JPH08214736A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JPH08214736A
JPH08214736A JP906695A JP906695A JPH08214736A JP H08214736 A JPH08214736 A JP H08214736A JP 906695 A JP906695 A JP 906695A JP 906695 A JP906695 A JP 906695A JP H08214736 A JPH08214736 A JP H08214736A
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line
fishing
fishing line
roller
line roller
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英二 篠原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は魚釣用スピニングリールに関し、ガ
イド部をラインローラの支持部材に設けて釣糸の糸縒れ
に起因する糸絡み等を防止するに当たり、釣糸の巻取り
操作時に、当該ガイド部が釣糸に常にテンションをかけ
て糸道を制御することのできる魚釣用スピニングリール
を提供することを目的とする。 【構成】 ラインローラの釣糸案内部をロータの釣糸巻
取り回転方向へ順次大径に形成し、ラインローラを支持
するラインローラ支持部材に、竿先側からラインローラ
への糸道を制御するガイド部を設けると共に、釣糸の巻
取り操作時にアームレバー側から保持部材側に向かって
ラインローラが竿先側と反対方向へ傾斜するように、当
該ラインローラをラインローラ支持部材に取り付けて、
ロータの釣糸巻取り回転時に上記ガイド部に釣糸を安定
して当接可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸の糸縒れに起因す
る魚釣操作時の糸絡み等を防止した魚釣用スピニングリ
ールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来、多くの魚釣用スピ
ニングリールは、ロータに設けた一対のベール支持アー
ムの先端部に、アームレバーやラインスライダー(保持
部材)からなるラインローラ支持部材とベールホルダー
を介して半環状のベールが釣糸巻取位置側と釣糸放出位
置側へ、夫々、反転自在に取り付けられている。
【0003】そして、ベールを釣糸巻取位置側へ倒し
て、リール本体に装着した手動ハンドルの操作でロータ
を釣糸巻取り回転方向へ回転させると、ロータの回転に
連動して前後方向へトラバース運動するスプールに釣糸
が巻回され、又、ベールを釣糸放出位置側へ倒して仕掛
けを投擲すると、スプールに巻回された釣糸がスパイラ
ル状に繰り出されるようになっている。
【0004】ところで、従来、スプールへの釣糸の巻取
りに伴い、釣糸に糸縒れが生じることが知られている。
【0005】即ち、図13に示すように、従来、多くの
ラインローラ1は釣糸案内部1aが鼓状に形成されてロ
ータの釣糸巻取り回転方向に沿って支持されており、通
常、静止状態に於て釣糸3はラインローラ1の中心mに
位置するようになっている。ところが、巻取り操作で釣
糸3をスプールに巻き取ると、ラインローラ1はロータ
の釣糸巻取り回転方向(図中、矢印A方向)へと移動す
るが、この時、ラインローラ1の中心mにあった釣糸3
は二点鎖線で示すようにロータの釣糸巻取り回転方向と
反対側、即ち、矢印B方向へ移動する。そして、ライン
ローラ1の曲面と釣糸3との摩擦はラインローラ1の大
径側の方が強いため、釣糸3に矢印C方向への糸縒れが
生じ、スプールから釣糸3を繰り出す際にも、同方向へ
の糸縒れが釣糸3に発生することが知られている。
【0006】そのため、釣糸3の巻取りや繰出しによっ
て矢印C方向の糸縒れが釣糸3に蓄積されてしまうこと
となるが、斯様に釣糸3に糸縒れが蓄積されると魚釣操
作中に糸絡みが発生し、又、長期に亘る使用によって釣
糸3が切れてしまう虞があった。
【0007】そこで、斯かる欠点を解決するため、昨
今、図14及び図15に示すようにアームレバー4とラ
インスライダー5をラインカバー6を介してコ字状に成
形し、そして、当該ラインカバー6に、鼓状のラインロ
ーラ7の中心nからロータ9の釣糸巻取り回転方向(図
15中、矢印A方向)へ釣糸11を寄せる制御部材13
を取り付けることにより、繰出し時に生ずる糸縒れと逆
方向の糸縒れを釣糸11の巻取り時に作り込むようにし
た魚釣用スピニングリール15が実公平3−17661
号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、釣糸11の
巻取り操作によってロータ9が矢印A方向へ回転し、こ
れに連動してアームレバー4が同方向へ回転するとき、
元ガイド(釣竿に装着された複数のガイドのうち、最も
手前のガイド)とラインローラ7との位置関係や釣糸1
1にかかる張力の差等の影響で、釣糸11が制御部材1
3から離れてしまう欠点があった。
【0009】即ち、ロータ9の回転に伴い、アームレバ
ー4が釣竿側からロータ9の回転中心を挟んで反対側へ
180°の範囲に亘って回転する場合には、図14に示
すように制御部材13によって釣糸11に釣糸巻取り回
転方向へのテンションがかかるものの、アームレバー4
が釣竿の反対側から釣竿側へ回転する際に、釣糸11が
制御部材13から離れてしまう欠点があった。
【0010】そして、斯様に釣糸11の巻取り操作時に
制御部材13から釣糸11が離れてしまうと、釣糸11
にテンションがかからなくなって、その間、糸道を制御
部材13で安定して制御することができず、上記ライン
ローラ7の如く釣糸案内部7aに傾斜のある場合、縒れ
や糸巻状態が不安定となって釣糸11に負荷が蓄積さ
れ、糸切れ等のトラブルが発生してしまう虞があった。
【0011】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、上述の如き制御部材をラインローラの支持部材に設
けて釣糸の糸縒れに起因する糸絡み等を防止するに当た
り、釣糸の巻取り操作時に、制御部材が釣糸に常にテン
ションをかけて糸道を制御することのできる魚釣用スピ
ニングリールを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に装
着されたロータと、リール本体にスプール軸を介して支
持され、手動ハンドルによるロータの回転で釣糸が巻回
されるスプールと、アームレバーとこれに対向配置した
保持部材とからなるラインローラ支持部材を介してロー
タに取り付き、釣糸の巻取り操作時に釣糸をスプールに
案内するラインローラとを備えた魚釣用スピニングリー
ルに於て、上記ラインローラの釣糸案内部をロータの釣
糸巻取り回転方向へ順次大径に形成し、ラインローラを
支持するラインローラ支持部材に、竿先側からラインロ
ーラへの糸道を制御するガイド部を設けると共に、釣糸
の巻取り操作時にアームレバー側から保持部材側に向か
ってラインローラが竿先側と反対方向へ傾斜するよう
に、当該ラインローラをラインローラ支持部材に取り付
けて、上記ロータの釣糸巻取り回転時に上記ガイド部に
釣糸を安定して当接可能としたことを特徴とする。
【0013】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の魚釣用スピニングリールに於て、 ラインローラ
の軸心を、アームレバーに対し保持部材側へ傾けて、ラ
インローラを竿先側と反対方向へ傾斜させたものであ
り、請求項3に係る発明は、請求項1記載の魚釣用スピ
ニングリールに於て、アームレバーをロータの釣糸巻取
り回転方向へ傾けて、ラインローラを竿先側と反対方向
へ傾斜させたことを特徴とする。
【0014】又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至
請求項3のいずれか記載の魚釣用スピニングリールに於
て、ラインローラ支持部材のアームレバーと保持部材を
連結部を介してコ字状に一体的に成形し、当該連結部に
ガイド部を設けたものであり、請求項5に係る発明は、
請求項1乃至請求項3のいずれか記載の魚釣用スピニン
グリールに於て、ガイド部が、アームレバー側からライ
ンローラの中心方向へ突出するガイド突片を有すること
を特徴とする。
【0015】そして、請求項6に係る発明は、請求項1
乃至請求項5のいずれか記載の魚釣用スピニングリール
に於て、巻取り操作時に於けるラインローラの中心から
その軸線に対しスプール側へ垂直に下ろした垂線と、ス
プールのスプール軸から当該垂線に下ろした垂線との交
点が、最大糸巻き時の糸巻径とスプール底径との間を3
等分した際の、外側から1/3より内側に位置するよう
にラインローラ支持部材を傾けたことを特徴としてい
る。
【0016】
【作用】各請求項に記載の魚釣用スピニングリールによ
れば、釣糸の巻取り操作によってロータを釣糸巻取り回
転方向へ回転させると、ラインローラに案内される釣糸
にガイド部が常にテンションをかけて釣糸を制御する
が、ラインローラは傾斜しているため、常に釣糸がライ
ンローラの軸心に対して直角に案内される。
【0017】そして、ラインローラは、その釣糸案内部
がロータの釣糸巻取り回転方向へ順次大径とされている
ため、ラインローラと釣糸との摩擦はラインローラの大
径側に於て強く、その結果、釣糸には投擲時に生じる糸
縒れと反対方向の糸縒れが発生し、斯様に生じた釣糸の
糸縒れは、投擲時に発生する糸縒れと相殺されて解消さ
れることとなる。
【0018】又、一般に釣人が魚釣りで使用する釣糸の
範囲は、最大糸巻き時の糸巻径とスプール底径との間を
3等分した際の外側から1/3までの範囲であるが、請
求項6に係る魚釣用スピニングリールによれば、その通
常使用する範囲でより確実にガイド部が釣糸にテンショ
ンをかけて、釣糸がガイド部から離れてしまうことを防
止する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
【0020】図1及び図2は請求項1,請求項3,請求
項4及び請求項6に係る魚釣用スピニングリールの一実
施例を示し、図1に於て、17はリール本体19に回転
可能に装着されたロータで、当該ロータ17には一対の
ベール支持アーム21が一体的に成形されている。
【0021】そして、一方のベール支持アーム21の先
端に、ラインカバー(連結部)23を介してアームレバ
ー25とラインスライダー(保持部材)27が一体成形
されたコ字状のラインローラ支持部材(以下、「支持部
材」という)29が反転自在に取り付き、アームレバー
25とラインスライダー27の間に鼓状のラインローラ
31が回転可能に支持されている。そして、図2に示す
ように両ベール支持アーム21間に、半環状のベール3
3が支持部材29とベールホルダー35を介して釣糸巻
取位置側と釣糸放出位置側へ反転自在に取り付けられて
いる。
【0022】又、37はロータ17と同軸上に装着され
たスプールで、当該スプール37はリール本体19にト
ラバース運動可能に取り付くスプール軸(図示せず)に
支持されており、従来と同様、ベール33を釣糸巻取位
置側へ倒して手動ハンドル39の操作でロータ17を釣
糸巻取り回転方向(図1中、矢印A方向)へ回転させる
と、これに連動して前後方向へトラバース運動するスプ
ール37に釣糸41が巻回され、又、ベール33を釣糸
放出位置側へ倒して仕掛けを投擲すると、スプール37
に巻回された釣糸41が繰り出されるようになってい
る。
【0023】而して、本実施例に係るスピニングリール
43は、上述した構成に加え、以下の如き特徴を有す
る。
【0024】即ち、先ず、図1に示すように支持部材2
9のラインカバー23には、竿先側からラインローラ3
1への糸道を制御する硬質なセラミックス製の丸棒状の
ガイド部45が突設されており、釣糸41の巻取り時
に、当該ガイド部45がラインローラ31に案内される
釣糸41に接触してその移動を規制し、釣糸41をライ
ンローラ31の中心からラインスライダー27側へ保持
するようになっている。
【0025】そして、上記ラインローラ31は、その軸
線L1 がラインカバー23と平行に支持されているが、
図示するようにアームレバー25は、従来のアームレバ
ーに比しその先端側がロータ17の釣糸巻取り回転方向
へ傾いて成形されている。
【0026】そのため、従来、ラインローラは、ロータ
17の釣糸巻取り回転方向に沿った軸線L2 を以ってア
ームレバーに支持されるのに対し、上記アームレバー2
5はその先端側がロータ17の釣糸巻取り回転方向へ傾
いているため、ラインローラ31は従来の軸線L2 から
竿先側と反対の方向へ一定の角度αだけ傾いて支持部材
29に支持されており、斯かる構造によって、元ガイド
(図示せず)とラインローラ31との位置関係等に拘ら
ず、釣糸41の巻取り操作時にガイド部45が常に釣糸
41にテンションをかけて、釣糸41がガイド部45か
ら離れないようになっている。
【0027】更に、本実施例は上記構成に加え、図2に
示すように支持部材29が、ラインローラ31の中心M
からその軸線L1 に対しスプール37側へ垂直に下ろし
た垂線Nと、スプール37のスプール軸の中心Oから当
該垂線Nに下ろした垂線Pとの交点Qが、最大糸巻き時
の糸巻径Rとスプール底径Sとの間Tを3等分した際
の、外側から1/3より内側に位置するように傾いてい
る。
【0028】即ち、一般に釣人が魚釣りで使用する釣糸
41の範囲は、最大糸巻き時の糸巻径Rとスプール底径
Sとの間Tを3等分した際の外側から1/3までの範囲
である。
【0029】そこで、斯かる範囲に於て、ガイド部45
が常に釣糸41にテンションをかけて釣糸41がガイド
部45から離れないようにするため、上述したようにラ
インローラ31の中心Mからその軸線L1 に対しスプー
ル37側へ垂直に下ろした垂線Nと、スプール37のス
プール軸の中心Oから当該垂線Nに下ろした垂線Pとの
交点Qが、最大糸巻き時の糸巻径Rとスプール底径Sと
の間Tを3等分した際の外側から1/3より内側に位置
するように支持部材29を傾けたものであり、ラインロ
ーラ31が従来の軸線L2 から一定の角度αだけ傾いた
軸線L1 を以って支持部材29に支持された構造と相俟
って、ラインローラ31とアームレバー25との位置関
係等に拘らず、釣糸41の巻取り操作時に常にガイド部
45が釣糸41にテンションをかけて釣糸41がガイド
部45から離れないようになっている。
【0030】尚、上述した角度αは1°〜10°程度が
可能な傾斜角度として考えられるが、この角度値はリー
ルの大きさや使用糸の太さ等により設計段階で適宜設定
されるもので、なんらその値に限定されるものではな
い。そして、ラインローラ31の回転数,釣糸41への
ダメージ及びガイド部45による安定した糸道制御等を
考慮した場合、上記角度αは2°〜6°の範囲が好まし
い。
【0031】又、ラインローラの材質としては、一般に
種々のセラミックスや銅合金に硬質メッキ処理を施した
硬質材が多く使用されるが、本実施例に於けるラインロ
ーラ31もこのような硬質材で成形され、そして、ガイ
ド部45はセラミックスの他、銅合金に硬質メッキ処理
を施したもの、或いはアルミ材に硬質アルマイト処理や
硬質メッキ処理を施したもの、更にはステンレス材をイ
オンプレーティング処理したもの等、種々の硬質材が選
択使用される。
【0032】本実施例に係るスピニングリール43はこ
のように構成されているから、従来と同様、ベール33
を釣糸放出位置側へ倒して仕掛けを投擲すると、スプー
ル37に巻回された釣糸41がスパイラル状に繰り出さ
れ、又、ベール33を釣糸巻取位置側へ戻して手動ハン
ドル39の操作で釣糸41を巻き上げると、ロータ17
の回転に連動してトラバース運動するスプール37に釣
糸41が巻回されるが、上述したように元ガイドとライ
ンローラ31との位置関係や釣糸41の張力の差等に拘
らず、巻取り操作時に、ラインローラ31に案内される
釣糸41にガイド部45が常にテンションをかけて、釣
糸41を傾斜したラインローラ31の中心Mからライン
スライダー27側の釣糸案内部31aに保持し、ライン
ローラ31とアームレバー25との間に釣糸41が絡ま
ることを防止する。
【0033】そして、ラインローラ31は、その中心M
からラインスライダー27側の釣糸案内部31aがロー
タ17の釣糸巻取り回転方向へ順次大径に形成されてい
るため、ラインローラ31と釣糸41との摩擦はライン
ローラ31の大径側に於て強く、その結果、投擲時に生
じる糸縒れと反対方向の糸縒れが釣糸41に発生し、斯
様に生じた釣糸41の糸縒れは、投擲時に発生する糸縒
れと相殺されて解消されることとなる。
【0034】このように、本実施例に係るスピニングリ
ール43によれば、釣糸41の巻取り操作時に、常にガ
イド部45が釣糸41にテンションをかけて糸道を制御
するので、図14に示す従来例と異なり釣糸41がガイ
ド部45から離れてしまうことがなく、又、ラインロー
ラ31を傾斜させたことにより常に釣糸41がラインロ
ーラ31の軸心に対して直角に案内されるので、釣糸4
1の巻取り操作時に、投擲時に生じる糸縒れと反対方向
の縒れを確実に生じさせることができ、又、糸巻状態が
一定し釣糸41に負荷やダメージが加わることもなくな
って糸切れ等のトラブルの発生を防止することが可能と
なった。
【0035】図3乃至図5は請求項1,請求項3及び請
求項4に係る魚釣用スピニングリールの一実施例を示
す。尚、発明部分を除く構成については上記実施例と同
様の構成とされているため、ここでは専ら発明部分につ
いて説明し、上記実施例と同一のものは同一符号を付し
てそれらの説明は省略する。
【0036】図3に於て、47は上記アームレバー25
と同様、ベール支持アーム21の先端に反転自在に取り
付くアームレバー、49は当該アームレバー47と別体
に成形された断面略T字状のラインスライダーで、その
軸部49aをアームレバー47にボルト締めして支持部
材51が形成されており、当該軸部49aに鼓状のライ
ンローラ31が回転可能且つ着脱自在に取り付けられて
いる。
【0037】そして、アームレバー47は、上記アーム
レバー25と同一の角度を以ってその先端側がロータ1
7の釣糸巻取り回転方向へ傾いて成形されており、斯様
にアームレバー47を傾けることによって、図示するよ
うに釣糸41の巻取り操作時に、ラインローラ31がア
ームレバー47側からラインスライダー49側に向かっ
て竿先側と反対の方向へ一定の角度を以って傾くように
なっている。
【0038】又、図4及び図5に示すようにラインスラ
イダー49には、ラインスライダー49側に切欠き部5
3を有するラインカバー(連結部)55が一体成形され
ており、当該切欠き部53に、ラインローラ31へ案内
される釣糸41が挿通している。
【0039】そして、切欠き部53の一側縁部53aに
沿ってガイド部45がラインローラ31の中心からライ
ンスライダー49側に設けられているが、上述したよう
にアームレバー47の先端側がロータ17の釣糸巻取り
回転方向へ傾いて成形されているため、元ガイドとライ
ンローラ31との位置関係等に拘らず、釣糸41の巻取
り操作時に当該ガイド部45が常に釣糸41にテンショ
ンをかけて、釣糸41をラインローラ31の中心からラ
インスライダー49側へ保持するようになっている。
【0040】本実施例はこのように構成されているか
ら、上記実施例と同様、手動ハンドル39の操作でロー
タ17を釣糸巻取り回転方向(図3中、矢印A方向)へ
回転させると、これに連動してトラバース運動するスプ
ール37に釣糸41が巻回されるが、元ガイドとライン
ローラ31との位置関係や釣糸41の張力の差等に拘ら
ず、本実施例に於ても、釣糸41の巻取り操作時に、ラ
インローラ31に案内される釣糸41に上記ガイド部4
5が常にテンションをかけて、傾斜したラインローラ3
1の中心からラインスライダー49側の釣糸案内部31
aに釣糸41を保持する。
【0041】そして、鼓状のラインローラ31は、その
中心からラインスライダー49側の釣糸案内部31aが
ロータ17の釣糸巻取り回転方向へ順次大径に形成され
ているため、ラインローラ31と釣糸41との摩擦はラ
インローラ31の大径側に於て強く、その結果、釣糸4
1には投擲時に生じる糸縒れと反対方向の糸縒れが発生
し、斯様に生じた釣糸41の糸縒れは、投擲時に発生す
る糸縒れと相殺されて解消される。
【0042】このように、本実施例によっても、釣糸4
1の巻取り操作時にガイド部45が常に釣糸41にテン
ションをかけて糸道を制御するので、図14に示す従来
例に比し釣糸41がガイド部45から離れてしまうこと
がなく、又、ラインローラ31を傾斜させたことにより
常に釣糸41がラインローラ31の軸心に対して直角に
案内されるので、釣糸41の巻取り操作時に、投擲時に
生じる糸縒れと反対方向の縒れを釣糸41に確実に生じ
させることができ、又、糸巻状態が一定し釣糸41に負
荷やダメージが加わることもなくなって糸切れ等のトラ
ブルの発生を防止することが可能となった。
【0043】図6及び図7は請求項1,請求項3及び請
求項5に係る魚釣用スピニングリールの第一実施例を示
し、以下、本実施例を図面に基づいて説明するが、本実
施例に於ても、発明部分を除く構成については上記各実
施例と同様の構成とされているため、ここでは専ら発明
部分について説明し、同一のものには同一符号を付して
それらの説明は省略する。
【0044】図6に於て、57は上記アームレバー47
と同様、その先端側が図1に示すアームレバー25と同
一の角度を以ってロータ17の釣糸巻取り回転方向へ傾
いて成形されたアームレバー、59は当該アームレバー
57と別体に成形された断面略T字状のラインスライダ
ーで、その軸部59aがアームレバー57にボルト締め
されて支持部材61が形成されている。そして、当該軸
部59aに、鼓状のラインローラ31が回転可能且つ着
脱自在に取り付けられており、上述の如くアームレバー
57の先端側を傾けることによって、釣糸41の巻取り
操作時に、当該ラインローラ31がアームレバー57側
からラインスライダー59側に向かって竿先側と反対の
方向へ一定の角度を以って傾くようになっている。
【0045】又、図6中、63は上記ラインスライダー
59と共にアームレバー57にボルト締めされたセラミ
ックス製のガイド部で、その裏面に設けた突部65がア
ームレバー57側の位置決め孔67に係合して回り止め
が図られている。
【0046】そして、図7に示すようにラインスライダ
ー59と対向するアームレバー57の先端部は円形形状
に形成され、又、ガイド部63もこれと同一径の円形形
状に形成されてアームレバー57の凹部69に取り付け
られているが、その竿先側周縁部には、ラインローラ3
1の中心まで突出する一片の円弧状のガイド突片63a
が一体成形されており、アームレバー57の先端側がロ
ータ17の釣糸巻取り回転方向へ傾いた構造と相俟っ
て、釣糸41の巻取り操作時に上記ガイド突片63aが
ラインローラ31へ案内される釣糸41に接触して、釣
糸41を常にラインローラ31の中心からラインスライ
ダー49側へ保持するようになっている。
【0047】本実施例はこのように構成されているか
ら、上述した各実施例と同様、手動ハンドル39の操作
でロータ17を釣糸巻取り回転方向(図6中、矢印A方
向)へ回転させると、これに連動してトラバース運動す
るスプール37に釣糸41が巻回されるが、本実施例に
於ても、元ガイドとラインローラ31との位置関係や釣
糸41の張力の差等に拘らず、釣糸41の巻取り操作時
に上記ガイド突片63aが釣糸41に常にテンションを
かけて、釣糸41を傾斜したラインローラ31の中心か
らラインスライダー59側の釣糸案内部31aに保持す
る。
【0048】そして、上述したようにラインローラ31
は、その中心からラインスライダー59側の釣糸案内部
31aがロータ17の釣糸巻取り回転方向へ順次大径に
形成されているため、ラインローラ31と釣糸41との
摩擦はラインローラ31の大径側に於て強く、その結
果、釣糸41には投擲時に生じる糸縒れと反対方向の糸
縒れが発生する。そして、斯様に生じた釣糸41の糸縒
れは、投擲時に発生する糸縒れと相殺されて解消される
こととなる。
【0049】このように、本実施例によっても、釣糸4
1の巻取り操作時に、ガイド突片63aが常に釣糸41
にテンションをかけて糸道を制御するので、釣糸41が
ガイド突片63aから離れてしまうことがなく、又、ラ
インローラ31を傾斜させたことにより常に釣糸41が
ラインローラ31の軸心に対して直角に案内されるの
で、上記各実施例と同様、所期の目的を達成することが
可能となる。
【0050】図8及び図9は請求項1,請求項3及び請
求項5に係る魚釣用スピニングリールの第二実施例を示
す。尚、本実施例に於ても、上記各実施例と同一のもの
は同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0051】図中、71はベール支持アーム21の先端
に反転自在に取り付くアームレバーで、当該アームレバ
ー71も、図1に示すアームレバー25と同一の角度を
以ってその先端側がロータ17の釣糸巻取り回転方向へ
傾いて成形され、当該アームレバー71にラインスライ
ダー59の軸部59aがボルト締めされている。
【0052】そして、上記軸部59aに、釣糸案内部7
3aがV字状に成形されたラインローラ73が回転可能
に支持されており、斯様にアームレバー71を傾けるこ
とによって、釣糸41の巻取り操作時にラインローラ7
3がアームレバー71側からラインスライダー59側に
向かって竿先側と反対の方向へ傾くようになっている。
尚、ラインローラ73は、その中心よりアームレバー7
1側に谷部73bが形成されている。
【0053】又、図中、75はラインスライダー59と
共にアームレバー71にボルト締めされたセラミックス
製のガイド部で、その裏面に設けた突部77がアームレ
バー71側の位置決め孔79に係合して回り止めが図ら
れている。
【0054】そして、ガイド部75は、その周縁部にラ
インローラ73の軸線を中心にアームレバー71側から
ラインローラ73の中心まで突出する環状のガイド突片
75aが一体的に成形されており、アームレバー71の
先端側がロータ17の釣糸巻取り回転方向へ傾いてライ
ンローラ73が竿先側と反対の方向へ傾斜した構造と相
俟って、釣糸41の巻取り操作時に当該ガイド突片75
aが釣糸41に常時接触してその移動を規制し、釣糸4
1を常にラインローラ73の中心位置に保持するように
なっている。
【0055】而して、本実施例によっても、手動ハンド
ル39の操作でロータ17を釣糸巻取り回転方向(図8
中、矢印A方向)へ回転させると、これに連動してトラ
バース運動するスプール37に釣糸41が巻回される
が、元ガイドとラインローラ73との位置関係や釣糸4
1の張力等に拘らず、上記ガイド突片75aがラインロ
ーラ73に案内される釣糸41に常にテンションをかけ
て、釣糸41をラインローラ73の中心から傾斜したラ
インスライダー59側の釣糸案内部73aに保持する。
【0056】そして、ラインローラ73は、その谷部7
3bからラインスライダー59側の釣糸案内部73aが
ロータ17の釣糸巻取り回転方向へ順次大径となるテー
パ状に形成されているため、ラインローラ73と釣糸4
1との摩擦はラインローラ73の大径側に於て強く、そ
の結果、釣糸41には投擲時に生じる糸縒れと反対方向
の糸縒れが発生し、斯様に生じた釣糸41の糸縒れは、
投擲時に発生する糸縒れと相殺されて解消されることと
なる。
【0057】このように、本実施例によっても、釣糸4
1の巻取り操作時に、常にガイド部75が釣糸41にテ
ンションをかけて糸道を制御するので、釣糸41がガイ
ド部75から離れてしまうことがなく、又、ラインロー
ラ73を傾斜させたことにより常に釣糸41がラインロ
ーラ73の軸心に対して直角に案内されるので、上記各
実施例と同様、釣糸41の巻取り操作時に、投擲時に生
じる糸縒れと反対方向の縒れを確実に生じさせることが
でき、又、糸巻状態が一定し釣糸41に負荷やダメージ
が加わることもなくなって糸切れ等のトラブルの発生を
防止することが可能となった。
【0058】図10は請求項1,請求項3及び請求項5
に係る魚釣用スピニングリールの第三実施例を示し、図
中、81はベール支持アーム21の先端に反転自在に取
り付くアームレバーで、当該アームレバー81も、図1
に示すアームレバー25と同一の角度を以ってその先端
側がロータ17の釣糸巻取り回転方向(図中、矢印A方
向)へ傾いて成形されている。
【0059】又、83はアームレバー81に対向配置さ
れたラインスライダーで、当該ラインスライダー83
は、その中心に嵌合された軸受メタル85を介してアー
ムレバー81にボルト締めされている。そして、軸受メ
タル85のアームレバー81側端部には、金属製の筒状
部材87が冠着されており、軸受メタル85をアームレ
バー81にボルト締めすることによって、当該筒状部材
87が軸受メタル85とアームレバー81との間に挾持
されている。
【0060】そして、上記筒状部材87の端部87aに
内レース89aを当接させてボールベアリング89が軸
受メタル85の外周に環装され、そして、当該ボールベ
アリング89を介してラインローラ91がアームレバー
81とラインスライダー83との間に回転可能且つ着脱
可能に取り付けられており、斯様にラインローラ91を
アームレバー81とラインスライダー83との間に取り
付けることによって、釣糸41の巻取り操作時に、ライ
ンローラ91がラインスライダー83側に向かって竿先
側と反対の方向へ一定の角度で傾くようになっている。
【0061】又、ボールベアリング89は軸受メタル8
5のラインスライダー83側に設けた係止部93にその
内レース89aが係止しており、上記筒状部材87の端
部87aと当該係止部93とで挾持されてボールベアリ
ング89の位置決めが図られている。
【0062】一方、上記ラインローラ91は、釣糸案内
部91aがロータ17の釣糸巻取り回転方向へ向け順次
大径となるテーパ状に成形されている。そして、そのラ
インスライダー83側周縁部には環状のフランジ部95
が一体的に成形されており、釣糸41の矢印A方向への
移動を当該フランジ部95が規制して、ラインスライダ
ー83とラインローラ91との間に釣糸41が絡むのを
防止するようになっている。
【0063】又、ラインローラ91のアームレバー81
側端部には、ラインローラ91の周縁部からその中心に
環状のガイド突片97aが突出するガイド部97が回転
可能に挿着されており、アームレバー81の先端側がロ
ータ17の釣糸巻取り回転方向へ傾いた構造と相俟っ
て、釣糸41の巻取り操作時に、ガイド突片97aが釣
糸41に接触して釣糸41を常にラインローラ91の略
中心に保持するようになっている。そして、ラインロー
ラ91の内周に挿入されたガイド部97の端部97bが
ボールベアリング89の外レース89bに当接して、ガ
イド部97の矢印A方向への移動を規制するようになっ
ている。
【0064】その他、図中、99は筒状部材87とガイ
ド部97との間に装着された樹脂ワッシャで、釣糸41
の巻取り操作時にラインローラ91やガイド部97がア
ームレバー81方向へ移動しても、当該樹脂ワッシャ9
9がガイド部97との摩擦抵抗を軽減させてラインロー
ラ91やガイド部97の回転に支障を来さないようにな
っている。
【0065】尚、その他の構成は図1に示す実施例と同
様であるので、同一のものには同一符号を付してそれら
の説明は省略する。
【0066】本実施例はこのように構成されているか
ら、釣糸41の巻取り操作によってロータ17を釣糸巻
取り回転方向へ回転させると、ラインローラ91に案内
される釣糸41にガイド部97のガイド突片97aが常
にテンションをかけて傾斜したラインローラ91の中心
に釣糸41を保持する。
【0067】そして、ラインローラ91は、その釣糸案
内部91aがロータ17の釣糸巻取り回転方向へ順次大
径となるテーパ状に形成されているため、ラインローラ
91と釣糸41との摩擦はラインローラ91の大径側に
於て強く、その結果、釣糸41には投擲時に生じる糸縒
れと反対方向の糸縒れが発生する。そして、斯様に生じ
た釣糸41の糸縒れは、投擲時に発生する糸縒れと相殺
されて解消されることとなる。
【0068】このように、本実施例によっても、釣糸4
1の巻取り操作時に、ガイド部97のガイド突片97a
が常に釣糸41にテンションをかけて糸道を制御するの
で、釣糸41がガイド突片97aから離れてしまうこと
がなく、又、ラインローラ91を傾斜させたことにより
常に釣糸41がラインローラ91の軸心に対して直角に
案内されるので、釣糸41の巻取り操作時に投擲時に生
じる糸縒れと反対方向の縒れを確実に生じさせることが
でき、又、糸巻状態が一定し釣糸41に負荷やダメージ
が加わることもなくなって糸切れ等のトラブルの発生を
防止することが可能となる。
【0069】そして、状況に応じ巻取り操作時に釣糸4
1を若干繰り出す場合があり、このとき、釣糸41は矢
印A方向へ移動しようとするが、釣糸41の同方向への
移動を上記フランジ部95が規制するので、本実施例に
よれば、ラインスライダー83とラインローラ91との
間に釣糸41が絡むこともない。
【0070】更に又、本実施例によれば、ボールベアリ
ング89がラインローラ91をころがり案内するので、
上述した各実施例に比し釣糸41の巻取り操作が軽快に
行える利点を有する。
【0071】図11は請求項1,請求項2及び請求項4
に係る魚釣用スピニングリールの一実施例を示し、図3
に示す実施例では、アームレバー47の先端側をロータ
17の釣糸巻取り回転方向へ傾けて、釣糸41の巻取り
操作時にラインローラ31がアームレバー47側からラ
インスライダー49側に向かって竿先側と反対の方向へ
傾くようにしたが、本実施例は、ラインローラの軸心を
アームレバーに対しラインスライダー側へ傾けて、釣糸
の巻取り操作時にラインローラが竿先側と反対方向へ傾
斜するようにしたものである。
【0072】以下、本実施例を図面に基づき説明する
が、図3に示す実施例と同一のものには同一符号を付し
てそれらの説明は省略する。
【0073】図中、101はベール支持アーム21の先
端に反転自在に取り付くアームレバーで、従来のアーム
レバーと同様、その先端側がロータ17の釣糸巻取り回
転方向(図中、矢印A方向)と直交するようにベール支
持アーム21に取り付けられている。
【0074】又、103は上記アームレバー101と別
体に成形されたラインスライダーで、その軸部103a
がアームレバー101にボルト締めされて支持部材10
5が形成され、そして、当該軸部103aにラインロー
ラ31が回転可能且つ着脱自在に取り付けられている
が、上述したラインスライダー49と異なり、軸部10
3aはアームレバー101側からラインスライダー10
3側に向かって、竿先側と反対の方向へ一定の角度を以
って傾いて成形されている。
【0075】そのため、軸部103aに取り付くライン
ローラ31は、釣糸41の巻取り操作時にアームレバー
101側からラインスライダー103側に向かって竿先
側と反対の方向へ一定の角度を以って傾くようになって
いる。
【0076】そして、上述したラインスライダー49と
同様、ラインスライダー103には、当該ラインスライ
ダー103側に切欠き部107を有するラインカバー1
09が一体的に成形されており、当該切欠き部107に
ラインローラ31へ案内される釣糸41が挿通してい
る。
【0077】そして、切欠き部107の一側縁部107
aに沿ってガイド部45がラインスライダー103側に
設けられており、元ガイドとラインローラ31との位置
関係等に拘らず、釣糸41の巻取り操作時に、当該ガイ
ド部45が常に釣糸41にテンションをかけて釣糸41
をラインローラ31の中心からラインスライダー103
側へ保持するようになっている。
【0078】本実施例はこのように構成されているか
ら、上述した各実施例と同様、手動ハンドル39の操作
でロータ17を釣糸巻取り回転方向へ回転させると、こ
れに連動してトラバース運動するスプール37に釣糸4
1が巻回されるが、元ガイドとラインローラ31との位
置関係や釣糸41の張力の差等に拘らず、本実施例に於
ても、釣糸41の巻取り操作時に、ラインローラ31に
案内される釣糸41に上記ガイド部45が常にテンショ
ンをかけて、傾斜させたラインローラ31の中心からラ
インスライダー103側の釣糸案内部31aに釣糸41
を保持する。
【0079】そして、鼓状のラインローラ31は、その
中心からラインスライダー103側の釣糸案内部31a
がロータ17の釣糸巻取り回転方向へ順次大径に形成さ
れているため、ラインローラ31と釣糸41との摩擦は
ラインローラ31の大径側に於て強く、その結果、釣糸
41には投擲時に生じる糸縒れと反対方向の糸縒れが発
生する。そして、斯様に生じた釣糸41の糸縒れは、投
擲時に発生する糸縒れと相殺されて解消される。
【0080】このように、本実施例によっても、釣糸4
1の巻取り操作時に、ガイド部45が常に釣糸41にテ
ンションをかけて糸道を制御するので、釣糸41がガイ
ド部45から離れてしまうことがなく、又、ラインロー
ラ31を傾斜させたことにより常に釣糸41がラインロ
ーラ31の軸心に対して直角に案内されるので、釣糸4
1の巻取り操作時に投擲時に生じる糸縒れと反対方向の
縒れを確実に生じさせることができ、又、糸巻状態が一
定し釣糸41に負荷やダメージが加わることもなくなっ
て糸切れ等のトラブルの発生を防止することが可能であ
る。
【0081】図12は請求項1,請求項2及び請求項5
に係る魚釣用スピニングリールの一実施例を示し、本実
施例も、ラインローラの軸心をアームレバーに対しライ
ンスライダー側へ傾けて、ラインローラを竿先側と反対
方向へ傾斜させたものである。
【0082】以下、本実施例を図面に基づき説明する
が、図8に示す実施例と同一のものには同じ符号を付し
てそれらの説明は省略する。
【0083】図中、111はベール支持アーム21の先
端に反転自在に取り付くアームレバーで、その先端側が
ロータ17の釣糸巻取り回転方向(図中、矢印A方向)
に対し直交するようにベール支持アーム21に取り付け
られている。
【0084】又、113はラインスライダーで、その軸
部113aがアームレバー111にボルト締めされて支
持部材115が形成され、そして、当該軸部113aに
ラインローラ73が回転可能且つ着脱自在に取り付けら
れているが、図8に示すラインスライダー59と異な
り、軸部113aはアームレバー111側からラインス
ライダー113側に向かって、竿先側と反対の方向へ一
定の角度を以って傾いて成形されている。
【0085】従って、図11に示す実施例と同様、上記
軸部113aに取り付くラインローラ73は、釣糸41
の巻取り操作時にアームレバー111側からラインスラ
イダー113側に向かって竿先側と反対の方向へ一定の
角度を以って傾くようになっている。
【0086】又、図中、117はラインスライダー11
3と共にアームレバー111にボルト締めされたセラミ
ックス製のガイド部で、その裏面に設けた突部119が
アームレバー111側の位置決め孔121に係合して回
り止めが図られているが、アームレバー111には、ラ
インスライダー113に対向して上記軸部113aと直
交する傾斜面123が形成されており、当該傾斜面12
3に設けた位置決め孔121に突部119が係合して、
ガイド部117がラインスライダー113と共にアーム
レバー111にボルト締めされている。
【0087】そして、ガイド部117は、その周縁部に
ラインローラ73の軸線を中心にアームレバー111側
からラインローラ73の中心まで突出する環状のガイド
突片117aが一体的に成形されており、釣糸41の巻
取り操作時に、当該ガイド突片117aが釣糸41に常
時接触してその移動を規制し、釣糸41を傾斜したライ
ンローラ73の中心位置に保持するようになっている。
【0088】而して、本実施例によっても、手動ハンド
ル39の操作でロータ17を釣糸巻取り回転方向へ回転
させると、これに連動してトラバース運動するスプール
37に釣糸41が巻回されるが、元ガイドとラインロー
ラ73との位置関係や釣糸41の張力等に拘らず、本実
施例に於ても、上記ガイド突片117aがラインローラ
73に案内される釣糸41に常にテンションをかけて、
釣糸41をラインローラ73の中心からラインスライダ
ー113側の釣糸案内部73aに保持する。
【0089】そして、ラインローラ73は、その谷部7
3bからラインスライダー113側の釣糸案内部73a
がロータ17の釣糸巻取り回転方向へ順次大径となるテ
ーパ状に形成されているため、ラインローラ73と釣糸
41との摩擦はラインローラ73の大径側に於て強く、
その結果、釣糸41には投擲時に生じる糸縒れと反対方
向の糸縒れが発生し、斯様に生じた釣糸41の糸縒れ
は、投擲時に発生する糸縒れと相殺されて解消されるこ
ととなる。
【0090】このように、本実施例によっても、釣糸4
1の巻取り操作時に、ガイド部117のガイド突片11
7aが常に釣糸41にテンションをかけて糸道を制御す
るので、釣糸41がガイド突片117aから離れてしま
うことがなく、又、ラインローラ73を傾斜させたこと
により常に釣糸41がラインローラ73の軸心に対して
直角に案内されるので、釣糸41の巻取り操作時に投擲
時に生じる糸縒れと反対方向の縒れを確実に生じさせる
ことができ、又、糸巻状態が一定し釣糸41に負荷やダ
メージが加わることもなくなって糸切れ等のトラブルの
発生を防止することが可能である。
【0091】尚、図8に示す実施例では、ガイド部75
をアームレバー71に固定したが、これをアームレバー
71に回転可能に取り付けてもよいし、又、図10に示
す実施例では、ガイド部97をラインローラ91のアー
ムレバー81側端部に回転可能に装着したが、ガイド部
97をラインローラ91に固着することも可能である
し、ガイド部97を当該ラインローラ91に一体成形し
たり、アームレバー81側に回転可能或いは固着させて
もよい。
【0092】而して、これらの構造によっても、上記各
実施例と同様、所期の目的を達成することが可能であ
る。
【0093】更に又、例えば図10に示す実施例では、
アームレバー81の先端側をロータ17の釣糸巻取り回
転方向へ傾けて成形したが、アームレバー全体をロータ
17の釣糸巻取り回転方向へ傾けてベール支持アーム2
1に取り付けることにより、ガイド部が常に釣糸41に
テンションを与えるようにしてもよい。
【0094】そして、従来、ベールを装着しない魚釣用
スピニングリールも多く存在するが、本発明はこのよう
な構造の魚釣用スピニングリールにも適用できるもので
ある。
【0095】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る魚釣
用スピニングリールによれば、ガイド部が常に釣糸にテ
ンションをかけて糸道を制御するので、釣糸がガイド部
から離れてしまうことがなく、又、ラインローラを傾斜
させたことにより常に釣糸がラインローラの軸心に対し
て直角に案内されるので、釣糸の巻取り操作時に投擲時
に生じる糸縒れと反対方向の縒れを確実に生じさせるこ
とができ、又、糸巻状態が一定し釣糸に負荷やダメージ
が加わることもなくなって糸切れ等のトラブルの発生を
防止することが可能となった。
【0096】又、一般に釣人が魚釣りで使用する釣糸の
範囲は、最大糸巻き時の糸巻径とスプール底径との間を
3等分した際の外側から1/3までの範囲であるが、請
求項6に係る魚釣用スピニングリールによれば、その通
常使用する範囲で、より確実にガイド部が常時釣糸にテ
ンションをかけることが可能となって糸切れ等のトラブ
ルの発生を確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,請求項3,請求項4及び請求項6に
係る魚釣用スピニングリールの一実施例の正面図であ
る。
【図2】図1に示す魚釣用スピニングリールの側面図で
ある。
【図3】請求項1,請求項3及び請求項4に係る魚釣用
スピニングリールの一実施例の要部断面図である。
【図4】請求項1,請求項3及び請求項4に係る魚釣用
スピニングリールの一実施例の要部平面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】請求項1,請求項3及び請求項5に係る魚釣用
スピニングリールの第一実施例の要部断面図である。
【図7】図6のVII − VII線断面図である。
【図8】請求項1,請求項3及び請求項5に係る魚釣用
スピニングリールの第二実施例の要部断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】請求項1,請求項3及び請求項5に係る魚釣
用スピニングリールの第三実施例の要部断面図である。
【図11】請求項1,請求項2及び請求項4に係る魚釣
用スピニングリールの一実施例の要部断面図である。
【図12】請求項1,請求項2及び請求項5に係る魚釣
用スピニングリールの一実施例の要部断面図である。
【図13】釣糸の巻取り操作時に於ける釣糸の移動状態
を示す説明図である。
【図14】従来の魚釣用スピニングリールの正面図であ
る。
【図15】図14に示す魚釣用スピニングリールの要部
拡大図である。
【符号の説明】
17 ロータ 19 リール本体 21 ベール支持アーム 23,55,109 ラインカバー 25,47,57,71,81,101,111 アー
ムレバー 27,49,59,83,103,113 ラインスラ
イダー 29,51,61,105,115 支持部材 31,73,91 ラインローラ 37 スプール 39 手動ハンドル 41 釣糸 43 スピニングリール 45,63,75,97,117 ガイド部 63a,75a,97a,117a ガイド突片 89 ボールベアリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に装着されたロー
    タと、リール本体にスプール軸を介して支持され、手動
    ハンドルによるロータの回転で釣糸が巻回されるスプー
    ルと、アームレバーとこれに対向配置した保持部材とか
    らなるラインローラ支持部材を介してロータに取り付
    き、釣糸の巻取り操作時に釣糸をスプールに案内するラ
    インローラとを備えた魚釣用スピニングリールに於て、 上記ラインローラの釣糸案内部をロータの釣糸巻取り回
    転方向へ順次大径に形成し、ラインローラを支持するラ
    インローラ支持部材に、竿先側からラインローラへの糸
    道を制御するガイド部を設けると共に、釣糸の巻取り操
    作時にアームレバー側から保持部材側に向かってライン
    ローラが竿先側と反対方向へ傾斜するように、当該ライ
    ンローラをラインローラ支持部材に取り付けて、上記ロ
    ータの釣糸巻取り回転時に上記ガイド部に釣糸を安定し
    て当接可能としたことを特徴とする魚釣用スピニングリ
    ール。
  2. 【請求項2】 ラインローラの軸心を、アームレバーに
    対し保持部材側へ傾けて、ラインローラを竿先側と反対
    方向へ傾斜させたことを特徴とする請求項1記載の魚釣
    用スピニングリール。
  3. 【請求項3】 アームレバーをロータの釣糸巻取り回転
    方向へ傾けて、ラインローラを竿先側と反対方向へ傾斜
    させたことを特徴とする請求項1記載の魚釣用スピニン
    グリール。
  4. 【請求項4】 ラインローラ支持部材のアームレバーと
    保持部材を連結部を介してコ字状に一体的に成形し、当
    該連結部にガイド部を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか記載の魚釣用スピニングリー
    ル。
  5. 【請求項5】 ガイド部は、アームレバー側からライン
    ローラの中心方向へ突出するガイド突片を有することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載の魚釣
    用スピニングリール。
  6. 【請求項6】 巻取り操作時に於けるラインローラの中
    心からその軸線に対しスプール側へ垂直に下ろした垂線
    と、スプールのスプール軸から当該垂線に下ろした垂線
    との交点が、最大糸巻き時の糸巻径とスプール底径との
    間を3等分した際の、外側から1/3より内側に位置す
    るようにラインローラ支持部材を傾けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれか記載の魚釣用スピニ
    ングリール。
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