JPH08202091A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH08202091A
JPH08202091A JP7009541A JP954195A JPH08202091A JP H08202091 A JPH08202091 A JP H08202091A JP 7009541 A JP7009541 A JP 7009541A JP 954195 A JP954195 A JP 954195A JP H08202091 A JPH08202091 A JP H08202091A
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JP
Japan
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toner
image forming
density
image
forming method
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JP7009541A
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English (en)
Inventor
Shunji Kato
俊次 加藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補給される際のトナーの濃度および物性に拘
らず、トナーエンド表示や画像形成処理が行えない状態
の解除の可否を正確に判断することにより、トナーエン
ド表示リセット後の画像濃度の早期復帰および安定状態
の維持を可能にする事ができる画像形成方法およびそれ
を用いた画像形成装置を提供すること。 【構成】 補給されたトナーの濃度検知によるトナーエ
ンド表示や画像形成処理動作の不可状態のリセット可否
判定を複数回に分けて実行する。これにより、補給時で
のトナーの濃度および物性に関係なく、補給動作が正常
に行われているかどうかを判断することができ、リセッ
トの可否判定が正確に実行されることになり、画像濃度
の早期復帰および安定維持が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機やプリンタあるいはファ
クシミリ装置等の画像形成装置には、電子写真方式を用
いたものがある。この方式では、感光体を一様帯電し、
原稿像あるいは書込情報に応じた静電潜像を像担持体の
一つである感光体上に形成し、その静電潜像の帯電極性
と逆極性の現像剤を用いて静電潜像の可視像処理を行う
ようになっている。この可視像は、転写材上に静電転写
されたうえで定着され、複写画像として取り扱われる。
【0003】静電潜像の可視像処理に用いられる現像剤
の一つに、磁性キャリアに帯電したトナーを付着させて
構成した2成分系現像剤がある。この現像剤は、静電潜
像に対してトナーが静電吸着されることにより静電潜像
の可視像処理が行えるものである。静電潜像の可視像処
理を行う現像部には、トナーが感光体上の静電潜像を現
像することにより消費されて減少するのを補うために、
例えば、トナーカートリッジを有するトナー補給部が備
えられている。現像部内での2成分系現像剤のトナー濃
度は、トナー濃度制御装置によりトナー補給部から現像
部へのトナー補給が制御されることにより一定に制御さ
れることが知られている(例えば、特開昭61ー243
481号公報、特開昭62ー95561号公報、特開昭
63ー75770号公報、特開昭64ー44472号公
報)。
【0004】トナー濃度制御装置は、例えば複写機にお
いて、原稿台の先端部に設けられた基準濃度板を光源に
より照明してその反射光を感光体ドラムに照射すること
により基準濃度板の基準濃度画像を書き込んで静電潜像
を形成し、この静電潜像を現像部により2成分系現像剤
で現像した後、その濃度をトナー濃度センサにより光学
的に検知してこのトナー濃度センサの検知信号を基準値
と比較するようになっている。検知信号と基準値との比
較結果によってトナー補給部から現像部へのトナー補給
が制御される。
【0005】トナー濃度制御装置には、トナー補給部で
トナー無し状態になったことに対処する機能が設けられ
ている。このため、上記トナー濃度センサの検知信号が
所定の値を越えた場合には、トナー補給部がトナーニア
エンド(トナー補給部内のトナーが全く無い状態に近い
状態)になったものと判断して表示部でトナー補給部の
トナーニアエンドを表示するようになっている。そし
て、その後に予め設定された枚数の画像形成動作が行わ
れた後に自動的に表示部のトナーニアエンド表示をトナ
ーエンド(トナー補給部内のトナーが全く無い状態)に
切り換えて画像形成動作を不可にしている。ユーザは表
示部のトナーニアエンド表示を見て画像形成装置の電源
をオフにすると共にカバーを開けてからトナーカートリ
ッジを交換することによりトナー補給部にトナーを補充
し、又はトナー補給部にトナーを直接補充した後にカバ
ーを閉じて電源をオンする。この後、トナー補充時の電
源のオン/オフ又はカバーの開閉により表示部のトナー
ニアエンド表示又はトナーエンド表示がリセットされて
画像形成動作が可能になるように設定されている。
【0006】トナ−ニアエンド表示又はトナ−エンド表
示をリセットして画像形成動作を可能にする方式とし
て、次のような方式が知られている。現像剤補給容器中
の現像剤の有無を現像剤有無検知器で検知するようにし
た現像剤有無検知装置において、現像剤有無検知器から
の現像剤無し検知信号によりセットされて出力信号を発
生する記憶装置と、前記容器の現像剤補充時の変位によ
り作動する容器検出器とを設け、この容器検出器の作動
により前記記憶装置をリセットするようにした構成を備
えて実行する方式(例えば、特開昭53ー110852
号公報)。上記公報記載のものとは別な方式として、現
像器にトナー(特に一成分系トナー)を補給するために
ドアの開閉と連動して作動するスイッチを設け、トナー
補充後にドアを閉じるとスイッチの作動により現像器の
マグネットローラを回転させてトナーをマグネットロー
ラに十分に行きわたらせてトナー残量検知装置を自動的
にリセットする制御する方式もある(例えば、特開昭5
5ー151667号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に記載のト
ナー濃度制御装置では、表示部でトナー補給部のトナー
ニアエンドを表示してから予め設定された枚数の画像形
成動作が行われた後に自動的に表示部のトナーニアエン
ド表示をトナーエンドに切り換えて画像形成動作を不可
にすることができる。このため、トナー補給部がトナー
ニアエンドになってから予め設定された枚数の画像形成
を行うことができる一方、現像部内の残量が少ないトナ
ーが消費され続けると現像剤のトナー濃度は低下する。
トナー濃度低下の程度はトナーニアエンド表示後に行わ
れた画像形成領域のサイズや黒ベタ部の比率によって異
なるが、トナーニアエンドの表示後にトナー補充を行っ
てもすぐに形成画像の濃度が上昇することはなく、最悪
の場合には感光体へのキャリア付着等の問題が生ずる。
【0008】しかも、電源のオン/オフ又はカバーの開
閉により擬似的にトナー補充が行われたものと見做して
表示部のトナーニアエンド表示又はトナーエンド表示を
リセットして画像形成動作を可能に場合もあり、この場
合には、トナー補充をしなくても画像形成動作が可能に
なる。このため、トナーを補充しないで画像形成動作を
行った場合には、現像剤のトナー濃度が低下し、感光体
へのキャリア付着等の問題が生ずる。
【0009】そこで、このような問題を解決するため
に、一旦、トナーの補給が行われた後に、再度、基準濃
度に応じた画像を形成し、その画像濃度を検出すること
により、リセットの可否を判定し、現実にトナーが補給
された場合でも画像形成動作を即座に再開させるかどう
かを改めて判断する方法が提案されている(例えば、特
開平5ー66669号公報)。
【0010】ところで、トナーニアエンドあるいはトナ
ーエンド表示が行なわれると、トナーを補給しなければ
ならないが、補給されるトナーは、その物性が常に同じ
条件を備えたものとは限らない。このため、補給された
としても、リセットの判断に支障を来す場合がある。例
えば、補給されるトナーの帯電能力が低い場合、トナー
の強制補給動作により一度に大量のトナーが補給される
と、トナーを撹拌することにより得られる帯電特性が所
定の特性に達するまでに時間がかかり、その間、撹拌に
よりトナーが現像装置から外部に飛散することがある。
トナーが飛散した場合には、現像装置に近接している感
光体の地肌部にトナーが付着し、所謂、感光体の地肌汚
れが起こる。このため、濃度センサによる検出が正確に
行えなくなることによってトナーが補給されたにも拘ら
ず、トナーニアエンド表示やトナーエンド表示のリセッ
トが行なえなくなる。この結果、トナーを補給したにも
拘らず、画像形成動作が再開できないという事態を招い
てしまうことになる。これとは別に、補給されるトナー
の凝集度が高く、流動性が悪いトナーの場合には、トナ
ーの強制補給が行われているにも拘らず、感光体に補給
トナーが達しにくくなり、トナー補給後からトナーニア
エンド表示やトナーエンド表示をリセットして画像形成
動作を行なうまでの待機時間が長くなったり、あるい
は、リセットが不安定な状態で正確に行なわれないこと
もある。
【0011】さらに、トナー濃度の異常な低下を防止す
るためにトナーの残量不足が検知されてトナーの補給が
強制的に実行された場合には、僅かながらでも供給過多
となるとトナーの撹拌が充分に間に合わず、結果とし
て、上記したトナーの凝集性が悪い場合と同様に、リセ
ットして画像形成動作に移行するまでの時間が長くなっ
たり、リセットが不安定な状態で行われてしまうことに
なる。
【0012】本発明の目的は、上記従来の画像形成方
法、特に、トナーの補給処理後における画像形成再開時
での問題に鑑み、トナーの残量不足が検知された時のト
ナー濃度レベルあるいは補給されるトナーの物性に影響
されることなく、トナーニアエンド表示又はトナーエン
ド表示をリセットして画像形成動作の再開を円滑に行な
わせて画像濃度の早期復帰および安定状態の維持を可能
にすることができる画像形成方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、基準濃度を有する基準濃度
板に対応した画像をパッチ画像として感光体上に形成
し、このパッチ画像の濃度を濃度センサによって検出し
てトナー濃度制御およびトナー残量検知を行い、トナー
残量の不足状態が検知されたときにトナーエンド表示も
しくはその表示とともに画像形成処理を不可状態にセッ
トし、補給されるトナーによって、再度上記パッチ画像
を形成し、そのパッチ画像の濃度検知結果に応じて上記
トナーエンド表示のリセットもしくはその表示のリセッ
トとともに画像形成処理を可能状態にリセットするため
の可否を判断する画像形成方法において、上記トナーの
補給後に実施されるリセットの可否判定を複数回に分け
て実行することを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成方法において、上記トナーの補給後に実施される
リセットの可否判定は、トナー残量の不足を検知した時
点で実行されるトナー補給動作後のリセット可否判定に
連続して再度トナー濃度の検知によるトナー補給動作を
行った後に実行されることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成方法において、上記トナー補給後に実施
されるリセットの可否判定は、各可否判定毎に得られる
リセット条件の推移を基準にして実行されることを特徴
としている。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1及至3の
うちの一つに記載の画像形成方法において、上記可否判
定は、トナー補給後に形成されるパッチ画像濃度と感光
体の地肌濃度との濃度比を判定基準値と比較し、判定基
準値よりも濃度比が低い場合にリセットを可能にするこ
とを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項3記載の画
像形成方法において、上記リセット条件としてトナー補
給後に形成されるパッチ画像濃度と感光体の地肌濃度と
の濃度比が用いられ、各判定毎に得られる判定基準値に
対する濃度比のうち、後続して実施されるトナー補給後
の濃度比が、先行して実施されたトナー補給後の濃度比
よりも高い場合にトナーエンド表示のリセットもしくは
その表示のリセットとともに画像形成処理を可能状態に
リセットすることを特徴としている。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項3または5
記載の画像形成方法において、リセットの可否判定に用
いられる判定基準値は、トナーの物性に応じて変更され
ることを特徴としている。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項6記載の画
像形成方法において、上記トナーの物性は、少なくと
も、トナーの帯電特性、流動性、凝集性が用いられるこ
とを特徴としている。
【0020】
【作用】請求項1および2記載の発明では、リセットの
可否判定が複数回に分けて実行される。
【0021】請求項3及至5記載の発明では、リセット
の可否判定が各可否判定毎に得られた結果の推移によっ
て最終的に判断される。
【0022】請求項6および7記載の発明では、リセッ
トの可否判定に用いられる判定基準がトナーの物性に応
じて適性化される。
【0023】
【実施例】以下、図面に示した実施例により本発明の詳
細を説明する。
【0024】図1は、本発明の実施例に用いられる画像
形成装置の一例である複写機の要部構成を示す図であ
る。図1に示す実施例は、電子写真方式の複写機の例で
あり、原稿11は、図2に示すように、透明な原稿台1
2の上に先端を基準位置に合わせて載置され、基準濃度
を有する基準濃度板13は原稿11の先端位置より手前
側に配置されて原稿台12の先端部に取り付けられる。
図1において、感光体ドラム14は、メインモータによ
り矢印bの方向へ回転駆動されて帯電用チャージャ15
により均一に帯電され、露光装置により画像の書き込み
が行われて静電潜像が形成される。
【0025】図1において露光装置では、図2に示した
原稿台12の上に載置された原稿11が光源15により
照明され、その反射光がミラー16〜18、レンズ1
9、ミラー20〜22を介して感光体ドラム14に結像
される。光源15及びミラー16、20、21からなる
可動光学系が駆動機構により矢印aの方向(図2参照)
へ駆動されてホームポジションから往動することにより
基準濃度板13及び原稿台12上の原稿11が順次に走
査されて感光体ドラム14に基準濃度板13及び原稿台
12上の原稿11の画像が書き込まれ、その後可動光学
系15、16、20、21がホームポジションに復動す
る。また、色フィルタ23がミラー21、22の間に挿
入可能に設けられ、色フィルタ23がミラー21、22
の間の光路に挿入された時には原稿11の画像における
色フィルタ23に応じた色成分が感光体ドラム14に書
き込まれる。
【0026】感光体ドラム14は、露光装置により画像
が書き込まれた後に画像が書き込まれていない不要な領
域がイレーサ24により消去され、色現像装置の色現像
部25により、あるいは、黒現像装置の黒現像部26に
よりカラーの2成分系現像剤又は黒色の2成分系現像剤
で現像されてトナー像となる。
【0027】転写紙が給紙装置から矢印cの方向へ給紙
されてレジストローラ27に送られ、レジストローラ2
7により感光体ドラム14上の転写すべきトナー像に合
わせて感光体ドラム14と転写用チャージャ28との間
へ送出されて転写用チャージャ28により原稿11に対
する感光体ドラム14上のトナー像が転写される。転写
紙は、分離用チャージャ29及び分離爪30により感光
体ドラム14から分離されて搬送ベルト31により搬送
され、定着装置によりトナー像が定着されてコピーとし
て外部に排出される。また、感光体ドラム14は転写紙
の分離後に基準濃度板13のトナー像の濃度がトナー濃
度センサ32により検知され、クリーニング装置33に
より残留トナーが除去されて除電器34により残留電荷
が消去される。
【0028】原稿11の画像を黒色に複写する場合に
は、駆動機構により黒現像部26のみが現像位置に移動
して色フィルタ23がミラー21、22の間の光路から
退避し、感光体ドラム14には露光装置により原稿11
の画像がそのまま書き込まれて黒現像部26により黒色
の2成分系現像剤で現像されることにより黒色のトナー
像が形成される。
【0029】原稿11の画像における特定の色成分も複
写する場合には、感光体ドラム14の1回転目に上述の
ように黒色のトナー像が形成され、その後、駆動機構に
より色現像部25のみが現像位置に移動して色フィルタ
23がミラー21、22の間の光路に挿入される。これ
により、感光体ドラム14の2回転目に露光装置により
原稿11の画像における特定の色成分が色フィルタ23
を通して感光体ドラム14に書き込まれて色現像部25
によりカラーの2成分系現像剤で現像されることによっ
て上記黒色のトナー像に重ねて特定色のトナー像が形成
される。
【0030】黒現像部26は、内部に黒色トナーとキャ
リアとからなる2成分系現像剤が収容され、この現像剤
が搬送ローラ35により撹拌器36へ搬送されて撹拌器
36により撹拌されると共に現像ローラ37へ搬送され
る。そして、現像ローラ37は現像剤を磁気的に吸引し
ながら搬送し、その現像剤がドクタ38により一定の量
に調整された後に感光体ドラム14へ供給して感光体ド
ラム14上の静電潜像を現像する。黒現像装置では、現
像部26にトナー補給部39が取り付けられ、トナー補
給部39は黒色のトナーが収容される。このトナー補給
部39はトナー補給ローラ40がトナー補給クラッチの
オンで駆動源により回転駆動されてトナーをトナー補給
ローラ40により現像部26へ補給する。
【0031】色現像部25には、内部に色トナーとキャ
リアとからなる2成分系現像剤が収容され、この現像剤
が撹拌器41、42により撹拌されると共に現像ローラ
43へ搬送される。現像ローラ43は、現像剤を磁気的
に吸引しながら搬送し、その現像剤がドクタ44により
一定の量に調整された後に感光体ドラム14へ供給して
感光体ドラム14上の静電潜像を現像する。色現像装置
においては現像部25にはトナー補給部45が取り付け
られ、トナー補給部45は上記色フィルタ23に対応し
た色のトナーが収容される。このトナー補給部45はト
ナー補給ローラ46がトナー補給クラッチのオンで駆動
源により回転駆動されてトナーをトナー補給ローラ46
により現像部25へ補給する。
【0032】トナー補給部39、45は、トナーを収容
したトナーカートリッジを用いたものであってトナーエ
ンド時にはユーザがこの複写機の電源をオフさせてから
カバーを開けてトナーカートリッジを交換することによ
りトナーが補充され、その後ユーザがカバーを閉じて電
源をオンさせる。なお、トナー補給部39、45はトナ
ーエンド時にユーザがトナーを直接に補充するものであ
ってもよい。
【0033】上記トナー補給部39、45は、図3に示
す構成を備えている。図3には、トナー補給部のうち、
黒現像装置における現像部26のトナー補給部39が対
象として示されているが、色現像装置における現像部2
6に設置されているトナー補給部45に関しても同様な
構成である。トナー補給部39は、図4に示す補給トナ
ーを収容しているトナーカートリッジ100を挿填する
ことができるトナーホッパーで構成されている。トナー
補給部39をなすトナーホッパーの周壁の一部には開口
部39Aが形成され、その開口部39Aに対応する周壁
の外表面には、バーコードリーダ101が配置されてい
る。トナーカートリッジ100の周壁の一部には、トナ
ー補給部39をなすトナーホッパーの開口部39Aに対
向する位置に識別ラベル102が貼付されている。識別
ラベル102は、トナーカートリッジ100内に収容さ
れている補給トナーの物性に関する情報をバーコードに
より表示する表示部を構成し、その表示内容としては、
トナーの帯電特性、流動性および凝集性に関する情報が
設定されている。なお、これ以外の情報としては、トナ
ーの使用期限を判別するための製造ロット番号等を付加
することも可能である。
【0034】トナーカートリッジ100は、トナー補給
部39をなすトナーホッパー内に挿填されるときにその
周壁に有する識別ラベル102がトナーホッパー側のバ
ーコードリーダ101と対面できる状態に位置決めされ
るようになっている。
【0035】現像部25、26内の各2成分系現像剤は
現像ローラ37、43で感光体ドラム14上の静電潜像
を現像することによりトナーが消費されて漸次減少す
る。このため、トナーの消費が進行すると感光体ドラム
14上のトナー像の濃度が低下する。そこで、感光体ド
ラム14上に基準濃度板13の画像が書き込まれて現像
部25、26により現像された後にその濃度がトナー濃
度センサ32により検知され、このトナー濃度センサ3
2からのトナー濃度検知信号に基づいてトナー補給部3
9、45から現像器25、26へのトナー補給が制御さ
れて現像部25、26内の現像剤のトナー濃度が制御さ
れる。
【0036】図5は、トナー濃度制御を実施するために
用いられる回路構成を示すブロック図である。同図に示
されている制御部48は、画像形成処理全般をシーケン
ス制御するとともに、トナーの補給制御およびトナー補
給後の画像形成処理の再開を判定するための機能を備え
たマイクロコンピュータで構成され、図示しないI/O
インターフェースを介して入力側には、A/D変換器4
2を介したトナー濃度センサ32、カバーが閉じられた
際にオン信号を出力するカバースイッチ54、バーコー
ドリーダ101がそれぞれ接続され、出力側には、トナ
ー補給クラッチ49、50、操作表示部51、現像モー
タ52、53がそれぞれ接続されている。
【0037】制御部48では、光源15を点灯させて光
源15及びミラー16、20および21からなる可動光
学系を矢印aの方向へホームポジションから往動させる
ことにより基準濃度板13を走査させて感光体ドラム1
4に基準濃度板13の画像を書き込ませ、その静電潜像
を色現像部25又は黒現像部26により現像させてトナ
ー像とした後に、その濃度をトナー濃度検知センサ32
に検知させてこのトナー濃度検知センサ32からのトナ
ー濃度検知信号により、後述する濃度比(Vsp/Vs
g)を求めるようになっている。感光体ドラム14上の
基準濃度板13のトナー像は、そのまま転写用チャージ
ャ28、分離用チャージャ29、分離爪30を通過して
トナー濃度検知センサ32へ送られる。
【0038】トナー濃度センサ32からのトナー濃度検
知信号は、A/D変換器47によりA/D変換されて制
御部48に入力され、制御部48は、感光体ドラム14
上の基準濃度板13の基準濃度のトナー像に対するA/
D変換器47からのトナー濃度検知信号Vspと、感光
体ドラム14上の基準濃度のトナー像の前後でイレーサ
24により電荷が消去されてトナーが付着しない地肌部
分に対するA/D変換器47からのトナー濃度検知信号
Vsgの比(Vsp/Vsg:便宜上、これを濃度比と
称する)を各現像器25、26毎に求め、この濃度比
(Vsp/Vsg)とトナーの補給を開始するための判
定値REFとを対比するようになっている。トナー補充
の開始の可否判断に用いられる判定値REFは、例えば
10%の値に設定されている。
【0039】制御部48は、現像部26に対して濃度比
(Vsp/Vsg)が判定値REFより大きくなった時
にトナー補給クラッチ49をオンさせてトナー補給ロー
ラ40を所定時間又は所定回数だけ強制的に回転させて
トナー補給部39から現像部26へトナーを補給させ
る。また、制御部48は現像部25に対しても同様に、
濃度比(Vsp/Vsg)が判定基準値REFより大き
くなった時にはトナー補給クラッチ50をオンさせてト
ナー補給ローラ46を一定時間又は所定回数だけ強制的
に回転させ、トナー補給部45から現像部25へトナー
を補給させる。制御部48では、このような強制的なト
ナーの補給が行なわれた後に再度、上記濃度比(Vsp
/Vsg)の値を割り出し、この値が判定値REFより
も大きい場合にはトナーニアエンド表示を行なわせ、そ
してこの表示がなされている間に複数回のトナー補充を
継続させてトナーの補給動作が行なわれた際の濃度比
(Vsp/Vsg)の値が判定値REF以上であるかど
うかを判別することにより、トナーエンド表示あるいは
この表示とともに画像形成処理動作の不可状態を継続す
るか、若しくは、これら表示および画像形成処理動作の
不可状態のリセットを行うかを判定するようになってい
る。トナー補給の制御を行わない時には、感光体ドラム
14上の基準濃度板13の静電潜像をイレーサ24に消
去させる。
【0040】制御部48は、トナーの物性に応じてトナ
ー補給後のトナーエンド表示や画像形成動作の不可状態
のリセットを行なうための条件およびリセット可否の判
定条件を変更するようになっている。その理由は次の通
りである。トナーエンド表示や画像形成処理動作の不可
状態のリセットおよびリセットの可否判定は、判定値R
EFと上記濃度比(Vsp/Vsg)の対比結果が基準
となる。判定値REFを固定してしまうと、トナーの物
性によって、トナーを補給したにも拘らず、上記濃度比
(Vsp/Vsg)の値が変動し、判定値REFとの対
比において、依然としてトナーエンド表示や画像形成処
理動作の不可状態をリセットできないと判断してしまう
ことがある。一例を挙げると、トナーの帯電特性が低い
場合、そのトナーが一度に大量補給されると、キャリア
との静電吸着に必要な帯電電位が得られないトナーは飛
散し、感光体ドラムの地肌汚れなどを引き起こすことに
なるので、地肌電位に相当するVsgの値が低下する。
正常な帯電特性を有するトナーが補給された場合、この
地肌電位としては、Vsg=4.0±0.2V程度を示
すのに対し、帯電特性が低いトナーの場合にはVsg=
3V以下に低下してしまう。このため、上記濃度比(V
sp/Vsg)の値における分母の値が小さくなるに従
い、判定基準値REFよりも大きい値が得られることに
なる。これにより、トナーが補給されたにも拘らず、依
然としてトナーエンド表示や画像形成処理動作のリセッ
トが行なわれないことになる。そこで、制御部48で
は、帯電特性の低いトナーが補給されることを図3およ
び図4に示した構成によりバーコードリーダ101によ
って認識した場合には、地肌電位(Vsg)の低下分に
対応する係数を実験によって割出しておき、上記濃度比
(Vsp/Vsg)に対する判定値REFの値を更新す
るようになっている。ちなみに、帯電特性に対する補給
に要する時間は、図6に示すように、キャリアに吸着す
るに必要な帯電量を得られる撹拌時間に関係し、帯電特
性が良いほどその時間は短くできる。また、流動性に関
しても、図7に示すように同じ結果が得られる。これに
対し、凝集性に関しては、図8に示すように、凝集性が
高くなるほど、撹拌時間は長くなる。このような関係を
踏まえて実験により、トナーの補給に要する時間を変更
したり、あるいは、単位時間当たりでの補給量を変更す
ることにより、上記リセットの可否判定に用いられる濃
度比(Vsp/Vsg)の値に対する係数を導いて、ト
ナーの物性に応じたリセットの可否判定を行うようにな
っている。
【0041】トナーの補給に要する時間あるいは単位時
間当たりでの補給量を変更するためには、制御部48の
出力側に接続されている補給用部材に相当するトナー補
給クラッチ49、50および現像モータ52、53の駆
動量が変更され、この場合には、駆動時間又は回転数に
対する係数を加味して駆動量が変更される。本実施例で
は、補給用部材を用いたトナー濃度の制御が10回の複
写毎に1回の割合で実行され、その時点でのパッチ画像
の濃度検知結果に基づいてが行われるようになってい
る。
【0042】制御部48はマイクロコンピュータを用い
て構成され、この複写機の各部を制御することにより複
写動作等を制御する。この制御部48は操作表示部51
から各種の操作信号を取り込み、操作表示部51の表示
器に各種の表示を行わせる。さらに、制御部48は、ト
ナー補給部39、45に設置されているバーコードリー
ダ101からの情報を取り込み、後述する出力側に接続
されている補給用部材の駆動信号を出力するようになっ
ている。また、制御部48は現像モータ52を駆動して
この現像モータ52により現像部26の搬送ローラ3
5、撹拌器36及び現像ローラ37を回転させ、かつ、
現像モータ53を駆動してこの現像モータ53により現
像部25の撹拌器41、42及び現像ローラ43を回転
させる。
【0043】本実施例は以上のような構成であるから、
制御部48の動作を示すフローチャートによってその作
用を説明すると、図9に示すとおりである。図9におい
て、トナー補給部39、45内のトナーが無くなってく
ると、パッチ画像の濃度が薄くなり、その画像からの反
射光量が多くなることによるトナー濃度センサ32の出
力が高くなることにより濃度比(Vsp/Vsg)が大
きくなってくる。制御部48は、ステップ1においてト
ナーエンドかどうかを判別する。この判別は、判定値R
EFを基にしたトナーの補給時でのトナー濃度(Vs
0)に対して、装置特有の性質、例えば、補給の際に用
いられるトナーの撹拌性能やトナーを流動させて現像部
にまで移送するまでのタイムラグさらにはトナーの物性
等を考慮した補正係数(α)を乗じて現実に現像部に補
給トナーが補充されたと見做された際の判定基準値(V
s0×α)を用いて行なわれる。この判定基準値は、判
定値REFよりも大きい値、例えば16%が設定されて
いる。このような判定基準値を用いてトナーエンドであ
るかどうかが判別された結果、トナーエンドに相当して
いると判断されると、ステップ2においてトナーエンド
表示フラグメモリをセットする。ステップS1におい
て、トナーエンドでないと判断された場合には、ステッ
プS3においてトナーニヤエンドの判断が行なわれる。
【0044】この判断において、濃度比(Vsp/Vs
g)が上記判定基準値(Vs0×α)より大きくなって
トナーニアエンドになった場合には、各トナー補給部3
9、45毎でトナーニアエンドの状態で原稿を複写した
枚数をトナーニアエンド後コピーカウンタでカウントす
る。ステップS4において、トナーニアエンド後コピー
カウンタのカウント値が50(複写枚数50枚に相当)
以上になったか否かを判断することによってトナーエン
ドになったか否かを判断する。制御部48は、トナーニ
アエンド後コピーカウンタのカウント値が50以上にな
っていない場合にはステップS7でトナーニアエンド表
示フラグメモリFm2をリセットして操作表示部51の
表示器にトナーニアエンドの表示を消灯させる。制御部
48では、トナーニアエンド後、コピーカウンタのカウ
ント値が50に達したと判断した場合、ステップS5に
おいてトナーニアエンド表示フラグメモリFm2を1に
セットし、ここに、トナーエンド表示フラグFm1がセ
ットされている(ステップ2、6参照)ことにより、ト
ナーエンド操作表示部51の表示器にトナーエンドの表
示を行わせ、複写動作を不可とすることができる。従っ
て、ユーザはトナーニアエンドの表示後にはトナー補充
を行わなくても50枚まで複写を行うことができるが、
51枚以上の複写を行うことができなくなる。
【0045】ユーザは、操作表示部51の表示器のトナ
ーエンド表示を見てこの複写機の電源をオフさせてから
カバーを開けてトナーカートリッジの交換等によりトナ
ーを補充し、その後カバーを閉じて電源をオンさせる。
【0046】また、制御部48はステップS8でドアス
イッチ54からの検知信号によりカバーが開かれて閉じ
られた(又は複写機の電源がオフされてからオンされ
た)か否かを判断し、カバーが開かれて閉じられた(又
は複写機の電源がオフされてからオンされた)場合には
ステップS9、S10でフラグFm1、Fm2が1にセッ
トされているか否かを調べる。
【0047】制御部48では、フラグFm1、Fm2が両
方共に1にセットされていればステップS11でバーコ
ードリーダ101からのトナーの物性情報を取り込み、
ステップ12においてトナーの物性に応じた係数を導い
てタイマーによる計時時間T1を決定する。タイマーの
計時時間T1が決定されると、ステップ13で、そのタ
イマーに計時時間T1がセットされ、ステップS14
で、その計時時間内においてトナー補給クラッチ49、
50のうちトナーエンド又はトナーニアエンドになった
トナー補給部に対応する方をオンさせてトナー補充され
たトナー補給部から現像部へトナー補給を行わせる。こ
れと同時に、現像モータ52、53のうちトナーエンド
又はトナーニアエンドになったトナー補給部に対応する
方をオンさせてトナー補充されたトナー補給部に対応す
る現像部の搬送ローラや撹拌器、現像ローラを回転させ
ることによりトナー補給部からのトナーと現像剤を十分
に撹拌する。
【0048】次に、制御部48はステップS15で計時
時間T1がタイムアップしたか否かを調べ、タイマーの
計時時間T1がタイムアップした場合には、ステップS
16でトナー補給クラッチをオフさせてトナー補給部の
トナー補給ローラを停止させると共に、現像モータを停
止させて現像部を停止させる。次に、制御部48はステ
ップS17でトナー濃度検出ルーチンを複数回実行して
濃度比(Vsp/Vsg)を複数回求める。つまり、制
御部48は、図2において説明したように、光源15を
点灯させて光源15及びミラー16、20、21からな
る可動光学系を矢印aの方向へホームポジションから往
動させることにより基準濃度板13を走査させて感光体
ドラム14に基準濃度板13の画像を書き込ませ、その
静電潜像を色現像部25又は黒現像部26により現像さ
せてトナー像とした後に、その濃度をトナー濃度センサ
32に検知させてこのトナー濃度センサ32からのトナ
ー濃度検知信号により濃度比(Vsp/Vsg)を求め
るという動作を複数回(n)行うことで複数回分の濃度
比(Vspn/Vsgn)を求める。この場合、感光体
ドラム14上の基準濃度板13のトナー像はそのまま転
写用チャージャ28、分離用チャージャ29、分離爪3
0を通過してトナー濃度センサ32へ送られる。
【0049】次に、制御部48はステップS18で なる演算を行って濃度比(Vsp/Vsg)の平均値
(Vs1)を求め、ステップS19においてその平均値
(Vs1)が、新たに更新された判定基準値(Vs0×
α)以上であるか否かを判断する。
【0050】そして、制御部48では、平均値(Vs
1)が判定基準値(Vs0×α)以上でなければ、パッ
チ画像のトナー濃度が上昇しことになり、トナーの補給
が充分に達成されたと判断できるので、ステップS20
でフラグFm1、Fm2を0にリセットして操作表示部5
1上の表示器のトナーエンド又はトナーニアエンドの表
示を消灯させて複写動作を可能にするリセット処理を実
行する。
【0051】ステップ19において、平均値(Vs1)
が判定基準値(Vs0×n)以上であれば、トナーの補
給動作が行なわれているにも拘らず、依然として、パッ
チ画像のトナー濃度が上昇していないことになり、充分
なトナーの補給が行なわれていないと判断され、図10
に示すように、再度、ステップ13及至ステップ18に
相当する処理(ステップS20及至25)を実行し、ス
テップ18で実施したと同様の演算によりステップS2
5にて平均値(Vs2)を求める。再度のトナー補給が
実行される場合の計時時間T2は、ステップS13で用
いたものと同じ値でもよく、あるいは、トナー補給状態
を前回と異ならせる場合には、同じ値でなくてもよい。
【0052】ステップS25において求められた平均値
(Vs2)は、ステップ26にて判定基準値(Vs0×
n)と対比され、平均値(Vs2)が判定基準値(Vs
0×n)以上でなければ、上記した場合と同様に、パッ
チ画像のトナー濃度が上昇したことになり、トナーの補
給が充分に達成されたと判断できるので、ステップS2
0でフラグFm1、Fm2を0にリセットして操作表示部
51上の表示器のトナーエンド又はトナーニアエンドの
表示を消灯させて複写動作を可能にするリセット処理を
実行する。
【0053】ステップ26において、平均値(Vs2)
が判定基準値(Vs0×α)に対して大きい場合には、
ステップ27において、前回求められた平均値(Vs
1)と対比され、濃度比の推移が判断される。ステップ
27において、前回のトナー補給動作において求められ
た平均値(Vs1)に対して、再度のトナー補給動作に
おいて求められた平均値(Vs2)が小さい場合には、
ステップ20に移行してフラグFm1、Fm2を0にリセ
ットして操作表示部51上の表示器のトナーエンド又は
トナーニアエンドの表示を消灯させて複写動作を可能に
するリセット処理を実行する。このような再度のトナー
補給動作を行うことによる濃度比の平均値同士の対比
は、前回のトナー補給動作が不完全な状態であるかどう
かを判断するために実行されるステップである。
【0054】ステップ27において、濃度比の平均値の
対比結果が、前回実行されたトナー補給動作における濃
度比の平均値(Vs1)が再度実行されたトナー補給動
作における濃度比の平均値(Vs2)よりも大きい場合
には、トナー濃度の上昇がみられず補給すべきトナーが
ないことが明らかであるので、ステップ28においてト
ナーエンド表示フラグを1にセットして操作表示部51
にてトナーエンドを表示する。また、このとき、表示に
併せて画像形成処理動作を不可状態に設定することもで
きる。
【0055】このように、本実施例では、トナーの補給
時におけるトナーの残量検知によってトナーエンド状態
のリセットの可否判定を行う際に、複数回に分けてトナ
ー濃度の濃度比を検知することにより、前回実行された
トナーの補給が正常であるかどうかを判定してリセット
の可否判定の精度を高めることができる。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1および
2記載の発明によれば、リセットの可否判定が複数回に
分けて実行されるので、トナーニアエンド表示またはト
ナーエンド表示のリセット可否判定のための精度が高め
られ、画像濃度の安定化がより効率よく行えることにな
る。
【0057】請求項3及至5記載の発明によれば、リセ
ットの可否判定が各可否判定毎に得られた結果の推移に
よって最終的に判断されるので、トナー補給動作が正確
に実施されたかどうかを判断することができ、これによ
って、トナー残量の不足が検知された時のトナー濃度レ
ベルあるいは補給されるトナーの物性に影響されること
なく、トナーニアエンド表示又はトナーエンド表示をリ
セットして画像形成動作の再開を円滑に行なわせて画像
濃度の早期復帰および安定状態の維持を可能にすること
ができる。
【0058】請求項6および7記載の発明によれば、リ
セットの可否判定に用いられる判定基準がトナーの物性
に応じて適性化されるので、トナーニアエンド表示また
はトナーエンド表示のリセット可否判定が補給されるト
ナーの物性に影響されることなく正確に実施されること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法に適用される画像形成装
置の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置における露光装置の
一部を示す断面図である。
【図3】図1に示した画像形成装置におけるトナー補給
部の構成を示す要部断面図である。
【図4】図3に示したトナー補給部に用いられるトナー
カートリッジの構成を示す斜視図である。
【図5】図1に示した画像形成装置に用いられる回路部
の構成を示すブロック図である。
【図6】トナーの物性の一つである帯電特性と補給時間
に影響する撹拌時間との関係を説明するための線図であ
る。
【図7】トナーの物性の一つである流動性と補給時間に
影響する撹拌時間との関係を説明するための線図であ
る。
【図8】トナーの物性の一つである凝集性と補給時間に
影響する撹拌時間との関係を説明するための線図であ
る。
【図9】図5に示した回路部での動作を説明するための
フローチャートである。
【図10】図5に示した回路部での動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つである複写機 14 感光体 32 トナ−濃度センサ 39、45 トナー補給部 48 制御部 100 トナーカートリッジ 101 バーコードリーダ 102 識別ラベル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準濃度を有する基準濃度板に対応した画
    像をパッチ画像として感光体上に形成し、このパッチ画
    像の濃度を濃度センサによって検出してトナー濃度制御
    およびトナー残量検知を行い、トナー残量の不足状態が
    検知されたときにトナーエンド表示もしくはその表示と
    ともに画像形成処理を不可状態にセットし、補給される
    トナーによって、再度上記パッチ画像を形成し、そのパ
    ッチ画像の濃度検知結果に応じて上記トナーエンド表示
    のリセットもしくはその表示のリセットとともに画像形
    成処理を可能状態にリセットするための可否を判断する
    画像形成方法において、 上記トナーの補給後に実施されるリセットの可否判定を
    複数回に分けて実行することを特徴とする画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成方法において、 上記トナーの補給後に実施されるリセットの可否判定
    は、トナー残量の不足を検知した時点で実行されるトナ
    ー補給動作後のリセット可否判定に連続して再度トナー
    濃度の検知によるトナー補給動作を行った後に実行され
    ることを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成方法にお
    いて、 上記トナー補給後に実施されるリセットの可否判定は、
    各可否判定毎に得られるリセット条件の推移を基準にし
    て実行されることを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】請求項1及至3のうちの一つに記載の画像
    形成方法において、 上記可否判定は、トナー補給後に形成されるパッチ画像
    濃度と感光体の地肌濃度との濃度比を判定基準値と比較
    し、判定基準値よりも濃度比が低い場合にリセットを可
    能にすることを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】請求項3記載の画像形成方法において、 上記リセット条件としてトナー補給後に形成されるパッ
    チ画像濃度と感光体の地肌濃度との濃度比が用いられ、
    各判定毎に得られる判定基準値に対する濃度比のうち、
    後続して実施されるトナー補給後の濃度比が、先行して
    実施されたトナー補給後の濃度比よりも高い場合にトナ
    ーエンド表示のリセットもしくはその表示のリセットと
    ともに画像形成処理を可能状態にリセットすることを特
    徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】請求項3または5記載の画像形成方法にお
    いて、 リセットの可否判定に用いられる判定基準値は、トナー
    の物性に応じて変更されることを特徴とする画像形成方
    法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像形成方法において、 上記トナーの物性は、少なくとも、トナーの帯電特性、
    流動性、凝集性が用いられることを特徴とする画像形成
    方法。
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