JPH08206393A - ガス噴射による攪拌を用いた衣類のドライクリーニング方法及び装置 - Google Patents

ガス噴射による攪拌を用いた衣類のドライクリーニング方法及び装置

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JPH08206393A
JPH08206393A JP7289706A JP28970695A JPH08206393A JP H08206393 A JPH08206393 A JP H08206393A JP 7289706 A JP7289706 A JP 7289706A JP 28970695 A JP28970695 A JP 28970695A JP H08206393 A JPH08206393 A JP H08206393A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の、溶媒に浸して衣類及び布を攪拌する
ドライクリーニング処理と比較し、装置及び動作コスト
の膨大な節約を実現する。 【解決手段】 ガス噴射攪拌システム14において、衣
類10の実質的な微粒子汚れの量は、溶媒に浸されない
ガス噴射により攪拌され、低圧力環境で取り除かれる。
従って、ドライクリーニング処理は、溶解性の汚れを取
り除く溶媒浸し処理と、微粒子を取り除くガス噴射攪拌
処理とによりなる。液化溶媒を維持するための圧縮され
た環境を必要とする高密度フェーズガスのドライクリー
ニングシステムにおいて、ガス噴射攪拌を適用するこは
有効である。更に、攪拌に使用されるガス20は、一般
に使用されるあらゆる安価なガス、例えば、炭酸、窒
素、空気が適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衣類や布のドラ
イクリーニング方法に関し、特に、不溶解性/微粒子の
汚れを取り除き、このような汚れの再付着を防ぐ衣類や
布のドライクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のドライクリーニング処理は、溶媒
回復(solvent recovery)を用いた、洗浄、すすぎ、乾燥
のサイクルからなる。衣類は、クリーニングドラムに投
入され、ベースタンクからこのドラムに注入されたクリ
ーニング液に浸される。衣類の布に係る溶解性の汚れ
は、クリーニング液中で分解され、容易に取り除かれ
る。しかし、不溶解性の汚れは、攪拌によって衣類の布
から物理的に除去しなければならない。従って、洗浄及
びすすぎサイクル時、ドラムは、衣類をかき回し、物理
的除去によって不溶解性の汚れを取り除くように攪拌す
る必要がある。
【0003】十分な処理を行い、いったん汚れの取り除
かれた衣類に、不溶解性の汚れ(または微粒子の汚れ)
が再付着することを防止する必要がある。一般に、衣類
に汚れが再付着すると、継続される攪拌ではこれを取り
除くことができない。従って、溶媒の流れる速度を高速
にし(1ポンドの衣類で毎秒1ガロンのような速度)、
再付着が起こる前に、微粒子の汚れを含んだ溶媒を1組
のフィルタを介してクリーニングチャンバ(薬室)から
送出する。一定の間隔で、クリーニング液は蒸留処理が
施され、分解された汚れと染料とが取り除かれる。この
ような蒸留処理は、ドライクリーニング装置自身の一
部、または、独自の装置で行われる。
【0004】ドライクリーニング業は、テトラクロルエ
チレン(PCE)、石油ベースまたはストッダード(Sto
ddard)溶媒、CFC−113、及び1,1,1 −トリクロル
エタン等の溶媒を用いており、これら全ての溶媒は通
常、洗剤により助成されている。しかし、本願同一出願
人による米国特許出願(1994年4月29日出願、出
願番号08/236,776、「攪拌においてクリーニ
ング媒体として液体炭酸ガスを用いた衣類のドライクリ
ーニング」)は、ドライクリーニング処理におけるクリ
ーニング媒体として液体炭酸ガスを用いた装置及び方法
を開示している。以降、前記出願の内容は、「液体炭酸
ガス」出願として略称し、参照文献として用いる。
【0005】使用される溶剤の種類に関係なく、クリー
ニング媒体中での衣類の攪拌は、溶解性の汚れの取り除
きを促進するように行われ、実質的に微粒子(不溶解
性)の汚れを取り除く。従来のドライクリーニング溶剤
を使用した場合、通常、攪拌は、前述したようにドラム
の回転によりなされる。液体炭酸ガスを使用した場合、
攪拌は、ガス気泡/沸騰処理や、液体攪拌、音波攪拌、
攪拌器による液体攪拌等の各種方法により行われる。こ
のような各種攪拌処理は、前述した「液体炭酸ガス」出
願に関連する。即ち、ガス気泡/沸騰処理はクリーニン
グ溶液の沸騰による攪拌を引き起こし、これにより、ガ
ス気泡が次々に生成され、微粒子の汚れ除去に必要な衣
類の攪拌及びかき回しがなされる。液体攪拌は、例え
ば、クリーニング媒体の攪拌を介してかき回し動作を促
進し、この動作に衣類を含める構成において設けられた
1つ以上のノズルを介した液体溶媒の流入を伴なう。音
波攪拌は、圧力波及び振動による衣類及び布の攪拌を必
要とし、この圧力波及び振動は、内部に穴があいた衣類
かご周辺に設計配置された音波ノズルを使用する。従っ
て、液体攪拌は、例えば、編み目の衣類かごの下に配置
されたインペラ(かきまぜ羽根)を用い、クリーニング
溶媒を単純にかきまぜるのみで実施することができる。
又、より大きな攪拌を行うための各種方法も同時に知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ドライクリーニング業
では各種の装置及び薬品が使用されてるため、ドライク
リーニング処理を準備・実行するにはかなりのコストが
必要となる。最初の資本投資には、微粒子汚れの再付着
を防止できる高速な溶媒の流れを生成する高価なポンプ
及び大直径の配管だけではなく、攪拌機能を有する高価
なクリーニングチャンバの購入が含まれる。駆動費用に
は、クリーニング溶媒のコストだけではなく、溶媒の高
速な流れを生成するポンプを駆動するための高い電気代
が含まれる。
【0007】従来のクリーニング溶媒に対し、液体炭酸
ガス等の高密度フェーズガス(densephase gases) を使
用することによりクリーニング溶媒に係る費用を削減で
きるが、初期資本設備コストは、高密度フェーズガスの
使用よりも一層高いことが断言できる。ガスが液状であ
ることを維持するための高圧縮でのシステム駆動の必要
性のため、高コストとなる。例えば、液体炭酸ガスを用
いたクリーニングチャンバの動作圧力は、炭酸ガスを液
状に維持するためには約500から1500psi(pou
nds per square inch; 35.2〜105.4 Kg/
cm2 )の範囲となる。高圧力チャンバのコストは、圧
力、高さ、及びチャンバの半径面積に比例増加する。従
って、液体炭酸ガスでは、従来のドライクリーニング溶
媒(PCE等)のコストの数分の1しかかからず、環境
への騒音の点では好ましいが、液体炭酸ガスによるドラ
イクリーニング処理の実施に必要とされる高コストの初
期資本投資により、従来のドライクリーニング溶媒から
の移行が困難となる。
【0008】従って、不溶解性の汚れを取り除くために
必要な攪拌を行い、現状の装置よりもコスト高かの良い
ドライクリーニング方法が必要とされている。
【0009】この発明は前記実情を鑑みてなされたもの
であり、ガス噴射による攪拌により微粒子の汚れを取り
除くクリーニング装置及び方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、ガス
噴射による攪拌により微粒子の汚れを取り除く装置及び
方法が提供される。従来のドライクリーニング処理で
は、攪拌と溶媒への浸しとが組み合わされ、溶解性及び
不溶解性の汚れを同時に取り除いているが、この発明の
ガス噴射攪拌処理は、溶媒への浸し処理から分離されて
いる。溶媒を必要とせず、圧力の無い環境で微粒子を取
り除くことにより、装置及び動作コストにかかる膨大な
節約が実現できる。
【0011】この発明による方法は、微粒子汚れのつい
た衣類及び布を含む汚れた材料を容器内に配置するステ
ップと、少なくとも1つのノズルから少なくとも1つの
ガス流を前記容器に導くステップと、前記材料に前記少
なくとも1つのガス流をあてて前記材料を攪拌し、前記
少なくとも1つのガス流が拡散されたガスを集合的に形
成するステップと、前記拡散されたガスを前記容器から
排出するステップとを具備することを特徴とする。
【0012】この発明による装置は、円筒状のサイド壁
とエンド壁とドアとを有し、流入するガスを取り込み、
少なくとも1つのガス流が流入される容器と、前記容器
に少なくとも1つのガス流を送り込む少なくとも1つの
ノズルを有し、前記容器のサイド壁に取り付けられた注
入口手段と、この注入口手段に前記ガスを供給するガス
だめ手段と、クリーニングされる汚れた衣類及び布の材
料を含んだ前記容器内に設けられ、円筒形状を有し、穴
のあいたライナ及びメッシュバスケットから成るグルー
プから選択されたライナと、前記壁で囲まれた容器内で
前記ガスをフィルタする手段と、前記ガスを前記壁で囲
まれた容器から取り除く排出手段とを具備し、前記汚れ
た衣類及び布の材料が前記壁で囲まれた容器内の前記ラ
イナに配置され、少なくとも1つのガス流によって攪拌
され、前記汚れた衣類及び布の材料から不溶解性の材料
が分解され、取り除かれることを特徴とする。
【0013】溶媒に浸す処理からガス噴射による攪拌処
理を分離することにより、溶媒処理における溶媒流速を
実質的に低減することができる。従って、ポンプやクリ
ーニングチャンバ等の装置を小型化することができ大規
模な装置節約を行え、溶媒の量を少なくすることにより
エネルギーの節約することもできる。更に、分離された
ガス噴射による攪拌処理は、ドライクリーニングに必要
な洗剤の量を削減する。即ち、洗剤の主要機能の1つに
は、微粒子の汚れを攪拌による取り除くために、微粒子
の汚れを浮遊させる機能がある。この発明の実施によれ
ば、浮遊要素として機能する洗剤の必要性を低減又は不
要とする。即ち、この発明のガス噴射による攪拌によれ
ば、資本及び動作コストの実質的な節約が可能となる。
【0014】この発明のガス噴射技術は、使用されるド
ライクリーニング溶媒の種類にかかわらす、あらゆる種
類のドライクリーニング処理に適用することができる。
しかし、特にクリーニング溶媒として高密度フェーズガ
スを使用するドライクリーニング処理においては、資本
及び動作コストの節約に有効であることが証明されてい
る。高密度フェーズガスの液体フェーズを維持するため
に必要とされる高圧力環境では、クリーニングチャンバ
やポンプ等の装置にかかる資本コストが顕著に高い。こ
の発明の実施により微粒子の汚れを低圧力チャンバ(通
常、100psiまたは7.0Kg/cm2 、以下)に
よって取り除くことができるので、高価な高圧力装置を
低流速を反映するように小型化することができ、従って
実質的な資本コストの低減が実現できる。更に、高密度
フェーズガスの装置を冷却する冷却特性を利用するドラ
イクリーニング処理において、冷却を目的とした高密度
フェーズガス等のガス抜きの必要性は、流速及び攪拌の
低減による結果である低圧力加温により減少される。
【0015】重要なことは、高密度フェーズガスクリー
ニングシステムを実現するために必要な資本コストの削
減により、従来のドライクリーニングシステムにおいて
使用されるPCE等に比べより競争的なこのような溶媒
が創り出され、これによって、環境に好ましい高密度フ
ェーズガスシステムへの移行が促進されることである。
【0016】この発明のガス噴射攪拌システムにおけ
る、衣類及び布から微粒子の汚れを取り除く能力は、溶
媒への浸しの間に衣類及び布の攪拌を行う従来のドライ
クリーニング処理と比べられる。有利な点は、この発明
の実施において用いられる装置の単純な設計は、部品の
移動がなく、かなりの低コストで部品の組立て、維持が
できることである。更に、攪拌する手段に使用されるガ
スは、広く使用されている安価なガス、例えば、炭酸、
窒素、または空気を適用することができ、これにより環
境に優しい処理となる。従って、この発明の方法によ
り、比較適度な投資と引換に資本及び動作コストの実質
的な節約を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】従来のドライクリーニング処理に
おける攪拌及び溶媒浸し処理は、資本コスト及び動作費
用の実質的節約のために分離することができる。ガス噴
射攪拌により衣類及び布から微粒子の汚れを取り除くこ
とができ、又、分離された処理において、最小の攪拌と
同時の溶媒浸しは、溶解性の汚れを取り除くことができ
る。このような基本的なドライクリーニング処理を分離
することにより、溶媒浸しの実行を必要とする資本コス
ト及び動作費用を実質的に削減することができる。この
節約の実現性は、高密度フェーズガスシステム等の高圧
縮装置を用いるドライクリーニング処理において特にい
える。
【0018】微粒子の汚れ及び溶解性の汚れの付いた衣
類及び布をドライクリーニングするには、攪拌処理と溶
媒浸し処理とが必要となる。一般に、汚れた衣類には前
記両タイプの汚れがある。ガス噴射による攪拌が微粒子
の汚れを取り除くのに有効(後述の実施例に示す)な一
方、体の油等の溶解性の汚れを取り除くには溶媒浸しが
必要となる。従って、ドライクリーニング処理は、ガス
噴射攪拌のみにより成ると考えられるが、溶媒浸しが同
様に必要とされる場合が十分に有り得る。
【0019】ガス噴射攪拌処理は、溶媒浸し処理の前ま
たは後に実行される。最小量の溶解性の汚れを含む衣類
には、最初にガス噴射攪拌を行うことが有効である。微
粒子汚れの再付着は、このような状況では最小となる。
反対に、最大量の溶解性の汚れを含む衣類では、溶解性
の汚れが実際には微粒子の汚れを布に付着させることが
できるので、最初に溶媒浸しを実行することが有効であ
る。ドライクリーニング溶媒に浸すことによる溶解性の
汚れの取り除きは、ガス噴射攪拌により微粒子汚れを取
り除く準備に効果的である。
【0020】図面には構成要素に割り当てられた参照符
号が示されており、この発明に係るガス噴射クリーニン
グチャンバの好適な実施の形態が図1に示されている。
クリーニングされる布及び衣類10は、クリーニングチ
ャンバ14内のライナ12に投入される。クリーニング
チャンバ14は、固体のサイド壁16及び固体のエンド
壁18により構成され、付随のドア(カットアウェイ)
のようなものを有し、処理実行時にはライナ12及び衣
類10を密閉する。ライナ12は、衣類を内包するのと
同様に、衣類の攪拌を引き起こし、衣類から取り除かれ
た汚れを転送するためのガス伝送を行う。従って、ライ
ナ12は、ガス伝送が十分に維持できるバランスで衣類
を内包する十分な構成を有する必要がある。ライナ12
は、穴のあいたドラムの形状でもよく、しかし、メンテ
ナンス処理を簡単にするために、スクリーンメッシュに
よる取り外し可能な内部バスケットであることが好適で
ある。攪拌中(後に詳述する)、十分な衣類の回転パタ
ーンを促進するために、ライナの形状は、例えばガス流
20の渦内での衣類10の継続したかき回し運動を促進
するような形状であるべきである。従って、ライナ12
は好ましくは円筒形状であることが望ましい。ライナ1
2とチャンバの固体壁18との間には、ガスフィルタ部
22がガス流20から不溶解性の微粒子を取り除くよう
に設けられている。フィルタ部22は、特に限定はされ
ず、電気集じん器や紙フィルタであってもよい。図1に
示されていないが、クリーニングチャンバ14のドア
は、同様にフィルタ機能を有することが望ましい。
【0021】1つまたは複数のガス注入口24は、クリ
ーニングチャンバ14のサイド壁16に設けられてい
る。ガス注入口24は少なくとも1つのノズル26に接
続されている。図2に示されるように、ノズル26はガ
ス流20に接するように、またはライナ12に比例して
わずかに内側に接するように方向付けられており、これ
によってライナ12内の渦運動が引き起こされる。ノズ
ル26のマニホルド(多岐管)は、衣類10の攪拌をよ
り効果的に行うように設けられるのが好ましい。複数の
ノズル26が使用される場合、ほとんどのノズルは、ガ
ス20の渦運動に寄与するように配列される。
【0022】ライナ12は1セットのホール28が設け
られており、これらのホールは、流入されるガス20の
流れがライナ12によって妨げられないように、マニホ
ルドノズル26と共に配列される。これらのホール28
は、前述したようにライナ12の穿孔で構成されても、
またはノズル配置に適応した特定位置における追加ホー
ルとしてもよい。
【0023】再び図1に戻る。ノズルマニホルド26
は、ライナ12の全長に渡り、クリーニングチャンバ1
4のサイド壁16に沿った中央に位置する。マニホルド
26は、ガス注入孔20を介してガス供給貯蔵庫30に
接続されている。ガス放出口32は、クリーニングチャ
ンバ14内に設けられ、底部に設けられることが望まし
い。フルイド(液体・流体)の転送及び取扱いを含むい
かなる処理においても、例えば、ノズル、ポンプ、パイ
プ、及びチャンバ(例えばクリーニングチャンバ14)
等の構成要素を適切なサイズに合わせることが重要であ
る。適切な設計では、最適のフルイド流速、サイクルタ
イムの低減、究極てきには最適のパフォーマンスを実現
することができる。
【0024】ガス噴射クリーニングチャンバ14の動作
中、クリーニングされる布及び衣類10は、ライナ12
に投入され、クリーニングチャンバはドア(図示せぬ)
の配置により密閉される。ガスは、ガス注入口24を介
してガス供給貯蔵庫32にからチャンバ内に送られ、更
にノズルマニホルド26内に送られてガススピードジェ
ット流が形成される。この高速のガスは、図1に示され
るように閉じられたクリーニングチャンバ内に対流渦流
20を引き起こす。ガスがノズル26から出力されるこ
とにより、近くの布10は、この流れに乗る。布は、流
れのに応じて瞬間的に加速され、フルイド流20内に移
動され、これにより“ストレッチ(引き延ばし)”され
る。衣類は、渦の頂点に到達するとリラックスされ(緩
められ)、ライナ12の壁に沿ってガス流20内に落
ち、他の“ストレッチ及びリラックス”サイクルが行わ
れる。この衣類の“ストレッチ及びリラックス”サイク
ルの反復は、衣類から微粒子汚れを機械的に吐き出すの
に必要な連続する攪拌となる。いったん吐き出される
と、微粒子汚れは、ガス流20によりライナ12から送
出され、クリーニングチャンバ14内のフィルタ部22
によりガス流20から取り除かれる。これにより、いか
にガス流が、衣類10の攪拌のために連続したかき回し
動作を形成するかを説明した。フィルタされたガスは、
ガス排出口を経てクリーニングチャンバ14に排出され
る。
【0025】ガス噴射攪拌クリーニング処理に使用され
るガスは、あらゆるガスを適用することができるが、通
常に毒性が無く、不可燃性のガスで、安価なものから選
択するのが好ましい。これに限定されないが、例えば、
空気、窒素、炭酸等が含まれる。ガスのフェーズは、
“ドライ”(圧縮無し)、または“高密度フェーズ”
(液化点での圧縮)のいずれの状態であってもよい。こ
の発明の実施の形態に適切なガスの選択をもって、例え
ばPCE等の毒性の薬品を用いた場合の費用の係る環境
制御の必要性無しに、処理を実行することができる。こ
の発明の処理による衣類10からの微粒子汚れの取り除
きのみが、あらゆる環境との関係を形成し、汚れた物質
を衣類から取り除くことが無視することのできる環境へ
の脅威であると認識することができる。
【0026】圧縮された液体炭酸ガスがガス噴射のソー
スとして使用された場合、フルイドは、液体としてガス
注入口24に注入される。ノズル26において、フェー
ズ変換が瞬間的に起こる。液体の一部は沸騰してガスに
なり、低温度の液体が残される。わずかな露出時間の間
で、全ての炭酸はガスに気化し、従って、動作は窒素の
噴射と同等となる。しかし、長時間の露出では、実質的
な温度低下が起こる。クリーニングチャンバ14の圧力
を上げると、炭酸の一部が液状で残るという状況が生じ
る。具体的には、液状で残る一部の炭酸のため、圧力
は、前述した炭酸(75psi,または5.28Kg/
cm2 )の3倍の圧力で、温度はこの圧力の元で炭酸が
沸騰する温度である必要がある。従って、炭酸は、ライ
ナ12に接触するように霧状となる。炭酸の少なくとも
一部を液状で維持することは、有益となる。例えば、ラ
イナ12が微粒子汚れによって覆われた場合、噴霧処理
によって微粒子汚れをフィルタ部22に洗い出し、これ
によって衣類に再付着汚れとして微粒子汚れが取り付く
ことを防止する。
【0027】ドライクリーニング処理を向上させるた
め、各種表面処理薬品が選択されたガスに添加される。
例えば、ドライクリーニング業において通常使用され
る、例えば、のり剤(sizing agents) 、耐電薬品(anti-
static agents)等の仕上げの薬品を添加することができ
る。
【0028】この発明のガス噴射処理は、開ループ仕様
または閉ループ仕様のいずれかで行われる。特定のガ
ス、例えば、炭酸や窒素が選択された場合には閉ループ
での処理が好ましく、ガスとして空気が選択された場合
には開ループでの処理が好ましい。図3(a)では、高
密度フェーズガス処理の閉ループモードが示されてお
り、ガス注入口30は、コンデンサ34に接続され、こ
のコンデンサ34は、ガス供給タンク40に送り返すた
めの準備として高密度フェーズ状態でガスを凝縮させて
いる。冷却ユニット38は、凝縮処理から熱を抽出す
る。ポンプ36は、高密度フェーズガスをコンデンサ3
4から貯蓄タンク40に送出する。閉ループ処理で使用
されている他の装置は、バルブ(図示せず)を含み、こ
のバルブはクリーニングチャンバ14内に全ての高密度
フェーズガスが投入される前に、添加剤を加える。図3
(b)では、開ループモードが示されており、例えば、
ファンやコンプレッサ32の装置は、高速の対流を形成
するために必要とされる圧力下でのガスの送出に使用す
ることができる。クリーニングチャンバ14へのガスの
送出に使用される装置の選択は、この発明の一部を形成
するのではなく、処理動作パラメータを十分に考慮した
上でなされる。
【0029】ガス20を得るための典型的な圧力は、約
10〜300psi(0.7〜21.1kg/cm2
の範囲にあり、例えば、量、クリーニングされる衣類1
0の重量、及びガス20の流速に依存する。通常、多
く、重い衣類10、及び数多くの衣類10に伴う付加の
ため、高圧力が必要とされる。ガス20を得る圧力は、
流速を決定するため、圧力レギュレータ40によって制
御される。従って、流速は、小さなチャンバで毎分10
0リッター、大きな付加の場合には毎分10,000リ
ッターの範囲にある。圧力レギュレータ40は、凝縮さ
れたガスサプライ30からの高密度フェーズガスを使用
する際に重要であり、これは、通常この凝縮された圧力
は、ガス噴射攪拌処理に必要とされる圧力より実質的に
高いからである。クリーニングチャンバ14は、単純設
計のため気圧に近い圧力で動作することができるが、こ
の発明に係る処理では、高められた圧力下でも有効であ
り、溶媒クリーニング容器(図示せず)内で実施するこ
ともでき、従って、容器の登載及び取り外しに係る労力
を削減することができる。
【0030】この発明の処理は、クリーニングされる布
10に一致するあらゆる温度で実行することができる。
温度の上限は、布の収縮が始まる温度である。湿気を有
する衣類10の下限処理温度は、氷が微粒子を取り込む
ことができるため、0゜Cである。この発明の実施の形
態において、温度は、0゜Cから50゜Cまでの範囲が
好ましい。通常、周囲の温度のガスを使用することで十
分であるが、クリーニングチャンバ14に注入されるガ
ス20の温度は、ヒータまたはチラー(冷却)ユニット
(図示せず)のいずれかによって調整することができ
る。一実施の形態では、ガス噴射攪拌は、衣類10の湿
気をなくすために、わずかに高められた温度において実
行することができ、そして温度を0゜C未満に低下させ
ることもできる。微粒子汚れのクリーニングサイクルの
最後には、ガスの温度は、周囲の温度まで再び上げら
れ、チャンバ14から取り出される衣類10の過度な凝
結が防がれる。従って、衣類の湿気回復を、ガス噴射温
度及び衣類自身の最初の湿気によって調整することがで
きる。更に、このようなアプローチは、前述したよう
に、再付着を防止するガス噴射クリーニングにおいて、
沸騰した液化ガスをライナ12の壁のすすぎに使用する
時の圧力の低減に有効である。
【0031】攪拌処理の最適な継続は、例えば、衣類1
0の汚れの程度、ロードサイズ、使用されるガスの流速
などの多くの要因に依存する。しかし、布を張る(圧
迫)ために必要とされ、高速のガスにより生成される攪
拌のために、衣類10の露出を最小限にするのが有効で
ある。後述する実施例で説明するように、ガス噴射攪拌
は、15秒程度が有効であり、いかなる場合でも5分間
の攪拌で十分である。より最適なのは、約1なに2分間
の継続した攪拌である。攪拌の継続を最適にすることに
より、布の引き伸ばしを低減することができ、システム
のスループットを最大限にすることができる。
【0032】溶媒ベースのドライクリーニングにおいて
は、既にガス噴射により分解された微粒子汚れが衣類1
0に再付着することを防ぐ必要がある。溶媒を用いない
場合、微粒子汚れの再付着を防ぐための各種戦略が利用
される。これらは、ガスを排出するためのフィルタ部2
2として電気集じん器を使用するのと同様に、静電気を
除去するため、イオン化されたガス生成を用いることを
含む。更に、クリーニングチャンバ内のライナ12の使
用により再付着が防止される。ライナ12を除き、ガス
噴射攪拌中、衣類がクリーニングチャンバのソイルコー
ト(soil-coted)されたサイド壁16、エンド壁18に接
触するため顕著な再付着が有り得る。従って、最小面積
の“ソリッド壁”のメッシュ、または穴のあいたライナ
12は、衣類10が攪拌されている間にガス流20に微
粒子汚れを乗せて運び出し、これにより衣類への再付着
を防止する。
【0033】以下に示す実施例は、ガス噴射攪拌方法及
び装置の各種原理、及び汚れた衣類から微粒子汚れを取
り除くガス噴射攪拌の効果を示す。
【0034】
【実施例】第1〜第5実施例は、この発明の方法によ
る、図2に示されるガス噴射クリーニングシステム50
により実施される。クリーニングチャンバ52は、直径
7.25インチ(18.4cm)、高さ14インチ(3
6.6cm)の円筒形の容器で構成されている。ノズル
54は、Wheaton のSpraying Systems Co. によるNo.1
2515のILを適用することができ、クリーニングチャン
バの底部56から約7インチ(17.8cm)のクリー
ニングチャンバの中心に、上方を向くように設置され
る。ノズル54へのガス注入口58は、圧縮窒素を含む
タンク60に接続されており、圧縮レギュレータ62が
設けられ、200psi(1.38Mpa;14.1K
g/cm2 )に設定されている。ボールバルブ64は、
ガス流のスタート、ストップに使用される。ヒータ66
は、注入ガスライン68に設けられ、これらのテストに
は使用されない。ガス排出口70は、チャンバ56の底
部に設けられている。疑似底面72は、点線で図示さ
れ、クリーニングチャンバ52の底部56から約7イン
チ(17.8cm)に位置する。疑似底面72は、再付
着パターンの実施を可能とするのと同様に、ガス排出口
70及び低部の壁74から布を遠ざける。熱電対76及
び圧縮トランスデューサ78は、クリーニングチャンバ
52内の温度及び圧力を測定するように内部配置されて
いる。クリーニングチャンバ52は、リッド80の位置
によって動作中は閉じられる。
【0035】第6及び第7実施例(テスト)は、比較目
的のために実施され、この発明の実施を示すものではな
い。これらの両テストは、従来のドライクリーニング溶
媒、テトラクロルエチレン(PCE)を使用している。
これらの両テストでの攪拌方法は後述するが、いずれの
テストでもこの発明によるガス噴射攪拌は適用されてい
ない。
【0036】各実施例では、2.75インチ×4インチ
(7.5cm×10cm)の長方形のコットンの一片が
テスト用の布として使用される。このサンプルは、Inte
rnational Favricare Institude (IFI)に従って
“ラグダスト”で汚されており、微粒子汚れの取り除き
を行うクリーニングパフォーマンスを測定するために使
用される基準サンプルとして通常提供される。これらの
サンプルはドライクリーニング業では定期的に使用さ
れ、クリーニング処理の効果を査定する。各テストの前
後の汚れの程度を特徴づけるのに、携帯(hand-held) 反
射計を使用する。高い反射率の値は、程度の高い清潔さ
を示す。
【0037】第1〜第7実施例において実行される7つ
のテストの結果、テーブル1が得られる。テーブル1の
最終的な反射値によれば、微粒子汚れの取り除きにおい
て、ガス噴射攪拌が、液体溶媒に衣類を浸し攪拌する従
来のドライクリーニング方法と等しいことが明白であ
る。実施例の再付着のあらゆる解析は、以下の実施例に
含まれる処理の詳しい説明で行う。
【0038】
【表1】 [第1実施例]3片のテストサンプルがメッシュスクリ
ーン72に置かれ、クリーニングチャンバを閉じた状態
である。サンプルは、約22゜Cの温度で1分間、20
0psi(14.1kg/cm2 )の窒素ガス噴射にさ
らされてた。ガス排出ライン70は、ガス噴射動作中は
オープンを維持し、これにより“ソイルロード(soil-lo
aded) ”窒素は抜き取られ、新しいクリーン窒素がテス
トサンプルの布を攪拌した。ガス噴射動作中、クリーニ
ングチャンバの最大圧力は、80psi(552Kp
a;5.6Kg/cm2 )で、温度は約22゜Cに維持
された。
【0039】ガス排出ライン70を介して穴をあけるこ
とにより、クリーニングチャンバ52が大気圧に戻った
後、テストサンプルは取り出され、視覚的に及び反射計
を用いて清潔さが検査された。清潔さの結果は、テーブ
ル1に示され、再付着は、スクリーンメッシュのレベル
の上下でチャンバの壁を検査することにより査定され
た。
【0040】[第2実施例(a,b)]これらのテスト
は、前記第1実施例で用いられた処理と同じように実施
されたが、(1)3片のテストサンプルの代わりにチャ
ンバ52内に26片のテスト用の布が置かれたことと、
(2)露出時間の変更と、が異なる。第2実施例(a)
ではガス噴射への露出は1分間行われ、第2実施例
(b)では、3分間行われた。
【0041】この第2実施例(a,b)では、この発明
によりなされる最終的な清潔さにおける、チャンバ駆
動、布の積み重ね、及び露光時間の長さの効果の査定を
示す。清潔さの結果はテーブル1に示され、載置された
塵の量は実質的には多いが、前記第1実施例と比較して
も最終的な反射率は実質的には変わらない。
【0042】[第3実施例]3片のテストサンプルがメ
ッシュスクリーン72上に置かれ、クリーニングチャン
バ52は閉じた状態である。サンプルは、液体炭酸ガス
の噴射に、約22゜Cで1分間さらされた。液体炭酸ガ
スのソースは、360psi(2.48Mpa;25.
3Kg/cm2 )で圧縮されているタンクで、このタン
クは、ガス注入ライン58に接続されている。ガス排出
ラインは、ガス噴射動作時オープンに維持され、温度
は、22゜Cから約30゜C低下し、クリーニングチャ
ンバ内の最大圧力は190psi(1.31Mpa;1
3.4Kg/cm2 )である。このような状態で、炭酸
の一部は液状からガスに気化し、残った液体はクリーニ
ングチャンバ52の壁に付着した。クリーニングチャン
バが大気圧に戻った後、テストサンプルが取り出され、
前記第1実施例と同様に清潔さが検査される。清潔さの
結果はテーブル1に示される。
【0043】[第4実施例]このテストは、第3実施例
と同様な処理で実施され、露出時間を0.25分とした
ことのみが異なる。ガス噴射の動作中、温度は22゜C
から約1.5゜C低下し、クリーニングチャンバ内の最
大圧力は、111psi(765Kpa;7.8Kg/
cm2 )である。このような状況で、実質的に炭酸の全
てが液状からガスに気化した。この実施例の清潔さの結
果は前記テーブル1に示され、これは、露出時間を15
秒短縮することは、究極の清潔さに到達することに必ず
しも反対の影響を及ぼすわけではないことを示す。従っ
て、これらの結果からクリーニングのほとんどは、始め
の数秒の攪拌で行われるという推論ができる。
【0044】[第5実施例]このテストは、前記第3実
施例と同様の処理で実施され、3片のサンプルの代わり
に26片のテスト用の布がチャンバ内に置かれたことが
異なり、1片のきれいな布が布への再付着査定に使用さ
れた。この実施例の清潔さの結果は、テーブル1に示さ
れる。載置された塵の量は実質的には多いが、反射率は
実質的には影響を受けていない。
【0045】[第6実施例(比較用実施例)]テストサ
ンプルは、テトラクロルエチレン(PCE)100ml
と1%のStaticol(ドライクリーニング洗剤)
が入れられた1つのジャーに置かれた。蓋を閉めた後、
15分間活発的に、1分間に約60回の割合で、上下の
シェーク動作によって揺り動かされた。サンプルはこの
後ジャーから取り出され、空気乾燥された。反射率が同
様に測定され、結果はテーブル1に示される。
【0046】[第7実施例(比較用実施例)]テストサ
ンプルは、PCE、水(4%)、及び洗剤クリーニング
媒体を使用する通常のドライクリーニング手法でクリー
ニングされた。この実施例では、ドライクリーニング処
理を比較する目的があり、溶媒に浸された衣類での攪拌
処理と、溶媒に浸さない低圧力環境でのガス噴射攪拌と
を比較する。この実施例の清潔さの結果はテーブル1に
示され、これは、このテストサンプルの最初の反射率
は、他の実施例に比べ大きいことを示しているが、最終
的な反射率は、実質的にはこの発明従って行われた値と
同じであった。
【0047】[再付着処理の解析]第1〜第5の各実施
例では、塵(微粒子汚れ)は、チャンバ52において目
で見ることができた。通常、塵の約80%は、スクリー
ンメッシュの下方にあった。これは、クリーニングチャ
ンバのスクリーン低面72より上では、塵を維持するた
めにはより大きな乱れを必要とする事実に起因する。
【0048】第3及び第5実施例では、塵はスクリーン
メッシュ72の数インチ下に集められ、容器の暖かい部
分に到達して実質的に蒸発される液化炭素によって洗い
落とされるたという特徴パターンが示された。より具体
的には、塵の90%がメッシュスクリーンの下にあり、
再付着の可能性を低減するために液体洗浄技術が有効で
あることが明らかにされた。更に、第5実施例におい
て、最初に与えられた清潔な布は、ほんのわずか明るさ
が落ち、小量の再付着が確認された。
【0049】第6及び第7実施例と比較した第1〜第5
実施例による実験結果は、従来の溶媒に浸した攪拌と同
様に、微粒子汚れを取り除くためのガス噴射攪拌が有効
であることを示している。更に、微粒子汚れを取り除く
ガス噴射は、(1)ドライクリーニングの資本、動作コ
ストを実質的に削減し、(2)従来の攪拌処理よりも早
く、(3)添加剤無しの“ドライ”状態で実施すること
ができるので有用である。実際には、溶媒に浸すこと
は、不溶解性の汚れでのみ汚れている衣類に対しては、
完全に不要とすることができる。
【0050】[産業的適用]微粒子汚れを分解するた
め、汚れた衣類及び布をガス噴射で攪拌する方法は、ド
ライクリーニング会社における用法として期待され、従
来の例えば、PCEのような有毒なドライクリーニング
溶媒から、液化炭酸等の環境に優しい溶媒への移行を促
進すると期待される。
【0051】従って、液体溶媒に浸すこと無く、ガス噴
射による攪拌により布の微粒子汚れを取り除く装置及び
方法を開示した。当業者には、明確な特性を変更及び変
形することができるのは明かであり、このような変更及
び変形は、特許請求の範囲に定義されるように、この発
明の範囲とは切り離すことはできない。
【0052】
【発明の効果】以上詳記したようにこの発明によれば、
従来の溶媒に浸した攪拌と同様に、微粒子汚れを取り除
くと共に、ドライクリーニングの資本、動作コストを実
質的に削減し、従来の攪拌処理よりも早く、添加剤無し
の“ドライ”状態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による構成及び工業的使用に適したガ
ス噴射クリーニング装置の断面透視図。
【図2】前記図1に示されるこの発明に係るガス噴射ク
リーニング装置における、ノズルの適切な整列を示す拡
大断面図。
【図3】閉路状態、及び開路状態における、この発明の
クリーニングチャンバの運転の支持装置を示す概略図。
【図4】この発明の第1〜第5実施例が実施される簡易
ガス噴射クリーニング装置の概略図。
【符号の説明】
12…ライナ、14…クリーニングチャンバ、16…サ
イド壁、18…エンド壁、20…ガス流、22…フィル
タ部、24…ガス流入口、26…ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンジェラ・ワイ・ウィルカーソン アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90008、ロサンゼルス、ドン・ルイス・ド ライブ 4181 (72)発明者 カール・ダブリュ・タウンセンド アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90066、ロサンゼルス、レッドウッド・ア ベニュー 3621 (72)発明者 シドニー・シー・チャオ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90266、マンハッタン・ビーチ、フォーテ ィーンス・ストリート 752

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚れた衣類及び布材料から、不溶解性材
    料で構成される汚れ物質を取り除くクリーニング方法で
    あって、この方法は、 前記汚れた材料を容器内に配置するステップと、 少なくとも1つのノズルから少なくとも1つのガス流を
    前記容器に出力するステップと、 前記材料に前記少なくとも1つのガス流をあてて前記材
    料を攪拌し、前記少なくとも1つのガス流が拡散された
    ガスを集合的に形成するステップと、 前記拡散されたガスを前記容器から排出するステップと
    を具備することを特徴とするクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 前記容器は、穴のあけられたライナ及び
    メッシュバスケットのいずれか1つを有することを特徴
    とする請求項1記載のクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つのガス流は、炭酸、
    窒素、及び空気のいずれか1つが適用されることを特徴
    とする請求項1記載のクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つのガス流は、約10
    から300psi(0.7から21.1Kg/cm2
    の範囲で圧縮されるガスで構成されることを特徴とする
    請求項1記載のクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 前記圧縮されたガスは、液体炭酸ガスで
    あることを特徴とする請求項4記載のクリーニング方
    法。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも1つのノズルから出力さ
    れる前記少なくとも1つのガス流は、毎分約100から
    10,000リッターの範囲の流速であることを特徴と
    する請求項1記載のクリーニング方法。
  7. 【請求項7】 前記汚れた材料は、約0.25から5分
    間の範囲で、前記少なくとも1つのガス流によって攪拌
    されることを特徴とする請求項1記載のクリーニング方
    法。
  8. 【請求項8】 前記クリーニング方法は、前記材料に前
    記少なくとも1つのガス流をあてた後、前記汚れた物質
    を取り除くように前記拡散されたガスを取り扱うステッ
    プを具備することを特徴とする請求項1記載のクリーニ
    ング方法。
  9. 【請求項9】 前記拡散されたガスは再圧縮され、少な
    くとも1つのガス流を形成して前記容器に戻されること
    を特徴とする請求項1記載のクリーニング方法。
  10. 【請求項10】 汚れた衣類及び布材料から、不溶解性
    材料で構成される汚れ物質を取り除くクリーニング装置
    であって、このクリーニング装置は、 円筒形状のサイド壁と、エンド壁と、ドアとを有し、少
    なくとも1つのガス流で流入されるガスを受ける容器
    と、 前記容器のサイド壁に取り付けられ、前記少なくとも1
    つのガス流を前記容器に注入する少なくとも1つのノズ
    ルを有する注入手段と、 前記注入手段に前記ガスを供給する供給手段と、 円筒形状を有し、前記衣類及び布材料と接触するように
    前記容器内に配置され、穴のあいたライナ及びメッシュ
    バスケットのいずれかが適用されるライナと、 前記容器内の前記ガスから前記不溶解性の材料を取り除
    く手段と、 前記容器内に配置され、前記容器から前記ガスを取り出
    す排出手段とを具備し、 前記衣類及び布材料を前記容器内の前記ライナ内に配置
    し、前記少なくとも1つのガス流によって攪拌し、前記
    汚れた衣類及び布材料から前記不溶解性の汚れを分解し
    て取り除くことを特徴とするクリーニング装置。
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