JPH08209871A - 軒樋取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】軒樋取付作業時や取付後であっても軒樋取付具
のナットがみだりにボルトから離脱しない軒樋取付具を
提供する。 【構成】構成部材同士の接合部材の少なくとも一つとし
て使用されるボルト４のネジ部先端又はその近傍に半径
方向に突出させた突起６を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は軒樋を建屋に取り付ける
ために使用される軒樋取付具に係り、特に軒樋取付作業
時や取付後であっても軒樋取付具のナットがみだりにボ
ルトから離脱しない軒樋取付具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、軒樋取付具の部品同士の固定には
ボルトとナットが使用されている（例えば特開平６−２
５７２６１号公報）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
軒樋取付具にあっては、高所での軒樋取付の際にナット
をボルトに装着させる作業が必須であるが、一旦ナット
を落下させると、その都度拾いに行かなければならない
という課題があった。また、風や振動などにより長期的
に使用されるとナットがボルトから離脱してしまい、軒
樋が落下してしまうという課題があった。

【０００４】したがって、本発明の目的は、軒樋取付作
業時や取付後であっても軒樋取付具のナットがみだりに
ボルトから離脱しない軒樋取付具を提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明者は、上記に鑑み
鋭意検討を行った結果、ボルトのネジ部先端又はその近
傍に半径方向に突出させた突起を設けることにより上記
課題を解決できることを見出だし、本発明を完成した。

【０００６】ここで、本発明の上記突起は、上記ナット
を上記ボルトに装着させた後に設けられるもので、ナッ
トをみだりに離脱させないものであれば適宜選択でき
る。該突起をボルトに設ける手段としては溶接、接着、
嵌合若しくは該ボルト自体の変形などがある。また、該
突起の材質としては金属、ゴム若しくはプラスチックな
どの単体や複合体がある。上記ボルトを変形させた場合
にはボルトと同一な材質なのは勿論である。突起の形状
としては、ボルトの半径方向に向かって突出してナット
の離脱を防止するものであればよく、例えば部分的に又
は円周全部にわたって突出させたものであっても良い。

【０００７】ボルトとナットは、両者同士の締め付けに
より軒樋取付具の部品同士を固着させるものであれば従
来公知なものを適宜選択できるものである。ナットして
は外周を角張らせたものや蝶ナット等の従来公知なもの
を適宜選択できる。

【０００８】本発明にかかる軒樋取付具は、軒樋を下か
ら支持するタイプであっても上から吊り下げて支持する
タイプのいずれであっても良いのは勿論である。

【０００９】

【作用】本発明の軒樋取付具は、ボルトのネジ部先端又
はその近傍に半径方向に突出させた突起を設けることに
より軒樋取付作業時や取付後であっても軒樋取付具のナ
ットがみだりにボルトから離脱しない。

【００１０】

【実施例】本発明にかかる第一実施例の軒樋取付具を建
屋に取り付けた際の断面図を図１に開示する。

【００１１】本実施例で開示されている軒樋取付具は、
建屋の壁に固定される固定部１と、該固定部１から屋外
に延設された取付部２と、該取付部に取り付けられて軒
樋を支持する支持部３と、該取付部２と該支持部３の固
着に使用されるボルト４とナット５と、さらに該ボルト
４のネジ部先端に取り付けられた突起６で主要部が形成
されている。なお、本実施例にあっては取付部２と支持
部３は一体に形成されており、固定部１と建屋Ｔとの固
定には図示外のビスが使用されている。また、該軒樋取
付具が支持する軒樋は該軒樋取付具の支持部３で抱持さ
れるものであるが、説明上、図示を省略した。

【００１２】ここで、本実施例にかかる発明の特徴部分
である突起６は、金属片であり、ボルト４にナット５を
装着させた後、溶接により取り付けられたものである。

【００１３】本実施例にかかる軒樋取付具は、ボルトの
ネジ部先端にナットを突起を設けているため軒樋取付作
業時や取付後であっても軒樋取付具のナットがみだりに
ボルトから離脱させないという効果を有する。

【００１４】次に、本発明にかかる第二実施例の軒樋取
付具のボルトの先端部のみを拡大した説明図を図２に開
示する。図２中、符号６の突起はゴム製であり環状に形
成されたものである。

【００１５】本実施例にあっては、第一実施例の効果に
加えて、上記突起６をゴム製環状物にしているため、ナ
ットを外したいときにはゴムの弾性力により該突起を外
すこともできるという効果を有する。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、建屋の壁に固定される固定部
と、該固定部から屋外に延設された取付部と、該取付部
に取り付けられて軒樋を支持する支持部と、該取付部と
該支持部の固着に使用されるボルトとナットと、さらに
該ボルトのネジ部先端に取り付けられた突起で主要部が
形成され、これにより軒樋取付作業時や取付後であって
も軒樋取付具のナットがみだりにボルトから離脱させな
いという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例の軒樋取付具を建屋に取り
付けた際の断面図である。

【図２】本発明の第二実施例の軒樋取付具のボルトの先
端部のみを拡大した説明図である。

【符号の説明】

１ 固定部 ２ 取付部 ３ 支持部 ４ ボルト ５ ナット ６ 突起

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建屋の壁に固定される固定部（１）と、
   該固定部（１）から屋外に延設された取付部（２）と、
   該取付部に取り付けられて軒樋を支持する支持部（３）
   で主要部が構成され、構成部材同士の接合部材の少なく
   とも一つとしてボルト（４）及びナット（５）が使用さ
   れる軒樋取付具において、上記ボルト（４）のネジ部先
   端又はその近傍に半径方向に突出させた突起（６）が設
   けられていることを特徴とする軒樋取付具。
2. 【請求項２】 上記突起（６）が上記ナット（５）を上
   記ボルト（４）に装着させた後に溶接、接着、嵌合若し
   くは該ボルト（４）自体の変形により設けられているこ
   とを特徴とする請求項１の軒樋取付具。