JPH08209018A - ピロロ[3,4−c]ピロールとキナクリドンとの顔料固溶体 - Google Patents

ピロロ[3,4−c]ピロールとキナクリドンとの顔料固溶体

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JPH08209018A
JPH08209018A JP7250466A JP25046695A JPH08209018A JP H08209018 A JPH08209018 A JP H08209018A JP 7250466 A JP7250466 A JP 7250466A JP 25046695 A JP25046695 A JP 25046695A JP H08209018 A JPH08209018 A JP H08209018A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】二成分系顔料固溶体および三成分系顔料固溶体
を提供する。 【解決手段】二成分系顔料固溶体は、1、4−ジケト−
3、6ジフェニル−ピロロ[3,4−c]ピロール35
乃至45重量パーセントと1、4−ジケト−3、6−ビ
ス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロ
ール55乃至65重量パーセントとからなる二成分系固
体化合物である。三成分系顔料固溶体は、上記の二成分
系固体化合物がホストであり、30重量パーセントまで
のジ置換キナクリドン顔料がゲストである、ゲスト−ホ
スト固溶体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、二成分系および三成分系顔料固
溶体に関する。本発明による三成分系固溶体はゲスト−
ホスト型固溶体であり、下記式
【化1】 の1、4−ジケト−3、6−ジフェニル−ピロロ[3,
4−c]ピロール(非置換DPPと略称する)と、下記
【化2】 の1、4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニ
ル)−ピロロ[3,4−c]ピロール(ジクロロDPP
と略称する)と、ジ置換キナクリドン顔料、特に2、9
−ジクロロキナクリドン、2、9−ジメチルキナクリド
ンまたは2、9−ジフルオロキナクリドンとからなる。
ホストとして機能する二成分系固体化合物は非置換DP
P35乃至45重量%とジクロロDPP55乃至65重
量%とからなる。さらに本発明は、これらの固溶体およ
び固体化合物の製造方法ならびにこれらの固溶体および
固体化合物の顔料としての使用に関する。
【0002】一般的に、多成分顔料がその複数成分の物
理的混合物のX線回折図とは異なるX線回折図を示す場
合には、その顔料は固溶体と呼ばれる。固溶体には明瞭
に区別される主として2つの型が存在する。すなわ
ち、”ゲスト−ホスト”型固溶体と”固体化合物”型固
溶体との2つのタイプである。”ゲスト−ホスト”型固
溶体は、その固溶体のX線回折図が、固溶体成分のうち
の”ホスト”と呼ばれる成分の1つのX線回折図と実質
的に同じである固溶体である。ホスト成分は、他の成分
すなわち”ゲスト”をその結晶格子の中に受容するとい
われる。”固体化合物”は、2つの成分が互いに連携し
て、それら2つの成分のいずれの成分または物理的混合
物のX線回折図とは異なる1つのX線回折図をつくり出
している固溶体である。
【0003】キナクリドンの固溶体および固体化合物
は、それらの顔料特性が当該技術分野において公知であ
る。キナクリドン固溶体および固体化合物は米国特許第
3160510号明細書に記載されている。また、ジケ
ト−ピロロ[3,4−c]ピロール(DPP)系の顔料
の2つまたはそれ以上を含有する固溶体ならびにそれら
の顔料特性も、当該技術分野において公知であり、米国
特許第4783540号明細書に概括的に開示されてい
る。DPP系顔料と、他のクラスの顔料たとえばキナク
リドンまたはキナクリドンキノンとを含有する固溶体が
米国特許第4810304号明細書に記載されている。
【0004】本発明は、非置換DPPとジクロロDPP
とが、非置換DPP約35乃至45重量%そしてジクロ
ロDPP約55乃至65重量%という狭い重量比範囲内
において、二成分系固体化合物を形成するという発見に
基づいている。さらに本発明は、二成分系の非置換DP
P/ジクロロDPP固体化合物が、その結晶格子内にジ
置換キナクリドン顔料を容易に受容し、該二成分系固体
化合物がホストである三成分系”ゲスト−ホスト”固溶
体を形成するという発見に基づいている。三成分系固溶
体を形成する特に有用なジ置換キナクリドン顔料は、
2、9−ジクロロキナクリドン、2、9−ジメチルキナ
クリドンおよび2、9−ジフルオロキナクリドンであ
る。これらの二成分系固溶体顔料および三成分系固溶体
顔料は、溶剤型塗料系および水性塗料系の両者に特に有
用である。
【0005】本発明の二成分系および三成分系固溶体
は、塗料系においてペリレン顔料、二無水ペリレンテト
ラカルボン酸の代替物として適当である。これは非常に
意味のあることである。なぜならば二無水ペリレンテト
ラカルボン酸は水性塗料に使用された場合には不安定で
あるが、本発明の固溶体は水性塗料内における使用に適
するからである。したがって、本発明の固溶体は、ペリ
レン顔料の水性塗料における使用不適によって生じた穴
を埋める。したがって、本発明は二成分系および三成分
系顔料固溶体に関する。
【0006】本発明による二成分系固溶体は、1、4−
ジケト−3、6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロ
ール(非置換DPP)約35乃至45重量%と1、4−
ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ
[3,4−c]ピロール(ジクロロDPP)約55乃至
65重量%とからなる二成分系固体化合物である。本二
成分固体化合物は、そのX線回折図中の約5.9,特に
5.9±0.1の2θ2倍照角に対応する新しい強いピ
ークによって特徴づけられる。本二成分系固体化合物の
X線回折図は、5.9±0.1,11.8±0.1,1
3.9±0.1、15.0±0.1、17.8±0.
1、18.2±0.1、23.5±0.1、24.1±
0.1および27.3±0.1の2θ2倍照角に対応す
るピークを有している。
【0007】本発明は三成分系固溶体にも関する。本発
明による三成分系固溶体は、非置換DPP約35乃至4
5重量%とジクロロDPP約55乃至65重量%とから
なる上記二成分系固体化合物であるホスト70乃至9
9.9重量%と、ジ置換キナクリドン顔料であるゲスト
0.1乃至30重量%とから構成されているゲスト−ホ
スト型固溶体である。本三成分系固溶体は二成分系固体
化合物がホストであるゲスト−ホスト型固溶体であるか
ら、その二成分系固体化合物と三成分系固溶体との両者
はほぼ同じX線回折図を有する。すなわち、二成分系固
溶体ホストの5.9における2θ2倍照角のピークに対
応する強ピークを有している。しかしながら、三成分系
固溶体の場合には、そのピークはやや広く5.9±0.
3の範囲、通常は5.9±0.2の範囲内に見られる。
同じく、三成分系固溶体は5.9,11.8,13.
9,15.0,17.8,18.2,23.5,24.
1,27.3の2θ2倍照角において二成分系固溶体に
見られるピークに対応するピークを有する。そして各ピ
ークは±0.3の2θ2倍照角、好ましくは±0.2の
2θ2倍照角の範囲内で変動する。約5.9の2θ2倍
照角におけるX線回折ピークは、特に本二成分系および
三成分系固溶体の特徴である。
【0008】ジ置換キナクリドン顔料、特に2、9−置
換および4、11−置換キナクリドン顔料は顔料の技術
分野において公知である。特に有用な三成分系固溶体
は、ジ置換キナクリドンが2、9−ジクロロキナクリド
ン、2、9−ジメチルキナクリドン、2、9−ジフルオ
ロキナクリドンからなる群より選択された2、9−ジ置
換キナクリドンであるものである。ジ置換キナクリドン
顔料として2、9−ジクロロキナクリドンまたは2、9
−ジフルオロキナクリドンを含有している三成分系固溶
体の場合には、ピークは通常ホストの二成分系固溶体に
おけるピークと同じ範囲内、すなわち5.9±0.1の
2θ2倍照角の範囲内に見られる。同じことが、ジ置換
キナクリドン顔料として2、9−ジメチルキナクリドン
を含有している三成分系固溶体の場合にも一般的に言え
るが、しかし5.9の2θ2倍照角におけるピークは、
通常は2、9−ジメチルキナクリドン顔料の濃度が高く
なるにつれて幾分より低い2倍照角の方へシフトされ
る。たとえば、ジクロロDPP/非置換DPP/2、9
−ジメチルキナクリドン顔料を54/36/10の重量
比で含有する組成物においては、その第1のピークは
5.8の2θ2倍照角において出現する。重量比がジク
ロロDPP42部/非置換DPP28部/2、9−ジメ
チルキナクリドン30部に変化すると、その第1のピー
クは5.7の2θ2倍照角へシフトする。一般的にいっ
て、ジ置換キナクリドン顔料の濃度が高くなるにつれ
て、より透明、より小粒度の三成分系固溶体となる。透
明度の増加は、5.9の2θ2倍照角におけるピークの
1/2 高の幅(β1/2 )(半値幅)の増加に関係してい
る。すなわちβ1/2 の増加は、より透明な顔料を示す。
【0009】本発明の特に有用な三成分系ゲスト−ホス
ト固溶体は、ジ置換キナクリドン顔料を10乃至25重
量%、特に2、9−ジクロロキナクリドン、2、9−ジ
フルオロキナクリドンまたは2、9−ジメチルキナクリ
ドンを10乃至25重量%含有する。格別に有用な実施
態様においては、本三成分系ゲスト−ホスト固溶体はジ
置換キナクリドン顔料を10乃至25重量%、そして非
置換DPP約40重量%とジクロロDPP約60重量%
とからなる二成分系固溶体を75乃至90重量%含有す
る。
【0010】多くの他の顔料と同様に、本発明の二成分
系および三成分系固溶体顔料の両者は、自動車用および
他の仕上げ塗料系あるいはその他の各種の用途において
顔料性能を向上させる公知方法によって、有利に表面処
理される。本発明の二成分系および三成分系固溶体顔料
の両者は、顔料組成物の成分として有利に使用される。
一般的に、顔料組成物は、本固溶体のほかに、さらにフ
ロキュレーション防止剤、分散剤、粘度調節剤、組織改
良剤からなる群より選択された少なくとも1種の付加的
成分を含有する。
【0011】キナクリドンスルホン酸またはその塩、D
PPスルホン酸およびその塩、ピラゾリルメチルキナク
リドン、2−フタルイミドメチルキナクリドンおよびそ
の他の類似の誘導体がフロキュレーション防止添加剤と
して適当である。本顔料組成物に分散剤として特に適当
なものは、重合体分散剤、特にポリウレタン型重合体分
散剤である。
【0012】適当な粘度調節剤の例として下記のものが
ある:キナクリドンスルホン酸、ジケトピロロピロール
スルホン酸、ピラゾリルメチルキナクリドン、ピラゾリ
ルメチルジケトピロロピロール、ジメチルアミノプロピ
ルキナクリドンモノスルホンアミド、ジメチルアミノプ
ロピルキナクリドンジスルホンアミド、フタルイミドメ
チルキナクリドン、フタルイミドメチルDPP、および
これらの混合物、これらの酸の塩。特に好ましい粘度調
節剤はキナクリドンスルホン酸またはその塩、特にアル
ミニウム塩、およびピラゾリルメチルキナクリドンおよ
びこれらの混合物である。任意の組織改良剤が、プラス
チック系における分散性と顔料性能とを向上させるため
に、本発明の顔料組成物の付加的成分として適してい
る。特に適当な組織改良剤は、アビエチン酸のカルシウ
ム塩である。
【0013】本発明の二成分系および三成分系固溶体、
ならびに該二成分系および三成分系固溶体を含有する顔
料組成物は、高分子有機材料を着色するための顔料とし
て特に有用である。したがって、本発明はさらに高分子
有機材料の着色方法をも包含し、その方法は本発明の二
成分系および三成分系固溶体の有効着色量を高分子有機
材料中に配合することを特徴とする。一般的に、有効着
色量とは、最終被着色材料に所望の色学的特性をもたら
す任意の量である。通常、顔料の有効着色量は約0.0
05乃至30重量%、好ましくは0.01乃至10重量
%である。
【0014】本発明の二成分系および三成分系固溶体は
塗料、特に溶剤型塗料および水性塗料として使用される
高分子有機材料を着色するために特に好適である。アク
リル、アルキド、ポリエステル、ポリウレタンならびに
これらの組み合わせが、高分子有機材料として特に有用
である。本二成分系および三成分系固溶体は塗料、特に
自動車用仕上げ塗料に使用した場合には卓越した着色
力、優秀な耐久性、特別に高い彩度を有している。本発
明の固溶体はプラスチック、特にポリ塩化ビニル、ポリ
オレフィンたとえばポリエチレンおよびポリプロピレン
を着色するためにも有用である。上記の高分子有機材料
着色方法においては、前述のごとき顔料組成物の形で、
特に付加的成分として粘度調節剤、フロキュレーション
防止剤および/または組織改良剤を含有する顔料組成物
の形で、本二成分系および三成分系固溶体を使用するの
が有利である。
【0015】本発明による二成分系および三成分系固溶
体は、その固溶体の各成分に対応する大きな粒度の粗製
顔料から出発して、酸沈殿または摩砕によって都合よく
製造される。酸沈殿法においては、本固溶体の各成分を
高濃度の、たとえば濃硫酸またはリン酸に溶解し、そし
て次にこの酸溶液を適当な沈殿溶剤、好ましくは水の中
に入れることによって沈殿される。熟成後、固溶体を常
用法によって、たとえば濾過によって単離し、そして乾
燥する。好ましくは、本固溶体は次のような摩砕法によ
って製造される。すなわち、非置換DPPとジクロロD
PPとからなる二成分混合物、または非置換DPP、ジ
クロロDPPおよびジ置換キナクリドン顔料からなる三
成分混合物を5乃至30時間、たとえば15時間以上の
長時間、特に24時間またはそれ以上にわたって常用の
分散摩砕法によって摩砕する。必要な摩砕時間は粗製顔
料の粒度によって変わり、粒度が大きいほど摩砕時間は
長い。特に適当な分散摩砕法においては、少量の有機溶
剤または摩砕助材を加えて、または加えないで、摩砕媒
質として乾燥塩を1:4の顔料対塩の割合で使用する。
かかる摩砕に使用される乾燥塩の例は、塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウムまたは硫酸アルミ
ニウムであり、結晶水を含むものでも含まないものでも
よい。たとえば、顔料成分混合物各10部に対して硫酸
アルミニウム水和物40部を使用する。摩砕媒質中に少
量の有機溶剤、たとえば高沸点炭化水素や二塩基酸、特
にコハク酸ジメチルおよび/またはグルタール酸ジメチ
ルを含有させると有利となることがある。摩砕助材の例
は、金属、ガラスまたはセラミックの玉、プラスチック
の顆粒、あるいは砂粒である。摩砕の処方には、場合に
よっては、さらに界面活性剤を添加する。有用な界面活
性剤の例は、ドデシルベンゼンスルホン酸のイソプロピ
ルアンモニウム塩またはデシルトリメチルアンモニウム
クロライドである。仕上げ工程は、顔料と塩との混合物
の摩砕助材からの分離除去、希酸による抽出、および濾
過による顔料に単離を包含する。
【0016】本発明による二成分系および三成分系固溶
体は、また別の方法、すなわち顔料成長方法(pigment d
evelopment procedures)によっても製造される。この方
法においては、各成分をサブ顔料粒度まで予備摩砕し、
そして次に結晶成長工程にかける。予備摩砕は、各成分
の95乃至50部を上記した塩の5乃至50部と一緒に
摩砕する簡単な工程である。結晶成長工程は、一般に熟
成工程とよばれている。すなわち、この予備摩砕−熟成
工程においては、予備摩砕された顔料を、任意に酸また
は塩基の存在下において熟成する。たとえば、小さな粒
度の顔料を、水、水と混和性であるが明瞭な第2相を形
成する溶剤たとえばペンタノール、と塩基たとえば水性
水酸化ナトリウムとの混合物を使用して容易に結晶化さ
せうる。顔料結晶成長の程度は、熟成の時間と温度とに
よって変わる。したがって、本発明はさらに、固溶体の
各成分を予備摩砕し、そして次に予備摩砕された成分の
混合物を結晶成長工程にかけることを特徴とする二成分
系または三成分系固溶体の製造方法にも関する。本発明
を、以下の実施例によってさらに説明する。これら実施
例は本発明を限定するものではない。実施例中の部はす
べて重量部である。
【0017】実施例1 摩砕材として鋼玉(1500g,直径1.2cm)と釘
(150g,長さ3.0cm)とが入っている1000
ml容のボールミルに、ジクロロDPP(6.0g),非
置換DPP(4.0g),グルタール酸ジメチル(1.
0g)および硫酸アルミニウム〔Al2(SO4)3 ・15-18H
2O、40.0g〕を装填する。このミルを、ローラーミ
ル上において24時間回転させる。このあと、ミル内容
物を排出し、そして摩砕材から分離する。得られたミル
粉末を硫酸の2%水溶液(500ml)と共に90℃にお
いて2時間撹拌する。得られた顔料スラリーを濾過し、
中性となるまでかつ塩類がなくなるまで熱水で洗う。こ
の濾過ケーキを80℃で乾燥する。得られた顔料は、そ
の2つの成分の物理的混合物とは顕著に相違するX線回
折図を示した。5.9の2θにおける新しいピークが目
立っており、そして非置換DPPの特徴である6.5の
2θにおける典型的ピークはまったく消失していた。得
られた顔料は、本発明による二成分系固体化合物の独特
なX線回折図を示した。塗りつけ試験(rubout)におい
て、この顔料の色は二無水ペリレンテトラカルボン酸を
ベースとした透明赤色顔料の色に近似していた。ハイソ
リッド自動車用塗料系において、この顔料は高い彩度お
よび優れたツー・トーン効果を示した。
【0018】実施例2 実施例1によって製造された顔料10.0g,水10
0.0ml、水酸化ナトリウム水溶液(50%)10.0
gおよびペンタノールの4.0mlの混合物を90℃にお
いて2時間撹拌した。水蒸気蒸留によってペンタノール
を除去し、顔料を濾過し、pH7になるまで洗い、そして
80℃において乾燥した。得られた顔料は、実施例1の
ものと同様なX線回折図を有していた。しかし、この顔
料は、その5.9の2θピークのより小さいβ1/2 によ
って示される、より大きい粒度を有していた。
【0019】実施例3 ジクロロDPPと非置換DPPとをそれぞれ5.0gに
変更して実施例1をくり返した。得られた顔料は,新規
な固体化合物型固溶体と過剰の非置換DPPとの混合物
であった。塗りつけ試験において、本顔料は実施例1の
もよりも明るいマストーン(masstone) およびより黄色
いチント(tint)を示した。ハイソリッド自動車用塗料系
において、この顔料は高い彩度と非常に良好な耐光堅牢
性とを示した。
【0020】実施例4 ジクロロDPP5.4g,非置換DPP3.6gおよび
2、9−ジクロロキナクリドンの1.0gを使用して実
施例1の操作をくり返した。得られた三成分系固溶体顔
料は、実施例1の二成分系固体化合物のX線回折図を有
しており、その5.9の2θのピークのβ1/2 は0.4
86であった。この顔料の色は、二無水ペリレンテトラ
カルボン酸顔料と近似しており、そして実施例1の二成
分系固体化合物よりもやや青みが強かった。
【0021】実施例5 ジクロロDPP4.8g,非置換DPP3.2gおよび
2、9−ジクロロキナクリドンの2.0gを使用して実
施例1の操作をくり返した。得られた三成分系固溶体顔
料は、実施例1の二成分系固体化合物のX線回折図を有
しており、その5.9の2θのピークのβ1/2 は0.5
27であった。この顔料の色は、二無水ペリレンテトラ
カルボン酸顔料と近似しており、そして実施例3および
実施例4の顔料よりもやや青みが強かった。
【0022】実施例6 ジクロロDPP4.2g,非置換DPP2.8gおよび
2、9−ジクロロキナクリドンの3.0gを使用して実
施例1の操作をくり返した。得られた三成分系固溶体顔
料は、実施例1の二成分系固体化合物のX線回折図を有
しており、その5.9の2θのピークのβ1/2 は0.5
64であった。この顔料は実施例5の顔料よりもやや青
が強かった。
【0023】実施例7 実施例5により製造されたプレスケーキ92部、ピラゾ
リルメチルキナクリドンの4部およびキナクリドンモノ
スルホン酸のアルミニウム塩4部の混合物を均質に混ぜ
合わせ、濾過し、pH7.0まで洗い、乾燥し、そして粉
砕して、溶剤型塗料または水性塗料に配合された場合に
優れたレオロジカル特性を示す顔料組成物を得た。
【0024】実施例8 鋼玉(1500g,直径1.2cm)と釘(150g,
長さ3.0cm)とが入っている1000ml容のボール
ミルに、ジクロロDPP(4.8g),非置換DPP
(3.2g),2、9−ジメチルキナクリドン(2.0
g),グルタール酸ジメチル(1.0g)および硫酸ア
ルミニウム(Al2(SO4)3 ・15-18H2O)(40.0g)を
装填する。このミルを密閉し、ローラーミル上において
24時間回転させる。このあと、ミル内容物を排出し、
そして摩砕材から分離する。得られたミル粉末を硫酸の
2%水溶液(500ml)と共に90℃において2時間撹
拌する。得られた顔料スラリーを濾過し、中性となるま
でかつ塩類がなくなるまで熱水で洗い、そして80℃に
おいて乾燥する。得られた三成分系固溶体は、色が二無
水ペリレンテトラカルボン酸顔料に近似しており、そし
てホストのジクロロDPP/非置換DPP固体化合物の
ものに非常に類似するX線回折図を示した。
【0025】実施例9 3つの成分の重量比を、ジクロロDPP5.4g,非置
換DPP3.6g,2、9−ジメチルキナクリドン1.
0gに変更して実施例8の操作を繰り返した。5.8の
2θ2倍照角にピークをもつX線回折図を有する、上記
と同様な三成分系固溶体を得た。
【0026】実施例10 3つの成分の重量比をジクロロDPP4.2g,非置換
DPP2.8g,2、9−ジメチルキナクリドン3.0
gに変更して実施例8の操作を繰り返した。5.7の2
θ2倍照角にピークをもつX線回折図を有する、上記と
同様な三成分系固溶体顔料を得た。
【0027】実施例11 鋼玉(1500g,直径1.2cm)と釘(150g,
長さ3.0cm)とが入っている1000ml容のボール
ミルに、ジクロロDPP(4.8g),非置換DPP
(3.2g),2、9−ジフルオロキナクリドン(1.
0g),グルタール酸ジメチル(1.0g)および硫酸
アルミニウム(Al2(SO4)3 ・15-18H2O)(40.0g)
を装填する。このミルを密閉し、ローラーミル上におい
て24時間回転させる。このあと、ミル内容物を排出
し、そして摩砕材から分離する。得られたミル粉末を硫
酸の2%水溶液(500ml)と共に90℃において2時
間撹拌する。得られた顔料スラリーを濾過し、中性とな
るまでかつ塩類がなくなるまで熱水で洗い、そして80
℃において乾燥する。得られた三成分系固溶体は、色が
二無水ペリレンテトラカルボン酸顔料に近似しており、
そしてホストのジクロロDPP/非置換DPP固体化合
物のものに非常に類似するX線回折図を示した。
【0028】実施例12 2、9−ジフルオロキナクリドンの量を1.0gから
2.0gに変更して実施例11をくり返した。得られた
三成分系固溶体は、色が二無水ペリレンテトラカルボン
酸顔料に近似しており、そしてホストのジクロロDPP
/非置換DPP固体化合物のものに非常に類似するX線
回折図を示した。
【0029】実施例13 溶剤ベース塗料の調合顔料分散物 (a)約0.47リットル(1パイント)容のジャー
に、実施例7の顔料組成物26.4g,アクリロウレタ
ン樹脂66.0g,分散剤樹脂14.4g,溶剤(シン
ナー)58.2gを装填する。摩砕材980gを使用し
てこの混合物を、64時間摩砕して、顔料/バインダー
比が0.5で、顔料16%、固形分48%を含有するミ
ルベースを製造する。アルミニウムベース 約0.95リットル(1クォート)容の缶の中におい
て、アルミニウムペースト〔SPARKLE SILVER 5242-AR
(商標), SILVERLINE社製品〕405gを、アクリル分
散樹脂315gおよびアクリル樹脂180gと共に、エ
アーミキサーを使用して低乃至中速度で塊がなくなるま
で(1乃至2時間)混合してアルミニウムベースを製造
する。雲母ベース 雲母251.1gを、アクリル分散樹脂315gおよび
アクリル樹脂180gと共に、塊がなくなるまで混合し
て雲母ベースをつくる。雲母塗料調合物 顔料分散物122.4g,雲母ベース70.2g,非水
性分散樹脂20.8g,メラミン樹脂30.6g,紫外
線吸収剤2.6gおよび触媒3.5を混合して雲母ベー
スコート塗料調合物をつくる。最終的な雲母塗料は、2
θ秒のスプレー粘度までキシレンで希釈することによっ
て調製される。メタリッククリアー溶液 非水性分散樹脂(1353g),メラミン樹脂(78
6.2g)、キシレン(144.6g),紫外線吸収剤
溶液(65.6g),アクリロウレタン樹脂(471.
6g)を、この順序で加え、エアーミキサーで15分間
よく混合する。酸触媒のプレミックス溶液89.0gと
メタノール90.0gとを、撹拌を続けながら添加す
る。メタリック塗料調合物 顔料分散物35.5g,アルミニウムベース5.1g,
非水性分散樹脂5.3g,メタリッククリアー溶液5
4.1gを混合して、顔料/バインダー比が0.15
で、顔料分7.1%、固形分54.4%のベースコート
塗料をつくる。灰色アクリルプライマー塗料で処理した
アルミパネルに、乾燥膜厚ベースで15乃至20ミクロ
ンの塗膜厚さになるように、上記ベースコート塗料を2
回スプレー塗布した。最初の塗布と2回目の塗布の間
に、室温で90秒のフラッシュ間隔をおいた。3分間の
フラッシュ時間経過後に、乾燥膜厚ベースで37乃至5
0ミクロンの厚さになるように、アクリルクリアートッ
プコートを2回スプレー塗布した(1回目と2回目の間
に90秒のフラッシュ間隔をおく)。このパネルを、室
温において10分間乾燥した後、120℃において30
分間焼付けた。塗層はすばらしいツー・トーン効果と高
い光沢および像鮮明度(distinctnessof image )を有す
る魅力ある強烈な色を示した。同様に魅力あるパネル
が、実施例7の顔料組成物中の実施例5の顔料の代わり
に実施例1、2、3、4、6、8、9、10、11、1
2の顔料を使用しても得られた。
【0030】実施例14 水性塗料の調合顔料分散物 セラミック摩砕材1300gの入った1000ml容の摩
砕器に、実施例7の顔料組成物45.5g,アクリル樹
脂45.5g、脱イオン水259.0gを装填する。こ
の調合物を500rpm の速度で20時間撹拌して、顔料
/バインダー比が0.5で顔料13%、固形分26%を
含有する顔料分散物を製造する。アルミニウムベース アルミニウムペースト40.0g,メラミン樹脂10.
0gおよびブチルセロソルブ50.0gを、塊がなくな
るまで混合する。ベースコート塗料調合物 顔料分散物46.3g,アルミニウムベース4.3gお
よび平衡クリアー(balancing clear) 56.7gと補償
クリアー(compensating clear)45.8gとの組み合わ
せ(これはアクリル樹脂とメラミン樹脂の混合物であ
る)を混合して、ベースコート塗料調合物をつくる。こ
の調合物の顔料/バインダー比は0.25に相当する。
灰色アクリルプライマー塗料で前処理したアルミニウム
パネルに、適当な隠蔽レベルまで、上記ベースコート塗
料をスプレー塗布した。このベースコートを30分間自
然乾燥し、そして次にクリアーコートを塗布する前に1
06℃において15分間乾燥した。このあと、クリアー
コートを2回塗布し、60分間自然乾燥し、そのあと1
22℃において30分間焼付けた。得られた塗層はすば
らしいツー・トーン効果、高度の光沢および像鮮明度を
有する魅力のある強烈な色を示した。実施例7の顔料組
成物中の実施例5の顔料の代わりに実施例1、2、3、
4、6、8、9、10、11,12の顔料を使用した場
合にも同様な塗層を得た。
【0031】実施例15 ジクロロDPP4.8g,非置換DPP3.2g,非置
換キナクリドン2.0gを使用して実施例4の操作を繰
り返した。得られた顔料は二成分系固体化合物と非置換
キナクリドンとの混合物であった。非置換キナクリドン
は、ゲスト−ホスト固溶体を形成するようには二成分系
固体化合物の結晶格子の中に入り込んでいなかった。上
記実施例のほかに、本発明の範囲内において、これら実
施例の各種の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】非置換DPP40重量%とジクロロDPP60
重量%とを含有する二成分系固体化合物のX線回折図で
ある。
【図2】2、9−ジクロロキナクリドン20重量%と、
ジクロロDPP60重量%と非置換DPP40重量%と
からなる二成分系固体化合物80重量%とを含有する三
成分系ゲスト−ホスト型固溶体(2、9−ジクロロキナ
クリドン20重量%、ジクロロDPP48重量%、非置
換DPP32重量%)のX線回折図である。
【図3】2、9−ジメチルキナクリドン20重量%と、
ジクロロDPP60重量%と非置換DPP40重量%と
からなる二成分系固体化合物80重量%とを含有する三
成分系ゲスト−ホスト型固溶体(2、9−ジメチルキナ
クリドン20重量%、ジクロロDPP48重量%、非置
換DPP32重量%)のX線回折図である。
【図4】2、9−ジメチルキナクリドン30重量%と、
ジクロロDPP60重量%と非置換DPP40重量%と
からなる二成分系固体化合物70重量%とを含有する三
成分系ゲスト−ホスト型固溶体(2、9−ジメチルキナ
クリドン30重量%、ジクロロDPP42重量%、非置
換DPP28重量%)のX線回折図である。
【図5】2、9−ジフルオロキナクリドン20重量%
と、ジクロロDPP60重量%と非置換DPP40重量
%とからなる二成分系固体化合物80重量%とを含有す
る三成分系ゲスト−ホスト型固溶体(2、9−ジフルオ
ロキナクリドン20重量%、ジクロロDPP48重量
%、非置換DPP32重量%)のX線回折図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ バリー ガンシィ アメリカ合衆国,19810 デラウェア,ウ ィルミントン,ナッソウ ドライヴ 2213 (72)発明者 エドワード エフレイム ジャフェ アメリカ合衆国,19803 デラウェア,ウ ィルミントン,ペニー レーン コート 6

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1、4−ジケト−3、6−ジフェニルピ
    ロロ[3,4−c]ピロール35乃至45重量%と1、
    4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピ
    ロロ[3,4−c]ピロール55乃至65重量%とから
    なる二成分系固体化合物であるホスト70乃至99.9
    重量%と、ジ置換キナクリドンであるゲスト0.1乃至
    30重量%とからなる三成分系ゲスト−ホスト固溶体で
    あって、該三成分系固溶体が、そのX線回折図に5.9
    ±0.3の2θ2倍照角に対応する強ピークを有してい
    る三成分系ゲスト−ホスト固溶体。
  2. 【請求項2】 X線回折図が5.9±0.2,11.8
    ±0.2,13.9±0.2、15.0±0.2、1
    7.8±0.2、18.2±0.2、23.5±0.
    2、24.1±0.2および27.3±0.2の2θ2
    倍照角に対応するピークを有している請求項1記載の固
    溶体。
  3. 【請求項3】 ジ置換キナクリドンが、2,9−ジクロ
    ロキナクリドン、2、9−ジフルオロキナクリドンおよ
    び2、9−ジメチルキナクリドンからなる群より選択さ
    れる請求項1記載の固溶体。
  4. 【請求項4】 2,9−ジクロロキナクリドン、2、9
    −ジフルオロキナクリドンまたは2、9−ジメチルキナ
    クリドンを10乃至25重量%含有する請求項3記載の
    固溶体。
  5. 【請求項5】 該二成分系固体化合物が、1、4−ジケ
    ト−3、6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール
    約40重量%と1、4−ジケト−3、6−ビス(4−ク
    ロロフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロール約60
    重量%とからなる請求項4記載の固溶体。
  6. 【請求項6】 ジ置換キナクリドンが2,9−ジクロロ
    キナクリドンである請求項5記載の固溶体。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の三成分系ゲスト−ホスト
    固溶体およびフロキュレーション防止剤、分散剤、粘度
    調節剤および組織改良剤からなる群より選択された少な
    くとも1種の付加的成分とを含有する顔料組成物。
  8. 【請求項8】 粘度調節剤が下記のいずれかである請求
    項7記載の顔料組成物:キナクリドンスルホン酸、ジア
    リールジケトピロロピロールスルホン酸、ピラゾリルメ
    チルキナクリドン、ピラゾリルメチルジアリールジケト
    ピロロピロール、ジメチルアミノプロピルキナクリドン
    モノスルホンアミド、ジメチルアミノプロピルキナクリ
    ドンジスルホンアミド、フタルイミドメチルキナクリド
    ン、フタルイミドメチルジアリールジケトピロロピロー
    ル、これらの酸の塩、またはこれらの混合物。
  9. 【請求項9】 粘度調節剤がピラゾリルメチルキナクリ
    ドン、キナクリドンスルホン酸、またはこれらの塩また
    は混合物である請求項7記載の組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の三成分系ゲスト−ホス
    ト固溶体の有効着色量を高分子有機材料中に配合するこ
    とを特徴とする高分子有機材料の着色方法。
  11. 【請求項11】 高分子有機材料が、アクリル、アルキ
    ド、ポリエステル、ポリウレタンおよびこれらの組み合
    わせからなる群より選択される請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 高分子有機材料が水性塗料系である請
    求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項7記載の顔料組成物の有効着色
    量を高分子有機材料中に配合することを特徴とする高分
    子有機材料の着色方法。
  14. 【請求項14】 高分子有機材料が、アクリル、アルキ
    ド、ポリエステル、ポリウレタンおよびこれらの組み合
    わせからなる群より選択される請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 高分子有機材料が水性塗料系である請
    求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 1、4−ジケト−3、6−ジフェニル
    −ピロロ[3,4−c]ピロールと1、4−ジケト−
    3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4
    −c]ピロールと2、9−ジクロロキナクリドンとから
    なる成分混合物を分散摩砕する工程を包含する請求項1
    記載の三成分系ゲスト−ホスト固溶体の製造方法。
  17. 【請求項17】 固溶体の各成分を予備摩砕し、そして
    次に予備摩砕された成分混合物を結晶成長工程にかける
    ことを特徴とする請求項1記載の三成分系ゲスト−ホス
    ト固溶体の製造方法。
  18. 【請求項18】 1、4−ジケト−3、6−ジフェニル
    −ピロロ[3,4−c]ピロール35乃至45重量%と
    1、4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)
    −ピロロ[3,4−c]ピロール55乃至65重量%と
    からなる二成分系固体化合物である二成分系固溶体であ
    って、該二成分系固体化合物が5.9±0.1の2θ2
    倍照角に対応する強ピークをもつX線回折図を有してい
    る二成分系固溶体。
  19. 【請求項19】 X線回折図が5.9±0.1,11.
    8±0.1,13.9±0.1、15.0±0.1、1
    7.8±0.1、18.2±0.1、23.5±0.
    1、24.1±0.1および27.3±0.1の2θ2
    倍照角に対応するピークを有している請求項1記載の固
    溶体。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の二成分系固溶体、お
    よびフロキュレーション防止剤、分散剤、粘度調節剤お
    よび組織改良剤からなる群より選択された少なくとも1
    種の付加的成分を含有する顔料組成物。
  21. 【請求項21】 粘度調節剤が下記のいずれかである請
    求項20記載の顔料組成物:キナクリドンスルホン酸、
    ジアリールジケトピロロピロールスルホン酸、ピラゾリ
    ルメチルキナクリドン、ピラゾリルメチルジアリールジ
    ケトピロロピロール、ジメチルアミノプロピルキナクリ
    ドンモノスルホンアミド、ジメチルアミノプロピルキナ
    クリドンジスルホンアミド、フタルイミドメチルキナク
    リドン、フタルイミドメチルジアリールジケトピロロピ
    ロール、これらの酸の塩、またはこれらの混合物。
  22. 【請求項22】 請求項18記載の二成分系固溶体の有
    効着色量を高分子有機材料中に配合することを特徴とす
    る高分子有機材料の着色方法。
  23. 【請求項23】 請求項20記載の顔料組成物の有効着
    色量を高分子有機材料に配合することを特徴とする高分
    子有機材料の着色方法。
  24. 【請求項24】 1、4−ジケト−3、6−ジフェニル
    −ピロロ[3,4−c]ピロールと1、4−ジケト−
    3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4
    −c]ピロールとからなる成分混合物を摩砕することを
    包含する請求項18記載の二成分系固溶体の製造方法。
  25. 【請求項25】 固溶体の各成分を予備摩砕し、そして
    次に予備摩砕された成分の混合物を結晶成長工程にかけ
    ることを特徴とする請求項18記載の二成分系固溶体の
    製造方法。
JP25046695A 1994-09-28 1995-09-28 ピロロ[3,4−c]ピロールとキナクリドンとの顔料固溶体 Expired - Lifetime JP3862773B2 (ja)

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