JPH05295290A - ユニークなスタイリング用途を有するキナクリドン固溶体 - Google Patents

ユニークなスタイリング用途を有するキナクリドン固溶体

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JPH05295290A
JPH05295290A JP4332265A JP33226592A JPH05295290A JP H05295290 A JPH05295290 A JP H05295290A JP 4332265 A JP4332265 A JP 4332265A JP 33226592 A JP33226592 A JP 33226592A JP H05295290 A JPH05295290 A JP H05295290A
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pigment
dimethoxyquinacridone
colorant
dichloroquinacridone
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Charles G Zaloum
チヤールズ・ジー・ザラウム
Michael J Greene
マイケル・ジエイ・グリーン
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09B67/0025Crystal modifications; Special X-ray patterns
    • C09B67/0027Crystal modifications; Special X-ray patterns of quinacridones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
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    • C09B67/0036Mixtures of quinacridones

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユニークなスタイリング用途を有するキナク
リドン固溶体。 【構成】 本発明は、個々のキナクリドン成分のX線回
折パターンの総計とは異なるX線回折パターンによって
特徴づけられる、(a)95重量%から5重量%の2,
9−ジメトキシキナクリドン、および(b)5重量%か
ら95重量%の2,9−ジクロロキナクリドン、を含ん
でいるキナクリドン固溶体に関する。本発明は更に、繊
維、プラスチック、コーティング物、印刷用インクなど
の着色を行うための上記固溶体の使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、キナクリドン類(quinacridon
e)の新規な固溶体、並びに例えば繊維、プラスチッ
ク、コーティング物および印刷用インクなどの着色を行
うためのそれらの使用に関する。詳細には、本発明は、
95重量%から5重量%の2,9−ジメトキシキナクリ
ドンおよび5重量%から95重量%の2,9−ジクロロ
キナクリドンを含んでいるバイオレット組成物を、特定
条件下で互いに混合して、上記化合物の物理的混合物と
は全く異なっておりそして個々の化合物それら自身とも
全く異なっている、バイオレット固溶体を生じさせるこ
とに関する。
【0002】ここで用いる言葉「固溶体」は、特定の固
体状物質が有する良く認識されている物理的特性を記述
している。固溶体では、これらの成分の分子が、同じ結
晶格子、通常(必ずしもではなく)、これらの成分の1
つに特徴的な結晶格子、の中に入っている。この得られ
る結晶性固体のX線パターンは特徴的であり、そしてこ
れらは、同じ比率の同じ成分から成る物理的混合物が有
するパターンとは明らかに異なっている可能性がある。
従って、物理的混合物の各々の成分が有するX線ピーク
は区別され得るが、一方固溶体の特徴は、これらのピー
クの数多くが消失および/またはシフトしていることで
ある。
【0003】キナクリドン顔料の固溶体は有利な色特性
を与えることが報告されている。例えば、米国特許番号
3,160,510、 3,298,847および4,895,949には、改良され
た着色および光堅牢特性を有すると述べられている環置
換キナクリドン顔料の固溶体が開示されている。キナク
リドン類の上記固溶体を製造するに適切な方法もまた、
例えば米国特許番号3,607,336および英国特許番号896,9
16および955,854に記述されている。メトキシおよびク
ロロ置換基を含む種々の環置換基を有するキナクリドン
類が開示されてはいるが、これらの特許には、2,9−
ジメトキシキナクリドンと2,9−ジクロロキナクリド
ンとから成る固溶体の例示はなく、そして本発明の上記
固溶体が示す特別な利点に関する示唆もなされていな
い。米国特許番号3,160,510の実施例13Fには、例え
ば、90部の2,9−ジメトキシキナクリドンと10部
の2,9−ジメチルキナクリドンとから成る固溶体が開
示されている。この固溶体が有する色特性を、それに相
当する物理混合物と比較することによって、該固溶体は
物理的混合物よりも低い彩度(鮮やかさに関する指示)
を表す、ことが示されている。低い彩度はくすんだ特徴
として見なされており、望ましいものではない。それと
は大きく異なり、本発明の固溶体は、典型的に、物理的
混合物よりも彩度が高い。
【0004】本発明の2つの重要な特性が、これらの新
規な生成物を顔料として特に有効なものにしている。最
初に、色がそれらの2つの成分の加算効果から成る直接
的な関数であるところの、単なる物理的混合物とは異な
り、本発明の新規な固溶体は、予想外にそして思いがけ
なく、有利な着色特性を示す。
【0005】本発明の2番目の価値有る特性は、しばし
ば固溶体の生成に伴う光堅牢度の増強である。2つの顔
料の物理的混合物では、これらの成分を光に暴露したと
き、これらは個々の挙動を示し、その結果としてしばし
ば、1つの顔料成分がもう1つのの顔料成分よりも高い
色あせを示すことにより、顕著な色合いの変化がもたら
される。しかしながら、これとは大きく異なり、本発明
の固溶体は、色合いの安定性に関して単一物質としての
挙動を示す。
【0006】本発明に従う2,9−ジメトキシキナクリ
ドンと2,9−ジクロロキナクリドンとから成る固溶体
は、深い透明なマストーン(masstone)を示す、非常に
鮮明で、非常に明るい紫色の、滲みのない顔料である。
本発明の固溶体顔料は鮮明さ、明るさ、青い色合いおよ
び優れた光堅牢度を有するため、現在商業的に達成不可
能な様式で、他の顔料型と一緒にこれらをスタイリング
で用いることが可能である。最適の青い色合いが望まれ
ている場合、2,9−ジメトキシキナクリドンの含有量
が50から80重量%の固溶体が、特に好適である。個
々のキナクリドン類から成る物理的混合物は、上記固溶
体が有する明るさ、透明さ、強度および性能特性を有し
ていない。
【0007】
【発明の要約】本発明は、個々のキナクリドン成分のX
線回折パターンの総計とは異なるX線回折パターンによ
って特徴づけられる、(a)95重量%から5重量%の
2,9−ジメトキシキナクリドン、および(b)5重量
%から95重量%の2,9−ジクロロキナクリドン、の
固溶体から本質的に成るバイオレットキナクリドン顔料
に関する。
【0008】本発明は更に、繊維、プラスチック、コー
ティング物、印刷用インクなどの着色を行うための上記
固溶体の使用にも関する。
【0009】
【発明の詳細な記述】2,9−ジメトキシキナクリドン
と2,9−ジクロロキナクリドンおよびそれらの中間体
の合成は、本分野の技術者によく知られている。例え
ば、S.S. LabanaおよびL.L. Laban「キナクリドン
類」、Chemical Reviews、 67、 1-18 (1967)および米国
特許番号3,157,659および3,317,539。
【0010】キナクリドン類の固溶体は、本分野で公知
のいくつかの操作のいずれかで製造され得る。例えば、
米国特許番号3,160,510、 3,298,847、3,607,336、3,61
8,100、 4,099,980および4,895,949参照。適切な操作に
は、(1)強鉱酸、例えば硫酸の中に粗顔料成分を溶解
した後、これらが本質的に不溶な液体の中で沈澱させ
る、(2)強酸または高沸点溶媒中で、酸化する前か
後、キナクリドン類の閉環合成中間体を生じさせた後、
それらが本質的に不溶な液体の中で沈澱させる、そして
(3)粗キナクリドン成分を製粉機にかける、ことが含
まれる。
【0011】これらの顔料成分を強鉱酸に溶解する場
合、これらの誘導体が相当の時間内に完全溶解すること
を確実にするに充分な量の酸、好適には濃酸を用いる必
要がある。しかしながら、溶液が完成ことの必要性以
外、この酸の量および濃度は決定的でない。例えば、撹
拌時間を延ばす場合、より希釈されている酸を用いるこ
とも可能であるが、商業的用途では、より濃縮されてい
る酸を用いる方が好適である。この顔料の量に対して約
10から15重量部の酸から成る量で、約92%から9
8%の硫酸を用いるのが特に好適である。この混合物を
温めることによって(例えば約50℃に)、硫酸中への
該顔料の溶解速度を上昇させることも可能であるが、キ
ナクリドン類のスルホン化もしくは分解を最小限にする
ためには、一般に、35℃もしくはそれ以下で該顔料を
硫酸の中に溶解するのが好適である。次に、これらの顔
料が本質的に不溶な液体、例えば水またはメタノールか
或は他の低級脂肪族アルコール類に該強酸性溶液を加え
ることによって、該顔料を沈澱させる。
【0012】固溶体を製造するに適した製粉方法には、
添加剤有り無しでの、乾燥製粉方法、例えばサンドミリ
ング、ボールミリングなど、或は水または有機溶媒中、
添加剤有り無しでの浸潤製粉方法、例えば塩混練り、ビ
ードミリングなどが含まれる。
【0013】この得られるキナクリドン固溶体は、顔料
として用いるに既に適した形態で得られるか、或は本分
野で公知の後処理方法のいずれかで適切な形態に変換し
てもよい。例えば、これらの化合物を強無機酸、例えば
硫酸中で膨潤させた後、この混合物を、それらが本質的
に不溶な物質、例えば冷水または氷の中に排出させる、
ことによって後処理を行うことができる。製粉助剤(例
えば無機塩または砂)の有り無し、および適宜トルエ
ン、キシレン、ジクロロベンゼン、N−メチルピロリド
ン、アルコール類またはエステル類などの溶媒存在下、
製粉機にかけることによって後処理を行うこともでき
る。しばしば、適切な溶媒中、界面活性剤または分散剤
の如き添加剤の存在下、該顔料の分散液を加熱すること
によって後処理を行うこともできる。適切な溶媒には、
有機溶媒、例えばアルコール類、エステル類、ケトン
類、そして脂肪族および芳香族炭化水素、並びにそれら
の誘導体、そして無機溶媒、例えば水が含まれる。
【0014】固溶体を製造するための上記方法は全て公
知である。しかしながら、本発明の重要さは、この合成
方法に関係なく、2,9−ジメトキシキナクリドンと
2,9−ジクロロキナクリドンとを含んでいる固溶体を
製造することによって得られる予想外の利点にある。
【0015】用いる合成方法および後処理を適当に変化
させることによって、本発明の固溶体が有する粒子サイ
ズ、従って着色強度と透明性を調節することが可能であ
る。例えば、粒子サイズを小さくすることによって該固
溶体をより透明にするか、或は粒子を大きくすることに
よってより不透明にすることが可能である。しばしば、
この顔料を沈澱させる時か、或はこの粗顔料を製粉機に
かける時に、粒子サイズを調節する。凝集を小さくする
か或はなくさせ、顔料の分散安定性を増大させ、そして
コーティング粘度を低下させる添加剤もまた、顔料の特
性を調節するために用いられ得る。適切な添加剤には、
ポリマー状分散剤もしくは界面活性剤、および顔料誘導
体が含まれる。
【0016】キナクリドン固溶体を含むキナクリドン類
が有する色特性は、上には明確に述べなかった数多くの
工程変法に敏感であることはよく知られている。上記変
法には、該固溶体を沈澱させる目的で用いるドラウニン
グ(drowning)溶媒の性質、ドラウニング溶媒の温度、
ドラウニング工程中に用いる撹拌の種類、ドラウニング
工程の時間、およびポスト−ドラウン(post-drown)工
程が含まれる。これらの変法は、結晶相、粒子サイズお
よび分布、並びに表面特性に影響を与え、従って最終的
に、顔料の色特性、例えば透明性、色合い、着色強度、
分散性、分散安定性および流動性に影響を与えることが
知られている。
【0017】これらの製造で用いられる特別な方法に関
係なく、本発明の固溶体顔料は、個々のキナクリドン成
分のX線回折パターンの総計とは異なるX線回折パター
ンによって特徴づけられる。勿論、個々の成分の回折角
(2θ)と固溶体のそれらとを直接比較することも可能
である。しかしながら、便利に、ピークの相対的強度
(I)を合計することはできない。従って、個々のキナ
クリドン類が有する個々に得られたX線回折パターンを
一緒にする代わりに、適当な相対的量の個々の成分から
成る親密な物理的混合物を調製して、得られる物理的混
合物のX線回折パターンを得るのが好適である。このよ
うにして、回折角と相対的強度の両方の変化を、より容
易に見ることが可能になる。
【0018】本発明の固溶体顔料はまた、物理的混合物
に比較して色特性が有意に変化していることによって特
徴づけられる。本発明の固溶体が有する色特性と、相当
する物理的混合物が有するそれらとの比較を、図1に示
す。純粋な2,9−ジメトキシキナクリドンと比較して
色合い(色または色合いの尺度)および彩度(鮮やかさ
の尺度)を示し、ここで、正のΔHは、組成物が「より
赤い」色合いを有していることを示しており、そして正
のΔCは、「より鮮やかな」組成物を示している。2,
9−ジメトキシキナクリドンと2,9−ジクロロキナク
リドンとの物理的混合物は、ほとんど直線的にこれらの
2つの成分の相対的量に比例したΔHとΔCの値を示し
ている。それとは大きく異なり、本発明の固溶体は、そ
の物理的混合物に比較してほとんど一様により高い彩度
を示している(ΔCが全て正にシフトしていることで示
されているように)。更に、少なくとも75重量%の
2,9−ジメトキシキナクリドンを含んでいる固溶体
は、少なくとも、相当する物理的混合物と同じ青色を示
している。
【0019】本発明の固溶体顔料が示す彩度は、相当す
る物理的混合物よりも高い。この上昇した彩度は、着色
する目的で該固溶体顔料を用いた調合物(例えば塗料、
プラスチックおよびインク)の明澄度を大きく改良す
る。従って、本発明の固溶体顔料は光および移染堅牢度
を有しているため、これらは種々の顔料用途に適切であ
る。例えば、本発明の固溶体顔料は、高速彩色システ
ム、例えば他の材料との彩色混合物、顔料調合物、塗
料、印刷用インク、着色した紙、または着色した巨大分
子材料などのための着色剤(または2種以上の着色剤の
1種)として用いられ得る。この言葉「他の材料との混
合物」は、例えば、二酸化チタン(ルチル)の如き無機
白色顔料またはセメントとの混合物が含まれる。顔料調
合物の例には、有機液体またはペーストとのフラッシュ
ペースト、および水と分散剤と適宜防腐剤とから成る分
散液が含まれる。適切な塗料賦形剤いずれかの中に入れ
て本発明の固溶体を用いることが可能な塗料には、物理
的もしくは酸化的に乾燥したラッカー、焼き付けエナメ
ル、反応性塗料、2成分系塗料、溶媒もしくは水を基と
した系の塗料、耐候性コーティング用エマルジョン塗
料、分散した金属粒子を含んでいるメタリック塗料、お
よび水性塗料が含まれる。印刷用インクには、紙、織物
および錫メッキ印刷における使用で知られているインク
が含まれる。適切な巨大分子基質には、天然源の基質、
例えばゴムなど;化学修飾で得られる基質、例えばアセ
チルセルロース、酪酸セルロースまたはビスコースな
ど;並びに合成的に製造される基質、例えばポリマー
類、重付加生成物および重縮合物などが含まれる。合成
的に製造される巨大分子基質の例には、プラスチック材
料、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニルおよびポリ
プロピオン酸ビニルなど;ポリオレフィン類、例えばポ
リエチレンおよびポリプロピレンなど、ポリアミド類;
アクリレート類、メタアクリレート類、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド、ブタジエンまたはスチレンのポリ
マー類およびコポリマー類;ポリウレタン類;並びにポ
リカーボネート類が含まれる。本発明のキナクリドン固
溶体顔料で彩色した材料は、如何なる所望形状もしくは
形態も取り得る。
【0020】本発明のキナクリドン固溶体顔料は、高い
耐水性、耐油性、耐酸性、耐石灰性、耐アルカリ性、耐
溶媒性、ラッカー塗装しぶきに対する耐性、スプレーし
ぶきに対する耐性、昇華に対する耐性、耐熱性、および
加硫に対する耐性を示し、非常に良好な着色収率を与
え、そして例えばプラスチック材料の中に容易に分散し
得る。
【0021】以下に示す実施例を用いて本発明の組成物
の製造および使用を詳しく説明する。上記開示中に挙げ
た発明は、精神および範囲に関して、これらの実施例に
よって制限されるものではない。本分野の技術者は、以
下に示す製造操作に関する種々の公知条件および工程を
用いることでこれらの組成物を製造することが可能なこ
とは容易に理解するであろう。特に明記されていない限
り、全ての温度は摂氏度であり、そして全てのパーセン
トは重量%である。
【0022】
【好適な具体例の説明】Siemens D-5000分光計を用いた
X線回折により、これらの実施例に従って製造した顔料
を分析した。以下に示す条件でデータを集めた。
【0023】電力:40mAで50kV スリット:1.0mm発散 1.0mm抗散乱 0.1mm検出装置 ステップサイズ:0.01° ステップタイム:3秒 Applied Color System Spectral Sensor(Hunt Associa
ated Laboratories、 Fairfax、 Virginia)またはMacbet
h Xenon Flash装置(Kollmorgan、 Newburgh、 New Yor
k)を用いて色合いおよび彩度に関する差を測定した。
【0024】
【実施例】実施例1−10 実施例1、3、5、7および9は、濃酸の中に顔料を溶
解した後、この顔料が不溶な液体の中で固溶体顔料を沈
澱させることによる、2,9−ジメトキシキナクリドン
と2,9−ジクロロキナクリドンとから成る固溶体の製
造を説明するものである。比較実施例2、4、6、8お
よび10は、相当する物理的混合物の製造を説明するも
のである。
【0025】図1は、実施例1−10中に記述した、種
々の相対的量の2,9−ジメトキシキナクリドンと2,
9−ジクロロキナクリドンとを有する固溶体および相当
する物理的混合物が示す、2,9−ジメトキシキナクリ
ドンに対する色合いおよび彩度(それぞれΔHおよびΔ
C)を示すものである。
【0026】実施例1 7.5gの2,9−ジメトキシキナクリドンと2.5g
の2,9−ジクロロキナクリドンとの混合物を、150
gの96%硫酸に加えた。この混合物を、均一な溶液が
得られるまで(約1から2時間以内)室温で撹拌した。
この得られる強い青紫色した溶液を、撹拌しながら10
00gのメタノールにゆっくりと加え、沈澱が直ちに生
じた。このスラリーを60時間室温で撹拌した後、濾過
した。圧縮ケーキを、酸がなくなるまで水で洗浄した
後、170gの水の中でスラリーを生じさせた。このス
ラリーを中和(pH7)した後、1gの50%水酸化ナ
トリウムを加えることによって塩基性にした。このスラ
リーを室温で30分間撹拌し、200gのメタノールで
希釈した後、115−120℃で、600mLの実験室
用Parr反応槽を用い60分間オートクレーブにかけた。
この得られる混合物を40−50℃に冷却し、濾過し、
水で洗浄した後、乾燥して、実質的に定量収率で、強い
紫色を有する固溶体顔料が得られた。
【0027】図2は、実施例1に従って製造した固溶体
顔料のX線回折パターンを示している。
【0028】実施例2(比較) 実施例1に記述した溶媒オートクレーブ方法を用いて、
2,9−ジメトキシキナクリドンおよび2,9−ジクロ
ロキナクリドンを個々に条件付けした。次に、これらの
個々の顔料を、実施例1に従って製造した固溶体で用い
たのと同じ重量比で、粉末として物理的に混合した。
【0029】図3は、比較実施例2に従って製造して得
られる物理的混合物のX線回折パターンを示している。
図2と3の比較から、回折角2θ 27.82°に在る
2,9−ジクロロキナクリドンに相当する特定ライン
が、明らかに、該固溶体X線パターンから消失してい
る、ことが分かる。この固溶体はまた、該物理的混合物
のパターンには現れていない2θ 14.00°にピー
クを示している。
【0030】実施例3 5.0gの2,9−ジメトキシキナクリドンおよび5.
0gの2,9−ジクロロキナクリドンを用いて実施例1
を繰り返した。この得られる固溶体顔料は、実施例1の
生成物よりも明らかに赤色がかっていた。
【0031】図4は、実施例3に従って製造した固溶体
顔料のX線回折パターンを示している。
【0032】実施例4(比較) 実施例3に従って製造した固溶体で用いたのと同じ重量
比で顔料を用いる以外は、比率実施例2を繰り返した。
【0033】図5は、比較実施例4に従って製造して得
られる物理的混合物のX線回折パターンを示している。
図4と5を比較することにより、特にピークの位置に関
して、回折パターンが明らかに異なっていることが分か
る。最も明らかなのは以下に示すピークのシフトであ
る: (a)回折角2θ 15.14°(物理的混合物)から
2θ 13.47°(固溶体)へのシフト。
【0034】(b)2θ 16.22°(物理的混合
物)から2θ 14.85°(固溶体)へのシフト。
【0035】これらは、高いライン強度を示しているた
め最も明確なシフトであるが、他のラインもまたシフト
している。固溶体結晶格子は、明らかに、どちらの個々
の成分とも同じではない。
【0036】実施例5 2.5gの2,9−ジメトキシキナクリドンと7.5g
の2,9−ジクロロキナクリドンを用いて実施例1を繰
り返した。この得られる固溶体顔料は、実施例1および
3の生成物よりも明らかに赤色がかっていた。
【0037】図6は、実施例5に従って製造した固溶体
顔料のX線回折パターンを示している。
【0038】実施例6(比較) 実施例5に従って製造した固溶体で用いたのと同じ重量
比で顔料を用いる以外は、比率実施例2を繰り返した。
【0039】図7は、比較実施例6に従って製造して得
られる物理的混合物のX線回折パターンを示している。
図6と7を比較することにより、特にピークの位置に関
して、回折パターンが明らかに異なっていることが分か
る。最も明らかなのは以下に示すピークのシフトであ
る: (a)回折角2θ 15.17°(物理的混合物)から
2θ 13.65°(固溶体)へのシフト。
【0040】(b)2θ 16.28°(物理的混合
物)から2θ 14.99°(固溶体)へのシフト。
【0041】固溶体結晶格子は、明らかに、どちらの個
々の成分とも同じではない。
【0042】予測したように、比較実施例2、4および
6に記述した物理的混合物のX線回折パターンを比較す
ると、ピーク位置に若干の差が見られ、そしてピーク強
度に関しては、期待した差のみを示している。
【0043】実施例7 1.0gの2,9−ジメトキシキナクリドンおよび9.
0gの2,9−ジクロロキナクリドンを用いて実施例1
を繰り返した。
【0044】実施例8(比較) 実施例7に従って製造した固溶体で用いたのと同じ重量
比で顔料を用いる以外は、比率実施例2を繰り返した。
【0045】実施例9 9.0gの2,9−ジメトキシキナクリドンおよび1.
0gの2,9−ジクロロキナクリドンを用いて実施例1
を繰り返した。
【0046】実施例10比較) 実施例9に従って製造した固溶体で用いたのと同じ重量
比で顔料を用いる以外は、比率実施例2を繰り返した。
【0047】実施例11 実施例11は、適当に置換されている2,5−ジ(アニ
リノ)テレフタル酸中間体の閉環に続いて、得られる粗
顔料を後処理することによる、固溶体を製造するための
一般的操作を記述するものである。
【0048】80−95℃に加熱した4800gのポリ
燐酸(117%の燐酸)に、600gの2,5−ジ(4
−メトキシアニリノ)テレフタル酸と200gの2,5
−ジ(4−クロロアニリノ)テレフタル酸を加えた。こ
の混合物を105−115℃で6時間加熱した。次に、
この粘性を示す溶液を80−90℃に冷却した後、外部
冷却すると共に添加速度を調節することによって、得ら
れるスラリーの温度を35℃未満に維持しながら、それ
を12,000gのメタノール上にゆっくりと注いだ。
このスラリーを室温で1時間撹拌し、還流(68−72
℃)に1時間加熱した後、18,000gの水で希釈し
た。この得られるスラリーを1時間撹拌した後、濾過で
固体を集め、そして酸がなくなるまで水で洗浄した。こ
の得られる圧縮ケーキを5,700gの水、70gの5
0%苛性水酸化ナトリウムおよび8,600gのメタノ
ールの中でスラリーにし、この得られるスラリーを、密
封系(例えば圧力反応槽)を用い110−120℃で6
時間加熱した。40−50℃に冷却した後、このスラリ
ーを濾過し、そして水で洗浄した〔この浸潤ケーキをオ
ーブン(60℃)中で乾燥するか、或は特定用途ではそ
のまま用いられ得る〕。乾燥後、実施例1で製造した固
溶体のそれと同じX線パターンを有する明るい赤紫色固
体として、約700gの固溶体が得られた。
【0049】実施例12(比較) 実施例12は、2,9−ジメトキシキナクリドンおよび
2,9−ジメチルキナクリドン(本発明に従うものでは
ない)から成る固溶体と物理的混合物の製造を記述する
ものである。
【0050】米国特許番号3,160,510に従い、実施例1
3Fの比率と実施例9の特定方法を用いて、90重量部
の2,9−ジメトキシキナクリドンと10重量部の2,
9−ジメチルキナクリドンとから成る固溶体を製造し
た。
【0051】この固溶体で用いたのと同じ重量比で個々
の顔料を、粉体として物理的に混合することにより、同
じ相対的比率を有する物理的混合物を製造した。
【0052】以下に示す表は、比較実施例12の固溶体
および物理的混合物に関する色合いおよび彩度を、本発
明の実施例9および10のそれらと比較したものであ
る。図8は、実施例12に関するデータを図1に類似し
た形態で示すものである(しかしスケールは異なる)。
【0053】
【表1】
【0054】(1)ΔHおよびΔCは、2,9−ジメト
キシキナクリドンに比較した色合いと彩度を表してい
る。
【0055】(2)ΔHSSおよびΔCSSは、固溶体に関
するΔHとΔCを表しており、そしてΔHpmおよびΔC
pmは、物理的混合物に関するΔHとΔCを表している。
【0056】米国特許番号3,160,510に従って製造した
実施例12の固溶体の彩度は劇的に減少しており、従っ
て相当する物理的混合物よりもくすんでいる。それとは
対照的に、本発明の実施例9の固溶体が示すΔHとΔC
に関する差は、好適な具体例ではないにも拘らず、相当
する物理的混合物よりも有意に小さい。本発明の固溶体
と米国特許番号3,160,510の比較固溶体との間の劇的な
差は、図1と図8を比較することによっても容易に分か
る。
【0057】実施例13−16 用途実施例13 エナメル塗料の製造 下記の組成: 33%のアルキド樹脂(例えばAROPLAZR 1453-X-50アル
キド樹脂、Reichhold Chemicals, Inc.、 White Plains、
New York) 15%のメラミン樹脂(例えばRESIMENER BM-7507メラ
ミン樹脂、Monsanto Company、 St. Louis、 Missouri) 5%のグリコールモノメチルエステル 34%のキシレン 13%のブタノールを有する焼き付け用エナメル92g
の中に、実施例11の顔料の細かく砕いたサンプル8g
を分散させた。
【0058】この分散が完了した後、この彩色塗料を金
属箔に塗布し、続いて130℃で30分間、焼き付けを
行った。この紫色のコーティング物は、光および気候に
対して高い耐性を示すと共に、ラッカー塗装しぶきに対
して良好な耐性を示した。
【0059】他の適切なアルキド樹脂は、合成または植
物脂肪酸、例えばココナッツオイル、ヒマシ油、アマニ
油などを基とした製品である。メラミン樹脂の代わりに
尿素樹脂を使用することも可能である。
【0060】実施例14 熱可塑性成形物の製造 混合ミルを用い、65gの安定化ポリ塩化ビニルと35
gのフタル酸ジイソオクチルの中に、160℃で、実施
例11の顔料サンプル0.2gを分散させた。良好な光
堅牢度と移染堅牢度を示す紫色のフィルムが得られた。
【0061】同様にして、カプロラクタムから成るか、
またはアジピン酸とヘキサメチレンジアミンとから成る
合成ポリアミドか、或はテレフタル酸とエチレングリコ
ールとから成るポリエステル縮合物を、280−300
℃(必要ならば窒素雰囲気中)で着色することも可能で
ある。
【0062】実施例15 印刷用インクの製造 実施例11の顔料35g、アマニ油65g、および乾燥
剤(ナフテン酸コバルト、ホワイトスピリット中50%
濃度)1gを磨砕することによって、印刷用インクを製
造した。紙を用いたオフセット印刷で使用すると、この
インクは、高い輝度と着色強度、および非常に良好な光
堅牢とラッカー塗装堅牢特性を示す紫色のオフセットプ
リントを与えた。
【0063】実施例16 メタリック塗料の製造 直径が2から3mmのガラスビードが入っている振とう
器の中で30分間撹拌することにより、キシレン12g
中6gの実施例11の顔料、4.1gの酢酸ブチル、
0.7gのブタノール、酢酸ブチル/キシレン2:1中
20%のアセト酪酸セルロース溶液22.5g、から成
る混合物を分散させた。次に、この分散液に、10gの
飽和ポリエステル樹脂(Huls AmericaからDYNAPOLR H 7
00として入手)、7.3gのメラミン樹脂、酢酸ブチル
/キシレン2:1中20%のアセト酪酸セルロース溶液
8.7g、酢酸ブチル18g、ブタノール1.6g、お
よびキシレン9.7gを加えた後、更に5分間振とうを
継続した。
【0064】その後、顔料とアルミニウムとの比率が約
80:12から1:99になるような量で、キシレン中
のアルミニウムペースト分散液(60%の固体;Silber
lineManufacturing Co., Inc.からSPARKLER SILVERR AR
として入手)(約1:2)を加えることによって、メタ
リック塗料を製造した。
【0065】これらのメタリック塗料をパネルに塗布
し、そして乾燥後、アクリレート/メラミン樹脂(これ
は、追加的添加剤、例えば紫外線吸収剤などを含んでい
てもよい)を基とする透明コートを塗装した。この得ら
れる明るい紫色のメタリック塗装は良好な光堅牢度と耐
候性を示した。
【0066】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0067】1. 個々のキナクリドン成分のX線回折
パターンの総計とは異なるX線回折パターンによって特
徴づけられる、(a)95重量%から5重量%の2,9
−ジメトキシキナクリドン、および(b)5重量%から
95重量%の2,9−ジクロロキナクリドン、の固溶体
から本質的に成るバイオレットキナクリドン顔料組成
物。
【0068】2. 80重量%から20重量%の2,9
−ジメトキシキナクリドンおよび20重量%から80重
量%の2,9−ジクロロキナクリドンを用いる第1項記
載の顔料組成物。
【0069】3. 80重量%から50重量%の2,9
−ジメトキシキナクリドンおよび20重量%から50重
量%の2,9−ジクロロキナクリドンを用いる第1項記
載の顔料組成物。
【0070】4. 上記着色剤が第1項の顔料組成物か
ら成る着色剤を含有している着色した巨大分子材料。
【0071】5. 上記着色剤が第1項の顔料組成物か
ら成る着色剤を含有している印刷用インク。
【0072】6. 上記着色剤が第1項の顔料組成物か
ら成る着色剤を含有している塗料。
【0073】7. 上記着色剤が第1項の顔料組成物か
ら成る着色剤と分散している金属粒子を含有しているメ
タリック塗料。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々の相対的量の2,9−ジメトキシキナクリ
ドンと2,9−ジクロロキナクリドンとを有する固溶体
と、相当する物理的混合物と、の間の色合いおよび彩度
の差(2,9−ジメトキシキナクリドンと比較した)を
示している。
【図2】種々の相対的量の2,9−ジメトキシキナクリ
ドンと2,9−ジクロロキナクリドンを有する本発明の
固溶体のX線回折パターンを示している。
【図3】図2に示したX線回折パターンを有する該固溶
体を製造する目的で用いた量に相当する2,9−ジメト
キシキナクリドンと2,9−ジクロロキナクリドンとか
ら成る物理的混合物のX線回折パターンを示している。
【図4】種々の相対的量の2,9−ジメトキシキナクリ
ドンと2,9−ジクロロキナクリドンを有する本発明の
固溶体のX線回折パターンを示している。
【図5】図4に示したX線回折パターンを有する該固溶
体を製造する目的で用いた量に相当する2,9−ジメト
キシキナクリドンと2,9−ジクロロキナクリドンとか
ら成る物理的混合物のX線回折パターンを示している。
【図6】種々の相対的量の2,9−ジメトキシキナクリ
ドンと2,9−ジクロロキナクリドンを有する本発明の
固溶体のX線回折パターンを示している。
【図7】図6に示したX線回折パターンを有する該固溶
体を製造する目的で用いた量に相当する2,9−ジメト
キシキナクリドンと2,9−ジクロロキナクリドンとか
ら成る物理的混合物のX線回折パターンを示している。
【図8】種々の相対的量の2,9−ジメトキシキナクリ
ドンと2,9−ジメチルキナクリドン(本発明に従うも
のではない)を有する固溶体と、相当する物理的混合物
と、の間の色合いおよび彩度の差(2,9−ジメトキシ
キナクリドンと比較した)を示している。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々のキナクリドン成分のX線回折パタ
    ーンの総計とは異なるX線回折パターンによって特徴づ
    けられる、(a)95重量%から5重量%の2,9−ジ
    メトキシキナクリドン、および(b)5重量%から95
    重量%の2,9−ジクロロキナクリドン、の固溶体から
    本質的に成るバイオレットキナクリドン顔料組成物。
  2. 【請求項2】 上記着色剤が請求項1の顔料組成物から
    成る着色剤を含有している着色した巨大分子材料。
  3. 【請求項3】 上記着色剤が請求項1の顔料組成物から
    成る着色剤を含有している印刷用インク。
  4. 【請求項4】 上記着色剤が請求項1の顔料組成物から
    成る着色剤を含有している塗料。
  5. 【請求項5】 上記着色剤が請求項1の顔料組成物から
    成る着色剤と分散している金属粒子を含有しているメタ
    リック塗料。
JP4332265A 1991-11-26 1992-11-19 ユニークなスタイリング用途を有するキナクリドン固溶体 Pending JPH05295290A (ja)

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