JP2000231992A - 面光源装置 - Google Patents

面光源装置

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JP2000231992A
JP2000231992A JP11031747A JP3174799A JP2000231992A JP 2000231992 A JP2000231992 A JP 2000231992A JP 11031747 A JP11031747 A JP 11031747A JP 3174799 A JP3174799 A JP 3174799A JP 2000231992 A JP2000231992 A JP 2000231992A
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JP
Japan
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electrode
organic
light source
organic layer
light
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JP11031747A
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Yoichi Fukuda
洋一 福田
Masatoshi Horii
正俊 堀井
Satoru Sakai
悟 酒井
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/805Electrodes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来多用されている放電灯を光源とした直下
型の面光源装置を得ようとした場合、その光が均一に拡
散するようにしなければならないため、光源と光出射面
との距離を大きくとる必要があり、大型化し、薄型の面
光源装置化することは難しい。特に、発光色を可変し得
る薄型で簡易な面光源装置を得ることは容易ではない。 【解決手段】 有機EL素子を設けた素子基板の一辺に
ほぼ平行に延在する矩形形状の第1電極2と、くし歯状
のくし歯の部分が互いに重ならないように、且つ、接続
部が前記基板の相対向する2辺に沿って延在する少なく
とも2つの電極から形成された第2電極と、両電極間に
挟持される有機発光層を有す有機EL素子と、該素子の
光出射面側に設けらた封止板とを備え、光出射面側の基
板に光拡散機能が付されている面光源装置を提供するこ
とで、上記した課題の解決を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機EL素子、有機
エレクトロルミネセンス素子、有機電界発光素子、有機
LED素子等と称され、有機薄膜のエレクトロルミネセ
ンス現象を利用した有機エレクトロルミネセンス素子
(以下、有機EL素子という)を光源として用いた面光
源装置、特に直下型の面光源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、有機物発光層に電流を
注入することにより電気エネルギーを光エネルギーに変
換して発光する自己発光型の表示素子であり、近年、活
発に研究がされている。特に、芳香族ジアミンからなる
有機正孔輸送層と8−ヒドロキシキノリノンのアルミニ
ウム錯体からなる有機発光層とを設けた有機EL素子
(Appl.Phys.Lett.、Vol.51、P-913、1987)により、ア
ントラセン等を用いた電界発光素子に比して発光効率の
改善がなされて以来、活発な開発が進められている。
【0003】有機EL素子は例えば図5に示すように構
成されている。有機EL素子50は、ガラス基板51上
にITO(Indium Tin Oxide)透明電極層52を設け、
その上に正孔輸送層53、有機発光層54、Mg−Ag
などの陰極層55を真空蒸着法により順次成膜して積層
して構成されている。
【0004】そして、陽極である透明電極層52と陰極
層55との間に直流電圧を印加することにより透明電極
52から注入されたホールと、陰極層55から注入され
た電子が有機層53、54に到達して電子−ホールの再
結合が生じ、電気エネルギーを光エネルギーに変換して
所定波長の発光が生じる。
【0005】陽極52と陰極55の間に設けられる有機
層は、陽極52側から順に正孔輸送層53/有機発光層
54の2層構造としているが、他に正孔注入層/正孔輸
送層/発光層/電子輸送層、正孔注入層/正孔輸送層/
発光層、正孔輸送層/発光層/電子輸送層としたもの
や、前記発光層を多層として積層したもの等が用いられ
る。正孔輸送層は、陽極からホールを注入され易くする
機能と電子をブロックする機能を有し、電子注入層は、
陰極から電子を注入され易くする機能を有する。
【0006】有機EL素子50を構成する一対の電極の
うち、陽極層の材料としては、ニッケル、金、白金、パ
ラジウムやこれらの合金或いは酸化錫(SnO)、沃
化銅などの仕事関数の大きな金属やそれらの合金、化合
物、更にはポリピロール等の導電性ポリマーなどを用い
ることができるが、一般にはITO透明電極層52が多
く用いられている。
【0007】一方、陰極層55は、電子注入に有効な材
料とする必要があり、電子注入効率の向上が図れる仕事
関数の小さな金属材料(低仕事関数金属材料)を用いる
ことが好ましく、アルミニウム、マグネシウム、マグネ
シウムインジウム合金、マグネシウムアルミニウム合
金、マグネシウム銀合金や、アルミニウムリチウム合金
等が用いられており、真空蒸着法やスパッタリング法等
のドライプロセスによって成膜される。
【0008】有機材料により形成される有機層は、例え
ばトリス(8−ヒドロキシキナリナト)アルミニウム
(Tris(8-hydroxyquinolinato)Aluminium、以下Alq
と略記する)や、N,N’−ジフェニル−N,N’―
ビス(3−メチルフェニル)1,1’−ビフェニル−
4,4’−ジアミン(Triphenyldiamine、以下TPDと
略記する)等の低分子系材料や、ポリパラフェニレンビ
ニレン(以下PPVと略記する)等の高分子系材料を使
用することが試みられており、高輝度発光、多色発光等
のための研究開発が活発になされ、実用化もされ始めて
いる。
【0009】発光色としては、青色、緑色を呈するもの
が多い。赤色および白色を発光する発光層材料の開発も
なされているが、寿命が長く且つ低電流で発光し、実用
に適したものは未だ十分ではない。一方、赤色、緑色、
青色の発光層を積層させたもの、発光波長を各色に変換
する色変換層を形成したもの等によりフルカラー表示も
試みられており、薄型の自発光光源として各種表示装置
への応用が展開され始めている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、直下型の面
光源装置はエッジライト方式に比べて一般的に明るいも
のとすることができるが、冷陰極放電灯などの光源を設
ける空間が必要なために大型化する欠点がある。そこ
で、光源として交流駆動の分散型EL素子や薄膜EL素
子を用いた直下型の面光源装置が考えられ提案されてお
り、前記した有機EL素子を光源に用いることも考えら
れる。しかし、単に前記した有機EL素子を用いた面光
源装置、特に白色発光の面光源装置を得ることは容易で
はない。なぜならば、白色発光を呈する発光材料は緑色
等を呈する材料に比べて、一般的に信頼性に乏しいから
である。一方、異なる発光色を発光可能な面光源装置を
得ることも容易ではない。異なる発光色を発光する光源
を設けるために大型化し、その駆動装置も複数必要とす
るために、インバーターを必要とする放電灯や分散型E
Lでは駆動装置も大型化する。また、煩雑な製造工程が
必要となり、総じてコストが掛かる等の問題がある。
【0011】本発明は、上記の問題を解決して、製造が
容易で、且つ、発光するための外部電源との接続が容易
な面光源装置を提供することを目的とする。また、発光
色の切替えと調整が容易で、低コストとし得る面光源装
置を提供することを他の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、第1電極と、有機層と、第2電極とが順に
積層され、前記電極間に電流を注入することにより有機
層から発光を呈する有機EL素子を設けた素子基板と、
前記有機EL素子の光出射面側に設けられ、前記基板と
平行に配設された封止板とからなる面光源装置とし、前
記第1電極電極を前記基板のいずれかの一辺にほぼ平行
に延在する矩形形状とし、前記第2電極をくし歯状とし
た面光源装置を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の面光源装置を以下
の実施例および図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
なお、以下の説明では理解を容易とするために、面光源
装置において、同一機能を有する箇所に対しては同一符
号を付して説明し、成膜方法など、説明が重複する部分
に対してはその説明を一部省略する。
【0014】(実施例1)図2は本実施例に係る面光源
装置10を示し、図1は本面光源装置に用いた有機EL
素子を設けた素子基板1の平面図を示す。有機EL素子
は、素子基板1の表面上に第1電極層2と、有機層5
と、第2電極層6との順に積層して構成されている。ま
た、有機EL素子を設けた素子基板1の表面側には、封
止基板8が対向配置され、基板周辺にてシール剤7によ
り接着固定して貼り合わせたものとされ、これにより有
機層5を外部雰囲気から隔離している。なお、図2は図
1の素子基板1のI−I部に相当する面光源装置10の
概略断面図である。
【0015】本発明の有機EL素子においては、第1電
極2を素子基板1の一辺1aと略平行な方向に延在する
矩形形状とし、その上に正孔輸送層3および有機発光層
4からなる有機層5を設け、更にその上に第2電極層6
をくし歯状に形成している。本実施例では2つの第2電
極層6a及び6bを形成し、図1のように並設してい
る。すなわち、2つの第2電極層6a及び6bのくし歯
状のくし歯部62a、62bが、互いに重ならないよう
に、且つ、くし歯間の開口部が対向するようにして第1
電極層2上に設け、第2電極層6の一方の接続部61a
を素子基板1の一辺1aに略平行に近接して設け、他方
の接続部61bを他の辺1bに略平行に近接して設ける
ものとしている。
【0016】また、有機層5は第1電極層2と第2電極
層6aの間に挟まれた第1の有機層5aと、第1電極層
2と第2電極層6bの間に挟まれた第2の有機層5bの
2種類の有機層を有する。これにより、第1電極層2を
陽極とし第2電極層6aを陰極として駆動すると第1の
有機層5aより第1の発光色を呈し、第1電極層2を陽
極とし、第2電極層6bを陰極として駆動すると第2の
有機層5bより第1の発光色とは異なる色調の第2の発
光色を呈するものとなる。
【0017】以下、本実施例の製造方法に沿って説明す
る。先ず、第1電極層2が成膜されている素子基板1を
用意し、真空成膜装置内に配設する。素子基板1はガラ
ス、樹脂などの有機EL素子からの発光波長を透過可能
な透光性材料により形成されている。第1電極層2は陽
極として機能すべく、ITO透明電極などの仕事関数が
大きな導電性材料層を、蒸着法、スパッタリング法など
により成膜されている。矩形形状の開口を形成した真空
成膜マスクを用いて成膜することで、図1および図2に
示すように素子基板1の一辺1aに略平行な矩形形状に
形成されている。なお、第1電極層2は成膜した後に公
知のフォトリソグラフィ工程を実施してパターニングを
施すものであっても構わない。ITO膜2の好適な厚み
は200nmである。
【0018】次いで、このITO膜からなる第1電極層
2を形成した素子基板1上に、くし歯状の開口を有する
真空成膜マスクを用いて異なる発光色を呈する2種類の
有機層を真空蒸着法にて形成する。まず、青色発光を呈
する第1の有機層5aの部分について説明する。第1電
極層2上に正孔輸送層3aとしてNPD(N-N'-bis(1-n
aphthyl)-N-N'-diphenyle)-4-4'diamine)および青色
発光を呈する有機蛍光物質を、夫々50nmの厚みとし
た有機発光層4aを連続して蒸着し、2層構造の有機層
5aを形成する。次にMgとAgを500nmの厚みと
なるように共蒸着して陰極となる第2電極層6aを形成
する。ここまでの工程を同一の真空成膜マスクを用いて
連続して実施する。ここで、青色発光を呈する有機蛍光
物質としては、例えば、月刊ディスプレイ誌1998年
10月号、P87−P91に記載されている亜鉛のベン
ズオキサゾール錯体(Zn(oxz))、同じくP9
3−99に記載されているZn(ODZ)、Zn(P
hPy)、Zn(BIZ)、Al(ODZ)、Z
n(NOD)等が挙げられる。
【0019】続いて、別の真空成膜マスクを用いて、く
し歯状電極のくし歯部62aと62bが互い違いになる
ようにして橙色発光を呈する第2の有機層5bの部分を
形成する。前記した第1の有機層5aと同様の手順にて
有機層5b及び第2電極層6bを形成する。すなわち、
第1電極層2上に正孔輸送層3bとしてNPD(N-N'-b
is(1-naphthyl)-N-N'-diphenyle)-4-4'diamine)を5
0nm、有機発光層4bとしてDCMをドープしたAl
層を50nm蒸着して2層構造の有機層5bを連続
して形成し、次にMgとAgを500nmの厚みとなる
ように共蒸着して陰極となる第2電極層6bを形成す
る。なお、本実施例では、くし歯部62a及び62bの
幅を5mmとして形成している。
【0020】このようにして有機EL素子を作製した
後、窒素雰囲気内にて、該有機EL素子の封止工程を実
施する。素子基板1と略同じ大きさの封止板8を用意
し、外周に紫外線硬化樹脂からなるシール剤7を塗布形
成する。その後、該封止板8と有機EL素子を設けた素
子基板1とを所定位置となるようにして図2のように重
ね合わせ、シール剤7に素子基板側から紫外線を照射し
て両基板を貼り合わせた状態で固定して封止した。
【0021】この際、第1電極層2の図面右側の部分は
シール剤7よりも外部に引き出されて外部接続用端子2
aとされ、同じく第2電極層6の接続部61a及び61
bの一部もシール剤7よりも外部に引き出されるものと
して、素子基板1の3辺から有機EL素子の外部駆動装
置に接続可能なものとしている。
【0022】また、本実施例においては、封止板8を反
射性金属材料であるステンレス合金により形成してい
る。これにより、封止板8側に放射されてきた光を素子
基板1側に反射するものとして外部への取出し効率の改
善を図っている。さらに、素子基板1の表面に、光拡散
層9を形成し、有機EL素子からの発光を拡散させて均
一な照射となるようにしている。これにより素子基板1
側から均一な面発光を得るものとしている。本実施例に
おいては、素子基板1の有機EL素子を設けた側と反対
側の表面にプリズムカットを設けた光拡散シートからな
る光拡散層9を貼付している。
【0023】シール剤7の外部に引き出された外部接続
用端子2aを陽極とし、素子基板1の辺1a側の接続部
61aおよび辺1b側の接続部61bを陰極として、夫
々に外部駆動装置に接続して直流電圧を印加したとこ
ろ、印加電圧5V頃から第1の有機層5aから青色発光
が、第2の有機層5bから橙色発光が観察された。同時
に2色の有機層5a及び5bを発光させたところ、白色
発光の面光源装置となった。また、光拡散層9としてプ
リズムカットを設けた光拡散シートの前面側に白色樹脂
からなる白色拡散板を配設したところ、より一層均一性
が向上した。
【0024】(実施例2)図4は本実施例に係る面光源
装置20を示し、図3は本面光源装置20に用いた有機
EL素子を設けた素子基板1の平面図を示す。先の実施
例においては、素子基板1の表面上に矩形形状とした第
1電極層2と、有機層5と、くし歯状とした第2電極層
6との順に積層した有機EL素子として構成されていた
が、本実施例においては、素子基板1の表面上にくし歯
状に形成した第2電極層22と、有機層5と、矩形形状
に形成した第1電極層26を積層したものとしている。
【0025】なお、有機EL素子を設けた素子基板1の
表面側には、封止板8が対向配置され、基板周辺にてシ
ール剤7により接着固定して貼り合わせたものとされ、
これにより有機層5を封止している点は、先の実施例と
同様である。図4は図3の素子基板1のII−II部に
相当する面光源装置20の概略断面図を示すものであ
る。
【0026】以下、本実施例の製造方法に沿って説明す
る。先ず、ガラスからなる素子基板1にITO膜からな
る第2電極層24を真空蒸着し、くし歯形状にエッチン
グして2つの第2電極層24aおよび24bを形成し
た。このとき、夫々のくし歯の幅を4.5mmとし、後
に形成する有機層のくし歯部の幅よりも僅かに狭くして
形成した。なお、図面においては有機層5の幅と同一に
簡略化して示している。
【0027】次いで、先の実施例と同一条件にて、くし
歯状の開口を有する真空成膜マスクを用いた同様の工程
を実施することにより、青色発光を呈する第1の有機層
5a及び橙色発光を呈する第2の有機層5bを形成し
た。
【0028】引き続いて、第1電極層26を矩形形状の
開口部を有する真空成膜マスクを用いて、MgとAgを
500nmの厚みで共蒸着して有機EL素子を作製す
る。本実施例においては、先の実施例とは異なり、くし
歯形状の第2電極層22を陽極とし、陰極を矩形形状の
第1電極層26としている。
【0029】以後、先の実施例と同一条件、同一工程に
て封止工程を実施して面光源装置20を作製した。本実
施例では、図面右側に陰極である第1電極層26の外部
接続用端子26aが引き出され、辺1aおよび辺1b側
に陽極である第2電極22の接続部23a、23bがシ
ール剤7より外側に引き出され、これらには、夫々外部
駆動電源が接続されるものとされている。
【0030】本面光源装置20に直流電圧を印加したと
ころ、印加電圧5V頃から第1の有機層5aから青色発
光が、第2の有機層5bから橙色発光が観察された。同
時に2色の有機層5a及び5bを発光させたところ、白
色発光の面光源装置が得られた。
【0031】上記した好ましい実施形態によれば、補色
関係にある異なる発光色を呈する各発光層をストライプ
状に交互に配列したものとし、また、それぞれの発光色
の有機層をくし歯状に形成した第2電極と矩形状とした
第1電極により挟持したものとしているので、第1の発
光層による発光色(例えば青)と、第2の発光層による
発光色(例えば橙色)の2種類の発光色と、第1および
第2の発光層を同時に発光させた場合の混合色(例えば
白色)の少なくとも3色の発光色を表示可能な面光源装
置となる。例えば、カーステレオの表示器のように、表
示色の切替え機能を有する液晶表示装置等のバックライ
トとして好適なものとなる。また、単純な構成で、表示
色の切替えを可能とし得るので、特別な装置を必要とせ
ず、低コスト化が図られる。また、夫々の発光色の駆動
条件を適宜調整することで、色調を調整することも可能
である。
【0032】本発明の面光源装置は、上記した実施例に
限られるものではない。例えば、素子基板1を反射機能
を有する基板とし、封止板8を光透過特性を示す基板と
して、面光源装置内部の密閉空間内で繰り返し反射をし
た後に、光を外部に放射するものとし、それにより光拡
散性を向上させたものとしたり、素子基板1の上に陽
極、有機層、陰極の順ではなく、逆に陰極、有機層、陽
極の順で形成する実施形態であってもよい。
【0033】また、光拡散機能は、前記したプリズムカ
ットに限らず、サンドブラスト加工、ヘアーライン加工
等を施した梨地状の拡散板を用いたり、ガラスビーズ混
入塗料を塗布したもの等とすることもできる。また、基
板自身に光拡散機能を付与したもの、例えば白色拡散
板、気泡を設けた基板等とすることもできる。また、色
変換機能を有する無機もしくは有機の蛍光体、蓄光性蛍
光体等を用いたものでも良い。さらに、光反射機能を有
する基板として金属板を例示したが、金属層を表面にコ
ーティングしたものや、白色顔料、例えば酸化チタンに
より表面反射率を高めた基板であっても良い。
【0034】また、有機層も正孔輸送層と発光層の2層
構造とした前記実施例の構成に限らず、前記した正孔注
入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層等の種々の従来
公知の構成を用いることができる。例えば、正孔輸送層
としてはPVCz(ポリビニルカルバゾール)、TP
D、m−MTDATA、PDA、PANI、Pc等を用
いることができ、電子輸送材料材料としてはPBD、T
AZ、BND、OXD、Alq等を用いることができ
る。また、陽極材料としてはITO以外にAu、カーボ
ン、Cu、Co、Ni等を、陰極材料としてはMg、A
l、Au、Ag、Ba、Pt、Ni、Ca、K、Na、
Cr及びこれらとアルカリ金属またはアルカリ土類金属
とで構成されている合金等を用いることができる。
【0035】さらに、EL素子の表面にGeO等の封止
層を設けたり、空隙部に物理的もしくは化学的に水分等
を吸着するシリカゲル、合成ゼオライト、BaO等の吸
着物質を配設しておくこともでき、その場合には、封止
部9から侵入等する僅かな水分なども吸着するので、よ
り一層封止能力を高め、寿命特性に優れた面光源装置と
なる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡易な構成で多色発光可能な面光源装置を得ることがで
き、背景色の切替え機能が要求される液晶表示装置等の
バックライトとして好適なものとなる。また、有機EL
素子を封止する封止板に光拡散機能を付与した有機EL
素子を用いているので、薄型で均一なものとすることが
できる。また、比較的簡単な工程で製造できるものとな
り、総じて低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の面光源装置に用いる有機EL素子を設
けた素子基板を説明する概略平面図である。
【図2】本発明の面光源装置を説明する概略断面図であ
る。
【図3】他の実施例の面光源装置に用いる有機EL素子
を設けた素子基板を説明する概略平面図である。
【図4】他の実施例の面光源装置を説明する概略断面図
である。
【図5】有機EL素子を説明する概略断面図である。
【符号の説明】
1 第1基板 2 第1電極層 3 正孔輸送層 4 有機発光層 5 有機層 6 第2電極層 7 シール剤 8 封止板 9 光拡散層 10、20 面光源装置 22 第2電極層 26 第1電極層 50 有機EL表示素子 51 ガラス基板 52 ITO透明電極層 53 正孔輸送層 54 有機発光層 55 陰極層
フロントページの続き Fターム(参考) 3K007 AB04 AB06 AB18 BB01 CA01 CB01 DA00 DA01 DB03 FA00 FA01 FA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極と第2電極との間に有機層を
    有し、前記電極間に電流を注入することにより有機層か
    ら発光を呈する有機EL素子を設けた素子基板と、前記
    有機EL素子の光出射面側に設けられ、前記素子基板と
    平行に配設された封止板とを有する面光源装置におい
    て、 前記第1電極は、前記素子基板のいずれかの一辺にほぼ
    平行に延在する矩形形状とされ、 前記第2電極は、くし歯状とされ、くし歯の部分が互い
    に重ならないように、且つ、接続部が前記基板の相対向
    する2辺に沿って延在する少なくとも2つの電極から形
    成されており、 少なくとも光出射面側の基板には、光拡散機能が付され
    ていることを特徴とする面光源装置。
  2. 【請求項2】 前記有機EL素子は、第1の発光色を
    呈する第1の有機層と、該第1の有機層を挟持する第1
    のくし歯状第2電極及び第1電極と、第2の発光色を呈
    する第2の有機層と、該第2の有機層を挟持する第2の
    くし歯状第2電極、及び第1電極とを有し、第1の有機
    層と第2の有機層とは異なる発光色を呈することを特徴
    とする請求項1記載の面光源装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の有機層は青系の色を発光
    し、前記第2の有機層は主として第1の有機層の発光色
    と補色関係にある色を発光し、第1の有機層と第2の有
    機層が共に発光して白色を表示することを特徴とする請
    求項2記載の面光源装置。
  4. 【請求項4】 前記有機EL素子は、前記素子基板の
    一方の表面に透光性の第1電極、有機層、反射能を有す
    る第2電極の順、又は透光性の第2電極、有機層、反射
    能を有する第1電極の順に積層して形成され、前記素子
    基板には、光拡散機能が付されていることを特徴とする
    請求項1〜請求項3のいずれか記載の面光源装置。
  5. 【請求項5】 前記素子基板のEL素子を設けた側に
    は、光反射機能を有する表面をEL素子側とした封止板
    が対向配設され、該封止板と素子基板とを貼り合わせる
    ことで有機EL素子を封止していることを特徴とする請
    求項4に記載の面光源装置。
  6. 【請求項6】 前記有機EL素子は、前記素子基板の
    一方の表面に反射能を有する第1電極、有機層、透光性
    の第2電極の順、又は反射能を有する第2電極、有機
    層、透光性の第1電極の順に積層して形成され、前記素
    子基板には、光反射機能が付されていることを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれか記載の面光源装置。
  7. 【請求項7】 前記素子基板のEL素子を設けた側に
    は、光拡散機能を有する封止板が対向配設され、該封止
    板と素子基板とを貼り合わせることで有機EL素子を透
    光性の封止していることを特徴とする請求項6に記載の
    面光源装置。
  8. 【請求項8】 前記光拡散機能が、基板表面に設けた
    プリズムカットであることを特徴とする請求項1〜請求
    項7のいずれかに記載の面光源装置。
  9. 【請求項9】 前記光拡散機能が、基板表面及びまた
    は基板内部に設けた光拡散物質であることを特徴とする
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載の面光源装置。
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