JPH08209461A - カード機の引出し口から繊維ウェブを排出し且つ搬送する装置およびカード機 - Google Patents

カード機の引出し口から繊維ウェブを排出し且つ搬送する装置およびカード機

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JPH08209461A
JPH08209461A JP7276453A JP27645395A JPH08209461A JP H08209461 A JPH08209461 A JP H08209461A JP 7276453 A JP7276453 A JP 7276453A JP 27645395 A JP27645395 A JP 27645395A JP H08209461 A JPH08209461 A JP H08209461A
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JP
Japan
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web
cylinder
suction
conveyor belt
tripping
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Application number
JP7276453A
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English (en)
Inventor
Marc Brabant
ブラバン マルク
Jean-Louis Dupont
デュポン ジャン−ルイ
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A TEIBOO E CO
TEIBOO E CO A
Thibeau et Cie SA
Original Assignee
A TEIBOO E CO
TEIBOO E CO A
Thibeau et Cie SA
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Publication date
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    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/70Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres
    • D04H1/74Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres the fibres being orientated, e.g. in parallel (anisotropic fleeces)
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
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    • D01G15/00Carding machines or accessories; Card clothing; Burr-crushing or removing arrangements associated with carding or other preliminary-treatment machines
    • D01G15/02Carding machines
    • D01G15/12Details
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    • D01G15/465Doffing arrangements for removing fibres using, or cooperating with, pneumatic means
    • DTEXTILES; PAPER
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    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
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    • D04H1/70Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェブの組織を顕著に変えること無く、特に
ウェブを伸張させること無く、カード機の引出し口にお
いて繊維ウェブを高速で排出し且つ搬送する。 【解決手段】 カード機の最後尾加工シリンダー1に隣
接する引き外しシリンダー4と、吸引手段とコンベア・
ベルト5とを具備する。このコンベア・ベルト5は前記
吸引手段と前記引き外しシリンダー4との間に介在さ
れ、通気性であって、少なくとも引き外しシリンダー4
のレベルで、引き外しシリンダー4の近傍を引き外しシ
リンダー4の周速と実質的に等しい線速で通過し、引き
外しシリンダー4の回転軸7と直交方向に進行する少な
くとも1個の直線状ウェブ収容部分9を有する。前記吸
引手段は引き外しシリンダー4とコンベア・ベルト5の
直線状ウェブ収容部分9との間の、実質的にそれらが概
接線Tを成すラインの近傍に吸引領域を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカーディング・エ
ンジン即ちカード機の引出し口からの繊維ウェブの取り
出し及び搬送に関する。本発明は、主として、カード機
の最後尾加工シリンダーの引出し口からの繊維ウェブ
が、そのウェブの組織に顕著な変化を生じること無く、
特にそのウェブを伸張すること無く、高速で排出され且
つ搬送されるようにする装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】今日、カード機の引出し口から繊維ウェ
ブを排出するために、カード機の最後尾加工シリンダー
に隣接し、その最後尾加工シリンダーと同速度で同一方
向に回転される小径の引き外しシリンダーを使用するこ
とが知られている。上記最後尾加工シリンダーには、例
えば、ウェブの繊維が平行になるようにする機能を有す
る櫛歯シリンダーを使用したり、或いは、カード機の加
工方向と交差して伸長する方向にそのウェブの粘着力を
増大させるようにそのウェブの繊維を互いに絡み合わせ
る機能を有するコンデンサ・シリンダーを使用すること
が可能である。
【0003】引き外しシリンダーには2つの主要なタイ
プが知られている。第1のタイプの引き外しシリンダー
では、そのシリンダーの外面が繊維ウェブを引き外しシ
リンダーの全周に付着させるものの、それにもかかわら
ずウェブが最後尾加工シリンダーに付着する場合よりも
弱くその引き外しシリンダーに付着するように設計され
ている。この第1のタイプの引き外しシリンダーは、例
えば、全周に渡って縦溝を有するシリンダーで構成する
ことが可能である。
【0004】第2のタイプの引き外しシリンダーは、上
記最後尾加工シリンダーと定常状態で対面する吸引領域
を有する鑽孔シリンダーから成る。このような引き外し
シリンダーの一例が、仏国特許第1500746号に記
載されている。この特許では、繊維ウェブが吸引領域に
到達すると、回転中の引き外しシリンダーの外周面に押
しつけられる。吸引領域以外では、繊維ウェブは理論的
に引き外しシリンダーの外周面にもはや付着しない筈で
ある。実際には、引き外しシリンダーの回転により吸引
領域から下流に外周面吸引気流が生じ、その結果繊維ウ
ェブがそのシリンダーに保持されるようになり、このこ
とはウェブ取り出し手段が併設されていない場合は、ウ
ェブが吸引シリンダーの外周面に巻き付くことを意味す
る。
【0005】吸引引き外しシリンダーに較べて、第1の
上記タイプの引き外しシリンダーは繊維ウェブが加工シ
リンダーの外周面からより確実に取り出されるようにす
る主要な利点を有する。しかし、そのような確実性には
その吸引領域以外で繊維ウェブが吸引引き外しシリンダ
ーの外周面に付着するよりも強く引き外しシリンダーの
外周面に付着する代償が伴っている。
【0006】これら2個の既知のタイプの引き外しシリ
ンダーにあっては、更にその繊維ウェブを次の処理工程
へ向かわせるために繊維ウェブを取り出す手段を使用す
る必要があり、例えばこの取り出し手段は、繊維ウェブ
を2個のカレンダー・ローラの間に通過させることによ
りその繊維ウェブを強化する操作によって構成されるよ
うにすることができる。
【0007】引き外しシリンダーの外周面から繊維ウェ
ブを取り出す一つの既知の方法に、繊維ウェブを2個の
カレンダー・ローラの間、或いはコンベアのベルトとそ
のコンベアのすぐ上に配置されている回転シリンダーと
の間を通過させる方法がある。このような手段には、繊
維ウェブの取り出しによって必然的にその繊維ウェブが
長さ方向に伸張される弊害が伴う。残念なことに、カー
ド機の引出し口では繊維ウェブは極めて低い粘着力を有
し、且つ横方向牽引力に対する抵抗力が極めて低い。従
って、そのようなウェブが長さ方向に伸張されるとき、
そのウェブの粘着力が相応的に減少する。その結果、カ
ード機の最高加工速度は今日約120メートルの分速
(m/min )であるが、その最高加工速度を超えると、ウ
ェブの伸張が過大になり、その結果、そのウェブは外
観、重量の均質性及びその機械的性質のうちの等方性に
関する品質が劣化する。
【0008】更にまた、米国特許第3787930号に
は、コンベア・ベルトの表面に抗する方向の吸引により
繊維ウェブを押さえつけることによってその繊維ウェブ
を引き外しシリンダー(これはドッファとも呼ばれる)
の外周面から取り出す提案が為されている。この特許に
記述されているシステムは、従って、引き外しシリンダ
ー、吸引手段及びそれら引き外しシリンダーと吸引手段
との間に介在するコンベア・ベルトを使用し、且つ、そ
のベルトが通気性になっている。
【0009】そのシステムを実行する所期の目的は、ウ
ェブの移相中に引き外しシリンダーからコンベア・ベル
ト方向の吸引によってそのウェブの繊維を不規則に向け
直し、それによって繊維が互いにかき混ぜられ(スクラ
ンブルされ)たウェブをカード機の引出し口において得
ることにある。この目的で、繊維ウェブが引き外しシリ
ンダーにより引き外される領域内に吸引手段が設けら
れ、その領域内でその繊維ウェブが方向反転に委ねられ
る。従ってその吸引手段はウェブ反転領域内に擾乱領域
を造り、それによってウェブの繊維がスクランブルされ
るようにしている。この特許のシステムでは、コンベア
・ベルトをカード機の引出し口で引き外しシリンダーが
ウェブを取り出す領域を通過させる必要がある。その結
果、ウェブを収容するために使用されるそのコンベア・
ベルトの部分を直線状ウェブ収容部分にすることができ
ず、その部分が必然的に湾曲する。特に、その湾曲構成
はシリンダーの一部によって更に促進される。更にま
た、この米国特許第3787930号のシステムでは、
ウェブを強化するために、引き外しシリンダーの周速が
好ましくはコンベア・ベルトの線速より少なくとも20
%は高くなるように選ばれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術の装置とは違い、ウェブの組織を変化させること無
く、特にウェブを伸張させること無くカード機の引出し
口から繊維ウェブを排出し且つ搬送することを可能に
し、その結果、得られた繊維ウェブの品質を劣化させる
こと無くカード機の処理量を促進する装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、特に米国特
許第3787930号に開示されているような既知の方
法で、カード機の最後尾加工シリンダーに隣接する引き
外しシリンダー、吸引手段及び吸引手段と引き外しシリ
ンダーとの間に介在され且つ通気可能なベルトを有する
コンベア・ベルトを有する本発明の装置によって達成さ
れる。
【0012】すなわち、本発明は、カード機の最後尾加
工シリンダーに隣接する引き外しシリンダーと、吸引手
段と、前記吸引手段と前記引き外しシリンダーとの間に
介在され且つ通気性のベルトを有するコンベア・ベルト
とを具備し、前記カード機の引出し口から繊維ウェブを
高速で排出し且つ移送するタイプの装置において、前記
コンベア・ベルトが前記繊維ウェブを収容するための直
線状ウェブ収容部分を有し、前記直線状ウェブ収容部分
が前記引き外しシリンダーの近傍を実質的に前記引き外
しシリンダーの周速と等しい線速で前記引き外しシリン
ダーの回転軸と直交する方向に通過し、前記繊維ウェブ
がその組織に顕著な変質を受けること無く前記引き外し
シリンダーから概接線(almost−tangent
ial line)T方向に排出されて前記コンベア・
ベルトの前記直線状ウェブ収容部分上に載置されるよう
に、前記吸引手段が前記引き外しシリンダーと前記ベル
トの前記直線状ウェブ収容部分との間にそれらが殆ど接
線方向に接触する概接線の吸引領域を造ることを特徴と
する装置を得るものである。
【0013】さらに、上記少なくとも2個の装置がその
引出し口に嵌合され、それらの2個の引き外しシリンダ
ーからもたらされる2個の繊維ウェブを重合するように
編成されていることを特徴とするカード機を得るもので
ある。
【0014】本発明によれば、上記コンベア・ベルトが
ウェブを収容するための直線状ウェブ収容部分を有し、
その直線状ウェブ収容部分が引き外しシリンダーの近傍
を引き外しシリンダーの周速と実質的に等しい線速でそ
の引き外しシリンダーの回転軸と直交方向に通過する。
上記吸引手段は、繊維ウェブがその組織に顕著な変質を
受けること無く引き外しシリンダーから概接線に排出さ
れてコンベア・ベルトの上記直線状ウェブ収容部分上に
載置されるように、引き外しシリンダーとベルトの上記
直線状ウェブ収容部分との間にそれらが接線方向に接触
する概接線の吸引領域を造る。
【0015】本発明の装置では、ウェブが引き外しシリ
ンダーとそのウェブを収容するために使用されるコンベ
ア・ベルトの上記直線状ウェブ収容部分との間の吸引手
段によって造られている吸引領域に達するとそのウェブ
が重力と吸引力との複合効果の下で引き外しシリンダー
の外周面から引き外されるようになり、且つコンベア・
ベルトの表面上でそれに沿って変化すること無く載置す
るようになる。上記コンベア・ベルトは引き外しシリン
ダーの周速と実質的に等しい線速で駆動されるので、ウ
ェブは長さ方向の伸張を受けることが無い。
【0016】欧州特許第0484812号に、繊維が上
流に位置している機械装置によってそこから排出される
こと無く残っているカード機の最後尾シリンダーの表面
から残留繊維を、コンベア・ベルトの直線状ウェブ収容
部分の面に抗して吸引することにより排出する提案が既
に為されている。しかし、残留繊維を取り除くその欧州
特許の所期の目的は、コンベアの表面で強くスクランブ
ルされた繊維ウェブを作るように繊維の向きを変化する
ことにある。この目的で、そのコンベア・ベルトはカー
ド機の最後尾シリンダーとは逆方向に駆動され、且つ残
留繊維はカード機のその最後尾シリンダーとコンベア・
ベルトとの間の概接線からは引き外しされない。
【0017】本発明の装置では、ウェブを収容するため
の直線状ウェブ収容部分と引き外しシリンダーの外周面
との間の距離は、移送は行われるがウェブはそれを損傷
させたり或いはそのウェブに横ひだを生じさせたりする
翻動に曝されることが無いようにするために十分に小さ
く(ほぼそのウェブの厚み)されなければならない。こ
の距離はそれにもかかわらず、ウェブが仮にコンベア・
ベルトの上記直線状ウェブ収容部分に載置されてもウェ
ブがやはり引き外しシリンダーの外周面に接しないよう
にするために、少なくとも圧縮されていない状態でのそ
のウェブの厚み以上でなければならない。
【0018】本発明の装置では、ウェブが引き外しシリ
ンダーとそのウェブを収容するために使用されるコンベ
ア・ベルトの上記直線状ウェブ収容部分との間の吸引手
段によって造られた吸引領域に達すると、ウェブは重力
と吸引力との複合効果の下で引き外しシリンダーの外周
面から引き外されるようになり、且つコンベア・ベルト
の表面上でそれに沿って変化すること無く載置するよう
になる。上記コンベア・ベルトは引き外しシリンダーの
周速と実質的に等しい線速で駆動されるので、ウェブは
長さ方向の伸張を受けることが無い。直線状ウェブ収容
部分と引き外しシリンダーの外周面との間の距離は、ウ
ェブは移送されるがそれを損傷させたり或いはそのウェ
ブに横ひだを生じさせたりする翻動に曝されることが無
いようにするために十分に小さくされなければならな
い。従って、この距離はウェブの厚みと同等か或いはそ
れより僅かに大きいあたいであることが好ましい。それ
にもかかわらず、本発明はこの特定の距離に限定される
ものでは無く、実際にはその距離が、肉眼で識別可能な
損傷を受けること無く、結果として得られるウェブの厚
みの100倍ほどの値を取るように調整されるようにす
ることが可能である。そのうえ更に、その距離の最底値
については、ウェブの外観に変化を生じさせること無
く、圧縮されていない状態でのそのウェブの厚みよりも
小さい値を試験することが可能である。このような状況
の下では、吸引ボックスによって造られコンベア・ベル
トを透過する吸引気流は、仮にウェブがコンベア・ベル
トの直線状ウェブ収容部分上に載置されてもそのウェブ
がもはや引き外しシリンダーの外周面と接することが無
いようにするために、ウェブを引き外しシリンダーの十
分にその領域内で十分圧縮するものでなければならな
い。
【0019】直線状ウェブ収容部分と引き外しシリンダ
ーの外周面との間の距離は、それが異なるウェブ厚みに
適応されるようにするために調整可能である利点があ
る。
【0020】吸引ボックスによって造られコンベア・ベ
ルトを透過する吸引気流は、引き外しシリンダーの外周
面への繊維ウェブの付着力を補償するために十分に強力
でなければならない。この力は、結果として得られる繊
維ウェブの重量、水平面に対する直線状ウェブ収容部分
の傾き、及び使用される引き外しシリンダーのタイプを
包含する幾つかのパラメータに依存する。
【0021】吸引手段によって造られる吸引領域は、次
の特性、即ち、吸引領域が少なくともウェブの全幅に渡
って伸長し、その結果ウェブが引き外しシリンダーとコ
ンベア・ベルトとの間を移送されている間にそのウェブ
の長さ方向の端部が折り畳まれる危険を回避することが
できる特性;吸引領域が引き外しシリンダーと直線状ウ
ェブ収容部分との間の概接線、即ち前記概接線から上流
で開始し、上記概接線から少なくとも引き外しシリンダ
ーの半径を超えて下流へ伸長する特性;を持つことが好
ましい。本明細書では、「上流」及び「下流」の用語は
直線状ウェブ収容部分の移動方向を基準にして使用され
る。引き外しシリンダーの高速回転によって、前記引き
外しシリンダーと直線状ウェブ収容部分との間の概接線
から下流に、繊維ウェブをその引き外しシリンダーの外
周面に保持する傾向がある吸引気流が造られる。この結
果、もし吸引領域のその始点が前記概接線から下流に配
置されている場合には、繊維ウェブが概接線を越えて引
き外しシリンダーの外周面に継続的に巻き付き、その吸
引領域から離れて行く傾向がある。これによって、第1
に、ウェブが引き外しシリンダーの外周面から益々引き
外され難くなり、第2に、もしウェブの移送が概接線を
越えて行われる場合、コンベア・ベルト上へのウェブの
移送によって引き外しシリンダーとコンベア・ベルトと
の間でウェブに翻動を起こす危険が持続する傾向があ
り、その結果ウェブの粘着力が損害を受ける。擾乱作用
は、特に引き外しシリンダーの回転によって概接線から
下流で造られ、主に概接線から下流の、引き外しシリン
ダーの外周面と直線状ウェブ収容部分との間に位置して
いるギャップで知覚される。その理由は、ウェブがコン
ベア・ベルトの表面から持ち上げられる危険を回避する
ために、吸引領域を概接線から、少なくとも引き外しシ
リンダーの半径に等しい距離に渡って伸長させることが
好ましいためである。
【0022】吸引領域が概接線から上流に位置している
とき、その吸引領域の始点では、吸引気流が引き外しシ
リンダーによる加工シリンダーからのウェブの取り出し
を妨害しないようにされることが不可欠である。種々の
解決方法を検討することが可能であり、概接線から上流
に位置している吸引領域の部分での吸引気流の力を抑制
することが可能である。また、コンベア・ベルトと、ウ
ェブが引き外しシリンダーによって引き外されるその吸
引領域との間に導流板を介在させ、その導流板によって
吸引気流がカード機の最後尾加工シリンダーと引き外し
シリンダーとの間の合流領域内にウェブをもたらそうと
するのを防止することが可能である。それにもかかわら
ず、引き外しシリンダーによりウェブが加工シリンダー
から引き外される妨害の危険を回避するために、概接線
とこの概接線から上流に位置している吸引領域の始点と
の距離が引き外しシリンダーの半径より小さくなるよう
にすることが好ましい。
【0023】吸引手段によって造られる吸引領域は、一
定ではなく、吸引力が吸引領域の間で連続的或いは準連
続的に最高値にまで増加し、その後吸引領域の終点に向
かって連続的に減少することが有利である。その様な状
況の下では、吸引領域内の吸引力の最高値は概接線で位
置するレベルであり、それ以外でその概接線から下流で
はそのレベルから僅か引き外しシリンダーの半径にまで
遠ざかる。
【0024】そのような一様でない吸引領域を得る為
に、前記直線状ウェブ収容部分の移動方向と実質的に直
交方向に配置された吸引スロットによって分離されてい
る2個の収斂傾斜面によって構成され、ウェブの一部の
直線状ウェブ収容部分に対面するように位置する吸引面
を有する吸引ボックスを使用することが好ましい。その
吸引スロットは最高の吸引領域に対応し、前記傾斜面に
よって前記吸引力が次第に消失され、且つ、その漸減の
変化勾配はそれら収斂傾斜面の傾きに依存している。
【0025】カード機が少なくとも2個の、各々が本発
明の装置に装着された排出路を包含するときは、それら
装置のうちの一つのコンベア・ベルトの一つの上でそれ
らウェブを重合することが極めて容易になる。従って、
本発明はまた、引出し口に本発明の少なくとも2個の装
置が装着され、それぞれの引き外しシリンダーからもた
らされるウェブを重合するように編成されたカード機を
提供する。
【0026】特に、本発明の第1の実施例では、カード
機はその引出し口に双方の装置に共通する単一のコンベ
ア・ベルトを装着されている。
【0027】特に、本発明の第2の実施例では、各装置
が固有のコンベア・ベルトを有し、第1コンベアが第1
ウェブを第2コンベアのベルトを覆い且つそのベルトに
沿って載置するようにその第1ウェブを第2コンベアの
ベルトへ搬送し、且つ、前記第1ウェブが前記第2コン
ベアによって搬送されているウェブ上に載置されるよう
にする前記第2コンベアの吸引手段がそれらコンベアの
2個のベルトの間の合流領域(28)に装着されてい
る。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、カード機の最後尾加工シ
リンダー1を、最後尾加工シリンダー1の外周面に巻き
付けらている繊維ウェブ2が排出され続いて高速で搬送
されるようにする装置3と共に示す。
【0029】装置3は、引き外しシリンダー4、コンベ
ア・ベルト5及び吸引ボックス6によって構成されてい
る。引き外しシリンダー4は最後尾加工シリンダー1に
隣接し、その回転軸7の周りに最後尾加工シリンダー1
の回転方向と同方向にその回転速度と同速度で駆動され
る。引き外しシリンダー4の外周面には楔状スパイクを
有する被覆体8が設けられている。コンベア・ベルト5
は多数の鑽孔を持ち、その結果通気可能な状態のベルト
を有する。このベルトの直線状ウェブ収容部分9が図1
に直線で図示されており、このベルトは引き外しシリン
ダー4の外周面の近傍をその引き外しシリンダー4の回
転軸7と直交方向に通過する。このベルトもまた引き外
しシリンダー4の回転方向と同方向に引き外しシリンダ
ー4の周速と同速度で駆動される。
【0030】図1の実施例では、コンベア・ベルト5の
直線状ウェブ収容部分9は水平面に対して上向きに角度
αで傾斜している。この傾斜角は、主に本カード機のメ
イン・ドラム(図示せず)に対してコンベア・ベルト5
が占めるスペースに関連する問題によって決められ、且
つ、この傾斜角はそのメイン・ドラムに対する最後尾加
工シリンダー1の位置に関係し、更に最後尾加工シリン
ダー1に対する引き外しシリンダー4の位置にも関係し
ている。従って、この傾斜角は事実上図2Cに示されて
いるカード機に例示されているようにαから0の間の値
を取ることができる。
【0031】直線状ウェブ収容部分9と引き外しシリン
ダー4の外周面、即ちこの場合被覆体8の楔状スパイク
との間のスペースは、図1に距離eで表されている。引
き外しシリンダー4の回転軸7の位置は、距離eがウェ
ブの厚みの関数として調整可能とされるように直線状ウ
ェブ収容部分9と直交方向に調整可能にされることが好
ましい。吸引ボックス6は、コンベア・ベルト5の直線
状ウェブ収容部分9の他方側で引き外しシリンダー4と
対面するように位置されていて、引き外しシリンダー4
とコンベア・ベルト5の直線状ウェブ収容部分9との間
に幅Lを持つ吸引領域10を形成し、直線状ウェブ収容
部分9が「概接線」と称されるラインTに沿う引き外し
シリンダー4と殆ど接線方向になっている。
【0032】図1の実施例では、吸引領域10は概接線
から距離dの上流(コンベア・ベルト5の移動方向Dに
関して上流)位置で開始してその概接線から距離d’の
下流位置に伸長している。
【0033】繊維ウェブ2が引き外しシリンダー4と接
する位置にもたらされると、この繊維ウェブ2は引き外
しシリンダー4の楔状スパイクによって最後尾加工シリ
ンダー1の外周面から排出される。従って、繊維ウェブ
2は点Aから開始して転移され、引き外しシリンダー4
の外周面に付着する。この付着力はこのケースでは主に
被覆体8の楔状スパイクに負うものであるが、しかし引
き外しシリンダー4が回転しているときは引き外しシリ
ンダー4の外周面で生成される表層気流にも負うもので
ある。この空気流は、図1に概接線から下流に矢印Fに
より表されている。
【0034】平坦な面のシリンダーを引き外しシリンダ
ーとして使用することができる。そのような状況の下で
は、付着力は主にその表層気流に負うこととなろう。ま
た、本発明の状況では、引き外しシリンダーとして鑽孔
吸引シリンダーを使用する試みも可能である。楔状突起
被覆等を有する引き外しシリンダーを使用する利点は、
それによってウェブがそのシリンダーによって取り除か
れる信頼度が増大することである。それと比肩する信頼
度は、全周に渡る縦溝を有する引き外しシリンダーによ
って得ることが可能であろう。
【0035】繊維ウェブ2が吸引領域10の始点に達す
ると、この繊維ウェブ2は重力と吸引ボックス6により
造られ直線状ウェブ収容部分9を透過する吸引気流との
複合効果の下で、点Bで引き外しシリンダー4の外周面
から排出される。その結果、繊維ウェブ2は実質的に概
接線で直線状ウェブ収容部分9上に載置されるようにな
り、吸引領域10の終点までの途上の全部で直線状ウェ
ブ収容部分9の表面上に保持される。上記距離eは、特
に繊維ウェブ2の重量或いは引き外しシリンダー4の回
転によって生成される空気流の影響の下では、繊維ウェ
ブ2が引き外しシリンダー4の外周面からコンベア・ベ
ルト5へ通過している間に繊維ウェブ2が変形を受けな
いようにするために十分小さくなければならない。ま
た、コンベア・ベルト5の移動方向Dの移動によってコ
ンベア・ベルト5の表面に薄い空気層が生じ、それがコ
ンベア・ベルト5と同速度で同方向に流れていくことを
強調することが重要である。この薄い空気層と引き外し
シリンダー4によって生成された吸引気流とが、概接線
から上流で引き外しシリンダー4と直線状ウェブ収容部
分9との間のスペースに擾乱領域を生じ、この擾乱領域
は繊維ウェブ2を直線状ウェブ収容部分9から持ち上げ
る傾向がある。その理由は、擾乱領域がもはや感じられ
れなくなるように吸引領域が十分に遠くまで伸長するこ
とがその吸引領域にとって好ましいからであり、且つ、
実際にその理由は吸引領域10の終点と概接線との間の
距離d’が少なくとも引き外しシリンダー4の半径rに
等しいことが好ましいからである。
【0036】この擾乱領域を過ぎると、繊維ウェブ2は
コンベア・ベルト5の移動によって生成される薄い空気
層による直線状ウェブ収容部分9の表面に対するスリッ
プ無しに駆動される。繊維ウェブ2の速度は従ってコン
ベア・ベルト5の速度と同一である。また、この速度は
引き外しシリンダー4の周速とも同一であるから、繊維
ウェブ2は伸張を受けることが無い。実際には結果とし
て得られるウェブの品質及び粘着力に有害なウェブの組
織の何らかの変化を生じさせる変化量無しに、コンベア
・ベルト5の線速と引き外しシリンダー4の周速との間
に2%までの速度変動を容認することが可能である。
【0037】図1の実施例では、吸引ボックス6は、実
質的にV字状を為し、且つコンベア・ベルト5の直線状
ウェブ収容部分9の移動方向Dと直交方向に位置する吸
引スロット12によって分離されている2個の収斂傾斜
面11a及び11bで構成されている吸引面を有する。
この吸引面は、コンベア・ベルト5と引き外しシリンダ
ー4との間の吸引領域が繊維ウェブ2の縁辺へ伸長する
ように繊維ウェブ2の全幅に渡って伸長することが好ま
しい。吸引ボックス6は、点Bから最大値に増大しその
後その吸引領域の終点に向かって減少するように吸引力
が変化する領域を形成する働きをする。従って、吸引ボ
ックス6によって生成されコンベア・ベルト5の直線状
ウェブ収容部分9を透過する吸引気流の速度は吸引スロ
ット12の位置レベルで最高値になる。
【0038】なお、引き外しシリンダー4からコンベア
・ベルト5の直線状ウェブ収容部分9への繊維ウェブの
移動に関する上記説明から、吸引領域10が少なくとも
引き外しシリンダー4の外周面への繊維ウェブの付着力
を補償し、且つ概接線から下流で造られる擾乱の影響を
補償することが可能である必要が有ることが理解される
であろう。この吸引領域10の特性は主に使用される引
き外しシリンダーのタイプ、当該繊維ウェブの重量、及
び直線状ウェブ収容部分9の傾き角αに依存する。
【0039】特別な実施例では、楔状スパイクを有する
シリンダーの半径rが80mmとされ、吸引ボックス6
は、距離dが約20mmとされ、距離d’が実質的に上記
半径rと等しくされ、引き外しシリンダー4と吸引スロ
ット12の位置レベルでの直線状ウェブ収容部分9との
間で測定した吸引気流の速度が1メートル/秒(m/s )
から2m/s の範囲内の値とされ、上記傾き角αの絶対値
が0゜から90゜に渡って自由に変化する値とされ、距
離eが0mmから50mmの範囲に渡って調整可能な値とさ
れるように位置に置かれた。この特別な実施例を実行す
ることによって、50グラム/平方メートル( g/m2
から100g/m2の範囲の重量を持つウェブについて、最
高で300m/min の速度で、カード機の引出し口からウ
ェブを排出し、且つ搬送することができたが、それにも
かかわらずウェブの等方性機械特性が維持された。指標
としては、10 g/m2 の重量のウェブの厚みEは約5mm
であった。
【0040】本発明の状況では、当然、上記構成の吸引
ボックス6を何らかの適当な吸引手段と取り替えること
が可能である。特に、吸引スロット12から上流及び下
流へ異なる吸引勾配を持ち、その量が上記2個の収斂面
11a及び11bに対して異なる傾斜を持つ吸引領域を
造る吸引ボックスを想起することが可能である。
【0041】本カード機が運転を開始したとき、定常運
転状態に達するまでは、そのカード機が生成する繊維ウ
ェブは厚みが少なく且つ重量が低いものである。従っ
て、その繊維ウェブが引き外しシリンダー4の外周面に
巻き付く危険を回避するために、カード機の運転開始時
に、且つ本発明の状況においては、カード機が定常運転
状態に達し且つそのカード機が生成する繊維ウェブが所
望の重量及び厚み特性を有するまで、吸引ボックス6に
よって造られる吸引気流を増加させることが可能であ
る。
【0042】図2、図3及び図4は、2個の繊維ウェブ
が生成され重合されるようにする本カード機の引出し口
構成の3個の実施例を示している。これらの図面におい
て、カード機のメイン・ドラムには参照番号13が与え
られている。上方の第1排出路は逆転ドラム14、コー
マ・シリンダー15、及び2個の連続するコンデンサ・
シリンダー16及び17によって構成され、下方の第2
排出路は逆転ドラム18及びコーマ・シリンダー19に
よって構成されている。これら2個の排出路の各々が図
1に示されているもの同様なそれぞれの装置20及び2
1と装着している。各装置の引き外しシリンダー及び吸
引ボックスにはそれぞれ参照番号22及び23が付さ
れ、上方の排出路中の最後のシリンダー17と下方の排
出路中のコーマ・シリンダー19は図1に示されている
装置の最後尾加工シリンダー1に相当する。
【0043】図2及び図3の2つの例では、両方の排出
路に対して単一のコンベア・ベルトが使用されている。
図2Aの例では、そのコンベア・ベルトは上記2個の装
置から2個の繊維ウェブを収容するために使用される直
線部分24を有する。従って、下方の排出路からの第1
繊維ウェブは前記直線部分24により、上方の排出路に
関連する装置20の吸引ボックス23によって造られた
吸引領域の引出し口へ搬送される。この吸引領域で、上
方の排出路からの第2繊維ウェブが第1繊維ウェブに重
合され、上記吸引ボックスによって生成された吸引気流
は、下方の排出路からの第1繊維ウェブを直線部分24
の表面上に保持する働きと上方の排出路からの第2繊維
ウェブを排出してそれを第1繊維ウェブに重合するよう
にする働きとの双方の働きを持っている。
【0044】図3の例では、上方の排出路に属する装置
20の引き外しシリンダー22及び吸引ボックス23が
コンベアのベルトの方向変化点から直ぐ下流の位置でそ
のコンベア・ベルトの直線部分25の両側に配置されて
いる。この変形例は、コンベアが方向を変化するときに
繊維ウェブが緩む危険を回避する利点を有する。下方の
排出路からの第1繊維ウェブがこの方向変化点に達する
と、その第1繊維ウェブは、その方向変化点から直ぐ下
流に吸引ボックス23が存在しているので、コンベアの
面に保持される。
【0045】図4に示される第3の例では、各装置20
及び21が固有のコンベア・ベルト26、27を有して
いる。それら装置20及び21の各々における引き外し
シリンダー22は最後尾コンデンサ・シリンダー17及
びコーマ・シリンダー19のそれぞれの下に実質的に垂
直に位置している。コンベア・ベルト27は水平であ
る。コンベア・ベルト26は下方に傾斜し、上方の排出
路からの繊維ウェブがコンベア・ベルト27の表面に運
ばれるようにしている。従って、本カード機からの2個
の繊維ウェブが2個のコンベア・ベルト26及び27の
間の合流領域28で重合される。この合流領域28には
また、最初、下方の排出路からの第1繊維ウェブをそれ
ら2個のウェブが重合される間コンベア・ベルト27の
表面に保持し、次にコンベア・ベルト26によって搬送
された繊維ウェブをコンベア・ベルト27上に載置する
機能を持つ吸引手段29が更に設けられている。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ウェブ
の組織を変化させること無く、特にウェブを伸張させる
こと無くカード機の引出し口から繊維ウェブを排出し且
つ搬送することが可能であり、その結果、得られた繊維
ウェブの品質を劣化させること無くカード機の処理量を
促進することができる効果が得られる。
【0047】なお、特許請求の範囲に記載した参照符号
は発明の理解を容易にするためのものであり、特許請求
の範囲を制限するように理解されるべきものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】カード機の最後尾加工シリンダーを示し、繊維
ウェブがその加工シリンダーの外周面から引き外される
ようにする本発明の装置を示す図である。
【図2】本発明の2個の装置が装着され、共通のコンベ
ア・ベルトを共有するカード機の一つの状態を示す図で
ある。
【図3】本発明の2個の装置が装着され、共通のコンベ
ア・ベルトを共有するカード機の別の状態を示す図であ
る。
【図4】本発明の2個の装置が装着され、各装置が固有
のコンベア・ベルトを持ち、それらが本カード機からも
たらされるウェブを重合するように編成されているカー
ド機を示す図である。
【符号の説明】
1 最後尾加工シリンダー 2 繊維ウェブ 3 装置 4 引き外しシリンダー 5 コンベア・ベルト 6 吸引ボックス 7 回転軸 8 被覆体 9 直線状ウェブ収容部分 10 吸引領域 11a 収斂面 11b 収斂面 12 吸引スロット 13 カード機 14 逆転ドラム 15 コーマ・シリンダー 16 コンデンサ・シリンダー 17 最後尾コンデンサ・シリンダー 18 逆転ドラム 19 コーマ・シリンダー 20 装置 21 装置 22 引き外しシリンダー 23 吸引ボックス 24 直線部分 25 直線部分 26 コンベア・ベルト 27 コンベア・ベルト 28 合流領域 29 吸引手段 A 点 B 点 D 移動方向 E 厚み F 気流 L 幅 T 概接線 d 距離 d’ 距離 e 距離 r 半径 α 角度

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード機の最後尾加工シリンダー(1)
    に隣接する引き外しシリンダー(4)と、吸引手段と、
    前記吸引手段と前記引き外しシリンダー(4)との間に
    介在され且つ通気性のベルトを有するコンベア・ベルト
    (5)とを具備し、前記カード機の引出し口から繊維ウ
    ェブ(2)を排出し且つ移送するの装置において、 前記コンベア・ベルトが前記繊維ウェブ(2)を収容す
    るための直線状ウェブ収容部分(9)を有し、 前記直線状ウェブ収容部分(9)が前記引き外しシリン
    ダー(4)の近傍を実質的に前記引き外しシリンダー
    (4)の周速と等しい線速で前記引き外しシリンダー
    (4)の回転軸(7)と直交する方向に通過し、 前記繊維ウェブ(2)がその組織に顕著な変質を受ける
    こと無く前記引き外しシリンダー(4)から概接線
    (T)方向に排出されて前記コンベア・ベルト(5)の
    前記直線状ウェブ収容部分(9)上に載置されるよう
    に、前記吸引手段が前記引き外しシリンダー(4)と前
    記ベルトの前記直線状ウェブ収容部分(9)との間にそ
    れらが殆ど接線方向に接触する概接線(T)の吸引領域
    を造ることを特徴とするカード機の引出し口から繊維ウ
    ェブを排出し且つ搬送する装置。
  2. 【請求項2】 前記引き外しシリンダー(4)の外周面
    と前記直線状ウェブ収容部分(9)との間の距離が調整
    可能であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記直線状ウェブ収容部分(9)と前記
    引き外しシリンダー(4)の外周面との間の距離eが好
    ましくは前記繊維ウェブ(2)の厚みEに等しいか或い
    は僅か大きい距離であることを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引手段が、前記引き外しシリンダ
    ー(4)と前記直線状ウェブ収容部分(9)との間に、
    少なくとも前記繊維ウェブ(2)の全幅以上に伸長し、
    且つ、前記引き外しシリンダー(4)と前記直線状ウェ
    ブ収容部分(9)の間の概接線(T)或いは前記直線状
    ウェブ収容部分(9)の移動方向(D)に対し前記概接
    線(T)から上流で開始し、且つ、前記概接線(T)か
    ら下流へ少なくとも前記引き外しシリンダー(4)の半
    径r以上に渡って伸長する吸引領域(10)を造ること
    を特徴とする、請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記概接線(T)と前記吸引領域(1
    0)の始点との間の距離dが前記引き外しシリンダー
    (4)の半径r未満であることを特徴とする、請求項4
    に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引手段は、吸引量が前記吸引領域
    (10)の始点から連続的或いは実質的に連続的に最大
    値に増加し、その後、前記吸引領域(10)の終点へ連
    続的或いは実質的に連続的に減少する変動吸引の吸引領
    域(10)を造るように設計されていることを特徴とす
    る、請求項4または5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記吸引手段が、前記直線状ウェブ収容
    部分(9)に対面するように位置している吸引面を持
    ち、前記直線状ウェブ収容部分(9)の前記移動方向と
    直交方向に伸長する吸引スロットにより互いに分離され
    ている2つの収斂傾斜面(11a,11b)によって構
    成されている吸引ボックス(6)を具備することを特徴
    とする、請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記引き外しシリンダー(4)がその外
    周面に楔状(二等辺三角形)突起被覆が嵌合されるか或
    いはその外周面に縦溝を包含し、それによって、前記最
    後尾加工シリンダー(1)上の繊維ウェブの付着力より
    少ない付着力を使用しながらも前記繊維ウェブ(2)が
    排出されるようにしたことを特徴とする、請求項1乃至
    7の何れか一つに記載の装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか一つに記載され
    ている少なくとも2個の装置(20,21)がその引出
    し口に嵌合され、それらの2個の引き外しシリンダー
    (22)からもたらされる2個の繊維ウェブを重合する
    ように編成されていることを特徴とするカード機。
  10. 【請求項10】 引出し口に、双方の装置(20,2
    1)に共通な単一のコンベア・ベルトが装着されている
    ことを特徴とする、請求項9に記載のカード機。
  11. 【請求項11】 各装置がその固有のコンベア・ベルト
    を有し、即ち、第1コンベア(26)が第1ウェブを第
    2コンベア(27)のベルトを覆い且つそのベルトに沿
    って載置するようにその第1ウェブを第2コンベア(2
    7)のベルトへ搬送し、且つ、前記第1ウェブが前記第
    2コンベア(20)によって搬送されているウェブ上に
    載置されるようにする前記第2コンベア(27)の吸引
    手段(29)がそれらコンベアの2個のベルトの間の合
    流領域(28)に装着されていることを特徴とする、請
    求項9に記載のカード機。
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