JP2570081B2 - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JP2570081B2
JP2570081B2 JP4360400A JP36040092A JP2570081B2 JP 2570081 B2 JP2570081 B2 JP 2570081B2 JP 4360400 A JP4360400 A JP 4360400A JP 36040092 A JP36040092 A JP 36040092A JP 2570081 B2 JP2570081 B2 JP 2570081B2
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益実 河合
修二 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医療の診断などの分
野において使用されるX線撮像装置に関し、とくにX線
イメージインテンシファイア及びこれと組み合わされた
ビデオカメラを用いたX線テレビジョンシステムにより
X線画像を得るX線撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、X線テレビジョンシステムを
用いてX線画像を得るX線撮像装置では、造影剤がない
状態でのマスク像と造影剤が視野内にあるときのライブ
像とをサブトラクションすることにより血管造影などを
行なうことがある。この場合、マスク像としてぼけたも
のを使用すれば、血管以外の、骨格や軟部組織等のエッ
ジ(辺縁)を抽出でき、これと血管像とが重畳表示され
た画像を得ることができる。この画像は、カテーテル挿
入のためのオリエンテーション像などとして用いられ
る。
【0003】従来では、このようなエッジ情報が重畳す
る造影像を得るために、ポストプロセス(後処理)によ
っている。すなわち、いったん得られたマスク像とライ
ブ像とを格納しておいて、後にマスク像を読み出して2
次元的なスムージングを施すことによりぼけた画像と
し、このスムージング後のマスク像と、読み出したライ
ブ像とをサブトラクションする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにポストプロセスによって骨格や軟部組織等のエッ
ジが造影像に重畳した画像を得るのでは、X線曝射と同
時に(リアルタイムで)その画像の観察を行なうことが
できないという問題があった。さらに、ポストプロセス
により画像の2次元スムージングを行なう場合、ぼけの
2次元的な等方性を保つ(画像の斜め方向も縦・横方向
と等しくする)ことが困難であるという問題もある。
【0005】この発明は、上記に鑑み、骨格や軟部組織
等のエッジが造影像に重畳した画像をリアルタイムで得
ることができるとともに、マスク像のぼけの2次元的な
等方性を保つことができるように改善した、X線撮像装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるX線撮像装置では、マスク像を得て
これを画像記憶装置に格納する期間は、イメージインテ
ンシファイアのピント調整用電極に加える電圧を、通常
はフォーカス用電圧としておくのを、デフォーカス用電
圧に切り換えることが特徴となっている。
【0007】
【作用】イメージインテンシファイアにはその出力画像
のピントを調整するための電極が設けられており、この
電極には通常、ピントがフォーカスされるような電圧が
印加される。ここでは、マスク像を得る期間はこのピン
ト調整用電極にデフォーカス(ピントをぼかす)用電圧
が加わるように電圧切り換えする。これにより、ピント
のぼけたマスク像が得られ、これが画像記憶装置に記憶
される。すなわち、何らの画像処理も行なわずにリアル
タイムでスムージングの行なわれたマスク像を得ること
ができる。そして、このマスク像を画像記憶装置から読
み出してライブ像とのサブトラクションを行なえば、ラ
イブ像が得られるとただちに(リアルタイムで)骨格や
軟部組織等のエッジが造影像に重畳した画像を得ること
ができる。また、イメージインテンシファイアのピント
自体を調整してぼけた画像を得ているため、そのぼけ方
は2次元的に良好な等方性を有しており、その結果、得
られるエッジ重畳画像の画質は優れたものとなる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の好ましい一実施例について
図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すよう
に、X線管1からのX線はコリメータ2によりコリメー
ションされた上で被写体3に照射され、被写体3を透過
したX線がイメージインテンシファイア4に入射する。
このイメージインテンシファイア4によりX線画像は画
像増強されるとともに可視光の画像に変換されて出力さ
れ、その出力光学像は光学系5を経てビデオカメラ6に
入射する。このビデオカメラ6よりX線画像のビデオ信
号が得られ、画像処理装置9に送られる。この画像処理
装置9から出力されるビデオ信号は画像モニター装置1
0に送られて表示される。X線管1にはX線高電圧装置
11から高電圧が送られ、これによりX線管1からX線
が曝射される。
【0009】イメージインテンシファイア4はピント調
整用電極7を備えている。このピント調整用電極7に
は、通常、出力画像のピントがフォーカスされるような
電圧が印加されるが、ここでは切り換え器8によって、
フォーカス用の電圧と、ピントがデフォーカスされる
(ぼける)ような電圧とが切り換えられるようになって
いる。
【0010】画像処理装置9は、画像メモリ92と演算
回路93とを備え、デジタル的に映像信号を処理する
(そのためビデオカメラ6からのビデオ信号をデジタル
化するA/D変換器や画像モニター装置10に出力する
映像信号をアナログ化するD/A変換器などが必要であ
るが、ここではそれらを示すことは省略している)。さ
らにこの画像処理装置9には画像メモリ92や演算回路
93等を制御するとともに、X線高電圧装置11、上記
のピント調整用電極7に印加する電圧を切り換える切り
換え器8を制御するコントローラ91が備えられてい
る。
【0011】つぎに、図2のタイムチャートをも参照し
ながら図1の動作を説明する。まず、図示しないハンド
スイッチを押してこれをオンさせる(図2のAを参照)
と、コントローラ91は切り換え器8を切り換えてデフ
ォーカス用電圧がピント調整用電極7に加わるようにす
る(図2のBを参照)。また、このときコントローラ9
1の制御によってX線高電圧装置11が動作し、しかる
べき準備期間の後、X線管1からX線が曝射される(図
2のCを参照)。
【0012】こうしてビデオカメラ6からビデオ信号が
得られ、これが画像処理装置9に送られて、コントロー
ラ91によって制御されている画像メモリ92に格納さ
れる。このとき、被写体3には造影剤は注入されておら
ず、そのため造影剤のない状態のマスク像が画像メモリ
92に格納されることになる。
【0013】このマスク像は画像メモリ92に格納され
るとともに、演算回路93を経て何らの処理もなされな
いまま画像モニター装置10に送られて表示される。こ
のマスク像は、上記のようにピント調整用電極7にデフ
ォーカス用電圧が印加された状態で得られているため、
ぼけたものとなっており、これが画像メモリ92に格納
されるとともに画像モニター装置10で表示されること
になる(図2のD1を参照)。
【0014】こうしてぼけたマスク像が画像メモリ92
に収集され終わると、コントローラ91は画像メモリ9
2を書き込み不可の状態にするとともに、X線高電圧装
置11を制御してX線曝射をオフにし、さらに、切り換
え器8を切り換えて通常のフォーカス用電圧がピント調
整用電極7に印加されるようにする。
【0015】その後、被写体3に造影剤が注入されて視
野内の血管中に流入してきたタイミングでX線曝射が開
始され(図2のCを参照)、ビデオカメラ6からライブ
像が順次得られる。このライブ像は演算回路93に送ら
れ、このとき画像メモリ92から読み出されたマスク像
とのサブトラクションが行なわれる。
【0016】ここで、マスク像は上記のように造影剤が
ない状態のぼけた画像であり、ライブ像は造影剤が流入
してきた状態のシャープな(ピントの合った)画像であ
るから、これらをサブトラクションすることにより、造
影剤の像つまり血管部分の像が抽出されるとともに、背
景の骨格や軟部組織のエッジ部分が抽出され、これらが
重畳した画像が得られる。そして、このサブトラクショ
ンがライブ像が得られるごとにリアルタイムで行なわれ
るので、画像モニター装置10には、図2のD2で示す
ように、造影剤が血管中に徐々に流入してくる様子を表
わすオリエンテーション像が表示されることになる。つ
まり、骨格や軟部組織のエッジ部分と、これに重畳し、
造影剤の流れに応じて徐々に現われてくる血管像とを観
察することができる。
【0017】ぼけたマスク像を得るには光学系5をデフ
ォーカス状態にすることも考えられるが、その場合には
光学系5のレンズのピントを変化させることになるので
画像のサイズ自体が変化してしまうという不都合が生じ
る。上記のようにイメージインテンシファイア4のピン
ト調整用電極7に加える電圧を変えてイメージインテン
シファイア4自体をデフォーカス状態にすればそのよう
な不都合は生じない。
【0018】なお、ここでは単に画像モニター装置10
に表示するだけとしているが、画像処理装置9から出力
される画像を図示しない画像記録装置に格納することが
できることはもちろんである。また、この実施例では図
2に示すようにぼけたマスク像を収集した後いったんX
線曝射を停止しているが、X線曝射は連続的に行ない、
ピント調整用電極7に印加する電圧の切り換えのみを行
なうようにしてもよい。さらに、上記では血管造影につ
いて説明したが、食道造影に適用しても効果が大きい。
すなわち食道造影の場合、付近に肺野が存在するので画
像のコントラストが大きくなり過ぎて食道部分の画像の
観察がしづらいが、このようにサブトラクションを行な
って肺野等はエッジ部分のみとすることができ、画像の
コントラストを圧縮することができるので、食道造影の
画像の観察が容易になる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のX線撮
像装置によれば、マスク像収集時にイメージインテンシ
ファイア自体をデフォーカス状態としてぼけたマスク像
を得るようにしているため、ポストプロセスによらずに
スムージングされたマスク像を得ることができ、骨格や
軟部組織等のエッジが造影像に重畳した画像をリアルタ
イムで得ることができるとともに、マスク像のぼけの2
次元的な等方性を保つことができることから、そのエッ
ジ重畳造影像の画質を良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブロック図。
【図2】同実施例の動作説明のためのタイムチャート。
【符号の説明】
1 X線管 2 コリメータ 3 被写体 4 イメージインテンシファイア 5 光学系 6 ビデオカメラ 7 ピント調整用電極 8 切り換え器 9 画像処理装置 91 コントローラ 92 画像メモリ 93 演算回路 10 画像モニター装置 11 X線高電圧装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に向けてX線を照射するX線管
    と、被写体を透過したX線が入射するイメージインテン
    シファイアと、該イメージインテンシファイアの出力画
    像を映像信号に変換するビデオカメラと、造影剤がない
    状態の映像信号を格納する画像記憶装置と、該画像記憶
    装置から読み出した映像信号と造影剤がある状態で得ら
    れた映像信号とをサブトラクションする演算装置と、上
    記の画像記憶装置に映像信号を格納する期間は上記イメ
    ージインテンシファイアのピント調整用電極にデフォー
    カス用電圧を印加するよう切り換える電圧切り換え器と
    を備えることを特徴とするX線撮像装置。
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JP4745080B2 (ja) * 2006-02-20 2011-08-10 猛 中浦 X線診断装置、画像処理装置及びプログラム
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