JPH0821242A - エンジンの冷却配管構造 - Google Patents

エンジンの冷却配管構造

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JPH0821242A
JPH0821242A JP17173494A JP17173494A JPH0821242A JP H0821242 A JPH0821242 A JP H0821242A JP 17173494 A JP17173494 A JP 17173494A JP 17173494 A JP17173494 A JP 17173494A JP H0821242 A JPH0821242 A JP H0821242A
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crank angle
angle sensor
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engine cooling
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、クランク角センサを冷却
配管によって保護させ、クランク角センサの保護カバー
を別途に不要とし、部品点数の増加を防止し、構成を簡
単にし、しかも、廉価とすることにある。 【構成】 このため、この発明は、クランク角センサ3
2及びエンジン冷却水出口キャップ34をエンジン2の
後端部位Rに配設し、エンジン冷却水出口キャップ34
及びエンジン冷却水流通管36を車両の進行方向に対し
てクランク角センサ32を包囲すべく配設し、クランク
角センサ32とエンジン2に取付けた排気マニホルド3
0との間にエンジン冷却水流通管36を延設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの冷却配管
構造に係り、特にエンジンの冷却水を流通させる冷却配
管を利用してクランク角センサを保護し得るエンジンの
冷却配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンで熱せられた
冷却水を冷却するためにラジエータを設けている。この
ラジエータには、一端側がエンジンに取付けたエンジン
冷却水出口キャップであるエンジンウォータアウトレッ
トキャップに接続したエンジン冷却水流通管であるエン
ジンウォータアウトレットパイプの他端側が接続されて
いるとともに、冷却した冷却水をエンジンに導くべく、
ウォータポンプに連結される他のエンジン冷却水流通管
であるエンジンウォータインレットパイプが接続され
た、いわゆる冷却配管が設けられている。また、エンジ
ンの上部位には、前端部位あるいは後端部位のいずれか
一方にクランク角センサが設けられているものがある。
【0003】即ち、図4、5において、102はエンジ
ン、104はシリンダブロック、106はシリンダヘッ
ド、108はシリンダヘッドカバー、110はオイルパ
ンである。シリンダヘッド106には、例えば、後端部
位Rにおいて、カム軸(図示せず)の回転によってクラ
ンク角を検出するクランク角センサ112が設けられて
いる。また、このシリンダヘッド106には、エンジン
冷却水のエンジンアウトレットキャップ114が後端部
位Rに取付けられている。このエンジンアウトレットキ
ャップ114には、エンジンアウトレットパイプ(図示
せず)が接続される。従って、このエンジン102にお
いては、後方に冷却配管が配設されている。更に、シリ
ンダヘッド106には、エンジン102が横置きにされ
た場合に、車両の進行方向に、排気マニホルド116が
取付けられている。なお、符号118はウォータポン
プ、Fはエンジン2の前端部位である。
【0004】また、このようなエンジンの冷却配管とし
て、例えば、実公平5−17383号公報、実公平3−
13433号公報に開示されている。実公平5−173
83号公報に記載のものは、シリンダブロックに形成し
たサーモスタットケースのカバーに接続する冷却水ホー
スを、排気マニホルドの前方に隣接して上下に配設した
第1補機と第2補機との間を通して延設しラジエータに
接続し、該冷却水ホースと排気マニホルドとの間に補機
の一部が介在して、排気マニホルドからの受熱量を低減
して熱負荷を軽減するようにし、これにより、特別な断
熱材を用いることなく、この冷却水ホースに対する排気
マニホルドからの輻射熱を遮断するものである。実公平
3−13433号公報に記載のものは、ラジエータホー
スをロータリーソレノイドを囲うように配管し、これに
より、走行時にはね上げられた細石等をラジエータホー
スに衝突させて落下させ、ロータリーソレノイドが損傷
するのを防止するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、横置
きエンジンの車両の場合に、クランク角センサがエンジ
ンの前端部位あるいは後端部位のいずれか一方に配設さ
れているので、車両の走行中の飛石等により、クランク
角センサの破損や故障等が発生する不具合があった。
【0006】この不具合を解消するために、クランク角
センサをアルミニウム又は板金等からなる保護カバーに
よって保護しようとすると、部品点数が増加するととも
に、コストが上昇するという不都合があった。
【0007】また、クランク角センサが排気マニホルド
に近接して設けられているので、排気マニホルドからの
輻射熱を遮断するヒートプロテクタ等の保護カバーが必
要になるという不都合が生じた。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、クランク角センサが前端
部位あるいは後端部位のいずれか一方に配設されるエン
ジンを車両に搭載して設け、このエンジンで熱せられた
冷却水を冷却するラジエータを設け、一端側が前記エン
ジンに取付けたエンジン冷却水出口キャップに接続され
るとともに他端側が前記ラジエータに接続されるエンジ
ン冷却水流通管を設けたエンジンの冷却配管構造におい
て、前記クランク角センサ及び前記エンジン冷却水出口
キャップを前記エンジンの後端部位に配設し、前記エン
ジン冷却水出口キャップ及び前記エンジン冷却水流通管
を前記車両の進行方向に対して前記クランク角センサを
包囲すべく配設し、前記クランク角センサと前記エンジ
ンに取付けた排気マニホルドとの間に前記エンジン冷却
水流通管を延設したことを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明の構成によれば、車両の走行中に飛石
等があっても、この飛石等が冷却配管の存在によってク
ランク角センサに衝接するおそれがないとともに、排気
マニホルドの輻射熱も冷却配管によって遮断されるの
で、クランク角センサを冷却配管によって保護させるこ
とができ、これにより、クランク角センサの保護カバー
を別途に不要とし、部品点数の増加を防止し、構成を簡
単にすることができる。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜3は、この発明の実施例
を示すものである。図1〜3において、2は車両(図示
せず)に例えば横置きに搭載されるエンジン、4はシリ
ンダブロック、6はシリンダヘッド、8はシリンダヘッ
ドカバー、10はオイルパンである。
【0011】図3に示す如く、シリンダブロック4に
は、クランク軸12が軸支されている。このクランク軸
12の端部位には、クランクプーリ14が取付けられて
いる。また、エンジン2には、複数の補機として例えば
ウォータポンプ16とオイルポンプ18とオルタネータ
20とパワステポンプ22とが設けられている。これら
ウォータポンプ16とオイルポンプ18とオルタネータ
20とパワステポンプ22とは、クランクプーリ14に
巻掛けた駆動ベルト24によって駆動される。この駆動
ベルト24は、中間部位が第1、第2アイドラ26、2
8に夫々巻掛けられている。
【0012】シリンダヘッド6には、エンジン2が車両
に横置きに搭載された場合で車両の進行方向となる側面
に排気マニホルド30が取付けられる。
【0013】また、エンジン2のシリンダヘッド6の後
端部位Rには、カム軸(図示せず)の回転をクランク角
として検出するクランク角センサ32が設けられている
とともに、このクランク角センサ32の少許下方にエン
ジン冷却水出口キャップであるエンジンアウトレットキ
ャップ34が取付フランジ34aによって取付けられ
る。このエンジンアウトレットキャップ34には、エン
ジン冷却水流通管であるエンジンアウトレットパイプ3
6の一端側が接続されている。
【0014】これらエンジンアウトレットキャップ34
及びエンジンアウトレットパイプ36の一端側は、クラ
ンク角センサ32を車両の進行方向に対して包囲すべく
全体的に湾曲に配設される。
【0015】また、エンジンアウトレットパイプ36
は、クランク角センサ32と排気マニホルド30間に位
置して車両の進行方向である前端部位Fまで延設されて
いる。
【0016】このエンジン2の前端部位Fには、エンジ
ン2で熱せられた冷却水を冷却するラジエータ38が配
設されている。
【0017】このラジエータ38のアッパタンク40に
は、前記エンジンアウトレットパイプ36の他端側が接
続される。
【0018】このラジエータ38のロアタンク42に
は、他のエンジン冷却水流通管であるエンジンインレッ
トパイプ44の一端側が接続される。このエンジンイン
レットパイプ44の他端側は、ウォータポンプ16に接
続されている。
【0019】このエンジンインレットパイプ44のウォ
ータポンプ16側、つまり、ウォータポンプ16と排気
マニホルド30間には、サーモバルブ(図示せず)を内
蔵したサーモケース46が設けられている。なお、図2
において、符号48は冷却ファンである。
【0020】次に、この実施例の作用を説明する。
【0021】クランク角センサ32及びエンジンアウト
レットキャップ34をエンジン2の後端部位Rに配設
し、エンジンアウトレットキャップ34及びエンジンア
ウトレットパイプ36を車両の進行方向に対してクラン
ク角センサ32を包囲すべく配設し、しかも、エンジン
アウトレットパイプ36をクランク角センサ32と排気
マニホルド30間に延設しているので、エンジン2の冷
却配管を利用してクランク角センサ32を保護すること
ができ、これにより、車両の進行中に飛石等があっても
クランク角センサ32が冷却配管によって保護されると
ともに、排気マニホルド30の輻射熱をも冷却配管によ
って遮断させることができる。従って、クランク角セン
サ32の保護カバーを別途に不要とし、部品点数を低減
し、構成を簡単にするとともに、廉価とすることができ
る。
【0022】また、エンジンアウトレットパイプ36を
エンジン2の後端部位Rから前端部位Fまで延設してい
るので、エンジン2を縦置き・横置きにして車両に搭載
した場合でも、冷却配管の同一のレイアウトが可能とな
り、実用上有利である。
【0023】更に、ウォータポンプ16と排気マニホル
ド30間にサーモケース46が配設される構造なので、
エンジン2を縦置き・横置きにした場合でも、エンジン
2側の冷却配管を共通して使用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、クランク角センサ及びエンジン冷却水出
口キャップをエンジンの後端部位に配設し、エンジン冷
却水出口キャップ及びエンジン冷却水流通管を車両の進
行方向に対してクランク角センサを包囲すべく配設し、
クランク角センサとエンジンに取付けた排気マニホルド
との間にエンジン冷却水流通管を延設したことにより、
車両の走行中に飛石等があっても、この飛石等が冷却配
管の存在によってクランク角センサに衝接するおそれが
ないとともに、排気マニホルドの輻射熱も冷却配管によ
って遮断されるので、クランク角センサを冷却配管によ
って保護させることができ、これにより、クランク角セ
ンサの保護カバーを別途に不要とし、部品点数の増加を
防止し、構成を簡単にし、しかも、廉価とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの背面図である。
【図2】エンジンの側面図である。
【図3】エンジンの正面図である。
【図4】従来のエンジンの側面図である。
【図5】従来のエンジンの背面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 16 ウォータポンプ 30 排気マニホルド 32 クランク角センサ 34 エンジンアウトレットキャップ 36 エンジンアウトレットパイプ 38 ラジエータ 46 サーモケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク角センサが前端部位あるいは後
    端部位のいずれか一方に配設されるエンジンを車両に搭
    載して設け、このエンジンで熱せられた冷却水を冷却す
    るラジエータを設け、一端側が前記エンジンに取付けた
    エンジン冷却水出口キャップに接続されるとともに他端
    側が前記ラジエータに接続されるエンジン冷却水流通管
    を設けたエンジンの冷却配管構造において、前記クラン
    ク角センサ及び前記エンジン冷却水出口キャップを前記
    エンジンの後端部位に配設し、前記エンジン冷却水出口
    キャップ及び前記エンジン冷却水流通管を前記車両の進
    行方向に対して前記クランク角センサを包囲すべく配設
    し、前記クランク角センサと前記エンジンに取付けた排
    気マニホルドとの間に前記エンジン冷却水流通管を延設
    したことを特徴とするエンジンの冷却配管構造。
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