JPH08207730A - アンチロック液圧制御装置 - Google Patents

アンチロック液圧制御装置

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JPH08207730A
JPH08207730A JP1579295A JP1579295A JPH08207730A JP H08207730 A JPH08207730 A JP H08207730A JP 1579295 A JP1579295 A JP 1579295A JP 1579295 A JP1579295 A JP 1579295A JP H08207730 A JPH08207730 A JP H08207730A
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JP
Japan
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hydraulic pressure
piston
cylinder
control device
valve
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JP1579295A
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Inventor
Takashi Kurosawa
孝志 黒沢
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】シングルソレノイドバルブとゲートバルブを使
用したアンチロック液圧制御装置を提供する。 【構成】ソレノイドバルブ4が開かれるとホイールシリ
ンダ5のブレーキ液圧がリザーバ6に流入して液圧が低
下し、これと同時に第一液圧室17および管路内の液圧
が低下する。この結果、第2液圧室18の液圧が第一液
圧室17よりも高くなり、この液圧差がスプリング23
の付勢力よりも大きくなるとピストン11が、上方に移
動してシール面11aと段部10cとが当接し、第一ポ
ート12と第三ポート14との連通を断ち、ホイールシ
リンダ内のブレーキ液圧が減圧される。ブレーキ再加圧
時には、ソレノイドバルブ4が閉状態となりシール面と
段部とが当接し、隙間が閉じ液圧ポンプ7からホイール
シリンダ5に供給され、再加圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンチロック液圧制御
装置に関するものであり、さらに詳細には、シングルソ
レノイドバルブとフローバルブとを組合せたアンチロッ
ク液圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりシングルソレノイドバルブとフ
ローバルブとを組合せたアンチロック液圧制御装置とし
ては、特開平3−69742号公報、特開平5−278
950号公報に開示されているもの等が知られている。
【0003】このうち特開平3−69742号公報のア
ンチロック液圧制御装置を図5を参照して説明すると、
この液圧制御装置は、マスタシリンダとホイールシリン
ダとを連通する流路内にフローバルブ50が設けられて
いる。フローバルブ50は、円筒状のシリンダ部54お
よび複数のポートを有するケーシング57と、同シリン
ダ内に摺動自在に配置されたスプール58とを具備して
おり、スプール58にはケーシング57に形成したポー
トとの連通、遮断を行う溝56が形成されている。ま
た、フローバルブ50とリザーバ59との間には公知の
ディケイバルブ60が配置されている。
【0004】アンチロック制御が非作動状態の時にはフ
ローバルブ50内のスプール58が図5(a)状態を維
持しているため、マスタシリンダからのブレーキ液は、
第1ポート53→スプール58に形成した溝56→第二
ポート55を介してホイールシリンダ51に流入し、ブ
レーキぺダルの踏み込みによりホイールシリンダを加圧
することができるようになっている。
【0005】またアンチロック制御が開始されると、デ
ィケイバルブ60が開かれ、フローバルブ50内のスプ
ール58は両端に作用する液圧差によって図5(b)状
態となり、ホイールシリンダ内のブレーキ液は第二ポー
ト55→スプール58に形成した溝56→第三ポート5
3を介してリザーバ59に流入する。リザーバ内に流入
したブレーキ液はアンチロック制御開始と同時に作動す
るポンプによりマスタシリンダに還流してホイールシリ
ンダのブレーキ液圧を減圧させるようになっている。
【0006】アンチロック制御の再加圧時には、ディケ
イバルブが閉じられることにより液圧ポンプから吐出さ
れたブレーキ液が第1ポート53→スプール58に形成
した孔61→スプール58に形成したオリフィス51→
第三ポート52→スプール58に形成した溝56→第二
ポート55を介してホイールシリンダに流入し、ホイー
ルシリンダをほぼ一定流量で再加圧するようになってい
る。
【0007】このように上記アンチロック制御装置で
は、一つのディケイバルブ(シングルソレノイドバル
ブ)とフローバルブとを組合せ、ディケイバルブの開閉
によりホイールシリンダ内のブレーキ圧を減圧、保持、
加圧し、車輪のロック状態を回避するようになってい
る。なお、この例では、各ホイールシリンダ毎にリザー
バ、液圧ポンプが備えられているが、リザーバ、液圧ポ
ンプは複数のホイールシリンダで共用することもでき
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のア
ンチロック液圧制御装置においては、前述したようにフ
ローバルブがスプールバルブ構造となっているため、径
寸法や面粗さなど高い部品精度が要求され、スプールバ
ルブの軸径管理(例えば隙間を8/1000〜12/1
000mmで管理する)や高度な加工技術が必要とな
り、コストが高くなるという不都合がある。また、スプ
ールバルブ構造であるため、微小の異物などで作動が損
なわれる可能性があり、異物に対する影響が敏感であ
る。等々の問題点が指摘されていた。
【0009】そこで本発明は、シングルソレノイドバル
ブとフローバルブとからなるアンチロック液圧制御装置
において、従来から使用されていたスプールタイプ型の
フローバルブに代えて、精度面での要求がそれほど高く
なく、またコスト面でも有利なゲートバルブを使用した
新規なアンチロック液圧制御装置を提供し、上記問題点
を解決することを目的とする。特に本発明では、シリン
ダ内を摺動するピストンにカップやOリングのような機
械的シールを設け、ピストン両端部に形成される液圧室
間のシールを確保するようにしたため、ピストンの軸径
管理をラフにすることができ、低コスト化が実現でき
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、アン
チロック制御時にホイールシリンダからリザーバに流入
したブレーキ液を液圧ポンプで汲み上げてマスタシリン
ダに還流する液圧還流型のアンチロック液圧制御装置に
おいて、マスタシリンダ2とホイールシリンダ5とを連
通する流路にゲートバルブ3を配置し、前記ゲートバル
ブ3は、シリンダボディ10と、同シリンダボディ内を
第一液圧室17と第二液圧室18とに区画するとともに
同シリンダボディと協働してマスタシリンダとホイール
シリンダとを連通遮断する弁機構30を構成するピスト
ン11とを備えており、前記第一液圧室17はホイール
シリンダ5に連通するとともに常閉型ソレノイドバルブ
を介してリザーバに連通しており、前記第二液圧室18
は液圧ポンプの吐出口およびマスタシリンダに連通して
おり、さらに前記ピストン11は前記弁機構の下流側と
第二液圧室18とをオリフィス20を介して連通する流
路19を備えており、アンチロック制御時には、前記弁
機構によりマスタシリンダとホイールシリンダ側との連
通を断つとともに、ホイールシリンダ2とリザーバ6と
をアンチロック制御に対応して開閉するソレノイドバル
ブ4を介して連通、遮断し、アンチロック制御時のブレ
ーキ液圧の保持、減圧、再加圧を行うべく構成したこと
を特徴とするアンチロック液圧制御装置であり、これを
課題解決の手段とするものである。
【0011】
【作用】
a.ホイールシリンダ液圧の減圧 ソレノイドバルブ4が開かれるとホイールシリンダ5の
ブレーキ液圧がリザーバ6に流入して液圧が低下し、こ
れと同時に第一液圧室17および管路内の液圧が低下す
る。この結果、第2液圧室18の液圧が第一液圧室17
よりも高くなり、この液圧差がスプリング23の付勢力
よりも大きくなるとピストン11が、上方に移動してピ
ストン11のシール面11aとシリンダの段部10cと
が当接し、第一ポート12と第三ポート14との連通を
断ち、ホイールシリンダ内のブレーキ液圧が減圧され
る。
【0012】b.ブレーキ液圧保持 ソレノイドバルブ4が比例制御等により開閉し、オリフ
ィス20を通過するブレーキ液量とのバランスをとりな
がらホイールシリンダ内のブレーキ液圧をその時の液圧
で保持する。
【0013】c.ブレーキ再加圧時 ブレーキ再加圧時には、ソレノイドバルブ4が閉状態と
なる。この時には、シール面11aと段部10cとが当
接し、隙間が閉じた状態となっているため、液圧ポンプ
7から吐出されたブレーキ液がシリンダボディ10に形
成した第四ポート15→第二液圧室18→オリフィス2
0→ピストン内に形成した流路19→第三ポート14を
介してホイールシリンダ5に供給され、ブレーキ液圧が
再加圧される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の実施例に係るアンチロック液圧制
御装置の構成図である。なお、図は4輪それぞれを独立
して制御する4チャンネルシステムにおける、マスタシ
リンダと一つのホイールシリンダとを接続するブレーキ
配管系(1輪分のモジュレータ)を示しており、他のホ
イールシリンダの配管系も同様の構成となっている。ま
た、バルブを制御する電子制御装置は従来のものと同様
であるのでここではその構成の説明は省略する。
【0015】図において、1はブレーキぺダル、2はマ
スタシリンダ、3はゲートバルブ、4はソレノイドバル
ブ(ディケイバルブ)、5はホイールシリンダ、6はリ
ザーバ、7は液圧ポンプであり、これらは図示のような
配管経路で接続されていて、これらの各部品の内、本発
明は、ゲートバルブ3の構成に大きな特徴を有してい
る。以下、ゲートバルブ3の構成を中心にアンチロック
液圧制御装置の詳細を説明する。
【0016】図2において、ゲートバルブ3は、シリン
ダボディ10とこのシリンダボディ10内に摺動自在に
配置されたピストン11とを有しており、シリンダボデ
ィ10にはマスタシリンダ2および液圧ポンプ7の吐出
口に連通する第1ポート12と、ソレノイドバルブ(デ
ィケイバルブ)4およびホイールシリンダ5に連通する
第二ポート13、第三ポート14と、液圧ポンプ7の吐
出口およびマスタシリンダ2に連通する第四ポート15
が形成されており、このうち第一ポート12にはオリフ
ィス16が形成されている。
【0017】シリンダボディ10内には大径部10aお
よび小径部10bとからなるシリンダが形成されてお
り、大径部10aおよび小径部10bとの段部10cは
ピストン11に形成した後述するシール面11aと当接
してシール機能を果たすことができるようになってい
る。前述のピストンは、シリンダ内を第一液圧室17、
第二液圧室18に区画しており、また、ピストン11に
は前述したシリンダボディ10の段部10cに対応した
シール面11aが形成されるとともに、流路19が形成
されている。なお、この段部10cとシール面11aと
により弁機構30を構成している。流路19はオリフィ
ス20を介して第二液圧18に連通しているとともに第
三ポート14にも連通しており、さらに第三ポート14
はピストン11に形成したシール面11aと段部10c
との隙間を介して第一ポート12と連通している。オリ
フィス20は本実施例ではピストン11とは別部材で形
成し、ピストン11に圧入により取り付けられているが
ピストン11と一体に形成してもよい。また、前記第一
液圧室17には第一ポートが連通しており、第二液圧室
18には第四ポートが連通している。
【0018】ピストン11の大径部にはOリング21が
取り付けられており、また、ピストン11の小径部には
カップシール22が嵌合されている。このようにピスト
ン11がカップシールとOリングとによってシリンダボ
ディ内に保持されているため、本発明ではピストンの大
径部と小径部との仕上げ精度をラフにすることができ
る。ピストンの大径部とシリンダボディ10との間には
ピストン11を下方に付勢するスプリング23が配置さ
れており、前述のOリング21は第二液圧室18とスプ
リング23側液室との間を液密にするために設けてあ
る。カップシール22は第一液圧室17と第1ポート1
2との間に設けられ、第一液圧室17側の液圧が第1ポ
ート12側の液圧よりも高くなった時は、ブレーキ液が
第一液圧室17側から第1ポート12側へ流れることが
できるようにしてある。
【0019】ピストン11は通常状態では図2に示す状
態を維持しており、この結果、マスタシリンダ2とホイ
ールシリンダ5とは、シリンダボディ10に形成した第
一ポート12→第1ポート内のオリフィス16→シリン
ダボディ10の段部10cとピストン11のシール面1
1aの隙間(弁機構30)→シリンダボディ10に形成
した第三ポート14を介して連通されている。またこの
状態の時には第一ポート12は弁機構30→ピストン1
1に形成した流路19→オリフィス20→第二液圧室1
8→第四ポート→マスタシリンダにも連通している。ま
たホイールシリンダ5は、第二ポート13を介して第一
液圧室17とも連通している。オリフィス16は通常加
圧時には支障がない程度の設定で通路を絞ってあり、前
述したピストン11に形成するオリフィス20はアンチ
ロック制御時の増圧通路(流路19)に設けてあるため
オリフィス16よりも通路を小さくしてある。
【0020】ソレノイドバルブ4は図示せぬ電子制御装
置からの信号でバルブを開閉できる機構となっており常
時は閉じた状態を維持する常閉型のバルブとなってい
る。また、リザーバ6、液圧ポンプ7は従来のアンチロ
ック制御装置に於いて使用されているものと同様のもの
が使用されており、電子制御装置は従来と同様に車速セ
ンサ等からの信号によりソレノイドバルブ4の開閉およ
び液圧ポンプ7の作動を制御し、アンチロック制御時の
ブレーキ液圧の保持、減圧、再加圧を制御を実行できる
ようになっている。
【0021】本実施例は以上のように構成されており、
次のような作動をする。 〔通常状態の時〕(図2状態) 通常時にはピストン10は図2に示す状態を維持してお
り、ソレノイドバルブ4が閉じており、液圧ポンプ7も
非作動であるため、マスタシリンダ2で発生した液圧
は、シリンダボディ10に形成した第一ポート12→第
1ポート内のオリフィス16→シリンダボディ10の段
部10cとピストン11のシール面11aの隙間→シリ
ンダボディ10に形成した第三ポート14を介してホイ
ールシリンダ5に供給されブレーキが作動する。なお、
この状態の時にはマスタシリンダからのブレーキ液の一
部は流路19→オリフィス20→第四ポート15を介し
てマスタシリンダに還流するが、オリフィス20がある
ためブレーキ作用には支障はない。ブレーキ開放時には
上記と逆の通路を通ってホイールシリンダ内のブレーキ
液がマスタシリンダに還流し、ブレーキが開放される。
【0022】〔アンチロック制御時〕ブレーキ作動中に
車輪がロック状態に陥ると、車輪速度センサが車輪のロ
ックを検知し、電子制御装置がブレーキ液圧保持、減
圧、再加圧状態に対応してソレノイドバルブ4を開閉制
御するとともに液圧ポンプを作動する。
【0023】a.ホイールシリンダ液圧の減圧(図3状
態) 電子制御装置からの信号によりソレノイドバルブ4が開
かれるとホイールシリンダ5のブレーキ液圧がリザーバ
6に流入して液圧が低下し、これと同時に第一液圧室1
7および管路内の液圧が低下する。この結果、第2液圧
室18の液圧が第一液圧室17よりも高くなり、この液
圧差がスプリング23の付勢力よりも大きくなるとピス
トン11が、図3に示すように上方に移動してピストン
11のシール面11aとシリンダの段部10cとが当接
し、第一ポート12と第三ポート14との連通を断つ。
また、同時に作動する液圧ポンプ7により汲み上げられ
たブレーキ液はマスタシリンダ2に還流するが、その一
部が第二液圧室18に流入し、オリフィス20→流路1
9→第三ポート14を介してホイールシリンダ側に流れ
る。しかし、開いているソレノイド4を通って減圧する
流れの方が勝っているため、全体としてホイールシリン
ダ内のブレーキ液圧が減圧されることになる。
【0024】b.ブレーキ液圧保持 ソレノイドバルブ4が比例制御等により開閉し、オリフ
ィス20を通過するブレーキ液量とのバランスをとりな
がらホイールシリンダ内のブレーキ液圧をその時の液圧
で保持する。
【0025】c.ブレーキ再加圧時(図4状態) ブレーキ再加圧時には、電子制御装置からの信号により
図4に示すようにソレノイドバルブ4が閉状態となる。
この時には、シール面11aと段部10cとが当接し、
隙間が閉じた状態となっているため、液圧ポンプ7から
吐出されたブレーキ液がシリンダボディ10に形成した
第四ポート15→第二液圧室18→オリフィス20→ピ
ストン内に形成した流路19→第三ポート14を介して
ホイールシリンダ5に供給され、ブレーキ液圧が再加圧
される。
【0026】以上のようにして、本実施例では、ゲート
バルブ3とソレノイドバルブ4との作動によりアンチロ
ック制御時のブレーキ液圧の保持、減圧、再加圧を行う
ことができる。なお、上述のアンチロック制御中にブレ
ーキペダルを解放した場合、カップシール22を介して
ホイールシリンダ内のブレーキ液がマスタシリンダに還
流するため、アンチロック制御を非作動状態とするとと
もにブレーキペダルの戻りをスムーズにしている。
【0027】また、上記実施例は、各車輪毎にゲートバ
ルブ、ソレノイドバルブ、液圧ポートを有する形態のも
のについて説明したが、ゲートバルブ、ソレノイドバル
ブを他の車輪と兼用化したり、あるいは液圧ポートを他
の車輪と兼用化した配管としたりするなど種々の組合せ
ができることは当然である。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
シングルソレノイドバルブとフローバルブとを備えたア
ンチロック制御装置において、従来から使用されていた
スプールタイプ型のフローバルブに代えて、精度面での
要求がそれほど高くなく、またコスト面でも有利なゲー
トバルブを使用したために、装置のコスト低減化を図る
ことができるとともに、微小の異物などによる影響のな
いアンチロック制御装置を得ることができる。特に、ピ
ストン11がカップシールとOリングとによってシリン
ダボディ内に保持されているため、ピストンの大径部と
小径部とが多少ラフな同軸度であっても問題はなく、ピ
ストンやシリンダの仕上げ加工が容易になる。また、ピ
ストン11にカップシールを使用したため、ブレーキ開
放時にマスタシリンダに還流する流路内にワンウエイチ
ェック弁を設ける必要がなくなり、製造コストを低減で
きる。さらにピストンに形成した流路に設けるオリフィ
スを別部材で構成し、圧入により取り付けることができ
るようになり、低コスト化を図ることができる、等々の
優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るアンチロック液圧制御装
置の構成説明図である。
【図2】同装置においてアンチロック制御非作動状態を
示すゲートバルブ拡大説明図である。
【図3】同装置においてアンチロック制御作動状態(減
圧時)を示すゲートバルブ拡大説明図である。
【図4】同装置においてアンチロック制御作動状態(再
加圧時)を示すゲートバルブ拡大説明図である。
【図5】従来のアンチロック液圧制御装置の概略構成図
である。
【符号の説明】
3 ゲートバルブ 4 ソレノイドバルブ 10 シリンダボディ 10a 大径部 10b 小径部 10c 段部 11 ピストン 11a シール面 12 第一ポート 13 第二ポート 14 第三ポート 15 第四ポート 16 オリフィス 17 第一液圧室 18 第二液圧室 19 流路 20 オリフィス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンチロック制御時にホイールシリンダか
    らリザーバに流入したブレーキ液を液圧ポンプで汲み上
    げてマスタシリンダに還流する液圧還流型のアンチロッ
    ク液圧制御装置において、マスタシリンダ2とホイール
    シリンダ5とを連通する流路にゲートバルブ3を配置
    し、前記ゲートバルブ3は、シリンダボディ10と、同
    シリンダボディ内を第一液圧室17と第二液圧室18と
    に区画するとともに同シリンダボディと協働してマスタ
    シリンダとホイールシリンダとを連通遮断する弁機構3
    0を構成するピストン11とを備えており、前記第一液
    圧室17はホイールシリンダ5に連通するとともに常閉
    型ソレノイドバルブを介してリザーバに連通しており、
    前記第二液圧室18は液圧ポンプの吐出口およびマスタ
    シリンダに連通しており、さらに前記ピストン11は前
    記弁機構の下流側と第二液圧室18とをオリフィス20
    を介して連通する流路19を備えており、アンチロック
    制御時には、前記弁機構によりマスタシリンダとホイー
    ルシリンダ側との連通を断つとともに、ホイールシリン
    ダ2とリザーバ6とをアンチロック制御に対応して開閉
    するソレノイドバルブ4を介して連通、遮断し、アンチ
    ロック制御時のブレーキ液圧の保持、減圧、再加圧を行
    うべく構成したことを特徴とするアンチロック液圧制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記弁機構30は、シリンダボディ10に
    形成した段部10cとピストンに形成したシール面11
    aとにより構成したことを特徴とする請求項1に記載の
    アンチロック液圧制御装置。
  3. 【請求項3】前記ピストン大径部と小径部とからなる段
    付ピストンとして構成され、前記段付ピストンの段部と
    シリンダボディに形成した段部とにより、前記弁機構を
    構成したことを特徴とする請求項2に記載のアンチロッ
    ク液圧制御装置。
  4. 【請求項4】前記ピストンは、第一液圧室側からマスタ
    シリンダ側へのブレーキ液の流入を許容するカップシー
    ルと前記弁機構側と第二液圧室とをシールするシール部
    材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のア
    ンチロック液圧制御装置。
  5. 【請求項5】前記オリフィス20はピストンとは別部材
    で構成され、ピストンに形成した前記流路19に設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載のアンチロッ
    ク液圧制御装置。
JP1579295A 1995-02-02 1995-02-02 アンチロック液圧制御装置 Withdrawn JPH08207730A (ja)

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