JPH08207231A - 凹版印刷機用ドクター装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、一般的形式のドクター装置
を、ドクター駆動装置がより簡単に作動し且つドクター
ブレードの作動ストロークが短い場合でも作動が連続的
になるように改善することにある。 【解決手段】 本発明は、印刷シリンダに対して変位可
能なドクターブレードを有し、該ドクターブレードの作
動ストロークが調節可能である凹版印刷機用ドクター装
置に関する。本発明によれば、フレームに固定されたモ
ータ駆動形回転斜板が、変位可能なビームと一緒にドク
ターブレードを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特許請求の範囲の
請求項１の前提部に記載の凹版印刷機用ドクター装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】凹版印刷機用ドクター装置は、ドイツ国
特許（ＤＥ ６，９２６，３９６ Ｕ）から知られてい
る。このようなドクター装置はドクターブレードを有
し、該ドクターブレードは、印刷ロールに対して軸線方
向に前後に移動され且つ通常９０℃より大きい設定角度
で印刷シリンダの周囲の長手方向縁部に適合する。既知
のドクターブレードの前後運動はチェーン駆動装置によ
り行なわれる。チェーン駆動装置のチェーンは、ドクタ
ーブレードの一方の側面に取り付けられ且つ一定回転速
度の回転駆動ギヤにより反転ギアを介して前後に変位さ
れ、同時に、反転ギヤはドクターの端位置においてター
ミナルにより再方向決めされる。一方、この反転ギアの
構造は非常に複雑であり、反転ギアは方向転換する度毎
にタイムラグを生じる。これは、短い枢動運動がなされ
るときに特に顕著である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、この一般的形式のドクター装置を、ドクター駆動装
置がより簡単に作動し且つドクターブレードの作動スト
ロークが短い場合でも作動が連続的になるように改善す
ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】一般的なドクター装置か
ら由来して、上記目的は、本発明に従って請求項１に記
載の特徴により実現される。請求項１によれば、ドクタ
ーブレードは、リテーナ内で変位可能に案内されるドク
タービームと一緒に、フレームに固定されたモータ駆動
型回転斜板により駆動される。本発明のこのドクター装
置は特に簡単に作動し且つドクターブレードの駆動スト
ロークの連続的設定が可能である。本発明の一実施例に
よれば、回転斜板の縁部は、ドクタービームに固定され
たローラ上を走行する。ドクターブレードの作動ストロ
ークは、回転斜板の枢動度合いを設定することにより調
節できるのが好ましい。回転斜板の枢動度合いは、ハン
ドホイールにより調節される調節レバーにより設定でき
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】添付図面に示す実施例に関連し
て、本発明の長所を更に詳細に説明する。

【０００６】

【実施例】ドクター装置１０は、図２において、その作
動位置にあるところが示されている。このため、ドクタ
ーブレード１８は、インキパン１４内の印刷インキ１６
中に既知の方法で浸漬された印刷シリンダ１２に当接す
るように配置されている。ドクターブレード１８は、ド
クタービーム２２に取り付けられたブレードリテーナ２
０に固定されている。ドクタービーム２２は、ガイドロ
ッド２４上で、紙面に垂直な方向に前後に移動する。ガ
イドロッド２４は、これ以上説明を要しない方法で、横
方向リテーナ２８に固定されている。横方向リテーナ２
８は、捩じれないようにして軸２６に固定されている。
軸２６は、図示しないクロスバーに同様に取り付けら
れ、クロスバー自体は、上下に変位できるように、印刷
機の図示しないベースに取り付けられている。次に、図
１に関連して、ドクタービーム２２従ってドクターブレ
ード１８を前後運動すなわち直線運動させる駆動装置を
詳細に説明する。ドクタービーム２２には２つのローラ
３０、３２が取り付けられ、該ローラ３０、３２の間で
は、回転斜板３４が図１に示す態様で回転する。回転斜
板３４の縁部３６は、回転斜板３４が傾けられたときで
も縁部３６がローラ３０、３２に沿って円滑に走行する
ように、球状に湾曲している。回転斜板３４はジャーナ
ル３８に取り付けられており、該ジャーナル３８は適当
な回転ベアリングを介してハウジング４０内に取り付け
られている。ハウジング４０は、軸２６に確実に連結さ
れている。ハウジング４０には電気モータ４２（図１に
部分断面で示す）がフランジを介して固定されている。
電気モータ４２の駆動軸は、継手４４を介してジャーナ
ル３８に連結されている。電気モータの速度に従って、
ドクタービーム２２の直線運動、従ってドクターブレー
ド１８の直線運動が調節される。

【０００７】回転斜板３４は調節レバー４６と係合して
おり、該調節レバーは、回転斜板の傾斜、従ってドクタ
ーブレード１８の作動ストロークを調節できる。調節レ
バー４６は、フランジ５２内で回転可能に取り付けられ
た軸部分５０のフォーク４８内で係合する。このフラン
ジ５２には雄ねじ５４が設けられており、該雄ねじ５４
は軸線方向に固定された板５６内に螺合される。これに
より、ねじ付きフランジ５２は、板５６に結合されたカ
バー５８及び該カバーに取り付けられたスポーク６０に
より、板５６に対して手で回転される。これにより、フ
ランジ５２は板５６内にねじ込まれ又は板５６から緩め
られる。かくして、調節レバー４６、従って回転斜板３
４の枢動度合いが設定される。従って、フランジ５２を
適当に回転させることにより、ドクターブレード１８の
作動ストロークが連続的に調節される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるドクター装置の一実施例の一部を
通る断面図である。

【図２】図１のＩ−Ｉ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１０ ドクター装置 １８ ドクターブレード ２２ ドクタービーム ３０ ローラ ３２ ローラ ３４ 回転斜板 ４２ 電気モータ ４６ 調節レバー ５２ フランジ ５６ 板 ５８ カバー ６０ スポーク

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷シリンダに対して変位可能なドクタ
   ーブレードを有し、該ドクターブレードの作動ストロー
   クが調節可能である凹版印刷機用ドクター装置におい
   て、フレームに固定されたモータ駆動形回転斜板が、変
   位可能なビームと一緒にドクターブレードを駆動するこ
   とを特徴とする凹版印刷機用ドクター装置。
2. 【請求項２】 前記回転斜板の縁部が、ドクタービーム
   に固定されたローラ上を走行することを特徴とする請求
   項１に記載のドクター装置。
3. 【請求項３】 前記ドクターブレードの作動ストローク
   が、回転斜板の枢動度合いを設定することにより調節さ
   れることを特徴とする請求項１又は２に記載のドクター
   装置。
4. 【請求項４】 前記回転斜板の枢動度合いが、調節レバ
   ーに連結されたハンドホイールにより設定されることを
   特徴とする請求項３に記載のドクター装置。