JPH1053715A - ペリレン顔料用の結晶成長調節剤 - Google Patents

ペリレン顔料用の結晶成長調節剤

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JPH1053715A JP9131648A JP13164897A JPH1053715A JP H1053715 A JPH1053715 A JP H1053715A JP 9131648 A JP9131648 A JP 9131648A JP 13164897 A JP13164897 A JP 13164897A JP H1053715 A JPH1053715 A JP H1053715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペリレン顔料とある種の多環式芳香族化合
物、特にある種のアンタントロン類、との共沈した配合
物が未処理のペリレン類に関しては見られなかった透明
度および深さの増加を与えることが本発明の目的であ
る。 【解決手段】 本発明は(a)約60〜約95重量%の
式 【化1】 [式中、R1およびR2は独立してC1−C6アルキル、C
5−C7シクロアルキル、C7−C16アラルキル、または
6−C10アリールである]を有するペリレン顔料、お
よび(b)約5〜約40重量%の多環式芳香族化合物の
配合物を共沈することにより製造された顔料組成物に関
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明はペリレン顔料および多環式芳香
族化合物の共沈した配合物を含んでなる顔料組成物に関
する。
【0002】ペリレン顔料は既知である。例えば、W. H
erbst and K. Hunger, IndustrialOrganic Pigments (N
ew York: VCH Publishers, Inc., 1993), pages 9 and
467-475; H. Zollinger, Color Chemistry (VCH Verlag
sgessellschaft, 1973), pages 227-228 and 297-298,
並びに M. A. Perkins, "Pyridines and Pyridones"in
The Chemistry of Synthetic Dyes and Pigments, ed.
H. A. Lubs (Malabar, Florida: Robert E. Krieger Pu
blishing Company, 19955), pages 481-482も参照のこ
と。ペリレン顔料は優れた光堅牢性および気候堅牢性と
組み合わされた高い着色強度を典型的に示す。しかしな
がら、改良された色彩性質は追加の技術的および商業的
な利点を与えるであろう。
【0003】ペリレン顔料とある種の多環式芳香族化合
物、特にある種のアンタントロン類、との共沈した配合
物が未処理のペリレン類に関しては見られなかった透明
度および深さの増加を与えることが今回見いだされた。
【0004】多環式芳香族顔料である4,8−ジブロモ
アンタントロンとの従来の配合物(すなわち、Pigment
Red 168)がペリレンテトラカルボン酸顔料の色調を変
えるために有用であると記載されているが(例えば、W.
Herbst and K. Hunger, Industrial Organic Pigments
(New York: VCH Publishers, Inc., 1993), page 51
1)、本発明に記載されているタイプの共沈した配合物
はこれまでに報告されていない。
【0005】
【発明の要旨】本発明は (a)約60〜約95重量%(好適には75〜90重量
%)の式(I)
【0006】
【化3】
【0007】[式中、R1およびR2は独立してC1−C6
アルキル、C5−C7シクロアルキル、C7−C16アラル
キル、またはC6−C10アリールである]を有するペリ
レン顔料、および (b)約5〜約40重量%(好適には10〜25重量
%)の多環式芳香族化合物、好適には(i)式(II)
【0008】
【化4】
【0009】[式中、X1およびX2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するアンタントロン、(ii)式(III)
【0010】
【化5】
【0011】[式中、Y1およびY2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するキナクリドン、または(iii)式(IV)
【0012】
【化6】
【0013】[式中、Z1およびZ2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するフラバントロンよりなる群から選択される多環
式芳香族化合物、を含んでなる共沈した配合物を含んで
なる顔料組成物に関する。
【0014】本発明はさらに (1)(a)約60〜約95重量%(好適には75〜9
0重量%)の式(I)のペリレン顔料、(b)約5〜約
40重量%(好適には10〜25重量%)の多環式芳香
族化合物、好適には式(II)、式(III)、もしくは式
(IV)の多環式芳香族化合物、またはそれらの混合物、
並びに(c)成分(a)および(b)の合計に関して約
5〜約25重量部(好適には9〜15重量部)の強酸
(好適には濃硫酸)を含んでなる混合物を酸ペースト化
または酸膨潤し、 (2)段階(1)からの混合物を1部の該混合物当たり
約0.5〜約100重量部(好適には1.5〜5重量部)
の顔料が実質的に不溶性である液体(好適には水)を
(好適には約0〜約60℃の温度において)加えること
により該混合物を沈めて、それにより顔料組成物を沈澱
させ、 (3)顔料組成物を単離し、 (4)場合により、顔料組成物をコンディショニングす
ることを含んでなる上記の顔料組成物の製造方法にも関
する。
【0015】
【発明の詳細な記述】適するペリレン顔料(a)には式
(I)の定義内の既知のペリレン顔料のいずれも包含さ
れるが、好適なペリレン類はR1およびR2の両者が同一
である対称性化合物である。特に好適なペリレン顔料は
1およびR2の両者が同一のC1−C6アルキル基である
もの、最も好適にはメチル基であるもの(すなわち、カ
ラーインデックス Pigment Red 179)である。他の適す
るペリレン顔料には、R1およびR2が水素であるもの
(例えば、C.I.Pigment Violet 29)、種々の芳香脂肪
族基であるもの(例えば、C.I.Pigment Black 31および
32)、または種々のアリール基であるもの(例えば、C.
I.Pigment Red 123、149、178、および190)が包含され
る。例えば、W. Herbst and K. Hunger, Industrial Or
ganic Pigments (New York: VCH Publishers, Inc., 19
93), pages 470-475。
【0016】適する多環式芳香族化合物(b)は少なく
とも5個の環(好適には5〜10個の環)を含有し、そ
れらの少なくとも1個が1個もしくはそれ以上のケト基
(好適にはキノン類または同族体およびそれらの誘導体
の特徴であるのもののように2個のケト基)で置換され
ている縮合環芳香族系である。適する多環式芳香族化合
物(b)の例にはアンタントロン類、キナクリドン類、
およびフラバントロン類が包含される。種々の多環式芳
香族化合物の混合物を使用することもできるが、あまり
好ましくない。
【0017】好適なアンタントロン類は式(II)
【0018】
【化7】
【0019】[式中、X1およびX2は独立して水素また
はハロゲンである]の化合物、特にX1およびX2が両者
とも同じハロゲンであるもの、最も好適には臭素である
もの(すなわち、4,8−ジブロモアンタントロン、す
なわちこれまでに Indanthrene Brilliant Orange RK
としても知られている C.I.Pigment Red 168)である。
例えば、W. Herbst and K. Hunger, Industrial Organi
c Pigments (New York: VCH Publishers, Inc., 1993),
pages 509-511; H. Zollinger,Color Chemistry (VCH
Verlagsgessellschaft, 1973), pages 225、および M.
S. Whelen, "Anthanthrones" in The Chemistry of Syn
thetic Dyes and Pigments, ed. H. A. Lubs (Malabar,
Florida: Robert E. Krieger Publishing Company, 19
95), pages 444-446 も参照のこと。
【0020】好適なキナクリドン類は式(IIIa)
【0021】
【化8】
【0022】[式中、Y1およびY2は独立して水素また
はハロゲンである]の2,9−ジ置換されたキナクリド
ン類、特にY1およびY2が両者とも同じハロゲンである
もの、最も好適には塩素であるもの(すなわち、2,9
−ジクロロキナクリドン)である。例えば、W. Herbst
and K. Hunger, Industrial OrganicPigments (New Yor
k: VCH Publishers, Inc., 1993), pages 447-463; H.
Zollinger, Color Chemistry (VCH Verlagsgessellscha
ft, 1973), pages 236-240 も参照のこと。
【0023】好適なフラバントロンは式(IVa)
【0024】
【化9】
【0025】の未置換のフラバントロンである(C.I.Va
t Yellow 1 または Pigment Yellow 24)。例えば、W.
Herbst and K. Hunger, Industrial Organic Pigments
(New York: VCH Publishers, Inc., 1993), pages 501-
503 および 504-505; H. Zollinger, Color Chemistry
(VCH Verlagsgessellschaft, 1973), pages 236-240 も
参照のこと。
【0026】ここで使用されている「C1−C6アルキ
ル」という語は炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状
の脂肪族炭化水素基をさす。C1−C6アルキルの例はメ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、およびそれらの異性体形である。「C5−C7シクロ
アルキル」という語は炭素数5〜7の脂環式炭化水素基
をさす。C5−C7シクロアルキルの例はシクロペンチ
ル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルである。
「C7−C16アラルキル」という語は合計炭素数が7〜
16となるようにC6−C10アリールで置換されたC1
6アルキルをさす。C7−C16アラルキルの例はベンジ
ル、フェネチル、およびナフチルメチルである。「C6
−C10アリール」という語はフェニルおよび1−もしく
は2−ナフチルをさす。ここで使用されている「アリー
ル」という語はアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒド
ロキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボ
ニル、シアノ、ニトロ、および他の既知の基で置換され
たアリール基もさす。「C1−C6アルコキシ」という語
は炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルオ
キシ基をさす。C1−C6アルコキシの例はメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキ
シルオキシ、およびそれらの異性体形である。適するハ
ロゲンの例は弗素、塩素、臭素、およびヨウ素である。
【0027】本発明の顔料組成物は最初に式(I)のペ
リレン顔料および式(II)の多環式芳香族化合物の混合
物を特定量の強酸、好適には例えば濃(すなわち96−
98%)硫酸、発煙硫酸、クロロスルホン酸、またはそ
れらの混合物の如き鉱酸、の中で酸ペースト化または酸
膨潤することにより製造される。「酸ペースト化」とい
う語はプロトン化された顔料を含有する酸性溶液が製造
される方法をさすために使用され、一方「酸膨潤」とい
う語はプロトン化された顔料の懸濁液が製造される方法
を一般的にさす。もちろん、段階(1)の方法は完全に
溶解した顔料ないしほとんど完全に溶解していない顔料
の範囲にわたる連続段階を含む。しかしながら、強酸中
への本質的に完全な溶解が好ましい。段階(1)で使用
される強酸の量は適度な時間内に酸性溶液または懸濁液
の生成を確実にするように選択される。段階(1)は酸
性混合物を(例えば、約50℃に)暖めることによりさ
らに迅速に実施することができるが、一般的には顔料成
分の変性を最少にするために35℃もしくはそれ以下を
使用することが好ましい。段階(1)でどの変法を使用
したかにかかわらず、次に段階(2)において強酸性混
合物を顔料が実質的に不溶性である液体に加えることに
よりこの強酸性混合物を沈澱させ(すなわち、「沈
め」)、それにより本発明に従う共沈した配合物を生成
する。水中の沈めが好ましいが、低級アルコール類(特
にメタノール)または他の既知の水−混和性有機溶媒
を、好ましくは水と混合して、使用することもできる。
沈め用液体を酸性溶融物に加えることもできるが(例え
ば、米国特許第3,265,699号)、本発明は好適に
は酸性溶融物を溶媒に加えることにより実施される(米
国特許第4,100,162号参照)。
【0028】沈めを行う温度は一般的には厳密でない
が、沈め用液体の温度は普通は約5℃〜約65℃の間で
ある。一般的には、比較的低い温度が比較的小さい粒子
寸法を有する顔料を与える。しかしながら、工程サイク
ル時間も(製造価格のために)非常に重要なため、比較
的短い沈め時間が好適である。
【0029】沈んだ顔料を次に段階(3)において例え
ば濾過の如き当技術で既知の方法を使用して単離し、そ
して次に所望するなら乾燥する。例えば遠心または簡単
な傾斜の如き他の当技術で既知の収集方法も適する。
【0030】生じた共沈した顔料組成物は(X線結晶写
真により測定すると)固溶体にはみえないが、その代わ
りにペリレン顔料および多環式芳香族化合物の「ドメイ
ン」を含有する結晶性または部分的結晶性粒子の形態を
とるようにみえる。少量の固溶体ドメインの存在は除外
されないが、本発明の顔料組成物の独特な性質はそのよ
うなドメインによるものではない。
【0031】段階(3)で得られた顔料を任意の段階
(4)において例えば溶媒処理または溶媒処理と組み合
わされた粉砕の如き当技術で既知の方法を使用してコン
ディショニングすることができる。顔料の最終的な粒子
寸法は後処理方法を変えることにより調節できる。例え
ば、粒子寸法を減じることにより顔料をさらに透明にす
ることができまたは粒子寸法を増加させることによりさ
らに不透明にすることができる。適する粉砕方法には乾
燥−粉砕方法、例えば添加剤を用いるもしくは用いない
サンドミル−粉砕、ボールミル−粉砕など、または湿潤
−粉砕方法、例えば水中もしくは有機溶媒中での添加剤
を用いるもしくは用いない塩−混練、ビーズ−混練など
が包含される。
【0032】顔料の着色強度および透明度はしばしば添
加剤の存在下で適当な溶媒中で顔料の分散液を加熱する
ことにより行われる溶媒処理によっても影響を受ける可
能性がある。適する溶媒には有機溶媒、例えばアルコー
ル類、エステル類、ケトン類、並びに脂肪族および芳香
族炭化水素類およびそれらの混合物、並びに無機溶媒、
例えば水が包含される。適する添加剤にはフロキュレー
ションを減らすかまたは避ける、顔料分散安定性を高め
る、およびコーテイング粘度を減じる組成物、例えば重
合体状分散剤(または界面活性剤)、が包含される。例
えば、米国特許第4,455,173号、第4,758,6
65号、第4,844,742号、第4,895,948
号、および第4,895,949号。
【0033】顔料を単離しそして場合によりコンディシ
ョニングした後に、顔料をさらに1種もしくはそれ以上
の当技術で既知の顔料誘導体と(好適には乾燥配合によ
り)配合することができる。
【0034】それらの光安定性および泳動性質のため
に、本発明の顔料組成物は多種の顔料用途に適する。例
えば、本発明に従い製造される顔料は非常に光堅牢性の
顔料着色系のための着色剤として(または2種もしくは
それ以上の着色剤の1種として)使用することができ
る。例には、他の物質、顔料調合物、塗料、印刷イン
キ、着色紙、または着色高分子量物質との顔料着色混合
物が包含される。「他の物質との混合物」という語は例
えば無機白色顔料、例えば二酸化チタン(ルチル)もし
くはセメント、または他の無機顔料との混合物を包含す
ると理解される。顔料調合物の例には、有機液体とのフ
ラッシュドペーストまたは水、分散剤および適宜防腐剤
のペーストもしくは分散液が包含される。本発明の顔料
を中で使用することができる塗料の例には、例えば、物
理的または酸化的乾燥ラッカー、ストービングエナメ
ル、反応性塗料、二成分塗料、溶媒または水をベースと
した塗料、耐水性コーテイング用のエマルション塗料、
および水性塗料が包含される。印刷インキには、紙、
布、および錫版印刷における使用に関して既知であるも
のが包含される。適する高分子量物質には、天然源のも
の、例えばゴム;化学修飾により得られるもの、例えば
アセチルセルロース、酪酸セルロース、もしくはビスコ
ース;または合成により製造されるもの、例えば重合
体、重付加生成物、および重縮合物が包含される。合成
により製造される高分子量物質の例には、プラスチック
物質、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、および
ポリプロピオン酸ビニル;ポリオレフィン類、例えばポ
リエチレンおよびポリプロピレン;高分子量ポリアミド
類;アクリレート類、メタクリレート類、アクリロニト
リル、アクリルアミド、ブタジエン、またはスチレンの
重合体および共重合体;ポリウレタン類;並びにポリカ
ーボネート類が包含される。本発明の顔料組成物で顔料
着色された物質はいずれの所望する形状または形態でも
有することができる。
【0035】本発明に従い製造される顔料は高度に耐水
性であり、耐油性であり、耐石灰性であり、耐アルカリ
性であり、耐溶媒性であり、重複ラッカー塗装に対して
堅牢性があり、重複噴霧に対して堅牢性があり、昇華に
対して堅牢性があり、耐熱性であり、且つ耐加硫性であ
り、さらに非常に良好な色彩収率を与え且つ容易に分散
可能である。
【0036】下記の実施例で本発明の組成物の製造に関
する詳細をさらに説明する。以上の開示に示されている
本発明は精神または範囲のいずれにおいてもこれらの実
施例により限定されるものではない。当技術の専門家は
これらの組成物を製造するために下記の製造工程の条件
および方法の既知の変更を使用できることを容易に理解
するであろう。断らない限り、全ての温度は摂氏目盛り
でありそして全ての百分率は重量百分率である。
【0037】
【実施例】色彩性質は水を原料としたベースコート/溶
媒を原料としたクリアコート塗料系を使用して評価され
た。12.4%のAROLONR559−G4−70アク
リル樹脂(ノース・カロライナ州、レサーチ・トリアン
グル・パークのライヒホルド・ケミカルズ・インコーポ
レーテッド)、3.2%のSOLSPERSER2700
0超分散剤(デラウェア州、ウィルミントンのゼネカ・
インコーポレーテッド)、1.6%の2−アミノ−2−
メチル−1−プロパノール(イリノイ州、バッファロー
・グローブのアンガス・ケミカル)、および18%の顔
料の混合物を使用して水性分散液を製造し、それは1
8:12の顔料対結合剤比および30%の合計固体含有
量を与えた。顔料対結合剤比を次に追加のAROLON
R559−G4−70アクリル樹脂(合計量26%)お
よび25%のCYMELR325メラミン/ホルムアル
デヒド樹脂(ニュージャージー州、ウエスト・パターソ
ンのサイテック・インダストリーズ)を用いて10:4
0に減じ、それは50%の合計固体含有量を与えた。各
々76μmおよび38μmの湿潤厚さで適用され、室温
で15分間にわたりそして100℃において5分間にわ
たり放置されたフィルムを使用して、マストーンおよび
透明度の測定を行った。80%のAROPLAZAR
453−X−50アルキド樹脂(ライヒホルド・ケミカ
ルズ)および20%のCYMELR325メラミン/ホ
ルムアルデヒド樹脂の混合物を57%の合計固体水準で
含有するクリアコートを次にベースコート上に76μm
の湿潤フィルム厚さで適用し、室温で15分間にわたり
そして121℃において15分間にわたり放置した。
【0038】上記の減じられた10:40の顔料対結合
剤比を有する水性分散液から、追加のAROLONR
59−G4−70アクリル樹脂、CYMELR325メ
ラミン/ホルムアルデヒド樹脂、および35%のTIN
T−AYDRCW−5003白色分散液(ニュージャー
ジー州、ジャージーシティのダニエル・プロダクツ・カ
ンパニー)を加えることにより底色塗料を製造し、それ
は1:1.1の顔料対結合剤比、55%の合計固体含有
量、および90:10のTiO2対顔料比を与えた。3
8μmの湿潤厚さで適用され、室温で15分間にわたり
そして100℃で5分間にわたり放置されたフィルムを
使用して、色測定を行った。クリアコートを次に上記の
通りにして適用しそしてベーキングした。
【0039】18:12の顔料対結合剤比を有する上記
の分散液から、水−分散性アルミニウム顔料(ペンシル
ヴァニア州、タマクアのシルバーライン・マニュファク
チュアリング・カンパニー・インコーポレーテッドから
HYDRO PASTER8726として入手できる)、
AROLONR559−G4−70アクリル樹脂、およ
びCYMELR325メラミン/ホルムアルデヒド樹脂
を1:2の顔料対結合剤比、20:80のアルミニウム
対顔料比、および43%の合計固体含有量を与える量で
使用して、金属塗料を製造した。38μmの湿潤厚さで
適用され、室温で15分間にわたりそして100℃で5
分間にわたり放置されたフィルムを使用して、色測定を
行った。クリアコートを次に上記の通りにして適用しそ
してベーキングした。
【0040】マストーン、底色、および金属塗料の色相
および彩度における差をCS−5Chroma Sen
sor(ニュージャージー州、ローレンセヴィルのデー
タカラー・インターナショナル)を使用して測定した。
【0041】実施例1 実施例1は80重量%のペリレン顔料および20重量%
のアンタントロン顔料を含有する本発明の顔料組成物の
製造を説明する。
【0042】604gの約99%硫酸(551gの工業
用98%硫酸および100gの20%発煙硫酸の混合物
から製造された)に25−30℃において8gの4,8
−ジブロモアンタントロン(C.I.Pigment Red 168;ド
イツ、フランクフルトのカッセラAGから Brilliant O
range RK として入手できる)および次に32gのN,N
−ジメチルペリレンジイミド(C.I.Pigment Red 179;
米国特許第3,331,847号に記載されている通りに
して製造された)を加えた。混合物を25−30℃にお
いて17〜18時間にわたり撹拌し、次に5−10℃の
1リットルの水中に注ぎ、温度を氷の定期的な添加によ
り5−10℃に保った。混合物を90℃に加熱し、次に
90−95℃に1時間にわたり保った。生じた沈澱を濾
過により集め、水で洗浄し、80mlの水中に5.0−
6.0のpHにおいて再スラリー化し、そして80℃に
加熱した。スラリーを80℃において5分間にわたり
1.6gのSOLSPERSER24000(デラウェア
州、ウィルミントンのゼネカ・インコーポレーテッドか
ら入手できる)、0.5gの14〜15のHLB価を有
する非イオン性界面活性剤、0.6gの氷酢酸、および
5.0gの水を含有する分散剤混合物と共にそして次に
さらに15分間にわたり80−85℃において3.2g
のデヒドロアビエチルアミンの酢酸塩の50%水溶液お
よび10mlの水の混合物と共に急速撹拌した。生じた
混合物を約8.0−8.5のpHに調節しそして80−8
5℃において2時間にわたり撹拌した。固体成分を濾過
により集め、水で洗浄し、そして炉の中で60℃におい
て乾燥して深い透明な赤色を示す41.8gの顔料組成
物を生成した。試験結果は表1に示されている。
【0043】実施例2 実施例2は75重量%のペリレン顔料および25重量%
のアンタントロン顔料を含有する本発明の顔料組成物の
製造を説明する。
【0044】99%硫酸(1269gの工業用98%硫
酸および231gの20%発煙硫酸の混合物から製造さ
れた)に25−30℃において25gの4,8−ジブロ
モアンタントロンおよび次に75gのN,N−ジメチル
ペリレンジイミドを加えた。混合物を25−30℃にお
いて17〜18時間にわたり撹拌し、次に5−10℃の
2.5リットルの水中に注ぎ、温度を氷の定期的な添加
により5−10℃に約1時間にわたり保った。混合物を
80℃に加熱し、次に80−90℃に1時間にわたり保
った。生じた沈澱を濾過により集め、水で洗浄し、2リ
ットルの水中に8−9のpHにおいて再スラリー化し、
そして50℃に加熱した。スラリーを15分間にわたり
30gの石油蒸留物、1.0gのアニオン性スルホ琥珀
酸塩界面活性剤、および100gの水を含有するエマル
ション混合物と共に急速撹拌した。pHを希水性硫酸を
用いて約3.0−3.5に調節しそして50℃において4
時間にわたり撹拌した。16gのデヒドロアビエチルア
ミンの酢酸塩の50%水溶液および100mlの水の混
合物を加え、そして生じた混合物を約50℃において1
5分間にわたり撹拌した。pHを約8.5−9.5に調節
した後に、混合物を約50℃において1時間にわたり撹
拌した。固体成分を濾過により集め、水で洗浄し、60
℃において乾燥し、粉砕し、そして80メッシュスクリ
ーンを通してふるいにかけて、深赤色を示す106.5
gの顔料組成物を生成した。試験結果は表1に示されて
いる。
【0045】実施例3(比較例) 実施例3はアンタントロン顔料を含有しない比較用ペリ
レン顔料の製造を説明する。生じた顔料を実施例1およ
び2の顔料(表1参照)の標準として並びに実施例4−
6(表2参照)との直接的比較用に使用した。
【0046】440gの工業用98%硫酸に40gの
N,N−ジメチルペリレンジイミドを加えた。混合物を
40℃に加熱し、40−45℃に4時間にわたり保ち、
室温で12〜14時間にわたり撹拌し、そして次に5−
10℃の800mlの水中に注ぎ、温度を氷の定期的な
添加により5−10℃に保った。混合物を次に約30分
間にわたり5−15℃において撹拌し、60℃に加熱
し、そしてさらに30分間にわたり撹拌した。生じた沈
澱を濾過により集め、水で洗浄し、400mlの水中に
6.5−7.5のpHにおいて再スラリー化した。スラリ
ーを室温で15分間にわたり12.0gの石油蒸留物、
0.4gのアニオン性スルホ琥珀酸塩界面活性剤、およ
び40gの水を含有するエマルション混合物と共に急速
撹拌し、次に110℃において2時間にわたりオートク
レーブ処理した。オートクレーブ処理した混合物を80
0mlの水中に4−5のpHにおいて注いだ。6.4g
のデヒドロアビエチルアミンの酢酸塩の50%水溶液お
よび20mlの水の混合物を加え、そして生じた混合物
を80℃において15分間にわたり撹拌した。pHを約
8.5−9.5に調節した後に、混合物を80−85℃に
おいて1時間にわたり撹拌し、次に水の添加により70
℃より低い温度に冷却した。固体成分を濾過により集
め、水で洗浄し、そして60℃において乾燥して、本発
明に従い製造される顔料組成物と比較した時に劣った色
彩性質を示す40.3gの顔料組成物を生成した。
【0047】
【表1】
【0048】実施例4−6 本発明の実施例4−6は、N,N−ジメチルペリレンジ
イミドおよび4,8−ジブロモアンタントロンの混合物
を表2に示されている量で使用すること以外は、比較例
3の方法に従い実施された。試験結果(実施例3の比較
顔料に関する)も表2に示されている。
【0049】実施例7(比較例) 実施例7は80重量%のペリレン顔料および20重量%
のアンタントロン顔料を含有する比較用の乾燥−混合さ
れた組成物の製造を説明する。
【0050】N,N−ジメチルペリレンジイミドの代わ
りに4,8−ジブロモアンタントロンを使用すること以
外は、実施例3の方法を繰り返した。1.8g部分の生
じた橙色顔料を16.2gの比較例3からのペリレン顔
料と乾燥配合した。生じた乾燥配合物は実施例4−6に
従い製造された本発明の顔料組成物と比べた時に劣った
色彩性質を示した。試験結果は表2に示されている。
【0051】
【表2】
【0052】実施例8 実施例8は90重量%のペリレン顔料および10重量%
のキナクリドン顔料を含有する本発明の顔料組成物の製
造を説明する。
【0053】440gの工業用98%硫酸に36gの
N,N−ジメチルペリレンジイミドを加えた。混合物を
40℃に加熱し、40−45℃に4時間にわたり保ち、
そして室温で12〜14時間にわたり撹拌した。この混
合物に4gの米国特許第3,257,405号に記載され
ている方法に従い製造された粗製ジクロロキナクリドン
を加えた。生じた混合物を室温で1時間にわたり撹拌し
そして次に5−10℃の900mlの水中に注ぎ、温度
を氷の定期的な添加により5−10℃に保った。混合物
を次に約30分間にわたり5−15℃において撹拌し、
60℃に加熱し、そしてさらに30分間にわたり撹拌し
た。生じた沈澱を濾過により集め、水で洗浄し、450
mlの水中に6.5−7.5のpHにおいて再スラリー化
した。スラリーを室温で15分間にわたり12.0gの
石油蒸留物、0.4gのアニオン性スルホ琥珀酸塩界面
活性剤、および20gの水を含有するエマルション混合
物と共に急速撹拌し、次に110−115℃において2
時間にわたりオートクレーブ処理した。オートクレーブ
処理した混合物を800mlの水中に6より下のpHに
おいて注いだ。4.8gのデヒドロアビエチルアミンの
酢酸塩の50%水溶液および20mlの水の混合物を加
え、そして生じた混合物を80−85℃において15分
間にわたり撹拌した。pHを約9.0−9.5に調節した
後に、混合物を80−85℃においてさらに15分間に
わたり撹拌し、次に水の添加により70℃より低い温度
に冷却した。固体成分を濾過により集め、水で洗浄し、
そして60℃において乾燥して、深赤色の顔料を生成し
た。試験結果は表3に示されている。
【0054】実施例9 実施例9は90重量%のペリレン顔料および10重量%
のフラバントロン顔料を含有する本発明の顔料組成物の
製造を説明する。
【0055】500gの工業用98%硫酸に5gのフラ
バントロン(アセト・ケミカルズから C.I.VAT Yellow
1 として入手できる)および次に45gのN,Nジメチ
ルペリレンジイミドを加えた。混合物を40℃に加熱
し、40−45℃において4時間にわたり保ち、そして
室温において12〜14時間にわたり撹拌し、そして次
に5−10℃の1リットルの水に滴下し、この温度を氷
の定期的な添加により保った。混合物を次に約30分間
にわたり5−15℃において撹拌し、60℃に加熱し、
そしてさらに30分間にわたり撹拌した。生じた沈澱を
濾過により集め、水で洗浄し、そして二等分し、それら
の各々を500mlの水中に再スラリー化した。
【0056】(A)生じたスラリーの第一部分をpH1
1.0−11.5に調節し、45℃に加熱し、そして45
−50℃において2時間にわたり7.5gの石油蒸留
物、0.1gのアニオン性スルホ琥珀酸塩界面活性剤、
および10gの水を含有するエマルション混合物と共に
急速撹拌した。pHを4.0−5.0に調節した後に、
4.0gのデヒドロアビエチルアミンの酢酸塩の50%
水溶液および10mlの水の混合物を加えそして生じた
混合物を45−50℃において30分間にわたり撹拌し
た。pHを8.5−9.0に調節した後に、混合物を45
−50℃においてさらに15分間にわたり撹拌した。固
体成分を濾過により集め、水で洗浄し、そして60℃に
おいて乾燥して、24.4gの黄赤色の顔料を生成し
た。試験結果は表3に示されている。
【0057】(B)上記のスラリーの第二部分をpH1
1.5−12.0に調節し、その後に25gの工業用次亜
塩素酸ナトリウム溶液を加えた。生じた混合物を90℃
において1時間にわたり撹拌し、次に45℃に冷却しそ
して45−50℃において2時間にわたり7.5gの石
油蒸留物、0.1gのアニオン性スルホ琥珀酸塩界面活
性剤、および10gの水を含有するエマルション混合物
と共に急速撹拌した。pHを4.0−5.0に調節した後
に、4.0gのデヒドロアビエチルアミンの酢酸塩の5
0%水溶液および10mlの水の混合物を加えそして生
じた混合物を45−50℃において30分間にわたり撹
拌した。pHを8.5−5.0に調節した後に、混合物を
45−50℃において15分間にわたり撹拌した。固体
成分を濾過により集め、水で洗浄し、そして60℃にお
いて乾燥して、22.8gの黄赤色の顔料を生成した。
試験結果は表3に示されている。
【0058】
【表3】
【0059】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0060】1.(a)60〜95重量%の式
【0061】
【化10】
【0062】[式中、R1およびR2は独立してC1−C6
アルキル、C5−C7シクロアルキル、C7−C16アラル
キル、またはC6−C10アリールである]を有するペリ
レン顔料、および(b)5〜40重量%の多環式芳香族
化合物を含んでなる共沈した配合物を含んでなる顔料組
成物。
【0063】2.多環式芳香族化合物が(i)式
【0064】
【化11】
【0065】[式中、X1およびX2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するアンタントロン、(ii)式
【0066】
【化12】
【0067】[式中、Y1およびY2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するキナクリドン、または(iii)式
【0068】
【化13】
【0069】[式中、Z1およびZ2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するフラバントロンである、上記1の顔料組成物。
【0070】3.共沈した配合物が75〜90重量%の
ペリレン顔料(a)および10〜25重量%の多環式芳
香族化合物(b)を含んでなる、上記1の顔料組成物。
【0071】4.多環式芳香族化合物が式
【0072】
【化14】
【0073】[式中、X1およびX2は独立して水素また
はハロゲンである]を有するアンタントロンである、上
記1の顔料組成物。
【0074】5.多環式芳香族化合物が4,8−ジブロ
モアンタントロンである、上記1の顔料組成物。
【0075】6.多環式芳香族化合物が式
【0076】
【化15】
【0077】[式中、Y1およびY2は独立して水素また
はハロゲンである]を有する2,9−ジ置換されたキナ
クリドンである、上記1の顔料組成物。
【0078】7.多環式芳香族化合物が2,9−ジクロ
ロキナクリドンである、上記1の顔料組成物。
【0079】8.多環式芳香族化合物が式
【0080】
【化16】
【0081】を有する未置換のフラバントロンである、
上記1の顔料組成物。
【0082】9.(1)(a)60〜95重量%の式
【0083】
【化17】
【0084】[式中、R1およびR2は独立してC1−C6
アルキル、C5−C7シクロアルキル、C7−C16アラル
キル、またはC6−C10アリールである]のペリレン顔
料、(b)5〜40重量%の多環式芳香族化合物、並び
に(c)成分(a)および(b)の合計に関して5〜2
5重量部の強酸を含んでなる混合物を酸ペースト化また
は酸膨潤し、 (2)段階(1)からの混合物を1部の該混合物当たり
0.5〜100重量部の顔料が実質的に不溶性である液
体を加えることにより該混合物を沈めて、それにより顔
料組成物を沈澱させ、 (3)顔料組成物を単離し、 (4)場合により、顔料組成物をコンディショニングす
ることを含んでなる上記1の顔料組成物の製造方法。
【0085】10.多環式芳香族化合物が(i)式
【0086】
【化18】
【0087】[式中、X1およびX2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するアンタントロン、(ii)式
【0088】
【化19】
【0089】[式中、Y1およびY2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するキナクリドン、または(iii)式
【0090】
【化20】
【0091】[式中、Z1およびZ2は独立して水素、ハ
ロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C7
−C16アラルキル、またはC6−C10アリールである]
を有するフラバントロンである、上記9の方法。
【0092】11.段階(1)で使用される混合物が7
5〜90重量%のペリレン顔料(a)および10〜25
重量%の多環式芳香族化合物(b)を含んでなる、上記
9の方法。
【0093】12.段階(1)で使用される強酸が濃硫
酸、発煙硫酸、またはそれらの混合物である、上記9の
方法。
【0094】13.成分(a)および(b)の合計に関
して9〜15重量部の強酸が段階(1)で使用される、
上記9の方法。
【0095】14.沈め段階(2)で使用される液体が
水である、上記9の方法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)60〜95重量%の式 【化1】 [式中、R1およびR2は独立してC1−C6アルキル、C
    5−C7シクロアルキル、C7−C16アラルキル、または
    6−C10アリールである]を有するペリレン顔料、お
    よび(b)5〜40重量%の多環式芳香族化合物を含ん
    でなる共沈した配合物を含んでなる顔料組成物。
  2. 【請求項2】 (1)(a)60〜95重量%の式 【化2】 [式中、R1およびR2は独立してC1−C6アルキル、C
    5−C7シクロアルキル、C7−C16アラルキル、または
    6−C10アリールである]のペリレン顔料、(b)5
    〜40重量%の多環式芳香族化合物、並びに(c)成分
    (a)および(b)の合計に関して5〜25重量部の強
    酸を含んでなる混合物を酸ペースト化または酸膨潤し、 (2)段階(1)からの混合物を1部の該混合物当たり
    0.5〜100重量部の顔料が実質的に不溶性である液
    体を加えることにより該混合物を沈めて、それにより顔
    料組成物を沈澱させ、 (3)顔料組成物を単離し、 (4)場合により、顔料組成物をコンディショニングす
    ることを含んでなる請求項1に記載の顔料組成物の製造
    方法。
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