JPH08213169A - 薄膜電場発光素子 - Google Patents

薄膜電場発光素子

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JPH08213169A
JPH08213169A JP7014885A JP1488595A JPH08213169A JP H08213169 A JPH08213169 A JP H08213169A JP 7014885 A JP7014885 A JP 7014885A JP 1488595 A JP1488595 A JP 1488595A JP H08213169 A JPH08213169 A JP H08213169A
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JP
Japan
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electrode
insulating film
substrate
thin film
electroluminescent device
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Application number
JP7014885A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisato Kato
久人 加藤
Tomoyuki Kawashima
朋之 河島
Harutaka Taniguchi
春隆 谷口
Yukinori Kawamura
幸則 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】はんだ付け可能な端子電極の製造が容易な薄膜
電場発光素子を提供する。 【構成】絶縁基板1上に、第一電極2B、第一絶縁膜
3、発光層4、第二絶縁膜5および第二電極6B、封止
基板8A上にブラックマトリクス9、端子電極9Aが積
層されており、封止基板8Aは接着用熱硬化性樹脂15
により絶縁基板1を封止する。この際端子電極9Aは第
一電極2B,第二電極6Bの端部と異方導電テープ13
を介して電気的に導通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄型表示装置に用いる
薄膜電場発光素子に係り、特に駆動回路との電気的接続
に用いられる端子電極の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】電場の印加によりエレクトロルミネセン
スELを呈する薄膜電場発光素子は、高輝度発光.高速
応答.広視野角.薄型軽量.高解像度など多くの優れた
特長を有することから、薄型表示装置の表示素子として
注目されている。薄膜電場発光素子は、マンガンをドー
プした硫化亜鉛ZnS:Mnやセリウムをドープした硫
化ストロンチウムSrS:Ceなどの発光層の両側に絶
縁膜を設け、透明電極と対向電極との間に交流電圧を印
加することにより、電場発光が得られる。
【0003】図3は従来の薄膜電場発光素子を示す断面
図である。ガラスからなる絶縁基板1の上に第一電極で
ある透明電極2、第一絶縁膜3、発光層4、第二絶縁膜
5、第二電極であるAlからなる金属電極6が順次積層
され、これらが封止フタ7を用い端子電極12を介して
密封される。このような従来の薄膜電場発光素子は以下
のようにして作製される。
【0004】ガラスからなる絶縁基板1上にインジウム
スズ酸化物ITOからなる透明電極2(第一電極)を設
け、この上に透明電極2の端部を覆わないように(例え
ば端部にメタルマスクを付けて成膜する)第一絶縁膜3
を被着する。次にZnS:Mnからなる発光層4を成膜
した後、真空中において温度550℃で1時間熱処理を
行い、発光層の膜歪みの緩和や結晶性の改善をする。そ
して第二絶縁膜5を第一絶縁膜3と同様に、透明電極2
の端部を覆わないように被着した後、Alからなる金属
電極6(第二電極)を設ける。透明電極2の端部はニッ
ケルからなる端子電極12を被覆する。そしてこれらを
封止フタ7を用いて密封する。
【0005】現在商品化されている上述の薄膜電場発光
素子は黄橙色モノカラーの薄膜電場発光素子であり、発
光層にZnS:Mnを用い、真空中で熱処理することに
より発光層の膜歪みの緩和や結晶性の改善を行うことが
できる。しかしながら上述の従来の薄膜電場発光素子の
発光色は黄橙色のみであり、カラー化された薄膜電場発
光素子としては利用できないものである。
【0006】カラー化された薄膜電場発光素子としては
カラーフィルタと組み合わせる方式の薄膜電場発光素子
が検討されている。ここで用いられるフィルタは加工
性、および視野角の面から有機フィルタが用いられる
が、有機フィルタの耐熱温度は約200℃であって低い
ために薄膜電場発光素子の製造プロセスで発光層の熱処
理に必要とされる550℃の温度に耐えることができな
い。
【0007】従って、有機フィルタを用いた薄膜電場発
光素子を作製するためにはいわゆる反転構造の薄膜電場
発光素子に有機フィルタを乗せる方式が提案されてい
る。図4は従来の反転構造型薄膜電場発光素子を示す断
面図である。ガラスからなる絶縁基板1上に第一電極で
ある金属電極2A、第1絶縁膜3、発光層4、第2絶縁
膜5、第二電極である透明電極6Aを順次積層した構造
であり、これらが有機カラーフィルタ10とブラックマ
トリクス9のパターニングされた封止基板8を用いて密
封される。第一電極と第二電極の端部ははんだ接続用端
子電極12Aが被覆される。光は有機カラーフィルタ1
0を介して取り出される反転構造となっている。
【0008】反転構造薄膜電場発光素子では、発光層4
は例えば母体材料ZnSに発光中心としてMnを添加し
た厚さ約1μmのZnS:Mn膜やセリウムをドープし
たSrSが用いられる。第一絶縁膜3、および第二絶縁
膜5は、例えば発光層4に接する厚さ約200nmのSi
3N4 膜、そしてその外側の厚さ約50nmのSiO2膜より
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】反転構造型薄膜電場発
光素子では、第一電極や第二電極である金属電極,透明
電極としてはW,Mo,ITO,ZnO:Al等が用い
られる。これらの材料は、はんだ付けが困難であるため
に第一電極や第二電極の端部をはんだ付け容易なニッケ
ル等で被覆して端子電極12,12Aを設けている。こ
の端子電極12,12Aを形成するためにはニッケルを
成膜し、次いでフォトプロセス加工を行う必要があり、
薄膜電場発光素子の製造工程が複雑化していた。
【0010】この発明は上述の点に鑑みてなされその目
的は、端子電極の構成に改良を加えることにより、はん
だ付け可能な端子電極の製造が容易な薄膜電場発光素子
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的はこの発明に
よれば絶縁基板上に設けられた第一電極と第一絶縁膜と
発光層と第二絶縁膜および第二電極、封止基板上に設け
られた端子電極を有し、第一電極はストライプであり絶
縁基板の上に複数個が並列的に積層され、第一絶縁膜は
前記した各ストライプと絶縁基板を選択的に被覆し、発
光層は第一絶縁膜の上に選択的に積層され、第二絶縁膜
は発光層の全部と第一絶縁膜の上に積層され、第二電極
は第一電極と立体的に交差する複数のストライプであ
り、絶縁基板と第一絶縁膜と第二絶縁膜のうちの少なく
とも第二絶縁膜を選択的に被覆し、端子電極は前記した
第一電極と第二電極の各端部の位置に対向して複数個配
置形成され、第一電極と第二電極の各端部は前記各端子
電極と電気的に導通して封止基板が絶縁基板に接合され
た構成とすることにより達成される。
【0012】また上述の発明において封止基板はカラー
フィルタ用のブラックマトリクスを備えるとすることが
有効である。さらに端子電極はクロム金属からなるとす
ることが有効である。
【0013】
【作用】封止基板の端子電極は、第一電極や第二電極に
比して材料選択の幅が広くなる。封止基板がカラーフィ
ルタ用のブラックマトリクスを備えるときは端子電極と
ブラックマトリクスは同一の基板上に積層される。
【0014】端子電極がクロム金属からなるときは無電
解メッキによりはんだ付けの前処理が可能になる。
【0015】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明の実施例に係る反転構造の薄膜電場発光
素子を示す断面図である。ガラスからなる絶縁基板1上
に第一電極であるタングステンW金属電極2Bを200
nm厚さにDCスパッタ成膜し、通常のフォトプロセス
によりパタニングを行う。その後、第一絶縁膜3として
SiO2とSiONの積層膜(厚さ250nm)をスパッタ成膜
し、続いて発光層4としてZnS:Mn/SrS:Ce(厚さ600
nm)を成膜する。ZnS:Mn/SrS:Ce膜を常圧の硫黄雰囲
気ガス中で基板温度600℃で熱処理した後、第二絶縁
膜5と第二電極である透明電極(厚さ200nm)6B
を順次積層し、第二電極6Bをパタニングする。第二絶
縁膜5は第一絶縁膜3と同一条件で作製される。
【0016】封止基板8AにクロムCrを成膜しパタニ
ングしてブラックマトリクス9と端子電極9Aを形成し
た。続いて赤,緑,青のカラーフィルタ10を顔料分散
法により所定の位置に設け、カラーフィルタとブラック
マトリクスの両者に図示しない保護層を被覆した。端子
電極9Aには無電解メッキ法等によりNi/Au (1000
nm/15nm)膜を積層してはんだ付け可能にした。
【0017】封止基板8の端子電極9Aの内側に接着用
熱硬化樹脂15を塗布し80℃で仮硬化させた。端子電
極9Aに異方導電性テープ13を載置し封止基板8と絶
縁基板1を張り合わせて温度150℃で接着用熱硬化樹
脂15を硬化させた。この張り合わせに際し、端子電極
9Aは異方導電性テープ13を介して第一電極,第二電
極の端部と導通する。 実施例2 図2はこの発明の実施例に係るモノカラー薄膜電場発光
素子を示す断面図である。
【0018】封止基板8BはCrを成膜しパタニングし
て背面黒色コート14と端子電極9Bを作製した。第一
電極2Cは透明電極である。第二電極6Cは金属電極で
ある。その他は実施例1と同様である。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば駆動回路との電気的接
続に用いられる端子電極が封止基板に設けられるので、
封止基板の端子電極として、はんだ付け可能な金属や、
はんだ付けのための前処理が容易な金属を選択して、従
来よりも製造が容易である上に歩留りが良く且つ製造コ
ストも低い薄膜電場発光素子を製造することが可能にな
る。
【0020】さらに絶縁基板に端子電極が存在しないの
で絶縁基板のサイズが小さくなり、絶縁基板の仕込み数
が増大して量産効率が高まる。封止基板がカラーフィル
タ用のブラックマトリクスを備えるときはブラックマト
リクスと端子電極の製作を同時に行って反転型の薄膜電
場発光素子を容易に製造できる。
【0021】端子電極がクロム金属からなるときは無電
解メッキによる前処理が可能となり薄膜電場発光素子製
造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る反転構造の薄膜電場発光
素子を示す断面図
【図2】この発明の実施例に係るモノカラー薄膜電場発
光素子を示す断面図
【図3】従来の薄膜電場発光素子を示す断面図
【図4】従来の反転構造薄膜電場発光素子を示す断面図
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 第一電極(透明電極) 2A 第一電極(金属電極) 2B 第一電極(金属電極) 2C 第一電極(透明電極) 3 第一絶縁膜 4 発光層 5 第二絶縁膜 6 第二電極 6 第二電極(金属電極) 6A 第二電極(透明電極) 6B 第二電極(透明電極) 6C 第二電極(金属電極) 7 封止フタ 8 封止基板 8A 封止基板 8B 封止基板 9 ブラックマトリクス 10 カラーフィルタ 11 封止用樹脂 12 端子電極 12A 端子電極 13 異方導電テープ 14 背面黒色コート 15 接着用熱硬化性樹脂 15A 接着用熱硬化性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 幸則 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に設けられた第一電極と第一絶
    縁膜と発光層と第二絶縁膜および第二電極、封止基板上
    に設けられた端子電極を有し、 第一電極はストライプであり絶縁基板の上に複数個が並
    列的に積層され、 第一絶縁膜は前記した各ストライプと絶縁基板を選択的
    に被覆し、 発光層は第一絶縁膜の上に選択的に積層され、 第二絶縁膜は発光層の全部と第一絶縁膜の上に積層さ
    れ、 第二電極は第一電極と立体的に交差する複数のストライ
    プであり、絶縁基板と第一絶縁膜と第二絶縁膜のうちの
    少なくとも第二絶縁膜を選択的に被覆し、 端子電極は前記した第一電極と第二電極の各端部の位置
    に対向して複数個配置形成され、第一電極と第二電極の
    各端部は前記各端子電極と電気的に導通して封止基板が
    絶縁基板に接合されてなることを特徴とする薄膜電場発
    光素子。
  2. 【請求項2】封止基板はカラーフィルタ用のブラックマ
    トリクスを備えることを特徴とする薄膜電場発光素子。
  3. 【請求項3】端子電極はクロム金属からなることを特徴
    とする薄膜電場発光素子。
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