JP4623790B2 - 高度に着色性のペリレン顔料の製法 - Google Patents

高度に着色性のペリレン顔料の製法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ある種の非顔料の環式無水物又はイミドの存在下におけるペリレン顔料組成物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸のジイミドを含むペリレン類は当該技術分野で知られた方法で製造することができる。例えば、W.Herbst and K.Hunger,Industrial Organic Pigments,2nd ed.(New York:VCH Publishers,Inc.,1997),pages 9 及び 476-479、H.Zollinger,Color Chemistry(VCH Verlagsgessellschaft,1991),pages 227-228 及び 297-298、並びにM.A.Perkins,“Pyridines and Pyridones" in The Chemistry of Synthetic Dyes and Pigments, ed.H.A.Lubs(Malabar,Florida:Robert E.Krieger Publishing Company,1955),pages481-482、更に米国特許第4,431,806号、4,496,731号、4,797,162号、5,248,774号、5,264,034号及び5,466,807号を参照されたい。しばしば粗製ペリレンと称される本発明の方法において最初に単離されるペリレンは一般的に、顔料としての用途に不適であり、従って、良好な顔料としての品質を与えるように、粒子の寸法、粒子の形態及び/又は結晶の構造を改良する、1種類以上の追加的仕上げ工程を経なければならない。例えば、K.Merkle and H.Schaefer,“Surface Treatment of Organic Pigments(有機顔料の表面処理)" in Pigment Handbook,Vol.III(New York:John Wiley & Sons,Inc.1973),page 157、R.B.Mckay,“The Development of Organic Pigments with Particular Referene to Physical Form and Consequent Behavior in Use(物理的形状及び使用時の結果的動態に特に焦点を当てた有機顔料の開発)" in Rev. Prog. Coloration,10,25-32(1979)、及びR.B.Mckay,“Control of the application performance of classical organic pigments(古典的有機顔料の使用性能の調節)" in JOCCA,89-93(1989)を参照されたい。
【0003】
閉環段階に対する、ある種のペリレン誘導体の付加も報告されている。例えば、米国特許第5,264,034号は、ペリレン顔料の着色性及び流動学的特性を改良するためのある種のペリレンビスイミド又はイミド無水物の使用を開示している。米国特許第5,248,774号は、着色剤又は、既知のペリレン顔料のための表面変性剤としての使用のためのある種の両イオン性のペリレンビスイミド誘導体を開示している。米国特許第5,472,494号は有機顔料の性質を改良するためのある種のペリレンモノイミド誘導体の使用を開示している。しかし、これらの特許は本発明の、非顔料の環式無水物及びイミドについては開示していない。
【0004】
今回、ペリレンビスイミドの化学合成中に、ある種の非顔料の環式無水物及びイミドを存在させると、最初に単離され処理されない形態においてすら改良された透明性及び着色性を有し、そして金属塗料中への使用に特に適したペリレン顔料組成物が得られることが見いだされた。
【0005】
本発明において使用されたタイプの非顔料の環式無水物及びイミドは既知である。例えば、米国特許第4,992,204号及びJ.M.Chapman,Jr.et at.,J.Pharm,Sci,78,903-909(1989)。しかし、これらの化合物は有機顔料と組み合わせて使用されたことはなかった。
【0006】
非顔料のナフタルイミド誘導体は、ピグメントレッド179及びN,N,−2置換ペリレン顔料の顔料特性を改善するための添加剤のコンピューターによる設計につき記載している定期刊行物の記事に開示された。P.Erk et al,Eur.Coat.J.,10,906-910(1997)。その記事は、ナフタルイミドをペリレン誘導体に比して弱い生長抑制剤として説明し、顔料の合成に際しそれらを組み入れることについては開示していない。更に、本発明において使用されるタイプの非顔料の環式無水物及びイミドについては開示されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(a) ペリレンテトラカルボン酸化合物、
(b) ペリレンテトラカルボン酸化合物に対して、約0.01ないし約20重量%(好ましくは、5ないし15重量%)の、式(I)
【0009】
【化2】
Figure 0004623790
【0010】
[式中、
WはO又NR1であり、
1は水素、金属、C1-C6アルキル、C5-C8シクロアルキル、C7-C16アラルキル、C6-C10アリール、又は-Alk-Xであり、
2及びR3は独立して水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールであるか、あるいはR2及びR3が一緒になって縮合環であり(好ましくは、縮合シクロアルカン又は芳香族環)、
点線はR2-C=C-R3を表す、場合により存在する二重結合であり(R2及びR3により一緒になって形成されるいかなる縮合芳香族環の正式の二重結合をも含む)、
AlkはC1-C18アルキレン又はC5-C8シクロアルキレンであり、そして
Xは
(i) -SO3 -、-COO-、-PO3 --、-PO(ORX)O-(ここでRXはC1-C6アルキルである)、-O-PO3 --、及び-O-PO(ORY)O-(ここでRYはC1-C6アルキルである)から選択されるアニオン基、これらのアニオン基はそれぞれ、化学量論的な量のカチオン(好ましくは水素、金属及び/又はアンモニウムイオン)と電気的に平衡している、
(ii) 式NRabc+(ここでRa、Rb、及びRcは独立して水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)を有するカチオン基、これらのカチオン基はそれぞれ、化学量論的な量のアニオン(好ましくはハロゲン化物、硫酸塩、リン酸塩、硝酸、メシラート、又はトシラート、又はそれほど好ましくはないが、水酸化物)と電気的に平衡している、
(iii) NRde(ここでRdは水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、C6-C10アリール、C2-C6アルカノイル、C7-C11アロイル、又はスルホニルであり、Reは水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)、
(iv) ORf(ここでRfは水素、C1-C6アルキル、又はC6-C10アリールである)、
(v) COORg(ここでRgはC1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)、
(vi) スルホニル、あるいは
(vii) C6-C10アリール、
である]、
を有する、非顔料の環式無水物又はイミド、並びに
(c) アンモニア又は、式RA-NH2(ここで、RAはC1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)を有する第一級アミン
を、場合によっては、
(d) 溶媒及び/又は
(e) 1種以上の添加剤、
の存在下で反応させることを含んでなる、ペリレン顔料組成物の製法に関する。
【0011】
本発明は更にこの方法で製造されたペリレン顔料組成物に関する。
【0012】
本発明の顔料のペリレン組成物の製造のために使用することができるペリレンテトラカルボン酸化合物は種々のカルボン酸、カルボン酸エステル、カルボキシアミド(carboxamides)、環式無水物、及び/又は、式(II)
【0013】
【化3】
Figure 0004623790
【0014】
[式中、
1及びE3は独立してOR又はNR’R”であり、E2及びE4は独立してORであるか、あるいはE1及びE2が一緒になってO又はNA1であり、そしてE3及びE4は一緒になってO又はNA2であり、
各Rはそれぞれ独立して水素(すなわち、遊離酸基)、金属又はアンモニウムカチオン(すなわち、塩に対する)、C1-C6アルキル(すなわち、アルキルエステルに対する)、C7-C16アラルキル(すなわち、アラルキルエステルに対する)、又はC6-C10アリール(すなわち、アリールエステルに対する)であり、
各R’及びR”はそれぞれ独立して、水素、C1-C6アルキル、又はC7-C16アラルキルであり、
1及びA2は独立して(しかし好ましくは同一で)水素、金属、C1-C6アルキルもしくは置換C1-C6アルキル、C5-C8シクロアルキルもしくは置換C5-C8シクロアルキル、C7-C16アラルキルもしくは置換C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールもしくは置換C6-C10アリールであり、
BはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、スルホニル基、アミノ、アンモニウム、ヒドロキシ、ニトロ、又はハロゲンであり、そして
pはゼロ又は1ないし8の整数である]
の環式イミドを含む。
【0015】
成分(a)の、好ましいペリレンテトラカルボン酸化合物は、基E1、E2、E3、及びE4が独立してOHもしくはそれらの塩形態又はC1-C6アルコキシである、ペリレンテトラカルボン酸及び/又はエステル、並びにそれらの塩(好ましくはE1、E2、E3、及びE4が同一にOH又は対応する塩形態であるテトラカルボン酸又はそれらの塩)、E1及びE2が一緒になって、そしてE3及びE4が一緒になって酸素原子であるビス無水物、並びにE1及びE2が一緒になって、そしてE3及びE4が一緒になって、独立してNH又は置換窒素原子であるビスイミド(好ましくは、両方の窒素原子が同じ置換基を有する対称的ビスイミド)である。好ましいペリレンテトラカルボン酸化合物は芳香族環置換基Bを有しない(すなわち、pがゼロである)が、ペリレン部分の8個の置換可能な芳香族環の炭素原子のうちの少なくとも1個が少なくとも1個の基Bを有する、置換ペリレンテトラカルボン酸化合物(すなわち、pがゼロではない)もまた適する。成分(a)として使用されるペリレンテトラカルボン酸化合物の幾つかはそれら自体顔料であることができるが、その化合物は、最終的ペリレン顔料組成物が顔料である限り、必ずしも顔料である必要はない。
【0016】
成分(a)のペリレンテトラカルボン酸化合物を説明するために使用する時には、「C1-C6アルキル」の語は、1ないし6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基を意味する。C1-C6アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びそれらの異性体形態である。「C5-C8シクロアルキル」の語は、5ないし8個の炭素原子を有する環式脂肪族炭化水素基を意味する。C5-C8シクロアルキルの例は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルである。「C6-C10アリール」の語はフェニル及び1−もしくは2−ナフチルを意味する。「C7-C16アラキル」の語は、炭素原子の総数が7ないし16であるようなC6-C10アリールで置換されたC1-C6アルキルを意味する。C7-C16アラキルの例はベンジル、フェネチル及びナフチルメチルである。置換アルキル基は、1個以上の炭素原子が、本明細書で定義されたアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(互変異性体のオキソ形態を含む)、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シアノ、及びニトロで置換されているものである。置換アリール及びアラルキル基は、1個以上の炭素原子が、本明細書で定義された、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(互変異性体のオキソ形態を含む)、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シアノ、及びニトロで置換されているものである。「C1-C6アルコキシ」の語は、1ないし6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルオキシ基を意味する。C1-C6アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ及びそれらの異性体形である。「スルホニル基」の語は、アルキルスルホニル(Riがアルキルである、例えば、メチルスルホニル又はエタンスルホニル)、アリールスルホニル(Riがアリールである、例えばフェニルスルホニル、1−もしくは2−ナフチルスルホニル、及びトルエンスルホニルのような置換形)、スルホキシル及び対応するエステル(RiがOH、アルコキシ、シクロアルコキシ、アラルコキシ、アリールオキシである)、並びにスルホンアミド(Riが−NRiiiii(ここで、Rii及びRiiiは独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリールである)である)、のような-SO2-Ri基を意味する。「アミノ」及び「アンモニウム」の語はそれぞれ、-NRivv及び-NRivvviを意味する、ここでRiv、Rv、及びRviは独立して水素、C1-C6アルキル、又はC7-C16アラルキルであり、各アンモニウム基が化学量論的な量のアニオンと電気的に平衡している。「ハロゲン」の語はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素を含む。
【0017】
式(II)の基E1、E2、E3、及びE4の少なくとも1個がカルボン酸アニオン又はイミド形態を表す場合には、ペリレンテトラカルボン酸化合物の塩形態を使用することができる。適切なカルボン酸塩は、それぞれのアニオン性のカルボン酸アニオンがn−価のカチオンMn+(Li+、Na+、K+、Mg++、Ca++、Ba++、Al+++,Fe++,又はFe+++のような)の1/nモル等量あるいは、式RIIIIIIIV+(ここで、RI、RII、RIII、及びRIVは独立して水素、C1-C6アルキル、C1-C6ヒドロキシアルキル、又はC7-C16アラルキルである)を有するアンモニウムイオンと電気的に平衡しているものである。一般的に、E1、E2、E3、及びE4のうちの少なくとも1個がOHである遊離酸が最初に反応混合物に添加されるが、成分(c)のアンモニア又は第一級アミンとの現場での酸−塩基反応により対応するアミン塩に転化される。式(II)の適切なイミド塩は、A1又はA2のうちの少なくとも一方がn−価のカチオンMn+(Li+、Na+、K+、Mg++、Ca++、Ba++、Al+++,Fe++,又はFe+++のような)の1/nモル等量を表すペリレンである。これらの塩は、A1及び/又はA2が水素である式(II)のイミドが、ペリレンイミドを製造するために使用される反応条件中でも又は強塩基の添加によっても、強塩基媒質にさらされる時にいつでも生成する。
【0018】
幾つかは粗製か又は状態調節されたペリレン顔料であり、幾つかはペリレン顔料の前駆体である、前記のペリレンテトラカルボン酸化合物は当該技術分野で知られた種々のいかなる方法によっても製造することができる。例えば、W.Herbst and K.Hunger,Industrial Organic Pigments,2nd ed.(New York:VCH Publishers,Inc.1997),pages476-479、H.Zollinger,Color Chemistry(VCH Verlagsgessellschaft,1991),pages 227-228、M.A.Perkins,“Pyridines and Pyridones"in The Chemistry of Synthetic Dyes and Pigments, ed.H.A.Lubs(Malabar,Florida:Robert E.Krieger Publishing Company,1955),pages481-482、及びF.Graser,“Perylenes" in Pigment Handbook,2nd edition,Vol.III(New York:John Wiley & Sons,Inc.1988),pages 653-658。
【0019】
本発明の重要な特徴は式(I)の非顔料の環式無水物又はイミドの使用である。「非顔料」の語は、化合物が実質的に無色であるか又は、ペリレンテトラカルボン酸化合物及びそれらがともに使用されているペリレン顔料組成物に比較して、非常に僅かしか着色せず、良好な顔料の性質に欠けることを意味する。すなわち、式(I)の適切な環式無水物又はイミドはそれら自体は顔料としての実際的有用性をもたないであろう。「実質的に無色」の語は環式無水物又はイミドが可視領域で絶対的に色彩をもたないことを意味せず、化合物がそれらと使用されるペリレン顔料に比較して、ほんの僅かしか着色していないことのみを意味する。例えば、式(I)の好ましい環式無水物又はイミドはペリレン前駆体及びそれらがともに使用されているペリレン顔料組成物のものより少ないモル吸光係数(好ましくは少なくとも約1桁数字の少ない)を示すであろう。
【0020】
成分(b)(以下の化合物を含む)の非顔料環式無水物又はイミドを説明するために使用される場合、「C1-C6アルキル」、「C5-C8シクロアルキル」、「C6-C10アリール」、「C7-C16アラルキル」、「C1-C6アルコキシ」、「スルホニル基」、「アミノ」、「アンモニウム」、及び「ハロゲン」は、ペリレンテトラカルボン酸化合物に対して前記に与えられたものと同様な意味を有する。「C1-C18アルキレン」は1ないし18個の炭素原子及び2カ所の付加位置を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水素基を意味する。C1-C18アルキレンの例は、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、並びに、線状及び分枝鎖の基を含む、より長い炭化水素鎖である。「C5-C8シクロアルキレン」の語は、5ないし8個の炭素原子及び2カ所の付加位置を有する環式脂肪族炭化水素基を意味する。C5-C8シクロアルキレンの例は、1,3−シクロペンチレン、1,4−シクロヘキシレン、等を含む。「C2-C6アルカノイル」の語は2ないし6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルカノイル基を意味する。C2-C6アルカノイルの例は、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル、及びそれらの異性体型である。「C7-C11アロイル」の語は、アリール部分が場合によっては「アリール」で前記のように置換することができるベンゾイル及び1−もしくは2−ナフトイルを意味する。「縮合環」の語は、シクロアルカン環を含む縮合炭化水素環を一緒になって形成する基、及び更に好ましくは、ベンゼン又は1,2−もしくは2,3−ナフタレンのような芳香族環系を意味する。各縮合環系はそれぞれ、前記のような例えば、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、C6-C10アリール、C1-C6アルコキシ、スルホニル、アミノ、アンモニウム及びハロゲン基で環置換することができる。
【0021】
好ましい環式無水物及びイミドは、式(Ia)
【0022】
【化4】
Figure 0004623790
【0023】
[式中、
Wは前記に定義されたものであり、そして
4、R5、R6、及びR7は独立して水素、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、スルホニル基、アミノ、アンモニウム、ヒドロキシ、ニトロ、又はハロゲンであるか、あるいは、いかなる2個の隣接するR4、R5、R6、及びR7基(すなわち、R4とR5、R5とR6、又はR6とR7)が一緒になって縮合環(好ましくはベンゼン環)及び/又は式
【0024】
【化5】
Figure 0004623790
【0025】
(ここでWは前記に定義されたものである)
により表される基を形成し、残りのR4、R5、R6、及び/又はR7基は独立して、水素、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、スルホニル基、アミノ、アンモニウム、ヒドロキシ、ニトロ、又はハロゲンである]
の芳香族化合物を含む。WがNR1である(すなわち、イミド)式(Ia)の化合物に対しては、R1基は好ましくは水素、金属、C1-C6アルキル、又は-Alk-X(ここで、AlkはC1-C18アルキレンであり、Xは、水素又は金属イオンと電気的に平衡している-SO3 -又は-COO-である)である。このタイプの適切な環式無水物及びイミドの例は、無水フタル酸、フタルイミド、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、1,2−ナフタリン酸無水物、及び2,3−ナフタリン酸無水物を含む。
【0026】
適切であるが一般にはやゝ好ましくない環式無水物及びイミドは、点線が炭素−炭素二重結合を表し、R2及びR3が独立して水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールであるかあるいは、更に好ましさが劣るが、R2及びR3が一緒になって縮合シクロアルカン環を形成する、式(I)の非芳香族化合物を含む。このタイプの適切な環式無水物及びイミドの例は、無水マレイン酸、マレイミド、及びシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸無水物を含む。 式(I)(ここで、WがOである)の環式無水物は、市販品を購入するかあるいは、例えば加熱により、又は強酸又はその他の脱水剤で処理することにより既知の方法を使用して、対応するジカルボン酸を無水物に転化することにより得ることができる。例えば、A.Streitweiser,Jr.and C.H.Heathcock,Introduction to Organic Chemistry, 3rd.edition(New York;Macmillan Publishing Company,1985),pages 495 and 866。
【0027】
式(I)(ここで、WがNR1である)のイミドは順次、既知の方法により、好ましくは、適当な溶媒中で、対応する環式無水物を、少なくとも僅かにモル過剰の適当なアミンと反応させることにより、対応する酸、エステル、又は無水物から製造することができる。R1がイオン性の基を含まないイミドを製造するための好ましい方法においては、無水物及びアミンは、典型的には約2ないし4時間、外界圧力下で、約80℃ないし100℃に、あるいはオートクレーブ又はその他の密封容器中で約140℃までの温度に加熱された水中で反応させる。R1がアニオン性の基(例えば、カルボン酸、スルホン酸、又はリン酸基)を含むイミドの好ましい製法においては、反応混合物に1等量の塩基(水酸化ナトリウムもしくはカリウムのような)を添加することにより、両イオン性アミン前駆体のプロトン化アミノ基を遊離アミノ基に転化し、次いで非イオン化合物に使用されるものと本質的に同様な条件下で反応を行う。しかし、生成するアニオン化合物が水溶性である場合は、例えば、反応混合物を酸性化して遊離酸を単離することにより、混合物のイオン強度を増加させてその他の可溶性金属塩(すなわち、ナトリウムもしくはカリウム)を単離することにより、あるいは、多価金属塩(例えば、CaCl2、BaCl2、又はFeCl2)を添加することによりイミドを沈澱させることにより、単離しなければならない。
【0028】
WがNR1であり、R1が金属である式(I)のイミドの塩は、R1が水素である対応する「遊離イミド」から製造することが出来る。式(I)の適切なイミド塩はR1がそれぞれn−価のカチオンMn+(Li+、Na+、K+、Mg++、Ca++、Ba++、Al+++、Fe++、又はFe+++のような)の1/nモル等量を表すものである。これらの塩は、R1が水素である式(I)のイミドが、ペリレンイミドを製造するために使用される反応条件中でも、又は遊離イミドへの強酸の添加によってでも、強塩基媒体にさらされる時にはいつでも生成する。
【0029】
成分(c)は、アンモニア及び、RAがC1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである、式RA-NH2を有する第一級アミンを含む。適切な第一級アミンの例は、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミンのようなアルキルアミン及びそれらの異性体、ベンジルアミン及びフェネチルアミンのようなアラルキルアミン、並びに、アニリン、アニシジン、フェネチジン、トルイジンのようなアリールアミン、並びに種々のキシリジン異性体を含む。無水物に対して少なくとも僅かに過剰なアンモニア又はアミン(c)及び/又はペリレン顔料前駆体のイミド基(a)及び非顔料の環式無水物又はイミド(b)を使用することが必要である。一般に約1.1ないし約10モル(好ましくは1.5ないし5モル)のアンモニア又は第一級アミン(c)が、成分(a)及び(b)の無水物及びイミド基1モル当たりに使用される。一般には好ましくはないが、反応条件下で液体である場合は溶媒として、又は成分(d)との共溶媒としてすら働くことができる、より大量のアンモニア又は第一級アミン(c)を使用することもできる。
【0030】
適切な溶媒(d)は、反応期間中に著しく分解又は反応することなく、反応混合物の成分を溶解又は懸濁させることができる液体である。適切な溶媒の例は、水、単官能アルコール、特にメタノール、エタノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノールのような低級アルカノール及びそれらの異性体、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミドのようなアミド、アセトン及びジアセトンアルコールのようなケトン及びケトンアルコール、テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、及びチオジグリコールのようなアルキレングリコール及びチオグリコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールのようなポリアルキレングリコール、グリセロール及び1,2,6−ヘキサントリオールのようなその他のポリオール、2−メトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エタノール、及び2−[2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ]エタノールのような多価アルコールの低級アルキルエーテル、ベンゼン、ピリジン及びキノリンのような芳香族及びヘテロ芳香族の液体、並びに当該技術分野で知られたその他のそのような有機液体を含む。水、メタノール、及びキノリンが特に好ましい溶媒である。もちろんその他の溶媒もまたしばしば使用することができるが、一般的に、反応成分と反応する可能性がある溶媒は避けた方が良い。溶媒の量は一般的には重要ではないが、反応混合物の成分を溶解又は懸濁させるのに十分であるが、反応が終結後に過剰量の除去を要する程大量でない程度でなければならない。溶媒の典型的な量は、成分(a)及び(b)の総量に対して、約5ないし約20重量部(好ましくは7ないし15重量部)である。
【0031】
溶媒(d)は、成分(a)、(b)、又は(c)のうちの1種以上が液体であるか、あるいは、成分(a)、(b)、及び(c)の混合物が、望ましくない副生成物に有意に分解せずに融解できる場合は、必要でないかも知れない。
【0032】
場合により使用される添加剤(e)は、例えば、着色性を改善し、凝集(flocculation)を緩和もしくは回避し、顔料の分散安定性を増加させ、そして被膜の粘度を減少させるために役立つ、当該技術分野で知られているあらゆる通常の顔料調製添加剤であり得る。適切な添加剤は例えば、分散剤又は界面活性剤及び種々の顔料誘導体を含む。適切な分散剤の例は、脂肪酸(ステアリン酸又はオレイン酸のような)、脂肪酸塩(すなわち、脂肪酸のアルカリ金属塩のような石鹸)、脂肪酸タウリド又はN−メチルタウリド、アルキルベンゼンスルホナート、アルキルナフタレンスルホナート、アルキルフェノールポリグリコールエーテルスルフエート、ナフテン酸又は樹脂酸(アビエチン酸のような)、のようなアニオン性化合物、第四級アンモニウム塩、脂肪酸アミン、脂肪酸アミンエチラート、及び脂肪酸アミンポリグリコールエーテルのようなカチオン性化合物、並びに、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、脂肪族アルコールポリグリコールエステル、及びアルキルフェノールポリグリコールエーテルのような非イオン化合物を含む。適切な顔料添加剤の例は、1個以上のスルホン酸基、スルホンアミド基、カルボン酸、カルボキシアミド、及び/又は(ヘテロ)アリール−含有(シクロ)脂肪族基を有する有機顔料を含む。これらの添加剤は顔料の量を基礎にして、約0.05ないし20重量%(好ましくは1ないし10重量%)の範囲の量で組み入れることができる。
【0033】
本発明のペリレン顔料組成物は、成分(a)、(b)、及び(c)、及び場合により成分(d)及び(e)を、本質的にどんな順序でも混合することにより製造することができる。しかし、好ましくは、アンモニア又はアミン(c)を添加する前に、ペリレンテトラカルボン酸化合物(a)及び非顔料の環式無水物又はイミド(b)、並びにあらゆる分散剤(e)を溶媒(d)に添加し、約0℃ないし約30℃の温度で(好ましくは室温以下、より好ましくは0℃ないし5℃で)撹拌する。成分(c)を添加後、反応が終結するまで、典型的には約2ないし6時間、混合物を約50℃ないし約150℃の温度で(好ましくは80℃ないし100℃)加熱する。例えば、成分(c)がメチルアミンである、特に好ましい態様において、ペリレンテトラカルボン酸化合物及び非顔料の環式無水物又はイミドの水中混合物を約5℃に冷却し、次にメチルアミンとともに加熱する。反応終結時に、必要なら反応混合物を冷却し、顔料を、例えば濾過、遠心分離、又はその他の既知の方法により回収する。
【0034】
本発明の過程中に、成分(c)のアンモニア又はアミンは、式(I)及び/又は(II)の化合物中に存在する酸無水物及び/又はイミドと反応して、R1、A1及び/又はA2の基の少なくとも幾つかが水素(アンモニアからの)又は基RA(アミンRA-NH2からの)で置換されている、対応するイミドを生成することができる。しかし、出発物質のペリレンテトラカルボン酸化合物及び非顔料の環式無水物又はイミドが成分(c)により転化されるか否かにかかわらず、生成するペリレン顔料組成物は、非顔料の環式無水物又はイミドの不存在下で製造されるペリレン顔料に比較して、改善された透明性及び着色性を示す。
【0035】
顔料組成物は場合によっては、溶媒処理又は、溶媒処理と組み合わせた練摩のような、当該技術分野で既知の方法を使用して状態調整することができる。顔料の最終粒径は後処理法を変更することにより調節することができる。例えば、顔料を、粒径を小さくすることにより、より透明に、そして粒径を大きくすることにより、より不透明にすることができる。適当な練摩法は、添加剤を伴うか又は伴わない、ジェット練摩、ボール練摩、等のような乾燥練摩法、あるいは、添加剤を伴うか又は伴わない、水又は有機溶媒中での、塩混練、砂練摩、ビード練摩、等のような湿式練摩法を含む。
【0036】
場合による条件調整段階中又はその後に、しばしば、改善した特性を与える、種々のその他の、場合により使用される成分を使用することが望ましい。これらの場合により使用される成分の例は、ステアリン酸又はベヘン酸のような、少なくとも12個の炭素原子を有する脂肪酸、あるいは対応するアミド、エステル又は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、又はベヘン酸マグネシウムのような塩、トリ[(C1-C4アルキル)ベンジル]アンモニウム塩のような第四級アンモニウム化合物、エポキシド化大豆油のような可塑化剤、ポリエチレンワックスのようなワックス、アビエチン酸、ロジン石鹸、水素化又はダイマー化ロジンのような樹脂酸、C12-C18-パラフィン−ジスルホン酸、アルキルフェノール、ステアリルアルコールのようなアルコール、ラルリルアミン又はステアリルアミのようなアミン、ドデカン−1,2−ジオールのような脂肪族1,2−ジオールを含む。これらの添加剤は顔料の量を基礎にして、約0.05ないし20重量%(好ましくは1ないし10重量%)の範囲の量で組み入れることができる。顔料組成物はまた、当該技術分野で知られた1種以上の顔料誘導体、なかでもスルホン酸、スルホンアミド及びフタルイミド誘導体と混合(好ましくは乾式混合)することもできる。
【0037】
本発明に従うペリレン顔料組成物は、それらの光安定性及び移染性のために、多数の異なる顔料の用途に適している。例えば、本発明に従う顔料組成物は、非常に光堅牢な顔料系のための着色剤(又は2種以上の着色剤の1つとして)として使用することができる。例は、その他の物質との顔料添加混合物、顔料配合物、塗料、印刷用インキ、着色紙、又は着色高分子物質を含む。「その他の物質との混合物」の語は例えば、二酸化チタン(ルチル)又はセメントのような無機の白色顔料、あるいはその他の無機顔料との混合物を含むと理解される。顔料配合物の例は、有機液体とのフラッシュペースト又は水とのペースト及び分散液、分散剤並びに、適当な場合には保存剤をを含む。本発明の顔料を使用することができる塗料の例は例えば、物理的に又は酸化的に乾燥するラッカー、焼き付けエナメル、反応性塗料、二成分塗料、溶媒もしくは水を基礎にした塗料、防水性被膜のためのエマルジョン塗料、及び水性塗料を含む。印刷用インキは、紙、織物及びブリキ板印刷における使用に知られたものを含む。適切な高分子物質は、ゴムのような天然源のもの、アセチルセルロース、酪酸セルロース、又はビスコースのような化学変性により得られるもの、あるいはポリマー、ポリ付加生成物、及びポリ縮合物のような、合成物を含む。合成により製造される高分子物質の例は、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、及びポリプロピオン酸ビニルのようなプラスチック材料、ポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン、高分子量のポリアミド、アクリレート、メタクリレート、アクリロニトリル、アクリルアミド、ブタジエン、又はスチレンのポリマー及びコポリマー、ポリウレタン、並びにポリカーボナートを含む。本発明のペリレン顔料組成物を顔料として含む物質は、いかなる所望の形状もしくは形をも有することができる。本発明に従う顔料組成物は著しく水抵抗性、油抵抗性、酸抵抗性、石灰抵抗性、アルカリ抵抗性、溶媒抵抗性、過剰ラッカー吹き付けに堅牢、過剰噴霧に堅牢、昇華に堅牢、熱抵抗性、そして加硫に抵抗性で、しかし非常に良好な着色収率を与え、容易に分散性(例えば、プラスチック材料に)である。
【0038】
以下の実施例は、本発明の方法を更に詳細に説明する。前記の説明に示されている、本発明は、これらの実施例により、精神又は範囲のどちらにおいても制約されるべきではない。当業者は、以下の方法の条件の既知の変法を使用することができることを容易に理解するであろう。特記されない限り、すべての温度は摂氏の温度であり、すべての百分率は重量百分率である。
【0039】
【実施例】
テスト法
水性塗料試験を、水に溶解された下塗り/溶媒に溶解された透明塗料系を使用して、本発明に従って調製されたN,N’−ジメチルペリレンテトラカルボン酸ジイミドについて実施した。同様の方法により製造された未処理のN,N’−ジメチルペリレンテトラカルボン酸ジイミドを対照として使用した。水分散液をAROLON(R)559-G4-70アクリル樹脂(Reichhold Chemicals,Inc.)12.4%、SOLSPERSE(R)27000超分散剤(Zeneca,Inc.)3.2%、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(Angus Chemical)1.6%及び顔料18%の混合物を使用して調製し、18:12の顔料対結合剤比及び総固体含量30%とした。次に、追加のAROLON(R)559-G4-70アクリル樹脂(総量26%)及び25%のCYMEL(R)325メラミン/ホルムアルデヒド樹脂(Cytec Industries)により、顔料対結合剤比を10:40に減少させ、総固体含量50%とした。肉見(masstone)及び透明度測定をそれぞれ、76μm及び38μmの湿潤塗膜の厚さで適用した塗膜を使用して実施し、15分間室温で、そして5分間100℃で放置した。次に、総固体濃度57%における、AROPLAZ(R)1453-X-50アルキド樹脂(Reichhold Chemicals,Inc.)80%及び、CYMEL(R)325メラミン/ホルムアルデヒド樹脂20%の混合物を含む透明塗料を、76μmの湿潤塗膜の厚さで下塗り塗膜上に適用し、15分間室温で、そして15分間121℃で放置した。透明度を、白色の背景上で測定された上色のΔC値から、黒色背景上で測定された上色のΔCを差し引くことにより、38μm塗膜を使用して計算した。
【0040】
下塗り着色塗料は、追加のAROLON(R)559-G4-70アクリル樹脂、CYMEL(R)325メラミン/ホルムアルデヒド樹脂、及び35%のTINT-AYD(R) CW-5003白色分散物(Daniel Produts Company)を添加することにより、10:40の顔料対結合剤比を有する、前記の減少された水性分散物から調製され、顔料対結合剤比1:1.1、総固体含量55%及びTiO2対顔料比90:10を得た。38μmの湿潤塗膜の厚さで適用された塗膜を使用して着色測定を実施し、15分間室温で、そして5分間100℃に放置した。次に透明塗料を適用し、前記のように焼き付けた。
【0041】
金属塗料を、1:2の顔料対結合剤比、20:80のアルミニウム対顔料比及び43%の総固体含量を与える量の、水分散性のアルミニウム顔料(Silberline Manufacturing Co.,Inc.からHYDRO PASTE(R) 8726として販売)、AROLON(R)559-G4-70アクリル樹脂、及びCYMEL(R)325メラミン/ホルムアルデヒド樹脂を使用して、18:12の顔料対結合剤比を有する前記の分散物から調製した。38μmの湿潤塗膜の厚さで適用され、前記のように焼き付けた塗膜を使用して着色測定を実施した。次に透明塗料を適用し前記のように焼き付けた。
出発材料
実施例では以下の市販の環式無水物を使用した。
(b)(1) 式
【0042】
【化6】
Figure 0004623790
【0043】
を有する、無水マレイン酸(Aldrich Chemical Companyから販売)
(b)(2) 式
【0044】
【化7】
Figure 0004623790
【0045】
を有する無水フタル酸(Aldrich Chemical Companyから販売)
(b)(3) 式
【0046】
【化8】
Figure 0004623790
【0047】
を有する1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物(Aldrich Chemical Companyから販売)。
【0048】
本発明に従う実施例に使用された環式イミドは以下のように調製された。
調製 N−メチルフタルイミド(イミド(b)(4))
【0049】
【化9】
Figure 0004623790
【0050】
水200ml中の無水フタル酸25.0g(0.17モル)の懸濁液にメチルアミン40%水溶液30g(0.38モル)を添加した。混合物を4時間還流下加熱し、次いで蒸留によりアミン水溶液約50mlを除去し、混合物を放置冷却した。生成した沈澱物を濾取すると、N−メチルフタルイミド(環式イミド(b)(4))10.3gを得た。
【0051】
(実施例1)
ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物50g(0.13モル)及び無水フタル酸2.7g(0.028モル)の混合物を水1000g及び氷500gの混合物中に撹拌混合した。冷たいスラリーに、15分間にわたり、40%のメチルアミン水溶液127g(1.64モル)を滴下して加えた。その期間中に温度が約15℃に上昇した1時間にわたり撹拌後、混合物を80℃に加熱し、その温度で、4時間維持した。反応混合物を冷却し、次いで粗製顔料を濾取し水で洗浄した。湿った濾過ケークに約10重量%(顔料に対して)の高分子量コポリマー顔料分散剤、pH8ないし9に調整するための塩基、及び約10ないし約20重量%の顔料を含むスラリーとするに十分な水を添加した。スラリーを、8時間、水平湿式ミル中で練摩した。練摩された顔料をミルから取り出し、塩酸を使用してpH4未満に酸性化した。15分間撹拌後、顔料を濾過により回収して、酸がなくなるまで、水で洗浄し、80℃のオーブンで乾燥すると、明赤色の顔料が得られた。粗製顔料の試験データを表1に示し、練摩顔料の試験データを表2に示す。
【0052】
(実施例2〜4)
実施例1の方法を、本発明に従うペリレン−3,4−9−10−テトラカルボン酸二無水物及びその他の環式無水物及びイミドの同様な混合物を使用して繰り返した。環式無水物及びイミドはそれぞれ同定され、試験データは以下の表に示される。
【0053】
Figure 0004623790
ΔH、ΔC及び透明度に対するすべての値は未処理の対照に比較されている。
ΔH、ΔC及び透明度の正の値は、それぞれ、より黄色がかり、より着色性で、そしてより透明な試料に相当する。
【0054】
Figure 0004623790
ΔH、ΔC及び透明度に対するすべての値は未処理の対照に比較されている。
ΔH、ΔC及び透明度の正の値は、それぞれ、より黄色がかり、より着色性で、そしてより透明な試料に相当する。
【0055】
表のデータは、本発明に従って調製された顔料組成物が未処理の顔料よりも黄色で、より透明であったことを示している。
【0056】
【発明の効果】
本発明のペリレン顔料組成物は光安定性及び移染性にすぐれ、多くの顔料用途に使用することが可能であり、光堅牢性顔料のための着色剤として使用することができる。
【0057】
本発明の特徴及び態様を以下に示す。
【0058】
1.(a) ペリレンテトラカルボン酸化合物、
(b) ペリレンテトラカルボン酸化合物に対して、約0.01ないし約20重量%の、式(I)
【0059】
【化10】
Figure 0004623790
【0060】
[式中、
WはO又NR1であり、
1は水素、金属、C1-C6アルキル、C5-C8シクロアルキル、又は-Alk-Xであり、
2及びR3は独立して水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールであるか、あるいはR2及びR3が一緒になって縮合環であり、
点線はR2-C=C-R3を表す、場合により存在する二重結合であり、
AlkはC1-C18アルキレン又はC5-C8シクロアルキレンであり、そして
Xは
(i) -SO3 -、-COO-、-PO3 --、-PO(ORX)O-(ここでRXはC1-C6アルキルである)、-O-PO3 --、及び-O-PO(ORY)O-(ここでRYはC1-C6アルキルである)から選択されるアニオン基、これらのアニオン基はそれぞれ、化学量論的量のカチオンと電気的に平衡している、(ii) 式NRabc+(ここでRa、Rb、及びRcは独立して水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)を有するカチオン基、これらのカチオン基はそれぞれ、化学量論的な量のアニオンと電気的に平衡している、
(iii) NRde(ここでRdは水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、C6-C10アリール、C2-C6アルカノイル、C7-C11アロイル、又はスルホニルであり、Reは水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)、
(iv) ORf(ここでRfは水素、C1-C6アルキル、又はC6-C10アリールである)、
(v) COORg(ここでRgはC1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)、
(vi) スルホニル、あるいは
(vii) C6-C10アリール、
である]、
を有する非顔料の環式無水物又はイミド、並びに
(c) アンモニア又は、式RA-NH2(ここで、RAはC1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)を有する第一級アミン、
を、場合によっては、
(d) 溶媒及び/又は
(e) 1種以上の添加剤、
の存在下で反応させることを含んでなる、ペリレン顔料組成物の製造法。
【0061】
2.ペリレンテトラカルボン酸化合物が、式
【0062】
【化11】
Figure 0004623790
【0063】
[式中、
1及びE3は独立してOR又はNR’R”でありそしてE2及びE4は独立してORであるか、あるいはE1及びE2が一緒になってO又はNA1でありそしてE3及びE4が一緒になってO又はNA2であり、
Rはそれぞれ独立して水素、金属又はアンモニウムカチオン、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールであり、
R’及びR”はそれぞれ独立して、水素、C1-C6アルキル、又はC7-C16アラルキルであり、
1及びA2は独立して水素、金属、C1-C6アルキルもしくは置換C1-C6アルキル、C5-C8シクロアルキルもしくは置換C5-C8シクロアルキル、C7-C16アラルキルもしくは置換C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールもしくは置換C6-C10アリールであり、
BはC1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、スルホニル基、アミノ、アンモニウム、ヒドロキシ、ニトロ、又はハロゲンであり、そして
pはゼロ又は1ないし8の整数である]
の化合物である、第1項記載の方法。
【0064】
3.ペリレンテトラカルボン酸化合物において、E1、E2、E3、及びE4が独立してOH又はそれらの塩形態であり、Bが存在しない、第2項記載の方法。
【0065】
4.ペリレンテトラカルボン酸化合物が、E1及びE2が一緒になって、そしてE3及びE4が一緒になって酸素原子であり、Bが存在しないビス無水物である、第2項記載の方法。
【0066】
5.ペリレンテトラカルボン酸化合物が、E1及びE2が一緒になって、そしてE3及びE4が一緒になって、それぞれ独立して、NHあるいは、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールにより置換された窒素原子であり、Bが存在しないビスイミドである、第2項記載の方法。
【0067】
6.環式無水物又はイミドが、式
【0068】
【化12】
Figure 0004623790
【0069】
[式中、
WはO又はNR1であり、
1は水素、金属、C1-C6アルキル、又は-Alk-Xであり、
4、R5、R6、及びR7は独立して、水素、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、スルホニル基、アミノ、アンモニウム、ヒドロキシ、ニトロ、又はハロゲンであるか、あるいは、一緒に採られたあらゆる2個の隣接するR4、R5、R6、及びR7の基が縮合環及び/又は式
【0070】
【化13】
Figure 0004623790
【0071】
により表される基を形成し、残りのR4、R5、R6、及び/又はR7基は独立して、水素、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、スルホニル基、アミノ、アンモニウム、ヒドロキシ、ニトロ、又はハロゲンであり、
AlkはC1-C18アルキレンであり、そして
Xは、水素又は、化学量論的な量の金属イオンと電気的に平衡した-SO3 -又 は-COO-である]
の芳香族化合物である、第2項記載の方法。
【0072】
7.成分(b)が無水フタル酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、1,2−ナフタリン酸無水物、又は2,3−ナフタリン酸無水物である、第1項記載の方法。
【0073】
8.成分(b)がフタルイミドである第1項記載の方法。
【0074】
9.(a) ペリレンテトラカルボン酸化合物
(b) ペリレンテトラカルボン酸化合物に対して、約0.01ないし約20重量%の、式
【0075】
【化14】
Figure 0004623790
【0076】
[式中、
WはO又NR1であり、
1は水素、金属、C1-C6アルキル、C5-C8シクロアルキル、又は-Alk-Xであり、
2及びR3は独立して水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールであるか、あるいはR2及びR3が一緒になって縮合環であり、
点線はR2-C=C-R3を表す、場合により存在する二重結合であり、
AlkはC1-C18アルキレン又はC5-C8シクロアルキレンであり、そして
Xは
(i) -SO3 -、-COO-、-PO3 --、-PO(ORX)O-(ここでRXはC1-C6アルキルである)、-O-PO3 --、及び-O-PO(ORY)O-(ここでRYはC1-C6アルキルである)から選択されるアニオン基、これらのアニオン基はそれぞれ、化学量論的量のカチオンと電気的に平衡している、
(ii) 式NRabc+(ここでRa、Rb、及びRcは独立して水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)を有するカチオン基、これらのカチオン基はそれぞれ、化学量論的論のアニオンと電気的に平衡している、
(iii) NRde(ここでRdは水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、C6-C10アリール、C2-C6アルカノイル、C7-C11アロイル、又はスルホニルであり、Reは水素、C1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)、
(iv) ORf、(ここでRfは水素、C1-C6アルキル、又はC6-C10アリールである)、
(v) COORg(ここでRgはC1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)、
(vi) スルホニル、あるいは
(vii) C6-C10アリール、
である]、
を有する非顔料の環式無水物又はイミド、並びに
(c) アンモニア又は、式RA-NH2(ここで、RAはC1-C6アルキル、C7-C16アラルキル、又はC6-C10アリールである)を有する第一級アミン、
を、場合によっては、
(d) 溶媒及び/又は
(e) 1種以上の添加剤、
の存在下で、反応させることを含んでなる方法により調製されたペリレン顔料組成物。

Claims (1)

  1. (a) ペリレンテトラカルボン酸化合物、
    (b) ペリレンテトラカルボン酸化合物に対して、0.01ないし20重量%の環式無水物又はイミド、並びに
    (c) アンモニア又は、式RA−NH2(ここで、RAはC1−C6アルキル、C7−C16アラルキル、又はC6−C10アリールである)を有する第一級アミン、
    を、
    (d) 溶媒及び/又は
    (e) 1種以上の添加剤、
    の存在下又は不存在下で反応させることを含んでなり、該ペリレンテトラカルボン酸化合物(a)が、式
    Figure 0004623790
    [式中、
    1 及びE 3 は独立してORでありそしてE 2 及びE 4 は独立してORであるか、あるいはE
    1 及びE 2 が一緒になってO又はNHでありそしてE 3 及びE 4 が一緒になってO又はNH
    であり、
    Rはそれぞれ独立して水素、金属カチオン又はC 1 −C 6 アルキルである]
    の化合物であり、そして該環式無水物又はイミド(b)が、無水フタル酸、フタルイミド
    、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、1,2−ナフタリン酸無水物、2
    ,3−ナフタリン酸無水物、無水マレイン酸、マレイミド又はシクロヘキサン−1,2−
    ジカルボン酸無水物である、ことを特徴とするペリレン顔料組成物の製造法。
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