JPH08211873A - 効果付与装置 - Google Patents

効果付与装置

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JPH08211873A
JPH08211873A JP7303119A JP30311995A JPH08211873A JP H08211873 A JPH08211873 A JP H08211873A JP 7303119 A JP7303119 A JP 7303119A JP 30311995 A JP30311995 A JP 30311995A JP H08211873 A JPH08211873 A JP H08211873A
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Yoshio Fujita
佳生 藤田
Kazuhisa Okamura
和久 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽音データの1サンプリング時間内におい
て、各々の特性が異なる同一種類の音響効果を楽音デー
タに付与することができる効果付与装置を提供するこ
と。 【解決手段】 エフェクトプログラムメモリ22には、
楽音データに付与する複数の音響効果にそれぞれに対応
した複数のエフェクトプログラムが記憶されている。効
果演算部19は、エフェクトプログラムメモリ22に記
憶されたエフェクトプログラムを順次実行し、供給され
た楽音データに音響効果を付与する。ミキサ18は、外
部から供給される楽音データと、効果演算部19から出
力される様々な音響効果が付与された複数の楽音データ
とをそれぞれ入力し、ミックス情報供給部20から出力
されるミックス情報に基づいて、入力された複数の楽音
データのうちのいずれか複数の楽音データを混合して出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、楽音信号等のオ
ーディオ信号を加工してコーラスやリバーブなど様々な
音響効果を付与する効果付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の制御プログラムをそれぞれ
実行することにより、入力されるディジタル信号に様々
な数値計算処理を施すディジタル信号処理装置(ディジ
タル・シグナル・プロセッサ(DSP))の技術が進歩
するとともに、半導体製造技術が進歩することにより、
DSPLSIが容易に入手できるようになってきてい
る。このため、最近の電子楽器には、楽音にある1つの
音響効果を付与する効果付与手段を1つのブロック(以
下、エフェクタブロックという)とし、このエフェクタ
ブロックの集合体である効果付与装置をDSPLSIで
構成して、内蔵しているものがある。
【0003】この種の効果付与装置としては、本出願人
が先に提案した効果付加装置(特公平1−19593号
公報参照)がある。この効果付加装置は、ディジタルの
楽音データの1サンプリング時間内において、ディジタ
ルフィルタと残響音形成回路とを制御プログラムの指示
により時分割で構築して、楽音データに変調効果と残響
効果を時分割処理で付加するものである。また、上述し
た公報には、同一の楽音データに異なる音響効果を並列
的に付加するという記載がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の効果付与装置においては、楽音データに対し、変調
効果だけ付加する場合、残響効果だけ付加する場合、1
サンプリング時間内において変調効果を付加したのち残
響効果を付加する場合、1サンプリング時間内において
残響効果を付加したのち変調効果を付加する場合、並び
に、変調効果と残響効果とを並列的に付加する場合の計
5種類の異なる音響効果を付与することしかできなかっ
た。すなわち、上記従来の効果付与装置においては、楽
音データに対し、1サンプリング時間内において変調効
果を付加したのち変調効果を付加する、もしくは、残響
効果を付加したのち残響効果を付加することができなか
った。また、上述したような1サンプリング時間内にお
いて同一種類の音響特性を付加する場合において、上記
同一種類の音響効果を、それぞれ異なった特性で楽音デ
ータに付加することはできなかった。
【0005】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、多彩な態様で音響効果を付与することができ
るばかりでなく、楽音データの1サンプリング時間内に
おいて、それぞれ特性が異なる同一種類の音響効果を付
与することができる効果付与装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力された
信号に対して効果を付与するための複数のプログラムを
記憶したプログラム記憶手段と、前記プログラム記憶手
段から、それぞれ少なくとも1つの効果に対応するプロ
グラムを選択する複数のプログラム選択手段と、前記複
数のプログラム選択手段で選択された複数のプログラム
に応じて、それぞれ少なくとも1つのパラメータを供給
するパラメータ供給手段と、前記パラメータ供給手段か
ら供給されるパラメータに基づいて、前記複数のプログ
ラム選択手段で選択された複数のプログラムを実行する
複数のプログラム実行手段とを備え、前記複数のプログ
ラム選択手段で同一のプログラムを選択可能にすると共
に、前記複数のプログラム選択手段で同一のプログラム
が選択されたとき、前記パラメータ供給手段が独立して
異なるパラメータを前記複数のプログラム実行手段に供
給することにより、異なる特性の効果を付与する楽音デ
ータに付与することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図1はこの発明の一実
施形態による効果付与装置の概念的な構成を表すブロッ
ク図であり、図2は本実施形態の効果付与装置を適用し
た電子楽器の構成を表すブロック図である。まず、図2
において、1は装置各部を制御するCPU(中央処理装
置)、2はCPU1にロードされる各種制御プログラム
やこれらプログラムで用いられる各種データなどが記憶
されたROM、3は音色データ記憶領域、ワーキングバ
ッファなどが設けられたRAMであり、バッテリーバッ
クアップにより電源オフ時にも記憶されたデータを保持
するように構成されている。なお、ROM2およびRA
M3の具体的な構成については、後述する。
【0008】また、4は液晶パネル等のディスプレイで
あり、CPUバス5およびディスプレイ・インターフェ
イス6を介してCPU1から供給されるデータを表示す
る。7はマウスであり、演奏者がこのマウス7を、テー
ブル上を所定の距離および方向に移動させることによ
り、その移動距離および移動方向に応じたマウスデータ
をマウス・インターフェイス8およびCPUバス5を介
してCPU1に転送する。これにより、CPU1は、デ
ィスプレイ4に表示されているカーソルを上述したマウ
スデータに応じて所定の距離および方向に移動させる。
【0009】さらに、9はピアノ、ギター、あるいは、
オルガン等の音色に対応して設けられ、これらの音色を
選択するための音色スイッチであり、各スイッチの状態
に応じたデータを音色スイッチ・インターフェイス10
およびCPUバス5を介してCPU1に転送する。加え
て、11は複数のキーからなる鍵盤であり、各鍵毎の押
離鍵を検出するとともに、押鍵の速度および離鍵の速度
を検出する機構を有し、押離鍵および押離鍵の速度に対
応した信号を発生する。12は鍵盤・インターフェイス
であり、鍵盤11から供給される各種信号に基づき、音
高や押鍵速度等に関する鍵情報を発生し、これらをCP
Uバス5を介してCPU1に転送する。
【0010】また、13は複数の発音チャンネルを有す
る音源回路であり、CPU1よりCPUバス5を介して
音色データ等の楽音パラメータなどが供給されて制御さ
れる。この音源回路13は、楽音パラメータに応じた複
数の楽音データを同時に発生し得るように構成されてお
り、発生した楽音データを、その音色に応じて系統付け
て出力する。すなわち、たとえば、1つの楽音がピアノ
の楽音とギターの楽音とで構成されている場合に、複数
の発音チャンネルから出力された楽音データを、ピアノ
の楽音データとギターの楽音データとで別々に出力す
る。
【0011】さらに、14は音源回路13から出力され
る複数の楽音データにリバーブやコーラス等の各種音響
効果を付与する効果付与装置、15は演奏者が外部の様
々な楽音信号を入力するための2系統の外部入力端子、
16は外部から入力された2系統の楽音信号をディジタ
ルの外部楽音データに変換して効果付与装置14に供給
するADコンバータ、17はサウンドシステムであり、
効果付与装置14から出力されるディジタルの楽音デー
タを内部のDAコンバータによりアナログの楽音信号に
変換した後、その楽音信号に対してフィルタリングや不
要ノイズの除去などを施し、増幅して楽音として出力す
る。
【0012】次に図1において、ミキサ18は、図2に
示す音源回路13から出力される最大4系統のシリアル
の楽音データと、図2に示すADコンバータ16から出
力される2系統のシリアルの外部楽音データと、効果演
算部19から出力される様々な音響効果が付与された複
数の楽音データとをそれぞれ入力し、ミックス情報供給
部20から出力されるミックス情報に基づいて、入力さ
れた複数の楽音データのうちのいずれか複数の楽音デー
タを混合して出力する。
【0013】また、効果演算部19は、図2に示すサウ
ンドシステム17の内部に設けられたDAコンバータの
1サンプリング時間(以下、1DACサイクルという)
の間に、ミキサ18から供給される複数の楽音データに
対して、エフェクトパラメータ供給部21から供給され
るエフェクトパラメータに基づいて、エフェクトプログ
ラムメモリ22から供給される5種類の音響効果付与の
ためのエフェクトプログラムを時分割で実行する。ここ
で、これ以降、これら5種類の音響効果をEF1〜EF
5と呼ぶことにする。
【0014】この実施形態においては、効果演算部19
からは、音響効果EF1,EF2およびEF5について
はL,R各1チャンネルずつのウエット楽音データ(以
下、EF1L演算出力データEX1L,EF1R演算出
力データEX1R,EF2L演算出力データEX2L,
EF2R演算出力データEX2R,EF5L演算出力デ
ータEX5LおよびEF5R演算出力データEX5Rと
いう)が出力され、音響効果EF3およびEF4につい
ては各1チャンネルずつのウエット楽音データ(以下、
EF3演算出力データEX3およびEF4演算出力デー
タEX4という)が出力される。すなわち、効果演算部
19からは、合計8チャンネルのウエット楽音データが
出力される。
【0015】さらに、エフェクトプログラムメモリ22
には、複数の音響効果の種類に対応するエフェクトプロ
グラムが記憶されており、効果種類指定部24は、演奏
者がマウス7を操作することによって指定した5種類の
音響効果に対応した、エフェクトプログラムメモリ22
の5つの先頭アドレスをアドレス発生部23に供給す
る。そして、アドレス発生部23は、効果種類指定部2
4から供給される5つの先頭アドレスに基づいて、1D
ACサイクルの間に5回アドレスジャンプして、それぞ
れ該当するエフェクトプログラムのアドレスを発生す
る。これにより、アドレス発生部23から供給されるア
ドレスにしたがって、エフェクトプログラムメモリ22
から順次5種類のエフェクトプログラムが読み出され、
効果演算部19に供給される。
【0016】ここで、図3(b)に効果付与装置14の
動作タイミング(正確には、効果演算部19へのエフェ
クトプログラムの入力タイミング:詳細は後述)の一例
を示す。この実施形態においては、1DACサイクル
は、0〜255ステップ(1ステップはエフェクトプロ
グラムの1つの制御コードの演算時間)で構成されてい
る。上述したように、効果演算部19は、5種類の音響
効果EF1〜EF5を1DACサイクルの間に実行す
る。なお、5種類の音響効果EF1〜EF5のプログラ
ムサイズは固定されており、音響効果EF1からEF5
まで順に、56ステップ、56ステップ、24ステッ
プ、24ステップおよび96ステップである。
【0017】そして、図3(b)に示すように、1DA
Cサイクルのうち、0ステップ〜55ステップまでに音
響効果EF1の処理、56ステップ〜111ステップま
でに音響効果EF2の処理、112ステップ〜135ス
テップまでに音響効果EF3の処理、136ステップ〜
159ステップまでに音響効果EF4の処理、160ス
テップ〜255ステップまでに音響効果EF5の処理が
実行される。
【0018】次に、図4および図5に各音響効果EF1
〜EF5毎のミキサ18と効果演算部19との時分割動
作に関する概念的な構成を表すブロック図を示す。図4
および図5において、MIXI1〜MIXI6は、それ
ぞれ音響効果EF1〜EF5の前段に設けられた前段ミ
キシング部、MIXO1〜MIXO5は、それぞれ音響
効果EF1〜EF5の後段に設けられた後段ミキシング
部、MIXO7およびMIXO8は、それぞれL,Rチ
ャンネルの出力段に設けられた出力段ミキシング部であ
る。これらの内、前段ミキシング部MIXI2〜MIX
I6並びに出力段ミキシング部MIXO7およびMIX
O8は、前段ミキシング部MIXI1と同一構成であ
る。
【0019】図4の前段ミキシング部MIXI1におい
て、MLT,MLT,・・・は、図1に示すミックス情
報供給部20から供給される乗算係数データによって制
御された乗算係数と、入力される各楽音データとを乗算
する乗算器、GTは14個のスイッチが並列して設けら
れたゲートであり、ミックス情報供給部20から供給さ
れる、各スイッチのオン/オフを制御するスイッチデー
タに対応したスイッチ信号に基づいて各スイッチがオン
/オフされる。ADDはゲートGTの各スイッチから出
力される複数の楽音データを加算する加算器である。
【0020】また、図4の後段ミキシング部MIXO1
において、MLT1〜MLT4は、それぞれ図1に示すミ
ックス情報供給部20から供給される乗算係数データに
よって制御された乗算係数と、前段ミキシング部MIX
I1から出力されたEF1用混合出力データEM1、所
定の音響効果が付与され、音響効果EF1から出力され
た、上述したEF1L演算出力データEX1LおよびE
F1R演算出力データEX1R並びにEF1用混合出力
データEM1とをそれぞれ乗算する乗算器、ADD1
乗算器MLT1 およびMLT2 からそれぞれ出力される
楽音データを加算する加算器、ADD2 は乗算器MLT
3 およびMLT4 からそれぞれ出力される楽音データを
加算する加算器である。なお、図5(a)〜(d)に示
す後段ミキシング部MIXO2〜MIXO5の乗算器M
LT1〜MLT4並びに加算器ADD1およびADD2も、
それぞれ上述した乗算器MLT1〜MLT4並びに加算器
ADD1およびADD2と同様な機能を有する。また、各
楽音データの名称および符号も、図4に示す各楽音デー
タと同様の方法で付してある。
【0021】ところで、図4の前段ミキシング部MIX
I1(前段ミキシング部MIXI2〜MIXI6並びに
出力段ミキシング部MIXO7およびMIXO8におい
ても同様)には、図2に示す音源回路13から出力され
る最大4系統のシリアルの楽音データと、図2に示すA
Dコンバータ16から出力される2系統のシリアルの外
部楽音データとが、後述するシリアル/パラレル変換回
路25(図6参照)においてそれぞれシリアル/パラレ
ル変換された楽音データである入力1データID1〜入
力4データID4,外部入力1データGD1および外部
入力2データGD2の他に、楽音データE1OL,E1
OR,E2OL,E2OR,E3O,E4O,E5OL
およびE5ORが入力されている。
【0022】これらの楽音データE1OL,E1OR,
E2OL,E2OR,E3O,E4O,E5OLおよび
E5ORは、図4および図5(a)〜(d)からわかる
ように、後段ミキシング部MIXO1〜MIXO5から
それぞれ出力された楽音データであり、前段ミキシング
部MIXI1〜MIXI6からそれぞれ出力されたドラ
イ楽音データであるEF1用混合出力データEM1,E
F2用混合出力データEM2,EF3用混合出力データ
EM3,EF4用混合出力データEM4,EF5L用混
合出力データEM5LおよびEF5R用混合出力データ
EM5Rと、各音響効果EF1〜EF5からそれぞれ出
力されたウエット楽音データであるEF1L演算出力デ
ータEX1L,EF1R演算出力データEX1R,EF
2L演算出力データEX2L,EF2R演算出力データ
EX2R,EF3演算出力データEX3,EF4演算出
力データEX4,EF5L演算出力データEX5Lおよ
びEF5R演算出力データEX5Rとが、後段ミキシン
グ部MIXO1〜MIXO5においてそれぞれ所定のエ
フェクトバランスで混合されたものである。
【0023】以下、楽音データE1OL,E1OR,E
2OL,E2OR,E3O,E4O,E5OLおよびE
5ORを、それぞれEF1L出力データE1OL,EF
1R出力データE1OR,EF2L出力データE2O
L,EF2R出力データE2OR,EF3出力データE
3O,EF4出力データE4O,EF5L出力データE
5OLおよびEF5R出力データE5ORと呼ぶことに
する。
【0024】このように構成することにより、入力1デ
ータID1〜入力4データID4,外部入力1データG
D1および外部入力2データGD2を所定の割合で混合
した後、混合された楽音データに対して、様々な音響効
果を様々に組み合わせて付与することができるのであ
る。なお、入力1データID1〜入力4データID4,
外部入力1データGD1,外部入力2データGD2,E
F1L出力データE1OL,EF1R出力データE1O
R,EF2L出力データE2OL,EF2R出力データ
E2OR,EF3出力データE3O,EF4出力データ
E4O,EF5L出力データE5OLおよびEF5R出
力データE5ORの混合の割合、各音響効果EF1〜E
F5の種類の選択およびその組み合わせは、マウス7を
用いて行うのであるが、マウス7の具体的な操作方法お
よびその操作に基づくCPU1の動作については後述す
る。
【0025】次に、図6にミキサ18の構成を表すブロ
ック図を示す。このミキサ18は、図示せぬクロック発
生回路から出力される所定周期(1DACサイクルの2
56分の1)のクロックφ0を1/2分周したクロック
φ1を動作クロックとしている。その理由は、動作クロ
ックを遅くすることにより、後述する乗算器29の規模
を小さくすることができるからである。図6において、
25はシリアル/パラレル変換回路であり、図2に示す
音源回路13から出力される最大4系統のシリアルの楽
音データと、図2に示すADコンバータ16から出力さ
れる2系統のシリアルの外部楽音データとをそれぞれシ
リアル/パラレル変換して、上述した入力1データID
1〜入力4データID4,外部入力1データGD1およ
び外部入力2データGD2として出力する。
【0026】26はセレクタであり、a入力端にシリア
ル/パラレル変換器25から出力された入力1データI
D1〜入力4データID4,外部入力1データGD1お
よび外部入力2データGD2が入力され、b入力端に後
述するディレイ32から出力された、上述したEF1L
出力データE1OL,EF1R出力データE1OR,E
F2L出力データE2OL,EF2R出力データE2O
R,EF3出力データE3O,EF4出力データE4
O,EF5L出力データE5OLおよびEF5R出力デ
ータE5ORが入力され、エフェクトプログラムメモリ
22から出力される制御コードに応じて、これらいずれ
か一方の入力端から入力された楽音データを選択して出
力する。
【0027】27はミキサ内部RAMであり、セレクタ
26から出力された14種類の楽音データ、すなわち、
入力1データID1〜入力4データID4,外部入力1
データGD1,外部入力2データGD2,EF1L出力
データE1OL,EF1R出力データE1OR,EF2
L出力データE2OL,EF2R出力データE2OR,
EF3出力データE3O,EF4出力データE4O,E
F5L出力データE5OLおよびEF5R出力データE
5ORを、図7に示すように、アドレス0〜13に順次
記憶する。また、27aはタイミングを合わせるための
ラッチであり、ミキサ内部RAM27から最初に出力さ
れる3つの楽音データがあらかじめ一時保持される。
【0028】図6において、28はセレクタであり、a
入力端にミキサ内部RAM27あるいは、ラッチ27a
から出力された楽音データが入力され、b入力端に効果
演算部19から出力された楽音データが入力され、エフ
ェクトプログラムメモリ22から出力される制御コード
に応じて、これらいずれか一方の入力端から入力された
楽音データを選択して出力する。29は乗算器であり、
図1に示すミックス情報供給部20から供給される乗算
係数データによって制御された乗算係数と、セレクタ2
8から出力された楽音データとを乗算する。この乗算器
29は、図4および図5に示す乗算器MLT,MLT,
・・・およびMLT1〜MLT4と対応している。また、
この乗算器29は、2クロックφ1 で1つの乗算を行う
ものであり、楽音データは、この乗算器29においてト
ータル4クロックφ0 分遅延されて出力されることにな
る。
【0029】30はゲートであり、第1の入力端に入力
される、図1に示すミックス情報供給部20から供給さ
れるスイッチデータに対応したスイッチ信号が「1」の
時、第2の入力端に入力される乗算器29の出力データ
を出力する。このゲート30は、図4に示すゲートGT
と対応している。31は加算器、32は加算器31の出
力データを1クロックφ1 だけ遅延するディレイ、33
はゲートであり、これらの回路要素31〜33は累算器
を構成しており、図4および図5に示す加算器ADD,
ADD1,ADD2と対応している。34はパラレル/シ
リアル変換回路であり、ディレイ32から出力されるパ
ラレルの楽音データをパラレル/シリアル変換して出力
し、図2に示すサウンドシステム17に供給する。
【0030】次に、図8に効果演算部19およびその周
辺部の構成を表すブロック図を示す。この図において、
図1および図2の各部に対応する部分には同一の符号を
付け、その説明を省略する。図8において、ミックス情
報供給部20は、図6に示すミキサ18内のゲート30
のオン/オフを制御するスイッチデータを記憶するスイ
ッチレジスタ35と、スイッチレジスタ35から出力さ
れるパラレルのスイッチデータをパラレル/シリアル変
換してスイッチ信号として出力するパラレル/シリアル
変換回路36と、図6に示すミキサ18内の乗算器29
の乗算係数を制御する乗算係数データを記憶するボリュ
ームレジスタ37と、ボリュームレジスタ37から出力
される乗算係数データを補間する補間器38とによって
構成されている。
【0031】スイッチレジスタ35は、図4および図5
にそれぞれ示した前段ミキシング部MIXI1〜MIX
I6並びに出力段ミキシング部MIXO7およびMIX
O8にそれぞれ対応した0〜7のアドレスを有し、各ア
ドレスには各ミキシング部それぞれの14個のスイッチ
データを記憶するエリアを有する。そして、スイッチレ
ジスタ35は、CPU1によって指定されるアドレスに
CPU1から転送される14個のスイッチデータを記憶
するとともに、効果演算部19の演算ステップの進行に
応じた所定のタイミングで各アドレスに記憶された14
個のスイッチデータを順次パラレルで読み出す。
【0032】ボリュームレジスタ37は、前段ミキシン
グ部MIXI1〜MIXI6、後段ミキシング部MIX
O1〜MIXO5並びに出力段ミキシング部MIXO7
およびMIXO8の各乗算係数データを記憶するエリア
を有する。そして、ボリュームレジスタ37は、CPU
1によって指定されるエリアにCPU1から転送される
乗算係数データを記憶するとともに、効果演算部19の
演算ステップの進行に応じた所定のタイミングで各エリ
アに記憶された乗算係数データを順次読み出す。
【0033】また、LFOレジスタ44は、ビブラート
やトレモロ等の楽音データの変調を制御する低周波発振
器(LFO)45の制御に関するLFOデータがCPU
1から転送され、記憶される。ここで、LFOデータ
は、LFO波形、LFO周波数、LFO深さ、位相、変
調種類(ピッチ変調または振幅変調)等のデータから構
成されている。係数レジスタ46は、各音響効果EF1
〜EF5のエフェクトバランスや、リバーブ等の音響効
果におけるフィルタの係数などの係数データがCPU1
から転送され、記憶される。
【0034】アドレスレジスタ47は、楽音データにリ
バーブ等の音響効果を付与する際、楽音データを遅延す
る遅延量を制御するために、効果演算部19に外付けさ
れ、入力される楽音データを所定量遅延して出力する遅
延用RAM48のアドレスに対応した遅延用アドレスデ
ータがCPU1から転送され、記憶される。以上説明し
たLFOレジスタ44、係数レジスタ46およびアドレ
スレジスタ47は、図1に示すエフェクトパラメータ供
給部21を構成している。
【0035】ここで、図9にLFOレジスタ44および
その周辺部の具体的な回路の構成例およびタイミングチ
ャートを示す。図9(a)において、39は図示せぬク
ロック発生回路から出力される所定周期のクロックφ0
を1DACサイクルの間に、0から255までカウント
するカウンタ、40はデコーダであり、CPU1からC
PUバス5を介して供給される所定ビット長の、CPU
1によって指定されたLFOレジスタ44のアドレスに
対応したデータから、8ビットのアドレスデータをデコ
ードするとともに、ライト信号を発生する。
【0036】41はアンドゲートであり、第1の入力端
にライト信号が入力され、第2の入力端に図示せぬクロ
ック発生回路から出力されるクロックφ0 と逆位相のク
ロック(/φ0 )が入力される。42はセレクタであ
り、A入力端にカウンタ39から出力された8ビットの
カウント値が入力され、B入力端にデコーダ40から出
力された8ビットのアドレスデータが入力され、セレク
ト端SBに「1」のアンドゲート41の出力信号SBが
入力された時、デコーダ40から出力され、B入力端に
入力された8ビットのアドレスデータを選択して出力す
る。43はアンドゲート41の出力を反転するインバー
タであり、その出力は、LFOレジスタ44のライトイ
ネーブル端(/WE)に供給される。
【0037】LFOレジスタ44の周辺は、以上説明し
たように構成されており、図9(b)のタイミングチャ
ートに示されるように、通常はカウンタ39から出力さ
れたカウント値に対応したLFOレジスタ44のアドレ
スからLFOデータが読み出され、CPU1からLFO
データおよびこのLFOデータを記憶すべきアドレスに
対応したデータが転送された場合には、クロックφ0
パルスの立ち上がりに同期して、カウンタ39から出力
されたカウント値に対応したLFOレジスタ44のアド
レスからLFOデータが読み出され、クロックφ0 のパ
ルスの立ち下がりに同期して、CPU1によって指定さ
れたLFOレジスタ44のアドレスに、CPU1から転
送されたLFOデータが書き込まれる。なお、上述した
係数レジスタ46およびアドレスレジスタ47の周辺も
上述した構成と同様な構成を有し、同様に動作する。
【0038】次に、図10(a)〜(c)にLFOレジ
スタ44、係数レジスタ46およびアドレスレジスタ4
7のそれぞれの構成例を示す。各レジスタ44、46お
よび47は、それぞれ0〜255のアドレスを有してお
り、それぞれの各アドレスに記憶された各データは、デ
ィジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)によって構
成された効果演算部19の動作に対応して常時読み出さ
れる。なお、アドレス「0」のデータは、効果演算部1
9の0ステップにおいて使用されるように、効果演算部
19のステップと、各レジスタのアドレスとは、1対1
に対応している。また、各レジスタ44、46および4
7に記憶されるデータ(LFO45の周波数や振幅深さ
等)は、CPU1によってその記憶アドレスが管理され
ており、演奏者によってこれらのデータがエディットさ
れた場合には、CPU1の制御の下に各レジスタ44、
46および47に記憶されたデータが書き換えられる。
【0039】次に、図11に遅延用RAM48の構成例
を示す。図11において、アドレスAからアドレス(B
−1)までは音響効果EF1用の遅延メモリエリア、ア
ドレスBからアドレス(C−1)までは音響効果EF2
用の遅延メモリエリア、アドレスCからアドレス(D−
1)までは音響効果EF3用の遅延メモリエリア、アド
レスDからアドレス(E−1)までは音響効果EF4用
の遅延メモリエリア、アドレスEからアドレスFまでは
音響効果EF5用の遅延メモリエリアである。
【0040】ここで、再び図8の構成の説明に戻る。図
8において、49はラッチであり、エフェクトプログラ
ムメモリ22から読み出されるエフェクトプログラムの
制御コードによりLFO45から出力されるLFOデー
タのうち、整数データを一時保持する。50はゲートで
あり、エフェクトプログラムメモリ22から読み出され
るエフェクトプログラムの制御コードにより開閉され、
ラッチ49から出力されるLFOデータの整数データを
出力する。
【0041】51は加算器であり、アドレスレジスタ4
7から第1の入力端に供給される遅延用アドレスデータ
と、ゲート50から第2の入力端に供給されるLFOデ
ータの整数データとを加算する。52は遅延用RAM4
8のアドレスに対応した数をカウントするアドレスカウ
ンタ、53は加算器であり、加算器51から第1の入力
端に供給される加算結果と、アドレスカウンタ52から
第2の入力端に供給されるカウント値とを加算する。
【0042】ここで、図12にアドレスカウンタ52お
よびその周辺部の具体的な回路の構成例を表すブロック
図を示す。図12において521〜525はそれぞれEF
1用〜EF5用アドレスカウンタであり、それぞれ図1
1に示す遅延用RAM48の対応する遅延メモリエリア
の最後のアドレスから最初のアドレスの値までを、1D
ACサイクルに1ずつカウントダウンする。すなわち、
EF1用アドレスカウンタ521 は値(B−1)から値
Aまでをカウントダウンし、EF2用アドレスカウンタ
522 は値(C−1)から値Bまでをカウントダウン
し、EF3用アドレスカウンタ523 は値(D−1)か
ら値Cまでをカウントダウンし、EF4用アドレスカウ
ンタ524 は値(E−1)から値Dまでをカウントダウ
ンし、EF5用アドレスカウンタ525 は値Fから値E
までをカウントダウンする。
【0043】54は、図9に示すカウンタ39と同様、
図示せぬクロック発生回路から出力される所定周期のク
ロックφ0 を1DACサイクルの間に、0から255ま
でカウントするカウンタであり、255までカウントす
ると、キャリアウト信号CAを出力し、EF1用アドレ
スカウンタ521〜EF5用アドレスカウンタ525にそ
れぞれ供給する。
【0044】これにより、EF1用アドレスカウンタ5
1 〜EF5用アドレスカウンタ525 は、カウンタ5
4から出力されるキャリアウト信号CAが入力される毎
に、1だけカウントダウンし、それぞれ値A,B,C,
D,Eまでカウントダウンすると、その次に入力される
キャリアウト信号CAに応じて、最後の値、すなわち、
値(B−1),(C−1),(D−1),Fまでカウン
ト値が戻り、キャリアウト信号CAが入力される毎に、
再び1ずつカウントダウンする。
【0045】55はデコーダであり、カウンタ54から
出力される8ビットのカウント値が、0〜55である場
合、56〜111である場合、112〜135である場
合、136〜159である場合、160〜255である
場合、それぞれ同一の値にデコードする。56はセレク
タであり、デコーダ55から出力される5つのデコード
値に応じて、EF1用アドレスカウンタ521 〜EF5
用アドレスカウンタ525 からそれぞれ出力されるカウ
ント値を選択して出力する。
【0046】すなわち、セレクタ56は、カウンタ54
から出力される8ビットのカウント値が0〜55である
場合には、EF1用アドレスカウンタ521 から出力さ
れるカウント値を選択して出力し、カウンタ54のカウ
ント値が56〜111である場合には、EF2用アドレ
スカウンタ522 から出力されるカウント値を選択して
出力し、カウンタ54のカウント値が112〜135で
ある場合には、EF3用アドレスカウンタ523 から出
力されるカウント値を選択して出力し、カウンタ54の
カウント値が136〜159である場合には、EF4用
アドレスカウンタ524 から出力されるカウント値を選
択して出力し、カウンタ54のカウント値が160〜2
55である場合には、EF5用アドレスカウンタ525
から出力されるカウント値を選択して出力する。
【0047】以上説明したように、図8に示す遅延用R
AM48に付与されるアドレスは、アドレスレジスタ4
7、ラッチ49、ゲート50、加算器51および53並
びにアドレスカウンタ52およびその周辺部の構成要素
54〜56から構成される遅延用アドレス発生部57に
よって発生される。したがって、エフェクトプログラム
メモリ22から出力される制御コードによって遅延用R
AM48への楽音データの書き込みおよび読み出しが制
御されて、上述した遅延用アドレス発生部57によって
指定されたアドレスに楽音データが書き込まれるととも
に、指定されたアドレスから所定時間遅延された、すな
わち、リバーブ等の残響効果が付与された楽音データが
読み出される。
【0048】また、図8において、58はセレクタであ
り、a入力端に遅延用RAM48から出力された楽音デ
ータが入力され、b入力端にLFO45から出力された
LFOデータが入力され、エフェクトプログラムメモリ
22から出力される制御コードに応じて、これらいずれ
か一方のデータを選択して出力する。なお、セレクタ5
8のb入力端には、楽音データをピッチ変調する場合に
は、LFOデータの小数データが入力され、楽音データ
を振幅変調する場合には、LFOデータの整数データが
入力される。この切り換えは、LFOデータのうちの変
調種類を示すデータによって制御される。
【0049】59はテンポラリRAMであり、エフェク
トプログラムメモリ22から出力される制御コードによ
って指定されたアドレスに、セレクタ58から出力され
たデータが、指定されたタイミングで書き込まれるとと
もに、エフェクトプログラムメモリ22から出力される
制御コードによって指定されたアドレスから指定された
タイミングでデータが読み出される。
【0050】ここで、図13にテンポラリRAM59と
その周辺部の具体的な回路の構成例を表すブロック図を
示す。テンポラリRAM59は、音響効果EF1〜EF
5に対応して5つのメモリエリアに分割されている。6
0は、図9および図12にそれぞれ示すカウンタ39お
よび54と同様、図示せぬクロック発生回路から出力さ
れる所定周期のクロックφ0 を1DACサイクルの間
に、0から255までカウントするカウンタである。
【0051】61はデコーダであり、カウンタ60から
出力される8ビットのカウント値が0〜55である場
合、56〜111である場合、112〜135である場
合、136〜159である場合、および、160〜25
5である場合には、それぞれ値「000」、「00
1」、「010」、「011」および「100」を出力
する。このデコーダ61の出力値がテンポラリRAM5
9の7ビットのアドレスのうち、上位3ビットとなる。
【0052】そして、テンポラリRAM59において
は、1DACサイクルの間に、音響効果EF1〜EF5
に対応した5つのメモリエリアの、上位3ビットがカウ
ンタ60から出力されるカウント値に等しく、下位4ビ
ットがエフェクトプログラムメモリ22から出力される
制御コードの一部によって指定されたアドレスに、図8
に示すセレクタ58から出力された楽音データが、同じ
く制御コードの一部である書込信号が入力されるタイミ
ングで書き込まれるとともに、音響効果EF1〜EF5
に対応した5つのメモリエリアの、上位3ビットがカウ
ンタ60から出力されるカウント値に等しく、下位4ビ
ットがエフェクトプログラムメモリ22から出力される
制御コードの一部によって指定されたアドレスから、同
じく制御コードの一部である読出信号が入力されるタイ
ミングで楽音データが読み出される。
【0053】また、図8に示すテンポラリRAM62お
よび63の周辺も上述した構成と同様な構成を有してお
り、このうち、テンポラリRAM63から読み出される
楽音データの一部は、図6に示すミキサ18内のセレク
タ28のb入力端に供給される。ここで、図14にテン
ポラリRAM63の構成例を示す。テンポラリRAM6
3には、後述するセレクタ76から出力された14種類
の楽音データ、すなわち、上述したEF1用混合出力デ
ータEM1,EF1L演算出力データEX1L,EF1
R演算出力データEX1R,EF2用混合出力データE
M2,EF2L演算出力データEX2L,EF2R演算
出力データEX2R,EF3用混合出力データEM3,
EF3演算出力データEX3,EF4用混合出力データ
EM4,EF4演算出力データEX4,EF5L用混合
出力データEM5L,EF5R用混合出力データEM5
R、EF5L演算出力データEX5LおよびEF5R演
算出力データEX5Rを、図13に示すデコーダ61か
ら出力される出力値「000」、「001」、「01
0」、「011」および「100」をそれぞれEF1用
〜EF5用の上位3ビットの書込アドレスとして入力し
て、アドレス00HEX ,01HEX,02HEX,10HEX
11HEX,12HEX,20HEX,21HEX,30HEX,31
HEX,40HEX,41HEX,42HEX,43HEX に順次記憶
する。
【0054】また、図8において、64および65は、
エフェクトプログラムメモリ22から読み出されるエフ
ェクトプログラムの制御コードによりそれぞれテンポラ
リRAM59および62からそれぞれ読み出される楽音
データを一時保持するラッチ、66はセレクタであり、
a入力端にラッチ65から出力された楽音データが入力
され、b入力端にラッチ64から出力された楽音データ
が入力され、c入力端にデータ「1」が入力され、d入
力端にデータ「0」が入力され、e入力端に係数レジス
タ46から出力された係数データが入力され、エフェク
トプログラムメモリ22から出力される制御コードに応
じて、これらいずれかのデータを選択して出力する。
【0055】67はセレクタであり、a入力端、b入力
端およびc入力端にそれぞれテンポラリRAM63、6
2および59からそれぞれ読み出された楽音データが入
力され、d入力端にデータ「1」が入力され、エフェク
トプログラムメモリ22から出力される制御コードに応
じて、これらいずれかのデータを選択して出力する。6
8は乗算器であり、セレクタ66および67のそれぞれ
から出力され、第1および第2の入力端からそれぞれ入
力されるデータを乗算する。69はセレクタであり、a
入力端に後述するディレイ74から出力された楽音デー
タが入力され、b入力端およびc入力端にそれぞれテン
ポラリRAM62および59からそれぞれ読み出された
楽音データが入力され、d入力端にデータ「0」が入力
され、エフェクトプログラムメモリ22から出力される
制御コードに応じて、これらいずれかのデータを選択し
て出力する。
【0056】70はイクスクルーシブオアゲートであ
り、第1の入力端にセレクタ69から出力されたデータ
が入力され、第2の入力端にエフェクトプログラムメモ
リ22から出力された制御コードが入力される。71は
加算器であり、第1の入力端に乗算器68から出力され
た楽音データが入力され、第2の入力端にイクスクルー
シブオアゲート70から出力されたデータが入力され、
桁上げ端CIにイクスクルーシブオアゲート70の第2
の入力端に入力された制御コードと同一の制御コードが
入力される。そして、イクスクルーシブオアゲート70
および加算器71は、制御コードに応じてセレクタ69
から出力されたデータと、乗算器68から出力されたデ
ータとを加算あるいは、減算する加減算器72を構成し
ている。
【0057】73はシフタであり、加減算器72から出
力されたデータを、エフェクトプログラムメモリ22か
ら出力される制御コードに応じて所定ビットだけシフト
する。74はシフタ73から出力されたデータを所定時
間遅延するディレイであり、その出力データは、テンポ
ラリRAM62、セレクタ69のa入力端、後述するラ
ッチ75および後述するセレクタ76のb入力端にそれ
ぞれ入力される。以上説明した構成要素64〜74は、
効果演算回路ECCを構成しており、データは、この効
果演算回路ECCにおいて4クロックφ0 だけ遅延され
て出力される。すなわち、効果演算回路ECCは、4ク
ロックφ 0の演算時間を要する。
【0058】ラッチ75は、エフェクトプログラムメモ
リ22から出力される制御コードに応じてディレイ74
から出力されたデータを一時保持し、その出力データを
遅延用RAM48に入力する。セレクタ76は、a入力
端に、図6に示すミキサ18内のディレイ32から出力
された楽音データが入力され、b入力端にディレイ74
から出力されたデータが入力され、エフェクトプログラ
ムメモリ22から出力される制御コードに応じて、これ
らいずれか一方のデータを選択して出力する。
【0059】次に、図15にエフェクトプログラムメモ
リ22およびアドレス発生部23の構成例を表すブロッ
ク図を示す。この図において、77は先頭アドレスレジ
スタであり、図16に示すように構成されており、演奏
者によって選択された各音響効果EF1〜EF5に対応
したエフェクトプログラムが記憶されたエフェクトプロ
グラムメモリ22のそれぞれの先頭アドレスが、CPU
1からCPUバス5を介して転送され、それぞれレジス
タエリア77a〜77eに一時記憶される。
【0060】この実施形態においては、エフェクトプロ
グラムメモリ22には、図17(b)に示すように、合
計11種類の音響効果に対応したエフェクトプログラム
が記憶されており、それぞれのエフェクトプログラムの
先頭アドレスが図17(a)に示す先頭アドレスROM
78にあらかじめ記憶されている。なお、先頭アドレス
ROM78の各メモリエリアに記憶された先頭アドレス
は、各音響効果に対応したエフェクト番号によって参照
されるように構成されている。また、この先頭アドレス
ROM78は、たとえば、図2に示すROM2を構成し
ている。
【0061】したがって、演奏者がマウス7を用いて、
音響効果EF1として、たとえば、コーラスを選択する
と、CPU1は、コーラスに対応するエフェクト番号に
応じて先頭アドレスROM78からコーラスの先頭アド
レスを読み出して、CPUバス5を介して効果付与装置
14へ転送し、アドレス発生部23の先頭アドレスレジ
スタ77のレジスタエリア77aに一時記憶する。
【0062】また、図15において、79は図示せぬク
ロック発生回路から出力される所定周期のクロックφ0
を1DACサイクルの間に、0から255までカウント
するカウンタである。80はデコーダであり、カウンタ
79から出力される8ビットのカウント値が、0〜55
である場合、56〜111である場合、112〜135
である場合、136〜159である場合、160〜25
5である場合、それぞれ同一のデコード値sa〜seに
デコードし、後述するセレクタ81の各セレクト端およ
び後述するROM82の各アドレス入力端に供給する。
【0063】セレクタ81は、A入力端〜E入力端にそ
れぞれ先頭アドレスレジスタ77から出力される5つの
先頭アドレスが入力され、セレクト端SAにデコード値
saが入力されると、音響効果EF1に対応した先頭ア
ドレスを選択して出力し、以下同様に、セレクト端SB
にデコード値sbが入力されると、音響効果EF2に対
応した先頭アドレスを、セレクト端SCにデコード値s
cが入力されると、音響効果EF3に対応した先頭アド
レスを、セレクト端SDにデコード値sdが入力される
と、音響効果EF4に対応した先頭アドレスを、セレク
ト端SEにデコード値seが入力されると、音響効果E
F5に対応した先頭アドレスをそれぞれ出力する。
【0064】ROM82は、アドレス入力端SAにデコ
ード値saが入力されると、値0を出力し、以下同様
に、アドレス入力端SBにデコード値sbが入力される
と、値56を、アドレス入力端SCにデコード値scが
入力されると、値112を、アドレス入力端SDにデコ
ード値sdが入力されると、値136を、アドレス入力
端SEにデコード値seが入力されると、値160をそ
れぞれ出力する。83は減算器であり、A入力端から入
力されるカウンタ79のカウント値から、B入力端から
入力されるROM82の出力値を減算する。
【0065】84はセレクタ81から出力され、A入力
端から入力される各音響効果EF1〜EF5に対応した
先頭アドレスと、B入力端から入力される減算器83の
出力値とを加算する加算器、85は加算器84の出力値
を所定時間遅延するディレイであり、その出力値をエフ
ェクトプログラムメモリ22に供給する。これにより、
1DACサイクルの間に、5つの音響効果に対応したエ
フェクトプログラムが、エフェクトプログラムメモリ2
2の指定されたそれぞれの先頭アドレスから順次読み出
されることになる。なお、この場合、演奏者の効果選択
によっては同一のエフェクトプログラムが1DACサイ
クル中に複数回読み出される場合もある。
【0066】このような構成において、CPU1の動作
について図18、図19および図21のフローチャート
を参照して説明する。図2の電子楽器に電源が投入され
ると、CPU1は、まず、図18のメインルーチンのス
テップSA1の処理へ進み、装置各部の初期設定を行
う。この初期設定は、RAM3の各種レジスタのゼロリ
セットおよび周辺回路の初期設定となる各種変数の初期
設定等である。そして、CPU1は、ステップSA2へ
進む。
【0067】ステップSA2では、演奏者によって音色
変更の指示があるか否かを判断する。この判断は、演奏
者によって図2に示す音色スイッチ9が操作されること
により、各スイッチの状態に応じたデータが音色スイッ
チ・インターフェイス10およびCPUバス5を介して
転送されたか否かを判断して行う。この判断結果が「Y
ES」の場合には、ステップSA3へ進む。
【0068】ステップSA3では、音源回路13への音
色データの転送および音色の変更に伴って変更される各
音響効果EF1〜EF5の各エフェクトパラメータの効
果付与装置14への転送等の音色変更処理を行う。な
お、この音色変更処理の詳細については、後述する。そ
して、この音色変更処理が終了すると、CPU1は、ス
テップSA4へ進む。
【0069】いっぽう、ステップSA2の判断結果が
「NO」の場合、すなわち、演奏者による音色変更の指
示がない場合にも、ステップSA4へ進む。ステップS
A4では、演奏者によるマウスの操作に応じた各音響効
果EF1〜EF5の種類の変更およびこれら各音響効果
EF1〜EF5それぞれのエフェクトパラメータ等の変
更などのマウス処理を行う。なお、このマウス処理の詳
細については、後述する。そして、このマウス処理が終
了すると、CPU1は、ステップSA5へ進む。
【0070】ステップSA5では、鍵盤11において押
鍵イベントが発生したか否かを判断する。この判断結果
が「YES」の場合には、ステップSA6へ進む。ステ
ップSA6では、まず、発音チャンネル割当処理を行
う。すなわち、音源回路13の複数の発音チャンネルの
いずれかが空きチャンネルであるか否かを検出し、空き
チャンネルが複数ある場合には、いずれか1つの発音チ
ャンネルを選択する。また、全発音チャンネルが発音中
であって、空きチャンネルがない場合には、たとえば、
エンベロープ波形の振幅レベルが最も小さい発音チャン
ネルに対してトランケート処理を行ってそれを空きチャ
ンネルとする。次に、上述した発音チャンネル割当処理
によって空きチャンネルとされた音源回路13の発音チ
ャンネルに、押鍵イベントに対応したキーコード、タッ
チデータおよびキーオン信号などを転送した後、ステッ
プSA7へ進む。
【0071】いっぽう、ステップSA5の判断結果が
「NO」の場合、すなわち、鍵盤11において押鍵イベ
ントが発生しなかった場合にも、ステップSA7へ進
む。ステップSA7では、鍵盤11において離鍵イベン
トが発生したか否かを判断する。この判断結果が「YE
S」の場合には、ステップSA8へ進む。ステップSA
8では、鍵盤11の離鍵された鍵のキーコードに対応す
る音源回路13の発音チャンネルが現在発音中であるか
否かを判断し、発音中であれば、音源回路13の該当す
る発音チャンネルにキーオフ信号を転送してその楽音を
消音する離鍵処理を行った後、ステップSA9へ進む。
【0072】いっぽう、ステップSA7の判断結果が
「NO」の場合、すなわち、鍵盤11において離鍵イベ
ントが発生しなかった場合にも、ステップSA9へ進
む。ステップSA9では、上述した処理以外のその他の
処理を行った後、上述したステップSA2に戻り、電源
が切断されるまで、ステップSA2〜SA9の一連の処
理を繰り返し実行する。
【0073】次に、CPU1の音色変更処理について図
19のフローチャートを参照して説明する。CPU1の
処理が図18のステップSA3へ進むと、図19に示す
音色変更処理ルーチンが起動される。CPU1は、ま
ず、ステップSB1の処理へ進み、演奏者によって操作
された音色スイッチ9に対応した音色番号に対応する音
色データを、図20に示す音色メモリ86の音色データ
エリア86aから読み出し、音源回路13に転送した
後、ステップSB2へ進む。
【0074】音色メモリ86は、RAM3を構成するも
のであり、各音色毎に、音色データエリア86a、EF
1データエリア86b、EF2データエリア86c、E
F3データエリア86d、EF4データエリア86e、
EF5データエリア86f、出力データエリア86gと
から構成されている。音色データエリア86aには、音
源回路13に転送されるべき音色データおよび音色名を
表示するためのデータ等が記憶される。
【0075】なお、1つの楽音を複数楽音の合成によっ
て得る、すなわち、1つの押鍵に対して同時に複数(こ
の実施形態においては最大4つ)の楽音を発生すること
によって1つの楽音を得る場合、音色データエリア86
aには、1つの楽音を構成する各楽音を発生するための
音色データがそれぞれ記憶される。また、EF1〜EF
5データエリア86b〜86fは、それぞれ同一の構成
であり、演奏者によって選択された音響効果に対応した
エフェクト番号と、図6に示すミキサ18の乗算器29
の乗算係数に関する乗算係数データおよびゲート30の
オン/オフに関するスイッチデータと、LFOデータ、
係数データおよびアドレスデータからなるエフェクトパ
ラメータとが記憶される。
【0076】さらに、出力データエリア86gには、図
5(e)および(f)に示した出力段ミキシング部MI
XO7およびMIXO8のそれぞれに対応したスイッチ
データおよび乗算係数データが記憶されている。なお、
上述したEF1〜EF5データエリア86b〜86fお
よび出力データエリア86gのそれぞれのデータは、後
述するマウス処理によって変更される。
【0077】ステップSB2では、図20に示す音色メ
モリ86のEF1データエリア86bに記憶されている
エフェクト番号を読み出して、このエフェクト番号に基
づいて、図17(a)に示す先頭アドレスROM78か
ら該当するエフェクトプログラムの先頭アドレスを読み
出し、その先頭アドレスを、図16に示すアドレス発生
部23の先頭アドレスレジスタ77のレジスタエリア7
7aに書き込んだ後、ステップSB3へ進む。
【0078】ステップSB3では、音響効果EF2〜E
F5についても、上述したステップSB2と同様に、そ
れぞれに該当するエフェクトプログラムの先頭アドレス
を、図17(a)に示す先頭アドレスROM78から読
み出して、それらを、図16に示す先頭アドレスレジス
タ77のレジスタエリア77b〜77eに書き込んだ
後、ステップSB4へ進む。
【0079】ステップSB4では、図20に示す音色メ
モリ86のEF1データエリア86bに記憶されている
スイッチデータ、乗算係数データ、LFOデータ、係数
データおよびアドレスデータを読み出し、それぞれを、
CPUバス5を介して図8に示すスイッチレジスタ3
5、ボリュームレジスタ37、LFOレジスタ44、係
数レジスタ46およびアドレスレジスタ47の該当する
エリアに転送した後、ステップSB5へ進む。
【0080】ステップSB5では、音響効果EF2〜E
F5についても、上述したステップSB4と同様に、ス
イッチデータ、乗算係数データ、LFOデータ、係数デ
ータおよびアドレスデータのそれぞれを、図20に示す
音色メモリ86の該当するデータエリア86c〜86f
から読み出して、それらを、図8に示す各レジスタ3
5,37,44,46および47の該当するエリアに転
送した後、ステップSB6へ進む。ステップSB6で
は、図20に示す音色メモリ86の出力データエリア8
6gからスイッチデータおよび乗算係数データのそれぞ
れを読み出して、それらを、図8に示す各レジスタ35
および37の該当するエリアに転送した後、図18に示
すメインルーチンへ戻り、ステップSA4へ進む。
【0081】次に、CPU1のマウス処理について図2
1のフローチャートを参照して説明する。CPU1の処
理が図18のステップSA4へ進むと、図21に示すマ
ウス処理ルーチンが起動される。CPU1は、まず、ス
テップSC1の処理へ進み、表示処理を行う。すなわ
ち、演奏者が、図22に示すディスプレイ4の表示画面
下部の表示エリア4aの、たとえば、〔EF1〕の部分
にマウス7によりカーソル4bを移動させた後、クリッ
クさせると、CPU1は、前段ミキシング部MIXI
1、音響効果EF1および後段ミキシング部MIXO1
(図4参照)に関する画像情報をROM2のEF1画像
情報エリア87a(図28参照)から読み出すととも
に、エフェクト番号、スイッチデータ、乗算係数デー
タ、係数データおよびアドレスデータを音色メモリ86
のEF1データエリア86bから読み出して、それぞれ
図22に示すように、ディスプレイ4の表示画面上部の
表示エリア4cに表示する。
【0082】なお、上述した画像情報とは、図22に示
す前段ミキシング部MIXI1、音響効果EF1および
後段ミキシング部MIXO1の全体図のうち、変更され
ずに表示が固定された部分の画像に関するものをいい、
各乗算器MLT,MLT1 〜MLT4 の右上の数値やス
イッチのオン/オフ状態および、図22中央部の音響効
果EF1の選択されたことを示す網掛け部分は、EF1
データエリア86bから読み出された各データに基づい
て表示する。
【0083】また、図22は、14チャンネルの楽音デ
ータのうち、入力1データID1のみが前段ミキシング
部MIXI1の乗算器MLTにおいて乗算係数「10」
(実際に乗算される係数は「1」)と乗算され、EF1
用混合出力データEM1として出力された後、音響効果
EF1においてコーラスの音響効果が付与され、EF1
L演算出力データEX1LおよびEF1R演算出力デー
タEX1Rとして出力され、EF1L演算出力データE
X1LおよびEF1R演算出力データEX1Rが乗算器
MLT2およびMLT3においてともに乗算係数「5」
(実際に乗算される係数は「0.5」)と乗算されると
ともに、EF1用混合出力データEM1が乗算器MLT
1およびMLT4において乗算係数「5」(実際に乗算さ
れる係数は「0.5」)と乗算された後、加算器ADD
1およびADD2においてL,Rチャンネル毎に加算さ
れ、EF1L出力データE1OLおよびEF1R出力デ
ータE1ORとして出力されることを表している。
【0084】以下、同様に、演奏者が、図22に示すデ
ィスプレイ4の表示画面下部の表示エリア4aの〔EF
2〕〜〔EF5〕あるいは、〔出力〕の部分にマウス7
によりカーソル4bを移動させた後、クリックさせる
と、CPU1は、前段ミキシング部MIXI2、音響効
果EF2および後段ミキシング部MIXO2に関する画
像情報、前段ミキシング部MIXI3、音響効果EF3
および後段ミキシング部MIXO3に関する画像情報、
前段ミキシング部MIXI4、音響効果EF4および後
段ミキシング部MIXO4に関する画像情報、前段ミキ
シング部MIXI5および6、音響効果EF5並びに後
段ミキシング部MIXO5に関する画像情報、あるい
は、出力に関する画像情報をROM2の各画像情報エリ
ア87b〜87fから読み出すとともに、エフェクト番
号、スイッチデータ、乗算係数データ、係数データおよ
びアドレスデータを音色メモリ86のEF2データエリ
ア86c、EF3データエリア86d、EF4データエ
リア86e、EF5データエリア86f、あるいは、出
力データエリア86gから読み出して、それぞれ図23
〜図27に示すように、ディスプレイ4の表示画面上部
の表示エリア4cにそれぞれ表示する。
【0085】図22および図23からわかるように、音
響効果EF1およびEF2は、ともに、図17(b)に
示すエフェクトプログラムメモリ22に記憶された11
種類のエフェクトプログラムに対応した音響効果のなか
から、コーラス(CHORUS)からフェーザ(PHA
SER)までの7種類だけ選択することができる。ま
た、図24および図25からわかるように、音響効果E
F3およびEF4は、ともに、図17(b)に示すエフ
ェクトプログラムメモリ22に記憶された11種類のエ
フェクトプログラムに対応した音響効果のなかから、デ
ィストーション+イコライザ(DIST+EQ)からデ
ィレイ(DELAY)までの3種類だけ選択することが
できる。
【0086】さらに、図26からわかるように、音響効
果EF5は、図17(b)に示すエフェクトプログラム
メモリ22に記憶された11種類のエフェクトプログラ
ムに対応した音響効果のなかから、リバーブ(REVE
RB)だけ選択することができる。以上説明したよう
に、この実施形態においては、音響効果EF1〜EF5
のそれぞれに対して選択できる音響効果の種類に制限が
あるが、それは、上述したように、音響効果EF1〜E
F5のプログラムサイズがそれぞれ固定されているから
である。
【0087】また、演奏者が、図22に示すディスプレ
イ4の表示画面下部の表示エリア4aの〔結線表示〕の
部分にマウス7によりカーソル4bを移動させた後、ク
リックさせると、CPU1は、結線表示に関する画像情
報をROM2の結線表示画像情報エリア87g(図28
参照)から読み出すとともに、音色メモリ86の音色デ
ータエリア86aから音色名を、各音響効果データエリ
ア86b〜86fから各音響効果EF1〜EF5のエフ
ェクト番号並びにスイッチデータを、出力データエリア
86gからスイッチデータをそれぞれ読み出して、図2
9に示すように、ディスプレイ4の表示画面上部の表示
エリア4cに表示する。以上説明した表示処理が終了す
ると、CPU1は、図21のステップSC2へ進む。
【0088】ステップSC2では、スイッチデータおよ
び乗算係数データからなるミックス情報を変更するとと
もに、ディスプレイ4に表示するミックス情報変更表示
処理を行う。すなわち、演奏者が、たとえば、音源回路
13から出力され、効果付与装置14のミキサ18に入
力される入力1データID1に音響効果EF1を付与す
るために、図22に示すディスプレイ4のスイッチ絵柄
表示エリア4c1 の部分にマウス7によりカーソル4b
を移動させた後、クリックさせると、CPU1は、図2
0に示す音色メモリ86のEF1データエリア86bに
記憶されている該当するスイッチデータを書き換えると
ともに、ディスプレイ4の表示も変更し、さらに、図8
に示す効果演算部19にその変更されたスイッチデータ
を転送して、ミックス情報供給部20のスイッチレジス
タ35の対応するアドレスに書き込む。
【0089】今の場合、音色メモリ86のEF1データ
エリア86bの、前段ミキシング部MIXI1のゲート
GTの入力1データID1に対応するスイッチデータ
が、オフに関するデータからオンに関するデータに変更
され、ディスプレイ4のスイッチ絵柄表示エリア4c1
の部分のスイッチオフの表示がスイッチオンの表示に変
更されるとともに、絵柄表示エリア4c1 の左斜め上の
数字表示エリア4c2に前段ミキシング部MIXI1の対
応する乗算器MLTの乗算係数が表示される。そして、
変更されたスイッチデータが、図8に示す効果演算部1
9に転送され、図9に示す構成要素39〜42により、
スイッチレジスタ35の対応するアドレスに書き込まれ
る。
【0090】次に、音響効果EF1の入力1データID
1に対応した前段ミキシング部MIXI1の乗算器ML
Tの乗算係数を1つだけ増加させる場合には、演奏者
は、図22に示すディスプレイ4の表示画面の表示エリ
ア4cの左上部の数字表示エリア4c2 の右半分にマウ
ス7によりカーソル4bを移動させた後、1回クリック
させる。これにより、CPU1は、図20に示す音色メ
モリ86のEF1データエリア86bに記憶されている
該当する乗算係数データを1インクリメントして書き換
えるとともに、ディスプレイ4の表示の数字も1つ増加
させ、さらに、図8に示す効果演算部19にその変更さ
れた乗算係数データを転送して、ミックス情報供給部2
0のボリュームレジスタ37の対応するアドレスに書き
込む。
【0091】逆に、音響効果EF1の入力1データID
1に対応した前段ミキシング部MIXI1の乗算器ML
Tの乗算係数を1つだけ減少させる場合には、演奏者
は、図22に示すディスプレイ4の表示画面の表示エリ
ア4cの左上部の数字表示エリア4c2 の左半分にマウ
ス7によりカーソル4bを移動させた後、1回クリック
させる。この実施形態においては、乗算器MLTの乗算
係数は、「0」〜「10」まで選択可能であるので、演
奏者は、所望の乗算係数となるように、図22に示すデ
ィスプレイ4の数字表示エリア4c2 の右半分あるい
は、左半分にマウス7によりカーソル4bを移動させた
後、複数回クリックさせる。
【0092】また、たとえば、音源回路13から出力さ
れた入力1データID1と入力2データID2とを、今
まで効果付与装置14のミキサ18において混合した
後、音響効果EF1を付与していたが、入力1データI
D1だけに音響効果EF1を付与するように変更する場
合には、演奏者は、図22に示すディスプレイ4の、入
力2データID2に対応するスイッチ絵柄表示エリア4
1 の部分にマウス7によりカーソル4bを移動させた
後、クリックさせる。これにより、CPU1は、図20
に示す音色メモリ86のEF1データエリア86bの前
段ミキシング部MIXI1のゲートGTの入力2データ
ID2に対応するスイッチデータを、オンに関するデー
タからオフに関するデータに変更し、ディスプレイ4の
スイッチ絵柄表示エリア4c1 の部分のスイッチオンの
表示をスイッチオフの表示に変更し、絵柄表示エリア4
1 の左斜め上の数字表示エリア4c2の前段ミキシング
部MIXI1の対応する乗算器MLTの乗算係数の表示
を消去する。そして、CPU1は、変更されたスイッチ
データを、図8に示す効果演算部19に転送する。これ
により、変更されたスイッチデータは、図9に示す構成
要素39〜42により、スイッチレジスタ35の対応す
るアドレスに書き込まれる。なお、他の音響効果EF2
〜EF5についても、上述した動作とほぼ同様であるの
で、その説明を省略する。以上説明したミックス情報変
更表示処理が終了すると、CPU1は、図21のステッ
プSC3へ進む。
【0093】ステップSC3では、各音響効果EF1〜
EF4の音響効果の種類を変更するとともに、ディスプ
レイ4に表示する音響効果変更表示処理を行う。すなわ
ち、演奏者が、たとえば、音響効果EF1の音響効果の
種類を、コーラス(CHORUS)からフランジャ1
(FLANGE1)に変更するために、図22に示すデ
ィスプレイ4の音響効果表示エリア4c3 の〔2.FL
ANGE1〕の部分にマウス7によりカーソル4bを移
動させた後、1回クリックさせると、CPU1は、変更
された音響効果、今の場合、フランジャ1のエフェクト
番号を図20に示す音色メモリ86のEF1データエリ
ア86bに書き込むとともに、そのエフェクト番号によ
って図17(a)に示す先頭アドレスROM78を参照
して対応する先頭アドレスを読み出し、効果付与装置1
4へ転送し、アドレス発生部23の先頭アドレスレジス
タ77のレジスタエリア77a(図16参照)に書き込
む。
【0094】また、CPU1は、ROM2を構成する基
本データROM88(図30参照)のフランジャ1の基
本データエリア88bからLFOデータ、係数データお
よびアドレスデータの基本データ(デフォルト値)を読
み出して、図20に示す音色メモリ86のEF1データ
エリア86bに書き込むとともに、ディスプレイ4の表
示も変更する、すなわち、音響効果表示エリア4c3
〔1.CHORUS〕の網掛け表示を消去して、〔2.
FLANGE1〕を網掛け表示する。
【0095】さらに、CPU1は、上述したLFOデー
タ、係数データおよびアドレスデータの基本データを図
8に示す効果演算部19へ転送し、LFOレジスタ4
4、係数レジスタ46およびアドレスレジスタ47の該
当するアドレスに書き込む。なお、他の音響効果EF2
〜EF5についても、上述した動作とほぼ同様であるの
で、その説明を省略する。以上説明した音響効果変更表
示処理が終了すると、CPU1は、図21のステップS
C4へ進む。
【0096】ステップSC4では、各音響効果EF1〜
EF5のエフェクトパラメータを変更するとともに、デ
ィスプレイ4に表示するエフェクトパラメータ変更表示
処理を行う。すなわち、演奏者が、たとえば、音響効果
EF1のコーラス(CHORUS)の各種エフェクトパ
ラメータを変更するために、図22に示すディスプレイ
4の音響効果表示エリア4c3 の〔1.CHORUS〕
の部分にマウス7によりカーソル4bを移動させた後、
2回クリックさせると、CPU1は、ROM2から該当
する画面情報を読み出すとともに、図20に示す音色メ
モリ86のEF1データエリア86bからLFOデー
タ、係数データおよびアドレスデータを読み出して、図
31に示すように、図22に示すディスプレイ4の音響
効果表示エリア4c3 の〔1.CHORUS〕の近傍
に、コーラスのエフェクトパラメータおよびその現在値
を表示する。図31の例においては、コーラス変調周波
数(CHORUS Mod. Freq.)が20Hz
に、コーラスピッチ変調深さ(CHORUS PM D
epth)が50%、コーラス振幅変調深さ(CHOR
US AM Depth)が40%にそれぞれ設定され
ている。
【0097】次に、演奏者は、たとえば、コーラス変調
周波数を変更するために、図31に示すディスプレイ4
の〔1 CHORUS Mod. Freq.=〕とい
う表示の右隣の周波数表示エリア4c4 にマウス7によ
りカーソル4bを移動させた後、複数回クリックさせ
る。これにより、CPU1は、あらかじめ設定されたい
くつかの周波数(たとえば、20Hz,40Hz,60
Hz,・・・)を順次周波数表示エリア4c4 に表示す
るとともに、変更されたコーラス変調周波数に対応した
エフェクトパラメータ、すなわち、図20に示す音色メ
モリ86のEF1データエリア86bに記憶されている
LFOデータ、係数データあるいは、アドレスデータを
書き換え、さらに、図8に示す効果演算部19にその変
更されたLFOデータ、係数データあるいは、アドレス
データを転送して、LFOレジスタ44、係数レジスタ
46あるいは、アドレスレジスタ47の対応するアドレ
スに、そのLFOデータ、係数データあるいは、アドレ
スデータを書き込む。
【0098】なお、他の音響効果EF2〜EF5につい
ても、上述した動作とほぼ同様であり、音響効果表示エ
リア4c3 において網かけ表示されている部分を2回ク
リックすると、画面情報および網かけ表示されている音
響効果に応じて演奏者が設定可能なパラメータが表示さ
れるとともに、その画面上でパラメータを任意に変更す
ることができる。以上説明したエフェクトパラメータ変
更表示処理が終了すると、CPU1は、図21のステッ
プSC5へ進む。
【0099】ステップSC5では、各音響効果EF1〜
EF5のそれぞれのEF演算出力データとEF用混合出
力データとのエフェクトバランスを変更するとともに、
ディスプレイ4に表示するエフェクトバランス変更表示
処理を行う。すなわち、演奏者が、たとえば、音響効果
EF1において、EFIL出力データE1OLにおける
EF1用混合出力データの割合を高めるために、図22
に示すディスプレイ4の数字表示エリア4c5 の左半分
にマウス7によりカーソル4bを移動させた後、複数回
クリックさせると、CPU1は、図20に示す音色メモ
リ86のEF1データエリア86bに記憶されている該
当する係数データを書き換えるとともに、ディスプレイ
4の表示も変更し、さらに、図8に示す効果演算部19
にその変更された係数データを転送して、係数レジスタ
46の対応するアドレスに書き込む。
【0100】なお、係数データの変更の方法は、上述し
た音響効果EF1の入力1データID1に対応した前段
ミキシング部MIXI1の乗算器MLTの乗算係数を増
減させる方法と同様であるので、その説明を省略する。
また、他の音響効果EF2〜EF5についても、上述し
た動作とほぼ同様であるので、その説明を省略する。以
上説明したエフェクトバランス変更表示処理が終了する
と、CPU1は、図18のメインルーチンへ戻り、ステ
ップSA5へ進む。
【0101】次に、ミキサ18および効果演算部19の
動作タイミングについて図3、図32および図33のタ
イミングチャートを参照して説明する。図3(a)は図
15に示すカウンタ79のカウント値、図3(b)は効
果演算部19へのエフェクトプログラムの入力タイミン
グであり、図15からわかるように、1DACサイクル
の間に、カウンタ79のカウント値に応じて、演奏者に
よって選択された各音響効果EF1〜EF5に対応した
エフェクトプログラムが、エフェクトプログラムメモリ
22の、先頭アドレスレジスタ77の各レジスタエリア
77a〜77eに記憶された先頭アドレスから順次読み
出され、図3(b)に示す入力タイミングで効果演算部
19に入力される。
【0102】また、図3(c)は図8に示すテンポラリ
RAM63から効果演算回路ECCへのEF1用混合出
力データEM1,EF2用混合出力データEM2,EF
3用混合出力データEM3,EF4用混合出力データE
M4,EF5L用混合出力データEM5LおよびEF5
R用混合出力データEM5Rの入力タイミングを表して
いる。図3(c)からわかるように、これらのデータ
は、各音響効果EF1〜EF5の最初のステップあるい
は、その次のステップで効果演算回路ECCに入力され
る。
【0103】図3(d)は効果演算回路ECCからテン
ポラリRAM63へのEF1L演算出力データEX1
L,EF1R演算出力データEX1R,EF2L演算出
力データEX2L,EF2R演算出力データEX2R,
EF3演算出力データEX3,EF4演算出力データE
X4,EF5L演算出力データEX5LおよびEF5R
演算出力データEX5Rの入力タイミングを表してい
る。図3(d)からわかるように、これらのデータは、
各音響効果EF1〜EF5の最初のステップから4クロ
ックφ0 遅れたステップでテンポラリRAM63に入力
される。図3(d)において、Dは1クロックφ0 を1
単位とした遅延時間を表している。以下、同様である。
これは、上述したように、効果演算回路ECCは4クロ
ックφ0 の演算時間を要するからである。
【0104】図3(e)は、図8に示すセレクタ76に
供給される制御コードを表しており、”1”の時にセレ
クタ76のa入力端から入力された楽音データ、すなわ
ち、ミキサ18のディレイ32(図6参照)から出力さ
れたEF1用混合出力データEM1,EF2用混合出力
データEM2,EF3用混合出力データEM3,EF4
用混合出力データEM4,EF5L用混合出力データE
M5LおよびEF5R用混合出力データEM5Rが、セ
レクタ76において選択され、出力される。図3(f)
はセレクタ76から出力された各EF用混合出力データ
のテンポラリRAM63への入力タイミングを表してい
る。なお、上述した各EF用混合出力データの生成タイ
ミングについては後述する。図3(g)は、図6に示す
ディレイ32から出力された外部へ出力するための楽音
データの、ミキサ18内のパラレル/シリアル変換回路
34への入力タイミング、すなわち、図5に示す出力段
ミキシング部MIXO7およびMIXO8からの出力タ
イミングを表している。
【0105】図3(h)は、図6に示すセレクタ28に
供給される制御コードを表しており、”1”の時にセレ
クタ28のb入力端から入力された楽音データ、すなわ
ち、図8に示すテンポラリRAM63から読み出された
EF1L演算出力データEX1L,EF1R演算出力デ
ータEX1R,EF2L演算出力データEX2L,EF
2R演算出力データEX2R,EF3演算出力データE
X3,EF4演算出力データEX4,EF5L演算出力
データEX5LおよびEF5R演算出力データEX5R
が、セレクタ28において選択され、出力される。
【0106】いっぽう、セレクタ28に供給される制御
コードが”0”の時にセレクタ28のa入力端から入力
された楽音データ、すなわち、ミキサ内部RAM27あ
るいは、ラッチ27aから読み出された入力1データI
D1〜入力4データID4,外部入力1データGD1,
外部入力2データGD2,EF1L出力データE1O
L,EF1R出力データE1OR,EF2L出力データ
E2OL,EF2R出力データE2OR,EF3出力デ
ータE3O,EF4出力データE4O,EF5L出力デ
ータE5OLおよびEF5R出力データE5ORが、セ
レクタ28において選択され、出力される。なお、効果
演算回路ECCは、エフェクトプログラムの制御コード
に応じて、図3(e)および図3(h)にそれぞれ示す
制御コードがともに”0”である時の任意の時刻にテン
ポラリRAM63に楽音データを書き込みあるいは、テ
ンポラリRAM63から楽音データを読み出すことがで
きる。
【0107】図3(i)はミキサ18の乗算器29への
楽音データの入力タイミングを表している。図3(i)
において、MIXI1〜MIXI6、MIXO7および
MIXO8は、それぞれ図4および図5(a)〜(f)
に示す前段ミキシング部MIXI1〜MIXI6、出力
段ミキシング部MIXO7およびMIXO8に対応した
入力タイミングである。また、効果波形混合は、それぞ
れ図4および図5(a)〜(f)に示す後段ミキシング
部MIXO1〜MIXO5に対応した入力タイミングで
ある。前段ミキシング部MIXI1〜MIXI6、出力
段ミキシング部MIXO7およびMIXO8のそれぞれ
に対応した混合動作は、それぞれ28クロックφ0の間
に行われ、効果波形混合の動作は、32クロックφ0
間に行われる。ただし、上述したように、ミキサ18の
動作クロックはクロックφ1 であるが、図3および後述
する図32および図33においては、クロック数を示す
数字(0,2,4,・・・)はクロックφ0のタイミン
グで表している。
【0108】ここで、図32に前段ミキシング部MIX
I3に対応した入力タイミングの詳細を示す。図32
(a)は図3(i)の一部を表したものであり、図32
(b)は図6に示すミキサ内部RAM27からの各楽音
データの読出タイミングを表している。図32(b)か
らわかるように、ミキサ内部RAM27に記憶された各
楽音データは、図7に示すアドレス順に順次読み出され
ている。
【0109】図32(c)は図6に示すゲート33をク
リアするクリア信号を表している。MIXI3に対応し
た混合動作の最初のステップより4クロックφ0 遅れて
いるのは、乗算器29の演算時間が4クロックφ0 だか
らである。そして、このクリア信号のタイミングで前段
ミキシング部MIXI2に対応した混合動作による混合
結果、すなわち、EF2用混合出力データEM2が、図
32(d)に示すように、効果演算部19のテンポラリ
RAM63の所定のアドレスに記憶され、同様に、次の
MIXI4に対応した混合動作の最初のステップより4
クロックφ0 遅れて発生されるクリア信号のタイミング
で前段ミキシング部MIXI3に対応した混合動作によ
る混合結果、すなわち、EF3用混合出力データEM3
が、図32(d)に示すように、効果演算部19のテン
ポラリRAM63の所定のアドレスに記憶されるのであ
る。図3(e)において、各混合動作MIXI1,MI
XI2,・・・より(6D−2D)だけ遅れてセレクタ
76に関する制御コードが”1”となり、図3(f)に
おいて、各混合動作MIXI1,MIXI2,・・・よ
り(6D−2D)だけ遅れてセレクタ76から出力され
た各EF用混合出力データがテンポラリRAM63へ入
力しているのは、そのことを表している。
【0110】図32(e)は、図8に示す効果演算部1
9のスイッチレジスタ35に記憶されたスイッチデータ
がパラレル/シリアル変換回路36においてシリアルの
スイッチ信号SDに変換され、図6に示すミキサ18の
ゲート30に供給されるタイミングを表している。スイ
ッチ信号SD3が14種類あるのは、最大14種類の楽
音データが入力されるからである。また、これら14種
類の楽音データの内、演奏者がミキシングを希望した楽
音データに対応したスイッチ信号SD3のみが”1”に
セットされており、ミキシングを希望しない楽音データ
に対応したスイッチ信号SD3は”0”にリセットされ
ている。
【0111】また、図33に後段ミキシング部MIXO
1〜MIXO5に対応した入力タイミングの詳細を示
す。図33(a)は図3(i)の一部を表したものであ
り、図33(b)は図8に示す効果演算部19のテンポ
ラリRAM63からの各楽音データの読出タイミングを
表している。図33(b)からわかるように、テンポラ
リRAM63に記憶された各楽音データは、EF1用混
合出力データEM1,EF1L演算出力データEX1
L,EF1用混合出力データEM1,EF1R演算出力
データEX1R,・・・の順、すなわち、ドライ楽音デ
ータ、ウエット楽音データ、ドライ楽音データ、ウエッ
ト楽音データ、・・・の順で順次読み出されている。
【0112】図33(c)は図6に示すゲート33をク
リアするクリア信号を表している。図32(c)と同様
の理由により、効果波形混合の動作の最初のステップよ
り4クロックφ0 遅れている。また、クリア信号が交互
に”1”,”0”となっているのは、ドライ楽音データ
とウエット楽音データとを1つのペアとして混合し、そ
の後、その混合結果をクリアしているからである。
【0113】図33(d)は図6に示すミキサ18内の
ミキサ内部RAM27への各EF出力データの書込タイ
ミングを表している。EF1L出力データE10Lの書
込タイミングが効果波形混合の動作の最初のステップよ
り8クロックφ0 遅れているのは、EF1用混合出力デ
ータEM1に乗算器29で所定の乗算係数を乗算した
後、EF1L演算出力データEX1Lに乗算器29で所
定の乗算係数を乗算して、この両者を構成要素30〜3
3からなる累算器において累算しているからである。
【0114】図33(e)は図6に示すミキサ18内の
ミキサ内部RAM27への各入力データの書込タイミン
グを表し、図33(f)は次の1DACサイクルのMI
X1において使用する14種類の楽音データの入力1デ
ータID1,入力2データID2,入力3データID
3,・・・のミキサ内部RAM27からの読出タイミン
グを表している。これらの楽音データの内、最初の3つ
の楽音データ、入力1データID1,入力2データID
2および入力3データID3は、現在の1DACサイク
ルの最後と次の1DACサイクルの最初にラッチ27a
にあらかじめ読み出しておく。というのは、図33
(d)からわかるように、次の1DACサイクルの最初
の2クロックφ0 においてミキサ内部RAM27にEF
5L出力データEF5OLが書き込まれるとともに、4
番目のクロックφ0 から6番目のクロックφ0 の間にミ
キサ内部RAM27にEF5R出力データEF5ORが
書き込まれるので、次の1DACサイクルにおいては、
上述した3つの楽音データのミキサ内部RAM27から
の読み出しができないからである。図33(g)は次の
1DACサイクルにおける図6に示すセレクタ28から
の各楽音データの出力タイミングを表している。すなわ
ち、上述した最初の3つの楽音データ、入力1データI
D1,入力2データID2および入力3データID3だ
けは、ラッチ27aから読み出し、それ以外の楽音デー
タはミキサ内部RAM27からの読み出すようにするこ
とにより、音響効果EF1における前段ミキシング部M
IXI1に対応した混合動作は、図32に示す音響効果
EF3における前段ミキシング部MIXI3に対応した
混合動作と同様のタイミングで実行することができる。
【0115】以上説明したように、ミキサ18は、0ス
テップ〜167ステップにおいて、スイッチレジスタ3
5に記憶されたスイッチデータおよびボリュームレジス
タ37に記憶された乗算係数データに基づいて、ミキサ
内部RAM27に記憶された入力1データID1〜EF
5R出力データEM5Rを適宜混合してEF1用混合出
力データEM1〜EF5R用混合出力データEM5Rを
生成し、図3(f)に示すタイミングでテンポラリRA
M63に書き込む。
【0116】また、ミキサ18は、168ステップ〜2
23ステップにおいて、スイッチレジスタ35に記憶さ
れたスイッチデータおよびボリュームレジスタ37に記
憶された乗算係数データに基づいて、ミキサ内部RAM
27に記憶された入力1データID1〜EF5R出力デ
ータEM5Rを適宜混合して外部に出力するデータOU
T1およびOUT2を生成し、図3(g)に示すタイミ
ングでサウンドシステム17に出力する。
【0117】さらに、ミキサ18は、224ステップ〜
255ステップにおいて、ボリュームレジスタ37に記
憶された乗算係数データに基づいて、テンポラリRAM
63に記憶されたEF1用混合出力データEM1〜EF
5R用混合出力データEM5RおよびEF1L演算出力
データEX1L〜EF5R演算出力データEX5Rを適
宜混合してEF1L出力データE1OL〜EF5R出力
データE5ORを生成し、図3(d)に示すタイミング
でミキサ内部RAM27に書き込む。この時、EF1L
出力データE1OL〜EF5R出力データE5ORをミ
キサ内部RAM27に書き込んでいないステップ(図3
3(e)参照)において、入力1データID1〜外部入
力2データGD2をミキサ内部RAM27に書き込む。
【0118】いっぽう、効果演算回路ECCおよび遅延
用RAM48等には、図3(c)に示すように、各音響
効果EF1〜EF5の最初のステップ、あるいはその次
のステップにおいて、テンポラリRAM63に記憶され
ているEF1用混合出力データEM1〜EF5R用混合
出力データEM5Rが入力される。そして、効果演算回
路ECCおよび遅延用RAM48等に入力されたEF1
用混合出力データEM1〜EF5R用混合出力データE
M5Rは、演算処理および遅延処理等が施されて、EF
1L演算出力データEX1L〜EF5R演算出力データ
EX5Rとして、図3(d)に示すタイミングでテンポ
ラリRAM63に書き込まれる。
【0119】次に、図6に示すミキサ18、図8に示す
効果演算部19および遅延用RAM48によって、図2
2に示すディスプレイ4に表示された、楽音データにコ
ーラスの音響効果を付与するコーラス付与部を構成した
一例を図34に示す。図34の遅延用RAM48におい
て、「RA+LFO1(I)」、「RA+LFO2
(I)」、「RA+LFO3(I)」は、それぞれ読出
アドレスを意味しており、図35(a)に示すLFO波
形LFO1〜LFO3に応じてデータの読み出しが変調
されること、すなわち、ピッチ変調がなされることを意
味している。また、乗算器89a〜89cの乗算係数
は、図35(b)に示すLFO波形LFO4〜LFO6
に応じて変更されるように構成されている。すなわち、
これら乗算器89a〜89cに入力される楽音データが
振幅変調されることを意味している。
【0120】このように構成されたコーラス付与部によ
って楽音データにコーラスの音響効果を付与するエフェ
クトプログラムの一例を図36〜図38に示す。音響効
果EF1においては、上述したように、0ステップから
55ステップまでの間に実行される。図36〜図38に
おいて、C−SELは図8のセレクタ76、C−RAM
およびT−RAMはそれぞれ図8のテンポラリRAM6
3および62、I−SELは図8のセレクタ58、I−
RAMは図8のテンポラリRAM59にそれぞれ対応し
ている。
【0121】また、図36〜図38において、X−SE
Lは図8のセレクタ67、YRTおよびYRIはそれぞ
れ図8のラッチ65および64、Y−SELおよびB−
SELはそれぞれ図8のセレクタ66および69、減算
器は図8の減算器72にそれぞれ対応しており、減算器
の項において、「H」となっている場合には、減算が行
われ、そうでない場合には、加算が行われる。また、S
HIFTは図8のシフタ73、DWは図8のラッチ7
5、IXはラッチ49、ゲートは図8のゲート50、遅
延用RAMは、図8の遅延用RAM48にそれぞれ対応
している。
【0122】さらに、図36のアドレスレジスタの項
の、たとえば、3ステップにおいて、「0」と示されて
いるのは、この3ステップにおいてアドレスデータとし
て「0」が出力されることを意味している。また、図3
8の係数レジスタの項の、たとえば、47ステップにお
いて、「K1」と示されているのは、この47ステップ
において係数データ「K1」が出力されることを意味し
ている。さらに、図36〜図38のLFOの項の、たと
えば、0ステップ〜7ステップにおいて、「LFO1」
と示されているのは、LFOデータとして、上述した波
形「LFO1」が出力されることを意味している。
【0123】次に、上述したエフェクトプログラムの動
作について図8および図35を参照して簡単に説明す
る。まず、0ステップでは、セレクタ76(C−SE
L)のa入力端を選択してミキサ18から出力された楽
音データをテンポラリRAM63(C−RAM)のレジ
スタC1に書き込む。
【0124】1ステップでは、テンポラリRAM63
(C−RAM)のレジスタC1から楽音データを読み出
し、セレクタ69(X−SEL)のa入力端を選択して
乗算器68の第2の入力端に供給するとともに、セレク
タ66(Y−SEL)のc入力端を選択してデータ
「1」を乗算器68の第1の入力端に供給して、楽音デ
ータとデータ「1」とを乗算した後、セレクタ69のd
入力端を選択して乗算結果とデータ「0」を加算器71
において加算する。すなわち、ステップ1では、ステッ
プ0で読み出された楽音データをそのまま出力する。
【0125】2ステップでは、加算器71の加算結果を
ディレイ74で遅延した後、ラッチ75(DW)に一時
保持する。また、セレクタ58(I−SEL)のb入力
端を選択してLFO45から出力されるLFO波形LF
O1の小数データを、テンポラリRAM59(I−RA
M)のレジスタI1に書き込むとともに、LFO45か
ら出力されるLFO波形LFO1の整数データをラッチ
49(IX)に一時保持する。
【0126】3ステップでは、遅延用RAM48のアド
レス「0」にラッチ75(DW)に一時保持した楽音デ
ータを書き込む。以下、55ステップまで処理が行わ
れ、楽音データ(入力1)にコーラスの音響効果が付与
される。
【0127】以上説明したように、上述した一実施形態
によれば、1〜4音からなる楽音データを複数音色分、
音色メモリ86の音色データエリア86aに記憶すると
ともに、これらの音色を演奏者が選択可能に構成し、か
つ、複数の発音チャンネルから出力された楽音データを
その音色に応じて効果付与装置14の入力1〜4に供給
するように音源回路13を構成したので、効果付与装置
14においては、マウス7の操作に応じて、入力された
入力1データID1〜入力4データID4、外部入力1
データGD1あるいは、外部入力2データGD2に複数
の音響効果を任意の結線で、かつ、任意のレベルで付与
することができる。これにより、効果付与の自由度が広
がる。
【0128】なお、上述した一実施形態においては、先
頭アドレスROM77を設けて各音響効果EF1〜EF
5の音響効果が変更された場合などには、この先頭アド
レスROM77を参照する例を示したが、これに限定さ
れない。たとえば、効果演算部19が供給されるエフェ
クト番号等に応じて各音響効果に対応した先頭アドレス
を演算して求めるように構成してもよい。
【0129】また、上述した一実施形態においては、音
響効果EF1〜EF5のすべてを用いて楽音データに音
響効果を付与する例を示したが、これに限定されず、音
響効果EF1〜EF5のうちの一部を用いた場合でも、
この実施形態による効果付与装置14は、当然のことな
がら、正常に動作する。さらに、上述した一実施形態に
おいては、音源回路13は、複数の発音チャンネルから
出力された楽音データをその音色に応じて、効果付与装
置14に入力1データID1〜入力4データID4とし
て供給する例を示したが、これに限定されない。たとえ
ば、効果付与装置14にどの音色の楽音データを入力す
るようにするかを演奏者が任意に設定できるように構成
してもよく、あるいは、楽音データをフィルタによって
帯域毎に分離し、各帯域毎に異なる入力に振り分けるよ
うに構成してもよい。
【0130】加えて、上述した一実施形態においては、
音響効果EF1〜EF5のプログラムサイズが固定され
ており、各音響効果EF1〜EF5は、所定のグループ
からしか選択できない例を示した(たとえば、音響効果
EF1は、図17に示すコーラス(CHORUS)から
フェーザ(PHASER)までの7種類しか選択できな
い)が、これに限定されず、各音響効果EF1〜EF5
のプログラムサイズを固定とせず、各音響効果EF1〜
EF5に任意の音響効果を選択できるようにしてもよ
い。たとえば、音響効果EF1にリバーブを、音響効果
EF5にコーラスなどを選択できるようにしてもよい。
【0131】このことを実現するためには、図12に示
すデコーダ55、図13に示すデコーダ61および図1
5に示すデコーダ80を、入力されるカウント値を同一
の値にデコードする範囲が、選択した音響効果のプログ
ラムサイズに応じて変更可能となるように構成すればよ
い。デコーダ55について例を上げると、上述した一実
施形態においては、カウンタ54から出力される8ビッ
トのカウント値が、0〜55である場合、56〜111
である場合、112〜135である場合、136〜15
9である場合、160〜255である場合、それぞれ同
一の値にデコードしているが、音響効果EF1にリバー
ブが選択された場合には、カウンタ54から出力される
8ビットのカウント値が、95になるまでは同一の値を
デコードするようにする。
【0132】また、上述した一実施形態においては、各
音響効果EF1〜EF5の結線の変更については特に説
明していないが、たとえば、図29に示した結線表示を
マウス7等によってエディットすることにより、音色メ
モリ86のスイッチデータおよびスイッチレジスタ35
のスイッチデータを自動的に書き換えるようにして各音
響効果EF1〜EF5の結線を変更するようにしてもよ
い。
【0133】ここで、この発明の実施態様を示すと、次
のようになる。 (a) 前記複数のプログラム実行手段および前記複数
の混合手段は、それぞれ時分割でかつ同期して動作する
ことを特徴とする請求項1記載の効果付与装置。 (b) 前記各混合手段は、前記外部から供給される楽
音データと、前記複数のプログラム実行手段からそれぞ
れ出力される複数の楽音データのうちの指定された楽音
データとを混合して対応する前記プログラム実行手段に
供給する動作と、前記外部から供給される楽音データ
と、前記複数のプログラム実行手段からそれぞれ出力さ
れる複数の楽音データのうちの指定された楽音データと
を混合して外部に出力する動作とを時分割で行うことを
特徴とする請求項1記載の効果付与装置。
【0134】(c) 前記各混合手段は、2種類の異な
る演算動作を時分割で行うことを特徴とする請求項1記
載の効果付与装置。 (d) 前記各混合手段は、前記各混合手段と対応する
プログラム実行手段との間に、複数の楽音データがそれ
ぞれ記憶される楽音データ記憶手段をそれぞれ設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の効果付与装置。
【0135】(e) 前記混合制御手段は、前記複数の
混合手段における楽音データの混合割合を指定するため
の係数を発生し、前記各混合手段は、指定された楽音デ
ータを、前記係数に対応した割合で混合することを特徴
とする請求項1記載の効果付与装置。 (f) 前記混合制御手段は、前記楽音データの指定お
よび前記係数の設定が可能な操作子を有することを特徴
とする請求項1記載の効果付与装置。
【0136】(g) 前記各プログラム実行手段は、前
記プログラムに従って演算動作を行う演算手段と、該演
算手段において用いられるパラメータを該演算手段に供
給するパラメータ供給手段とを有することを特徴とする
請求項1記載の効果付与装置。 (h) 前記各プログラム実行手段において実行される
プログラムをそれぞれ選択指定する選択指定手段を具備
することを特徴とする請求項1記載の効果付与装置。 (i) 前記各プログラム実行手段毎に音響効果の種類
を選択することにより、前記各プログラム実行手段にお
いて実行されるプログラムをそれぞれ選択指定する選択
指定手段を具備することを特徴とする請求項1記載の効
果付与装置。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、楽音に各種音響効果を付与するための複数のプログ
ラムのうち、同一のプログラムを複数のプログラム実行
手段にて実行可能とすると共に、パラメータ供給手段に
よって、上記同一のプログラムに関して各々独立して異
なるパラメータを各プログラム実行手段に供給するよう
にしたので、楽音データの1サンプリング時間内におい
て、各々の特性が異なる同一種類の音響効果を楽音デー
タに付与することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による効果付与装置の
概念的な構成を表すブロック図である。
【図2】 効果付与装置14を適用した電子楽器の構成
を表すブロック図である。
【図3】 効果付与装置14の動作タイミングの一例を
示すタイミングチャートである。
【図4】 音響効果EF1のミキサ18と効果演算部1
9との時分割動作に関する概念的な構成を表すブロック
図である。
【図5】 音響効果EF2〜EF5のそれぞれのミキサ
18と効果演算部19との時分割動作に関する概念的な
構成を表すブロック図である。
【図6】 ミキサ18の構成を表すブロック図である。
【図7】 ミキサ内部RAM27の構成例を示す図であ
る。
【図8】 効果演算部19およびその周辺部の構成を表
すブロック図である。
【図9】 LFOレジスタ44およびその周辺部の具体
的な回路の構成例を表す回路図およびその動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図10】 LFOレジスタ44,係数レジスタ46お
よびアドレスレジスタ47の構成例を示す図である。
【図11】 遅延用RAM48の構成例を示す図であ
る。
【図12】 アドレスカウンタ52およびその周辺部の
具体的な回路の構成例を表すブロック図である。
【図13】 テンポラリRAM59とその周辺部の具体
的な回路の構成例を表すブロック図である。
【図14】 テンポラリRAM63の構成例を示す図で
ある。
【図15】 エフェクトプログラムメモリ22およびア
ドレス発生部23の構成例を表すブロック図である。
【図16】 先頭アドレスレジスタ77の構成例を示す
図である。
【図17】 先頭アドレスROM78およびエフェクト
プログラムメモリ22の構成例を示す図である。
【図18】 この発明の一実施形態におけるCPU1の
メインルーチンの処理を表すフローチャートである。
【図19】 この発明の一実施形態におけるCPU1の
音色変更処理ルーチンの処理を表すフローチャートであ
る。
【図20】 音色メモリ86の構成例を示す図である。
【図21】 この発明の一実施形態におけるCPU1の
マウス処理ルーチンの処理を表すフローチャートであ
る。
【図22】 ディスプレイ4の表示の一例を示す図であ
る。
【図23】 ディスプレイ4の表示の一例を示す図であ
る。
【図24】 ディスプレイ4の表示の一例を示す図であ
る。
【図25】 ディスプレイ4の表示の一例を示す図であ
る。
【図26】 ディスプレイ4の表示の一例を示す図であ
る。
【図27】 ディスプレイ4の表示の一例を示す図であ
る。
【図28】 ROM2の各画像情報エリア87a〜87
gに記憶された画像情報の構成例を示す図である。
【図29】 ディスプレイ4の表示の一例を示す図であ
る。
【図30】 基本データROM88の構成例を示す図で
ある。
【図31】 ディスプレイ4の表示の一例を示す図であ
る。
【図32】 ミキサ18および効果演算部19の動作タ
イミングの一例を示すタイミングチャートである。
【図33】 ミキサ18および効果演算部19の動作タ
イミングの一例を示すタイミングチャートである。
【図34】 ミキサ18、効果演算部19および遅延用
RAM48によって構成されるコーラス付与部の構成例
を示す図である。
【図35】 LFO45から出力される低周波信号の波
形の一例を示す図である。
【図36】 図34に示すコーラス付与部によって楽音
データにコーラスの音響効果を付与するエフェクトプロ
グラムの一例を示す図である。
【図37】 図34に示すコーラス付与部によって楽音
データにコーラスの音響効果を付与するエフェクトプロ
グラムの一例を示す図である。
【図38】 図34に示すコーラス付与部によって楽音
データにコーラスの音響効果を付与するエフェクトプロ
グラムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1……CPU、2……ROM、3……RAM、4……デ
ィスプレイ、5……CPUバス、6……ディスプレイ・
インターフェイス、7……マウス、8……マウス・イン
ターフェイス、9……音色スイッチ、10……音色スイ
ッチ・インターフェイス、11……鍵盤、12……鍵盤
・インターフェイス、13……音源回路、14……効果
付与装置、15……外部入力端子、16……ADコンバ
ータ、17……サウンドシステム、18……ミキサ、1
9……効果演算部、20……ミックス情報供給部、21
……エフェクトパラメータ供給部、22……エフェクト
プログラムメモリ、23……アドレス発生部、24……
効果種類指定部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された信号に対して効果を付与する
    ための複数のプログラムを記憶したプログラム記憶手段
    と、 前記プログラム記憶手段から、それぞれ少なくとも1つ
    の効果に対応するプログラムを選択する複数のプログラ
    ム選択手段と、 前記複数のプログラム選択手段で選択された複数のプロ
    グラムに応じて、それぞれ少なくとも1つのパラメータ
    を供給するパラメータ供給手段と、 前記パラメータ供給手段から供給されるパラメータに基
    づいて、前記複数のプログラム選択手段で選択された複
    数のプログラムを実行する複数のプログラム実行手段と
    を備え、 前記複数のプログラム選択手段で同一のプログラムを選
    択可能にすると共に、前記複数のプログラム選択手段で
    同一のプログラムが選択されたとき、前記パラメータ供
    給手段が独立して異なるパラメータを前記複数のプログ
    ラム実行手段に供給することにより、異なる特性の効果
    を付与することを特徴とする効果付与装置。
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