JPH08205511A - Pm型ステッピングモータ - Google Patents
Pm型ステッピングモータInfo
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- JPH08205511A JPH08205511A JP1268395A JP1268395A JPH08205511A JP H08205511 A JPH08205511 A JP H08205511A JP 1268395 A JP1268395 A JP 1268395A JP 1268395 A JP1268395 A JP 1268395A JP H08205511 A JPH08205511 A JP H08205511A
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- stator
- rotor
- damper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】イナーシャダンパを取外すことなく、リードス
クリュー部に必要な長さを確保しつつ小形化できるPM
型ステッピングモータを得ることにある。 【構成】内周部に互い違いに入り込む櫛状の歯27a,28a
を有する一対のステータ部24a,24b を備えて、これらス
テータ部24a,24b を互いに背中合わせに配置してなるス
テータ24と、リードスクリュー部32a を有するモータ軸
32に歯27a,28a に対向するロータマグネット33が取付け
られたロータ29と、モータ軸32に取付けられたイナーシ
ャダンパ34とを具備すると共に、モータ軸32をその一端
側から押しばね35a によりスラスト方向に押圧してなる
PM型ステッピングモータを前提とする。イナーシャダ
ンパ34をステータ24の軸方向両端間に位置してモータ軸
32に取付ける。それにより、イナーシャダンパ34を取外
すことなく、リードスクリュー部32a に必要な長さを確
保して全体の小形化を図ることを特徴としている。
クリュー部に必要な長さを確保しつつ小形化できるPM
型ステッピングモータを得ることにある。 【構成】内周部に互い違いに入り込む櫛状の歯27a,28a
を有する一対のステータ部24a,24b を備えて、これらス
テータ部24a,24b を互いに背中合わせに配置してなるス
テータ24と、リードスクリュー部32a を有するモータ軸
32に歯27a,28a に対向するロータマグネット33が取付け
られたロータ29と、モータ軸32に取付けられたイナーシ
ャダンパ34とを具備すると共に、モータ軸32をその一端
側から押しばね35a によりスラスト方向に押圧してなる
PM型ステッピングモータを前提とする。イナーシャダ
ンパ34をステータ24の軸方向両端間に位置してモータ軸
32に取付ける。それにより、イナーシャダンパ34を取外
すことなく、リードスクリュー部32a に必要な長さを確
保して全体の小形化を図ることを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータが備えるモータ
軸がリードスクリュー部を有し、このスクリュー部によ
る送り作用で、例えばビデオカメラのフォーカシングを
するフォーカスレンズの移動用、またはFDD(フロッ
ピーディスク駆動装置)のシーク動作をするヘッドの移
動用、或いは自動車のエンジンバルブの開閉をするバル
ブ開閉用等に使用されるPM(パーマネントマグネッ
ト)型ステッピングモータに関する。
軸がリードスクリュー部を有し、このスクリュー部によ
る送り作用で、例えばビデオカメラのフォーカシングを
するフォーカスレンズの移動用、またはFDD(フロッ
ピーディスク駆動装置)のシーク動作をするヘッドの移
動用、或いは自動車のエンジンバルブの開閉をするバル
ブ開閉用等に使用されるPM(パーマネントマグネッ
ト)型ステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】モータの動作を原因とする振動・騒音を
少なくするために、イナーシャダンパを備えたPM型ス
テッピングモータが従来知られており、その例が図7に
示されている。
少なくするために、イナーシャダンパを備えたPM型ス
テッピングモータが従来知られており、その例が図7に
示されている。
【0003】図7中1で示すブラケット1の一側壁には
軸受2が取付けられているとともに、これと同心的にス
テータ3が固定され、また、他側壁には軸受4が固定さ
れている。ステータ3は、一対のステータ部3aを背合
わせ状態に組合わせて円筒状をなしている。両ステータ
部3aは、巻線5が取付けられた巻き枠6に、この巻き
枠6の胴部内周面に沿って嵌合されるとともに互い違い
に入り込む櫛状の歯(クローポール)を有した一対のヨ
ーク7、8を組合わせて形成されている。
軸受2が取付けられているとともに、これと同心的にス
テータ3が固定され、また、他側壁には軸受4が固定さ
れている。ステータ3は、一対のステータ部3aを背合
わせ状態に組合わせて円筒状をなしている。両ステータ
部3aは、巻線5が取付けられた巻き枠6に、この巻き
枠6の胴部内周面に沿って嵌合されるとともに互い違い
に入り込む櫛状の歯(クローポール)を有した一対のヨ
ーク7、8を組合わせて形成されている。
【0004】図7中9はロータで、これはモータ軸10
の両端部に夫々鋼球11、12を突設するとともに、鋼
球12側の端部にロータマグネット13を取付けて形成
されている。モータ軸10の鋼球11側にはねじ溝が切
られており、この部分はリードスクリュー部10aをな
している。ロータ9は、そのモータ軸10の一端部の鋼
球11を軸受4に支持させるとともに、軸方向中間部を
軸受2に貫通支持させて設けられている。ロータマグネ
ット13はステータ3の内周面との間にエアギャップを
設けて、このステータ3の内側に配置されている。この
マグネット13は、ステータ3の軸方向長さより少し短
く、一対のスタータ部3aの内周部の歯7、8に夫々対
向している。
の両端部に夫々鋼球11、12を突設するとともに、鋼
球12側の端部にロータマグネット13を取付けて形成
されている。モータ軸10の鋼球11側にはねじ溝が切
られており、この部分はリードスクリュー部10aをな
している。ロータ9は、そのモータ軸10の一端部の鋼
球11を軸受4に支持させるとともに、軸方向中間部を
軸受2に貫通支持させて設けられている。ロータマグネ
ット13はステータ3の内周面との間にエアギャップを
設けて、このステータ3の内側に配置されている。この
マグネット13は、ステータ3の軸方向長さより少し短
く、一対のスタータ部3aの内周部の歯7、8に夫々対
向している。
【0005】ステータ3にはばね板14を挟んで端板1
5が固定されている。ばね板14に切り起こして形成さ
れた押しばね14aは鋼球12に押し当てられ、そのば
ね力でロータ9を常に軸受4に押し付けてスラスト方向
のがた付きをなくし、前記リードスクリュー部10aに
よる送り精度を向上させている。
5が固定されている。ばね板14に切り起こして形成さ
れた押しばね14aは鋼球12に押し当てられ、そのば
ね力でロータ9を常に軸受4に押し付けてスラスト方向
のがた付きをなくし、前記リードスクリュー部10aに
よる送り精度を向上させている。
【0006】このようにモータ軸10の一方の端部を押
しばね14aで付勢する構成のPM型ステッピングモー
タでは、ステータ3を貫通させてモータ軸10を設ける
ことは不可能である。そのため、ブラケット1の内側に
おいてリードスクリュー部10aに隣接してイナーシャ
ダンパ16がモータ軸10に取付けられている。このイ
ナーシャダンパ16は、中心孔を有した円形の慣性部材
16aと、前記中心孔の内面とモータ軸10の外周面と
の間に介装された弾性材16bとからなり、このダンパ
16によりモータの振動・騒音を少なくできる。
しばね14aで付勢する構成のPM型ステッピングモー
タでは、ステータ3を貫通させてモータ軸10を設ける
ことは不可能である。そのため、ブラケット1の内側に
おいてリードスクリュー部10aに隣接してイナーシャ
ダンパ16がモータ軸10に取付けられている。このイ
ナーシャダンパ16は、中心孔を有した円形の慣性部材
16aと、前記中心孔の内面とモータ軸10の外周面と
の間に介装された弾性材16bとからなり、このダンパ
16によりモータの振動・騒音を少なくできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビデオカメ
ラやFDD等の小形化に伴い、これらに搭載されるこの
種PM型ステッピングモータの小形化も要請されてい
る。しかし、モータの小形化に伴ってそのリードスクリ
ュー部10aの長さが短くなることは、所定の送りスト
ロークを得られなくなるので、このスクリュー部10a
の長さは短くできないという制約がある。
ラやFDD等の小形化に伴い、これらに搭載されるこの
種PM型ステッピングモータの小形化も要請されてい
る。しかし、モータの小形化に伴ってそのリードスクリ
ュー部10aの長さが短くなることは、所定の送りスト
ロークを得られなくなるので、このスクリュー部10a
の長さは短くできないという制約がある。
【0008】こうした条件において、イナーシャダンパ
16を取外して、このダンパの取付け位置にまでリード
スクリュー部10aを延ばして設ければ、PM型ステッ
ピングモータの小形化できる。しかし、この場合には、
イナーシャダンパ16の犠牲によりモータの振動・騒音
が高まる結果となり、したがって、従来の構成では、性
能を維持しつつ小形化を図るには不利であるという問題
があった。
16を取外して、このダンパの取付け位置にまでリード
スクリュー部10aを延ばして設ければ、PM型ステッ
ピングモータの小形化できる。しかし、この場合には、
イナーシャダンパ16の犠牲によりモータの振動・騒音
が高まる結果となり、したがって、従来の構成では、性
能を維持しつつ小形化を図るには不利であるという問題
があった。
【0009】本発明の目的は、イナーシャダンパを取外
すことなく、リードスクリュー部に必要な長さを確保し
つつ小形化を図ることができるPM型ステッピングモー
タを得ることにある。
すことなく、リードスクリュー部に必要な長さを確保し
つつ小形化を図ることができるPM型ステッピングモー
タを得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、内周部に互い
違いに入り込む櫛状の歯を有する一対のステータ部を備
えて、これらステータ部を互いに背中合わせに配置して
なるステータと、リードスクリュー部を有するモータ軸
に前記歯に対向するロータマグネットが取付けられたロ
ータと、このロータに取付けられたイナーシャダンパと
を具備するとともに、前記モータ軸をその一端側から押
しばねによりスラスト方向に押圧してなるPM型ステッ
ピングモータを前提とする。
違いに入り込む櫛状の歯を有する一対のステータ部を備
えて、これらステータ部を互いに背中合わせに配置して
なるステータと、リードスクリュー部を有するモータ軸
に前記歯に対向するロータマグネットが取付けられたロ
ータと、このロータに取付けられたイナーシャダンパと
を具備するとともに、前記モータ軸をその一端側から押
しばねによりスラスト方向に押圧してなるPM型ステッ
ピングモータを前提とする。
【0011】そして、前記目的を達成するために、請求
項1に係る発明は、前記イナーシャダンパを前記ステー
タの軸方向両端間に配置したものである。
項1に係る発明は、前記イナーシャダンパを前記ステー
タの軸方向両端間に配置したものである。
【0012】また、同様の目的を達成するために、請求
項2に係る発明は、前記ロータマグネットを、前記ステ
ータ部の互いに入り込んだ歯相互の有効歯部の長さと略
同じ長さに分割するとともに、これら分割された一対の
ロータマグネットを、前記両ステータ部の有効歯部に個
別に対向させて前記モータ軸に固定し、これら分割され
た一対のロータマグネット間に形成された空隙内に前記
イナーシャダンパを配置したものである。
項2に係る発明は、前記ロータマグネットを、前記ステ
ータ部の互いに入り込んだ歯相互の有効歯部の長さと略
同じ長さに分割するとともに、これら分割された一対の
ロータマグネットを、前記両ステータ部の有効歯部に個
別に対向させて前記モータ軸に固定し、これら分割され
た一対のロータマグネット間に形成された空隙内に前記
イナーシャダンパを配置したものである。
【0013】さらに、同様の目的を達成するために、請
求項3に係る発明は、前記ロータマグネットを、前記モ
ータ軸に固定される内筒部と、この内筒部を覆う外筒部
と、これら両筒部を一体に接続する外筒支え壁とから形
成し、これらによって前記ロータマグネットの端面に開
放する収納空所を形成し、この空所に前記イナーシャダ
ンパの少なくとも一部を収納して、このダンパを前記モ
ータ軸に取付けたものである。
求項3に係る発明は、前記ロータマグネットを、前記モ
ータ軸に固定される内筒部と、この内筒部を覆う外筒部
と、これら両筒部を一体に接続する外筒支え壁とから形
成し、これらによって前記ロータマグネットの端面に開
放する収納空所を形成し、この空所に前記イナーシャダ
ンパの少なくとも一部を収納して、このダンパを前記モ
ータ軸に取付けたものである。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明の構成において、モータの
振動・騒音を抑制するためのイナーシャダンパは、ステ
ータの軸方向両端間に配置されているから、このダンパ
に制約されることなくモータ軸のリードスクリュー部の
長さを長く確保できる。それにより、イナーシャダンパ
を取外すことなく、リードスクリュー部に必要な長さを
確保しつつ小形化を図ることができる。
振動・騒音を抑制するためのイナーシャダンパは、ステ
ータの軸方向両端間に配置されているから、このダンパ
に制約されることなくモータ軸のリードスクリュー部の
長さを長く確保できる。それにより、イナーシャダンパ
を取外すことなく、リードスクリュー部に必要な長さを
確保しつつ小形化を図ることができる。
【0015】請求項2に係る発明の構成において、分割
されてモータ軸に取付けられた一対のロータマグネット
は、相互間にダンパ取付け用の空隙を形成する。この空
隙は、ステータの軸方向両端間の軸方向略中央部に位置
されて、両ステータ部の互いに入り込んだ櫛状の歯の有
効歯部間の回転トルクの発生にさ程関与しない部分に対
向しているから、この空隙を設けたことでモータの回転
トルクが損われることがない。そして、この空隙内にイ
ナーシャダンパを配置したから、このダンパに制約され
ることなくモータ軸のリードスクリュー部の長さを長く
確保できる。
されてモータ軸に取付けられた一対のロータマグネット
は、相互間にダンパ取付け用の空隙を形成する。この空
隙は、ステータの軸方向両端間の軸方向略中央部に位置
されて、両ステータ部の互いに入り込んだ櫛状の歯の有
効歯部間の回転トルクの発生にさ程関与しない部分に対
向しているから、この空隙を設けたことでモータの回転
トルクが損われることがない。そして、この空隙内にイ
ナーシャダンパを配置したから、このダンパに制約され
ることなくモータ軸のリードスクリュー部の長さを長く
確保できる。
【0016】請求項3に係る発明の構成において、ステ
ータの軸方向両端間に配置されるロータマグネットに形
成された収納空所は、その内部にイナーシャダンパの少
なくとも一部を収納する。したがって、イナーシャダン
パをステータの軸方向両端間に配置でき、それにより、
このダンパに制約されることなくモータ軸のリードスク
リュー部の長さを長く確保できる。しかも、収納空所の
大きさの範囲内でイナーシャダンパの形状および大きさ
に自由度を持たすことができるので、種々の条件にあっ
たイナーシャダンパを設けることが可能になる。
ータの軸方向両端間に配置されるロータマグネットに形
成された収納空所は、その内部にイナーシャダンパの少
なくとも一部を収納する。したがって、イナーシャダン
パをステータの軸方向両端間に配置でき、それにより、
このダンパに制約されることなくモータ軸のリードスク
リュー部の長さを長く確保できる。しかも、収納空所の
大きさの範囲内でイナーシャダンパの形状および大きさ
に自由度を持たすことができるので、種々の条件にあっ
たイナーシャダンパを設けることが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の第1実
施例を説明する。図1中符号21は板金やアルミニュー
ム合金のダイキャスト等で作られた金属製のブラケット
で、互いに平行な第1、第2の側壁21a、21bと、
これら両側壁1a、1b間を一体につないだ取付け壁2
1cとを有している。取付け壁21cを挿通する図示し
ないねじを介してブラケット21はFDD(図示しな
い)等の機器に固定される。
施例を説明する。図1中符号21は板金やアルミニュー
ム合金のダイキャスト等で作られた金属製のブラケット
で、互いに平行な第1、第2の側壁21a、21bと、
これら両側壁1a、1b間を一体につないだ取付け壁2
1cとを有している。取付け壁21cを挿通する図示し
ないねじを介してブラケット21はFDD(図示しな
い)等の機器に固定される。
【0018】第1側壁21aにはこれを貫通するように
して潤滑油を含んだ滑り軸受等からなる第1軸受22が
圧入等により取付けられている。この第1軸受22と対
向して第2側壁21bにもこれを貫通するようにして第
2軸受23が圧入等により取付けられている。第2軸2
3は、中央部に通孔を有した蓋板23aにより開口を蓋
されたカップ状の受け器23b内に、3個以上のスラス
ト受け球23cを転動自在に収納してなるスラスト軸受
である。
して潤滑油を含んだ滑り軸受等からなる第1軸受22が
圧入等により取付けられている。この第1軸受22と対
向して第2側壁21bにもこれを貫通するようにして第
2軸受23が圧入等により取付けられている。第2軸2
3は、中央部に通孔を有した蓋板23aにより開口を蓋
されたカップ状の受け器23b内に、3個以上のスラス
ト受け球23cを転動自在に収納してなるスラスト軸受
である。
【0019】ブラケット21の第1側壁21aの外面に
は、第1軸受22と同心的に配置される円筒状のステー
タ24が取付けられている。ステータ24は一対のステ
ータ部24a、24bを背中合わせに配置してなり、各
ステータ部24a、24bは、いずれも巻き枠25と、
巻線26と、第1ヨーク27と、第2ヨーク28とを備
えている。
は、第1軸受22と同心的に配置される円筒状のステー
タ24が取付けられている。ステータ24は一対のステ
ータ部24a、24bを背中合わせに配置してなり、各
ステータ部24a、24bは、いずれも巻き枠25と、
巻線26と、第1ヨーク27と、第2ヨーク28とを備
えている。
【0020】詳しくは、合成樹脂により成形された巻き
枠25には巻線26が巻き付けられている。図1および
図2に示されるように第1ヨーク27は、円板状をなす
フランジ重なり部の中央部に複数の歯27aを直角に切
り起こしてなる。この第1ヨーク27は、巻き枠25の
一方のフランジ部25aの外面に重ね合わされるととも
に、櫛状に並設された歯27aを巻き枠25の胴部25
bの内周面に重ね合わせて設けられている。各歯27a
は胴部25bの内周面に嵌合される。
枠25には巻線26が巻き付けられている。図1および
図2に示されるように第1ヨーク27は、円板状をなす
フランジ重なり部の中央部に複数の歯27aを直角に切
り起こしてなる。この第1ヨーク27は、巻き枠25の
一方のフランジ部25aの外面に重ね合わされるととも
に、櫛状に並設された歯27aを巻き枠25の胴部25
bの内周面に重ね合わせて設けられている。各歯27a
は胴部25bの内周面に嵌合される。
【0021】第2ヨーク28は、円板状をなすフランジ
重なり部の中央部に複数の歯28aを直角に切り起こす
とともに、前記フランジ重なり部の外周から歯28aと
平行に延びる円筒状のモータフレーム28bを直角に折
曲げてなる。この第2ヨーク28は、巻き枠25の他方
のフランジ25cの外面に重ね合わされるとともに、櫛
状に並設された歯28aを胴部25bの内周面に重ね合
わせて設けられている。各歯28aは胴部25bの内周
面に嵌合されて、図2および図3に示されるように前記
第1ヨーク27の各歯27aと互い違いに入り込んだ状
態に組み合わされる。モータフレーム28bは巻き枠2
5を覆い隠しているとともに、その先端部内面には第1
ヨーク27のフランジ重なり部の外周端部が嵌合されて
いる。
重なり部の中央部に複数の歯28aを直角に切り起こす
とともに、前記フランジ重なり部の外周から歯28aと
平行に延びる円筒状のモータフレーム28bを直角に折
曲げてなる。この第2ヨーク28は、巻き枠25の他方
のフランジ25cの外面に重ね合わされるとともに、櫛
状に並設された歯28aを胴部25bの内周面に重ね合
わせて設けられている。各歯28aは胴部25bの内周
面に嵌合されて、図2および図3に示されるように前記
第1ヨーク27の各歯27aと互い違いに入り込んだ状
態に組み合わされる。モータフレーム28bは巻き枠2
5を覆い隠しているとともに、その先端部内面には第1
ヨーク27のフランジ重なり部の外周端部が嵌合されて
いる。
【0022】前記構成の両ステータ部24a、24b
は、その第1ヨーク27のフランジ重なり部を互いに接
触させて背中合わせに組み合わされている。そして、こ
の組み合わせにより当接したモータフレーム28bの合
わせ目は溶接止めされている。こうした構成のステータ
24のステータ24bの第2ヨーク28は、前記第1側
壁21aの外面に溶接止め或いはねじ止め等により固定
されている。
は、その第1ヨーク27のフランジ重なり部を互いに接
触させて背中合わせに組み合わされている。そして、こ
の組み合わせにより当接したモータフレーム28bの合
わせ目は溶接止めされている。こうした構成のステータ
24のステータ24bの第2ヨーク28は、前記第1側
壁21aの外面に溶接止め或いはねじ止め等により固定
されている。
【0023】ブラケット21にはロータ29が後述する
ように回転自在に支持されている。ロータ29は、両端
面に第1鋼球30と第2鋼球31と夫々突設されたモー
タ軸32と、この軸32に二つに分割されて取付けられ
たロータマグネット33とを備えている。ロータマグネ
ット33はモータ軸32に圧入され接着剤を介して固定
されている。ロータ29は、そのモータ軸32を前記第
1軸受22に貫通させて支持するとともに、第1鋼球3
0を前記第2軸受23の各スラスト受け球23cに受け
止めさせて、回転自在に支持されている。
ように回転自在に支持されている。ロータ29は、両端
面に第1鋼球30と第2鋼球31と夫々突設されたモー
タ軸32と、この軸32に二つに分割されて取付けられ
たロータマグネット33とを備えている。ロータマグネ
ット33はモータ軸32に圧入され接着剤を介して固定
されている。ロータ29は、そのモータ軸32を前記第
1軸受22に貫通させて支持するとともに、第1鋼球3
0を前記第2軸受23の各スラスト受け球23cに受け
止めさせて、回転自在に支持されている。
【0024】図1に示されるようにモータ軸32の両軸
受22、23間に位置される軸部分には、その略全域に
渡って連続するねじ溝が刻まれ、このねじ溝が付された
部分によりリードスクリュー部32aが形成されてい
る。このスクリュー部32aには図示しないFDDのヘ
ッドを搭載したキャリアが係合され、モータ軸32の回
転に伴い前記キャリアがモータ軸32の軸方向に移動さ
れるようになっている。
受22、23間に位置される軸部分には、その略全域に
渡って連続するねじ溝が刻まれ、このねじ溝が付された
部分によりリードスクリュー部32aが形成されてい
る。このスクリュー部32aには図示しないFDDのヘ
ッドを搭載したキャリアが係合され、モータ軸32の回
転に伴い前記キャリアがモータ軸32の軸方向に移動さ
れるようになっている。
【0025】ロータ29が以上のように両軸受22、2
3に支持されることにより、そのモータ軸32の第2鋼
球31側に取付けられた一対のロータマグネット33
は、図1に示されるようにステータ24の内空部に収納
配置される。一対のロータマグネット33は、いわゆる
プラスチックマグネットからなり、その周方向に交互に
並ぶS極とN極とを有しているとともに、ステータ24
の内周面に露出された各歯27a、28aとの間に僅か
なエアーギャップを設けてこれら歯27a、28aに個
別に対向されている。
3に支持されることにより、そのモータ軸32の第2鋼
球31側に取付けられた一対のロータマグネット33
は、図1に示されるようにステータ24の内空部に収納
配置される。一対のロータマグネット33は、いわゆる
プラスチックマグネットからなり、その周方向に交互に
並ぶS極とN極とを有しているとともに、ステータ24
の内周面に露出された各歯27a、28aとの間に僅か
なエアーギャップを設けてこれら歯27a、28aに個
別に対向されている。
【0026】一方のステータ部24a内に配置された一
方のロータマグネット33は、このステータ部24aの
内周面に位置して互い違いに入り込んだ櫛状の歯27
a、28aの有効歯部の長さと略同じ長さに形成され
て、この有効歯部に対向配置されている。同様に、他方
のステータ部24b内に配置された他方のロータマグネ
ット33は、このステータ部24bの内周面に位置して
互い違いに入り込んだ櫛状の歯27a、28aの有効歯
部の長さと略同じ長さLに形成されて、この有効歯部に
対向配置されている。
方のロータマグネット33は、このステータ部24aの
内周面に位置して互い違いに入り込んだ櫛状の歯27
a、28aの有効歯部の長さと略同じ長さに形成され
て、この有効歯部に対向配置されている。同様に、他方
のステータ部24b内に配置された他方のロータマグネ
ット33は、このステータ部24bの内周面に位置して
互い違いに入り込んだ櫛状の歯27a、28aの有効歯
部の長さと略同じ長さLに形成されて、この有効歯部に
対向配置されている。
【0027】図3に示されるように前記有効歯部Sは、
互い違いに入り込んで組み合わされた歯27a、28a
において、隣接する歯27a、28aの先端間の軸方向
長さに相当する部分(なお、理解を容易にするために斜
め線を付して示す。)である。この有効歯部Sは隣接す
る歯27a、28a間において磁束が最も流れ易く、回
転トルクの発生に主として寄与する部分である。同図3
および図1中符号Lは有効歯部Sの長さを示す。前記ス
テータ24においてその一対のステータ部24a、24
bの有効歯部S間の部分は、回転トルクの発生に殆ど関
与しない部分であり、この非有効部分内に前記両第1ヨ
ーク27のフランジ重なり部とこれが重なった巻き枠2
5のフランジ部25aが位置されている。
互い違いに入り込んで組み合わされた歯27a、28a
において、隣接する歯27a、28aの先端間の軸方向
長さに相当する部分(なお、理解を容易にするために斜
め線を付して示す。)である。この有効歯部Sは隣接す
る歯27a、28a間において磁束が最も流れ易く、回
転トルクの発生に主として寄与する部分である。同図3
および図1中符号Lは有効歯部Sの長さを示す。前記ス
テータ24においてその一対のステータ部24a、24
bの有効歯部S間の部分は、回転トルクの発生に殆ど関
与しない部分であり、この非有効部分内に前記両第1ヨ
ーク27のフランジ重なり部とこれが重なった巻き枠2
5のフランジ部25aが位置されている。
【0028】以上のように一対のロータマグネット33
の長さが有効歯部Sの長さLと略同じであって、これら
を有効歯部Sに正しく対向させてモータ軸32に取付け
たから、これらマグネット33間には前記非有効部分と
同じ長さの幅Tを有する空隙Gが形成されている。そし
て、モータ軸32には空隙G内に位置してモータの振動
・騒音を少なくするイナーシャダンパ34が取付けられ
ている。このダンパ34は、中心孔を有した円形の慣性
部材34aと、前記中心孔の内面とモータ軸32の外周
面との間に介装されたゴム等の弾性材34bとからな
る。慣性部材34aは、非磁性の金属などからなり、特
に、真鍮製とすることは錆が発生しづらいとともに、切
削加工性がよい点で優れている。
の長さが有効歯部Sの長さLと略同じであって、これら
を有効歯部Sに正しく対向させてモータ軸32に取付け
たから、これらマグネット33間には前記非有効部分と
同じ長さの幅Tを有する空隙Gが形成されている。そし
て、モータ軸32には空隙G内に位置してモータの振動
・騒音を少なくするイナーシャダンパ34が取付けられ
ている。このダンパ34は、中心孔を有した円形の慣性
部材34aと、前記中心孔の内面とモータ軸32の外周
面との間に介装されたゴム等の弾性材34bとからな
る。慣性部材34aは、非磁性の金属などからなり、特
に、真鍮製とすることは錆が発生しづらいとともに、切
削加工性がよい点で優れている。
【0029】図1に示されるようにステータ24の非取
付け面側、つまり、ステータ部24aの第2ヨーク28
には、ばね板35を挟んで端板36が溶接止めされてい
る。端板36はステータ24の内空部の端面を塞いでお
り、前記エアーギャップに塵埃などが入らないようにし
ている。ばね板35には押しばね35aが切り起こされ
ている。この押しばね35aは、モータ軸32に固定さ
れた第2鋼球31に当てられて、モータ軸32をスラス
ト方向に付勢して第2軸受23に押し付けている。 前
記第1実施例のPM型ステッピングモータは、そのモー
タ軸32にイナーシャダンパ34を取付けているから、
その慣性部材34aによる慣性負荷と弾性体34bによ
る弾性変形で、モータの運転時の振動および騒音を低減
することができる。
付け面側、つまり、ステータ部24aの第2ヨーク28
には、ばね板35を挟んで端板36が溶接止めされてい
る。端板36はステータ24の内空部の端面を塞いでお
り、前記エアーギャップに塵埃などが入らないようにし
ている。ばね板35には押しばね35aが切り起こされ
ている。この押しばね35aは、モータ軸32に固定さ
れた第2鋼球31に当てられて、モータ軸32をスラス
ト方向に付勢して第2軸受23に押し付けている。 前
記第1実施例のPM型ステッピングモータは、そのモー
タ軸32にイナーシャダンパ34を取付けているから、
その慣性部材34aによる慣性負荷と弾性体34bによ
る弾性変形で、モータの運転時の振動および騒音を低減
することができる。
【0030】このイナーシャダンパ34は、モータ軸3
2におけるブラケット21の内側部分ではなく、これか
ら外れた位置に配置されたステータ24の軸方向両端
間、さらに詳しくは、ステータ24の軸方向両端間の軸
方向略中央部であって、両ステータ部24a、24bの
互いに入り込んだ櫛状の歯の有効歯部S間の回転トルク
の発生にさ程関与しない部分に対向して、モータ軸32
に取付けられている。
2におけるブラケット21の内側部分ではなく、これか
ら外れた位置に配置されたステータ24の軸方向両端
間、さらに詳しくは、ステータ24の軸方向両端間の軸
方向略中央部であって、両ステータ部24a、24bの
互いに入り込んだ櫛状の歯の有効歯部S間の回転トルク
の発生にさ程関与しない部分に対向して、モータ軸32
に取付けられている。
【0031】このイナーシャダンパ34の配置を実現す
るために、ロータマグネット33を一対に分割して、こ
れらを、両ステータ部24a、24bの歯27a、28
aに個別に対向させてモータ軸32に取付けることによ
り、一対のロータマグネット33相互間に、ダンパ取付
け用の空隙Gを形成して、そこにイナーシャダンパ34
を取付けている。
るために、ロータマグネット33を一対に分割して、こ
れらを、両ステータ部24a、24bの歯27a、28
aに個別に対向させてモータ軸32に取付けることによ
り、一対のロータマグネット33相互間に、ダンパ取付
け用の空隙Gを形成して、そこにイナーシャダンパ34
を取付けている。
【0032】そのため、イナーシャダンパ34をモータ
軸32に取付けているにも拘らず、このダンパ34に制
約されることなく、モータ軸32のリードスクリュー部
32aの長さを、ブラケット21の略長手方向の全長に
相当する長さに長く確保できる。
軸32に取付けているにも拘らず、このダンパ34に制
約されることなく、モータ軸32のリードスクリュー部
32aの長さを、ブラケット21の略長手方向の全長に
相当する長さに長く確保できる。
【0033】このようにイナーシャダンパ34を取外す
ことなく、リードスクリュー部32aに必要な長さを確
保しつつモータを小形化することができる。
ことなく、リードスクリュー部32aに必要な長さを確
保しつつモータを小形化することができる。
【0034】そして、既述のようにイナーシャダンパ3
4は、両ステータ部24a、24bの互いに入り込んだ
櫛状の歯の有効歯部S間の回転トルクの発生にさ程関与
しない部分に対向しているから、その配置によりモータ
の回転トルクが損われることがない。
4は、両ステータ部24a、24bの互いに入り込んだ
櫛状の歯の有効歯部S間の回転トルクの発生にさ程関与
しない部分に対向しているから、その配置によりモータ
の回転トルクが損われることがない。
【0035】図4および図5は本発明の第2実施例の要
部を示している。この第2実施例は、分割された一対の
ロータマグネットおよびイナーシャダンパの慣性部材の
構成のみが前記第1実施例とは異なり、それ以外の構成
は図4および図5に図示されない部分を含めて図1〜図
3に示した前記第1実施例のPM型ステッピングモータ
と同じ構成であるので、図示されない構成については図
1〜図3をもって代用するとともに、図示される同一構
成部分には第1実施例と同一の符号を付して、それらの
構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明について
は省略するが、これらの同一部分についても第2実施例
に係るPM型ステッピングモータの構成の一部をなすも
のである。
部を示している。この第2実施例は、分割された一対の
ロータマグネットおよびイナーシャダンパの慣性部材の
構成のみが前記第1実施例とは異なり、それ以外の構成
は図4および図5に図示されない部分を含めて図1〜図
3に示した前記第1実施例のPM型ステッピングモータ
と同じ構成であるので、図示されない構成については図
1〜図3をもって代用するとともに、図示される同一構
成部分には第1実施例と同一の符号を付して、それらの
構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明について
は省略するが、これらの同一部分についても第2実施例
に係るPM型ステッピングモータの構成の一部をなすも
のである。
【0036】図4および図5に示されるように第2実施
例において、一対のロータマグネット33は、その空隙
G側の端面に夫々開放する収納空所37が形成されてい
る。収納空所37は、ロータマグネット33を、モータ
軸32に固定される内筒部33aと、この内筒部33a
を覆う外筒部33bと、これら両筒部33a、33bを
その一端部において一体に接続する外筒支え壁33cと
から形成することによって、これら両筒部33a、33
bと外筒支え壁33cとの間に設けられている。この収
納空所37はロータマグネット33の周方向に沿って連
続した環状をなしている。
例において、一対のロータマグネット33は、その空隙
G側の端面に夫々開放する収納空所37が形成されてい
る。収納空所37は、ロータマグネット33を、モータ
軸32に固定される内筒部33aと、この内筒部33a
を覆う外筒部33bと、これら両筒部33a、33bを
その一端部において一体に接続する外筒支え壁33cと
から形成することによって、これら両筒部33a、33
bと外筒支え壁33cとの間に設けられている。この収
納空所37はロータマグネット33の周方向に沿って連
続した環状をなしている。
【0037】そして、慣性部材34aは、前記空隙G間
に収納配置される主部34a1と、この主部34a1の両側
面から夫々一体に突設されて収納空所37に収納される
円筒状部34a2とから形成されている。こうして慣性部
材34aは、その一部である円筒状部34a2をロータマ
グネット33内に収納して設けられている。円筒状部3
4a2の突出長さは任意に定められる。なお、以上の点以
外の構成は前記第1実施例と同じである。
に収納配置される主部34a1と、この主部34a1の両側
面から夫々一体に突設されて収納空所37に収納される
円筒状部34a2とから形成されている。こうして慣性部
材34aは、その一部である円筒状部34a2をロータマ
グネット33内に収納して設けられている。円筒状部3
4a2の突出長さは任意に定められる。なお、以上の点以
外の構成は前記第1実施例と同じである。
【0038】この構成の第2実施例でも、イナーシャダ
ンパ34をステータ24の軸方向両端間において、特に
一対のロータマグネット33間に形成した空隙G内に配
置したから、前記第1実施例と同じ作用を得て本発明の
所期の効果を得ることができる。しかも、慣性部材34
aが円筒状部34a2を有していることにより、イナーシ
ャダンパ34の慣性負荷を大きくできるので、より振動
・騒音の低減作用を高めることが可能であるとともに、
この円筒状部34a2の形状や長さは適宜設定できること
に伴いイナーシャダンパ34の設計の自由度を大きく確
保できるから、種々の条件にあったイナーシャダンパ3
4を設けることができるという利点がある。
ンパ34をステータ24の軸方向両端間において、特に
一対のロータマグネット33間に形成した空隙G内に配
置したから、前記第1実施例と同じ作用を得て本発明の
所期の効果を得ることができる。しかも、慣性部材34
aが円筒状部34a2を有していることにより、イナーシ
ャダンパ34の慣性負荷を大きくできるので、より振動
・騒音の低減作用を高めることが可能であるとともに、
この円筒状部34a2の形状や長さは適宜設定できること
に伴いイナーシャダンパ34の設計の自由度を大きく確
保できるから、種々の条件にあったイナーシャダンパ3
4を設けることができるという利点がある。
【0039】図6は本発明の第3実施例の要部を示して
いる。この第3実施例は、分割された一対のロータマグ
ネットの配置およびイナーシャダンパの構成のみが前記
第1実施例とは異なり、それ以外の構成は図6に図示さ
れない部分を含めて図1〜図3に示した前記第1実施例
のPM型ステッピングモータと同じ構成であるので、図
示されない構成については図1〜図3をもって代用する
とともに、図示される同一構成部分には第1実施例と同
一の符号を付して、それらの構成の説明およびそれに基
づく作用効果の説明については省略するが、これらの同
一部分についても第3実施例に係るPM型ステッピング
モータの構成の一部をなすものである。
いる。この第3実施例は、分割された一対のロータマグ
ネットの配置およびイナーシャダンパの構成のみが前記
第1実施例とは異なり、それ以外の構成は図6に図示さ
れない部分を含めて図1〜図3に示した前記第1実施例
のPM型ステッピングモータと同じ構成であるので、図
示されない構成については図1〜図3をもって代用する
とともに、図示される同一構成部分には第1実施例と同
一の符号を付して、それらの構成の説明およびそれに基
づく作用効果の説明については省略するが、これらの同
一部分についても第3実施例に係るPM型ステッピング
モータの構成の一部をなすものである。
【0040】図6に示されるように第3実施例におい
て、一対のロータマグネット33は、モータ軸32に固
定される内筒部33aと、この内筒部33aを覆う外筒
部33bと、これら両筒部33a、33bをその一端部
において一体に接続する外筒支え壁33cとから形成さ
れていて、これら両筒部33a、33bと外筒支え壁3
3cとの間を有している。この収納空所37は、ロータ
マグネット33の他端面に開放されているとともに、ロ
ータマグネット33の周方向に沿って連続した環状をな
している。このような成の一対のロータマグネット33
は、その外筒支え壁33cを当接させてモータ軸32に
取付けられている。したがって、この第3実施例では一
対のロータマグネット33間には前記第1実施例の空隙
は設けられていない。
て、一対のロータマグネット33は、モータ軸32に固
定される内筒部33aと、この内筒部33aを覆う外筒
部33bと、これら両筒部33a、33bをその一端部
において一体に接続する外筒支え壁33cとから形成さ
れていて、これら両筒部33a、33bと外筒支え壁3
3cとの間を有している。この収納空所37は、ロータ
マグネット33の他端面に開放されているとともに、ロ
ータマグネット33の周方向に沿って連続した環状をな
している。このような成の一対のロータマグネット33
は、その外筒支え壁33cを当接させてモータ軸32に
取付けられている。したがって、この第3実施例では一
対のロータマグネット33間には前記第1実施例の空隙
は設けられていない。
【0041】そして、イナーシャダンパ34は一対使用
されている。これらダンパ34はその全体を夫々ロータ
マグネット33の収納空所37に個別に収納してモータ
軸32に取付けられている。これらイナーシャダンパ3
4の大きさは任意に定められる。なお、以上の点以外の
構成は前記第1実施例と同じである。
されている。これらダンパ34はその全体を夫々ロータ
マグネット33の収納空所37に個別に収納してモータ
軸32に取付けられている。これらイナーシャダンパ3
4の大きさは任意に定められる。なお、以上の点以外の
構成は前記第1実施例と同じである。
【0042】この構成の第3実施例でも、イナーシャダ
ンパ34をステータ24の軸方向両端間に配置したか
ら、前記第1実施例と同様な作用を得て本発明の所期の
効果を得ることができる。しかも、イナーシャダンパ3
4の全体がロータマグネット33の収納空所37に収納
される大きさであることにより、イナーシャダンパ34
の慣性負荷を大きくできるので、より振動・騒音の低減
作用を高めることが可能であるとともに、このダンパ3
4の形状や長さは適宜設定できることに伴いナーシャダ
ンパ34の設計の自由度を大きく確保できるから、種々
の条件にあったイナーシャダンパ34を設けることがで
きるという利点がある。なお、この第3実施例の構成に
おいて、一対のロータマグネット33は一体成形しても
よい。
ンパ34をステータ24の軸方向両端間に配置したか
ら、前記第1実施例と同様な作用を得て本発明の所期の
効果を得ることができる。しかも、イナーシャダンパ3
4の全体がロータマグネット33の収納空所37に収納
される大きさであることにより、イナーシャダンパ34
の慣性負荷を大きくできるので、より振動・騒音の低減
作用を高めることが可能であるとともに、このダンパ3
4の形状や長さは適宜設定できることに伴いナーシャダ
ンパ34の設計の自由度を大きく確保できるから、種々
の条件にあったイナーシャダンパ34を設けることがで
きるという利点がある。なお、この第3実施例の構成に
おいて、一対のロータマグネット33は一体成形しても
よい。
【0043】なお、本発明は前記各実施例には制約され
ない。例えば、第1実施例においてイナーシャダンパ3
4を、モータ軸32に取付けることに代えて、いずれか
一方のロータマグネット33の空隙G側端面に取付けて
実施してもよい。
ない。例えば、第1実施例においてイナーシャダンパ3
4を、モータ軸32に取付けることに代えて、いずれか
一方のロータマグネット33の空隙G側端面に取付けて
実施してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳記したように請求項1〜3に係る
本発明のPM型ステッピングモータによれば、イナーシ
ャダンパをステータの軸方向両端間に配置して、このダ
ンパに制約されることなくモータ軸のリードスクリュー
部の長さを長く確保できるから、イナーシャダンパを取
外すことなく、リードスクリュー部に必要な長さを確保
しつつ小形化を図ることができる。加えて、請求項3に
係るPM型ステッピングモータは、イナーシャダンパの
形状および大きさに自由度を持たすことができ、種々の
条件にあったイナーシャダンパを設けることができる効
果もある。
本発明のPM型ステッピングモータによれば、イナーシ
ャダンパをステータの軸方向両端間に配置して、このダ
ンパに制約されることなくモータ軸のリードスクリュー
部の長さを長く確保できるから、イナーシャダンパを取
外すことなく、リードスクリュー部に必要な長さを確保
しつつ小形化を図ることができる。加えて、請求項3に
係るPM型ステッピングモータは、イナーシャダンパの
形状および大きさに自由度を持たすことができ、種々の
条件にあったイナーシャダンパを設けることができる効
果もある。
【図1】本発明の第1実施例に係るステッピングモータ
の構成を示す断面図。
の構成を示す断面図。
【図2】同第1実施例に係るステッピングモータの構成
を一部切欠して示す斜視図。
を一部切欠して示す斜視図。
【図3】同第1実施例に係るステッピングモータの一方
のステータ部の内周面の一部を示す図。
のステータ部の内周面の一部を示す図。
【図4】本発明の第2実施例に係るステッピングモータ
の構成を示す断面図。
の構成を示す断面図。
【図5】同第2実施例に係るステッピングモータの一部
の構成を拡大して示す断面図。
の構成を拡大して示す断面図。
【図6】本発明の第3実施例に係るステッピングモータ
の構成を示す断面図。
の構成を示す断面図。
【図7】従来例に係るステッピングモータの構成を示す
断面図。
断面図。
24…ステータ、 24a、24b…ステータ部、 27a、28a…歯、 29…ロータ、 32…モータ軸、 32a…リードスクリュー軸、 33…ロータマグネット、 33a…内筒部、 33b…外筒部、 33c…外筒支え壁、 34…イナーシャダンパ、 35…ばね板、 35a…押しばね、 37…収納空所、 G…空隙、 S…有効歯部、 L…有効歯部の長さ。
Claims (3)
- 【請求項1】内周部に互い違いに入り込む櫛状の歯を有
する一対のステータ部を備えて、これらステータ部を互
いに背中合わせに配置してなるステータと、リードスク
リュー部を有するモータ軸に前記歯に対向するロータマ
グネットが取付けられたロータと、このロータに取付け
られたイナーシャダンパとを具備するとともに、前記モ
ータ軸をその一端側から押しばねによりスラスト方向に
押圧してなるPM型ステッピングモータにおいて、前記
イナーシャダンパを前記ステータの軸方向両端間に配置
したことを特徴とするPM型ステッピングモータ。 - 【請求項2】前記ロータマグネットを、前記ステータ部
の互いに入り込んだ歯相互の有効歯部の長さと略同じ長
さに分割するとともに、これら分割された一対のロータ
マグネットを、前記両ステータ部の有効歯部に個別に対
向させて前記モータ軸に固定し、これら分割された一対
のロータマグネット間に形成された空隙内に前記イナー
シャダンパを配置したことを特徴とする前記請求項1記
載のPM型ステッピングモータ。 - 【請求項3】前記ロータマグネットを、前記モータ軸に
固定される内筒部と、この内筒部を覆う外筒部と、これ
ら両筒部を一体に接続する外筒支え壁とから形成し、こ
れらによって前記ロータマグネットの端面に開放する収
納空所を形成し、この空所に前記イナーシャダンパの少
なくとも一部を収納して、このダンパを配置したことを
特徴とする前記請求項1または2記載のPM型ステッピ
ングモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1268395A JPH08205511A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | Pm型ステッピングモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1268395A JPH08205511A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | Pm型ステッピングモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08205511A true JPH08205511A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11812183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1268395A Pending JPH08205511A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | Pm型ステッピングモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08205511A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6169644B1 (en) | 1998-09-10 | 2001-01-02 | Mitsushita Denki Kabushiki Kaisha | Read/write device |
JP2014093875A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Nidec Sankyo Corp | モータおよびモータの製造方法 |
CN113644781A (zh) * | 2020-05-11 | 2021-11-12 | 日本电产三协株式会社 | 电动机 |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP1268395A patent/JPH08205511A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6169644B1 (en) | 1998-09-10 | 2001-01-02 | Mitsushita Denki Kabushiki Kaisha | Read/write device |
JP2014093875A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Nidec Sankyo Corp | モータおよびモータの製造方法 |
CN113644781A (zh) * | 2020-05-11 | 2021-11-12 | 日本电产三协株式会社 | 电动机 |
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