JP3862773B2 - ピロロ[3,4−c]ピロールとキナクリドンとの顔料固溶体 - Google Patents

ピロロ[3,4−c]ピロールとキナクリドンとの顔料固溶体 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、二成分系および三成分系顔料固溶体に関する。本発明による三成分系固溶体はゲスト−ホスト型固溶体であり、下記式
【化1】
Figure 0003862773
の1、4−ジケト−3、6−ジフェニル−ピロロ[3,4−c]ピロール(非置換DPPと略称する)と、下記式
【化2】
Figure 0003862773
の1、4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロール(ジクロロDPPと略称する)と、ジ置換キナクリドン顔料、特に2、9−ジクロロキナクリドン、2、9−ジメチルキナクリドンまたは2、9−ジフルオロキナクリドンとからなる。ホストとして機能する二成分系固体化合物は非置換DPP35乃至45重量%とジクロロDPP55乃至65重量%とからなる。
さらに本発明は、これらの固溶体および固体化合物の製造方法ならびにこれらの固溶体および固体化合物の顔料としての使用に関する。
【0002】
一般的に、多成分顔料がその複数成分の物理的混合物のX線回折図とは異なるX線回折図を示す場合には、その顔料は固溶体と呼ばれる。固溶体には明瞭に区別される主として2つの型が存在する。すなわち、”ゲスト−ホスト”型固溶体と”固体化合物”型固溶体との2つのタイプである。
”ゲスト−ホスト”型固溶体は、その固溶体のX線回折図が、固溶体成分のうちの”ホスト”と呼ばれる成分の1つのX線回折図と実質的に同じである固溶体である。ホスト成分は、他の成分すなわち”ゲスト”をその結晶格子の中に受容するといわれる。
”固体化合物”は、2つの成分が互いに連携して、それら2つの成分のいずれの成分または物理的混合物のX線回折図とは異なる1つのX線回折図をつくり出している固溶体である。
【0003】
キナクリドンの固溶体および固体化合物は、それらの顔料特性が当該技術分野において公知である。キナクリドン固溶体および固体化合物は米国特許第3160510号明細書に記載されている。
また、ジケト−ピロロ[3,4−c]ピロール(DPP)系の顔料の2つまたはそれ以上を含有する固溶体ならびにそれらの顔料特性も、当該技術分野において公知であり、米国特許第4783540号明細書に概括的に開示されている。
DPP系顔料と、他のクラスの顔料たとえばキナクリドンまたはキナクリドンキノンとを含有する固溶体が米国特許第4810304号明細書に記載されている。
【0004】
本発明は、非置換DPPとジクロロDPPとが、非置換DPP約35乃至45重量%そしてジクロロDPP約55乃至65重量%という狭い重量比範囲内において、二成分系固体化合物を形成するという発見に基づいている。さらに本発明は、二成分系の非置換DPP/ジクロロDPP固体化合物が、その結晶格子内にジ置換キナクリドン顔料を容易に受容し、該二成分系固体化合物がホストである三成分系”ゲスト−ホスト”固溶体を形成するという発見に基づいている。三成分系固溶体を形成する特に有用なジ置換キナクリドン顔料は、2、9−ジクロロキナクリドン、2、9−ジメチルキナクリドンおよび2、9−ジフルオロキナクリドンである。これらの二成分系固溶体顔料および三成分系固溶体顔料は、溶剤型塗料系および水性塗料系の両者に特に有用である。
【0005】
本発明の二成分系および三成分系固溶体は、塗料系においてペリレン顔料、二無水ペリレンテトラカルボン酸の代替物として適当である。これは非常に意味のあることである。なぜならば二無水ペリレンテトラカルボン酸は水性塗料に使用された場合には不安定であるが、本発明の固溶体は水性塗料内における使用に適するからである。したがって、本発明の固溶体は、ペリレン顔料の水性塗料における使用不適によって生じた穴を埋める。
したがって、本発明は二成分系および三成分系顔料固溶体に関する。
【0006】
本発明による二成分系固溶体は、1、4−ジケト−3、6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール(非置換DPP)約35乃至45重量%と1、4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロール(ジクロロDPP)約55乃至65重量%とからなる二成分系固体化合物である。本二成分固体化合物は、そのX線回折図中の約5.9,特に5.9±0.1の2θ2倍照角に対応する新しい強いピークによって特徴づけられる。本二成分系固体化合物のX線回折図は、5.9±0.1,11.8±0.1,13.9±0.1、15.0±0.1、17.8±0.1、18.2±0.1、23.5±0.1、24.1±0.1および27.3±0.1の2θ2倍照角に対応するピークを有している。
【0007】
本発明は三成分系固溶体にも関する。本発明による三成分系固溶体は、非置換DPP約35乃至45重量%とジクロロDPP約55乃至65重量%とからなる上記二成分系固体化合物であるホスト70乃至99.9重量%と、ジ置換キナクリドン顔料であるゲスト0.1乃至30重量%とから構成されているゲスト−ホスト型固溶体である。本三成分系固溶体は二成分系固体化合物がホストであるゲスト−ホスト型固溶体であるから、その二成分系固体化合物と三成分系固溶体との両者はほぼ同じX線回折図を有する。すなわち、二成分系固溶体ホストの5.9における2θ2倍照角のピークに対応する強ピークを有している。しかしながら、三成分系固溶体の場合には、そのピークはやや広く5.9±0.3の範囲、通常は5.9±0.2の範囲内に見られる。同じく、三成分系固溶体は5.9,11.8,13.9,15.0,17.8,18.2,23.5,24.1,27.3の2θ2倍照角において二成分系固溶体に見られるピークに対応するピークを有する。そして各ピークは±0.3の2θ2倍照角、好ましくは±0.2の2θ2倍照角の範囲内で変動する。
約5.9の2θ2倍照角におけるX線回折ピークは、特に本二成分系および三成分系固溶体の特徴である。
【0008】
ジ置換キナクリドン顔料、特に2、9−置換および4、11−置換キナクリドン顔料は顔料の技術分野において公知である。特に有用な三成分系固溶体は、ジ置換キナクリドンが2、9−ジクロロキナクリドン、2、9−ジメチルキナクリドン、2、9−ジフルオロキナクリドンからなる群より選択された2、9−ジ置換キナクリドンであるものである。
ジ置換キナクリドン顔料として2、9−ジクロロキナクリドンまたは2、9−ジフルオロキナクリドンを含有している三成分系固溶体の場合には、ピークは通常ホストの二成分系固溶体におけるピークと同じ範囲内、すなわち5.9±0.1の2θ2倍照角の範囲内に見られる。
同じことが、ジ置換キナクリドン顔料として2、9−ジメチルキナクリドンを含有している三成分系固溶体の場合にも一般的に言えるが、しかし5.9の2θ2倍照角におけるピークは、通常は2、9−ジメチルキナクリドン顔料の濃度が高くなるにつれて幾分より低い2倍照角の方へシフトされる。たとえば、ジクロロDPP/非置換DPP/2、9−ジメチルキナクリドン顔料を54/36/10の重量比で含有する組成物においては、その第1のピークは5.8の2θ2倍照角において出現する。重量比がジクロロDPP42部/非置換DPP28部/2、9−ジメチルキナクリドン30部に変化すると、その第1のピークは5.7の2θ2倍照角へシフトする。
一般的にいって、ジ置換キナクリドン顔料の濃度が高くなるにつれて、より透明、より小粒度の三成分系固溶体となる。透明度の増加は、5.9の2θ2倍照角におけるピークの1/2 高の幅(β1/2 )(半値幅)の増加に関係している。すなわちβ1/2 の増加は、より透明な顔料を示す。
【0009】
本発明の特に有用な三成分系ゲスト−ホスト固溶体は、ジ置換キナクリドン顔料を10乃至25重量%、特に2、9−ジクロロキナクリドン、2、9−ジフルオロキナクリドンまたは2、9−ジメチルキナクリドンを10乃至25重量%含有する。格別に有用な実施態様においては、本三成分系ゲスト−ホスト固溶体はジ置換キナクリドン顔料を10乃至25重量%、そして非置換DPP約40重量%とジクロロDPP約60重量%とからなる二成分系固溶体を75乃至90重量%含有する。
【0010】
多くの他の顔料と同様に、本発明の二成分系および三成分系固溶体顔料の両者は、自動車用および他の仕上げ塗料系あるいはその他の各種の用途において顔料性能を向上させる公知方法によって、有利に表面処理される。
本発明の二成分系および三成分系固溶体顔料の両者は、顔料組成物の成分として有利に使用される。一般的に、顔料組成物は、本固溶体のほかに、さらにフロキュレーション防止剤、分散剤、粘度調節剤、組織改良剤からなる群より選択された少なくとも1種の付加的成分を含有する。
【0011】
キナクリドンスルホン酸またはその塩、DPPスルホン酸およびその塩、ピラゾリルメチルキナクリドン、2−フタルイミドメチルキナクリドンおよびその他の類似の誘導体がフロキュレーション防止添加剤として適当である。
本顔料組成物に分散剤として特に適当なものは、重合体分散剤、特にポリウレタン型重合体分散剤である。
【0012】
適当な粘度調節剤の例として下記のものがある:
キナクリドンスルホン酸、
ジケトピロロピロールスルホン酸、
ピラゾリルメチルキナクリドン、
ピラゾリルメチルジケトピロロピロール、
ジメチルアミノプロピルキナクリドンモノスルホンアミド、
ジメチルアミノプロピルキナクリドンジスルホンアミド、
フタルイミドメチルキナクリドン、
フタルイミドメチルDPP、およびこれらの混合物、
これらの酸の塩。特に好ましい粘度調節剤はキナクリドンスルホン酸またはその塩、特にアルミニウム塩、およびピラゾリルメチルキナクリドンおよびこれらの混合物である。
任意の組織改良剤が、プラスチック系における分散性と顔料性能とを向上させるために、本発明の顔料組成物の付加的成分として適している。特に適当な組織改良剤は、アビエチン酸のカルシウム塩である。
【0013】
本発明の二成分系および三成分系固溶体、ならびに該二成分系および三成分系固溶体を含有する顔料組成物は、高分子有機材料を着色するための顔料として特に有用である。したがって、本発明はさらに高分子有機材料の着色方法をも包含し、その方法は本発明の二成分系および三成分系固溶体の有効着色量を高分子有機材料中に配合することを特徴とする。
一般的に、有効着色量とは、最終被着色材料に所望の色学的特性をもたらす任意の量である。通常、顔料の有効着色量は約0.005乃至30重量%、好ましくは0.01乃至10重量%である。
【0014】
本発明の二成分系および三成分系固溶体は塗料、特に溶剤型塗料および水性塗料として使用される高分子有機材料を着色するために特に好適である。アクリル、アルキド、ポリエステル、ポリウレタンならびにこれらの組み合わせが、高分子有機材料として特に有用である。本二成分系および三成分系固溶体は塗料、特に自動車用仕上げ塗料に使用した場合には卓越した着色力、優秀な耐久性、特別に高い彩度を有している。
本発明の固溶体はプラスチック、特にポリ塩化ビニル、ポリオレフィンたとえばポリエチレンおよびポリプロピレンを着色するためにも有用である。
上記の高分子有機材料着色方法においては、前述のごとき顔料組成物の形で、特に付加的成分として粘度調節剤、フロキュレーション防止剤および/または組織改良剤を含有する顔料組成物の形で、本二成分系および三成分系固溶体を使用するのが有利である。
【0015】
本発明による二成分系および三成分系固溶体は、その固溶体の各成分に対応する大きな粒度の粗製顔料から出発して、酸沈殿または摩砕によって都合よく製造される。
酸沈殿法においては、本固溶体の各成分を高濃度の、たとえば濃硫酸またはリン酸に溶解し、そして次にこの酸溶液を適当な沈殿溶剤、好ましくは水の中に入れることによって沈殿される。熟成後、固溶体を常用法によって、たとえば濾過によって単離し、そして乾燥する。
好ましくは、本固溶体は次のような摩砕法によって製造される。すなわち、非置換DPPとジクロロDPPとからなる二成分混合物、または非置換DPP、ジクロロDPPおよびジ置換キナクリドン顔料からなる三成分混合物を5乃至30時間、たとえば15時間以上の長時間、特に24時間またはそれ以上にわたって常用の分散摩砕法によって摩砕する。必要な摩砕時間は粗製顔料の粒度によって変わり、粒度が大きいほど摩砕時間は長い。
特に適当な分散摩砕法においては、少量の有機溶剤または摩砕助材を加えて、または加えないで、摩砕媒質として乾燥塩を1:4の顔料対塩の割合で使用する。かかる摩砕に使用される乾燥塩の例は、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウムまたは硫酸アルミニウムであり、結晶水を含むものでも含まないものでもよい。たとえば、顔料成分混合物各10部に対して硫酸アルミニウム水和物40部を使用する。摩砕媒質中に少量の有機溶剤、たとえば高沸点炭化水素や二塩基酸、特にコハク酸ジメチルおよび/またはグルタール酸ジメチルを含有させると有利となることがある。摩砕助材の例は、金属、ガラスまたはセラミックの玉、プラスチックの顆粒、あるいは砂粒である。摩砕の処方には、場合によっては、さらに界面活性剤を添加する。有用な界面活性剤の例は、ドデシルベンゼンスルホン酸のイソプロピルアンモニウム塩またはデシルトリメチルアンモニウムクロライドである。仕上げ工程は、顔料と塩との混合物の摩砕助材からの分離除去、希酸による抽出、および濾過による顔料に単離を包含する。
【0016】
本発明による二成分系および三成分系固溶体は、また別の方法、すなわち顔料成長方法(pigment development procedures)によっても製造される。この方法においては、各成分をサブ顔料粒度まで予備摩砕し、そして次に結晶成長工程にかける。予備摩砕は、各成分の95乃至50部を上記した塩の5乃至50部と一緒に摩砕する簡単な工程である。結晶成長工程は、一般に熟成工程とよばれている。すなわち、この予備摩砕−熟成工程においては、予備摩砕された顔料を、任意に酸または塩基の存在下において熟成する。たとえば、小さな粒度の顔料を、水、水と混和性であるが明瞭な第2相を形成する溶剤たとえばペンタノール、と塩基たとえば水性水酸化ナトリウムとの混合物を使用して容易に結晶化させうる。顔料結晶成長の程度は、熟成の時間と温度とによって変わる。したがって、本発明はさらに、固溶体の各成分を予備摩砕し、そして次に予備摩砕された成分の混合物を結晶成長工程にかけることを特徴とする二成分系または三成分系固溶体の製造方法にも関する。
本発明を、以下の実施例によってさらに説明する。これら実施例は本発明を限定するものではない。実施例中の部はすべて重量部である。
【0017】
実施例1
摩砕材として鋼玉(1500g,直径1.2cm)と釘(150g,長さ3.0cm)とが入っている1000ml容のボールミルに、ジクロロDPP(6.0g),非置換DPP(4.0g),グルタール酸ジメチル(1.0g)および硫酸アルミニウム〔Al2(SO4)3 ・15-18H2O、40.0g〕を装填する。このミルを、ローラーミル上において24時間回転させる。このあと、ミル内容物を排出し、そして摩砕材から分離する。得られたミル粉末を硫酸の2%水溶液(500ml)と共に90℃において2時間撹拌する。得られた顔料スラリーを濾過し、中性となるまでかつ塩類がなくなるまで熱水で洗う。この濾過ケーキを80℃で乾燥する。
得られた顔料は、その2つの成分の物理的混合物とは顕著に相違するX線回折図を示した。5.9の2θにおける新しいピークが目立っており、そして非置換DPPの特徴である6.5の2θにおける典型的ピークはまったく消失していた。得られた顔料は、本発明による二成分系固体化合物の独特なX線回折図を示した。塗りつけ試験(rubout)において、この顔料の色は二無水ペリレンテトラカルボン酸をベースとした透明赤色顔料の色に近似していた。ハイソリッド自動車用塗料系において、この顔料は高い彩度および優れたツー・トーン効果を示した。
【0018】
実施例2
実施例1によって製造された顔料10.0g,水100.0ml、水酸化ナトリウム水溶液(50%)10.0gおよびペンタノールの4.0mlの混合物を90℃において2時間撹拌した。水蒸気蒸留によってペンタノールを除去し、顔料を濾過し、pH7になるまで洗い、そして80℃において乾燥した。
得られた顔料は、実施例1のものと同様なX線回折図を有していた。しかし、この顔料は、その5.9の2θピークのより小さいβ1/2 によって示される、より大きい粒度を有していた。
【0019】
実施例3
ジクロロDPPと非置換DPPとをそれぞれ5.0gに変更して実施例1をくり返した。
得られた顔料は,新規な固体化合物型固溶体と過剰の非置換DPPとの混合物であった。塗りつけ試験において、本顔料は実施例1のもよりも明るいマストーン(masstone) およびより黄色いチント(tint)を示した。ハイソリッド自動車用塗料系において、この顔料は高い彩度と非常に良好な耐光堅牢性とを示した。
【0020】
実施例4
ジクロロDPP5.4g,非置換DPP3.6gおよび2、9−ジクロロキナクリドンの1.0gを使用して実施例1の操作をくり返した。
得られた三成分系固溶体顔料は、実施例1の二成分系固体化合物のX線回折図を有しており、その5.9の2θのピークのβ1/2 は0.486であった。この顔料の色は、二無水ペリレンテトラカルボン酸顔料と近似しており、そして実施例1の二成分系固体化合物よりもやや青みが強かった。
【0021】
実施例5
ジクロロDPP4.8g,非置換DPP3.2gおよび2、9−ジクロロキナクリドンの2.0gを使用して実施例1の操作をくり返した。
得られた三成分系固溶体顔料は、実施例1の二成分系固体化合物のX線回折図を有しており、その5.9の2θのピークのβ1/2 は0.527であった。この顔料の色は、二無水ペリレンテトラカルボン酸顔料と近似しており、そして実施例3および実施例4の顔料よりもやや青みが強かった。
【0022】
実施例6
ジクロロDPP4.2g,非置換DPP2.8gおよび2、9−ジクロロキナクリドンの3.0gを使用して実施例1の操作をくり返した。
得られた三成分系固溶体顔料は、実施例1の二成分系固体化合物のX線回折図を有しており、その5.9の2θのピークのβ1/2 は0.564であった。この顔料は実施例5の顔料よりもやや青が強かった。
【0023】
実施例7
実施例5により製造されたプレスケーキ92部、ピラゾリルメチルキナクリドンの4部およびキナクリドンモノスルホン酸のアルミニウム塩4部の混合物を均質に混ぜ合わせ、濾過し、pH7.0まで洗い、乾燥し、そして粉砕して、溶剤型塗料または水性塗料に配合された場合に優れたレオロジカル特性を示す顔料組成物を得た。
【0024】
実施例8
鋼玉(1500g,直径1.2cm)と釘(150g,長さ3.0cm)とが入っている1000ml容のボールミルに、ジクロロDPP(4.8g),非置換DPP(3.2g),2、9−ジメチルキナクリドン(2.0g),グルタール酸ジメチル(1.0g)および硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3 ・15-18H2O)(40.0g)を装填する。このミルを密閉し、ローラーミル上において24時間回転させる。このあと、ミル内容物を排出し、そして摩砕材から分離する。得られたミル粉末を硫酸の2%水溶液(500ml)と共に90℃において2時間撹拌する。得られた顔料スラリーを濾過し、中性となるまでかつ塩類がなくなるまで熱水で洗い、そして80℃において乾燥する。
得られた三成分系固溶体は、色が二無水ペリレンテトラカルボン酸顔料に近似しており、そしてホストのジクロロDPP/非置換DPP固体化合物のものに非常に類似するX線回折図を示した。
【0025】
実施例9
3つの成分の重量比を、ジクロロDPP5.4g,非置換DPP3.6g,2、9−ジメチルキナクリドン1.0gに変更して実施例8の操作を繰り返した。
5.8の2θ2倍照角にピークをもつX線回折図を有する、上記と同様な三成分系固溶体を得た。
【0026】
実施例10
3つの成分の重量比をジクロロDPP4.2g,非置換DPP2.8g,2、9−ジメチルキナクリドン3.0gに変更して実施例8の操作を繰り返した。
5.7の2θ2倍照角にピークをもつX線回折図を有する、上記と同様な三成分系固溶体顔料を得た。
【0027】
実施例11
鋼玉(1500g,直径1.2cm)と釘(150g,長さ3.0cm)とが入っている1000ml容のボールミルに、ジクロロDPP(4.8g),非置換DPP(3.2g),2、9−ジフルオロキナクリドン(1.0g),グルタール酸ジメチル(1.0g)および硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3 ・15-18H2O)(40.0g)を装填する。このミルを密閉し、ローラーミル上において24時間回転させる。このあと、ミル内容物を排出し、そして摩砕材から分離する。得られたミル粉末を硫酸の2%水溶液(500ml)と共に90℃において2時間撹拌する。得られた顔料スラリーを濾過し、中性となるまでかつ塩類がなくなるまで熱水で洗い、そして80℃において乾燥する。
得られた三成分系固溶体は、色が二無水ペリレンテトラカルボン酸顔料に近似しており、そしてホストのジクロロDPP/非置換DPP固体化合物のものに非常に類似するX線回折図を示した。
【0028】
実施例12
2、9−ジフルオロキナクリドンの量を1.0gから2.0gに変更して実施例11をくり返した。
得られた三成分系固溶体は、色が二無水ペリレンテトラカルボン酸顔料に近似しており、そしてホストのジクロロDPP/非置換DPP固体化合物のものに非常に類似するX線回折図を示した。
【0029】
実施例13
溶剤ベース塗料の調合
顔料分散物
(a)約0.47リットル(1パイント)容のジャーに、実施例7の顔料組成物26.4g,アクリロウレタン樹脂66.0g,分散剤樹脂14.4g,溶剤(シンナー)58.2gを装填する。摩砕材980gを使用してこの混合物を、64時間摩砕して、顔料/バインダー比が0.5で、顔料16%、固形分48%を含有するミルベースを製造する。
アルミニウムベース
約0.95リットル(1クォート)容の缶の中において、アルミニウムペースト〔SPARKLE SILVER 5242-AR(商標), SILVERLINE社製品〕405gを、アクリル分散樹脂315gおよびアクリル樹脂180gと共に、エアーミキサーを使用して低乃至中速度で塊がなくなるまで(1乃至2時間)混合してアルミニウムベースを製造する。
雲母ベース
雲母251.1gを、アクリル分散樹脂315gおよびアクリル樹脂180gと共に、塊がなくなるまで混合して雲母ベースをつくる。
雲母塗料調合物
顔料分散物122.4g,雲母ベース70.2g,非水性分散樹脂20.8g,メラミン樹脂30.6g,紫外線吸収剤2.6gおよび触媒3.5を混合して雲母ベースコート塗料調合物をつくる。最終的な雲母塗料は、2θ秒のスプレー粘度までキシレンで希釈することによって調製される。
メタリッククリアー溶液
非水性分散樹脂(1353g),メラミン樹脂(786.2g)、キシレン(144.6g),紫外線吸収剤溶液(65.6g),アクリロウレタン樹脂(471.6g)を、この順序で加え、エアーミキサーで15分間よく混合する。酸触媒のプレミックス溶液89.0gとメタノール90.0gとを、撹拌を続けながら添加する。
メタリック塗料調合物
顔料分散物35.5g,アルミニウムベース5.1g,非水性分散樹脂5.3g,メタリッククリアー溶液54.1gを混合して、顔料/バインダー比が0.15で、顔料分7.1%、固形分54.4%のベースコート塗料をつくる。
灰色アクリルプライマー塗料で処理したアルミパネルに、乾燥膜厚ベースで15乃至20ミクロンの塗膜厚さになるように、上記ベースコート塗料を2回スプレー塗布した。最初の塗布と2回目の塗布の間に、室温で90秒のフラッシュ間隔をおいた。3分間のフラッシュ時間経過後に、乾燥膜厚ベースで37乃至50ミクロンの厚さになるように、アクリルクリアートップコートを2回スプレー塗布した(1回目と2回目の間に90秒のフラッシュ間隔をおく)。このパネルを、室温において10分間乾燥した後、120℃において30分間焼付けた。
塗層はすばらしいツー・トーン効果と高い光沢および像鮮明度(distinctness of image )を有する魅力ある強烈な色を示した。同様に魅力あるパネルが、実施例7の顔料組成物中の実施例5の顔料の代わりに実施例1、2、3、4、6、8、9、10、11、12の顔料を使用しても得られた。
【0030】
実施例14
水性塗料の調合
顔料分散物
セラミック摩砕材1300gの入った1000ml容の摩砕器に、実施例7の顔料組成物45.5g,アクリル樹脂45.5g、脱イオン水259.0gを装填する。この調合物を500rpm の速度で20時間撹拌して、顔料/バインダー比が0.5で顔料13%、固形分26%を含有する顔料分散物を製造する。
アルミニウムベース
アルミニウムペースト40.0g,メラミン樹脂10.0gおよびブチルセロソルブ50.0gを、塊がなくなるまで混合する。
ベースコート塗料調合物
顔料分散物46.3g,アルミニウムベース4.3gおよび平衡クリアー(balancing clear) 56.7gと補償クリアー(compensating clear)45.8gとの組み合わせ(これはアクリル樹脂とメラミン樹脂の混合物である)を混合して、ベースコート塗料調合物をつくる。この調合物の顔料/バインダー比は0.25に相当する。
灰色アクリルプライマー塗料で前処理したアルミニウムパネルに、適当な隠蔽レベルまで、上記ベースコート塗料をスプレー塗布した。このベースコートを30分間自然乾燥し、そして次にクリアーコートを塗布する前に106℃において15分間乾燥した。このあと、クリアーコートを2回塗布し、60分間自然乾燥し、そのあと122℃において30分間焼付けた。
得られた塗層はすばらしいツー・トーン効果、高度の光沢および像鮮明度を有する魅力のある強烈な色を示した。実施例7の顔料組成物中の実施例5の顔料の代わりに実施例1、2、3、4、6、8、9、10、11,12の顔料を使用した場合にも同様な塗層を得た。
【0031】
実施例15
ジクロロDPP4.8g,非置換DPP3.2g,非置換キナクリドン2.0gを使用して実施例4の操作を繰り返した。
得られた顔料は二成分系固体化合物と非置換キナクリドンとの混合物であった。非置換キナクリドンは、ゲスト−ホスト固溶体を形成するようには二成分系固体化合物の結晶格子の中に入り込んでいなかった。
上記実施例のほかに、本発明の範囲内において、これら実施例の各種の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】非置換DPP40重量%とジクロロDPP60重量%とを含有する二成分系固体化合物のX線回折図である。
【図2】2、9−ジクロロキナクリドン20重量%と、ジクロロDPP60重量%と非置換DPP40重量%とからなる二成分系固体化合物80重量%とを含有する三成分系ゲスト−ホスト型固溶体(2、9−ジクロロキナクリドン20重量%、ジクロロDPP48重量%、非置換DPP32重量%)のX線回折図である。
【図3】2、9−ジメチルキナクリドン20重量%と、ジクロロDPP60重量%と非置換DPP40重量%とからなる二成分系固体化合物80重量%とを含有する三成分系ゲスト−ホスト型固溶体(2、9−ジメチルキナクリドン20重量%、ジクロロDPP48重量%、非置換DPP32重量%)のX線回折図である。
【図4】2、9−ジメチルキナクリドン30重量%と、ジクロロDPP60重量%と非置換DPP40重量%とからなる二成分系固体化合物70重量%とを含有する三成分系ゲスト−ホスト型固溶体(2、9−ジメチルキナクリドン30重量%、ジクロロDPP42重量%、非置換DPP28重量%)のX線回折図である。
【図5】2、9−ジフルオロキナクリドン20重量%と、ジクロロDPP60重量%と非置換DPP40重量%とからなる二成分系固体化合物80重量%とを含有する三成分系ゲスト−ホスト型固溶体(2、9−ジフルオロキナクリドン20重量%、ジクロロDPP48重量%、非置換DPP32重量%)のX線回折図である。

Claims (12)

  1. 1、4−ジケト−3、6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール35乃至45重量%と1、4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロール55乃至65重量%とからなる二成分系固体化合物であるホスト70乃至99.9重量%と、ジ置換キナクリドンであるゲスト0.1乃至30重量%とからなる三成分系ゲスト−ホスト固溶体であって、該三成分系固溶体が、そのX線回折図に5.9±0.3の2θ2倍照角に対応する強ピークを有している三成分系ゲスト−ホスト固溶体。
  2. 請求項1記載の三成分系ゲスト−ホスト固溶体、およびフロキュレーション防止剤、分散剤、粘度調節剤および組織改良剤からなる群より選択された少なくとも1種の付加的成分を含有する顔料組成物。
  3. 請求項1記載の三成分系ゲスト−ホスト固溶体の有効着色量を高分子有機材料中に配合することを特徴とする高分子有機材料の着色方法。
  4. 請求項2記載の顔料組成物の有効着色量を高分子有機材料中に配合することを特徴とする高分子有機材料の着色方法。
  5. 1、4−ジケト−3、6−ジフェニル−ピロロ[3,4−c]ピロールと1、4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロールと2、9−ジクロロキナクリドンとからなる成分混合物を分散摩砕する工程を包含する請求項1記載の三成分系ゲスト−ホスト固溶体の製造方法。
  6. 固溶体の各成分を予備摩砕し、そして次に予備摩砕された成分混合物を結晶成長工程にかけることを特徴とする請求項1記載の三成分系ゲスト−ホスト固溶体の製造方法。
  7. 1、4−ジケト−3、6−ジフェニル−ピロロ[3,4−c]ピロール35乃至45重量%と1、4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロール55乃至65重量%とからなる二成分系固体化合物である二成分系固溶体であって、該二成分系固体化合物が5.9±0.1の2θ2倍照角に対応する強ピークをもつX線回折図を有している二成分系固溶体。
  8. 請求項7記載の二成分系固溶体、およびフロキュレーション防止剤、分散剤、粘度調節剤および組織改良剤からなる群より選択された少なくとも1種の付加的成分を含有する顔料組成物。
  9. 請求項7記載の二成分系固溶体の有効着色量を高分子有機材料中に配合することを特徴とする高分子有機材料の着色方法。
  10. 請求項8記載の顔料組成物の有効着色量を高分子有機材料に配合することを特徴とする高分子有機材料の着色方法。
  11. 1、4−ジケト−3、6−ジフェニル−ピロロ[3,4−c]ピロールと1、4−ジケト−3、6−ビス(4−クロロフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロールとからなる成分混合物を摩砕することを包含する請求項7記載の二成分系固溶体の製造方法。
  12. 固溶体の各成分を予備摩砕し、そして次に予備摩砕された成分の混合物を結晶成長工程にかけることを特徴とする請求項7記載の二成分系固溶体の製造方法。
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