JPH08205831A - 蒸しパン及びその製造法 - Google Patents
蒸しパン及びその製造法Info
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- JPH08205831A JPH08205831A JP7013087A JP1308795A JPH08205831A JP H08205831 A JPH08205831 A JP H08205831A JP 7013087 A JP7013087 A JP 7013087A JP 1308795 A JP1308795 A JP 1308795A JP H08205831 A JPH08205831 A JP H08205831A
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- Japan
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- steamed bread
- steaming
- wheat flour
- texture
- dough
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- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Confectionery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、冷蔵・冷凍後、又は解凍加温後
においても、製造直後と食感の変らない蒸しパンを得る
ことを目的としたものである。 【構成】 小麦粉に糖類、重曹、油脂その他必要な添加
材を混合した生地を蒸した蒸しパンにおいて、小麦粉に
対し、マルトデキストリン、マルトトリオース、マルト
ース又はオリゴトースその他特定の糖の単独又は混合物
を14%〜80%(重量)含ませたことを特徴とする蒸
しパン。小麦粉に、マルトデキストリン、マルトトリオ
ース、マルトース又はオリゴトースその他特定の糖の単
独又は混合物を14%〜80%(重量)と、水及び必要
な添加材を加えて撹拌混合した生地に、具材を練り込ん
だ後、所定量宛分取して常法により蒸し上げることを特
徴とした蒸しパンの製造法。
においても、製造直後と食感の変らない蒸しパンを得る
ことを目的としたものである。 【構成】 小麦粉に糖類、重曹、油脂その他必要な添加
材を混合した生地を蒸した蒸しパンにおいて、小麦粉に
対し、マルトデキストリン、マルトトリオース、マルト
ース又はオリゴトースその他特定の糖の単独又は混合物
を14%〜80%(重量)含ませたことを特徴とする蒸
しパン。小麦粉に、マルトデキストリン、マルトトリオ
ース、マルトース又はオリゴトースその他特定の糖の単
独又は混合物を14%〜80%(重量)と、水及び必要
な添加材を加えて撹拌混合した生地に、具材を練り込ん
だ後、所定量宛分取して常法により蒸し上げることを特
徴とした蒸しパンの製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷蔵、冷凍後、又は
解凍加温後においても製造直後と食感の変らない蒸しパ
ンを得ることを目的とした惣菜タイプ(ピザ風、お好み
焼き風、たこ焼き風等)の新規な蒸しパン及びその製造
法に関するものである。
解凍加温後においても製造直後と食感の変らない蒸しパ
ンを得ることを目的とした惣菜タイプ(ピザ風、お好み
焼き風、たこ焼き風等)の新規な蒸しパン及びその製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来脂肪を多用する生地の技術としては
タートおよびピザベースの製造方法が提案されている
(特開昭54−70474号)。
タートおよびピザベースの製造方法が提案されている
(特開昭54−70474号)。
【0003】また糖類及び糖アルコール類を多用した蒸
しパン等の発明としては、多孔性軟質菓子及びその製造
方法が知られている(特開平4−144634号)。
しパン等の発明としては、多孔性軟質菓子及びその製造
方法が知られている(特開平4−144634号)。
【0004】
【発明により解決すべき課題】従来知られている普通の
蒸しパンは、冷蔵、冷凍中に澱粉の劣化が起こり、食感
を著しく害する問題点があった。
蒸しパンは、冷蔵、冷凍中に澱粉の劣化が起こり、食感
を著しく害する問題点があった。
【0005】また前記冷蔵、冷凍後に、電子レンジなど
で加温した蒸しパンは時間が経つにつれて更に硬くな
り、食感を著しく害する問題点があった。
で加温した蒸しパンは時間が経つにつれて更に硬くな
り、食感を著しく害する問題点があった。
【0006】前記各先行発明によっても、前記従来の蒸
しパンの問題点を解決することはできなかった。
しパンの問題点を解決することはできなかった。
【0007】更に通常の蒸しパンには糖が多量に配合さ
れているので、例えばピザのような甘味の少ないトッピ
ング、フィリングと共に食した場合、甘味の強い蒸しパ
ンと、甘味の少ない具材とがマッチしないので、好まし
い食感が得られなかった。
れているので、例えばピザのような甘味の少ないトッピ
ング、フィリングと共に食した場合、甘味の強い蒸しパ
ンと、甘味の少ない具材とがマッチしないので、好まし
い食感が得られなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、糖類
の一部又は全部をマルトデキストリン、マルトトリオー
ス、マルトース又はオリゴトースその他特定の糖の単独
又は混合物に置き換え、更に重曹量及び油脂量の配合に
考慮することにより、前記従来の問題点を解決したので
ある。
の一部又は全部をマルトデキストリン、マルトトリオー
ス、マルトース又はオリゴトースその他特定の糖の単独
又は混合物に置き換え、更に重曹量及び油脂量の配合に
考慮することにより、前記従来の問題点を解決したので
ある。
【0009】即ち物の発明は小麦粉に糖類、重曹、油脂
その他必要な添加材を混合した生地を蒸した蒸しパンに
おいて、小麦粉に対し、マルトデキストリン、マルトト
リオース、マルトース又はオリゴトースその他特定の糖
の単独又は混合物を14%〜80%(重量)含ませたこ
とを特徴とする蒸しパンである。
その他必要な添加材を混合した生地を蒸した蒸しパンに
おいて、小麦粉に対し、マルトデキストリン、マルトト
リオース、マルトース又はオリゴトースその他特定の糖
の単独又は混合物を14%〜80%(重量)含ませたこ
とを特徴とする蒸しパンである。
【0010】また小麦粉に対し油脂を10%〜80%
(重量)を含むことを特徴としたものであり、小麦粉に
対し、重曹を1〜6%(重量)含ませることを特徴とし
たものである。
(重量)を含むことを特徴としたものであり、小麦粉に
対し、重曹を1〜6%(重量)含ませることを特徴とし
たものである。
【0011】次に方法の発明は小麦粉に、マルトデキス
トリン、マルトトリオース、マルトース又はオリゴトー
スその他特定の糖の単独又は混合物を14%〜80%
(重量)と、水及び必要な添加材を加えて撹拌混合した
生地に、具材を練り込んだ後、所定量宛分取して常法に
より蒸し上げることを特徴とした蒸しパンの製造法であ
る。更に添加材は、小麦粉に対し、重曹1%〜6%(重
量)、油脂10%〜80%(重量)とすることを特徴と
したものである。
トリン、マルトトリオース、マルトース又はオリゴトー
スその他特定の糖の単独又は混合物を14%〜80%
(重量)と、水及び必要な添加材を加えて撹拌混合した
生地に、具材を練り込んだ後、所定量宛分取して常法に
より蒸し上げることを特徴とした蒸しパンの製造法であ
る。更に添加材は、小麦粉に対し、重曹1%〜6%(重
量)、油脂10%〜80%(重量)とすることを特徴と
したものである。
【0012】前記において、マルトデキストリン、マル
トトリオース、マルトース又はオリゴトースその他特定
の糖の単独又は混合量を、小麦粉に対し、14%未満に
すると、蒸し処理後の製品のボリュームが不十分であ
り、食感も硬くなり、冷蔵、冷凍後、電子レンジ加温後
のいずれにおいても不十分である。
トトリオース、マルトース又はオリゴトースその他特定
の糖の単独又は混合量を、小麦粉に対し、14%未満に
すると、蒸し処理後の製品のボリュームが不十分であ
り、食感も硬くなり、冷蔵、冷凍後、電子レンジ加温後
のいずれにおいても不十分である。
【0013】また80%を越えると、蒸し処理後の製品
の火通りが悪くなり、ネトついて食感も不良となる。
の火通りが悪くなり、ネトついて食感も不良となる。
【0014】前記におけるマルトデキストリンは、通常
市販品を使用することができるが、DEが20以下のも
のが望ましい。
市販品を使用することができるが、DEが20以下のも
のが望ましい。
【0015】次にマリトトリオースは直鎖型のものが望
ましい。更に糖類は、その30%を通常の糖類(砂糖、
上白)に置き換えることができる。この発明における重
曹の使用量を小麦粉に対し1%未満とすると蒸し処理後
の製品のボリュームがでず、又食感が硬くなり、冷蔵
後、冷凍後、電子レンジ加温後のいずれにおいても製品
の食感は更に硬くなり好ましくない。
ましい。更に糖類は、その30%を通常の糖類(砂糖、
上白)に置き換えることができる。この発明における重
曹の使用量を小麦粉に対し1%未満とすると蒸し処理後
の製品のボリュームがでず、又食感が硬くなり、冷蔵
後、冷凍後、電子レンジ加温後のいずれにおいても製品
の食感は更に硬くなり好ましくない。
【0016】また重曹の使用量が小麦粉に対し6%を越
えると、蒸し処理後の製品の膨脹剤臭が強くなり、又表
面に茶色の斑点が残り、冷蔵後、冷凍後、電子レンジ加
温後のいずれにおいても食感が良くない。
えると、蒸し処理後の製品の膨脹剤臭が強くなり、又表
面に茶色の斑点が残り、冷蔵後、冷凍後、電子レンジ加
温後のいずれにおいても食感が良くない。
【0017】前記における重曹は、重曹単独でも、ベー
キングパウダーの形でも使用することができる。
キングパウダーの形でも使用することができる。
【0018】この発明におけるその他特定の糖とは、ブ
ドウ糖、キシロース、乳糖、ラクツロース、パラチノー
ス、ソルビトール、マルチトール、ラクチトール、水
飴、カップリングシュガーをいう。
ドウ糖、キシロース、乳糖、ラクツロース、パラチノー
ス、ソルビトール、マルチトール、ラクチトール、水
飴、カップリングシュガーをいう。
【0019】この発明における油脂は、菓子製造時に一
般に使用されるバター、ショートニング、マーガリン又
は粉末油脂をいう。
般に使用されるバター、ショートニング、マーガリン又
は粉末油脂をいう。
【0020】この発明で使用する油脂の量が小麦粉に対
し10%未満の場合には、蒸し処理後の製品の食感が重
くて硬くなり、冷蔵、冷凍後、電子レンジ加温後のいず
れにおいても食感が硬くなり、不良である。また80%
を越えると、蒸し処理後の製品のボリュームがでず、又
内層に油層ができるので、冷蔵後、冷凍後及び電子レン
ジ加温後のいずれにおいても食感不良である。
し10%未満の場合には、蒸し処理後の製品の食感が重
くて硬くなり、冷蔵、冷凍後、電子レンジ加温後のいず
れにおいても食感が硬くなり、不良である。また80%
を越えると、蒸し処理後の製品のボリュームがでず、又
内層に油層ができるので、冷蔵後、冷凍後及び電子レン
ジ加温後のいずれにおいても食感不良である。
【0021】この発明の惣菜様(ピザ、お好み焼、たこ
焼き)の蒸しパンに用いられるトッピング、フィリング
の具材は、通常の惣菜の具材に使用されるものは総て使
用することができるが、その他甘味の強くない物であれ
ば適宜使用することができる。
焼き)の蒸しパンに用いられるトッピング、フィリング
の具材は、通常の惣菜の具材に使用されるものは総て使
用することができるが、その他甘味の強くない物であれ
ば適宜使用することができる。
【0022】例えば、ハム、ソーセージ、人参、じゃが
いも等の野菜類、ピザスパイス、カレー、焼き肉のタレ
等のスパイス類及び各種果実類がある。
いも等の野菜類、ピザスパイス、カレー、焼き肉のタレ
等のスパイス類及び各種果実類がある。
【0023】以下この発明の実施例について説明する。
【0024】
【実施例1】 具材練り込みタイプのカレー蒸しパン 配合 (a) 蒸しパン生地の配合 (b) 練り込み用具材 薄力小麦粉 100% カレールー 20% マルトデキストリン 50 ドライオニオン 10 ベーキングパウダー 5 ピーマン 20 重曹 1 サラミ 20 酸ピロ 1.5 ショートニング 50 食塩 1 全卵 50 水 50
【0025】前記ベーキングパウダー中重曹は35%で
ある。
ある。
【0026】前記配合(a)を菓子用ミキサーに入れて
中速で5分間ミキシングし、蒸しパン生地となし、次い
で配合(b)を該生地に添加し、ミキサーで低速1分間
ミキシングし、具材を練り込んだ蒸しパン生地を得た。
中速で5分間ミキシングし、蒸しパン生地となし、次い
で配合(b)を該生地に添加し、ミキサーで低速1分間
ミキシングし、具材を練り込んだ蒸しパン生地を得た。
【0027】前記生地を50g宛蒸しパン用紙容器に取
り、15分間蒸し処理した。これを放冷後、冷蔵庫中で
1週間貯蔵し、その後食味試験した。
り、15分間蒸し処理した。これを放冷後、冷蔵庫中で
1週間貯蔵し、その後食味試験した。
【0028】前記冷蔵された製品は蒸し上げ直後のもの
に比し硬さ、脆さが感じられず、蒸し処理直後と同様の
食感と認められた。
に比し硬さ、脆さが感じられず、蒸し処理直後と同様の
食感と認められた。
【0029】パネラー10人についてパネルテストした
が、9人は同一意見であった。
が、9人は同一意見であった。
【0030】
【実施例2】 ピザタイプの蒸しパン (a) 蒸しパン生地の配合 (b) 具材の配合 薄力小麦粉 100% ドライオニオン 10% マルトデキストロース 70 ピーマン 10 ベーキングパウダー 6 サラミ 20 重曹 0.6 チーズ 20 酸ピロ 1.0 ピザソース 20 サラダ油 60 食塩 1.0 全卵 100 水 8
【0031】配合(a)を菓子用ミキサーで5分混練
し、蒸しパン生地とした。次いで生地100gを直径1
5cmで厚さ5mmの円形に成形し、その上に具材(b)を
トッピングし、お好み焼き様の形状とした。
し、蒸しパン生地とした。次いで生地100gを直径1
5cmで厚さ5mmの円形に成形し、その上に具材(b)を
トッピングし、お好み焼き様の形状とした。
【0032】蒸気で15分間蒸し、ピザ様の蒸しパンを
得た。放冷後冷凍庫に2週間冷凍した後食味したが、パ
ネラー10人中9人までは生地の老化による硬さ、脆さ
がなく、蒸し直後と変らないという食感であったとして
いる。
得た。放冷後冷凍庫に2週間冷凍した後食味したが、パ
ネラー10人中9人までは生地の老化による硬さ、脆さ
がなく、蒸し直後と変らないという食感であったとして
いる。
【0033】
【実施例3】 お好み焼きタイプの蒸しパン (a) 蒸しパン生地の配合 (b) 具材の配合 薄力小麦粉 100% ソース 20 マルトース 60 乾燥海老 10 ベーキングパウダー 5 揚げ玉 10 サラダ油 80 紅しょうが 5 食塩 1 青のり 5 全卵 60 キャベツ 20
【0034】配合(a)を菓子用ミキサーで中速5分ミ
キシングし、生地とした。この生地100gを直径15
cmで厚さ5mmの円形に成形し、その上に具材(b)をト
ッピングし、お好み焼き様の形状にした。ついで蒸気で
15分間蒸し、お好み焼き様の蒸しパンを得た。放冷後
冷蔵庫に1週間冷蔵した後、電子レンジで加温し食味試
験した後、パネラー10人中9人迄は蒸し処理直後の食
感と変らず、老化による硬さ、脆さが感じられないとし
た。
キシングし、生地とした。この生地100gを直径15
cmで厚さ5mmの円形に成形し、その上に具材(b)をト
ッピングし、お好み焼き様の形状にした。ついで蒸気で
15分間蒸し、お好み焼き様の蒸しパンを得た。放冷後
冷蔵庫に1週間冷蔵した後、電子レンジで加温し食味試
験した後、パネラー10人中9人迄は蒸し処理直後の食
感と変らず、老化による硬さ、脆さが感じられないとし
た。
【0035】尚焼き色をつける場合には、前記蒸し処理
後、オーブンで軽く焼成する。
後、オーブンで軽く焼成する。
【0036】
【実施例4】 たこ焼きタイプの蒸しパン (a) 蒸しパン生地の配合 (b) 具材の配合 薄力小麦粉 100% だしの素 2% マルトース 80 長ネギ 10 ベーキングパウダー 5 揚げ玉 10 サラダ油 60 紅しょうが 5 食塩 1 タコ 30 全卵 80 (c) トッピングの配合 ソース 10% 青のり 5 鰹節 5
【0037】前記配合(a)、(b)を菓子用ミキサー
で中速5分混練し、生地とした。この生地10gを丸形
(凹)にしてタコを入れる。蒸気で15分間蒸し処理す
る。蒸し処理後、配合(c)をトッピングする。
で中速5分混練し、生地とした。この生地10gを丸形
(凹)にしてタコを入れる。蒸気で15分間蒸し処理す
る。蒸し処理後、配合(c)をトッピングする。
【0038】放冷後、冷蔵庫に1週間冷蔵しその後、電
子レンジで加温し10人のパネラーで食味試験した結
果、全員老化による硬さ、脆さが感じられず、蒸し直後
の食感とほぼ同一と報告した。
子レンジで加温し10人のパネラーで食味試験した結
果、全員老化による硬さ、脆さが感じられず、蒸し直後
の食感とほぼ同一と報告した。
【0039】次に比較例と試験例について説明する。
【0040】
【比較例1】実施例1において、オリゴトースの代わり
に上白糖を用い、以下同様に製品を作り食味した。冷蔵
後の食感は、甘すぎ具材との組合せに違和感があった。
に上白糖を用い、以下同様に製品を作り食味した。冷蔵
後の食感は、甘すぎ具材との組合せに違和感があった。
【0041】
【比較例2】実施例2において、マルトデキストロース
の代りに上白糖を用い、以下同様に製品を作り、2週間
冷凍し、その後食味試験をした。
の代りに上白糖を用い、以下同様に製品を作り、2週間
冷凍し、その後食味試験をした。
【0042】食感は甘過ぎ、具材との組み合せに違和感
を示した者が多かった。
を示した者が多かった。
【0043】
【試験例1】実施例2において、マルトデキストロース
の配合量を変えて試験した。 デキストロース量 10% 蒸し処理後硬く、ボリュームでない。冷蔵後、冷凍後、 電子レンジ加温後は更に硬くなる。 14% 蒸し処理後も、冷蔵後、冷凍後も、電子レンジ加温後も 食感は良好。 80% 同上 100% 蒸し処理後ボリュームなく内層の火通しが悪い。 結果として、マルトデキストロースの量は14〜18%
が好ましい食感を呈した。
の配合量を変えて試験した。 デキストロース量 10% 蒸し処理後硬く、ボリュームでない。冷蔵後、冷凍後、 電子レンジ加温後は更に硬くなる。 14% 蒸し処理後も、冷蔵後、冷凍後も、電子レンジ加温後も 食感は良好。 80% 同上 100% 蒸し処理後ボリュームなく内層の火通しが悪い。 結果として、マルトデキストロースの量は14〜18%
が好ましい食感を呈した。
【0044】
【試験例2】実施例3(お好み焼きタイプ)に於いて、
重曹の量を次のように変えて試験した。 重曹量 0.6% 蒸し処理後硬く、ボリュームがでない。冷蔵後、電子レンジ 加温後は更に硬くなる。 1% 蒸し処理後も、冷蔵後も、電子レンジ加温後も食感は良好。 6% 同上 8% 蒸し処理後膨剤臭が強く、表面に斑点が浮き良くない。 結果として、重曹量が1〜6%であると、冷蔵、冷凍後
においても、電子レンジ加温後においても好ましい食感
を呈していた。
重曹の量を次のように変えて試験した。 重曹量 0.6% 蒸し処理後硬く、ボリュームがでない。冷蔵後、電子レンジ 加温後は更に硬くなる。 1% 蒸し処理後も、冷蔵後も、電子レンジ加温後も食感は良好。 6% 同上 8% 蒸し処理後膨剤臭が強く、表面に斑点が浮き良くない。 結果として、重曹量が1〜6%であると、冷蔵、冷凍後
においても、電子レンジ加温後においても好ましい食感
を呈していた。
【0045】
【試験例3】実施例3(お好み焼きタイプ)において油
脂の量を変えて試験した。 油脂量 7% 蒸し処理後硬く、ボリュームでない。冷蔵後、電子レンジ加 温後は更に硬くなる。 10% 蒸し処理後も、冷蔵、冷凍後も、電子レンジ加温後も食感は 良好。 80% 同上 85% 蒸し処理後内層に油層ができ良くない。 結果として、油脂の量が10〜80%であると、冷蔵、
冷凍後でも、電子レンジ加温後においても好ましい食感
を呈していた。
脂の量を変えて試験した。 油脂量 7% 蒸し処理後硬く、ボリュームでない。冷蔵後、電子レンジ加 温後は更に硬くなる。 10% 蒸し処理後も、冷蔵、冷凍後も、電子レンジ加温後も食感は 良好。 80% 同上 85% 蒸し処理後内層に油層ができ良くない。 結果として、油脂の量が10〜80%であると、冷蔵、
冷凍後でも、電子レンジ加温後においても好ましい食感
を呈していた。
【0046】
【発明の効果】この発明は、糖類の一部又は全部をマル
トデキストリン、マルトトリオース、マルトース又はオ
リゴトースその他特定の糖の単独又は混合物を小麦粉に
対し14%〜80%(重量)含ませたので、冷蔵・冷凍
後も、蒸し処理直後とほぼ同等の食感で食することがで
きる効果がある。また前記と共に、油脂量、重曹量を規
制することによって惣菜様の蒸しパンを提供し得る効果
がある。
トデキストリン、マルトトリオース、マルトース又はオ
リゴトースその他特定の糖の単独又は混合物を小麦粉に
対し14%〜80%(重量)含ませたので、冷蔵・冷凍
後も、蒸し処理直後とほぼ同等の食感で食することがで
きる効果がある。また前記と共に、油脂量、重曹量を規
制することによって惣菜様の蒸しパンを提供し得る効果
がある。
Claims (5)
- 【請求項1】 小麦粉に糖類、重曹、油脂その他必要な
添加材を混合した生地を蒸した蒸しパンにおいて、小麦
粉に対し、マルトデキストリン、マルトトリオース、マ
ルトース又はオリゴトースその他特定の糖の単独又は混
合物を14%〜80%(重量)含ませたことを特徴とす
る蒸しパン。 - 【請求項2】 小麦粉に対し油脂を10%〜80%(重
量)を含むことを特徴とした請求項1記載の蒸しパン。 - 【請求項3】 小麦粉に対し、重曹を1〜6%(重量)
含ませることを特徴とした請求項1記載の蒸しパン。 - 【請求項4】 小麦粉に、マルトデキストリン、マルト
トリオース、マルトース又はオリゴトースその他特定の
糖の単独又は混合物を14%〜80%(重量)と、水及
び必要な添加材を加えて撹拌混合した生地に、具材を練
り込んだ後、所定量宛分取して常法により蒸し上げるこ
とを特徴とした蒸しパンの製造法。 - 【請求項5】 添加材は、小麦粉に対し、重曹1%〜6
%(重量)、油脂10%〜80%(重量)とすることを
特徴とした請求項4記載の蒸しパンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013087A JPH08205831A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 蒸しパン及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013087A JPH08205831A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 蒸しパン及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08205831A true JPH08205831A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11823390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7013087A Pending JPH08205831A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 蒸しパン及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08205831A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2018033678A1 (fr) * | 2016-08-17 | 2018-02-22 | Roquette Freres | Gâteaux moelleux et produits de panification riches en fibres et allégés en sucres |
WO2018033679A1 (fr) * | 2016-08-17 | 2018-02-22 | Roquette Freres | Agglomerats de céréales riches en fibres et allégés en sucres |
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KR20180063185A (ko) | 2015-10-08 | 2018-06-11 | 산에이겐 에후.에후. 아이. 가부시키가이샤 | 식품 개질제 |
JPWO2018181125A1 (ja) * | 2017-03-27 | 2020-02-06 | ナガセケムテックス株式会社 | パンの品質改良剤及び/又は品質改良組成物 |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP7013087A patent/JPH08205831A/ja active Pending
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