JP6753353B2 - 内燃機関の冷却水路構造 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の冷却水路構造に関する。
内燃機関のシリンダブロックには、シリンダボアの周囲を囲むようにしてウォータージャケットが設けられている。ウォータージャケットには、ウォーターポンプから吐出された冷却水が導入され、この冷却水によってシリンダブロックが冷却される。特許文献1には、ウォーターポンプから吐出された冷却水をウォータージャケットに導入するための冷却水路構造が開示されている。
特開2015−90143号公報
冷却水をウォータージャケットに効率良く導入するためには、圧力損失を抑えた状態で冷却水をウォータージャケットに導入する必要がある。そこで、圧力損失の抑制が可能な冷却水路構造が求められている。
上記課題を解決するための内燃機関の冷却水路構造は、ハウジング内に収容されているロータの回転によって同ハウジングに形成されているハウジング通路を通じて冷却水を吐出するウォーターポンプを、冷却水が流れるウォータージャケット及び同ウォータージャケットに通じている貫通孔を有するシリンダブロックに取り付けた内燃機関に適用され、ウォーターポンプによって吐出された冷却水を、ハウジング通路を含む冷却水路を通じてウォータージャケットに導入する内燃機関の冷却水路構造であって、貫通孔の内部に配置されている筒状部を有するとともに冷却水路のうちハウジング通路の末端からウォータージャケットまでの部分である連結通路を構成する連結部材を備えている。筒状部の内周面は、ハウジング通路の末端部と同じ通路断面形状及び通路断面積を維持したままウォータージャケットまで同ハウジング通路の末端部と同じ方向に延びた連結通路を構成している。連結通路の延伸方向は、ウォータージャケットにおける同連結通路の出口と対向している壁面と同延伸方向とのなす角度が90°未満になるように設定されている。
冷却水路からウォータージャケットに導入された冷却水が、冷却水路の出口と対向している壁面に衝突すると冷却水に渦やよどみが生じるため、冷却水を導入する際の圧力損失が大きくなる。こうした圧力損失を極力抑えるためには、上記壁面に対する冷却水の入射角度を小さくし、冷却水の流れにおける、上記壁面に向かう方向の成分を減らして上記壁面に沿う方向の成分を増やすことが好ましい。そこで、上記構成においては、冷却水路における連結通路の延伸方向を、ウォータージャケットにおける連結通路の出口と対向している壁面と同延伸方向とのなす角度が90°未満になるように設定している。これによって、上記入射角度が小さくなるように、冷却水の流通方向を設定できる。
ところで、シリンダブロックにおける貫通孔の延伸方向は、同貫通孔の加工の都合上、制約を受けることがある。この結果、ハウジング通路をそのまま貫通孔と連結して、ハウジング通路と貫通孔とによって冷却水路を構成するようにした場合には、冷却水路におけるハウジング通路の末端部の延伸方向と、貫通孔の延伸方向とが異なり、冷却水路がハウジング通路と貫通孔との連結部分で屈曲したものになってしまうことがある。冷却水路がハウジング通路と貫通孔との連結部分で屈曲していると、この連結部分で冷却水に渦やよどみが生じ、冷却水を導入する際の圧力損失が大きくなってしまう。また、上記入射角を小さくするために、ハウジング通路の延伸方向を上記壁面と直交する方向に対して大きく傾けたとしても、上記の制約によって貫通孔の延伸方向を上記壁面と直交する方向に対してそれほど傾けることができない場合には、冷却水の入射角度を十分に小さくできないこともある。
これに対して、上記構成においては、連結部材を設け、貫通孔に連結部材の筒状部を配置し、連結部材の筒状部の内周面によってハウジング通路の末端とウォータージャケットとを繋ぐ連結通路を形成している。そして、連結通路は、ハウジング通路の末端部をそのままウォータージャケットまでまっすぐに延長させた状態に設けられている。したがって、シリンダブロックにおける貫通孔の延伸方向がハウジング通路の末端部の延伸方向とは異なっていても、ハウジング通路の末端部からウォータージャケットまでを、途中で屈曲していないまっすぐな冷却水路とすることができる。したがって、ハウジング通路の末端部からウォータージャケットまでの冷却水の流れが円滑となり、同流れに渦やよどみが生じることが抑制される。
なお、上記構成によれば、貫通孔に連結部材の筒状部を配置することによって連結通路を構成しているため、貫通孔の延伸方向に制約があるとしても、連結部材の筒状部の内周面の形状によって連結通路の延伸方向を自由に設定することができる。したがって、ウォータージャケットにおける上記壁面に対する冷却水の入射角度を小さくしやすい。
このように、上記構成によれば、圧力損失を抑えて冷却水をウォータージャケットに導入できる。
冷却水路構造の一実施形態が適用された内燃機関を模式的に表した略図。 図1の2−2矢視方向の断面図。 図2の3−3矢視方向の断面図。 連結部材の斜視図。 冷却水路構造の変更例を表した、図2に対応する断面図。
以下、内燃機関の冷却水路構造の一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。なお、この実施形態は、直列4気筒の内燃機関に適用されている冷却水路構造である。
図1に示すように、内燃機関1においては、シリンダブロック10の上部にシリンダヘッド5が配置されている。シリンダブロック10には、ピストンを収容するための円筒状のシリンダボア12が、クランク軸の回転軸の延伸方向に4つ配列されている。以下の説明では、クランク軸の回転軸の延伸方向を左右方向とし、各シリンダボア12の中心軸の延伸方向を上下方向とする。そして、上下方向及び左右方向の双方と直交する方向を前後方向とする。
シリンダブロック10における前後左右の壁面である側面11と、シリンダボア12との間には、冷却水が流れるウォータージャケット14が形成されている。ウォータージャケット14は、シリンダブロック10の上面に開口している溝であり、シリンダボア12を囲むように設けられている。以下、ウォータージャケット14におけるシリンダボア12側の壁面を内周壁面14aと称し、側面11側の壁面を外周壁面14bと称する。内周壁面14aと外周壁面14bとは、上下方向に沿って延在している。
シリンダブロック10には、ウォーターポンプ20が取付けられている。ウォーターポンプ20は、ロータ22と、ロータ22を収容するハウジング24と、を備えている。ハウジング24には、ロータ22の収容室24aと、ハウジング通路24bと、が形成されている。ウォーターポンプ20は、ロータ22の回転によって、ハウジング通路24bを通じて冷却水を吐出する。ロータ22の回転に伴って冷却水は、矢印Aで示すように、冷却水路30を通じてウォータージャケット14に導入される。なお、ハウジング通路24bは冷却水路30の一部を構成している。冷却水路30は、ウォータージャケット14に近い部分ほど上方に位置するように、ウォータージャケット14に向けて下から上へ延びている。
図2,3に示すように、シリンダブロック10における後側の側面11である後面11aには、その一般面から後方に張り出した取付部19が形成されている。この内燃機関1では、この取付部19に、連結部材50を介してハウジング24が取り付けられている。なお、図2は図1における2−2矢視方向の断面図であり、図3は図2における3−3矢視方向の断面図である。
取付部19の後端面である取付面19aは、他の補機の取付面と同様に、前後方向に対して垂直な平面になっている。これは、取付面の方向を揃えることによって後面11aに取り付けられる補機類の取付公差をできるだけ小さくするためである。
シリンダブロック10には、取付面19aとウォータージャケット14の外周壁面14bとに亘って貫通している貫通孔17が形成されている。貫通孔17は、前後方向に沿ってまっすぐに延びた断面が円形の孔であり、ウォータージャケット14へと通じている。図2,3では、貫通孔17の中心軸線に符号L2を付している。図2,3に示すように、貫通孔17の延伸方向は、ウォータージャケット14の内周壁面14aと直交している。貫通孔17は、ウォータージャケット14に近づくほど径が小さくなっている。
図2,3に示すように、連結部材50は、貫通孔17に挿入されて貫通孔17の内部に配置される筒状部52と、筒状部52の後端部に設けられていて取付面19aと当接するフランジ部54と、を備えている。なお、連結部材50は、樹脂で形成されている。
図4に示すように、連結部材50の筒状部52は、前後方向に沿ってまっすぐに延びた円柱形状をなしている。筒状部52の外径は、前後方向において一定である。したがって、図2,3に示すように、筒状部52の中心軸線は、貫通孔17の中心軸線L2と一致している。また図3に示すように、筒状部52の外径は、貫通孔17におけるウォータージャケット14側の開口の内径Sよりもわずかに大きい。したがって、筒状部52は、貫通孔17におけるウォータージャケット14側の端部で、貫通孔17によって締りばめ状態とされている。
図2,3に示すように、ハウジング24の前端には、外側へ張り出したハウジングフランジ部24cが形成されている。ハウジングフランジ部24cは円形の板状である。
図4に示すように、連結部材50のフランジ部54は、筒状部52の後端部から径方向外側、すなわち中心軸線L2と直交する方向へ張り出している。フランジ部54は、円形の板状に構成されている。
図2,3に示すように、フランジ部54は、シリンダブロック10の取付面19aとハウジングフランジ部24cとの間に挟持された状態で、ハウジングフランジ部24cとともにボルト92で取付面19aに固定されている。
なお、フランジ部54と取付面19aとは、互いに対向する位置に、同フランジ部54の周方向に亘って形成された環状のシール用溝Nを備えている。シール用溝Nには、Oリング90が装着されている。また、フランジ部54とハウジングフランジ部24cとは、互いに対向する位置に、同フランジ部54の周方向に亘って形成された環状のシール用溝Mを備えている。シール用溝Mにも、Oリング90が装着されている。
図2に示すように、ハウジング通路24bにおける、連結部材50に接続されている末端Eに繋がる末端部ERは、ウォータージャケット14に近い部分ほど右方に位置する延伸状態でまっすぐに延びている。図2〜図4では、末端部ERの中心軸線に符号L1を付している。また、図3に示すように、末端部ERは、ウォータージャケット14に近い部分ほど上方に位置する延伸状態でまっすぐに延びている。
図2,3に示すように、筒状部52の内周面52aは、冷却水路30のうち、ハウジング通路24bの末端Eからウォータージャケット14までの部分である連結通路31を構成している。内周面52aは、ハウジング通路24bの末端部ERと同じ通路断面形状及び通路断面積を維持したまま、ウォータージャケット14までハウジング通路24bの末端部ERと同じ方向にまっすぐ延びている。したがって、連結通路31の中心軸線は、ハウジング通路24bの末端部ERの中心軸線L1と一致している。
以下では、連結通路31におけるウォータージャケット14側の開口を出口53と称する。また、ウォータージャケット14の内周壁面14aのうち、連結通路31の延伸方向において連結通路31の出口53と対向している部分を対向壁面15と称する。図2,3では、対向壁面15に対応する箇所を太実線で示している。
図2,3に示すように、中心軸線L1で示されるハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31延伸方向は、中心軸線L2で示される筒状部52及びシリンダブロック10の貫通孔17の延伸方向に対して傾いている。また、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向は、対向壁面15と同延伸方向とがなす角度が90°未満になるように設定されている。
具体的には、図2に示す断面において中心軸線L1と対向壁面15との交点を通り、対向壁面15に接する仮想平面を仮想平面Hとすると、図2に示す断面における仮想平面Hに対する中心軸線L1の入射角である第1角度θ1は90°未満になっている。また、図3に示す断面における対向壁面15に対する中心軸線L1の入射角である第2角度θ2も90°未満になっている。これにより、対向壁面15に対する冷却水の入射角度は90°よりも小さくなる。
このように、この冷却水路構造では、ハウジング通路24bを、連結部材50の筒状部52の内周面52aによって構成された連結通路31を介してウォータージャケット14に接続している。そして、これにより、対向壁面15に対する冷却水の入射角度を90°よりも小さくしている。
なお、連結部材50は、つぎのようにして専用の金型で製造される。まず、金型における、連結部材50を成形するためのキャビティに、連結部材50の連結通路31に対応する円柱状の中子を配置する。そして、キャビティに溶融樹脂を充填する。こうして中子を用いて連結部材を成形することにより、中子の向き次第で、連結通路31の延伸方向を比較的自由に設定することができる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
冷却水路30からウォータージャケット14に導入された冷却水が、対向壁面15に衝突すると冷却水に渦やよどみが生じるため、冷却水を導入する際の圧力損失が大きくなる。こうした圧力損失を極力抑えるためには、対向壁面15に対する冷却水の入射角度を小さくし、冷却水の流れにおける、対向壁面15に向かう方向の成分を減らして対向壁面15に沿う方向の成分を増やすことが好ましい。そこで、本実施形態の冷却水路30では、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向を、同延伸方向と対向壁面15とのなす角度が90°未満になるように設定している。これによって、矢印Aで示す冷却水の流れにおける、対向壁面15に対する入射角度を90度よりも小さく設定している。
ところで、シリンダブロック10における貫通孔17の延伸方向は、つぎに説明する加工の都合上、制約を受ける。貫通孔17は、鋳造によってシリンダブロック10の大まかな形状を形成した後の仕上げの加工処理において、鋳造によって後面11aに形成されている貫通孔17の内周面を、エンドミルで切削することによって仕上げられる。このエンドミルによる切削位置は、シリンダブロック10の取付面19aを基準に位置決めされる。取付面19aは、既に述べたとおり、前後方向に対して垂直に形成されている。こうした取付面19aを基準に位置決めを行い貫通孔17を仕上げる場合、エンドミルの回転軸は、前後方向に沿うものとなる。そのため、この場合には、後方側からエンドミルを挿入して貫通孔17の内周面を切削加工することになるため、後方側よりも前方側が外側に位置するように傾斜した傾斜面(図3における内周面52aの上方側の面のように傾斜した傾斜面)を形成する加工は難しい。したがって、エンドミルによって加工される貫通孔17の内周面は、前後方向において前方側ほど内側に位置するように傾斜した面や前後方向に沿った面になる。
こうした加工上の制約のもとに貫通孔17の延伸方向が決定されるのに対して、ハウジング通路24bの末端部ERの延伸方向は、対向壁面15に対する冷却水の入射角度を小さくすべく設定される。この結果、貫通孔17とハウジング通路24bの末端部ERとでは延伸方向が異なる。そのため、仮に、貫通孔17とハウジング通路24bとを連結して冷却水路30を構成したとすると、冷却水路30はハウジング通路24bと貫通孔17との連結部分で屈曲したものとなる。冷却水路30がハウジング通路24bと貫通孔17との連結部分で屈曲していると、この連結部分で冷却水に渦やよどみが生じ、冷却水を導入する際の圧力損失が大きくなってしまう。
これに対して、本実施形態の冷却水路構造では、貫通孔17に連結部材50の筒状部52を配置し、連結部材50の筒状部52の内周面52aによってハウジング通路24bの末端Eとウォータージャケット14とを繋ぐ連結通路31を形成している。そして、連結通路31は、ハウジング通路24bの末端部ERをそのままウォータージャケット14までまっすぐに延長させた状態に設けられている。したがって、シリンダブロック10における貫通孔17の延伸方向がハウジング通路24bの末端部ERの延伸方向とは異なっていても、ハウジング通路24bの末端部ERからウォータージャケット14までを、途中で屈曲していないまっすぐな冷却水路30とすることができる。
また、本実施形態の冷却水路構造では、貫通孔17に連結部材50の筒状部52を配置することによって連結通路31を構成している。そのため、貫通孔17の延伸方向に上述のような制約があるとしても、連結部材50の筒状部52の内周面52aの形状によって連結通路31の延伸方向を比較的自由に設定することができる。したがって、ウォータージャケット14の対向壁面15に対する冷却水の入射角度を小さくできる。
本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ハウジング通路24bの末端部ERからウォータージャケット14までを、途中で屈曲していないまっすぐな冷却水路とすることができるため、ハウジング通路24bの末端部ERからウォータージャケット14までの冷却水の流れが円滑となり、同流れに渦やよどみが生じることが抑制される。したがって、圧力損失を抑えて冷却水をウォータージャケット14に導入できる。
(2)ウォータージャケット14の対向壁面15に対する冷却水の入射角度を小さくできるため、ウォータージャケット14に導入された冷却水が対向壁面15に衝突して渦やよどみを生じることが抑制される。したがって、圧力損失を抑えて冷却水をウォータージャケット14に導入できる。
(3)連結部材50のフランジ部54を、シリンダブロック10の取付面19aとハウジングフランジ部24cとの間に挟持した状態で、同フランジ部54を同取付面19aに取り付けることができるため、冷却水路30を流れる冷却水の量が多くても、連結部材50の位置を維持できる。
(4)連結部材50の筒状部52が、シリンダブロックの貫通孔17によって締りばめ状態とされるため、冷却水路30を流れる冷却水の量が多くても、連結部材50の位置を維持できる。
(5)連結部材50の製造においては、中子の向きを調整するのみで連結部材50の内周面52aの延伸方向を変更できるため、連結通路31の延伸方向を容易に変更できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、図2に示す断面及び図3に示す断面の双方において対向壁面15に対する冷却水の入射角度が小さくなるように、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向を設定していた。しかし、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向は、同延伸方向と対向壁面15とがいずれかの方向においてなす角度が90°未満になっていればよい。
以下では、図3に対応する断面においてのみ対向壁面15に対する冷却水の入射角度が小さくなるように、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向を設定した場合の冷却水路構造の例を説明する。この場合、図3に示した状態と同様に、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向は、対向壁面15と同延伸方向のなす角が90°未満になるように設定される。一方で、図2に示す断面と同様の断面におけるハウジング通路24b及び連結通路31の状態は、例えば図5に示す状態になる。なお、図5に示す冷却水路構造は、ハウジング通路24b及び連結通路31の形状を変更したこと以外は上記実施形態の冷却水路構造と同様の構成であるため、上記実施形態と同一の箇所もしくは実質同一に機能する箇所には、図2と同一の符号を付すことで重複した説明を省略する。
図5に示すように、図2に示す断面と同様の断面において、ハウジング通路24bは略L字状に屈曲している。そして、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向は、仮想平面Hと直交している。こうした構成とした場合でも、図3に対応する断面においては、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向と対向壁面15とがなす角度が90°未満になっていることで、対向壁面15に対する冷却水の入射角度が小さくなる。したがって、ウォータージャケット14に導入された冷却水が対向壁面15に衝突して渦やよどみを生じることが抑制される。
・上記実施形態において、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31は、ウォータージャケット14に近い部分ほど右方に位置する延伸状態とされていた。しかし、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31は、ウォータージャケット14に近い部分ほど左方に位置する延伸状態としてもよい。また、上記実施形態において、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31は、ウォータージャケット14に近い部分ほど上方に位置する延伸状態とされていた。しかし、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31は、ウォータージャケット14に近い部分ほど下方に位置する延伸状態としてもよい。
・ウォータージャケット14の形状は、上記実施形態に示した形状から適宜変更可能である。ウォータージャケット14の形状が変更された場合、その変更に合わせて、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向が対向壁面15となす角度が90°未満になるように、同延伸方向を設定すればよい。
・シリンダブロック10の貫通孔17の延伸方向及び位置は、上記実施形態に示した延伸方向及び位置から変更可能である。また、貫通孔17は、シリンダブロック10の四方の外形を構成する側面11のうち、前側、右側、または左側の側面11からウォータージャケット14に向けて形成してもよい。貫通孔17の延伸方向及び位置が変更された場合、その変更に合わせて、ハウジング通路24bの末端部ER及び連結通路31の延伸方向が対向壁面15となす角度が90°未満になるように、同延伸方向を設定すればよい。
・シリンダブロック10の貫通孔17は、まっすぐに延びていなくてもよく、途中で屈曲したり湾曲していてもよい。こうした場合であっても、貫通孔17に配置される筒状部52の内周面52aによって構成される連結通路31がハウジング通路24bの末端部ERと同じ通路断面形状及び通路断面積を維持したまま、ウォータージャケット14までハウジング通路24bの末端部ERと同じ方向にまっすぐ延びていればよい。
・連結部材50の筒状部52は、まっすぐに延びていなくてもよく、途中で屈曲したり湾曲していてもよい。また、筒状部52は円柱状でなくてもよい。例えば四角柱状やその他の多角形の柱状であってもよい。こうした場合であっても、筒状部52の内周面52aによって構成されている連結通路31がハウジング通路24bの末端部ERと同じ通路断面形状及び通路断面積を維持したまま、ウォータージャケット14までハウジング通路24bの末端部ERと同じ方向にまっすぐ延びていればよい。
・連結部材50のフランジ部54は、円形でなくてもよく、シリンダブロック10の取付面19aとハウジングフランジ部24cとの間に同フランジ部54が挟持された状態で、同フランジ部54を同取付面19aに取り付けることができる形状であればよい。フランジ部54は、例えば、矩形の板状に構成されていてもよい。
・連結部材50は樹脂製以外でもよく、例えば金属製でもよい。連結部材50は、上記実施形態の製造方法以外の製造方法によって製造してもよい。
・シリンダブロック10の取付面19aは、同取付面19aに対してハウジングフランジ部24cを取り付けた状態で補機類の取付公差を十分に小さくすることができれば、必ずしも前後方向に対して垂直に形成されていなくてもよい。
1…内燃機関、10…シリンダブロック、14…ウォータージャケット、15…対向壁面、17…貫通孔、20…ウォーターポンプ、22…ロータ、24…ハウジング、24b…ハウジング通路、30…冷却水路、31…連結通路、50…連結部材、52…筒状部、52a…内周面、53…出口、E…末端、ER…末端部。

Claims (1)

  1. ハウジング内に収容されているロータの回転によって同ハウジングに形成されているハウジング通路を通じて冷却水を吐出するウォーターポンプを、冷却水が流れるウォータージャケット及び同ウォータージャケットに通じている貫通孔を有するシリンダブロックに取り付けた内燃機関に適用され、
    前記ウォーターポンプによって吐出された冷却水を、前記ハウジング通路を含む冷却水路を通じて前記ウォータージャケットに導入する内燃機関の冷却水路構造であって、
    前記貫通孔の内部に配置されている筒状部を有し、前記冷却水路のうち前記ハウジング通路の末端から前記ウォータージャケットまでの部分である連結通路を構成する連結部材を備え、
    前記筒状部の内周面が、前記ハウジング通路の末端部と同じ通路断面形状及び通路断面積を維持したまま前記ウォータージャケットまで同ハウジング通路の末端部と同じ方向に延びた前記連結通路を構成しており、
    前記連結通路の延伸方向が、前記ウォータージャケットにおける同連結通路の出口と対向している壁面と同延伸方向とのなす角度が90°未満になるように設定されており、
    前記連結部材は、前記筒状部の外周面から張り出したフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記筒状部における前記ハウジング通路側の端部に設けられており、
    前記フランジ部は、前記シリンダブロックの壁面と前記ハウジングとの間に挟持されている内燃機関の冷却水路構造。
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