JPH082025Y2 - 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents

衝撃吸収式ステアリングコラム装置

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JPH082025Y2
JPH082025Y2 JP1988156144U JP15614488U JPH082025Y2 JP H082025 Y2 JPH082025 Y2 JP H082025Y2 JP 1988156144 U JP1988156144 U JP 1988156144U JP 15614488 U JP15614488 U JP 15614488U JP H082025 Y2 JPH082025 Y2 JP H082025Y2
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JP
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shaft
upper shaft
jacket
steering column
column device
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JP1988156144U
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恵男 山本
博宣 山本
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Fuji Kiko Co Ltd
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Fuji Kiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は車両における衝撃吸収式ステアリングコラ
ム装置に関するものである。
[従来の技術] 車両用ステアリングコラム装置は、コラムジャケット
の内部を軸方向に貫通するステアリングシャフトの上端
部にステアリングホイールが、また、下端部にステアリ
ングギヤボックスが、それぞれ連結され、車両の操向を
するものである。
ところで、ステアリングコラム装置は、衝突事故時に
おける乗員の安全を図るため、乗員がステアリングホイ
ールに衝突した場合、ステアリングシャフトが軸方向へ
収縮することにより、その衝撃を吸収若しくは緩和する
所謂衝撃吸収式ステアリングコラム装置がある。この衝
撃吸収式ステアリングコラム装置の一つとして、第6図
に示したように、一端部に図示しないステアリングホイ
ールを軸着する軸部2を形成し、他端部にオスセレーシ
ョン3を形成したアッパーシャフト1と、上記オスセレ
ーション3と係合するメスセレーション4をチューブの
内周面に軸方向へ形成して上記アッパーシャフト1を一
端部から軸方向へ嵌合するロアーシャフト5とでステア
リングシャフトを構成したものがある。アッパーシャフ
ト1の中間部にはキーロックカラー6が溶接して取り付
けられ、また、オスセレーション3を二分する周溝7が
形成され、その周溝7にはスチールボール8が介在し
て、スチールボール8はメスセレーション4に圧接して
いる。ロアーシャフト5の他端部には自在継手を形成す
るヨーク9が連結され、ヨーク9は図示しない中間シャ
フトを介し、若しくはステアリングギヤボックスに直
接、連結される。このアッパーシャフト1とロアーシャ
フト5とは、それぞれ軸受10,11を介してアッパージャ
ケット12とロアージャケット13にそれぞれ軸支されてい
る。アッパージャケット12とロアージャケット13は軸方
向で同軸嵌合し、その嵌合部においてアッパージャケッ
ト12の内周面に突出してロアージャケット13の外周面に
所定の圧入荷重で圧接する突起14が形成されている。な
お、15はスライドブロック15aを介してアッパージャケ
ット12をボルト15bで車体に固定するアッパーブラケッ
ト、16はロアージャケット13を車体に固定するロアーブ
ラケットである。
したがって、上記構成の衝撃吸収式ステアリングコラ
ム装置は、ステアリングホイールを介してアッパーシャ
フト1に乗員の衝撃による荷重が負荷された場合、アッ
パーブラケット15が車体から離脱すると同時に、スチー
ルボール8でメスセレーション4を押しつぶしながら、
アッパーシャフト1はロアーシャフト5の軸方向に収縮
し、また、このアッパーシャフト1と軸受10で連結され
たアッパージャケット12が突起14の摺接移動によりロア
ージャケット13の軸方向に収縮して、乗員の衝突による
衝撃エネルギーを吸収すると云うものである。この場合
のアッパーシャフト1の潰れストロークは、図示L,L1
いずれか短い方の長さにより決定されるのであるが、こ
の潰れストロークはステアリングシャフトの全長とキー
ロックカラー6の位置如何によって定まるものであり、
長い方が安全面で有利である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の衝撃吸収式ステアリングコ
ラムによれば、アッパーシャフト1の中間部にキーロッ
クカラー6が取り付けられているから、アッパーシャフ
ト1が収縮したとき、そのキーロックカラー6がロアー
シャフト5の端部に衝接してストッパーとして作用する
ため、前記潰れストロークの設計には制約が伴い、どう
しても現状では長くできないほか、カラー6がロアーシ
ャフト5の端部に当接すると、衝撃吸収に際し所謂ピー
ク荷重が発生すると云う不具合が生じる。
そこで、この考案は上記タイプのステアリングコラム
装置における潰れストロークを可及的に大きくするとと
もに、ピーク荷重の発生を防止しようとしてなされたも
のである。
[課題を解決するための手段] この考案は上記課題の解決を図るため、ジャケットに
回転可能に軸支され、アッパーシャフトの一方端にステ
アリングホイールが支承され、他方端には筒状体のロア
ーシャフトが軸方向で同軸に嵌合し、かつ、軸方向へ収
縮可能な衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
前記ロアーシャフトに、アッパーシャフトよりも径大、
かつ、ジャケットよりも径小で前記ステアリングホイー
ル側に延伸したフードを形成し、このフードに軸方向へ
長孔を穿設してキーロック孔を形成した衝撃吸収式ステ
アリングコラム装置を構成してなる衝撃吸収式ステアリ
ングコラム装置を構成したものである。
[作用] 上記構成に係るこの考案によれば、衝撃吸収時に、ア
ッパーシャフトがロアーシャフトに向けて軸方向へ移動
すると、アッパーシャフトの軸部がフード開口端の軸太
部に当接することがあるとき、アッパーシャフトは環状
体に当接して所謂メタコン(金属同士の接触)を阻止す
る。また、フードは軸方向に長孔が穿設され、これをキ
ーロックカラーに代わるものとして用い、アッパーシャ
フトはキーロックカラーを取付けないので、アッパーシ
ャフトの潰れストロークを長く形成することを可能なら
しめる。
[実施例] 次に、この考案の実施例を図面に基づき説明する。第
1図はステアリングコラム装置の断面平面図、第2図は
第1図A−A断面図、第3図は第1図B−B断面図、第
4図はフードの側面図である。図において前記従来例と
同一若しくは相当する部分には同一符号を用いて示す。
すなわち、1はステアリングホイールを軸着する軸部2
を有するアッパーシャフト、5はアッパーシャフト1の
下端部外周面に刻設したオスセレーション3と係合する
メスセレーション4を内周面に刻設したロアーシャフ
ト、7はアッパーシャフト1の端部に形成された周溝、
8はその周溝7に介在されたスチールボール、9はロア
ーシャフト5の端部に連結されたヨーク、10a,11aはア
ッパーシャフト1とロアーシャフト5の軸受であり、弾
性体からなる。また、12aは先細にした1本の筒体から
なるジャケットであり、キー孔12bを有する。ジャケッ
ト12aは従来と同じアッパージャケット12とロアージャ
ケット13で構成してもよい。17はジャケット12aの上端
部に固定されたコンビネーションユニットで、衝撃吸収
を行うステー部18で連結されている。上記ロアーシャフ
ト5の上端部には、アッパーシャフト1より径大であっ
て、ジャケット12aの内径より径小な筒体からなるフー
ド19が一体形成若しくは連結されている。このフード19
の側面には軸方向へ長孔20が穿設され、この長孔20はキ
ー孔12bに対面してキーロック孔として用いられる。し
たがって、アッパーシャフト1にはキーロックカラーを
取付けないから、ロアーシャフト5の潰れストロークL
の長さにほぼ等しいストロークL2を取ることが可能とな
る。
更に、2次衝突時に、アッパーシャフト1がロアーシ
ャフト5に向けて移動するとき、第1図において、軸太
部1aのエッジ部1cがフード19の端部開口の内縁19aに衝
突してメタルコンタクト(メタコン)によりピーク荷重
を発生させる恐れがある。そこで、フード19の端部開口
に、テフロンコーティングをした弾性体であって、断面
がL字形の筒状体からなる環状体21を装着する。また、
アッパーシャフト1とジャケット12aの上端部との間に
嵌挿された軸受10aは、ジャケット12aの上端部に、肉厚
を周方向へ切削して段状に形成した嵌合部22に装着さ
れ、その嵌合部22の縁には、第5図に示したように、周
方向へ所定の間隔で切欠部23が形成される。
上記実施例の作用につき説明すると、乗員がステアリ
ングホイールに衝突して、アッパーシャフト1に荷重が
掛かると、アッパーシャフト1はロアーシャフト5の軸
方向に収縮し、スチールボール8がメスセレーション4
を押しつぶしながらヨーク9に向けて移動し、それによ
って衝撃エネルギーを吸収若しくは緩和する。そして、
軸太部1aのエッジ部1cがフード19の端部開口に至ると環
状体21に当接して緩衝され、メタコンを防止してピーク
荷重の発生を阻止するとともに、弾性体からなる環状体
21を押し拡げて衝撃エネルギーを吸収する。そして最終
的には、環状体21と軸受10aが衝接し、ジャケット12aの
上端部開口縁の切欠部23が衝撃を受けて開くために、軸
受10aは弾性変形の逃げが形成され、弾性変形する軸受1
0a及びステー部18の変形による衝撃エネルギー吸収がな
される。また、従来のようなキーロックカラー6がない
ので、アッパーシャフト1の潰れストロークL2の長さ
分、アッパーシャフト1は収縮できるから、従来のもの
より以上の衝撃エネルギー吸収ができる。
[考案の効果] 以上説明したこの考案によれば、ジャケットに回転可
能に軸支され、アッパーシャフトの一方端にステアリン
グホイールが支承され、他方端には筒状体のロアーシャ
フトが軸方向で同軸に嵌合し、かつ、軸方向へ収縮可能
な衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、アッパ
ーシャフトにキーロックカラーを取付けないため、アッ
パーシャフトの潰れストロークを従来よりも大きく取る
ことができ、したがって、従来と同じレイアウトで構成
しても、アッパーシャフトの収縮ストロークが大きく、
衝撃エネルギーの吸収効果が大きい衝撃吸収式ステアリ
ングコラム装置を得るので、乗員の安全確保に大きく貢
献できる。また、キーロックカラーを設けないので、部
品点数が減少する他、キーロックカラーの溶接取付けに
よるアッパーシャフトの品質低下を防止できる。更に、
車両衝突時にアッパーシャフトがロアーシャフトに向け
て移動するとき、アッパーシャフトの軸太部がフードの
開口端部に当接することがあるときは環状体に当接して
緩衝され、所謂ピーク荷重の発生を阻止するとともに、
エネルギー吸収のタイムラグを発生できエネルギー吸収
効率の平易化ができる、等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は衝撃吸収式ステアリングコラム装置の断面平面
図、第2図は第1図A−A断面図、第3図は第1図B−
B断面図、第4図はフードの側面図、第5図(A)は第
1図C−C断面図、第5図(B)は第5図(A)の部分
平面図、第6図は従来例の断面側面図である。 1……アッパーシャフト、5……ロアーシャフト、6…
…キーロックカラー、7……周溝、12……コラムジャケ
ット、12a……ジャケット、12b……キー孔、19……フー
ド、21……環状体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジャケットに回転可能に軸支され、アッパ
    ーシャフトの一方端にステアリングホイールが支承さ
    れ、他方端には筒状体のロアーシャフトが軸方向で同軸
    に嵌合し、かつ、軸方向へ収縮可能な衝撃吸収式ステア
    リングコラム装置において、前記ロアーシャフトに、ア
    ッパーシャフトよりも径大、かつ、ジャケットよりも径
    小で前記ステアリングホイール側に延伸したフードを形
    成し、このフードに軸方向へ長孔を穿設してキーロック
    孔を形成したことを特徴とする衝撃吸収式ステアリング
    コラム装置。
  2. 【請求項2】前記フードの端部開口で、かつ、前記アッ
    パーシャフトに遊嵌した弾性体からなる環状体を装着し
    てなることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
JP1988156144U 1988-11-30 1988-11-30 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 Expired - Lifetime JPH082025Y2 (ja)

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JPH0276578U JPH0276578U (ja) 1990-06-12
JPH082025Y2 true JPH082025Y2 (ja) 1996-01-24

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