JPH08204130A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH08204130A
JPH08204130A JP932395A JP932395A JPH08204130A JP H08204130 A JPH08204130 A JP H08204130A JP 932395 A JP932395 A JP 932395A JP 932395 A JP932395 A JP 932395A JP H08204130 A JPH08204130 A JP H08204130A
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浩 上杉
Hiroaki Tanaka
裕章 田中
Hitoshi Yamaguchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な構成にて高電圧動作部で発生するノイズ
や熱等に起因する不具合を解消することができる半導体
集積回路を提供する。 【構成】SOI基板における絶縁体上に形成された単結
晶シリコン層には、高電圧動作する機能ブロックが形成
された島状半導体領域Z1a〜Z1dと、低電圧動作す
る機能ブロックが形成された島状半導体領域Z2,Z3
とが形成されている。島状半導体領域Z1a〜Z1dと
島状半導体領域Z2との間に高電圧動作部の接地ライン
L2が配置されている。接地ラインL2の下部にはトレ
ンチ30で囲まれた島状半導体領域Z5が形成され、接
地電位に固定されている。島状半導体領域Z2とZ3と
の間には低電圧動作部の接地ラインL4が配置され、接
地ラインL4の下部にトレンチ32で囲まれ接地電位に
固定した島状半導体領域Z6が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動作電圧の異なる複
数の機能ブロックを有する半導体集積回路装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイ用ドライバIC、自動車用
ICなどでは、高電圧動作するパワーMOSFETと、
それを制御するロジック回路(低電圧動作回路)とが1
チップ上に混在している。このような高電圧動作部と低
電圧動作部とが混在するICでは、高電圧動作部から生
ずるノイズあるいは熱により低電圧動作部が誤動作した
りラッチアップが発生するおそれがある。ノイズの影響
を防止するための技術が特開平4−239154号公報
に開示されている。この技術を図22,23を用いて説
明する。尚、図22は半導体集積回路装置の平面図であ
り、図23は図22のH−H断面図である。
【0003】支持基板(シリコン基板)65の上に絶縁
体(SiO2 )66が配置され、その上にトレンチ67
にて分離された島状半導体領域(シリコン層)68,6
9が配置されている。各領域68,69に高電圧動作回
路および低電圧動作回路が形成され、島ごとに機能ブロ
ック化されている。又、シールド用半導体領域70が所
定の電位(電源電圧あるいは接地電位)に固定されてシ
ールドの役目を果たしている。このように、SOI基板
を用いて複数の機能ブロック(68,69)をそれぞれ
トレンチ67によって囲んで島状半導体領域68,69
を形成し、それぞれの島状半導体領域68,69の間に
所定の電位に固定されたシールド用半導体領域70を設
けて、各機能ブロック間の信号の相互干渉を防止してい
る。尚、トレンチ67内はシリコン酸化膜が充填されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、機能ブロッ
ク間の相互干渉を防止するためのシールド用半導体領域
70を設けているため、ICのチップサイズの増大を招
いている。
【0005】そこで、この発明の目的は、高電圧動作す
る機能ブロックと低電圧動作する機能ブロックとが混在
する半導体集積回路において、新規な構成にて高電圧動
作部で発生するノイズや熱等に起因する不具合を解消す
ることができる半導体集積回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、絶縁体上に形成された半導体層に、高電圧動作する
機能ブロックが形成された島状半導体領域と、低電圧動
作する機能ブロックが形成された島状半導体領域とを有
する半導体集積回路装置であって、前記高電圧動作する
機能ブロックが形成された島状半導体領域と前記低電圧
動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域との
間に高電圧動作部の接地ラインを配置するとともに、こ
の接地ラインの下部にトレンチで囲まれ接地電位に固定
した島状半導体領域を設けた半導体集積回路装置をその
要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体集積回路装置において、前記低電圧動作する機
能ブロックが形成された島状半導体領域は複数よりな
り、当該領域間に低電圧動作部の接地ラインを配置する
とともに、この接地ラインの下部にトレンチで囲まれ接
地電位に固定した島状半導体領域を設けた半導体集積回
路装置をその要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、絶縁体上に形成
された半導体層に、高電圧動作する機能ブロックが形成
された島状半導体領域と、低電圧動作する機能ブロック
が形成された島状半導体領域とを有する半導体集積回路
装置であって、高電圧動作する機能ブロックと低電圧動
作する機能ブロックとを結ぶ制御ラインの下部にトレン
チで囲まれ所定電位に固定した島状半導体領域を設ける
とともに、制御ラインの両側および上部に所定電位に固
定したシールド用金属配線を設けた半導体集積回路装置
をその要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、絶縁体上に形成
された半導体層に、高電圧動作する機能ブロックが形成
された島状半導体領域と、低電圧動作する機能ブロック
が形成された複数の島状半導体領域とを有する半導体集
積回路装置であって、前記低電圧動作する機能ブロック
が形成された島状半導体領域のうち、電位が固定されて
いない島状半導体領域と、高電圧動作する機能ブロック
が形成された島状半導体領域との間に、電位が固定され
た島状半導体領域を配置した半導体集積回路装置をその
要旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、絶縁体上に形成
された半導体層に、高電圧動作する機能ブロックが形成
された島状半導体領域と、低電圧動作する機能ブロック
が形成された複数の島状半導体領域とを有する半導体集
積回路装置であって、前記高電圧動作する機能ブロック
が形成された島状半導体領域に隣接して配置された低電
圧動作する機能ブロックの島状半導体領域と、前記高電
圧動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域に
隣接していない低電圧動作する機能ブロックの島状半導
体領域に、個別に、接地パッドおよび電源パッドを設け
た半導体集積回路装置をその要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の半導体集積回路装置において、高電圧動作する機能ブ
ロックの動作時には、前記高電圧動作する機能ブロック
が形成された島状半導体領域に隣接して配置された低電
圧動作する機能ブロックの電源パッドを接地電位とする
ようにした半導体集積回路装置をその要旨とする。
【0012】請求項7に記載の発明は、絶縁体上に形成
された半導体層に、高電圧動作する機能ブロックが形成
された島状半導体領域と、低電圧動作する機能ブロック
が形成された島状半導体領域とを有する半導体集積回路
装置であって、前記高電圧動作する機能ブロックが形成
されている島状半導体領域に温度検出素子を配置すると
ともに、前記温度検出素子により島状半導体領域の温度
が所定の温度以上になると前記高電圧動作する機能ブロ
ックの動作を停止させる動作停止回路を設けた半導体集
積回路装置をその要旨とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、高電圧動作す
る機能ブロックが形成された島状半導体領域と低電圧動
作する機能ブロックが形成された島状半導体領域との間
に高電圧動作部の接地ラインが配置されるとともに、こ
の接地ラインの下部にはトレンチで囲まれた島状半導体
領域が設けられ、接地電位に固定される。よって、この
接地ラインおよびその下部の島状半導体領域により、高
電圧動作部に発生するノイズが低電圧動作部に伝播する
のが防止される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、低電圧動作する機能ブロッ
クを構成する島状半導体領域間に低電圧動作部の接地ラ
インが配置されるとともに、この接地ラインの下部にト
レンチで囲まれた島状半導体領域が設けられ、接地電位
に固定される。よって、この接地ラインおよびその下部
の島状半導体領域にて、より確実に高電圧動作部に発生
するノイズが低電圧動作部に伝播するのが防止される。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、高電圧動
作する機能ブロックと低電圧動作する機能ブロックとを
結ぶ制御ラインの下部にトレンチで囲まれた島状半導体
領域が設けられ、この領域が所定電位に固定され、さら
に、制御ラインの両側および上部に所定電位に固定した
シールド用金属配線が設けられる。よって、制御ライン
の周囲がシールドされ、高電圧動作部に発生するノイズ
が制御ラインに伝播するのが防止され、ノイズによる誤
動作が防止される。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、低電圧動
作する機能ブロックが形成された島状半導体領域のう
ち、電位が固定されていない島状半導体領域と、高電圧
動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域との
間に、電位が固定された島状半導体領域が配置される。
そして、高電圧動作する機能ブロックから生ずるノイズ
は、電位の固定された島状半導体領域によって遮蔽され
る。そのため、電位の固定されていない島状半導体領域
にまで伝播することはない。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、高電圧動
作する機能ブロックが形成された島状半導体領域に隣接
して配置された低電圧動作する機能ブロックの島状半導
体領域と、高電圧動作する機能ブロックが形成された島
状半導体領域に隣接していない低電圧動作する機能ブロ
ックの島状半導体領域に、個別に、接地パッドおよび電
源パッドが設けられる。つまり、高電圧動作部に隣接し
た機能ブロックと隣接していない機能ブロックとで電源
供給のためのラインを共用すると、高電圧動作部からの
ノイズがラインに乗って高電圧動作部に隣接していない
機能ブロックに至り誤動作する可能性がある。これに対
し、本構成では、接地パッドおよび電源パッドを個別に
設け電源供給のためのラインを分けているので、高電圧
動作部と隣接していない機能ブロックへのノイズの影響
が抑制される。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用に加え、高電圧動作する機能ブロッ
クの動作時には、高電圧動作する機能ブロックが形成さ
れた島状半導体領域に隣接して配置された低電圧動作す
る機能ブロックの電源パッドが接地電位にされる。つま
り、高電圧動作する機能ブロックの動作時にノイズが発
生しても、電源パッドが接地電位にされているので、高
電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域
に隣接して配置された低電圧動作する機能ブロックでの
ラッチアップが防止される。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、温度検出
素子にて高電圧動作する機能ブロックが形成されている
島状半導体領域の温度が検知されるとともに、動作停止
回路が温度検出素子による島状半導体領域の温度が所定
の温度以上になると低電圧動作する機能ブロックの動作
を停止させる。その結果、高電圧動作する機能ブロック
の過熱が防止される。
【0020】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
【0021】本実施例では液晶表示装置におけるドライ
バICに具体化している。つまり、多数の画素がマトリ
ックス状に配置された液晶パネルに対し、所定の画素に
電圧を印加することにより各種の表示を行わせるもので
ある。
【0022】図1には、本装置の平面図(レイアウト
図)を示す。図2には図1のA−A断面を、図3には図
1のB−B断面を、図4には図1のC−C断面を示す。
又、図5には回路図を示す。
【0023】まず、本装置の回路構成を図5にて説明す
る。本装置は、駆動回路1と、第1の制御回路2と、第
2の制御回路3とからなる。駆動回路1はパワーMOS
FET4,5,6,7を備えており、高圧電源(例えば
100ボルト)8と接地端子9との間に電源ラインL1
と接地ラインL2を介してパワーMOSFET4と5と
が直列に接続されている。又、パワーMOSFET4の
ドレイン端子とパワーMOSFET5のドレイン端子と
は出力ラインL12を通して外部の画素と接続されてい
る。そして、パワーMOSFET4がオンし、パワーM
OSFET5がオフすると、出力ラインL12を通して
画素に高電圧が印加される。又、パワーMOSFET4
がオフし、パワーMOSFET5がオンすると、出力ラ
インL12を通して画素が接地レベルとなる。
【0024】同様に、高圧電源8と接地端子9との間に
電源ラインL1と接地ラインL2を介してパワーMOS
FET6と7とが直列に接続されている。又、パワーM
OSFET6のドレイン端子とパワーMOSFET7の
ドレイン端子とは出力ラインL13を通して外部の画素
と接続されている。そして、パワーMOSFET6がオ
ンし、パワーMOSFET7がオフすると、出力ライン
L13を通して画素に高電圧が印加される。又、パワー
MOSFET6がオフし、パワーMOSFET7がオン
すると、出力ラインL13を通して画素が接地レベルと
なる。
【0025】尚、本実施例においては説明上、駆動回路
1にはPチャネル型とNチャネル型をなす一対のトラン
ジスタを2組のみ示したが、Pチャネル型とNチャネル
型をなす一対のトランジスタは液晶パネルに配置された
画素数だけ配置されている。以下の説明においても、P
チャネル型とNチャネル型をなす一対のトランジスタは
2組のみ示し、他のトランジスタについての説明は省略
する。
【0026】第1の制御回路2と第2の制御回路3とは
それぞれ電源ラインL3を通して低圧電源(例えば5ボ
ルト)10と接続されるとともに、接地ラインL4を通
して接地端子11と接続されている。
【0027】第2の制御回路3は制御ラインL5にてパ
ワーMOSFET4のゲート端子と接続されるととも
に、制御ラインL6にてパワーMOSFET6のゲート
端子と接続されている。又、第2の制御回路3は制御ラ
インL7,L8,L9により第1の制御回路2と接続さ
れている。そして、第2の制御回路3は外部装置からの
データ信号を入力して所定のタイミングにて制御ライン
L5,L6によりパワーMOSFET4,6をオン・オ
フ制御するとともに、制御ラインL7,L8,L9を通
して第1の制御回路2に制御信号を出力する。
【0028】第1の制御回路2は制御ラインL10にて
パワーMOSFET5のゲート端子と接続されるととも
に、制御ラインL11にてパワーMOSFET7のゲー
ト端子と接続されている。そして、第1の制御回路2
は、第2の制御回路3からの制御信号の入力に基づいて
所定のタイミングにて制御ラインL10,L11により
パワーMOSFET5,7をオン・オフ制御するこのよ
うに、第1の制御回路2と第2の制御回路3により駆動
回路1の各トランジスタ4〜7がオン・オフ制御され、
画素への印加タイミングが制御される。
【0029】尚、制御回路2,3はいずれも5ボルト仕
様の素子(トランジスタ等)にて構成されているが、そ
の説明は省略する。図1において、Z1は、駆動回路1
の形成領域を示し、4つの島状半導体領域Z1a,Z1
b,Z1c,Z1dが配置されている。この島状半導体
領域Z1a,Z1b,Z1c,Z1dには高電圧動作す
る機能ブロックとしてのパワーMOSFET4,5,
6,7が形成されている。又、Z2は、低電圧動作する
機能ブロック(第1の制御回路2)が形成された島状半
導体領域を示し、Z3は、低電圧動作する機能ブロック
(第2の制御回路3)を形成した島状半導体領域を示
す。
【0030】以下に、その具体的構成を説明する。図
2,3,4に示すように、支持基板としてのシリコン基
板12の上に絶縁体としてのシリコン酸化膜13が配置
され、その上に半導体層としての単結晶シリコン層14
が形成され、SOI基板15が構成されている。
【0031】図1の領域Z1におけるSOI基板15の
単結晶シリコン層14には、シリコン酸化膜13に至る
深さのトレンチ16,17,18,19が四角環状に形
成されている。各トレンチ16,17,18,19には
シリコン酸化膜20が充填されている。このトレンチ1
6,17,18,19にて囲まれた単結晶シリコン層1
4にて島状半導体領域Z1a,Z1b,Z1c,Z1d
が構成され、各島状半導体領域Z1a,Z1b,Z1
c,Z1dは略正方形をなしている。各島状半導体領域
Z1a,Z1b,Z1c,Z1d(単結晶シリコン層1
4)にはパワーMOSFET4,5,6,7が形成され
ている。つまり、単結晶シリコン層14にソース領域2
1とドレイン領域22が形成されるとともに、単結晶シ
リコン層14の上にゲート絶縁膜としてのシリコン酸化
膜を介してゲート電極23が配置されている。
【0032】尚、パワーMOSFET4は図1において
左下に、パワーMOSFET5は左上に、パワーMOS
FET6は図1において右下に、パワーMOSFET7
は右上に配置されている。
【0033】図1での領域Z1の下方におけるSOI基
板15の単結晶シリコン層14には、シリコン酸化膜1
3に至る深さのトレンチ24が四角環状に形成されてい
る。このトレンチ24にはシリコン酸化膜25が充填さ
れている。トレンチ24にて囲まれた単結晶シリコン層
14にて島状半導体領域Z2が構成され、島状半導体領
域Z2は長方形をなしている。島状半導体領域Z2(単
結晶シリコン層14)には第1の制御回路2を構成する
素子(図示略)が形成されている。
【0034】図1での島状半導体領域Z2の下方におけ
るSOI基板15の単結晶シリコン層14には、シリコ
ン酸化膜13に至る深さのトレンチ26が四角環状に形
成されている。このトレンチ26にはシリコン酸化膜2
7が充填されている。トレンチ26にて囲まれた単結晶
シリコン層14にて島状半導体領域Z3が構成され、島
状半導体領域Z3は長方形をなしている。島状半導体領
域Z3(単結晶シリコン層14)には第2の制御回路3
を構成する素子(図示略)が形成されている。
【0035】図1において、SOI基板15の単結晶シ
リコン層14においてシリコン酸化膜13に至る深さの
トレンチ28が四角環状に形成されている(図4参
照)。このトレンチ28にて囲まれた単結晶シリコン層
14にて島状半導体領域Z4が構成され、島状半導体領
域Z4は長方形をなし、パワーMOSFET4,5とパ
ワーMOSFET6,7との間を図1中、上下方向に延
設され、島状半導体領域Z2の近接位置まで延びてい
る。トレンチ28は、図4に示すように、シリコン酸化
膜29が充填されている。
【0036】図1での領域Z1と領域Z2との間の領域
におけるSOI基板15の単結晶シリコン層14には、
シリコン酸化膜13に至る深さのトレンチ30が四角環
状に形成されている(図2参照)。このトレンチ30に
て囲まれた単結晶シリコン層14にて島状半導体領域Z
5が構成され、島状半導体領域Z5は帯状をなし、図1
において左右方向に延びている。トレンチ30は、図2
に示すように、シリコン酸化膜31が充填されている。
【0037】図1での領域Z2と領域Z3との間の領域
におけるSOI基板15の単結晶シリコン層14には、
シリコン酸化膜13に至る深さのトレンチ32が四角環
状に形成されている(図3参照)。このトレンチ32に
て囲まれた単結晶シリコン層14にて島状半導体領域Z
6が構成され、島状半導体領域Z6は帯状をなし、図1
において左右方向に延びている。トレンチ32は、図3
に示すように、シリコン酸化膜33が充填されている。
【0038】図2,3,4に示すように、単結晶シリコ
ン層14の上のトランジスタが形成されない領域にはシ
リコン酸化膜34が配置されている。図1に示すよう
に、パワーMOSFET4,6とパワーMOSFET
5,7との間には高電圧動作部の電源ラインL1、即
ち、帯状のアルミ配線が直線的に延設されている(図1
においては左右に延びている)。
【0039】又、島状半導体領域Z5の上には高電圧動
作部の接地ラインL2、即ち、帯状のアルミ配線が直線
的に延設されている(図1においては左右に延びてい
る)。接地ラインL2は図2に示すように単結晶シリコ
ン層14の上に配置された第1層金属配線35と、その
第1層金属配線35の上に配置された第2層金属配線3
6とからなる。このように島状半導体領域Z5は接地ラ
インL2と電気的に接続され、接地電位に固定されてい
る。図1に示すように、接地ラインL2の一端には、四
角形状のパッド37が設けられている。
【0040】このように、島状半導体領域Z1a〜Z1
dと島状半導体領域Z2との間に接地ラインL2が配置
されるとともに、この接地ラインL2の下部に島状半導
体領域Z5が設けられ、接地電位に固定された島状半導
体領域Z5により高電圧動作部(Z1a〜Z1d)と低
電圧動作部(Z2,Z3)とが分割された構造となって
いる。この島状半導体領域Z5がシールド材として機能
する。
【0041】又、島状半導体領域Z6の上には低電圧動
作部の接地ラインL4、即ち、帯状のアルミ配線が直線
的に延設されている(図1においては左右に延びてい
る)。接地ラインL4は図3に示すように単結晶シリコ
ン層14の上に配置された第1層金属配線38と、その
第1層金属配線38の上に配置された第2層金属配線3
9とからなる。このように島状半導体領域Z6は接地ラ
インL4と電気的に接続され、接地電位に固定されてい
る。図1に示すように、接地ラインL4の一端には、四
角形状のパッド40が設けられている。
【0042】このように、島状半導体領域Z2と島状半
導体領域Z3との間に接地ラインL4が配置されるとと
もに、この接地ラインL4の下部に島状半導体領域Z6
が設けられ、接地電位に固定された島状半導体領域Z6
により低電圧動作部(Z2)と低電圧動作部(Z3)と
が分割された構造となっている。この島状半導体領域Z
6がシールド材として機能する。
【0043】図1に示すように、単結晶シリコン層14
上のシリコン酸化膜34の上には高電圧動作部の制御ラ
インL5,L6,L10,L11、即ち、帯状のアルミ
配線が設けられている。この制御ラインL5,L6,L
10,L11は島状半導体領域Z4の上に延設されてい
る。制御ラインL5,L6,L10,L11は、図4に
示すように、単結晶シリコン層14の上に配置された第
1層金属配線41a,41b(帯状のアルミ配線)と、
第1層金属配線41a,41bの上に架設された第2層
金属配線42(帯状のアルミ配線)とにより囲まれてい
る。この第1層金属配線41a,41bと第2層金属配
線42と島状半導体領域Z4(単結晶シリコン層14)
とは接地されている。
【0044】尚、金属配線41a,41b,42と島状
半導体領域Z4とは接地電位以外にも一定電圧に固定さ
れていればよい。そして、第1層金属配線41a,41
bが制御ラインL5,L6,L10,L11の側面をシ
ールドし、第2層金属配線42が制御ラインL5,L
6,L10,L11の上部をシールドし、島状半導体領
域Z4(単結晶シリコン層14)が制御ラインL5,L
6,L10,L11の下部をシールドしている。
【0045】又、図1に示すように、単結晶シリコン層
14上のシリコン酸化膜34の上には低電圧動作部の制
御ラインL7,L8,L9(帯状のアルミ配線)が設け
られている。
【0046】又、領域Z1におけるシリコン酸化膜34
の上には高電圧動作部・出力ラインL12,L13(帯
状のアルミ配線)が設けられている。高電圧動作部・出
力ラインL12にてパワーMOSFET4,5のドレイ
ン領域が電気的に接続されるとともに、高電圧動作部・
出力ラインL12の一端部にはパッド43aが形成され
ている。又、高電圧動作部・出力ラインL13にてパワ
ーMOSFET6,7のドレイン領域が電気的に接続さ
れるとともに、高電圧動作部・出力ラインL13の一端
部にはパッド43aが形成されている。
【0047】このように、本実施例では高電圧動作する
機能ブロックが形成された島状半導体領域Z1a〜Z1
dと低電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
体領域Z2との間に高電圧動作部の接地ラインL2を配
置するとともに、この接地ラインL2の下部にトレンチ
30で囲まれ接地電位に固定した島状半導体領域Z5を
設けた。つまり、高電圧動作する機能ブロックとそれに
隣接した低電圧動作する機能ブロックとの間に高電圧動
作部の接地電位を供給するための接地ラインL2を配置
し、その下部にシールド用島状半導体領域Z5を配置し
た。よって、高電圧動作部に発生するノイズが低電圧動
作部に伝播するのを防止することができる。
【0048】さらに、高電圧動作部の接地ラインL2に
電位を供給するためのパッド37はボンディングを通し
てICチップの外部と接続されている。従って、この接
地ラインL2が放熱の働きもする。つまり、高電圧動作
部での発熱により低電圧動作部での誤動作やラッチアッ
プを防止することができる。
【0049】このように、ICのチップサイズを増大さ
せることなくノイズおよび発熱の低電圧動作部への影響
を防止でき、ICの高集積化、サイズ縮小が可能とな
り、さらに、信頼性が向上する。
【0050】尚、高電圧動作する機能ブロックと低電圧
動作する機能ブロックとの間に配置される高電圧動作部
用の接地ラインL2を、低電圧動作部用の接地ラインL
4に置き換えることはできない。なぜなら、高電圧動作
部で生ずるノイズおよび熱が接地ラインL4を通って低
電圧動作部へ伝わり、誤動作、ラッチアップの原因とな
るからである。
【0051】又、低電圧動作する機能ブロックが形成さ
れた複数の島状半導体領域Z2,Z3の間に低電圧動作
部の接地ラインL4を配置するとともに、この接地ライ
ンL4の下部にトレンチ32で囲まれ接地電位に固定し
た島状半導体領域Z6を配置した。よって、高電圧動作
部で発生するノイズの低電圧動作ブロック(Z3)への
伝播をより確実に防止することができる。
【0052】尚、低電圧動作する機能ブロックの回りを
囲む接地ラインL4を、高電圧動作部の接地ラインL2
に置き換えることはできない。なぜなら、高電圧動作部
の接地ラインL2には、パワーMOSFETのスイッチ
ング動作時に大電流が流れて、配線の抵抗成分により電
位変動が発生してノイズ源となるからである。
【0053】又、制御ラインL5,L6,L10,L1
1の下部にトレンチ28で囲まれ所定電位に固定した島
状半導体領域Z4を設けるとともに、制御ラインL5,
L6,L10,L11の両側および上部に所定電位に固
定したシールド用金属配線41a,41b,42を設け
た。よって、高電圧動作部から発生するノイズが制御ラ
インL5,L6,L10,L11に乗ることがなくノイ
ズによる誤動作を防止することができる。つまり、制御
ラインL5,L6,L10,L11が、島状半導体領域
Z1a,Z1b,Z1c,Z1dの近く、あるいは高電
圧動作する機能ブロックの出力ラインL12,L13の
近くに配置されている場合にも、制御ラインL5,L
6,L10,L11がシールドされているのでノイズの
影響を受けることが回避できる。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0054】図6には、本実施例の半導体集積回路装置
の断面図を示す。又、図7には図6のD−D断面を示
す。SOI基板15にはトレンチ44およびシリコン酸
化膜45により高電圧動作する機能ブロックが形成され
た島状半導体領域Z1と、低電圧動作する機能ブロック
が形成された島状半導体領域Z7が区画されるととも
に、領域Z1と領域Z7との間には低電圧動作する機能
ブロックが形成された島状半導体領域Z8が区画形成さ
れている。この島状半導体領域Z8は一定電位となって
いる。
【0055】そして、高電圧動作する機能ブロック(Z
1)から生ずるノイズは、電位の固定された島状半導体
領域Z8によってシールドされる。そのため、電位の固
定されていない島状半導体領域Z7にまで伝播すること
はない。さらに、新たにシールド用の半導体領域を設け
ることがないため、半導体集積回路装置の高集積化、サ
イズ縮小が可能となる。
【0056】より具体的に説明する。図8には、半導体
集積回路装置の回路図を、図9には半導体集積回路装置
の平面図を示す。又、図10には図9のE−E断面を示
す。図8において、ロジック回路46の出力はレベルシ
フト回路47を通して高電圧動作部48に入力されてい
る。高電圧動作部48の電源電圧は±190ボルトであ
る。高電圧動作部48が形成される島状半導体領域Z1
に隣接する島状半導体領域Z8にはロジック回路(電源
電圧5ボルト)46が形成され、島状半導体領域Z8に
おけるNウェル領域49、Pウェル領域50の電位がそ
れぞれ5ボルト、0ボルトに固定されている。島状半導
体領域Z7にはレベルシフト回路47を構成するコンデ
ンサ51が配置されている。
【0057】ロジック回路46が配置されている島状半
導体領域Z8は電源電圧、接地電位に固定されているた
め高電圧動作部(Z1)から生ずるノイズの影響は少な
い。一方、コンデンサ51を配置した島状半導体領域Z
7の電位は固定されていないためノイズの影響を受けや
すいが、高電圧動作部(Z1)とコンデンサ51との間
にロジック回路46を形成する島状半導体領域Z8が配
置されていることによりコンデンサ51へのノイズの伝
播が防止される。
【0058】このように本実施例では、低電圧動作する
機能ブロックが形成された島状半導体領域のうち、電位
が固定されていない島状半導体領域Z7と、高電圧動作
する機能ブロックが形成された島状半導体領域Z1との
間に、電位が固定された島状半導体領域Z8を配置した
ので、高電圧動作する機能ブロックから生ずるノイズ
は、電位の固定された島状半導体領域Z8によって遮蔽
される。そのため、電位の固定されていない島状半導体
領域Z7にまで伝播することが防止できる。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0059】図11には、本実施例の半導体集積回路装
置の回路図を、図12には半導体集積回路装置の平面図
を示す。又、図13には図12のF−F断面を示す。図
11に示すように、低電圧動作する機能ブロック52,
53と高電圧動作する機能ブロック54とを有する回路
構成となっている。図12に示すように、機能ブロック
53を形成した島状半導体領域Z10には接地パッド5
5および電源パッド56が設けられるとともに、機能ブ
ロック52を形成した島状半導体領域Z9には接地パッ
ド57および電源パッド58が設けられている。各パッ
ド55,56,57,58はボンディングワイヤL1
4,L15,L16,L17にて外部機器と接続されて
いる。このように、高電圧動作する機能ブロック54を
形成する島状半導体領域Z1と隣接する島状半導体領域
Z10と、隣接していない島状半導体領域Z9の電源供
給のためのラインがそれぞれ別々に設けられている。
【0060】よって、島状半導体領域Z1に隣接した島
状半導体領域Z10の電源供給のためのラインと、隣接
していない島状半導体領域Z9の電源供給のためのライ
ンを共用すると、高電圧動作部である島状半導体領域Z
1からのノイズがラインに乗って機能ブロック(Z9)
に至り誤動作する可能性がある。しかし、島状半導体領
域Z10と、島状半導体領域Z9のパッドを別々に設け
ることにより、高電圧動作部と隣接していない機能ブロ
ック(Z9)へのノイズの影響を防止することができ
る。
【0061】又、図14に示すように、高電圧動作部
(54)が動作するとき、即ち、ノイズが発生すると
き、電源パッド56に接地電位を供給することにより、
高電圧部(54)に隣接した機能ブロック53でのラッ
チアップを防止することができる。
【0062】より具体的に説明する。図15には、半導
体集積回路装置の回路図を、図16には半導体集積回路
装置の平面図を示す。又、図17には図16のG−G断
面を示す。
【0063】テスト回路53は製品検査時にのみ動作
し、通常動作(製品検査以外)時には動作しないもので
ある。テスト回路53を他のロジック回路52から分離
し、高電圧動作する機能ブロック54に隣接した島状半
導体領域Z10にテスト回路53が配置されている。
又、その他のロジック回路が島状半導体領域Z9に配置
されている。そして、2つの島状半導体領域Z9,Z1
0にそれぞれパッド55〜58が設けられている。又、
各パッド55〜58にボンディングワイヤL14〜L1
7が接続されている。このように、領域Z9,Z10に
おいて電源供給のためのパッド55〜58を別けて配置
することにより、高電圧動作部のノイズがラインを通し
てロジック回路52に伝播しない。
【0064】さらに、図18に示すように、通常動作時
(即ち、高電圧動作部が動作する時)にはテスト回路5
3の電源パッド56に接地電位を供給する。具体的に
は、図19に示すように、ロジック回路52の一部に電
源切換部61を形成し、機能ブロック54への駆動信号
を電源切換部61に取り込んで電源切換部61にてパッ
ド56の印加電圧を切り換えるようにする。
【0065】このように本実施例では、高電圧動作する
機能ブロックが形成された島状半導体領域Z1に隣接し
て配置された低電圧動作する機能ブロックの島状半導体
領域Z10と、高電圧動作する機能ブロックが形成され
た島状半導体領域Z1に隣接していない低電圧動作する
機能ブロックの島状半導体領域Z9に個別に接地パッド
55,57および電源パッド56,58を設けた。よっ
て、電源供給のためのラインを共用すると高電圧動作部
からのノイズがラインに乗って高電圧動作部に隣接して
いない機能ブロック52に至り誤動作する可能性がある
が、接地パッドおよび電源パッドを個別に設けラインを
分けているので、高電圧動作部と隣接していない機能ブ
ロックへのノイズの影響が抑制できる。
【0066】又、高電圧動作する機能ブロックの動作時
には高電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
体領域Z1に隣接して配置された低電圧動作する機能ブ
ロックの電源パッド56を接地電位とするようにした。
よって、高電圧動作する機能ブロックの動作時にノイズ
が発生しても、電源パッド56が接地電位にされている
ので、高電圧動作する機能ブロックが形成された島状半
導体領域Z1に隣接して配置された低電圧動作する機能
ブロックでのラッチアップを防止することができる。 (第4実施例)次に、第4実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0067】図20には、本実施例の半導体集積回路装
置の平面図を示す。SOI基板15においてトレンチお
よびシリコン酸化膜により高電圧動作部における各素子
(パワーMOSFET)4,5,6,7が分離されてい
る。この各素子(パワーMOSFET)4,5,6,7
の形成領域(各島状半導体領域)Z1a,Z1b,Z1
c,Z1dにはそれぞれ温度検出素子59が形成されて
いる。又、SOI基板15においてトレンチおよびシリ
コン酸化膜により低電圧動作部(Z2)が区画されると
ともに、その一部に動作停止回路60が形成されてい
る。各温度検出素子59と動作停止回路60とは電気的
に接続されている。
【0068】各温度検出素子59にて各領域Z1a〜Z
1dの温度が検出され、その温度が所定温度以上に高く
なると動作停止回路60が作動して各素子(パワーMO
SFET等)4,5,6,7の動作を停止させる。より
詳しくは、4つのパワーMOSFET4,5,6,7の
うちのいずれかの温度が所定値以上になると、図5の駆
動回路1の動作を停止させる。その結果、それ以上のパ
ワーMOSFET4,5,6,7の発熱が防止される。
【0069】ここで、半導体(シリコン)は熱伝導率が
高いのに対し、トレンチ(SiO2)は熱伝導率が低
い。従って、図21に示すように、温度検出素子59を
島状半導体領域Z1bの一箇所だけ設けても隣の島状半
導体領域Z1a,Z1c,Z1dの温度を正確に知るこ
とはできない。しかし、図20に示すように、高電圧動
作する機能ブロックが形成されている各島状半導体領域
Z1a,Z1b,Z1c,Z1dに温度検出素子59を
設けることにより、各領域Z1a,Z1b,Z1c,Z
1dの温度を正確にモニタすることができる。
【0070】このように本実施例では、高電圧動作する
機能ブロックが形成されている島状半導体領域Z1a,
Z1b,Z1c,Z1dに温度検出素子59を配置する
とともに、温度検出素子59により島状半導体領域Z1
a,Z1b,Z1c,Z1dの温度が所定の温度以上に
なると高電圧動作する機能ブロックの動作を停止させる
動作停止回路60を設けた。よって、高電圧動作する機
能ブロックの過熱が防止でき、機能ブロック(パワーM
OSFET4,5,6,7)を保護することができると
ともに、低電圧動作部における熱による不具合を未然に
防止することができる。特に、パワーMOSFETで
は、素子部の温度が異常に上昇すると破壊することがあ
るが、温度をモニタして異常な温度上昇に対してICの
動作を停止することにより温度上昇によるIC破壊(素
子破壊)を回避できる。
【0071】尚、本実施例において、4つのパワーMO
SFET4,5,6,7のうちのいずれかの温度が所定
値以上になると、図5の駆動回路1の動作、即ち、4つ
のパワーMOSFET4,5,6,7の全ての動作を停
止させたが、各島状半導体領域Z1a,Z1b,Z1
c,Z1dの機能ブロックを個別に駆動停止しても装置
全体として不具合が生じない場合には、温度が所定値以
上になった機能ブロックのみの駆動を停止してもよい。
又、上記各実施例においては液晶表示装置におけるドラ
イバICに具体化したが、これに限ることはなく、他に
も自動車IC、例えば、燃料噴射弁等のアクチュエータ
に高電圧を印加する駆動回路とその印加タイミングを制
御する制御回路を有するIC等に具体化できる。
【0072】さらに、高電圧動作する機能ブロックが形
成された島状半導体領域の個数と、低電圧動作する機能
ブロックが形成された島状半導体領域の個数は、限定さ
れるものではない。
【0073】さらに、SOI基板の形成方法は、再結晶
化法、エピタキシャル成長法、絶縁層埋込法(SIMO
X法)、貼り合わせ法(直接接合法)等を用いればよ
い。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、高電圧動作部の接地ラインとその下部の島
状半導体領域により高電圧動作部にて発生するノイズが
低電圧動作部に伝播するのが防止できる優れた効果を発
揮する。
【0075】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、低電圧動作部の接地ライン
とその下部の島状半導体領域により高電圧動作部で発生
するノイズが低電圧動作部に伝播するのがより確実に防
止できる。
【0076】請求項3に記載の発明によれば、制御ライ
ンは島状半導体領域と金属配線とにより周囲がシールド
され、高電圧動作部にて発生するノイズが制御ラインに
伝播するのが防止できノイズによる誤動作を防止でき
る。
【0077】請求項4に記載の発明によれば、高電圧動
作する機能ブロックから生ずるノイズが、電位の固定さ
れた島状半導体領域によって遮蔽され、ノイズが電位の
固定されていない島状半導体領域にまで伝播するを防止
できる。
【0078】請求項5に記載の発明によれば、高電圧動
作部と隣接していない機能ブロックにノイズが伝わるの
が防止できる。請求項6に記載の発明によれば、請求項
5に記載の発明の効果に加え、高電圧動作する機能ブロ
ックの動作時の高電圧動作部に隣接した機能ブロックで
のラッチアップ等を防止できる。
【0079】請求項7に記載の発明によれば、高電圧動
作する機能ブロックの過熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の半導体集積回路装置の平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】図1のC−C断面図。
【図5】第1実施例の半導体集積回路装置の回路図。
【図6】第2実施例の半導体集積回路装置の平面図。
【図7】図6のD−D断面図。
【図8】第2実施例の半導体集積回路装置の回路図。
【図9】第2実施例の半導体集積回路装置の平面図。
【図10】図9のE−E断面図。
【図11】第3実施例の半導体集積回路装置の回路図。
【図12】第3実施例の半導体集積回路装置の平面図。
【図13】図12のF−F断面図。
【図14】図12のF−F断面図。
【図15】第3実施例の半導体集積回路装置の回路図。
【図16】第3実施例の半導体集積回路装置の平面図。
【図17】図16のG−G断面図。
【図18】図16のG−G断面図。
【図19】電気的構成図。
【図20】第4実施例の半導体集積回路装置の平面図。
【図21】比較のための半導体集積回路装置の平面図。
【図22】従来の半導体集積回路装置の平面図。
【図23】図22のH−H断面図。
【符号の説明】
13…絶縁体としてのシリコン酸化膜、14…半導体層
としての単結晶シリコン層、28…トレンチ、30…ト
レンチ、32…トレンチ、41a…第1層金属配線、4
1b…第1層金属配線、42…第2層金属配線、55…
接地パット、56…電源パッド、57…接地パット、5
8…電源パッド、59…温度検出素子、60…動作停止
回路、L2…接地ライン、L4…接地ライン、L5…制
御ライン、L6…制御ライン、L10…制御ライン、L
11…制御ライン、Z1…島状半導体領域、Z1a…島
状半導体領域、Z1b…島状半導体領域、Z1c…島状
半導体領域、Z1d…島状半導体領域、Z2…島状半導
体領域、Z3…島状半導体領域、Z4…島状半導体領
域、Z5…島状半導体領域、Z6…島状半導体領域、Z
7…島状半導体領域、Z8…島状半導体領域、Z9…島
状半導体領域、Z9…島状半導体領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/12 B F H01L 27/04 F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体上に形成された半導体層に、高電
    圧動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域
    と、低電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
    体領域とを有する半導体集積回路装置であって、 前記高電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
    体領域と前記低電圧動作する機能ブロックが形成された
    島状半導体領域との間に高電圧動作部の接地ラインを配
    置するとともに、この接地ラインの下部にトレンチで囲
    まれ接地電位に固定した島状半導体領域を設けたことを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記低電圧動作する機能ブロックが形成された
    島状半導体領域は複数よりなり、当該領域間に低電圧動
    作部の接地ラインを配置するとともに、この接地ライン
    の下部にトレンチで囲まれ接地電位に固定した島状半導
    体領域を設けたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 絶縁体上に形成された半導体層に、高電
    圧動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域
    と、低電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
    体領域とを有する半導体集積回路装置であって、 高電圧動作する機能ブロックと低電圧動作する機能ブロ
    ックとを結ぶ制御ラインの下部にトレンチで囲まれ所定
    電位に固定した島状半導体領域を設けるとともに、制御
    ラインの両側および上部に所定電位に固定したシールド
    用金属配線を設けたことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  4. 【請求項4】 絶縁体上に形成された半導体層に、高電
    圧動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域
    と、低電圧動作する機能ブロックが形成された複数の島
    状半導体領域とを有する半導体集積回路装置であって、 前記低電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
    体領域のうち、電位が固定されていない島状半導体領域
    と、高電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
    体領域との間に、電位が固定された島状半導体領域を配
    置したことを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 絶縁体上に形成された半導体層に、高電
    圧動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域
    と、低電圧動作する機能ブロックが形成された複数の島
    状半導体領域とを有する半導体集積回路装置であって、 前記高電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
    体領域に隣接して配置された低電圧動作する機能ブロッ
    クの島状半導体領域と、前記高電圧動作する機能ブロッ
    クが形成された島状半導体領域に隣接していない低電圧
    動作する機能ブロックの島状半導体領域に、個別に、接
    地パッドおよび電源パッドを設けたことを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、高電圧動作する機能ブロックの動作時には、前
    記高電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導体
    領域に隣接して配置された低電圧動作する機能ブロック
    の電源パッドを接地電位とするようにしたことを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 絶縁体上に形成された半導体層に、高電
    圧動作する機能ブロックが形成された島状半導体領域
    と、低電圧動作する機能ブロックが形成された島状半導
    体領域とを有する半導体集積回路装置であって、 前記高電圧動作する機能ブロックが形成されている島状
    半導体領域に温度検出素子を配置するとともに、前記温
    度検出素子により島状半導体領域の温度が所定の温度以
    上になると前記高電圧動作する機能ブロックの動作を停
    止させる動作停止回路を設けたことを特徴とする半導体
    集積回路装置。
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