JPH08202692A - 分散編集装置 - Google Patents

分散編集装置

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JPH08202692A
JPH08202692A JP7010916A JP1091695A JPH08202692A JP H08202692 A JPH08202692 A JP H08202692A JP 7010916 A JP7010916 A JP 7010916A JP 1091695 A JP1091695 A JP 1091695A JP H08202692 A JPH08202692 A JP H08202692A
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editing
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JP7010916A
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Toru Fuse
透 布施
Toshiya Yamada
敏哉 山田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散編集装置においてネットワークのトラフ
ィックを減らして編集効率を高めること。 【構成】 各種の画像データをオブジェクトとして保持
するオブジェクトデータベース102と、オブジェクト
の編集記述を保持する編集記述データベース100と、
オブジェクトの編集を行うオブジェクト管理サーバ10
1と、クライアントとしてオブジェクト管理サーバ10
1との双方向通信回線112とローカルキャッシュ10
5を有し、各種の画像データを複数混在して編集できそ
の編集過程を編集記述として生成する複数のエディタ1
03等とを備えている分散編集装置において、エディタ
が、クライアントからサーバへ処理記述を送る際に、ク
ライアント側ですでにサーバへ送ってある処理記述への
追加・修正を行ってから再びサーバへ処理記述を送る場
合は、その追加・修正を行った差分記述とすでにサーバ
で保持している処理記述の識別子のみを送る機構を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子出版等の分野にお
いて使用される分散編集装置に関し、特に、テキストや
グラフィクスやイメージの混在した画像の作成や編集を
複数のデザイナが共同で作業を分散して行う分散編集装
置に関する。
【0002】本発明は特に、複数のイメージ、グラフィ
クス、テキストをオブジェクトとして、各々のオブジェ
クトへ拡縮や色変換やフィルタリングなどの任意の処理
命令の組み合わせから成る処理命令列を適用したうえ
で、複数のオブジェクトを合成して画像を作成する画像
作成方式において、各々のオブジェクトへ適用する処理
命令列とレイアウト情報(複数のオブジェクトの合成座
標や合成順序や合成時の属性値(透明度))を記述した
編集記述を媒体として編集を行う分散編集装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】従来、DTP(desk top pu
blishing)と呼ばれる電子出版の分野では、一
台の計算機上で画像の作成、編集、印刷までを行ってい
た。近年、ネットワーク上での分散計算機環境が整って
きたので、ネットワーク上のサーバでテキストやグラフ
ィクスやイメージなどの画像オブジェクトを一元的に管
理して、ネットワークで接続された複数の画像エディタ
で各々デザイナが画像オブジェクトをローカルへ読み込
み、編集や修正や追加を行い修正した画像オブジェクト
や新たに生成した画像オブジェクトをサーバへ書き戻し
て最後に一台の画像エディタでレイアウトを行いドキュ
メントを作成する編集方式が実用化されている。図18
は、従来の分散編集装置の構成図であり、オブジェクト
サーバ51に対して複数のエディタ52A〜52Dがネ
ットワーク53を介して接続されている。
【0004】しかし出版工程では頻繁な原稿の修正作業
が必要であり、現状のシステムでは画像の修正が必要な
場合、そのオブジェクトを作成したデザイナが修正を要
するオブジェクトをオブジェクトサーバ51から読み出
し、画像エディタ52A〜52Dで修正した上でこれを
オブジェクトサーバ51へ書き戻し、レイアウトを行う
デザイナがこの画像を読み出してからレイアウトをやり
直すという煩雑な作業が必要である。こうした修正作業
に要する手続きが編集作業中に頻繁に起こることが電子
的な出版作業での作業効率を低下させる要因となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の分散編集では、
例えば図18に示すように、オブジェクトサーバ51と
エディタ52A〜52Dの間で常に画像オブジェクト自
身がデータ通信されていた。画像オブジェクトは、一般
にテキストやグラフィクスで数キロバイトから数メガバ
イト、イメージでは数百キロバイトから数十メガバイト
にもなる。このためネットワークのトラフィックとサー
バの負荷が特に増加し、図中の52A、52B、53
C、53Dのように複数のエディタがネットワーク53
へ接続される環境では、サーバ51とのデータ通信を行
っている当該エディタ以外のエディタは、サーバとデー
タ通信することが困難となり全体の編集効率が低下する
という問題がある。
【0006】そこで本発明は、分散編集装置においてネ
ットワークのトラフィックを減らして編集効率を高める
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明では、複数のイメージ、グラフィクス、テキス
トをオブジェクトとして、各々のオブジェクトへ拡縮や
色変換やフィルタリングなどの任意の処理命令の組み合
わせから成る処理命令列を適用したうえで、複数のオブ
ジェクトを合成して画像を作成する画像作成方式におい
て、各々のオブジェクトへ適用する処理命令列とレイア
ウト情報(複数のオブジェクトの合成座標や合成順序や
合成時の属性値(透明度))を記述した編集記述を媒体
として編集を行う編集装置を次のように構成して分散画
像編集を実現する。
【0008】イメージ、グラフィクス、テキストをオブ
ジェクトとして保持するオブジェクトデータベースとオ
ブジェクトの編集記述を保持する編集記述データベース
とオブジェクトの編集を行うオブジェクト編集ビューを
有するオブジェクト管理サーバと、クライアントとして
このサーバとの双方向通信回線とローカルキャッシュを
有し、イメージ、グラフィクス、テキストを複数混在し
て編集できその編集過程を編集記述として生成するエデ
ィタを複数もつことができる分散編集装置を用いる。
【0009】また、前記エディタは、クライアントから
サーバへ編集記述を送る際に、クライアント側ですでに
サーバへ送ってある編集記述への追加・修正を行ってか
ら再びサーバへ編集記述を送る場合は、その追加・修正
を行った差分記述とすでにサーバで保持している編集記
述の識別子のみを送る機構を有している。
【0010】
【作用】以上の構成により、エディタとサーバ間で行う
データ通信を可能な限り編集記述の差分情報とすること
ができ、結果としてエディタとサーバ間のデータ通信量
が削減できるので頻繁な画像オブジェクトの更新や多数
の分散エディタによる共同編集でのスループットを向上
させ作業効率と生産性を改善することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基づいて
本発明の特徴を具体的に説明する。
【0012】図1に本発明の構成を示す。オブジェクト
管理サーバ101はイメージ、グラフィクス、テキスト
を保持するオブジェクトデータベース102とオブジェ
クトの編集記述を保持する編集記述データベース100
を有し、このサーバと双方向通信回線でイメージ、グラ
フィクス、テキストを編集するオブジェクト編集エディ
タ103、106、109とが接続される。オブジェク
ト編集エディタ103、106、109は各々がオブジ
ェクト編集ビュー104、107、110とオブジェク
トのローカルキャッシュ105、108、111を有す
る。ローカルキャッシュはオブジェクト編集エディタの
メモリ(主記憶装置)だけでなくローカルディスク(二
次記憶装置)を用いることができる。またクライアント
であるオブジェクト編集エディタの数は図1に示した三
つに制限されるものではなく任意の数を接続することが
可能である。
【0013】全体のモジュール構成図を図2に示す。オ
ブジェクト管理サーバ101は、4つの処理モジュール
と3つの管理テーブルで構成される。4つの処理モジュ
ールは、各々通信マネジャ1、I/Oマネジャ2、スク
リプトマネジャ3、オブジェクトマネジャ4である。
【0014】スクリプトマネジャ3は図3に示したスク
リプトテーブル5を管理し、オブジェクトマネジャ4は
図4に示したオブジェクトテーブル6を管理し、エディ
タ状態テーブル7は3つの処理モジュール、すなわち、
I/Oマネジャ2、スクリプトマネジャ3、オブジェク
トマネジャ6で共有管理される。
【0015】オブジェクト編集エディタ103、10
6、109は、5つの処理モジュールと1つの管理テー
ブルで構成される。5つの処理モジュールは、各々エデ
ィットマネジャ8、I/Oマネジャ9、通信マネジャ1
0、ローカルオブジェクトマネジャ11、ローカルスク
リプトマネジャ12である。
【0016】管理テーブルはローカル状態テーブル13
であり、エディットマネジャ8、I/Oマネジャ9、ロ
ーカルオブジェクトマネジャ11、ローカルスクリプト
マネジャ12で共有管理される。オブジェクト管理サー
バ101とオブジェクト編集エディタ103,106,
109内部の動作と管理テーブルの管理方式の詳細につ
いては以下で説明する。
【0017】図5、図6、図7、図8を用いてオブジェ
クト管理サーバ101の処理の流れを説明する。
【0018】201ではクライアントからの入力が「要
求」か「登録」か「コネクト」か「ディスコネクト」か
で条件分岐を行う。
【0019】「要求」であれば、図7の301の条件分
岐を行う。
【0020】「登録」の場合、202で「スクリプト」
か「オブジェクト」かの条件分岐を行う。
【0021】登録するものが「スクリプト」の場合、2
03ではスクリプトが「差分スクリプト」か「ベースス
クリプト」かで条件分岐をする。
【0022】203の条件分岐で登録するものが「差分
スクリプト」の場合、204ではそのベーススクリプト
のIDを取得し、205でそのIDを用いてデータベー
ス100からベーススクリプトを取得し、206では2
05で取得したベーススクリプトを差分スクリプトに従
って変更するバインド処理を行う。バインド処理はUN
IXのdiffなどと同様な処理である。バインドした
スクリプトは、次に207でレンダリングしてサムネイ
ル(縮小画像)を作成しデータベース102へ登録し、
スクリプトをデータベース100へ登録する。そしてデ
ータベースへ登録したスクリプトとサムネイルへのポイ
ンタをサーバが管理するスクリプトテーブルへ登録す
る。スクリプトテーブルの実施例を図3に示す。
【0023】更新処理では例えばベーススクリプトがA
で、登録するスクリプトがベーススクリプトAの派生ス
クリプトである場合、図3のAの最新バージョンのエン
トリへ登録する。スクリプトポインタのエントリへはデ
ータベース100へ登録したスクリプトへのポインタを
登録し、サムネイルポインタへデータベース102へ登
録したスクリプトをレンダリングして作成したサムネイ
ル(縮小画像)へのポインタを登録する。208ではス
クリプトネームのエントリをスクリプトIDとして返し
た後、200の入力待ちへ戻る。
【0024】203の条件分岐で登録するものが「ベー
ススクリプト」の場合、209ではスクリプトをレンダ
リングしてサムネイル(縮小画像)を作成しデータベー
ス102へ登録し、スクリプトをデータベース100へ
登録する。そしてデータベースへ登録したスクリプトと
サムネイルへのポインタをサーバが管理するスクリプト
テーブルへ登録する。209では登録するスクリプトが
ベーススクリプトなので図3のスクリプトIDの新規エ
ントリのバージョン1へ登録する。データベース100
へ登録したスクリプトへのポインタとデータベース10
2へ登録したサムネイルへのポインタを各々このエント
リへ格納する。210ではスクリプトネームのエントリ
をスクリプトIDとして要求元へ返した後、200の入
力待ちへ戻る。
【0025】202の条件分岐で登録するものが「オブ
ジェクト」の場合、211ではオブジェクトを縮小して
サムネイルを作成してオブジェクトとサムネイルをデー
タベース102へ登録してオブジェクトテーブルの新規
エントリへ追加する。図4にオブジェクトテーブルの実
施例を示す。オブジェクトテーブルは、オブジェクトの
エントリとしてオブジェクトIDとオブジェクトポイン
タとサムネイルポインタを有する。データベース102
へ登録したオブジェクトへのポインタとデータベース1
02へ登録したサムネイルへのポインタを各々このエン
トリへ格納する。212ではオブジェクトテーブルのエ
ントリをオブジェクトIDとして要求元へ返した後、2
00の入力待ちへ戻る。
【0026】201の条件分岐でクライアントからの入
力が「コネクト」であれば、213でエディタ状態テー
ブルのクライアントIDの新規エントリへクライアント
IDを登録した後、200の入力待ちへ戻る。
【0027】201の条件分岐でクライアントからの入
力が「ディスコネクト」であれば214でエディタ状態
テーブルのクライアントIDエントリを検索し該当する
クライアントIDを削除した後、200の入力待ちへ戻
る。
【0028】引続き、サーバでの処理を図7、図8を用
いて説明する。
【0029】301の条件分岐ではクライアントからの
要求が「オブジェクト」か「スクリプト」かを判断し、
オブジェクトの場合、302の条件分岐を行う。
【0030】302ではオブジェクトの「検索」要求
か、オブジェクト「取得」要求か、オブジェクト「削
除」要求かを判断し、「検索」であれば303の処理を
行う。
【0031】303ではオブジェクトテーブルのエント
リから全てのサムネイルとそれに対応するオブジェクト
IDを検索し、サムネイルを102より取得する。30
4ではサムネイルとオブジェクトIDを要求元へ返した
後、200の入力待ちへ戻る。
【0032】302の条件分岐でオブジェクト「取得」
要求の場合、305ではオブジェクトテーブルを指定さ
れたオブジェクトIDで検索してデータベース102か
らオブジェクトを取得して、オブジェクト要求のあった
クライアントのIDと対応するエディタ状態テーブルの
コンテンツオブジェクトエントリへオブジェクトIDを
追加する。306では305で取得したオブジェクトを
要求元へ返した後、200の入力待ちへ戻る。
【0033】302の条件分岐でオブジェクト「削除」
要求の場合、307ではエディタ状態テーブルのコンテ
ンツオブジェクトIDエントリから指定されたオブジェ
クトIDを削除した後、200の入力待ちへ戻る。
【0034】301の条件分岐で要求が「スクリプト」
の場合、308の条件分岐でスクリプトの「検索」か
「削除」か「更新」か「追加」かを判断する。
【0035】308の条件分岐でスクリプトの「検索」
要求の場合、309でスクリプトテーブルのエントリか
ら全てのサムネイルとそれに対応するスクリプトIDを
検索し、サムネイルを102より取得する。310では
サムネイルとスクリプトIDを要求元へ返した後、20
0の入力待ちへ戻る。
【0036】308の条件分岐でスクリプトの「削除」
要求の場合、311でエディタ状態テーブルのカレント
スクリプトIDエントリから指定されたスクリプトID
を削除した、後200の入力待ちへ戻る。
【0037】308の条件分岐でスクリプトの「更新」
要求の場合、312でスクリプトテーブルを検索して、
更新するスクリプトのベーススクリプトのエントリのう
ち最新版のエントリに登録されているスクリプトをデー
タベース100から取得する。313ではエディタ状態
テーブルを検索して、当該エディタが有するスクリプト
のバージョン(更新要求のスクリプトをベーススクリプ
トとする最新版)を調べてスクリプトテーブルからその
スクリプトを取得して312で取得したスクリプトとの
差分を抽出する。この時新たなオブジェクトがスクリプ
ト中に記述されていれば、オブジェクトテーブルからそ
のオブジェクトIDを検索し、対応するオブジェクトを
差分オブジェクトとしてデータベース102から取得す
る。図9にエディタ状態テーブルの実施例を示す。エデ
ィタ状態テーブルは、クライアントのIDと、エディタ
ごとにサーバから最後に取得した時点のスクリプトのI
Dと、エディタごとにサーバから取得したオブジェクト
のIDを保持している。314ではエディタ状態テーブ
ル中の当該エディタのIDに対応するカレントスクリプ
トIDエントリを312で取得した最新版のスクリプト
IDへ更新する。また313で差分オブジェクトが取得
されていれば、エディタ状態テーブル中の当該エディタ
のIDに対応するコンテンツオブジェクトIDエントリ
へ差分オブジェクトのIDを追加する。315では31
3で取得した差分スクリプトと差分オブジェクトと31
2で取得したスクリプトのIDを要求元へ返した後、2
00の入力待ちへ戻る。
【0038】308の条件分岐でスクリプトの「追加」
であれば316でスクリプトテーブルを検索して、更新
するスクリプトのベーススクリプトのエントリのうち最
新版のエントリに登録されているスクリプトをデータベ
ース100から取得する。317ではエディタ状態テー
ブルを検索して316で取得したスクリプトの中で当該
エディタが有さないオブジェクトを検索する。318で
は317で検索したオブジェクトを差分オブジェクトと
してデータベース102から取得する。319ではエデ
ィタ状態テーブル中の当該エディタのIDに対応するコ
ンテンツオブジェクトIDへ差分オブジェクトのIDを
追加する。320では316で取得したスクリプトと3
18で取得した差分オブジェクトと316で取得したス
クリプトのIDを要求元へ返した後、200の入力待ち
へ戻る。次に、クライアントであるオブジェクト編集エ
ディタの動作を図10、図11、図12、図13を用い
て説明する。401の条件分岐ではエディタへの入力が
「スクリプト」か「ID」か「エディット」か「オブジ
ェクト」か「コネクト」か「終了」かの判断を行い、
「スクリプト」であれば402の条件分岐でスクリプト
が「差分スクリプト」か「ベーススクリプト」かの判断
を行う。
【0039】「差分スクリプト」であれば403で差分
スクリプトのベーススクリプトIDを取り出し、404
でローカル状態テーブルのベーススクリプトエントリか
らローカルキャッシュ上に記憶しているベーススクリプ
トを取得して、これと差分スクリプトをバインド処理し
て要求したスクリプトを生成する。図14にローカル状
態テーブルの実施例を示す。ローカル状態テーブルは、
三つのエントリを有し、ベーススクリプトエントリは、
ローカルキャッシュ上へストアされたベーススクリプト
へのポインタを含み、カレントスクリプトエントリは、
カレントスクリプトIDとローカルキャッシュ上へスト
アされたカレントスクリプトへのポインタを含み、コン
テンツオブジェクトエントリは、オブジェクトIDとロ
ーカルキャッシュ上へストアされたオブジェクトへのポ
インタを含む。405では404でバインド処理した結
果生成したスクリプトをローカルキャッシュへ登録し、
ここへのポインタとこのスクリプトのIDでローカル状
態テーブルのカレントスクリプトエントリを更新した
後、408の処理を行う。
【0040】402の条件分岐でスクリプトが「ベース
スクリプト」の場合、406でローカルキャッシュへベ
ーススクリプトを登録する。407ではローカル状態テ
ーブルのベーススクリプトエントリへ406で登録した
ベーススクリプトへのポインタを登録する。408では
登録したスクリプトを解析して画像処理プリミティブの
実行形式を生成する。またスクリプト中に含まれるオブ
ジェクトIDをローカル状態テーブルから検索し、ロー
カルキャッシュ内に登録されたオブジェクトへのポイン
タを取得する。409では408で生成した画像処理プ
リミティブの実行形式を実行してレンダリング処理を行
いイメージを作成する。410では409で生成したイ
メージをオブジェクト編集エディタのオブジェクト編集
ビューへ表示した後、400へ戻る。408で生成する
画像処理プリミティブの実行列とその実行方式は、本発
明の請求項の範囲外なので本実施例では言及しない。
【0041】401の条件分岐で入力が「ID(識別
子)」の場合、411の条件分岐でIDが「オブジェク
トID」か「スクリプトID」かを判断する。「オブジ
ェクトID」の場合は動作が未定義であるため400へ
戻る。なお、オブジェクトIDはオブジェクトの登録機
構で用いるが、エディタでは用いないので本実施例では
言及しない。IDが「スクリプトID」である場合は、
523の処理を行う。
【0042】401の条件分岐で入力が「エディット」
要求である場合は、500の処理を行う。
【0043】401の条件分岐で入力が「オブジェク
ト」である場合は、412の条件分岐を行い、オブジェ
クトが「テキスト」または「グラフィクス」または「イ
メージ」であれば、413の処理でローカルキャッシュ
へオブジェクトを登録した後、ローカル状態テーブルの
コンテンツオブジェクトエントリを検索して、入力され
たオブジェクトのIDに対応するポインタエントリへロ
ーカルキャッシュ上のオブジェクトへのポインタを追加
する。414ではテキストやグラフィクスなどのアウト
ラインデータをラスタ化処理してイメージを生成した
後、410では生成したイメージをオブジェクト編集エ
ディタのオブジェクト編集ビューへ表示した後、400
へ戻る。なお、414で行うラスタ化処理方式は本発明
の請求項の範囲外なので本実施例では言及しない。
【0044】412の条件分岐でオブジェクトが「サム
ネイル」である場合、415で条件分岐を行い、「オブ
ジェクトのサムネイル」であれば504の処理を行い、
「スクリプトのサムネイル」であれば507の処理を行
う。
【0045】401の条件分岐で入力が「コネクト」要
求であれば、サーバへエディタのIDを送り、サーバ上
のエディタ状態テーブルへの新規登録を要求した後、4
00へ戻る。
【0046】401の条件分岐で入力が「終了」要求で
あれば417で終了処理を行う。終了処理では、エディ
タのリソース解放とサーバのディスコネクト要求をした
後、エディタを終了する。
【0047】引続きエディタの動作を図12、図13を
用いて説明する。条件分岐501ではエディット要求が
「検索」か「編集」か「削除」か「登録」かの判断を行
い、「検索」の場合、502の条件分岐で「オブジェク
ト検索」か「スクリプト検索」かを判断し、「オブジェ
クト検索」の場合、503でサーバへオブジェクトのサ
ムネイルを要求してサーバからの入力を待つ。504で
は400でサーバから入力され415の条件分岐を経て
サーバが保有するすべてのオブジェクトのサムネイルを
取得しサムネイルリストを生成する。そして所望するオ
ブジェクトの指定入力を受ける。505では504で指
定されたオブジェクトをサーバへ要求してローカル状態
テーブルのコンテンツオブジェクトエントリへ要求した
オブジェクトのIDを追加した後、400の入力待ちへ
戻る。
【0048】502の条件分岐で「スクリプト検索」の
場合、506でサーバへスクリプトのサムネイルを要求
してサーバからの入力を待つ。507では400でサー
バから入力され415の条件分岐を経て、サーバが保有
するすべてのスクリプトのサムネイルを取得する。そし
て、サムネイルリストを生成する。そして所望するスク
リプトの指定入力を受ける。508では507で指定さ
れたスクリプトが、現在ローカル状態テーブルに登録さ
れているベーススクリプトの派生スクリプトの場合、サ
ーバへスクリプトの更新要求をした後、400の入力待
ちへ戻る。また、指定されたスクリプトがベーススクリ
プトの場合、サーバへスクリプトの追加要求した後、4
00の入力待ちへ戻る。
【0049】501の条件分岐で「編集」要求であれば
509の条件分岐で編集要求がスクリプトの「保存」か
「レイアウト」か「画像処理」か「編集終了」かを判断
して、「保存」の場合、510でローカルキャッシュ内
のカレントスクリプトをローカルディスクへ書き出した
後、509の入力待ちへ戻る。
【0050】509の条件分岐で「レイアウト」の場
合、511でオブジェクトのレイアウト処理を行う。レ
イアウト処理ではエディタで指定されたオブジェクトの
配置や、オブジェクトサイズの変更や、オブジェクトの
重ね合わせ順序の指定や、オブジェクトの透明度の指定
などを行う。レイアウト処理の詳細な説明は本発明の請
求項の範囲外なので本実施例では言及しない。512で
は511のレイアウト処理の結果変更されたレイアウト
に基づいてローカルキャッシュ内のカレントスクリプト
を更新してカレントスクリプトのレンダリング処理を行
い、イメージを生成してオブジェクト編集エディタのオ
ブジェクト編集ビューへ表示した後、509の入力待ち
へ戻る。
【0051】509の条件分岐で「画像処理」の場合、
513ではイメージオブジェクトに対してアファイン変
換や色変換やフィルタリングなどの画像処理操作を適用
する。グラフィクスオブジェクトやテキストオブジェク
トではアファイン変換や色変換を適用した後、オブジェ
クトをラスタ化処理してイメージを生成した後、512
の処理を行う。513の画像処理の詳細な説明は本発明
の請求項の範囲外なので本実施例では言及しない。
【0052】509の条件分岐で「編集終了」の場合、
514の終了処理でローカルキャッシュ内のカレントス
クリプトとローカル状態テーブルの内容を保存したまま
エディットを終了した後、400の入力待ちへ戻る。
【0053】501の条件分岐で「削除」の場合、51
5の条件分岐で「スクリプトの削除」か「オブジェクト
の削除」かを判断する。「スクリプト」の場合、516
でローカル状態テーブルのカレントスクリプトエントリ
からカレントスクリプトIDとポインタを削除して、ロ
ーカルキャッシュ内の当該スクリプトを削除する。51
7ではサーバへスクリプトIDを送り削除要求した後、
400の入力待ちへ戻る。
【0054】515の条件分岐で「オブジェクト」の場
合、518でローカル状態テーブルのコンテンツオブジ
ェクトエントリから当該オブジェクトIDとポインタを
削除してローカルキャッシュ内の当該オブジェクトを削
除する。519ではサーバへオブジェクトIDを送り削
除要求した後、400の入力待ちへ戻る。
【0055】501の条件分岐でスクリプトの「登録」
の場合、520の条件分岐でスクリプトを「更新」する
のか「追加」するのかを判断する。スクリプトの「更
新」の場合、521でローカル状態テーブルのベースス
クリプトエントリとカレントスクリプトエントリへ各々
登録されているポインタからローカルキャッシュ内に登
録されているベーススクリプトとカレントスクリプトを
検索して、その差分を抽出して差分スクリプトを生成す
る。522では521で抽出した差分スクリプトとベー
ススクリプトIDをサーバへ送りスクリプトの更新要求
をする。523では、ローカル状態テーブルのカレント
スクリプトエントリのIDを、208または210でサ
ーバから返されたIDへ更新した後、400の入力待ち
へ戻る。
【0056】520の条件分岐でスクリプトの「追加」
要求の場合、524でローカル状態テーブルのカレント
スクリプトエントリに登録されているポインタからロー
カルキャッシュ上のカレントスクリプトを取得してサー
バヘ送り、新規登録要求してから523の処理を行う。
【0057】以上、図3〜図14に基づきオブジェクト
管理サーバとオブジェクト編集エディタの詳細な動作説
明を行った。上述の実施例ではサーバ側で3種類の管理
テーブルを用い、またエディタ側で1種類の管理テーブ
ルを用いたが、例えばサーバ側の管理テーブルを1つに
まとめることはもちろん可能である。
【0058】次に編集記述の例について図15、図1
6、図17を用いて説明する。
【0059】図15は、オブジェクト編集エディタで行
った編集操作を処理の順序で逐次的に記述した実施例で
ある。この編集例では処理1ではオブジェクト1を読み
込んでオブジェクト編集エディタのオブジェクト編集ビ
ューへ表示して、処理2ではオブジェクト2を読み込ん
でオブジェクト編集エディタのオブジェクト編集ビュー
へ表示して、処理3ではオブジェクト2を任意の倍率へ
拡大してその結果をオブジェクト編集エディタのオブジ
ェクト編集ビューへ表示して、処理4ではオブジェクト
1の上へオブジェクト2を重ね合わせ合成してその結果
をオブジェクト編集エディタのオブジェクト編集ビュー
へ表示して、処理5ではオブジェクト5を読み込んでオ
ブジェクト編集エディタのオブジェクト編集ビューへ表
示して、処理6では処理4で重ね合わせ合成をしたオブ
ジェクトの上にオブジェクト3を重ね合わせ合成する。
【0060】図16は、同一の操作をグラフで表現した
ものである。図15で例示した編集操作はこのグラフで
オブジェクトがリーフに対応し、最後の処理(処理6)
がルートへ対応する。
【0061】図17は、図15で例示した編集操作をリ
スト表現で記述した例である。これはLISPで用いる
S式と同様に解析して実行可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はテキスト
グラフィクスイメージの画像オブジェクトが混在した画
像をネットワークで結ばれた複数の編集エディタを用い
て複数のデザイナが共同で編集作業を行う分散編集シス
テムにおいて、オブジェクトをサーバで一元的に管理し
て複数のエディタからサーバへアクセスする際の負荷と
ネットワークのトラフィックを最小にすることが可能と
なり作業効率を向上させることで編集作業の生産性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分散編集装置のシステム構成図であ
る。
【図2】 本発明のモジュール構成図である。
【図3】 スクリプトテーブルの実施例を示す説明図で
ある。
【図4】 オブジェクトテーブルの実施例を示す説明図
である。
【図5】 オブジェクト管理サーバの処理の流れ図の第
1の部分である。
【図6】 オブジェクト管理サーバの処理の流れ図の第
2の部分である。
【図7】 オブジェクト管理サーバの処理の流れ図の第
3の部分である。
【図8】 オブジェクト管理サーバの処理の流れ図の第
4の部分である。
【図9】 エディタ状態テーブルの実施例を示す説明図
である。
【図10】 オブジェクト編集エディタの流れ図の第1
の部分である。
【図11】 オブジェクト編集エディタの流れ図の第2
の部分である。
【図12】 オブジェクト編集エディタの流れ図の第3
の部分である。
【図13】 オブジェクト編集エディタの流れ図の第4
の部分である。
【図14】 ローカル状態テーブルの実施例を示す説明
図である。
【図15】 編集記述の実施例を示す説明図である。
【図16】 グラフによる編集記述の実施例を示す説明
図である。
【図17】 リストによる編集記述の実施例を示す説明
図である。
【図18】 従来の分散編集の概念図である。
【符号の説明】
1…通信マネジャ、2…I/Oマネジャ、3…スクリプ
トマネジャ、4…オブジェクトマネジャ、5…スクリプ
トテーブル、6…オブジェクトテーブル、7…エディタ
状態テーブル、8…エディタマネジャ、9…I/Oマネ
ジャ、10…通信マネジャ、11…ローカルオブジェク
トマネジャ、12…ローカルスクリプトマネジャ、13
…ローカル状態テーブル、100…編集記述データベー
ス、101…オブジェクト管理サーバ、102…オブジ
ェクトデータベース、103,1─6,109…オブジ
ェクト編集エディタ、104,107,110…オブジ
ェクト編集ビュー、105,108,111…ローカル
キャッシュ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージ、グラフィクス、テキストをオ
    ブジェクトとして保持するオブジェクトデータベース
    (102)と、オブジェクトの編集記述を保持する編集
    記述データベース(100)と、オブジェクトの編集を
    行うオブジェクト管理サーバ(101)と、クライアン
    トとして前記オブジェクト管理サーバ(101)との双
    方向通信回線(112,113,114)とローカルキ
    ャッシュ(105,108,111)を有し、イメー
    ジ、グラフィクス、テキストを複数混在して編集できそ
    の編集過程を編集記述として生成する複数のエディタ
    (103,106,109)とを備えている分散編集装
    置において、 クライアント側でオブジェクトへ適用した処理命令列と
    レイアウト情報を記録した編集記述のみを前記オブジェ
    クト管理サーバ(101)へ送り、該オブジェクト管理
    サーバ(101)側でこれをラスタ化して編集記述とそ
    の縮小画像を固有の識別子で管理する機構を備えている
    ことを特徴とする分散編集装置。
  2. 【請求項2】 イメージ、グラフィクス、テキストをオ
    ブジェクトとして保持するオブジェクトデータベース
    (102)と、 オブジェクトの編集記述を保持する編集記述データベー
    ス(100)と、 オブジェクトの編集を行うオブジェクト管理サーバ(1
    01)と、 クライアントとして前記オブジェクト管理サーバ(10
    1)との双方向通信回線(112,113,114)と
    ローカルキャッシュ(105,108,111)を有
    し、イメージ、グラフィクス、テキストを複数混在して
    編集できその編集過程を編集記述として生成する複数の
    エディタ(103,106,109)とを備えている分
    散編集装置において、 前記エディタ(103,106,109)が、クライア
    ントからサーバへ編集記述を送る際に、クライアント側
    ですでにサーバへ送ってある編集記述への追加・修正を
    行ってから再びサーバへ編集記述を送る場合は、その追
    加・修正を行った差分記述とすでにサーバで保持してい
    る編集記述の識別子のみを送る機構を有することを特徴
    とする分散編集装置。
  3. 【請求項3】 前記オブジェクト管理サーバが、クライ
    アントから送られた差分記述と編集記述の識別子から、
    受け取った識別子と一致する編集記述へ受け取った差分
    を適用し、更新した編集記述を生成する機構を有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の分散編集装置。
  4. 【請求項4】 イメージ、グラフィクス、テキストをオ
    ブジェクトとして保持するオブジェクトデータベース
    (102)と、 オブジェクトの編集記述を保持する編集記述データベー
    ス(100)と、 オブジェクトの編集を行うオブジェクト管理サーバ(1
    01)と、 クライアントとして前記オブジェクト管理サーバ(10
    1)との双方向通信回線(112,113,114)と
    ローカルキャッシュ(105,108,111)を有
    し、イメージ、グラフィクス、テキストを複数混在して
    編集できその編集過程を編集記述として生成する複数の
    エディタ(103,106,109)とを備えている分
    散編集装置において、 前記オブジェクト管理サーバが、クライアントからサー
    バへ任意の編集記述を要求したとき、クライアントから
    要求された編集記述中にクライアントのローカルキャッ
    シュ中に保持されたオブジェクトが含まれているかを検
    出してクライアントが保持していないオブジェクトと、
    クライアントが保持する編集記述と要求された編集記述
    の差分情報だけをクライアントへ送る機構を有すること
    を特徴とする分散編集装置。
  5. 【請求項5】 前記エディタが、クライアントが保持し
    ていないオブジェクトとクライアントが保持する編集記
    述との差分情報を、ローカルキャッシュで保持する編集
    記述へ適用してクライアントがサーバへ要求した編集記
    述を生成する機構を有することを特徴とする請求項3記
    載の分散編集装置。
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