてデジタル
ビデオ信号の画像の拡大・縮小を行う。画像処理部22
0の拡大・縮小のための手段としては、この場合では、
デジタルシグナルプロセッサとアフィン変換アルゴリズ
ムで構成し、画像処理部220は、演算回路部210か
ら拡大率と拡大の中心座標とが与えられることによって
リアルタイムでアフィン変換し、拡大した画像のデジタ
ルビデオ信号を出力する。
【0024】演算回路部210は、CPUを用いて構成
され、画像処理部220にコマンドやX線光学系及びX
線光学系の制御系に信号を入出力するなど装置全体の制
御および必要な演算処理を行う。その処理の一つとし
て、図示せぬ操作パネルからの設定により、テレビカメ
ラ124からのビデオ信号のうちマスクされないX線透
視像の範囲を求め、X線透視像がある範囲の画像をモニ
ター310に表示させる拡大率を画像処理部220に与
える処理を行う。この処理をする場合、まず、演算回路
部210は、X線絞りの制御装置130からのX線絞り
112の開度の情報と、X線画像検出器の制御装置15
0からのSID信号を入力し、X線光学的な位置関係か
らイメージインテンシファイアの入力面上のX線透視像
の範囲を求める。
【0025】図2は、演算回路部210の演算を説明す
るために、X線光学系を示したものである。X線絞り1
12の開度a、X線管110のX線焦点OとX線絞り1
12の絞り羽の距離d1、X線焦点OとX線イメージイン
テンシファイア122の入力面までの距離d2を用いて、
X線透視像の範囲bはつぎの式(1)のようにして求め
られる。 b=a・d2/d1……(1)
【0026】ここで、図2では1次元方向しか示してい
ないが、演算回路部210は、式(1)の開度aとして
縦羽の開度av ,横羽の開度ah を用いて、X線イメー
ジインテンシファイア122の入力面におけるX線透視
像の縦方向の範囲bv ,横方向の範囲bh を求めてい
る。
【0027】そして、演算回路部210は、これらの縦
方向の範囲bv ,横方向の範囲bhからそのX線透視像
をおさめることのできる最小のサイズにX線イメージイ
ンテンシファイア122の動作モードを設定する。例え
ば、X線イメージインテンシファイア122の入力面に
おけるX線透視像の範囲が、7インチの口径よりも大き
いが、10インチの口径よりも小さい場合には、演算回
路部210は、10インチの口径の動作モードを設定す
る。また、縦羽の開度av ,横羽の開度ah が違ってい
て、X線透視像の縦方向が横方向よりも大きい場合、縦
方向の範囲bvでX線透視像をおさめることのできる最
小のサイズにX線イメージインテンシファイア122の
動作モードを設定し、X線透視像の横方向が縦方向より
も大きい場合、横方向の範囲bh で動作モードを設定す
る。
【0028】つぎに、演算回路部210は、設定したX
線イメージインテンシファイア122の口径においてテ
レビカメラ124でビデオ信号に変換できる最大範囲b
k と絞り込まれたX線透視像の範囲bとから次の式
(2)により拡大率Sを求める。 S=bk /b……(2)
【0029】最大範囲bk は、X線イメージインテンシ
ファイア122の口径に応じて定まる定数である。X線
透視像の範囲bは、縦方向の範囲bv ,横方向の範囲b
h のうちX線イメージインテンシファイア122の動作
モードを設定するのに用いられた方であり、テレビカメ
ラ124でビデオ信号に変換できる最大範囲に対する比
が大きい方である。X線絞り112の絞り羽はX線光学
系の光軸を対称に動くことから、上記拡大率Sの拡大中
心座標は画面の中央になる。演算回路部210は、こう
して得た拡大率Sを拡大中心とともに画像処理部220
に与える。
【0030】図2から明らかなように、X線絞り112
によって絞られたX線透視像の範囲bはテレビカメラ1
24でビデオ信号に変換できる範囲bk の中にあるた
め、拡大率S及び拡大中心はテレビカメラ124からの
ビデオ信号のうちX線絞り112によってマスクされな
い有効なX線透視像の範囲を示している事になる。そし
て、範囲bk はモニターで表示できる範囲に対応し、範
囲bk の中にあるX線透視像がモニターの表示領域に表
示される。したがって、画像処理部220が上記拡大率
S及び拡大中心で拡大を行うことにより、D/A変換器
240から出力されるデジタルビデオ信号は、表示領域
に有効なX線透視像が表示されるような信号になってい
る。
【0031】次に、X線透視装置の動作を説明する。X
線管110からのX線は、操作者によってX線絞り11
2で関心領域一杯に絞り込まれ、X線画像検出器120
でビデオ信号に変換される。そして、このビデオ信号
は、A/D変換器230でデジタルビデオ信号に変換さ
れ、画像処理部220のビデオメモリーに保持される。
ここで、演算回路部210が拡大率を画像処理部220
に与える処理を行うように設定されていると、演算回路
部210は、操作者によるX線絞り112の操作に応じ
て上述したような演算処理によりX線イメージインテン
シファイア122の口径を求めた後、それに応じた拡大
率Sを求めて拡大中心ととに画像処理部220に与え
る。デジタルビデオ信号は、画像処理部220でアフィ
ン変換により拡大率S及び拡大中心でリアルタイムに拡
大され、D/A変換器240でアナログのビデオ信号に
変換される。そして、モニター310には、操作者によ
るX線絞り112の操作に応じてその表示領域全面にX
線透視像が表示される。
【0032】図3は、X線絞り112の操作とモニター
310の表示領域310aに表示されるX線透視像の関
係を模式的に示した図である。図3(a)は操作前の状
態を示し、(i) は縦羽112b,横羽112aの位置と
開口部112cの大きさを示し、このとき、モニター3
10には(ii)のようなX線透視像が表示領域310a全
面に表示されている。図3(b)(i) のように縦羽11
2b,横羽112aの間隔を同じ割合で狭めた場合、図
2においてX線透視像の範囲bは縦方向の範囲bv ,横
方向の範囲bh は小さくなるのであるが、式(2)から
明らかなように、拡大率Sは大きくなるため、X線透視
像が表示される範囲は変わらず、モニター310には図
3(b)(ii)のように表示領域310a全面に表示され
る。
【0033】図4も、X線絞り112の操作とモニター
310の表示領域310aに表示されるX線透視像の関
係を模式的に示した図であるが、縦羽112b,横羽1
12aの間隔をことなる割合で狭めた場合を示したもの
である。図4(a)は操作前の状態を示し、(i) は縦羽
112b,横羽112aの位置と開口部112cの大き
さを示し、(ii)はそのときにモニター310に表示され
るX線透視像を示している。
【0034】まず、図4(b)(i) のように縦羽112
bの間隔だけを狭めた場合、図2においてX線透視像の
範囲bは縦方向の範囲bv は小さくなるのであるが、横
方向の範囲bh は縮まらない。このとき、横方向の範囲
bh からそのX線透視像をおさめることのできる最小の
サイズにX線イメージインテンシファイア122の動作
モードが設定され、拡大率Sが求められる。したがっ
て、モニター310に表示されるX線透視像は、図4
(b)(ii)のように横方向の範囲については表示領域3
10a一杯になるが、縦方向には狭まったようになる。
図4(b)(i) の状態から横羽112aの間隔を狭める
と、X線透視像は、モニター310には図3(b)(ii)
のように表示領域310a全面に表示される。
【0035】次に、図4(c)(i) のように横羽112
aのの間隔だけを狭めた場合、図2においてX線透視像
の範囲bは横方向の範囲bh は小さくなるのであるが、
縦方向の範囲bv は縮まらない。このときは、X線イメ
ージインテンシファイア122の動作モードの設定及び
拡大率Sの演算は、縦方向の範囲bv から求められるこ
とになる。したがって、モニター310に表示されるX
線透視像は、図4(c)(ii)のように縦方向の範囲につ
いては表示領域310a一杯になるが、横方向には狭ま
ったようになる。
【0036】図4(c)(i) の状態から縦羽112bの
間隔を狭めると、X線透視像は、モニター310には図
3(b)(ii)のように表示領域310a一杯に表示され
る。上述のように縦羽112bの間隔に応じて拡大して
表示が行われる事で、関心領域が欠けることなく最大限
表示することができる。なお、ビデオ信号がNTSCで
ある場合、図3ないし図5のモニター310の表示領域
310aのアスペクト比は、4:3になる。
【0037】演算回路部210が拡大率を画像処理部2
20に与える処理を行わないようにする事も可能であ
り、図5は、このような設定にした場合について、X線
絞り112の操作とモニター310の表示領域310a
に表示されるX線透視像の関係を模式的に示した図であ
る。
【0038】図5(a)は操作前の状態を示し、(i) は
縦羽112b,横羽112aの位置と開口部112cの
大きさを示し、(ii)はそのときにモニター310に表示
されるX線透視像を示している。図3(b)(i) のよう
に縦羽112b,横羽112aの間隔をで狭めると、拡
大されないため、縦羽112b,横羽112aの間隔に
応じてX線透視像が図3(b)(ii)のようにモニター3
10の表示領域310aに表示される範囲が小さくな
り、従来と同じような表示になる。なお、演算回路部2
10にはX線光学系の制御系から寝台114の高さを示
す信号が与えられており、演算回路部210はこれを演
算処理し画像処理部にデータを送ることによって、設定
パネルの設定に応じて、図3ないし図5の画面には、上
記拡大率と共に被検体の実際の大きさを示すスケールが
表示できるようになっている。
【0039】この装置は、テレビカメラ124からのビ
デオ信号のうちX線絞り112で絞り込まれたX線透視
像の範囲を求め、X線透視像をモニター310の表示領
域310a一杯に表示するように拡大して表示すること
が可能である。そのため、操作者が関心領域にX線絞り
112で絞り込むだけで、拡大するための操作をするこ
となしに、TVモニタ一杯に表示されたX線透視像で被
検体を観察する事ができる。操作者にとって、X線透視
像が見易くなり、また、従来のような幾何学的拡大のよ
うな操作をしなくてすむので、操作が簡便なものにな
る。また、操作者が絞り込むのに応じて連続して拡大さ
れたX線透視像が簡単に得られるため、被検体にとって
もX線被爆は、関心領域に抑えられるために減少する。
このように、本発明のX線透視装置は、被写体の関心領
域よりくわしく調べるにあたってより使い易いものにな
っている。
【0040】また、演算回路部210は、X線絞りの制
御装置130からのX線絞り112の開度の情報と、X
線画像検出器の制御装置150からのSID信号とに基
づいて、X線イメージインテンシファイヤ122のサイ
ズをその入力面におけるX線透視像の大きさに応じた最
適のものにするように選択することにより、モニターに
表示されるX線画像の解像力を最大にすることができ
る。また、この最適なイメージインテンシファイアサイ
ズとX線絞り112の開度の情報とSID信号とから上
述したようにビデオ信号によらずに一意的に拡大率を求
めているため、後述するようなビデオ信号による方法と
比較して確実に動作し、かつ演算が簡単であるため高速
動作になる。
【0041】本発明は、上述の実施例に限られず様々な
変形が可能である。例えば、絞り込まれたX線透視像の
範囲bは、テレビカメラ124からのビデオ信号からも
求めることができ、これによって得たX線透視像の範囲
bで拡大率を求めるようにしてもよい。この場合、テレ
ビカメラ124から出力されたアナログのビデオ信号か
ら求めることも、これをデジタル化したデジタルビデオ
信号からも求めることができる。いずれの場合も、図3
ないし図4から明らかなように、その黒レベルよりも大
きくなっているビデオ信号またはデジタルビデオ信号の
範囲からX線透視像の範囲を縦方向・横方向について得
ることができる。
【0042】また、モニター310の表示領域310a
は、通常、表示面全面か、曲率が小さく画面の欠けがな
いように周辺部をのぞいた領域であるが、文字などを表
示するためのスペースを取るためにこれよりも小さな領
域としても良い。この小さな領域とする場合、例えば、
式(2)により求めた値Sに一定の係数を掛けたものを
拡大率とすることによって実現できる。さらに、画像処
理部で、拡大を行っているが、寝台を動かすことにより
被検体の位置を変えて拡大縮小するのを併用しても良
い。
【0043】
【発明の効果】以上の通り本願請求項1の発明にかかる
X線透視装置によれば、X線透視像の範囲がモニターの
表示領域で最大になる拡大率で拡大したX線透視像を得
ていることから、モニターにはその表示領域で最大にな
るように拡大したX線透視像が表示される。そのため、
X線が絞り込まれ関心領域が小さくなったとしてもその
関心領域を最大に表示された最適なX線透視像で観察す
る事ができる。
【0044】本願請求項2の発明にかかるX線透視装置
によれば、ビデオ信号によらずに一意的にX線透視像の
範囲が求まるために、確実に動作し、かつ演算が簡単で
あるため高速動作になる。
【0045】本願請求項3の発明にかかるX線透視装置
によれば、イメージインテンシファイアーの口径をX線
透視像の大きさに応じた最適ものにすることができ、X
線画像検出器からのビデオ信号の解像力を最大にするこ
とができる。本願請求項3の発明にかかるX線透視装置
によれば、関心領域が欠けることなく最大限表示するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるX線透視装置の構成を
示すブロック図。
【図2】X線拡大率の説明図。
【図3】X線絞り112の操作とモニター310の表示
領域310aに表示されるX線透視像の関係を模式的に
示した図。
【図4】X線絞り112の操作とモニター310の表示
領域310aに表示されるX線透視像の関係を模式的に
示した図。
【図5】演算回路部210が拡大率を画像処理部220
に与える処理を行わないように設定した場合について、
X線絞り112の操作とモニター310の表示領域31
0aに表示されるX線透視像の関係を模式的に示した
図。
【符号の説明】
100 被写体 112 X線絞り 120 X線
画像検出器 122 イメージインテンシファイアー 124 ビ
デオカメラ 210 演算回路部 220 画像処理部 230
A/D変換器 240 D/A変換器 310 モニター 310
a 表示領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源からのX線を関心領域にX線絞り
    で絞り込んで被写体に照射し、被写体のX線透視像を拡
    大してモニターに表示することによって、前記被写体の
    診断に供されるX線透視装置において、 前記関心領域を透過したX線によるX線透視像を撮像し
    てビデオ信号に変換するX線画像検出器と、 前記ビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換するA/D
    変換器と、 前記デジタルビデオ信号の画像を与えられた拡大率で拡
    大し、拡大したX線透視像のデジタルビデオ信号にする
    画像処理部と、 前記画像処理部で拡大したX線透視像のデジタルビデオ
    信号をビデオ信号に変換し前記モニターに与えるD/A
    変換器と、 前記関心領域を透過したX線透視像の範囲を求め、前記
    X線透視像の範囲が前記モニターの表示領域で最大にな
    る拡大率を演算して前記画像処理部に与える演算回路部
    と、 を有することを特徴とするX線透視装置。
  2. 【請求項2】 前記X線画像検出器は、前記X線透視像
    をその入力面から入力し光学像としてその出力面から出
    力するイメージインテンシファイアーと、前記光学像を
    前記ビデオ信号に変換するビデオカメラとを含んで構成
    され、 前記演算回路部は、前記X線絞りの開度と前記X線源,
    前記被写体,X線画像検出器のX線光学的な位置関係か
    ら前記X線透視像の範囲を求め、前記イメージインテン
    シファイアーの口径に応じて前記X線透視像の範囲が前
    記モニターの表示領域で最大になる拡大率を演算して前
    記画像処理部に与えることを特徴とする請求項1記載の
    X線透視装置。
  3. 【請求項3】 前記イメージインテンシファイアーは、
    前記演算回路部によって異なった口径に変更することが
    可能であり、 演算回路部は、前記X線透視像の範囲から、前記イメー
    ジインテンシファイアーが前記X線透視像をおさめるこ
    とのできる最小の口径になるように選択することを特徴
    とする請求項2記載のX線透視装置。
  4. 【請求項4】 前記演算回路部は、前記X線透視像の範
    囲を縦方向と横方向とについて求め、前記X線透視像の
    範囲の縦方向及び横方向のうち、前記X線画像検出器で
    前記ビデオ信号に変換できる最大範囲に対する比が小さ
    い方について前記拡大率を演算して前記画像処理部に与
    えることを特徴とする請求項1記載のX線透視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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