JPH08211938A - 電動台車の停止位置制御装置 - Google Patents

電動台車の停止位置制御装置

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JPH08211938A
JPH08211938A JP7017145A JP1714595A JPH08211938A JP H08211938 A JPH08211938 A JP H08211938A JP 7017145 A JP7017145 A JP 7017145A JP 1714595 A JP1714595 A JP 1714595A JP H08211938 A JPH08211938 A JP H08211938A
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electric carriage
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JP7017145A
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Inventor
Kiyotaka Seki
清孝 関
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Nippon Filing Co Ltd
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、電動台車の制動距離が変化した場
合でも、電動台車を目的とする位置に正確に停止させる
ことができるように制御を施して、自動貸金庫が使用不
能になることを防止し得る電動台車の停止位置制御装置
を提供することを目的としている。 【構成】電動台車が正規の位置で停止されない場合、電
動台車を、正規の位置に向けて短時間だけ加速させて停
止させる微小修正動作を繰り返し実行させる。その後、
微小修正動作の繰り返し回数に基づいて、電動台車を一
定速度まで加速させて停止させる修正動作を行なった場
合に、電動台車に加速を開始させた時点から制動を与え
る時点までの走行時間を算出する。そして、走行時間が
算出された状態で、修正動作を、電動台車を一定速度ま
で加速させてから算出された走行時間経過後に制動を与
えて停止させる動作にパターン変更させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動貸金庫に
おける貸金庫箱の搬送システム等に使用される電動台車
に係り、特にその電動台車を所定の位置で正確に停止さ
せるための停止位置制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動貸金庫にあっては、
多数の貸金庫箱が収容された金庫室から、利用者が指定
した貸金庫箱を貸金庫箱作業室まで搬送する取り出し作
業や、逆に、貸金庫箱を貸金庫箱作業室から金庫室まで
搬送する返却作業を行なうために、電動台車を用いた搬
送システムが使用されている。この搬送システムは、金
庫室内で実際に多数の貸金庫箱が載置されている棚から
スタッカークレーンで取り出された貸金庫箱や、貸金庫
箱作業室内の作業用ステーションに置かれている返却用
の貸金庫箱を電動台車に搭載し、電動台車がその内部に
搭載された電池によって駆動されるモータの動力で、特
定されたレールに沿って自走されることにより、貸金庫
箱の搬送を行なっているものである ここで、電動台車は、停止させたい位置の所定距離だけ
手前に到達したとき、自動的に制動が与えられることに
より、目的とする位置に正確に停止するように自動制御
されている。しかしながら、例えば制動子の摩滅等によ
って、制動が与えられてから実際に電動台車が停止する
までの距離つまり制動距離が伸びてくると、電動台車が
目的位置を過ぎて停止されるようになり、正確に目的位
置に停止させることができなくなる。そして、電動台車
が目的位置に正確に停止されなくなると、例えば電動台
車とスタッカークレーンや作業用ステーションとの間に
おける貸金庫箱の移し替え作業等が円滑に行なわれなく
なり、自動貸金庫自体が使用不能になるという問題が発
生する。
【0003】この場合、摩滅した制動子を新しいものに
交換すればよいわけであるが、搬送システムの供給会社
に連絡した後、そこから作業員がやってきて制動子を交
換するまでの期間、自動貸金庫が使用不能になること
は、実際の運用上からみれば好ましいことでないことは
明白である。特に、貸金庫は、その利用者にとって代替
え不可能な貴重品等を保管しているものであるから、貸
金庫が使用不能になることによって、保管している物品
を必要なときに取り出せなくなったり、保管したい物品
を貸金庫の中に入れられなくなるということは、使用者
に多大な不安を与えることになる。
【0004】このため、従来より、少なくとも制動子が
交換されるまでの期間、電動台車の制動距離が伸びたこ
とに応急的に対処して、自動貸金庫が使用不能にならな
くて済むようにするための救済対策を開発することが、
強く要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、電動台
車を用いた従来の搬送システムでは、制動子の摩滅等に
よって電動台車の制動距離が伸び、正確に目的位置に停
止されなくなると、制動子を交換する等の対策が施され
るまで、その搬送システムを使用する自動貸金庫が使用
不能になってしまうという問題を有している。
【0006】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、電動台車の制動距離が変化した場合で
も、電動台車を目的とする位置に正確に停止させること
ができるように制御を施して、自動貸金庫が使用不能に
なることを防止し得る極めて良好な電動台車の停止位置
制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動台車
の停止位置制御装置は、物品を搭載し、特定された軌道
に沿って定速度で走行されることにより、物品を目的位
置に搬送するもので、その走行方向に沿って一対の検出
子が設置された電動台車を備え、電動台車が目的位置に
到達して停止されたとき、電動台車の一対の検出子が目
的位置に設置された被検出体を共に検出している状態
で、電動台車が目的位置で停止されたと判断する搬送手
段と、電動台車が目的位置で停止されたとき、一対の検
出子のいずれか一方または両方が被検出体を検出してい
ない状態で、電動台車を、一対の検出子が共に被検出体
を検出する方向に、定速度にまで達し得ない一定時間だ
け加速させてから制動を与えて停止させる修正動作を、
一対の検出子が共に被検出体を検出した状態で、電動台
車が停止されるまで繰り返し実行する停止位置修正手段
と、この停止位置修正手段による修正動作の繰り返し回
数に基づいて、一対の検出子のいずれか一方または両方
が被検出体を検出しない状態で走行が停止された電動台
車に対して、定速度に達するまで加速させてから制動を
与えて停止させる修正動作を行なった場合に、電動台車
をその一対の検出子が共に被検出体を検出する方向に加
速を開始させた時点から、定速度で走行している電動台
車をその一対の検出子が被検出体を共に検出する状態で
停止させるために、電動台車に制動を与える時点までの
走行時間を算出する算出手段と、この算出手段によって
走行時間が算出された状態で、停止位置修正手段による
修正動作を、電動台車を定速度まで加速させてから走行
時間経過後に制動を与えて停止させる修正動作となるよ
うに変更するパターン変更手段とを備えるようにしてい
る。
【0008】
【作用】上記のような構成によれば、まず、定速度で走
行される電動台車が目的位置で停止され、その一対の検
出子のいずれか一方または両方が被検出体を検出してい
ない状態で、電動台車を、一対の検出子が共に被検出体
を検出する方向に、定速度にまで達し得ない一定時間だ
け加速させてから制動を与えて停止させる修正動作を、
一対の検出子が共に被検出体を検出した状態で、電動台
車が停止されるまで繰り返し実行させる。
【0009】そして、修正動作の繰り返し回数に基づい
て、一対の検出子のいずれか一方または両方が被検出体
を検出しない状態で走行が停止された電動台車に対し
て、定速度に達するまで加速させてから制動を与えて停
止させる修正動作を行なった場合に、電動台車をその一
対の検出子が共に被検出体を検出する方向に加速を開始
させた時点から、定速度で走行している電動台車をその
一対の検出子が被検出体を共に検出する状態で停止させ
るために、電動台車に制動を与える時点までの走行時間
を算出する。
【0010】その後、走行時間が算出された状態で、修
正動作を、電動台車を定速度まで加速させてから走行時
間経過後に制動を与えて停止させる動作に変更させるよ
うにしたので、電動台車の制動距離が変化した場合で
も、電動台車を目的とする位置に正確に停止させること
ができるようになる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。図1及び第2は、それぞれこの
実施例で説明する自動貸金庫の全体の構成を概略的に示
した平面図及び側面図である。すなわち、図中符号11
は、例えば銀行等の建物の2階に配置された金庫室であ
る。この金庫室11内には、それぞれ複数の貸金庫箱1
2,12,……を収容している貸金庫箱収容棚13,1
3が、2列に並設されている。
【0012】そして、これら貸金庫箱収容棚13,13
の間には、スタッカークレーン14が設置されている。
このスタッカークレーン14は、貸金庫箱収容棚13,
13から取り出し要求された所望の貸金庫箱12を取り
出し、金庫室11内の停止位置HPに待機されている電
動台車15に搭載する。すると、この電動台車15は、
レール16に沿って自走し、回転昇降機17の回転台1
8に敷設されたレール19上まで移動されて停止され
る。
【0013】ここで、回転昇降機17は、1階から2階
にかけて垂直に設置された支柱20と、この支柱20に
沿って昇降されるリフタ21と、このリフタ21上に回
転自在に搭載された上記回転台18とから構成されてい
る。そして、電動台車15が停止位置HPに待機されて
いる状態では、リフタ21が2階まで上昇されており、
このとき、回転台18は、そのレール19が金庫室11
のレール16の敷設方向に沿う方向となる位置に回転さ
れて、結局、レール16,19同士が連結された状態に
なっている。
【0014】このため、貸金庫箱12の搭載された電動
台車15が、停止位置HPからスタートしレール16を
介して回転昇降機17のレール19上まで移動されるこ
とが可能となる。そして、電動台車15が回転昇降機1
7のレール19上まで到達し停止されると、回転台18
が略90°回転して図1に示す位置となり、その後、リ
フタ21が1階まで下降されることで、レール19が1
階に敷設されたレール22の一端部に連結されるように
なる。すると、レール22の他端部側の敷設方向の延長
線上に存在する金庫扉23が上昇して、貸金庫箱入出庫
口24が開放される。
【0015】このとき、貸金庫箱入出庫口24の内側、
つまりレール22が敷設されている側には、回動軸25
により起倒自在に連結レール26が支持されており、こ
の連結レール26が倒されることにより、上記レール2
2と貸金庫箱入出庫口24の外側に敷設されたレール2
7とが連結される。このため、回転昇降機17のレール
19上にある電動台車15が、レール22及び連結レー
ル26を介して、つまり貸金庫箱入出庫口24を潜り抜
けてレール27上に移動される。
【0016】ここで、上記レール27は、複数(図示の
場合は2つ)の貸金庫箱作業室28,29に跨がるよう
に敷設されている。これら貸金庫箱作業室28,29に
は、それぞれ作業用ステーション30,31が設置され
ており、レール27上の電動台車15に搭載された貸金
庫箱12が作業用ステーション30,31に移し替えら
れるようになっている。
【0017】このため、レール27上を走行する電動台
車15を、それが搭載している貸金庫箱12の取り出し
を要求した貸金庫箱作業室28または29の作業用ステ
ーション30または31に対応する位置で停止させ、そ
の作業用ステーション30または31に貸金庫箱12を
移し替え、ここに、所望の貸金庫箱12の取り出し作業
が終了される。
【0018】なお、電動台車15は、搭載されている貸
金庫箱12が作業用ステーション30または31に移し
替えられると、上記と逆の順路を経て再び停止位置HP
に戻され、待機状態となされる。この場合、電動台車1
5が貸金庫箱入出庫口24を潜り抜けてレール22に移
動されると、連結レール26が起き上がり金庫扉23が
下降して、貸金庫箱入出庫口24が閉塞される。
【0019】また、作業用ステーション30または31
に置かれた貸金庫箱12を、金庫室11の貸金庫箱収容
棚13に返却する場合には、停止位置HPにある電動台
車15を上記と同様の順路を経て、返却すべき貸金庫箱
12の置かれた作業用ステーション30または31に対
応する位置まで移動させ、貸金庫箱12を作業用ステー
ション30または31から電動台車15に移し替える。
その後、電動台車15を上記と逆の順路を経て停止位置
HPに戻し、電動台車15に搭載された貸金庫箱12を
スタッカークレーン14によって貸金庫箱収容棚13の
空きスペースに収容し、ここに、貸金庫箱12の返却作
業が終了される。
【0020】次に、図3(a),(b)は、上記電動台
車15の概略を示している。なお、図3(a),(b)
では、電動台車15が停止位置HPにある場合について
示しているが、回転昇降機17の回転台18上にある場
合も同様に説明することができることはもちろんであ
る。すなわち、電動台車15は、その図中下部に設置さ
れた車輪32によってレール16上に載置されているも
ので、車輪32を回転駆動することによりレール16上
を移送されることになる。
【0021】また、電動台車15の図中上部には、それ
ぞれ一対の回転体33,33間に環状のベルト34を架
設してなる一対のコンベア35,35が、電動台車15
の走行方向と直交して並設されている。そして、この回
転体33を回転駆動させベルト34を図示矢印方向に走
行させることで、電動台車15と上記スタッカークレー
ン14や作業用ステーション30,31との相互間で、
貸金庫箱12の移し替えが行なわれるものである。
【0022】さらに、電動台車15の図中底面中央部に
は、一対の充電シュー36,36が露出している。一
方、停止位置HPには、上記一対の充電シュー36,3
6に接触して、電動台車15に内蔵された後述する電池
に充電を施すための一対の給電用端子37,37を備え
た給電装置38が設置されている。このため、電動台車
15は、停止位置HPに到達しその充電シュー36,3
6が給電用端子37,37に接触することにより、電池
への充電を施すことができる。
【0023】また、上記給電装置38は、上記回転昇降
機17の回転台18にも設置されており、電動台車15
は、回転昇降機17による回転中や昇降中にも充電が行
なわれるようになっている。
【0024】なお、上記電動台車15内には、図4
(a),(b),(c)に示すように、制動機構Bを備
え上記車輪32を回転駆動するためのモータ39、上記
回転体33を回転駆動するためのモータ40、電動台車
15の停止位置を検出するための一対の停止位置検出子
41,42、電動台車15の減速制御に供される一対の
検出器43,43、搭載する貸金庫箱12の位置制御に
供される一対の検出器44,44、電動台車15の全て
の動作を総括的に制御するための制御基板45、電動台
車15の動作状態を設定表示するための操作表示部4
6、及びこれらモータ39,40、停止位置検出子4
1,42、検出器43,44、制御基板45、操作表示
部46等に電力を供給する電池47等が装備されてい
る。
【0025】ここで、図5は、上記自動貸金庫の制御シ
ステムを示している。すなわち、上記金庫室11及び貸
金庫箱作業室28,29以外に設置された集中管理室4
8には、自動貸金庫全体の動作を統括的に制御するため
に、図示しないホストコンピュータを備えたセンターユ
ニット49が設置されている。そして、このセンターユ
ニット49は、金庫室11及び貸金庫箱作業室28,2
9内における全ての動作を統括的に制御するための統括
制御盤50に接続されている。
【0026】すなわち、この統括制御盤50は、前記ス
タッカークレーン14に搭載されたスタッカー制御盤5
1を介して、該スタッカークレーン14や各貸金庫箱1
2,12,……に付されたバーコードを読み取るための
バーコードリーダ52を制御するとともに、前記貸金庫
箱収容棚13,13に設けられスタッカークレーン14
の単独運転時における貸金庫箱12の仮置台となるNo.
9ステーション53を制御している。
【0027】また、この統括制御盤50は、前記停止位
置HPや前記回転昇降機17の回転台18に設置された
各給電装置38を制御するとともに、電動台車15に設
置された制御基板45に接続されて電動台車15の動作
を制御している。さらに、統括制御盤50は、前記回転
昇降機17の昇降動作や回転台18の回転動作を制御す
る外に、金庫扉制御盤54を介して前記金庫扉23の開
閉動作を制御するとともに、前記連結レール26の起倒
動作を制御している。また、この統括制御盤50は、前
記貸金庫箱作業室28,29内において、それぞれブー
ス電磁盤55,56を介して作業用ステーション30,
31を制御している。
【0028】ここで、図6は、上記電動台車15に搭載
された制御基板45の詳細な構成を示している。すなわ
ち、電動台車15の停止位置を検出するための一対の停
止位置検出子41,42と、電動台車15の減速制御に
供される一対の検出器43,43と、搭載する貸金庫箱
12の位置制御に供される一対の検出器44,44とか
らそれぞれ得られる各種の検出信号は、入力回路57を
介して演算制御回路58に供給されている。
【0029】この演算制御回路58は、図示しないCP
U(中央演算処理装置)を内蔵し、メモリ59に格納さ
れた制御プログラムに基づいて、演算用の各種データを
メモリ59に記憶しながら、電動台車15の全ての動作
を総括的に制御するための演算処理を行なっている。
【0030】すなわち、この演算制御回路58は、上記
車輪32を回転駆動するためのモータ39を、正転及び
逆転させるための正転及び逆転指令パルスa,bを発生
している。この正転及び逆転指令パルスa,bは、出力
回路60を介してモータ39を回転駆動するための駆動
回路61に供給され、ここに、正転及び逆転指令パルス
a,bによるパルス幅変調方式でのモータ39の正転及
び逆転駆動、つまり電動台車15の正方向及び逆方向走
行が実現される。
【0031】この場合、モータ39は、その回転数がD
C(直流)型タコジェネレータ62によって測定され
る。そして、この測定結果は、A/D(アナログ/デジ
タル)変換回路63でデジタルデータに変換され、入力
回路64を介して演算制御回路58に供給されることに
より、電動台車15の走行速度の制御に供される。な
お、上記駆動回路61は、制動機構Bの制御も行なって
いる。
【0032】また、演算制御回路58は、上記コンベア
35の回転体33を回転駆動するためのモータ40を回
転駆動させるための制御信号を発生しており、この制御
信号が、出力回路65を介してモータ40を回転駆動す
るための駆動回路66に供給され、ここに、コンベア3
5のベルト34の走行が実現される。
【0033】さらに、前記操作表示部46で設定された
操作情報は、入出力回路67を介して演算制御回路58
に供給されることで、操作設定した動作が行なわれるよ
うに制御されるとともに、その制御情報が演算制御回路
58から入出力回路67を介して操作表示部46に供給
され表示される。また、電動台車15には、それが停止
位置HPまたは回転台18上にあるときに、統括制御盤
50から発生される光による制御情報を受信するための
光学通信部68が設置されている。
【0034】そして、この光学通信部68で受信された
制御情報が、入出力回路69を介して演算制御回路58
に供給されることで、電動台車15が統括制御盤50の
制御情報に基づいて制御される。なお、演算制御回路5
8からの出力情報は、入出力回路69を介して光学通信
部68で光学信号に変換されて、統括制御盤50に送出
されるようになっている。
【0035】また、上記給電装置38から給電用端子3
7,37を介して充電シュー36,36に与えられた電
力は、電池制御回路70を介して電池47の充電に供さ
れるとともに、各回路部に電源電力として供給されてい
る。この場合、電池制御回路70は、入出力回路71を
介して演算制御回路58に接続されており、演算制御回
路58による制御を受けている。
【0036】ここで、図7は、上記電動台車15を停止
位置HPで停止させる手段を示している。なお、電動台
車15を回転台18上及び作業用ステーション30,3
1に対応する位置でそれぞれ停止させる手段は、図7と
同様であるため、その説明は省略する。
【0037】すなわち、上述した電動台車15の停止位
置を検出するための一対の停止位置検出子41,42
は、電動台車15の図中下面からレール16の敷設方
向、つまり電動台車15の図中矢印で示す走行方向に沿
って突設されている。また、上記停止位置HPには、電
動台車15の停止位置検出子41,42が共に検出可能
な長さを有する被検出体72が設置されている。
【0038】この一対の停止位置検出子41,42は、
それぞれ光学式手段で被検出体72を検出するもので、
被検出体72を検出したときON信号を発生し、被検出
体72を検出していないときOFF信号を発生してい
る。そして、上記演算制御回路58は、一対の停止位置
検出子41,42が共に被検出体72を検出した状態、
つまり一対の停止位置検出子41,42が共にON信号
を発生した状態で電動台車15が停止されたとき、電動
台車15が正規の停止位置で停止されたものと判断して
いる。
【0039】ここで、今、電動台車15が停止位置HP
に待機されている状態で、統括制御盤50から光学通信
部68を介して演算制御回路58に、電動台車15を回
転台18上に移動させる制御情報が与えられたとする。
すると、演算制御回路58は、車輪32を回転駆動する
ためのモータ39を正転させるための正転指令パルスa
を発生し、これにより、電動台車15が正方向つまり回
転台18に向かう方向に高速度VH で走行される。
【0040】一方、上記停止位置HPと回転台18とを
連絡するレール16の回転台18近傍には、図示しない
被検出片が設置されており、この被検出片を電動台車1
5の減速制御に供される一対の検出器43,43が検知
した状態で、演算制御回路58は、まず、モータ39の
回転に制動を与えることで電動台車15を一定の減速度
で低速度VL (例えば3m/分)まで減速させ、その
後、一対の停止位置検出子41,42が共に回転台18
上の被検出体72を検出したとき、さらに減速を与えて
電動台車15を停止させるようにしている。
【0041】なお、電動台車15の減速制御に供される
一対の検出器43,43が検知する被検出片は、レール
16の回転台18近傍だけでなく、レール16の停止位
置HP近傍や、レール22の回転台18近傍及びレール
27の各作業用ステーション30,31近傍にもそれぞ
れ設置されており、以上のような電動台車15の走行動
作は、電動台車15を回転台18上から停止位置HPに
移動させる場合や、回転台18上と各作業用ステーショ
ン30,31との間を移動させる場合にも、同様にして
行なわれる。
【0042】しかしながら、例えば制動子の摩滅や走行
条件の変化等によって、制動が与えられてから実際に電
動台車15が停止するまでの距離、つまり制動距離が伸
びてくると、電動台車15が、その正規の停止位置、つ
まり一対の停止位置検出子41,42が共に被検出体7
2を検出する位置を行き過ぎた状態で停止されるように
なる。
【0043】すなわち、図8(a)に示すように、レー
ル16上を矢印Aで示す方向に低速度VL で走行されて
きた電動台車15に、その一対の停止位置検出子41,
42が共に被検出体72を検出した時点で制動を与えた
結果、一方の停止位置検出子42が被検出体72を検出
しない位置まで行き過ぎて停止されたり、図8(b)に
示すように、一対の停止位置検出子41,42が共に被
検出体72を検出しない位置まで行き過ぎて電動台車1
5が停止されるようになり、正確に目的とする位置に停
止させることができなくなる。
【0044】このような場合、演算制御回路58は、電
動台車15を、その停止された位置から、一対の停止位
置検出子41,42が共に被検出体72を検出する方
向、つまり図8(a),(b)に矢印Bで示す方向に移
動させることによって、電動台車15の停止位置を修正
するように制御している。この場合、演算制御回路58
は、電動台車15に対して、上記低速度VL にまで達し
得ない短時間だけ加速させてから制動を与えて停止させ
るという微小修正動作を、一対の停止位置検出子41,
42が共に被検出体72を検出した位置で電動台車15
が停止されるまで繰り返し実行することで、停止位置の
修正動作を実現している。
【0045】このような停止位置の修正動作における電
動台車15の走行距離(時間)と速度との関係を、図9
に実線で示している。すなわち、電動台車15を停止状
態から一定の加速度で加速させた場合、低速度VL (=
3m/分)に達するまで0.08秒の時間を要するもの
とする。
【0046】すると、一対の停止位置検出子41,42
のいずれか一方または両方が被検出体72を検出しない
状態で走行が停止されている電動台車15に対して、低
速度VL にまで達し得ない短時間(この場合、0.05
秒間)だけ加速させた後、制動を与え一定の減速度で減
速させ停止させるという微小修正動作が、複数回(図9
では2回)繰り返される。
【0047】そして、3回目の微小修正動作における加
速中の時刻Tpで、一対の停止位置検出子41,42が
共に被検出体72を検出したとすると、その時刻Tpか
ら電動台車15に制動が与えられ、これにより、電動台
車15が、その一対の停止位置検出子41,42が共に
被検出体72を検出した位置、つまり正規の停止位置で
停止されることになり、停止位置の修正動作が実現され
る。
【0048】このようにして、電動台車15に対する停
止位置の修正動作が終了されると、次に、演算制御回路
58は、停止位置の修正に要した微小修正動作の繰り返
し回数に基づいて、一対の停止位置検出子41,42の
いずれか一方または両方が被検出体72を検出しない状
態で走行が停止された電動台車15に対し、低速度VL
に達するまで加速させた後、低速度VL で定速走行して
いる電動台車15を、一対の停止位置検出子41,42
が共に被検出体72を検出する位置で停止させるように
制動を与えるという修正動作を行なった場合に、電動台
車15に加速を開始させた時点から制動を与える時点ま
での走行時間T0 を算出する。
【0049】そして、この走行時間T0 が算出される
と、演算制御回路58は、一対の停止位置検出子41,
42のいずれか一方または両方が被検出体72を検出し
ない状態で走行が停止された電動台車15に対して、一
対の停止位置検出子41,42が共に被検出体72を検
出する方向に、低速度VL に達するまで加速させ走行時
間T0 が経過した状態で制動を与えるというように、以
後の停止位置の修正動作をパターン変更する。
【0050】すなわち、電動台車15がその正規の停止
位置を行き過ぎて停止されると、まず、演算制御回路5
8は、電動台車15に対して、低速度VL にまで達し得
ない短時間だけ加速させた後、制動を与えて停止させる
という微小修正動作を繰り返すことによる、停止位置の
修正動作を実行する。その後、演算制御回路58は、こ
のときの微小修正動作の繰り返し回数に基づいて、電動
台車15を通常に低速度VL まで加速させてから、正規
の停止位置で停止させるために制動を開始する時点まで
の走行時間T0 を算出する。
【0051】そして、この走行時間T0 が算出された後
は、演算制御回路58は、電動台車15に対して、低速
度VL に達するまで加速させ走行時間T0 が経過した状
態で制動を与えるという修正動作にパターン変更する。
【0052】ここで、上記走行時間T0 の算出について
説明する。まず、図9において、電動台車15の1回の
微小修正動作に要する時間をt1 とし、電動台車15を
0.05秒間加速させたときの速度をVL1とし、電動台
車15に制動を与えたときの減速度を角度θで表わす
と、低速度VL で走行されている電動台車15に制動を
与えた時点から、電動台車15の走行が停止されるまで
の制動時間Tは、 T=VL / tanθ =(1/ tanθ)・(8/5)・VL1 となる。そして、 VL1= tanθ・(t1 −0.05) であるから、 T=(1/ tanθ)・(8/5)・VL1 =(1/ tanθ)・(8/5)・ tanθ・(t1 −0.05) =(8/5)・(t1 −0.05) となる。
【0053】また、最後の微小修正動作における加速が
開始された時点から、一対の停止位置検出子41,42
が共に被検出体72を検出する、つまり電動台車15に
制動が与えられる時刻Tpに達するまでの時間をt2
すると、時刻Tpの時点から電動台車15の走行が停止
されるまでの時間t3 は、 t3 =[(t1 −0.05)/0.05]・t2 であるから、微小修正動作の繰り返し回数をNとする
と、 T0 =(N・t1 +t2 +t3 )−T =N・t1 +t2 +[(t1 −0.05)/0.05]・t2 −(8/5)・(t1 −0.05) =[N−(8/5)]・t1 +(t1 ・t2 /0.05) +0.08 となる。このため、1回の微小修正動作に要する時間を
1 が予め分かっているものとすれば、時間t2 と繰り
返し回数Nとを計測することによって、走行時間T0
容易に算出することができる。
【0054】ここで、図10及び図11は、上記のよう
な修正パターン変更処理を含めた、電動台車15の停止
位置修正動作を説明するためのフローチャートを示して
いる。まず、開始(ステップS1)されると、演算制御
回路58は、ステップS2で、統括制御盤50から電動
台車15を正方向(例えば図8で矢印Aで示した方向)
に走行させる制御情報が発生されているか否かを判別す
る。
【0055】そして、制御情報が発生された(YES)
と判断された場合、演算制御回路58は、ステップS3
で、正方向フラグをオン状態に設定し、ステップS4
で、電動台車15を高速度VH で正方向に走行させる。
その後、演算制御回路58は、ステップS5で、電動台
車15の一対の検出器43,43が正方向の減速開始位
置を示す前記被検出片を検知したか否かを判別し、検知
していない(NO)と判断された場合、ステップS4の
処理が継続される。
【0056】また、上記ステップS2で統括制御盤50
から電動台車15を正方向に走行させる制御情報が発生
されていない(NO)と判断された場合、演算制御回路
58は、ステップS6で、正方向フラグをオフ状態に設
定し、ステップS7で、電動台車15を高速度VH で逆
方向(例えば図8で矢印Bで示した方向)に走行させ
る。その後、演算制御回路58は、ステップS8で、電
動台車15の一対の検出器43,43が逆方向の減速開
始位置を示す前記被検出片を検知したか否かを判別し、
検知していない(NO)と判断された場合、ステップS
7の処理が継続される。
【0057】さらに、ステップS5またはS8で電動台
車15の減速制御に供される一対の検出器43,43が
前記被検出片を検知した(YES)と判断された場合、
演算制御回路58は、ステップS9で、電動台車15に
制動を与えてその走行速度を減速させる。そして、演算
制御回路58は、ステップS10で、電動台車15の走
行速度が低速度VL (3m/分)に達したか否かを判別
し、達していない(NO)と判断された場合、ステップ
S9の処理が継続される。また、ステップS10で電動
台車15の走行速度が低速度VL に達した(YES)と
判断された場合、演算制御回路58は、ステップS11
で、電動台車15を低速度VL で走行させる。
【0058】その後、演算制御回路58は、ステップS
12で、両方の停止位置検出子41,42が共に前記被
検出体72を検出したか否か、つまり両方の停止位置検
出子41,42から共にON信号が発生されたか否かを
判別し、発生されていない(NO)と判断された場合、
ステップS11の処理が継続される。また、両方の停止
位置検出子41,42から共にON信号が発生された
(YES)と判断された場合、演算制御回路58は、ス
テップS13で、電動台車15にさらなる制動を与えて
その走行を停止させ、ここに、電動台車15に対する通
常の走行と停止の制御が行なわれる。
【0059】このようにして電動台車15の走行が停止
されると、次に、演算制御回路58は、ステップS14
で、両方の停止位置検出子41,42から共にON信号
が発生されているか否かを判別し、発生されている(Y
ES)と判断された場合、終了(ステップS15)され
る。また、ステップS14で両方の停止位置検出子4
1,42から共にON信号が発生されていない(NO)
と判断された場合、演算制御回路58は、ステップS1
6で、停止位置修正処理を実行する。
【0060】図12は、この停止位置修正処理を説明す
るためのフローチャートを示している。まず、開始(ス
テップS19)されると、演算制御回路58は、ステッ
プS20で、正方向フラグがオン状態になっているか否
かを判別し、オン状態になっている(YES)と判断さ
れた場合、ステップS21で、逆方向動作フラグをオン
状態に設定する。そして、ステップS21の後、または
ステップS20で正方向フラグがオン状態になっていな
い(NO)と判断された場合、演算制御回路58は、ス
テップS22で、逆方向動作フラグがオン状態になって
いるか否かを判別する。
【0061】ここで、逆方向動作フラグがオン状態にな
っている(YES)と判断された場合、演算制御回路5
8は、ステップS23で、過去に修正パターンの変更が
行なわれているか否か、つまり既に走行時間T0 の算出
が行なわれているか否かを判別する。そして、修正パタ
ーンの変更が行なわれていない(NO)と判断された場
合、演算制御回路58は、ステップS24で、正方向フ
ラグをオフ状態に設定し、ステップS25で、電動台車
15を逆方向に0.05秒間加速させて、微小修正動作
を実行する。
【0062】また、上記ステップS22で逆方向動作フ
ラグがオン状態になっていない(NO)と判断された場
合、演算制御回路58は、ステップS26で、過去に修
正パターンの変更が行なわれているか否か、つまり既に
走行時間T0 の算出が行なわれているか否かを判別す
る。ここで、修正パターンの変更が行なわれていない
(NO)と判断された場合、演算制御回路58は、ステ
ップS27で、電動台車15を正方向に0.05秒間加
速させて、微小修正動作を実行する。
【0063】そして、ステップS25またはステップS
27の後、演算制御回路58は、ステップS28で、両
方の停止位置検出子41,42から共にON信号が発生
されているか否かを判別し、発生されていない(NO)
と判断された場合、ステップS29で、電動台車15を
0.5秒間停止させた後、ステップS30で、微小修正
動作回数を+1し、ステップS22の処理に戻される。
【0064】また、上記ステップS28で両方の停止位
置検出子41,42から共にON信号が発生されている
(YES)と判断された場合、演算制御回路58は、ス
テップS31で、電動台車15に制動を与えてその走行
を停止させる。つまり、ステップS22〜S30の処理
が繰り返されることにより、微小修正動作の繰り返しに
よる停止位置の修正動作が実現されることになる。
【0065】一方、上記ステップS23で修正パターン
の変更が行なわれている(YES)と判断された場合、
演算制御回路58は、ステップS32で、既に算出され
ている走行時間T0 に基づいて、電動台車15に対し、
低速度VL に達するまで逆方向に加速させ走行時間T0
経過後に制動を与える修正動作を実行する。その後、演
算制御回路58は、ステップS33で、両方の停止位置
検出子41,42から共にON信号が発生されているか
否かを判別し、発生されている(YES)と判断された
場合、先のステップS31で、電動台車15に制動を与
えてその走行を停止させる。
【0066】また、ステップS33で両方の停止位置検
出子41,42から共にON信号が発生されていない
(NO)と判断された場合、演算制御回路58は、ステ
ップS34で、電動台車15の停止位置異常を示す異常
情報を統括制御盤50を介してセンターユニット49に
送出し、図10及び図11に示した元のフローチャート
にリターン(ステップS35)される。
【0067】さらに、上記ステップS26で修正パター
ンの変更が行なわれている(YES)と判断された場
合、演算制御回路58は、ステップS36で、既に算出
されている走行時間T0 に基づいて、電動台車15に対
し、低速度VL に達するまで正方向に加速させ走行時間
0 経過後に制動を与える修正動作を実行する。その
後、演算制御回路58は、ステップS37で、両方の停
止位置検出子41,42から共にON信号が発生されて
いるか否かを判別し、発生されている(YES)と判断
された場合、先のステップS31で、電動台車15に制
動を与えてその走行を停止させる。
【0068】また、ステップS37で両方の停止位置検
出子41,42から共にON信号が発生されていない
(NO)と判断された場合、演算制御回路58は、ステ
ップS38で、電動台車15の停止位置異常を示す異常
情報を統括制御盤50を介してセンターユニット49に
送出し、図10及び図11に示した元のフローチャート
にリターン(ステップS35)される。
【0069】そして、ステップS31で電動台車15の
走行が停止された後、演算制御回路58は、ステップS
39で、逆方向動作フラグをオフ状態に戻し、ステップ
S40で、両方の停止位置検出子41,42から共にO
N信号が発生されているか否かを判別する。そして、発
生されていない(NO)と判断された場合、演算制御回
路58は、ステップS41で、電動台車15の停止位置
異常を示す異常情報を統括制御盤50を介してセンター
ユニット49に送出し、図10及び図11に示した元の
フローチャートにリターン(ステップS35)される。
【0070】また、ステップS40で両方の停止位置検
出子41,42から共にON信号が発生されている(Y
ES)と判断された場合、演算制御回路58は、ステッ
プS42で、修正パターンの変更が行なわれているか否
かを判別し、修正パターンの変更が行なわれている(Y
ES)と判断された場合、図10及び図11に示した元
のフローチャートにリターン(ステップS35)され
る。
【0071】一方、ステップS42で修正パターンの変
更が行なわれていない(NO)と判断された場合、演算
制御回路58は、ステップS43で、修正パターン変更
フラグをオン状態に設定し、ステップS44で、電動台
車15の停止位置異常を示す警報情報を統括制御盤50
を介してセンターユニット49に送出する。その後、演
算制御回路58は、ステップS45で、前述したように
走行時間T0 の算出を行ない、図10及び図11に示し
た元のフローチャートにリターン(ステップS35)さ
れる。
【0072】このようにして、前記ステップS16にお
ける停止位置修正処理が完了されると、演算制御回路5
8は、ステップS17で、電動台車15の制動距離が正
規の値になるようにメインテナンスが施されたか否かを
判別し、メインテナンスが施されていない(NO)と判
断された場合、終了(ステップS15)される。また、
メインテナンスが施されている(YES)と判断された
場合、演算制御回路58は、ステップS18で、修正パ
ターン変更フラグをオフ状態に設定し、終了(ステップ
S15)される。
【0073】したがって、上記実施例のような構成によ
れば、低速度VL で走行される電動台車15が目的位置
で停止された状態で、その一対の停止位置検出子41,
42のいずれか一方または両方が被検出体72を検出し
ていない場合、電動台車15を、一対の停止位置検出子
41,42が共に被検出体72を検出する方向に、低速
度VL にまで達し得ない短時間だけ加速させてから制動
を与えて停止させる微小修正動作を、一対の停止位置検
出子41,42が共に被検出体72を検出した状態で、
電動台車15が停止されるまで繰り返し実行させる。
【0074】その後、微小修正動作の繰り返し回数に基
づいて、一対の停止位置検出子41,42のいずれか一
方または両方が被検出体72を検出していない状態で停
止された電動台車15に対して、低速度VL に達するま
で加速させてから制動を与えて停止させる修正動作を行
なった場合に、電動台車15をその一対の停止位置検出
子41,42が共に被検出体72を検出する方向に加速
を開始させた時点から、低速度VL で走行している電動
台車15をその一対の停止位置検出子41,42が被検
出体72を共に検出する状態で停止させるために、電動
台車15に制動を与える時点までの走行時間T0 を算出
する。
【0075】そして、走行時間T0 が算出された状態
で、修正動作を、電動台車15を低速度VL まで加速さ
せてから算出された走行時間T0 経過後に制動を与えて
停止させる動作にパターン変更させるようにしたので、
電動台車15の制動距離が変化した場合でも、電動台車
15を目的とする位置に正確かつ迅速に停止させること
ができるようになるため、自動貸金庫が使用不能になる
ことを防止することができる。
【0076】次に、図14及び図15は、それぞれこの
発明が適用される他の自動貸金庫の全体の構成を概略的
に示した平面図及び側面図である。すなわち、図1及び
図2と同一部分には同一符号を付して説明すると、金庫
室11内に設置された貸金庫箱収容棚13,13から、
スタッカークレーン14によって取り出された貸金庫箱
12は、昇降機73のリフタ74に敷設されたレール7
5上に待機している電動台車15に移し換えられる。す
ると、昇降機73のリフタ74が1階まで下降し、リフ
タ74上のレール75が1階に敷設されたレール22に
連結される。
【0077】以下、先に説明したように、金庫扉23が
上昇して貸金庫箱入出庫口24が開放された後、連結レ
ール26が倒されることにより、上記レール22と貸金
庫箱入出庫口24の外側に敷設されたレール27とが連
結され、電動台車15が貸金庫箱入出庫口24を潜り抜
けてレール27に移動される。そして、電動台車15に
搭載された貸金庫箱12が貸金庫箱作業室28の作業用
ステーション30に移し換えられて、ここに所望の貸金
庫箱12の取り出し作業が終了される。
【0078】また、作業用ステーション30に置かれた
貸金庫箱12を、金庫室11の貸金庫箱収容棚13に返
却する場合には、貸金庫箱12を作業用ステーション3
0から電動台車15に移し換える。そして、電動台車1
5を上記と逆の順路を経てリフタ74に上に戻しリフタ
74を2階に上昇させた後、電動台車15に搭載された
貸金庫箱12をスタッカークレーン14によって貸金庫
箱収容棚13の空きスペースに収容し、ここに、貸金庫
箱12の返却動作が終了される。なお、この発明は上記
実施例に限定されるものではなく、この外その要旨を逸
脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
電動台車の制動距離が変化した場合でも、電動台車を目
的とする位置に正確に停止させることができるように制
御を施して、自動貸金庫が使用不能になることを防止し
得る極めて良好な電動台車の停止位置制御装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動台車の停止位置制御装置の
一実施例を示すもので、自動貸金庫の全体の構成を概略
的に示す平面図。
【図2】同自動貸金庫の全体の構成を概略的に示す側面
図。
【図3】同自動貸金庫に使用される電動台車の概略を説
明するために示す図。
【図4】同電動台車の詳細な内部構成を説明するために
示す図。
【図5】同自動貸金庫の制御システムを示すブロック構
成図。
【図6】同電動台車に搭載された制御基板の詳細を示す
ブロック構成図。
【図7】同電動台車の停止位置検出子と被検出体との位
置関係を示す側面図。
【図8】同電動台車の停止位置のずれを説明するために
示す側面図。
【図9】同電動台車の停止位置修正動作の概略を説明す
るために示す図。
【図10】同電動台車の停止位置修正動作を説明するた
めに示すフローチャート。
【図11】同電動台車の停止位置修正動作を説明するた
めに示すフローチャート。
【図12】同電動台車の停止位置修正動作の詳細を説明
するために示すフローチャート。
【図13】同電動台車の停止位置修正動作の詳細を説明
するために示すフローチャート。
【図14】この発明が適用される他の自動貸金庫の全体
の構成を概略的に示す平面図。
【図15】同他の自動貸金庫の全体の構成を概略的に示
す側面図。
【符号の説明】
11…金庫室、12…貸金庫箱、13…貸金庫箱収容
棚、14…スタッカークレーン、15…電動台車、16
…レール、17…回転昇降機、18…回転台、19…レ
ール、20…支柱、21…リフタ、22…レール、23
…金庫扉、24…貸金庫箱入出庫口、25…回動軸、2
6…連結レール、27…レール、28,29…貸金庫箱
作業室、30,31…作業用ステーション、32…車
輪、33…回転体、34…ベルト、35…コンベア、3
6…充電シュー、37…給電用端子、38…給電装置、
39,40…モータ、41,42…停止位置検出子、4
3,44…検出器、45…制御基板、46…操作表示
部、47…電池、48…集中管理室、49…センターユ
ニット、50…統括制御盤、51…スタッカー制御盤、
52…バーコードリーダ、53…No.9ステーション、
54…金庫扉制御盤、55,56…ブース電磁盤、57
…入力回路、58…演算制御回路、59…メモリ、60
…出力回路、61…駆動回路、62…DC型タコジェネ
レータ、63…A/D変換回路、64…入力回路、65
…出力回路、66…駆動回路、67…入出力回路、68
…光学通信部、69…入出力回路、70…電池制御回
路、71…入出力回路、72…被検出体、73…昇降
機、74…リフタ、75…レール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E05G 1/02 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を搭載し、特定された軌道に沿って
    定速度で走行されることにより、前記物品を目的位置に
    搬送するもので、その走行方向に沿って一対の検出子が
    設置された電動台車を備え、前記電動台車が前記目的位
    置に到達して停止されたとき、前記電動台車の一対の検
    出子が前記目的位置に設置された被検出体を共に検出し
    ている状態で、前記電動台車が前記目的位置で停止され
    たと判断する搬送手段と、 前記電動台車が前記目的位置で停止されたとき、前記一
    対の検出子のいずれか一方または両方が前記被検出体を
    検出していない状態で、前記電動台車を、前記一対の検
    出子が共に前記被検出体を検出する方向に、前記定速度
    にまで達し得ない一定時間だけ加速させてから制動を与
    えて停止させる修正動作を、前記一対の検出子が共に前
    記被検出体を検出した状態で、前記電動台車が停止され
    るまで繰り返し実行する停止位置修正手段と、 この停止位置修正手段による修正動作の繰り返し回数に
    基づいて、前記一対の検出子のいずれか一方または両方
    が前記被検出体を検出しない状態で走行が停止された前
    記電動台車に対して、前記定速度に達するまで加速させ
    てから制動を与えて停止させる修正動作を行なった場合
    に、前記電動台車をその一対の検出子が共に前記被検出
    体を検出する方向に加速を開始させた時点から、前記定
    速度で走行している前記電動台車をその一対の検出子が
    前記被検出体を共に検出する状態で停止させるために、
    前記電動台車に制動を与える時点までの走行時間を算出
    する算出手段と、 この算出手段によって前記走行時間が算出された状態
    で、前記停止位置修正手段による修正動作を、前記電動
    台車を前記定速度まで加速させてから前記走行時間経過
    後に制動を与えて停止させる修正動作となるように変更
    するパターン変更手段とを具備してなることを特徴とす
    る電動台車の停止位置制御装置。
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