JPH08205388A - 直流モータの異常検出装置 - Google Patents

直流モータの異常検出装置

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JPH08205388A
JPH08205388A JP7012067A JP1206795A JPH08205388A JP H08205388 A JPH08205388 A JP H08205388A JP 7012067 A JP7012067 A JP 7012067A JP 1206795 A JP1206795 A JP 1206795A JP H08205388 A JPH08205388 A JP H08205388A
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motor
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signal
steering angle
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JP7012067A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sato
藤 克 彦 佐
Hideaki Adachi
立 英 明 足
Hiroshi Nakajima
島 洋 中
Hideki Kuzutani
谷 秀 樹 葛
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PWM制御によって駆動する直流モータの異
常検出装置において、低コストの直流モータの駆動電流
検出手段を提供することである。 【構成】 PWM制御によって駆動する直流モータM
と、該直流モータMに対しPWM信号を供給すると共
に、該PWM信号のディーティ比に応じて前記直流モー
タMの駆動電流を所定の基準電流を中心とする所定範囲
内の値に制御するPWM制御手段と、該直流モータMに
対し実際に供給されく駆動電流を検出する電流検出手段
と、該基準電流を設定する基準電流設定手段と、前記電
流検出手段によって検出した前記直流モータの駆動電流
が前記基準電流に対して所定値以上の差を生じたときに
異常と判定するモータ異常判定手段を備え、前記電流検
出手段は前記PWM信号を平滑して平滑電流信号を出力
する平滑電流信号出力手段111と、前記平滑電流信号
と前記ディーティ比とから前記駆動電流を算出する駆動
電流演算手段を含んでいることを特徴とする直流モータ
の異常検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流モータの異常を検出
する装置に関し、特に直流モータ及びその駆動回路等に
おける短絡等の異常を検出し得る異常検出装置に係る。
【0002】
【従来の技術】PWM制御によって駆動する直流モータ
の異常検出装置としては、特開平6−284777号に
記載されたものが従来技術として公知である。これには
PWM信号のピーク値を検出し、これを前記直流モータ
の端子電圧、前記直流モータの回転数及びディーティ比
とから求めた基準電流と比較することによって、前記直
流モータの異常を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の装置において、直流モータの駆動電流検出手
段として、PWM信号のピーク値を検出するピークホー
ルド回路は、通常オペレーショナルアンプによって形成
され、コスト高を招いている。
【0004】従って、本発明の課題とするところは、P
WM制御によって駆動する直流モータの異常検出装置に
おいて、低コストの直流モータの駆動電流検出手段を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、PWM制御によって駆動する直流
モータと、該直流モータに対しPWM信号を供給すると
共に、該PWM信号のディーティ比に応じて前記直流モ
ータの駆動電流を所定の基準電流を中心とする所定範囲
内の値に制御するPWM制御手段と、該直流モータに対
し実際に供給される駆動電流を検出する電流検出手段
と、該基準電流を設定する基準電流設定手段と、前記電
流検出手段によって検出した前記直流モータの駆動電流
が前記基準電流に対して所定値以上の差を生じたときに
異常と判定するモータ異常判定手段を備え、前記電流検
出手段は前記PWM信号を平滑して平滑電流信号を検出
する平滑電流信号出力手段と、前記平滑電流信号と前記
ディーティ比とから前記駆動電流を算出する駆動電流演
算手段を含んでいることを特徴とする直流モータの異常
検出装置とした。
【0006】
【作用】上記手段による直流モータの異常検出装置によ
れば、平滑電流信号出力手段によってPWM信号が平滑
されて平滑電流信号として駆動電流演算手段に対して出
力され、前記駆動電流演算手段において前記平滑電流信
号をディーティ比によって除することから駆動電流が算
出される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の直流モータの異常検出装置を
車両の後輪操舵装置に適用した実施例について図面を参
照しながら説明する。
【0008】本発明は、図21に構成の概要を示すよう
に、PWM制御によって駆動する直流モータMと、この
直流モータMに対しPWM信号を供給すると共に、PW
M信号のディーティ比に応じて直流モータMの駆動電流
を所定の基準電流を中心とする所定範囲の値に制御する
PWM制御手段S1と、電源電圧及び前記ディーティ比
に基づき直流モータMに印加する端子電圧を演算する端
子電圧検出手段S2と、直流モータMの回転数を検出す
る回転数検出手段S3と、直流モータMに対し実際に供
給される駆動電流を検出する電流検出手段S4と、少な
くとも前記端子電圧及び前記回転数に基づき前記基準電
流を設定する基準電流設定手段S5と、電流検出手段S
4によって検出した直流モータMの駆動電流が前記基準
電流に対して所定値以上の差が生じたか否か判定し、所
定値以上の差が生じたときには異常と判定するモータ異
常判定手段S6とを備えている。
【0009】図1は後輪操舵装置を搭載した車両の構成
を示すもので、前輪13,14は前輪操舵機構10によ
りステアリングホイール19の回動操作に応じて操舵さ
れる。前輪操舵機構10には、そのラックの移動量を検
出する第1前輪舵角センサ17が設けられると共に、ス
テアリングホイール19が取り付けられた操舵軸に、第
2前輪舵角センサ20が設けられており、これらのセン
サにより前輪の操舵量が検出される。第1前輪舵角セン
サ17としては、例えばポテンショメータ等のリニアセ
ンサが用いられ、第2前輪舵角センサ20としては、回
転時にパルスを発するロータリエンコーダ等のステアリ
ングセンサが用いられている。
【0010】後輪15,16には後輪操舵機構11が接
続されており、モータ12の回転に応じて操舵される。
モータ12の端部には、モータ12の回転角度を検出す
る磁極センサ18が設けられている。また、後輪操舵軸
たるラック軸25に後輪舵角センサ21が設けられてお
り、これにより後輪15,16の実際の舵角が検出され
る。この後輪舵角センサ21は後輪操舵機構11に内蔵
することとしてもよい。更に、車両の速度を検出する2
系統の第1車速センサ22,第1車速センサ23、及び
車両のヨーレートを測定するヨーレートセンサ24が設
けられている。
【0011】上記モータ12は電子制御装置9からの信
号によって制御されるように構成されている。即ち、電
子制御装置9には、第1前輪舵角センサ17、第2前輪
舵角センサ20、磁極センサ18、後輪舵角センサ2
1、第1車速センサ22、第2車速センサ23、ヨーレ
ートセンサ24の各センサ出力が供給され、これらの出
力に応じてモータ12の回転量が設定され、モータ12
に制御記号が供給される。
【0012】本実施例の後輪舵角センサ21は図2に示
すように後輪操舵機構11内に内蔵されている。後輪操
舵機構11のハウジング38にはカバー36が固定され
ており、このカバー36上に、磁極センサ18、モータ
12のモータハウジング40及び後輪舵角センサ21が
一体に設けられている。図2の後輪操舵機構11の背面
からみた部分断面図である図3に明らかなように、ラッ
ク軸25が車両の進行方向に対して直角に設けられてお
り、ラック軸25の両端部はボールジョイント53を介
して降臨のナックルアームに接続されている。ラック軸
25の両端部はブーツ28によって保護されている。ハ
ウジング38の図示右端にはチューブ39が嵌着されて
いる。異なる長さのラック軸25を設ける場合には、チ
ューブ39を交換することにより、ハウジング38を変
更することなく対応することができる。ラック軸25に
はラック26が形成されており、このラック26は、車
両の前後方向に延びるピニオン27と噛合する。そし
て、ラックガイド31がラック26方向に付勢された状
態で、ラックガイドカバー32がハウジング38に固定
され、これによりラック26がピニオン27側に押圧さ
れている。尚、ピニオン27は図4に示すようにギヤ2
9に焼きばめ(圧入)により固定され、ピン37により
相対回転が阻止される。
【0013】図4に示すように、後輪舵角センサ21は
ポテンショメータを内蔵し、ギヤ29の面と平行に設け
られている。軸54には、レバー33を介してピン34
が設けられ、このピン34は、ギヤ29に形成された孔
35に嵌合されている。これにより、ギヤ29が回転す
ると軸54も回転し、この軸54の回転角度が後輪舵角
センサ21によって検出される。一方、軸54の回転角
度即ちギヤ29の回転量はラック軸25の横移動量に比
例する。而して、後輪舵角センサ21により後輪の舵角
量が検出されることとなる。
【0014】図3に示すように、モータ12のモータ軸
41の先端にピニオン30が設けられており、このピニ
オン30にギヤ29が噛合し、ハイポイドギヤが構成し
ている。このハイポイドギヤは、モータ12のモータ軸
41の回転をギヤ29の回転として伝えるが、ラック軸
25(図4)側からギヤ29に回転力が加えられたとき
には、モータ12のモータ軸41が回転しないように逆
効率零になるように設定されている。また、ピニオン3
0とギヤ29は、減速比を大きくとるようにHRH(ハ
イレシオハイボイド)ギヤを構成している。ギヤ比は、
モータ12の極数や、操舵角の分解能等により定められ
るため車両によって異なるが、本実施例では67対1に
設定されている。
【0015】図5に示すように、モータ12のモータ軸
41はモータハウジング40内に回動可能に支持されて
いる。モータ軸41の回りには4極の磁石42が固定さ
れている。また、モータハウジング40には、磁石42
に対向してコア43が固定されており、コア43にはモ
ータ巻線44が巻回されている。図5のA−A断面を示
す図6に明らかなように、コア43には中心方向に延出
する12本の突起43aが形成されており、モータ巻線
44はこの突起43aに巻回される。モータ巻線44の
結線は、磁極センサ18線からモータ巻線44を見た図
7に示すように、巻線44aと44d,44bと44
e,44cと44fの一端はそれぞれ端子U,V,Wに
接続されている。巻線44a,44b,44c,巻線4
4d,44e,44fの他端は電気的に接続されてい
る。モータ巻線44はそれぞれの系統ごとにターミナル
45を介してワイヤーハーネス46に接続されている。
【0016】モータハウジング40の一端は開口端とな
っており、ここに磁極センサ18が取付けられる。磁極
センサ18の基板49は、ホルダ47(図9に示す)に
よって、モータハウジング40の開口端に固定され、こ
の開口端にカバー58が設けられる。一方、モータ12
のモータ軸41の端部にはロータ52が固定されてお
り、このロータ52には磁石51が設けられている。磁
石51は、図8に示すように、4極の円板状に形成され
ている。基板49には、図9に示すように、3個のホー
ルIC50が、それぞれ60度ずつずれて配置されてい
る。これら3個のホールIC50の出力は、後述の電子
制御装置9において、磁極センサ信号HA,HB,HC
として使用される。
【0017】即ち、モータ軸41が回転すると、図10
に「磁石51回転状態」として示すように、ホールIC
(図示HA,HB,HC)に対して相対的に磁石51が
回転し、磁極センサ18の三つの出力である磁極センサ
信号HA,HB,HCが図示のようにハイレベル(H)
とローレベル(L)間で変化する。図10はモータ12
が時計回り(CW)に回転している状態を示す。モータ
12が反時計回り(CCW)に回転するときには図示右
から左へ向かう方向に磁極センサ18の磁極センサ信号
HA,HB,HCが切り換わる。而して、この磁極セン
サ信号HA,HB,HCの切り換わりに同期してモータ
巻線44の巻線電流を切換えればモータ12が回転す
る。尚、図10に示したモータ12の回転時の巻線電流
の方向については後述する。
【0018】図11は電子制御装置9の構成を示すもの
で、電子制御装置9には車載のバッテリ59が接続され
ている。即ち、バッテリ59が、ヒューズ及び電源端子
PIGAを介してモータドライバ5に接続されると共
に、ヒューズ、イグニッションスイッチIGSW及び電
源端子IGAを介してモータドライバ5及び定電圧レギ
ュレータ55に接続されている。この定電圧レギュレー
タ55から定電圧Vcc1が出力される。
【0019】電子制御装置9は、制御手段であるマイク
ロプロセッサ1を有し、このマイクロプロセッサ1は定
電圧Vcc1により作動する。前述の第1前輪舵角セン
サ17、第2前輪舵角センサ20、第1車速センサ2
2、第2車速センサ23、ヨーレートセンサ24、磁極
センサ18及び五輪舵角センサ21の出力が、インター
フェース57を介してマイクロプロセッサ1に入力され
る。ここでは、第1前輪舵角センサ17の出力をθf
1、第2前輪舵角センサ20の出力をθf2、第一車速
センサ22の出力をV1、第2車速センサ23の出力を
V2、ヨーレートセンサ24の出力を 、磁極センサ1
8の三つの出力信号をHA,HB,HC、そして後輪舵
角センサ21の出力をθrとしている。尚、電子制御装
置9に接続されるモータは、前述の機構では12で表し
たが、図11以後の回路図においてはモータをMで表わ
す。モータMの各相の端子U,V,Wは電子制御装置9
のモータドライバ5に接続されている。モータドライバ
5に対しては電源端子PIGA及びIGAから電力が供
給される。そして、モータドライバ5には、マイクロプ
ロセッサ1から出力された信号である相切換信号群L1
(L1は相切換信号LA11,LB11,LC11,L
A21,LB21,LC21からなる信号群)及びパル
ス幅変調(Pulse Width Modulation) 信号PWM1が入
力される。
【0020】モータドライバ5は図12に示すように構
成されており、上述の相切換信号群L1及びパルス幅変
調信号PWM1により制御される。ハイサイド側を制御
するための相切換信号LA11,LB11,LC11は
異常電流制限回路88を介してゲート駆動回路G11に
入力される。通常は、これらの入力信号が異常電流制限
回路88を介してそのまま出力側から出力される。ゲー
ト駆動回路G11はパワーMOSFETのドランジスタ
TA11,TB11,TC11をオン−オフ駆動する回
路である。また、ゲート駆動回路G11は昇圧も行な
い、トランジスタTA11,TB11,TC11のゲー
トに昇圧した電圧を与えると共に、昇圧電圧を昇圧電圧
値RV1として出力する。トランジスタTA11,TB
11,TC11は、電源端子PIGAからパターンヒュ
ーズPH、チョークコイルTC及び抵抗Rsを介して得
られる高電圧が、それぞれモータMの三相の各端子U,
V,Wに供給されるように接続されている。尚、トラン
ジスタTA11,TB11,TC11,TA21,TB
21,TC21のゲートとソース間には、ツェナーダイ
オードが挿入されており、パワーMOSFETの保護に
供されている。即ち、電源電圧が何らかの原因で20V
を越えると、パワーMOSFETのゲート−ソース間電
圧が20Vを越え、パワーMOSFETが破壊されるの
で、これを防ぐためにツェナーダイオードが配設されて
いる。
【0021】一方、ローサイド側を制御するための相切
換信号LA21,LB21,LC21は、パルス幅変調
信号合成回路89及び異常電流制限回路88を介してゲ
ート駆動回路G21に接続されている。パルス幅変調信
号合成回路89は相切換信号LA21,LB21,LC
21をそれぞれパルス幅変調信号PWM1と合成する回
路である。ゲート駆動回路G21はMOSFETのドラ
ンジスタTA21,TB21,TC21をオン−オフ駆
動する回路であり、これらのドランジスタTA21,T
B21,TC21は、モータMの三相の各端子U,V,
Wとバッテリ59のグランド間が接続されるように配置
されている。トランジスタTA11,TB11,TC1
1,TA21,TB21,TC21の各々には保護用の
ダイオードD3乃至D8が接続されている。トランジス
タTA11,TB11,TC11に供給される電圧は、
同時に電圧PIGM1として出力される。
【0022】この電圧PIGM1と、ゲート駆動回路G
11の昇圧電圧値RV1との差が2V程度に下がると、
MOSFETのトランジスタTA11,TB11,TC
11,TA21,TB21,TC21のオン抵抗が増
え、異常発熱をおこす場合がある。従って、電圧PIG
M1と昇圧電圧値RV1との差が所定値以下となった場
合には全トランジスタTA11,TB11,TC11,
TA21,TB21,TC21をオフさせるようにする
とよい。尚、トランジスタTA21,TB21,TC2
1のソースには大電流が流れるので、マイクロプロセッ
サ等の弱電回路部のグランドは、これらのグランドとは
別系統の配線とすることが望ましい。
【0023】抵抗Rsの両端には電流検出回路86が接
続されており、抵抗Rsに流れる電流値が検出される。
電流検出回路86は、抵抗Rsに流れる電流値が18A
異常のとき過電流と判定し、出力信号MOC1として過
電流信号を出力すると共に、パルス幅変調信号合成回路
89に過電流信号を与え、ローサイド側で制限をかけ
る。また、電流検出回路86は抵抗Rsに流れる電流値
が25A以上のとき異常電流と判定し、出力信号MS1
として異常電流信号を出力する。異常電流が発生した場
合には、異常電流制限回路88に異常電流信号を与え、
ハイサイド及びローサイド側で制限をかける。この場
合、全てのトランジスタTA11,TB11,TC1
1,TA21,TB21,TC21を異常電流検出時か
ら一定時間オフさせてやればよい。この一定時間は、予
想される最大電流に対してFETの安全動作領域内とな
るように設定するとよい。電流検出回路86にて検出さ
れた電流平滑回路として機能するフィルタ111に入力
され、平滑電流信号MDIとして出力される。
【0024】次に、図10を参照してモータMの回転動
作について説明する。磁極センサ信号HA,HB,HC
の状態に応じて、相切換信号のパターンを表1のように
設定することによりモータMが回転する。時計方向の回
転(CW)は右切り、反時計方向の回転(CCW)は左
切りに設定してある。先ず、表1における右回転の順1
のように、磁極センサ信号が(HA,HB,HC)=
(H,L,H)の場合には、相切換信号は(LA11,
LB11,LC11,LA21,LB21,LC21)
=(H,L,L,L,H,L)として出力される。この
状態は図10の図示Aの範囲の状態に対応し、三つのホ
ールICに対する磁石51の相対時回転位置関係から明
らかなように、磁極センサ信号HA及びHCがハイレベ
ル(H)となっている。巻線電流の方向はU相からV相
となり、モータMの回転に伴い磁石51は図示時計方向
に回転する。磁石51が30度程回転すると、磁極セン
サ信号HAがハイレベルからローレベルに切り換わる。
これに応じ、相切換信号が(LA11,LB11,LC
11,LA21,LB21,LC21)=(L,L,
H,L,H,L)に切換えられ、モータMは更に30度
回転し、磁極センサ信号HBがハイレベルとなる。この
ようにして、図10の左方の状態から右方の状態に進
み、モータMが連続して回転することとなる。而して、
モータMに対し時計方向の回転(CW)又は反時計方向
の回転(CCW)を与えるには、表1の上段又は下段の
順に従って相切換信号のパターンを切換ればよい。
【0025】
【表1】
【0026】マイクロプロセッサ1は、図13に示すよ
うに、目標舵角演算部60、モータサーボ制御・モータ
異常判定部61、相切換制御部62、磁極センサ異常判
定部63、オープン制御部64及びスイッチSW1を有
する。目標舵角演算部60はヨーレート値γ、車速V及
びステアリング角θsから目標舵角値AGLAを求め
る。図13には示していないが、車速Vは第1及び第2
車速センサ22,23の出力値V1,V2に基づいて演
算される。このとき、二つの車速値の平均を車速Vとし
てもよいし、二つの車速値の内最大値を車速Vとしても
よい。このように車速を2系統で検出することにより、
車速センサの異常を検出することができる。また、図1
3には示していないが、前輪舵角θsは第1及び第2前
輪舵角センサ17,20の出力値θf1,θf2に基づ
いて演算される。この場合において、通常は第1前輪舵
角センサ17としてポテンショメータが用いられるが、
ポテンショメータは精度が荒い。一方、第2前輪舵角セ
ンサ20としてロータリエンコーダを用いると、舵角量
を精度よく検出できるものの、初期舵角量を検出するこ
とができない。そこで、第1前輪舵角センサ17で第2
前輪舵角センサ20の出力の絶対値を求めることとし、
絶対値を求めた後は第2前輪舵角センサ20の出力をス
テアリング角θsとしている。
【0027】図14はモータサーボ制御・モータ異常判
定部61におけるモータサーボ制御機能のブロック図を
示すもので、微分部90において目標舵角値AGLAが
微分されて微分値SAGLAが求められ、微分ゲイン設
定部91にて目標舵角値の微分値SAGLAの絶対値に
基づき微分ゲインYTDIFGAINが求められる。
【0028】微分値SAGLAの絶対値が4(deg/
sec)以下の場合には微分ゲインは0に、微分値SA
GLAの絶対値が12(deg/sec)以上の場合に
は微分ゲインは4に設定され、微分値SAGLAの絶対
値が4乃至12(deg/sec)の場合には微分ゲイ
ンは0乃至4の値になる。
【0029】一方、モータMの回転角度θmが磁極セン
サ18の出力に基づいて演算される。図14には示して
いないが、モータMの回転角度θmは磁極センサ18の
出力値HA,HB,HC及び後輪舵角センサ21の出力
値θrに基づいて求められる。通常は、後輪舵角センサ
21としてポテンショメータが用いられるが、ポテンシ
ョメータは精度が荒く、磁極センサ18は舵角量を精度
よく検出できるが、初期舵角量を検出することができな
い。そこで、後輪舵角センサ21で磁極センサ18の絶
対値を求め、絶対値を求めた後は磁極センサ18の出力
変化からモータMの回転角度θmを求めることとしてい
る。回転角度θmはバッファ100を介して実舵角値R
AGLとして減算部92に供給される。尚、本実施例に
おいては、直流モータの回転センサとして、磁極センサ
18を使用しているが、発光ダイオードを利用した光パ
ルス式のセンサ等のエンコーダを用いることとしてもよ
い。
【0030】減算部92においては目標舵角値AGLA
から実舵角値RAGLが減算され、舵角偏差ΔAGLが
求められる。この舵角偏差ΔAGLは偏差舵角不感帯付
与部93を介して処理される。偏差舵角部感帯付与部9
3は、舵角偏差ΔAGLの絶対値が所定値E2PMAX
以下の場合に舵角偏差値ETH2を0として処理するも
のであり、舵角偏差ΔAGLの値が小さいときには制御
を提示させるものである。得られた舵角偏差値ETH2
は比例部96及び微分部94に送られる。比例部96で
は舵角偏差値ETH2を所定の比例ゲインだけ積算し、
比例項PAGLAを得る。また、微分部94では舵角偏
差値ETH2を微分し、舵角偏差微分値SETH2を得
る。この舵角偏差微分値SETH2と前述の微分ゲイン
YTDIFGAINとが積算部95にて積算され、微分
項DAGLAが得られる。そして、比例項PAGLAと
微分項DAGLAが加算部97にて加算され、舵角値H
PIDが得られる。
【0031】舵角値HPIDは偏差舵角リミッタ98に
より舵角制限がかけられる。偏差舵角リミッタ98は、
舵角値HPIDに比例して制御量ANGを設定すると共
に、制御量ANGが1.5deg以上または−1.5d
eg以下にならないように設定するものである。制御量
ANGはパルス幅変調変換部99にてパルス幅変調信号
に変換され、モータドライバ5に供給される。モータド
ライバ5はパルス幅変調信号に応じてモータMを回転さ
せるもので、これによりモータMがサーボ制御される。
また、舵角偏差はPD制御される。この内、微分項の微
分ゲインは目標舵角値の微分値に応じて変更される。微
分ゲインは目標舵角値の微分値が小さいときには0とな
り、この場合の制御は比例項のみによって行なわれる。
尚、上記PD制御に積分項を追加することとしてもよ
い。また、モータMの回転角度θmは電源電圧の変動に
よっても変化するので、バッテリ電圧を測定し、バッテ
リ電圧に応じて制御量ANGを補正するようにしてもよ
い。
【0032】図15に示すように、マイクロプロセッサ
1の割込み端子と通常入力端子が磁極センサ信号HA,
HB,HCの入力用に供されている。磁極センサ信号H
A,HBはイクスクルーシブOR回路EXOR1に入力
し、磁極センサ信号HCとイクスクルーシブOR回路E
XOR1の出力信号はイクスクルーシブOR回路EXO
R2に入力するように接続されている。而して、磁極セ
ンサ信号HA,HB,HCの内の何れか一つに変化があ
ると、イクスクルーシブOR回路EXOR2の出力が変
化する。
【0033】上述のように磁極センサ信号HA,HB,
HCの内の何れか一つに変化があると、図13の磁極セ
ンサ異常判定部63において、図16に示す磁極センサ
信号エッジ割り込みルーチンが実行される。ここでは、
割り込みがある度に、モータMの回転数が演算された
後、磁極センサ信号の状態が判別され、今回値として記
憶されると共に、これまで記憶されていた今回値が前回
値として更新される。即ち、先ずステップ200におい
て、磁極センサ信号HA,HB,HCの何れかの信号の
エッジからエッジまでの時間差に基づいて、モータMの
回転数が演算される。そして、ステップ201にて、こ
れまで記憶されていた磁極センサ信号が前回値として更
新される。次に、ステップ202にて、磁極センサ信号
HA,HB,HCの入力端子の状態が読み込まれ、今回
値として記憶される。次に、ステップ203にて、表2
に示すマップから前回予測値が読みだされる。後述する
ように、磁極センサ18は磁極センサ信号HA,HB,
HCのうち何れか一つが順に変化するよう構成されてい
る。従って、前回値と今回値に対して、磁極センサ信号
HA,HB,HCのうちの何れか一つの極性が変化した
ものになるはずである。
【0034】
【表2】
【0035】表2のマップの前回予測値には今回値に対
してありうる状態の全てが記憶されている。具体的に
は、今回値が(HA,HB,HC)=(L,L,H)で
あったとき、前回予測値は(H,L,H)または(L,
H,H)となる。図16のステップ204ではこの前回
予測値と実際の前回値とが比較される。磁極センサ18
が正常に機能しておれば、前回予測値と前回値は一致す
るはずである。従って、前回予測値と前回値が一致して
おれば、ステップ205で磁極センサ異常フラグFab
nがクリア(0)される。前回予測値と前回値が一致し
ていなければ、ステップ206にて磁極センサ異常フラ
グFabnがセット(1)され、この磁極センサ信号エ
ッジ割り込みルーチンが終了する。而して、以後の処理
においては、磁極センサ異常フラグFabnが1となっ
ていれば、磁極センサ18に異常有と判定され、磁極セ
ンサ異常フラグFabnがクリアされておれば、以下に
説明する図17のルーチンに従って相切換信号パターン
が設定される。
【0036】モータサーボ制御・モータ異常判定部61
におけるモータ異常判定は図17に示すように処理され
る。先ず、ステップ301Aにて平滑電流信号MDIが
読み込まれ、次にステップ301Bにおいてモータ電流
ImがIm=MDI/Drとして演算される。ここでD
rはPWM信号のディーティ比であり、マイクロプロセ
ッサ1で判明している。次にステップ302では電源電
圧Vpsが読み込まれる。又、MDIをマイクロプロセ
ッサに、A/Dコンバータで入力する場合に量子化誤差
及びノイズによる誤差等が生じる。このとき、ディーテ
ィ比が、小さいときは、同じMDIの誤差量でも、Im
の演算後の誤差量が大きくなる。よって、ディーティ比
(Dr)が、所定値(β)より小さいときは、Dr←β
という下限のリミッタを設けImを演算することで、誤
差影響を小さくするとよい。更にステップ303に進
み、前述のステップ200にて演算されたモータMの回
転数Nmが読み込まれる。続いてステップ304に進
み、基準電流IsがIs=(Vps・Dr−Km・N
m)/Rに基づいて演算される。また、RはモータMの
巻線抵抗、Kmは定数であり、これらは予め設定され
る。そして、Vps・DrはモータMの端子電圧を表
し、Km・Nmは逆起電力を表している。このように、
電源電圧Vpsと回転数Nmを検出することにより、モ
ータMに供給される電流Imの推定値である基準電流I
sを演算することができる。
【0037】そして、ステップ305において、上記モ
ータ電流Imが基準電流Isから所定値αを感じた値
(Is−α)と比較され、この値以上であればステップ
306にて基準電流Isに所定値αを加えた値(Is+
α)と比較される。而して、モータ電流Imが(Is−
α)以上であって(Is+α)以下であるとき、即ち
(Is−α)と(Is+α)の間の値であるときには正
常と判定され、ステップ301に戻る。これに対し、モ
ータ電流Imが(Is−α)の値を下回るか、あるいは
(Is+α)の値を上回れば、基準電流Isに対し所定
値α以上の差が生じていることになり、モータMが異常
であると判定され、モータ異常フラグFmabがセット
(1)される。尚、所定値αはモータ電流Imのバラツ
キ、温度変化等による影響を考慮して設定され、モータ
電流Imに対する許容変動幅ということができる。
【0038】図13の相切換制御部62においては、図
18に示すように処理される。先ず、ステップ210に
おいて上記モータ異常フラグFmabが0か否かが判定
され、これがセットされておれば(1であれば)以下の
処理は行なわれない。即ち、モータMに異常が検出され
たときには、ステップ216に進み相切換信号LA11
乃至LC21の全てがローレベル(L)とされ、相切換
制御ルーチンは実行されない。モータ異常フラグFma
bがセットされていない場合には、ステップ211に進
み前述の磁極センサ信号のエッジ割り込みがあったか否
かが判定される。割り込みがあった場合には、ステップ
212乃至214にて、時計方向の回転をすべきであれ
ば方向フラグDIに値CWがセットされ、反時計方向の
回転をすべきであれば方向フラグDIに値CCWがセッ
トされる。回転方向は前述の舵角値HPIDが正か負か
で判断可能であり、HPID>0であれば方向フラグD
I=CCWとされ、HPID<0であれば方向フラグD
I=CWとされる。
【0039】次に、ステップ215にて、下記の表3の
マップに基づき相切換信号パターンがセットされる。相
切換信号は6ビット信号であり、各ビットはハイレベル
「H」又はローレベル「L」を取り、下記の表4のよう
に定められている。ステップ215では、今まで出力し
ていた相切換信号パターンと方向フラグDIの状態に基
づき次回の相切換信号パターンが設定される。例えば、
現状値が(LA11,LB11,LC11,LA21,
LB21,LC21)=(H,L,L,L,H,L)で
あって、DI=CW(時計方向の回転)であれば、次回
値として(H,L,L,L,L,H)が設定される。設
定された相切換信号パターンはマイクロプロセッサ1に
おいては相切換信号群L1として演算される。制御サイ
クルが早い場合には、この相切換制御のルーチンを前述
の磁極センサ信号エッジ割り込みルーチン内で行なうと
よい。尚、方向フラグ設定時に舵角値HPIDがゼロと
なった場合には、相切換はストップモードとされ、(L
A11,LB11,LC11,LA21,LB21,L
C21)=(L,L,L,L,L,L)とされる。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】図13のオープン制御部64においては、
図19に示すように処理される。先ず、ステップ220
において、前述の磁極センサ異常フラグFabnが1か
否かが判定され、0となっていれば以下の処理は行なわ
れない。即ち、磁極センサ18が正常であるときにはオ
ープン制御ルーチンは実行されない。従って、図13の
磁極センサ異常判定部63の判定結果に応じスイッチS
W1が切換えられ、正常時には相切換制御部62が機能
し上述の相切換制御ルーチンが実行され、異常時にはオ
ープン制御部64側に切換られオープン制御ルーチンが
実行される。このオープン制御ルーチンにおいては、オ
ープン制御実行中フラグFop及びタイマTが使用され
る。タイマTに所定時間がセットされると、その後タイ
マTは次第にデクリメントされ、所定時間後に0とな
る。オープン制御実行中フラグFopは初期状態で0と
されている。
【0043】ステップ221では、オープン制御実行中
フラグFopの状態が判定され、オープン制御実行中フ
ラグFopが0であると、次にステップ222にて、タ
イマTが所定時間(例えば1秒)にセットされる。そし
て、タイマTが0以下になるまでの間、ステップ224
にて、相切換信号パターンにモータブレーキパターンが
セットされる。モータブレーキパターンは、(LA1
1,LB11,LC11,LA21,LB21,LC2
1)=(L,L,L,H,H,H)、(LA12,LB
12,LC12,LA22,LB22,LC22)=
(L,L,L,H,H,H)に設定される。所定時間を
経過すると、ステップ225にて、オープン制御実行中
フラグFopがセット(1)される。この状態でタイマ
Tは0以下であるので、ステップ227にて表5に示す
マップから次回の相切換信号パターンがセットされる。
次に、ステップ228にてタイマTが再びセットされ
る。ステップ226ではタイマTが0以下のときのみス
テップ227を実行させるので、ステップ227はタイ
マTに設定された所定時間毎に実行される。
【0044】ステップ227において、次回値は現状の
相切換信号パターン及び後輪舵角センサ21の出力する
後輪舵角値θrと所定値A1との比較結果に応じて設定
される。A1は零に近い値(例えば0.5度)に設定し
てある。例えば、現状の相切換信号パターンが(LA1
1,LB11,LC11,LA21,LB21,LC2
1)=(H,L,L,L,H,L)であり、後輪舵角値
θrが−1度であった場合には、次回の相切換信号パタ
ーンは(H,L,L,L,L,H)となる。表5のマッ
プは、後輪舵角値が負の場合は右回転するように、後輪
舵角値が正の場合は左回転するように、設定されてい
る。いずれの場合にも後輪舵角の絶対値が零に近づくよ
うに作用する。後輪舵角の絶対値が所定値A1以下とな
ると、相切換信号パターンは(L,L,L,L,L,
L)となり、モータ12は停止する。
【0045】よって、オープン制御ルーチンでは、後輪
舵角が零になり中立復帰するように相切換信号パターン
が制御される。
【0046】
【表5】
【0047】以上説明したように、本実施例において
は、モータMの基準電流Isが(Vps・Dr−Km・
Nm)/Rに基づいて演算され、Vps・Drで求めら
れるモータMの端子電圧とモータMの回転数Nmの値に
応じて設定される。図20はモータMに供給されるPW
M信号のディーティ比Drとモータ電流Imとの関係を
示すもので、モータMが停止しているときの基準電流I
s1とモータMが所定の回転数で回転しているときの基
準電流Is2とが相互に異なる値に設定されている。そ
して、各々の基準電流Is1,Is2に関し所定の許容
変動幅(α)が設けられており、何れの場合もモータ電
流Imが基準値(Is+α)と(Is−α)の範囲内に
あれば正常と判定され、これらの範囲外にあるときに異
常と判定される。而して、モータMが回転中であって
も、例えばモータMの巻線の短絡や断線のみならず、モ
ータMを駆動する回路中に短絡あるいは断面が生じた場
合には、確実にこれらの異常を検出することができる。
更には、モータ電流Imの検出系の異常も検出すること
ができる。
【0048】本発明の直流モータの駆動電流を検出する
電流検出手段を形成している平滑回路は、通常コンデン
サと抵抗器によって構成されているため安価であり、そ
の構成も簡素である。
【0049】
【発明の効果】上記したように、本発明による直流モー
タの異常検出装置は、低コストであり、且つ構成も簡素
にできるため、装置の信頼性を増大させることができる
とともに、メンテナンス性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成図である。
【図2】本発明の一実施例に使用する後輪操舵機構の正
面図である。
【図3】図2の後輪操舵機構の部分断面図である。
【図4】図2の後輪操舵機構の断面図である。
【図5】本発明の一実施例に使用するモータの断面図で
ある。
【図6】本発明の一実施例に使用するモータの断面図で
ある。
【図7】図5,6のモータの巻線説明図である。
【図8】本発明の一実施例に使用する磁石の正面図であ
る。
【図9】本発明の一実施例に使用する磁極センサの基板
の正面図である。
【図10】本発明の一実施例に係る直流モータの作動説
明図である。
【図11】本発明の一実施例に使用する電子制御装置の
回路構成図である。
【図12】図11の電子制御装置のドライバの回路構成
図である。
【図13】図11の電子制御装置のマイクロプロセッサ
の機能ブロック図である。
【図14】図13のマイクロプロセッサにおけるモータ
サーボ制御機能のブロック図である。
【図15】図11の電子制御装置の磁極センサ入力回路
の回路構成図である。
【図16】本発明の一実施例における磁極センサ信号エ
ッジ割り込みのフローチャートである。
【図17】本発明の一実施例におけるモータ異常判定の
フローチャートである。
【図18】本発明の一実施例における相切換制御のフロ
ーチャートである。
【図19】本発明の一実施例におけるオープン制御のフ
ローチャートである。
【図20】本発明の一実施例におけるモータの基準電流
を示すグラフである。
【図21】本発明の構成の概要を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ 5 モータ
ドライバ 9 電子制御装置 12 モータ
(直流モータ) 17,20 第1,第2前輪舵角センサ 18 磁極センサ(回転センサ) 21 後輪舵
角センサ 22,23 第1,第2車速センサ 55 定電圧
レギュレータ 57 インターフェース 59 バッテ
リ 60 目標舵角演算部 61 モータサーボ制御・モータ異常判定部 62 相切換制御部 63 磁極セ
ンサ異常判定部 64 オープン制御部 86 電流検
出回路 88 異常電流制限回路 89 パルス
幅変調信号合成回路 90,94 微分部 91 微分ゲ
イン設定部 92 減算部 93 偏差舵
角不感帯付与部 95 積算部 96 比例部 97 加算部 98 偏差舵
角リミッタ 99 パルス幅変調変換部 100 バッ
ファ 111 平滑回路 AGLA 目標舵角値 HA,HB,HC 磁極センサ信号 L1 相切換
信号群 LA11,LB11,LC11,LA21,LB21,
LC21 相切換信号 M モータ(直流モータ) θs ステア
リング角 PWM1 パルス幅変調信号 U,V,W
端子 V 車速 γ ヨーレー
ト値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 6/08 (72)発明者 葛 谷 秀 樹 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM制御によって駆動する直流モータ
    と、該直流モータに対しPWM信号を供給すると共に、
    該PWM信号のディーティ比に応じて前記直流モータの
    駆動電流を所定の基準電流を中心とする所定範囲内の値
    に制御するPWM制御手段と、該直流モータに対し実際
    に供給される駆動電流を検出する電流検出手段と、該基
    準電流を設定する基準電流設定手段と、前記電流検出手
    段によって検出した前記検出モータの駆動電流が前記基
    準電流に対して所定値以上の差を生じたときに異常と判
    定するモータ異常判定手段を備え、前記電流検出手段は
    前記PWM信号を平滑した平滑電流信号を出力する平滑
    電流信号出力手段と、前記平滑電流信号と前記ディーテ
    ィ比とから前記駆動電流を算出する駆動電流演算手段を
    含んでいることを特徴とする直流モータの異常検出装
    置。
JP7012067A 1995-01-27 1995-01-27 直流モータの異常検出装置 Pending JPH08205388A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6448731B1 (en) 1999-02-11 2002-09-10 Trw Inc. Apparatus and method for controlling an electric motor
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