JPH06226219A - 洗浄方法及びその方法に使用される洗浄剤水溶液 - Google Patents

洗浄方法及びその方法に使用される洗浄剤水溶液

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JPH06226219A
JPH06226219A JP3951893A JP3951893A JPH06226219A JP H06226219 A JPH06226219 A JP H06226219A JP 3951893 A JP3951893 A JP 3951893A JP 3951893 A JP3951893 A JP 3951893A JP H06226219 A JPH06226219 A JP H06226219A
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JP
Japan
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cleaning
aqueous solution
work
rinsing
cleaning agent
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Application number
JP3951893A
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English (en)
Inventor
Koji Sasamoto
浩司 笹本
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水溶性洗浄液を用いても錆の発生を防止で
き、且つ簡単な設備でワークを洗浄することができる洗
浄方法及びその方法に使用される洗浄剤水溶液を提供す
る。 【構成】 被洗浄物Wを洗浄剤水溶液Aにより洗浄する
洗浄工程7と、前記洗浄剤水溶液Aの一部を導入して加
熱することによって加熱蒸気を発生させ、この加熱蒸気
を洗浄工程後の被洗浄物Wに吹き付けるすすぎ工程9
と、すすぎ工程後前記被洗浄物に風を吹き付けて乾燥さ
せる乾燥工程11とを備えることを特徴とする洗浄方法
及びその方法に使用される洗浄剤水溶液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンまたは車両用
の部品等を洗浄する洗浄方法に関し、特に、水溶性洗浄
液を用いた洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンまたは車両用部品等(以
下「ワーク」という)を洗浄する洗浄方法として、フロ
ン、トリクレン等の塩素系溶剤洗浄液を用いる方法が一
般的であった。例えば、フロン等の塩素系溶剤洗浄液を
用いた洗浄方法として、特開昭63ー12387号公報
に開示されている洗浄方法がある。この公報には、ワー
クを超音波により洗浄した後、すすぎを行い、続いて蒸
気洗浄する工程が開示されている。
【0003】また、近年、洗浄液による環境破壊を防止
する立場から、塩素系溶剤洗浄液に変えて、水溶性洗浄
液の使用が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塩素系洗浄液に変えてそのまま水溶性洗浄液を用いたの
では、水切りまたは乾燥が十分にできずあるいは時間が
かかり、錆が発生しやすいという問題点がある。
【0005】更に、水溶性洗浄液を用いた場合には、す
すぎ水は常時排水するか、若しくは透過膜処理等の複雑
な設備や処理が必要になるという問題点がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、水溶性洗浄液を
用いても錆の発生を防止でき、且つ簡単な設備でワーク
を洗浄することができる洗浄方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、被洗浄物たるワークを洗浄剤水溶液によ
り洗浄する洗浄工程と、前記洗浄剤水溶液を加熱するこ
とによって加熱蒸気を発生させ、この加熱蒸気を洗浄工
程後のワークに吹き付けてすすぎをするすすぎ工程と、
すすぎ工程後、前記ワークに風を吹き付けて乾燥させる
乾燥工程とを備えることを特徴とする。
【0008】また、上記目的を達成するため、併せて、
前記洗浄方法に使用される洗浄剤水溶液であって、水と
共沸する洗浄剤を有することを特徴とする洗浄剤水溶液
を提供するものである。
【0009】
【作用】本発明の洗浄方法において、洗浄工程では、被
洗浄物たるワークを洗浄剤水溶液に浸漬しまたは洗浄剤
水溶液をかけて洗浄し、ワークの汚れを落とす。すすぎ
工程では、加熱した洗浄剤水溶液の蒸気をワークに吹き
付けることによって、ワークをすすぎ洗浄するとともに
ワークを加熱蒸気により加熱する。次に、乾燥工程で
は、ワークに風を吹き付けらてワークを乾燥するが、ワ
ークは前工程において加熱蒸気により加熱されているか
ら、乾燥が容易且つ迅速に乾燥できる。
【0010】また、洗浄剤水溶液の洗浄剤として水と共
沸する洗浄剤を用いているから、洗浄剤水溶液の加熱蒸
気をそのまますすぎ液として使用できる。
【0011】
【実施例】以下に、添付図面の図1及び図2を参照して
本発明の一実施例を詳細に説明する。
【0012】まず、本発明の第1実施例に用いられる洗
浄装置について説明する。
【0013】洗浄装置1は、図1に示すように、上方が
解放された洗浄水槽3と該洗浄水槽3に隣接配置された
予備槽5とを備えている。この洗浄水槽3内には、洗浄
剤水溶液Aが所定の水位まで溜められており、その上方
は解放されて、上方から被洗浄物たるワークWが導入さ
れるようになっている。
【0014】洗浄水槽3内には、洗浄剤水溶液が貯水さ
れた洗浄部7と、洗浄後のワークWのすすぎをおこなう
すすぎ部9と、ワークWを乾燥する乾燥部11とが順次
上方に並んで配置されている。
【0015】洗浄部7には、貯留する洗浄液の水位を一
定に保持するための堰13が形成されてており、一定量
を越えると堰13を越えて予備槽5にオーバーフローす
るようになっている。
【0016】洗浄部7の上方に配置されたすすぎ部9に
は、中吊りにされたワークWに加熱蒸気を吹き付ける加
熱蒸気の噴射口15が設けられている。この噴射口15
は、パイプ19によって加熱蒸気発生器17に連結され
ている。加熱蒸気発生器17は、予備槽5に導入パイプ
21にて連結されており、予備槽5から導入された洗浄
剤水溶液をヒータ20により加熱し、発生した蒸気をパ
イプ19へ送り、余剰液はパイプ23により予備槽5に
返送するようになっている。洗浄部7において、噴射口
15に対抗する位置には、蒸気を収集する蒸気収集口2
7が設けられており、ワークWに噴射された余剰の蒸気
を収集して、凝縮器29により湿気を除去した風をドラ
イヤー31へ送るようになっている。
【0017】乾燥部11は、前述のすすぎ部9の上方に
位置しており、ドライヤ31に接続された送風口33か
ら熱風を送風して、ワークWを乾燥するものである。
【0018】一方、予備槽5には、所定の水位よりも水
位が低下すると洗浄剤水溶液を導入する水位調節弁35
が設けられており、その導入管37には水が給水される
とともに、洗浄剤タンク39に接続されて、所定濃度の
洗浄剤水溶液を供給するようになっている。
【0019】更に、予備槽5には、ポンプ41、フィル
ター43を介して、洗浄剤水溶液を洗浄水槽3に返送す
る返送パイプ45が接続されており、予備槽5内の液を
濾過した後、洗浄水槽3へ導入するようになっている。
【0020】このように、本実施例にかかる洗浄装置で
は、洗浄槽と予備水槽との2つの槽により簡単な構成で
洗浄、すすぎ、乾燥の一連の洗浄をする構成となってお
り、従来のフロン等による洗浄設備をそのまま使用する
ことができる。
【0021】ここで、洗浄剤水溶液について説明する。
本実施例に用いられる洗浄剤水溶液に含まれる洗浄剤
は、水と共沸する洗浄剤であるが、更に、洗浄剤自体が
防錆、防腐食効果を有するものが好ましい。但し、洗浄
剤自体に防錆、防腐食効果がない場合あるいは少ない場
合には、防錆、防腐食効果のある成分を配合することが
好ましい。
【0022】次に、第1実施例の作用について説明す
る。
【0023】ワークWは、篭に入れ又はそのまま吊し
て、洗浄水槽3の解放された上方から洗浄水槽3内に導
入され、最初に、洗浄部7において洗浄工程による処理
がされる。
【0024】洗浄工程では、ワークWを洗浄剤水溶液A
に浸漬して洗浄するが、同時にワークWを揺動し、又は
洗浄剤水溶液Aを流動させて,ワークWを確実に洗浄す
ることが好ましい。
【0025】所定時間の洗浄剤水溶液内での洗浄後、ワ
ークWを水溶液から取り出し、水面の上方に位置するす
すぎ部へ移動する。
【0026】すすぎ工程では、ワークWは洗浄剤水溶液
水面の中空のすすぎ部9に保持され、ここで、噴射口1
5から加熱蒸気を噴射してワークWのすすぎを行う。加
熱蒸気は、導入パイプ21により予備槽5から洗浄剤水
溶液の一部を蒸気発生器17に導入し、ヒータ20によ
り加熱して発生せる。洗浄剤水溶液は、水と共沸する洗
浄剤を用いているから、洗浄剤水溶液と同じ濃度の蒸気
が発生するので、洗浄工程における洗浄効果を高めるこ
とができる。また、加熱蒸気を吹き付けることにより、
同時にワークWを加熱するので、次の乾燥工程における
乾燥が容易になる。
【0027】すすぎ後のワークWは、すすぎ部9の上方
に位置する乾燥部11へ引上げられて乾燥工程の処理が
される。
【0028】乾燥工程では、送風口33から乾燥した熱
風を送風し、ワークWを乾燥する。熱風は、すすぎ工程
で吹き付けられた加熱蒸気の余剰を蒸気収集口27から
収集した後、凝縮器29を通過させて、水分を除去して
乾燥した熱風を、ドライヤ31により加熱しつつ、ワー
クWに吹き付ける。このような乾燥風を吹き付けてワー
クを乾燥させる際に、すすぎ工程の加熱蒸気により、予
めワークWが加熱されているから、ワークWの乾燥を容
易に且つ短時間ででき、これにより、洗浄後の錆の発生
を確実に防止できる。
【0029】一方、凝縮器29で凝縮した水溶液は、予
備槽5に返送する。尚、この凝縮した水溶液は水との共
沸物であるから、そのまま返送しても、洗浄剤水溶液の
濃度変化を生じることがない。
【0030】次に、図2を参照して本発明の第2実施例
について説明する。この第2実施例では、洗浄部7、す
すぎ部9、乾燥部11をそれぞれ別の槽でおこなう構成
であり、その他の部分は第1実施例と同様であるから、
第1実施例と同一部分には同一の符号を付することによ
って、その部分の詳細な説明を省略する。
【0031】この第2実施例では、ワークWの洗浄をお
こなう洗浄部7としての洗浄槽57と、洗浄後のワーク
を洗浄水に浸漬してすすぐ浸漬すすぎ槽59と、蒸気す
すぎおよび乾燥をおこなうすすぎ乾燥槽61との3個の
槽が並列にならんで設けられている。
【0032】洗浄槽57と浸漬すすぎ槽59との間に
は、堰63が設けられており、浸漬すすぎ槽59からオ
ーバーフローした洗浄剤水溶液が洗浄槽57に流れ込
み、更に、洗浄槽57からオーバーフローした洗浄剤水
溶液は予備槽5へ流れるようになっている。すすぎ乾燥
槽61には、すすぎ部9の位置に蒸気噴射口15と蒸気
収集口27が設けられており、その上方に送風口33が
配置された乾燥部11が設けられている。
【0033】このような構成により、ワークWは浸水に
よるすすぎと、蒸気によるすすぎ処理が行われるので、
第1実施例の効果に加えて、すすぎ処理がより確実にで
きる。
【0034】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0035】例えば、洗浄工程では洗浄剤水溶液に浸漬
しつつ、超音波を付与して洗浄するものであってもよ
い。
【0036】更に、乾燥工程では加熱した乾燥風を吹き
付けることに限らず、加熱していない乾燥風を吹き付け
るものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、すすぎ工程において、
加熱蒸気を吹き付けて被洗浄物をすすいでいるから、乾
燥工程における乾燥が容易且つ短時間ででき、水溶性洗
浄液を用いても錆の発生を防止でき、また、且つ簡単な
設備でワークの洗浄ができる。
【0038】また、洗浄剤水溶液は水との共沸混合物で
あるから、洗浄剤水溶液の加熱蒸気をそのまますすぎ液
として使用できすすぎ効果の向上が図れるとともに、す
すぎ液の廃棄処理及び透過膜処理施設等が不要となり、
簡単な設備でワークの洗浄ができる。
【0039】更に、水溶性洗浄液を用いた装置の簡素化
及び小型化が容易になるとともに、簡単な設備であるか
ら装置のメインテナンスも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる洗浄装置の概略構
成図である。
【図2】本発明の第2実施例にかかる洗浄装置の概略構
成図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 3 洗浄水槽 7 洗浄部 9 すすぎ部 11 乾燥部 15 加熱蒸気噴射口 17 加熱蒸気発生器 A 洗浄剤水溶液 W ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を洗浄剤水溶液により洗浄する
    洗浄工程と、前記洗浄剤水溶液を加熱することによって
    加熱蒸気を発生させ、この加熱蒸気を洗浄工程後の被洗
    浄物に吹き付けてすすぎをするすすぎ工程と、すすぎ工
    程後前記被洗浄物に風を吹き付けて乾燥させる乾燥工程
    とを備えることを特徴とする洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記洗浄方法に使用される洗浄剤水溶液
    であって、水と共沸する洗浄剤を有することを特徴とす
    る洗浄剤水溶液。
JP3951893A 1993-02-03 1993-02-03 洗浄方法及びその方法に使用される洗浄剤水溶液 Pending JPH06226219A (ja)

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