JP2533196B2 - 回転振動防止装置付きステッピングモ―タ - Google Patents

回転振動防止装置付きステッピングモ―タ

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JP2533196B2
JP2533196B2 JP1220680A JP22068089A JP2533196B2 JP 2533196 B2 JP2533196 B2 JP 2533196B2 JP 1220680 A JP1220680 A JP 1220680A JP 22068089 A JP22068089 A JP 22068089A JP 2533196 B2 JP2533196 B2 JP 2533196B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばプリンタの用紙送り機構の駆動源と
して、或いは印字ヘッドを搭載したヘッドキャリアを移
動させる機構の駆動源として、または、その他事務機器
などに各種の駆動源として使用されるステッピングモー
タに係り、特に回転振動を防止する装置がロータに取付
けられたステッピングモータに関する。
[従来の技術] ステッピングモータは、ステータの励磁相を入力パル
スにしたがって切換えることにより、1ステップ角度ず
つ回転されるものであり、入力パルスはステップ状に印
加される。そのために、入力パルスが印加されるごと
に、ロータ軸の角変位(ステップ角度)は第8図に示す
ように応答し、各ステップごとに第8図中Aで示すよう
な大きいピーク部が形成される。したがって、これらの
ピーク部Aの発生により、振動とそれに基づく騒音とが
引き起こされる。
そこで、このような弊害を回避するために、第6図お
よび第7図に示すように従来のステッピングモータaで
は、そのロータ軸bに回転振動防止装置cを取付けてい
る。
この装置cは、ロータ軸bの一端部にねじdにより固
定されるボスeと、このボスeを囲んでその外側に同心
的に配置されたリング形の重りfと、これらボスeと重
りfとを繋いで設けられたゴム製のリング状弾性体gと
から形成されている。重りfはステッピングモータaの
ロータhに対して慣性質量を与える。この回転振動防止
装置cのねじd以外の部分は、弾性体gの成形型に上記
ボスeと重りfとを予めセットした後に、この型内にゴ
ム材料を注入充填することによって、弾性体gの成形と
同時にこの弾性体gによりボスeと重りfとを連結して
得たものである。なお、第6図中iはロータ軸bの他端
部に取付けられた出力歯車である。
このような回転振動防止装置cにおいては、ロータ軸
bと、この軸bのラジアル方向に配置された重りfとの
相互運動に対して、弾性体gの弾性変形に基づく抵抗が
働く。この抵抗により、ロータhの回転速度変動に対す
る減衰力を得て、振動と騒音を軽減できる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の回転振動防止装置cは、それを構
成するボスe,弾性体g,および重りfが、夫々ロータ軸b
のラジアル方向に沿って重なるように連続的に繋がって
設けられているため、装置cの外径が大きい。そのた
め、例えば事務機器などに使用されているステッピング
モータのように小形化が進められているモータにおいて
は、第6図に示すようにモータaのフレーム外径よりも
回転振動防止装置cの方が大径となり、実質的なモータ
の大形化を招くという問題があった。また、弾性体gと
重りfの他にボスeおよびその取付け用のねじdを必要
としているため、部品点数が多く、組み立て性が悪いと
いう問題もあった。
しかも、上記回転振動防止装置cは、既述のようにし
て作られるため、成形型内にボスeと重りfとをセット
する手間が面倒であるから、製造性が悪いという問題も
あった。
また、上記回転振動防止装置cは、ボスeの中心孔と
ロータ軸bとの嵌め合い遊びの分だけは、ねじdのねじ
込みによって、ロータ軸bに対して重りfが僅かながら
も必ず偏心することは避けられない。そのため、この偏
心に基づく回転振動防止装置の振れ回りにより、回転振
動防止効果が損なわれる傾向がある。
本発明の目的は、重りの偏心を防止してモータの振動
および騒音を少なくできるとともに、小形かつ構造が簡
単で、しかも製造性がよい回転防止装置付きステッピン
グモータを得ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、一端部に出力歯車が嵌着して取付けられた
ロータ軸を有するロータに、回転振動防止装置が取付け
られたステッピングモータを前提とする。そして、、前
記目的を達成するために、前記回転振動防止装置を、中
心部にロータ軸通孔を有した所定厚みのゴム状物質の両
面に両面接着シート製の接着層を設けて予め3層構造を
なし、その一側面の前記接着層を前記出力歯車または前
記ロータが備えるロータ主部の前記ロータ軸の軸方向と
直交する方向に沿う端面に接着して、前記ロータ軸と同
心的に配置される弾性体と、中心部に中心孔を有して、
前記弾性体にその他側面の前記接着層を介して接着され
て前記ロータ軸と同心的に配置され、前記ロータに慣性
質量を与える重りと、軸通孔を有して前記重りの前記中
心孔に取付けられ前記軸通孔を前記ロータ軸に嵌合して
設けられるリング状の軸受とから形成したものである。
[作 用] 重りはロータに出力歯車を介して慣性質量を与えるか
ら、ロータが1ステップ角度ずつ回転するたびに、ロー
タ軸に取付けられた出力歯車またはロータ主部と重りと
の間の弾性体が弾性変形する。すなわち、ロータと重り
との相対運動に対して、弾性体の弾性変形に基づく抵抗
が働くから、この抵抗により、ロータの回転速度変動に
対する減衰力を得ることができる。しかも、出力歯車ま
たはロータ主部の端面はロータ軸の軸方向に対して直交
しており、そこに回転振動防止装置が接着したから、こ
の装置がロータ軸に対して斜めに取付くことがなく、し
たがって、ロータの回転に伴い回転振動防止装置がロー
タ軸にこれをこじるような力を与えることもない。その
上、重りの中心孔にリング状の軸受を取付けて、この軸
受の軸通孔をロータ軸に嵌合しているから、その嵌合に
よりロータ軸に対して重りが正確に芯出しされ、ロータ
軸に対する重りの偏心を防止でき、したがって、ロータ
の回転に伴いロータ軸に振れ回り力を与えることもな
い。そして、前記弾性体と重りとを、ロータのスラスト
方向に積層して夫々配設したので、回転振動防止装置の
最大径、つまり、重りの径を小さくできる。しかも、弾
性体と重りとは夫々接着層を介して取付けたから、これ
らを成形型を用いて一体に繋げる必要がない。それだけ
でなく、接着層は両面接着シートからなり、これと弾性
体の主部をなすゴム状物質とは予め3層構造をなしてい
るから、出力歯車またはロータ主部の端面に対する弾性
体の接着、およびこの弾性体に対する重りの接着におい
て、いちいち接着剤を塗布したり粘着剤を張り付ける面
倒がなく、弾性体の両側の接着層を介して容易に接着さ
せて、回転振動防止装置をロータに容易に取付けること
ができる。さらに、ロータが具備する出力歯車またはロ
ータ主部を回転振動防止装置の取付け部として利用した
から、ロータに回転振動防止装置を取付けるための特別
な部品を必要とすることがなく、部品点数と組立ての手
間を少なくできる。
[実施例] 以下、本発明の第1実施例を第1図から第4図を参照
して説明する。
第1図中1はインナーロータ構造のハイブリッド形の
ステッピングモータである。このハイブリッド形ステッ
ピングモータ1の構造は従来公知のものと同様であり、
以下に簡単に説明する。
符号2はステータで、その両側にはモータフレーム
3、4が夫々嵌合して設けられており、これらフレーム
3,4はステータ2のコア外周面を外部に露出させてい
る。モータフレーム3、4の中央部には軸受5が夫々取
付けられており、これら軸受5を介してロータ6が回転
自在に取付けられている。
ロータ6は、ロータ軸7の中央部にロータ主部8を取
付けて形成されている。ロータ主部8はステータ2のコ
アの内側に収納されており、これは、ロータ軸7の軸方
向に沿って着磁されたロータマグネット9の両側にロー
タコア10,11を夫々接着させて形成されている。また、
ロータ軸7の一端部は一方のモータフレーム3から突出
されており、その端部にはロータ軸7よりも大径な出力
歯車12が嵌着して取付けられている。
なお、第1図中14は出力歯車12に噛み合わされた負荷
側の歯車であり、また15は上記モータ1の出力側を収容
する事務機器などのモータ取付け部である。このモータ
取付け部15にはモータフレーム3の取付けフランジ部3a
がボルト16により固定されている。
次ぎに、ロータ6の回転速度変動に対する減衰力を得
るための回転振動防止装置25について説明する。この防
止装置25は出力歯車12が取付けられたロータ軸7の一端
部側に取付けられている。回転振動防止装置25は、弾性
体27と、重り28と、軸受29とから形成されている。弾性
体27と、重り28とは、以下説明するようにロータ6のス
ラスト方向に沿って積層されて設けられている。
ロータ軸7と一体に回転する出力歯車12の一端面12b
は、ロータ軸7の軸方向に直交する方向に沿っており、
この端面12bには固定板30が補助的に固定され、これら
によって出力歯車12を利用した固定部26が形成されてい
る。第2図に示すように出力歯車12の一端面12bには円
筒状のかしめ部12aが設けられており、このかしめ部12a
に固定板30を嵌合した後に、かしめ部12aをかしめて第
1図のように塑性変形させることにより、固定板30はロ
ータ軸7に対して直交する方向に沿って固定されてい
る。固定板30は回転方向にアンバランスを生じない形状
例えばリング形状をなして、軽金属などにより形成され
ている。なお、固定部26として出力歯車12を利用する構
成において、その出力歯車12が弾性体27よりも大径であ
る場合には、そのかしめ部12aおよび固定板30は省略で
きる。
弾性体27は、回転方向にアンバランスを生じない形状
例えば円板形状をなしているとともに、アクリルフォー
ム等のゴム状物質により、中心部にロータ軸通孔27aを
有して所定の厚みに形成されている。この弾性体27の両
側面には、接着層31,32が予め夫々付着されている。接
着層31,32は例えばシートの両面にも粘着材を設けてな
る両面接着シートで形成されている。したがって、第2
図に示すように弾性体27と接着層31,32とは3層構造を
なして形成されている。
この弾性体27は、その一側面を、いずれか一方の接着
層(例えば接着層31)を介して固定部26のロータ軸7と
直交する方向に沿う上記固定板30の端面30aに、したが
って、実質的には出力歯車12の端面12bに接着させて、
ロータ6と同心的に配置されている。
重り28はロータ2に慣性質量を与えるために設けられ
ている。この重り28の質量の大きさは、径および厚さを
変化させることによりに任意に得ることができるととも
に、この質量の大きさは、ステッピングモータ1のトル
ク、およびロータ6の慣性の大きさに応じて適宜決定さ
れるものである。
重り28は、金属や非金属などにより、中心孔28aを有
して回転方向にアンバランスを生じない形状例えば円板
形状をなしているとともに、所定の厚みを有して形成さ
れている。重り28の最大径は上記モータフレーム3,4の
外径寸法以下に形成されている。さらに、重り28は弾性
体27よりも大径に形成されている。
重り28は、上記弾性体27の他側面に接着層32を介して
接着され、ロータ6と同心的に配置されている。
中心部に軸通孔を有した軸受29は重り28の中心孔28a
に取付けられている。この重り28はリング状をなしてい
るとともに、ロータ軸7に嵌合されて、ロータ軸27に対
する重り28の芯出しをなしている。なお、本実施例の場
合、低コストに得るために、軸受29には焼結含油合金製
のものを採用しているが、これに代えて球軸受を用いて
もよい。
そして、上記固定部26と軸受29が固定された重り28と
は、予め同心的に組立てられる。この回転振動防止装置
25の組立ては、第3図に示すように中央部に位置決め軸
35が起立された治具36を用いて、その位置決め軸35に、
まず出力歯車12を嵌合させるとともに、重り28の中心孔
28aに固定された軸受29の軸通孔を嵌合する。次いで、
第3図中矢印に示す方向に重り28を加圧移動させること
により、固定部26と軸受29とを接着層32を介して接着
し、もって、組立てを完了する。
次ぎに上記第1実施例の作用を説明する。
ステッピングモータ1の運転は、従来と同じく図示し
ないステータのコイルに入力パルスを印加して励磁相を
切換えて行われる。そして、入力パルスが印加されるた
びに、ロータ6は1ステップ角度ずつ回転される。
このようなステッピングモータ1の駆動において、そ
のロータ軸7に取付けられた回転振動防止装置25の重り
28は、ロータ6に慣性質量を与えている。そのため、ロ
ータ6が1ステップ角度ずつ回転するたびに、重り28と
ロータ軸7と一体に回転される固定部26との間のゴム状
物質製の弾性体27が、弾性変形する。したがって、ロー
タ6と重り28との相互運動に対して、弾性体27の弾性変
形に基づく抵抗が働く。この抵抗により、ロータ6の回
転速度変動に対する減衰力を得ることができる。
以上のような減衰力がロータ6に働くことにより、各
ステップごとに大きいピーク部が形成されることが抑制
されて、ロータ軸7の角変位は第4図に示すように滑ら
かに改善される。そのため、ステッピングモータ1の振
動およびそれに基づく騒音を少なくできる。
その上、重り27の中心孔27aに取付けたリング状の軸
受29を、ロータ軸7に嵌合しているから、その嵌合によ
りロータ軸7に対する重り27の偏心を防止できる。それ
により、重り27がロータ軸7を中心に振れ回ることがな
い。加えて、回転振動防止装置25が実質的に固定された
出力歯車12の一端面12bは、ロータ軸7の軸方向に対し
て直交しており、そこに回転振動防止装置25を接着した
から、この装置25がロータ軸7に対して斜めに取付くこ
とがない。したがって、ロータ6の回転に伴い回転振動
防止装置25の質量がロータ軸7にこれをこじるような力
を与えることもない。以上のように回転振動防止装置25
を原因としてロータ軸7に振れ回り力とこじり力とが与
えられる恐れがないものである。したがって、ステッピ
ングモータ1の振動およびそれに基づく騒音を、より少
なくできる。
そして、このモータ1が備えた回転振動防止装置25
は、出力歯車12に対して弾性体27と、重り28とを、ロー
タ6のスラスト方向に積層させて夫々配設しているか
ら、これらをラジアル方向に沿って積層状に設けた場合
に比較して、上記防止装置25の最大径、つまり、重り28
の径を小さくできる。
したがって、この防止装置25はモータフレーム3,4の
外径が小さいステッピングモータ1に取付けて実施する
場合に好適である。その場合にもモータ全体の実質的な
外径が大きくなることを防止できるから、事務機器の狭
いスペースに配設することができる。
また、回転振動防止装置25の弾性体27および重り28
は、ねじ部品などの固定具を用いることなく、出力歯車
12を利用して、その一端面12bに一体化された固定板30
に接着により取付けられているから、弾性体27および重
り28を成形型を用いて一体的に繋げる必要がなく、簡単
に製造できる。それだけでなく、弾性体27とその両側の
接着層31,32とは予め3層構造となっているから、固定
板30に対する弾性体27の接着、およびこの弾性体27に対
する重り28の接着において、いちいち接着剤を塗布した
り粘着材を張付けたりする面倒がなく、弾性体27の両側
の接着層31,32を介して容易に接着できる。したがっ
て、上記防止装置25のロータ6への取付けを容易にでき
る。
勿論、既述のように弾性体27および重り28を接着して
取付けているので、上記防止装置25をロータ6に固定す
るための固定部品を不用とできることは言うまでもな
い。
しかも、モータフレーム3とこれを貫通したロータ軸
7の端部に取付けられた出力歯車12との間には、通常デ
ッドスペースが存在しているが、このスペースを利用し
て回転振動防止装置25の弾性体27、重り28、軸受29、お
よび固定板30を配設したから、回転振動防止装置25を設
けることによって、モータ1の長さが大きくなることが
ない。
第5図は本発明の第2実施例を示している。この実施
例は、ステッピングモータの一方のモータフレームの構
造、および回転振動防止装置の構造および配置が、上記
第1実施例と異なっており、その他の構成は上記第1実
施例と同様である。
上記第1実施例において説明したハイブリット形成ス
テッピングモータ1におけるモータフレーム3とロータ
コア10との間、およびモータフレーム4とロータコア11
との間には夫々デッドスペースが通常形成されており、
本実施例においては一方のモータフレーム4の軸方向長
さを少し大きくすることにより、上記スペースをより大
きくしてある。
次ぎに、回転振動防止装置35について説明する。この
装置35は、モータフレーム4とロータコア11との間に形
成されたデッドスペースを利用して設けられている。上
記防止装置35は、両側面に接着層36,37が予め付着され
て3層構造をなした弾性体38と、ロータ6に慣性質量を
与える重り39と、軸受40とから形成されている。そし
て、上記防止装置35の弾性体38と重り39とは、ロータ6
の軸方向に沿って後述のように積層されて設けられてい
る。
弾性体38は、回転方向にアンバランスを生じない形状
例えば円板形状をなし、その中心部にロータ軸通孔38a
を有しているとともに、アクリルフォーム等のゴム状物
質により所定の厚みを有して形成されている。この弾性
体38の外径は上記ロータ主部8の外径よりも小さい。そ
して、弾性体35は、その一側面を、いずれか一方の接着
層(例えば接着層36)を介して上記ロータ主部8の端
面、詳しくは、ロータコア11の端面11a(この端面11aは
ロータ軸7の軸方向に直交する方向に沿っている。)に
接着させて、ロータ6と同心的に配置されている。
また、重り39は金属や非金属などにより形成され、こ
の重り39も回転方向にアンバランスを生じない形状例え
ば円板形状をなしているとともに、中心孔39aを有して
所定の厚みを有して形成されている。この重り39の質量
の大きさは、径および厚さを変化させることにより、任
意に得ることができるとともに、この質量の大きさは、
ステッピングモータ1のトルク、およびロータ6の慣性
の大きさに応じて適宜決定されるものである。そして、
重り35は上記弾性体38の他側面に接着層37を介して接着
され、ロータ6と同心的に配置されている。
軸通孔を有した軸受40は、リング状をなしているとと
もに、重り39の中心孔39aに取付けられている。そし
て、軸受40はロータ軸7に嵌合して、ロータ軸7に対す
る重り39の芯出しをしている。
この第2実施例の構成においても、上記第1実施例で
説明したと同様の作用により、ロータ6の回転速度変動
に対する減衰力を得ることができるとともに、重り39の
ロータ軸7に対する偏心を軸受40により防止でき、ま
た、重り39のロータ軸7に対する斜め取付けを防止でき
る。したがって、ステッピングモータ1の振動騒音を少
なくできる。
その上、回転振動防止装置35を取付ける箇所としてロ
ータ主部8を利用しているから、回転振動防止装置35の
部品点数が少なく構成が簡単である。
そして、インナーロータ形のステッピングモータ1の
モータフレーム4とモータ主部8の端面1aとの間のデッ
ドスペースを有効に利用して、ここに上記防止装置35を
設けたから、上記防止装置35をモータフレーム外に突出
されたロータ軸7の端部に取付ける場合に比較して、モ
ータ全体の軸方向寸法を短くできるとともに、上記防止
装置35をモータフレーム4によって覆い隠すことができ
る。
また、本発明は、上記各実施例以外の種々のステッピ
ングモータにも適用できることは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、ロータと重りと
の相互運動に対し弾性体の弾性変形に基づく抵抗を働か
せて、ロータ回転速度変動に対する減衰力を得ることが
でるので、振動および騒音を少なくできる。しかも、こ
の回転振動防止装置のロータ軸に対する重りの偏心を、
重りに中心部に取付けられてロータ軸に嵌合する軸受に
より防止して、重りのロータ軸に対する振れ回りを防止
できるとともに、回転振動防止装置の取付け箇所として
モータが具備する出力歯車またはロータ主部の端面を利
用したから、回転振動防止装置がロータ軸に斜めに取付
くことがなく、それに伴なって回転振動防止装置がロー
タ軸にこれをこじるような力を与えることがない。した
がって、回転振動防止装置を原因としてロータが振動さ
れるようなこともないので、この回転振動防止装置自体
の振動減衰作用と相俟って、モータの騒音および振動を
少なくできる。
そして、弾性体と重りとが、ロータのスラスト方向に
積層されて夫々配設されているので、回転振動防止装置
の最大径が小さくなり、ステッピングモータの実質的な
径方向の大きさを小さくできる。
さらに、回転振動防止装置は、両面接着シートからな
る接着層を両面に設けて予め3層構造をなした弾性体を
備え、この弾性体を介して、モータが備える出力歯車ま
たはロータ主部の端面に接着され、かつ、この弾性体に
重りを接着して組み立てられるから、回転振動防止装置
をロータに簡単な手間で容易に取付けることができると
ともに、ロータに回転振動防止装置を固定するための部
品を省略して構造と組立てを簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は本発明の第1実施例を示し、第1図
はステッピングモータの縦断側面図、第2図は回転振動
防止装置を分解して示す断面図、第3図は回転振動防止
装置の組立て例を示す断面図、第4図はステップ角度と
時間との関係を示す図である。第5図は本発明の第2実
施例に係るステッピングモータの縦断側面図である。第
6図および第7図は従来例を示し、第6図は一部を断面
して示す側面図、第7図は回転振動防止装置の斜視図、
第8図は回転振動防止装置がないステッピングモータの
ステップ角度と時間との関係を示す図である。 6……ロータ、7……ロータ軸、8……ロータ主部、11
a……ロータコアの端面、12……出力歯車、12b……出力
歯車の一端面、25,35……回転振動防止装置、27,38……
弾性体、27a,38a……ロータ軸通孔、28,39……重り、28
a,39a……中心孔、31,32,36,37……接着層,29,40……軸
受。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部に出力歯車が嵌着して取付けられた
    ロータ軸を有するロータに、回転振動防止装置が取付け
    られたステッピングモータにおいて、 前記回転振動防止装置を、 中心部にロータ軸通孔を有した所定厚みのゴム状物質の
    両面に両面接着シート製の接着層を設けて予め3層構造
    をなし、その一側面の前記接着層を前記出力歯車または
    前記ロータが備えるロータ主部の前記ロータ軸の軸方向
    と直交する方向に沿う端面に接着して、前記ロータ軸と
    同心的に配置される弾性体と、 中心部に中心孔を有して、前記弾性体にその他側面の前
    記接着層を介して接着されて前記ロータ軸と同心的に配
    置され、前記ロータに慣性質量を与える重りと、 軸通孔を有して前記重りの前記中心孔に取付けられ前記
    軸通孔を前記ロータ軸に嵌合して設けられるリング状の
    軸受と から形成したことを特徴とする回転振動防止装置付きス
    テッピングモータ。
JP1220680A 1989-08-28 1989-08-28 回転振動防止装置付きステッピングモ―タ Expired - Fee Related JP2533196B2 (ja)

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