JP3080747B2 - V型エンジンのシリンダブロック - Google Patents

V型エンジンのシリンダブロック

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JP3080747B2
JP3080747B2 JP04003687A JP368792A JP3080747B2 JP 3080747 B2 JP3080747 B2 JP 3080747B2 JP 04003687 A JP04003687 A JP 04003687A JP 368792 A JP368792 A JP 368792A JP 3080747 B2 JP3080747 B2 JP 3080747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、V型エンジンのシリン
ダブロックに関するものであって、とくにシリンダブロ
ックへの冷却水供給経路の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、水冷式エンジンのシリンダブロ
ックにおいては、エンジンを冷却するために、主として
シリンダボアまわりにウォータジャケットが設けられ、
このウォータジャケットへは、ウォータポンプから吐出
される冷却水が、冷却水案内通路を通して供給されるよ
うになっている。
【0003】ところで、近年、エンジンの高出力化を図
るため、気筒数の多いエンジンが多用される傾向がある
が、かかるエンジンにおいて気筒を直列配置するとエン
ジンの全長が長くなるといった問題がある。そこで、気
筒数が多い場合には、全長を短くするため、2つのバン
クを備えたV型エンジンが採用されることが多い。かか
るV型エンジンにおいては、両バンクに夫々気筒列が設
けられるので、シリンダブロックのウォータジャケット
は、普通、バンク毎に設けられる。このため、ウォータ
ポンプから、夫々対応するバンクのウォータジャケット
に冷却水を案内する2つの冷却水案内通路が設けられ
る。そして、この場合、両バンクへの冷却水の供給を均
等化する必要があるので、ウォータポンプは、普通、シ
リンダブロックの前端部近傍においてエンジン幅方向略
中央位置に配置され、該ウォータポンプから各バンクの
ウォータジャケットへ冷却水を供給する各冷却水案内通
路は、各ウォータジャケットの前端部付近に接続される
(例えば、特開昭62−93432号公報参照)。ここ
で、両冷却水案内通路は、ウォータポンプに近い部分で
は、ほぼシリンダブロック幅方向に伸長しているが、対
応するバンクのウォータジャケットに近い位置では、ほ
ぼ気筒配列方向に向きを変えてウォータジャケットに接
続される。なお、以下では、冷却水案内通路の、ウォー
タジャケット付近のほぼ気筒配列方向を向いた部分を冷
却水導入部という。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、2
つのバンクを備えたV型エンジンにおいては、エンジン
の幅をできるだけ短くするために、両バンクの気筒列
が、互いに気筒配列方向(エンジン前後方向)に、気筒配
列方向に隣接する2つの気筒の気筒中心間距離のほぼ1
/2だけオフセットして配置される。このため、気筒列
がエンジン前側すなわちウォータポンプ側にオフセット
した方のバンク側(以下、これを第1バンクという)で
は、冷却水案内通路の、ウォータジャケットへの冷却水
導入部の長さが短くなり、もう一方のバンク側(以下、
これを第2バンクという)では、冷却水導入部の長さが
長くなる。
【0005】この場合、第2バンク側では、冷却水導入
部の長さが十分に確保されるので、冷却水案内通路の曲
がりによって生じた乱流が冷却水導入部内で整流され、
ウォータジャケットへの冷却水の流入が円滑化され、冷
却水流量が十分に確保される。しかしながら、第1バン
ク側では、冷却水導入部の長さが短いので、冷却水導入
部内で乱流が十分には整流されず、ウォータジャケット
への冷却水の流入が妨げられ、冷却水流量が十分には確
保できないといった問題がある。
【0006】これに対して、ウォータポンプをシリンダ
ブロック前端部より前方に配置して、冷却水導入部の長
さを確保するといった対応が考えられるが、このように
すると、エンジンの全長が長くなり、V型化によるエン
ジン全長の短縮効果が減殺されてしまうといった問題が
ある。本発明は、上記従来の問題点を解決するためにな
されたものであって、冷却水を、両バンクのウォータジ
ャケットに、十分にかつ均等に供給することができるV
型エンジンのシリンダブロックを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、2つのバンクが設けられ、一方のバ
ンクの気筒列と他方のバンクの気筒列とが互いに気筒配
列方向にオフセットして配置され、気筒配列方向にみて
シリンダブロックの一方の端部のシリンダブロック幅方
向略中央部にウォータポンプが配置され、かつ該ウォー
タポンプから、夫々対応するバンク側のシリンダブロッ
ク内ウォータジャケットへ冷却水を案内する2つの冷却
水案内通路が設けられたV型エンジンのシリンダブロッ
クにおいて、気筒配列方向にみて気筒列がウォータポン
プ側にオフセットしているバンク側では、冷却水案内通
路の、ウォータジャケットへの開口部付近におけるウォ
ータジャケット間隙が、もう一方のバンク側の冷却水案
内通路の、ウォータジャケットへの開口部付近における
ウォータジャケット間隙よりも広く形成されていること
を特徴とするV型エンジンのシリンダブロックを提供す
る。
【0008】第2の発明は、第1の発明にかかるV型エ
ンジンのシリンダブロックにおいて、気筒配列方向にみ
て気筒列がウォータポンプ側にオフセットしているバン
ク側では、冷却水案内通路の、ウォータジャケットへの
冷却水導入部が、気筒配列方向に対して下流側を排気側
に傾けつつ、ウォータジャケットの吸気側部分に開口
し、もう一方のバンク側では、冷却水案内通路の、ウォ
ータジャケットへの冷却水導入部が、気筒配列方向を指
向しつつウォータジャケットの排気側部分に開口してい
ることを特徴とするV型エンジンのシリンダブロックを
提供する。
【0009】第3の発明は、第1または第2の発明にか
かるV型エンジンのシリンダブロックにおいて、気筒配
列方向にみて気筒列がウォータポンプ側にオフセットし
ているバンク側では、冷却水案内通路の、ウォータジャ
ケットへの冷却水導入部が機械加工で形成されているこ
とを特徴とするV型エンジンのシリンダブロックを提供
する。
【0010】第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれ
か1つにかかるV型エンジンのシリンダブロックにおい
て、エンジンが車両に対して横置きに配置され、気筒配
列方向にみて気筒列がウォータポンプ側にオフセットし
ているバンクが、車両前後方向後側に配置されているこ
とを特徴とするV型エンジンのシリンダブロックを提供
する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図4と図5とに示すように、6気筒V型エンジンVEの
シリンダブロック1には、夫々気筒配列方向(図4では
紙面に直交する方向)に長手となる第1バンク2と第2
バンク3とが設けられ、両バンク2,3間には、バンク
間空間部4が形成されている。なお、シリンダブロック
1の幅方向(図4,図5では左右方向)中央の下端部に
は、クランク軸5が配置されている。そして、第1バン
ク2側には、シリンダブロック前端部1a側から順に第
1,第3,第5気筒#1,#3,#5が配置され、第2バン
ク3側には、シリンダブロック前端部1a側から順に第
2,第4,第6気筒#2,#4,#6が配置されている。こ
こで、第1バンク2側の気筒列#1,#3,#5は、第2
バンク3側の気筒列#2,#4,#6よりシリンダブロッ
ク前端部1a側にオフセットして配置され、かかるオフ
セット量は、気筒配列方向に隣接する2つの気筒(例え
ば、#1と#3)の気筒中心間距離の約1/2となって
いる。なお、詳しくは図示していないが、エンジンVE
は、気筒配列方向が車両幅方向を向くようにして車両に
搭載された、すなわち横置きに配置されたエンジンであ
って、第1バンク2が車両前後方向後側、すなわち車室
側に位置している。
【0012】シリンダブロック幅方向のほぼ中央部で、
かつ上下方向にみてバンク間空間部4のすぐ下側となる
位置において、シリンダブロック前端部1aにはウォー
タポンプケース6が設けられ、このウォータポンプケー
ス6には、後で説明するウォータポンプ本体部が装着さ
れて、ウォータポンプ7が形成されるようになってい
る。ウォータポンプケース6内には、略円柱形のポンプ
室8が形成され、このポンプ室8の上部には、第1バン
ク2側のウォータジャケット25(図1参照)に冷却水を
供給する第1冷却水案内通路9が接続されている。ここ
で、第1冷却水案内通路9の下流部には、後で説明する
第1冷却水導入部10が形成されている。また、ポンプ
室8の下部には、第2バンク3側のウォータジャケット
28(図3参照)に冷却水を供給する第2冷却水案内通路
11が接続されている。ここで、第2冷却水案内通路1
1の下流部には、後で説明する第2冷却水導入部12が
形成されている。
【0013】図6に示すように、ウォータポンプケース
6にウォータポンプ本体部が装着されて、ウォータポン
プ7が形成される。このウォータポンプ7は、シリンダ
ブロック1内に形成された冷却水吸込通路14からポン
プ室8内に吸い込まれた冷却水を、インペラ16を回転
させることによって、第1,第2冷却水案内通路9,11
に吐出するようになっている。なお、ポンプ室8と第
1,第2冷却水案内通路9,11とは、図4に示された状
態では、開空間となっており、完全なポンプ室ないし冷
却水案内通路を形成していないが、ウォータポンプケー
ス6にウォータポンプ本体部が装着されたときには、こ
れらはポンプカバー15によって閉じられ、完全なポン
プ室8ないし冷却水案内通路9,11となる。
【0014】さらに、ウォータポンプ7には、駆動機構
として、インペラ支持部材17と、回転軸19と、連結
部材21と、プーリ22とが設けられている。そして、
クランク軸5(図4参照)によってVベルト(図示せず)を
介してプーリ22が回転駆動されると、このプーリ22
の回転が、順に、連結部材21と回転軸19とインペラ
支持部材17とを介して、インペラ16に伝達されるよ
うになっている。なお、回転軸19はポンプカバー15
によって回転自在に支持され、インペラ支持部材17と
ポンプカバー15の間は、シール部材18によってシー
ルされている。
【0015】図1〜図3に示すように、第1バンク2側
においては、シリンダブロック1内に第1ウォータジャ
ケット25が設けられ、この第1ウォータジャケット2
5は、気筒まわりではシリンダ26の周囲を取り囲むよ
うな形状に形成され、シリンダ26が十分に冷却される
ようになっている。また、第2バンク3側においては、
シリンダブロック1内に、第2ウォータジャケット28
が設けられ、この第2ウォータジャケット28も、第1
バンク2側と同様に、気筒まわりではシリンダ29の周
囲を取り囲むような形状に形成されている。
【0016】そして、第1バンク2側では、第1冷却水
案内通路9が、平面的にみれば、すなわち図1に示され
た状態では、ウォータポンプケース6(ウォータポンプ
7)との接続部から第1バンク2方向に、シリンダブロ
ック前端部1aに沿って伸長し、第1気筒#1(シリンダ
26)の気筒配列方向の中心線L1のやや手前(ウォータ
ポンプ側)で、直線L2方向に向きを変えて第1ウォータ
ジャケット25に開口している。なお、第1冷却水案内
通路9の直線L2方向を向く部分は、第1冷却水導入部
10を形成している。この第1冷却水導入部10は、第
1ウォータジャケット25の吸気側の部分(図1では右
半分)において、気筒配列方向L1とは角度θをなす直線
2方向に、すなわち下流端を排気側(図1では左側)に
向けて開口している。したがって、第1冷却水導入部1
0(第1冷却水案内通路9)から第1ウォータジャケット
25内に流入する冷却水が、第1ウォータジャケット2
5の排気側部分に十分に供給され、各気筒#1,#3,#
5が十分に冷却され、エンジン出力が高められる。
【0017】そして、第1冷却水導入部10の第1ウォ
ータジャケット25への開口部付近では、第1ウォータ
ジャケット25の間隙d1が比較的広く形成されている。
すなわち、後で説明する第2ウォータジャケット28の
これと対応する部分の間隙d2よりは、2〜3mm以上は広
く形成されている。このため、第1冷却水導入部10か
ら第1ウォータジャケット25に冷却水が流入しやすく
なる。第1バンク2側では、気筒列#1,#3,#5がシ
リンダブロック前端部1a側にオフセットしており、し
たがって第1冷却水導入部10が比較的短く形成されて
いる。このため、一般的には第1冷却水案内通路9の上
流側から第1冷却水導入部10に方向を急変させながら
流入する冷却水の乱れが十分には整流されず、第1ウォ
ータジャケット25への冷却水流入量が少なくなること
になる。しかしながら、本案では、このように第1ウォ
ータジャケット25の間隙d1を広くしているので、第1
ウォータジャケット25への冷却水流入量を十分に確保
することができ、第1バンク2側を十分に冷却すること
ができる。
【0018】また、第1冷却水導入部10は、機械加
工、例えばドリルによる削孔によって形成するようにし
ているが、この場合ドリル等を第1ウォータジャケット
25に対して直線L2方向に斜めに向けることになる。
このため、一般的にはドリルの先端が第1ウォータジャ
ケット25の内側の壁と干渉するなどして加工がむずか
しくなるが、本案では開口部付近では第1ウォータジャ
ケット25の間隙d1が広くなっているので、かかる機械
加工が容易となり、加工精度が高められる。なお、この
ように第1冷却水導入部10をシリンダブロック幅方向
中央寄りの位置に形成するのは、第1バンク2側のシリ
ンダブロック前端部1aには、通常、オートテンショナ
(図示せず)が配置されるので、これとの干渉を避けるた
めである。
【0019】前記したとおり、エンジンVEは横置きに
配置され、第1バンク2は車両の前後方向後側、すなわ
ち車室側に位置する。したがって、走行風が当たりにく
く、一般的には第1バンク2側の気筒#1,#3,#5の
冷却が悪くなるはずである。しかしながら、本案によれ
ば、前記したとおり第1バンク2側の第1ウォータジャ
ケット25の冷却性能が高められているので、第1バン
ク2側の気筒#1,#3,#5が十分に冷却される。
【0020】他方、第2バンク3側では、第2冷却水案
内通路11は、平面的にみれば、すなわち図3に示され
た状態では、ウォータポンプケース6(ウォータポンプ
7)との接続部から第2バンク3方向に、シリンダブロ
ック前端部1aに沿って伸長し、第2気筒#2(シリンダ
29)の気筒配列方向の中心線L3をやや超えた位置(シ
リンダブロック側方側)で、L3方向すなわち気筒配列方
向に向きを変えて第2ウォータジャケット28に開口し
ている。なお、第2冷却水案内通路11のL3方向を向
く部分は、第2冷却水導入部12を形成している。この
第2冷却水導入部12は、第2ウォータジャケット28
の排気側の部分(図3では右半分)に開口している。し
たがって、第2冷却水導入部12(第2冷却水案内通路
11)から第2ウォータジャケット28内に流入する冷
却水が、第2ウォータジャケット28の排気側部分に十
分に供給され、第2バンク3側の各気筒#2,#4,#6
が十分に冷却され、エンジン出力が高められる。
【0021】そして、第2冷却水導入部12の第2ウォ
ータジャケット28への開口部付近では、第2ウォータ
ジャケット28の間隙d2は、普通のシリンダブロックと
同様の広さに形成され、前記した第1ウォータジャケッ
ト25のように特別には広く形成されていない。すなわ
ち、第2バンク3側では、気筒列#2,#4,#6が、後
側にオフセットしており、第2冷却水導入部12が比較
的長くなる。このため、第2冷却水案内通路11の上流
側から第2冷却水導入部12に流れ方向を急変させなが
ら流入する冷却水の乱れが、第2冷却水導入部12内で
十分に整流されるので、第2冷却水導入部12から第2
ウォータジャケット28への冷却水の流入が円滑化され
る。したがって、第2ウォータジャケット28の間隙d2
を通常の広さとしているものの、第2ウォータジャケッ
ト28への冷却水流入量を十分に確保することができ
る。
【0022】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、気筒配列方
向にみて気筒列がウォータポンプ側にオフセットしてい
る方のバンク(以下、これを第1バンクといい、もう一
方のバンクを第2バンクという)では、冷却水案内通路
のウォータジャケットへの開口部付近で、ウォータジャ
ケットの間隙が広く形成され、冷却水案内通路からウォ
ータジャケットへの冷却水の流入が円滑化される。この
ため、冷却水案内通路のウォータジャケット近傍での整
流作用が十分でない場合でも、第1バンク側のウォータ
ジャケットへの冷却水流入量が十分に確保され、冷却性
能が高められる。また、両バンクへの冷却水の流入量を
均等化することができる。
【0023】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、第1バンク
側の冷却水導入部が、ウォータジャケットの排気側の部
分に向けられているので、第1バンク側の気筒の熱負荷
の高い部分が有効に冷却され、冷却性能が高められる。
また、第2バンク側では、冷却水導入部がウォータジャ
ケットの排気側の部分で気筒配列方向に開口しているの
で、第2バンク側の気筒の熱負荷の高い部分が有効に冷
却され、冷却性能が高められる。
【0024】第3の発明によれば、基本的には第1また
は第2の発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、
第1バンク側の斜め方向に開口する冷却水導入部が、機
械加工、例えばドリルによる削孔により形成されるが、
ウォータジャケットの間隙が広く形成されているので、
ドリル等を入れやすくなり、機械加工が容易となる。こ
のため、冷却水導入部の加工精度が高められる。
【0025】第4の発明によれば、基本的には第1〜第
3の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、第1バンクが車両前後方向後側に位置し、
一般的には第1バンクの冷却性が悪くなるが、本案で
は、第1バンク側の冷却性能が高められるので、かかる
不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるV型エンジンのシリンダブロ
ックの第1バンクの、第1気筒まわりの平面断面説明図
である。
【図2】 図1に示すシリンダブロックの第1バンク
の、第1気筒まわりの立面断面説明図である。
【図3】 図1に示すシリンダブロックの第2バンク
の、第2気筒まわりの平面断面説明図である。
【図4】 図1に示すシリンダブロックの正面立面説明
図である。
【図5】 図1に示すシリンダブロックの前部の平面説
明図である。
【図6】 ウォータポンプの立面断面説明図である。
【符号の説明】
VE…V型エンジン #1〜#6…第1〜第6気筒 1…シリンダブロック 1a…シリンダブロック前端部 2…第1バンク 3…第2バンク 7…ウォータポンプ 9…第1冷却水案内通路 10…第1冷却水導入部 11…第2冷却水案内通路 12…第2冷却水導入部 25…第1ウォータジャケット 28…第2ウォータジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−195325(JP,A) 特開 平1−170707(JP,A) 特開 昭62−93432(JP,A) 実開 昭61−181823(JP,U) 実開 平2−54348(JP,U) 実開 昭63−158562(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 7/00 F01P 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのバンクが設けられ、一方のバンク
    の気筒列と他方のバンクの気筒列とが互いに気筒配列方
    向にオフセットして配置され、気筒配列方向にみてシリ
    ンダブロックの一方の端部のシリンダブロック幅方向略
    中央部にウォータポンプが配置され、かつ該ウォータポ
    ンプから、夫々対応するバンク側のシリンダブロック内
    ウォータジャケットへ冷却水を案内する2つの冷却水案
    内通路が設けられたV型エンジンのシリンダブロックに
    おいて、 気筒配列方向にみて気筒列がウォータポンプ側にオフセ
    ットしているバンク側では、冷却水案内通路の、ウォー
    タジャケットへの開口部付近におけるウォータジャケッ
    ト間隙が、もう一方のバンク側の冷却水案内通路の、ウ
    ォータジャケットへの開口部付近におけるウォータジャ
    ケット間隙よりも広く形成されていることを特徴とする
    V型エンジンのシリンダブロック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたV型エンジンのシ
    リンダブロックにおいて、 気筒配列方向にみて気筒列がウォータポンプ側にオフセ
    ットしているバンク側では、冷却水案内通路の、ウォー
    タジャケットへの冷却水導入部が、気筒配列方向に対し
    て下流側を排気側に傾けつつ、ウォータジャケットの吸
    気側部分に開口し、もう一方のバンク側では、冷却水案
    内通路の、ウォータジャケットへの冷却水導入部が、気
    筒配列方向を指向しつつウォータジャケットの排気側部
    分に開口していることを特徴とするV型エンジンのシリ
    ンダブロック。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載されたV
    型エンジンのシリンダブロックにおいて、 気筒配列方向にみて気筒列がウォータポンプ側にオフセ
    ットしているバンク側では、冷却水案内通路の、ウォー
    タジャケットへの冷却水導入部が機械加工で形成されて
    いることを特徴とするV型エンジンのシリンダブロッ
    ク。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
    載されたV型エンジンのシリンダブロックにおいて、 エンジンが車両に対して横置きに配置され、気筒配列方
    向にみて気筒列がウォータポンプ側にオフセットしてい
    るバンクが、車両前後方向後側に配置されていることを
    特徴とするV型エンジンのシリンダブロック。
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