JPS607262Y2 - 衝撃エネルギ−吸収ステアリング装置 - Google Patents
衝撃エネルギ−吸収ステアリング装置Info
- Publication number
- JPS607262Y2 JPS607262Y2 JP11994879U JP11994879U JPS607262Y2 JP S607262 Y2 JPS607262 Y2 JP S607262Y2 JP 11994879 U JP11994879 U JP 11994879U JP 11994879 U JP11994879 U JP 11994879U JP S607262 Y2 JPS607262 Y2 JP S607262Y2
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- JP
- Japan
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- steering
- flange
- energy
- clamp
- column
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は自動車に使用される衝撃エネルギー吸収ステア
リング装置に関する。
リング装置に関する。
従来の衝撃エネルギー吸収ステアリング装置の多くはス
テアリングコラム部あるいはステアリングシャフト部に
エネルギー吸収機構を設けているが、いずれも部品点数
が多く、装置自体が大きいものになり、嵩張ったり、重
量が重くかつ高価であるという欠点があった。
テアリングコラム部あるいはステアリングシャフト部に
エネルギー吸収機構を設けているが、いずれも部品点数
が多く、装置自体が大きいものになり、嵩張ったり、重
量が重くかつ高価であるという欠点があった。
また、前述のようにステアリングコラム部あるいはステ
アリングシャフト部にエネルギー吸収機構を設けている
ので、ステアリングシャフトの操舵伝達剛性またはステ
アリングシャフトの保持剛性が低下する等の欠点があっ
た。
アリングシャフト部にエネルギー吸収機構を設けている
ので、ステアリングシャフトの操舵伝達剛性またはステ
アリングシャフトの保持剛性が低下する等の欠点があっ
た。
本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、軽量、コンパ
クトであって、ステアリング装置自体の剛性を高めかつ
エネルギー吸収効率がよく安価な衝撃エネルギー吸収ス
テアリング装置を得るにある。
クトであって、ステアリング装置自体の剛性を高めかつ
エネルギー吸収効率がよく安価な衝撃エネルギー吸収ス
テアリング装置を得るにある。
以下、図面に示す実施例により本考案を詳細に説明する
。
。
第1図乃至第5図の実施例において、1はステアリング
シャフトで、このステアリングシャフト1の上端にはス
テアリングホイール2が固着され、下端にはジヨイント
3を介してステアリングギヤ(図示せず)に連結されて
いる。
シャフトで、このステアリングシャフト1の上端にはス
テアリングホイール2が固着され、下端にはジヨイント
3を介してステアリングギヤ(図示せず)に連結されて
いる。
前記ステアリングシャフト1はステアリングホイール2
あるいはステアリングギヤに衝撃エネルギーが作用する
と軸方向に伸縮自在となるように構成されている。
あるいはステアリングギヤに衝撃エネルギーが作用する
と軸方向に伸縮自在となるように構成されている。
前記ステアリングシャフト1はステアリングコラム4に
軸受、ブツシュ等の適宜手段を介して回転可能に支承さ
れている。
軸受、ブツシュ等の適宜手段を介して回転可能に支承さ
れている。
このステアリングコラム4は上部コラム4aと下部コラ
ム4bとに分割され、上部コラム4aと下部コラム4b
との間にエネルギー吸収部Cが設けられている。
ム4bとに分割され、上部コラム4aと下部コラム4b
との間にエネルギー吸収部Cが設けられている。
前記上部コラム4aにはクランプ5が固着されている。
このクランプ5は乗員が衝突する所謂2次衝突で前記上
部コラム4aとともに軸方向下向に移動可能にエネルギ
ー吸収体6を介して車体Bに固定されている。
部コラム4aとともに軸方向下向に移動可能にエネルギ
ー吸収体6を介して車体Bに固定されている。
前記クランプ5は前記上部コラム4aが溶接またはボル
ト止め等の適宜手段で底部に固定されるU字状部5aと
、このU字状部5aに連続した両側に伸びたフランジ部
5a、5bと、このフランジ部5a、5bに形成したス
テアリングホイール2側に開口する切欠部5c、5cと
から構成されている。
ト止め等の適宜手段で底部に固定されるU字状部5aと
、このU字状部5aに連続した両側に伸びたフランジ部
5a、5bと、このフランジ部5a、5bに形成したス
テアリングホイール2側に開口する切欠部5c、5cと
から構成されている。
また前記エネルギー吸収体6は第3図乃至第5図に示す
ように一枚の平鋼板よりなり、中実軸方向に伸びた長穴
6aが形成され、略中央部で第4図および第5図に示す
ように折り曲げられて相対向する二面部を形成しており
、この二面部に設けられた前記長穴6bは各二面部に異
なる長さに形成されている。
ように一枚の平鋼板よりなり、中実軸方向に伸びた長穴
6aが形成され、略中央部で第4図および第5図に示す
ように折り曲げられて相対向する二面部を形成しており
、この二面部に設けられた前記長穴6bは各二面部に異
なる長さに形成されている。
又エネルギー吸収体6の二面部間にはクランプ5のフラ
ンジ部5b、5bが介装されているわけであるが、該エ
ネルギー吸収体6の折り曲げ部6bは前記ステアリング
コラム4のステアリングギヤ側にすなわち、フランジ部
5b、5bの反ステアリングホイール2側端面であるエ
ツジ部5dに対向し、エネルギー吸収体6,6の長穴6
a、6aとフランジ部5b、5bの切欠部5c、5cと
が一致し、この状態でボルト7により車体Bに固着され
ている。
ンジ部5b、5bが介装されているわけであるが、該エ
ネルギー吸収体6の折り曲げ部6bは前記ステアリング
コラム4のステアリングギヤ側にすなわち、フランジ部
5b、5bの反ステアリングホイール2側端面であるエ
ツジ部5dに対向し、エネルギー吸収体6,6の長穴6
a、6aとフランジ部5b、5bの切欠部5c、5cと
が一致し、この状態でボルト7により車体Bに固着され
ている。
上記構成にあっては車が正面衝突する一次衝突ではステ
アリングギヤは車両後方に移動され、ステアリングシャ
フト1やステアリングコラム4も後方に移動する。
アリングギヤは車両後方に移動され、ステアリングシャ
フト1やステアリングコラム4も後方に移動する。
しかし、上部コラム4aに固着されているクランプ5の
切欠部5c、5cがステアリングホイール2側にのみ開
口しているので、クランプ5はステアリングホイール2
側に移動することはボルト7.7によって阻止され、こ
の移動はクランプ5よりも軸方向下部に位置しているエ
ネルギー吸収体Cで吸収する。
切欠部5c、5cがステアリングホイール2側にのみ開
口しているので、クランプ5はステアリングホイール2
側に移動することはボルト7.7によって阻止され、こ
の移動はクランプ5よりも軸方向下部に位置しているエ
ネルギー吸収体Cで吸収する。
次に乗員がステアリングホイール2に衝突する2次衝突
ではクランプ5はボルト7.7から離れ軸方向下方に移
動する。
ではクランプ5はボルト7.7から離れ軸方向下方に移
動する。
この時、エネルギー吸収体6,6には各二面部に異なる
長さに長孔が形成されていることから、長穴端部の一方
にボルト7.7が当接腰クランプ5のエッヂ部5d、5
dでエネルギー吸収体6,6をカーリング、すなわち、
第6図に示すように衝突前の実線で示した位置から衝突
後2点鎖線で示すようにエネルギー吸収体6の折り曲げ
部6bにフランジ部5b、5bのエッヂ部5dが圧接し
、該折り曲げ部6bを漸次変位させて、衝撃エネルギー
を吸収する。
長さに長孔が形成されていることから、長穴端部の一方
にボルト7.7が当接腰クランプ5のエッヂ部5d、5
dでエネルギー吸収体6,6をカーリング、すなわち、
第6図に示すように衝突前の実線で示した位置から衝突
後2点鎖線で示すようにエネルギー吸収体6の折り曲げ
部6bにフランジ部5b、5bのエッヂ部5dが圧接し
、該折り曲げ部6bを漸次変位させて、衝撃エネルギー
を吸収する。
このように折り曲げ部6bは、エツジ部5dの圧接によ
り、折曲位置が変位するものであることから、この変位
時の該折り曲げ部6bの曲率は常に一定となり、常に一
定のエネルギー吸収率を得ることができるのである。
り、折曲位置が変位するものであることから、この変位
時の該折り曲げ部6bの曲率は常に一定となり、常に一
定のエネルギー吸収率を得ることができるのである。
又、衝撃エネルギーのストロークはエネルギー吸収体6
に設けた長穴6aの軸方向の距離内に規制されるもので
あり、この衝撃エネルギーのストロークを自由にするに
は第7図乃至第9図に示すようにエネルギー吸収体6A
の長穴6aの一側を開口6eにすればよい。
に設けた長穴6aの軸方向の距離内に規制されるもので
あり、この衝撃エネルギーのストロークを自由にするに
は第7図乃至第9図に示すようにエネルギー吸収体6A
の長穴6aの一側を開口6eにすればよい。
なお、前記エネルギー吸収体6,6Aの板厚や板幅ある
いは長穴6aの形状の選択、或いは2面部の摩擦面に樹
脂、二硫化モリブデン又は金属せつけん等摩擦係数の低
い潤滑剤を塗布することにより所望の衝撃エネルギー特
性を得ることが可能であり、またエネルギー吸収体6の
折り曲げ部6bとクランプ5のエッヂとの間に隙間を設
けることにより衝撃エネルギーの初期荷重の低減が可能
である。
いは長穴6aの形状の選択、或いは2面部の摩擦面に樹
脂、二硫化モリブデン又は金属せつけん等摩擦係数の低
い潤滑剤を塗布することにより所望の衝撃エネルギー特
性を得ることが可能であり、またエネルギー吸収体6の
折り曲げ部6bとクランプ5のエッヂとの間に隙間を設
けることにより衝撃エネルギーの初期荷重の低減が可能
である。
また前記実施例ではステアリングコラムにエネルギー吸
収部Cを設けたものについて説明したが、二次衝突でク
ランプ5が軸方向下方に移動可能であればよい。
収部Cを設けたものについて説明したが、二次衝突でク
ランプ5が軸方向下方に移動可能であればよい。
以上の説明から明らかなように本考案にあっては次に列
挙する効果がある。
挙する効果がある。
(1)折り曲げ部は、フランジ部の反ステアリングホイ
ール側端面の圧接により折曲位置が変位するものである
ことから、その曲率は常に一定となり、常に一定のエネ
ルギー吸収効果る得ることができる。
ール側端面の圧接により折曲位置が変位するものである
ことから、その曲率は常に一定となり、常に一定のエネ
ルギー吸収効果る得ることができる。
(2)エネルギー吸収体は平鋼板に長大を形成して折り
曲げるだけでよいので、軽量であり、製作工数も少なく
安価である。
曲げるだけでよいので、軽量であり、製作工数も少なく
安価である。
(3)エネルギー吸収体がステアリング装置とは独立し
た関係にあり、設計変更が容易に行なえる。
た関係にあり、設計変更が容易に行なえる。
また製品を運搬あるいは取付けの際に落下させてもエネ
ルギー吸収体に悪影響を与えない。
ルギー吸収体に悪影響を与えない。
(4) エネルギー吸収機構部を小型コンパクトにで
きる。
きる。
第1図は本考案の一実施例を示す説明図、第2図はクラ
ンプとエネルギー吸収体を示す斜視図、第3図乃至第5
図はエネルギー吸収体を示す説明図、第6図はエネルギ
ー吸収体の作動状態を示す説明図、第7図乃至第9図は
異なるエネルギー吸収体を示す説明図である。 1・・・・・・ステアリングシャフト、2・・・・・・
ステアリングホイール、3・・・・・・ジヨイント、4
・・・・・・ステアリングコラム、4a・・・・・・上
部コラム、4b・・・・・・下部コラム、C・・・・・
・エネルギー吸収部、5・・・・・・クランプ、5a・
・・・・・U字状部、5b・・・・・・フランジ部、5
c・・・・・・切欠部、5d・・・・・・エッヂ部、6
,6A・・・・・・エネルギー吸収体、6a・・・・・
・長穴、6b・・・・・・折り曲げ部、7・・・・・・
ボルト、B・・・・・・車体。
ンプとエネルギー吸収体を示す斜視図、第3図乃至第5
図はエネルギー吸収体を示す説明図、第6図はエネルギ
ー吸収体の作動状態を示す説明図、第7図乃至第9図は
異なるエネルギー吸収体を示す説明図である。 1・・・・・・ステアリングシャフト、2・・・・・・
ステアリングホイール、3・・・・・・ジヨイント、4
・・・・・・ステアリングコラム、4a・・・・・・上
部コラム、4b・・・・・・下部コラム、C・・・・・
・エネルギー吸収部、5・・・・・・クランプ、5a・
・・・・・U字状部、5b・・・・・・フランジ部、5
c・・・・・・切欠部、5d・・・・・・エッヂ部、6
,6A・・・・・・エネルギー吸収体、6a・・・・・
・長穴、6b・・・・・・折り曲げ部、7・・・・・・
ボルト、B・・・・・・車体。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 先端部にステアリングホイールが固定されたステアリン
グシャフトを回転可能に支承するステアリングコラムと
、 該ステアリングコラムに固着されコラム両端に延設され
たフランジ部を有するクランプと、該フランジ部に設け
られ前記ステアリングホイール側に開放した切欠部と、 折り曲げ部を有して相対向する二面部とからなる断面U
字状形状であって、該二面部に連続しかつ各二面部に異
なる長さに形成された長穴を有し、前記折り曲げ部を前
記フランジ部の反ステアリングホイール側端面に対向さ
せて、前記二面部間に該フランジ部を介装されてなるエ
ネルギー吸収体と、 該エネルギー吸収体の長孔と前記フランジ部の切欠部と
を挿通し、前記クランプ車体に固定するボルト、 とを備えてなる衝撃エネルギー吸収ステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11994879U JPS607262Y2 (ja) | 1979-08-31 | 1979-08-31 | 衝撃エネルギ−吸収ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11994879U JPS607262Y2 (ja) | 1979-08-31 | 1979-08-31 | 衝撃エネルギ−吸収ステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5636573U JPS5636573U (ja) | 1981-04-08 |
JPS607262Y2 true JPS607262Y2 (ja) | 1985-03-11 |
Family
ID=29352141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11994879U Expired JPS607262Y2 (ja) | 1979-08-31 | 1979-08-31 | 衝撃エネルギ−吸収ステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS607262Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009241790A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Fuji Kiko Co Ltd | ステアリングコラムの支持構造 |
-
1979
- 1979-08-31 JP JP11994879U patent/JPS607262Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5636573U (ja) | 1981-04-08 |
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