JPH08202053A - アライメントの方法 - Google Patents

アライメントの方法

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JPH08202053A
JPH08202053A JP7025974A JP2597495A JPH08202053A JP H08202053 A JPH08202053 A JP H08202053A JP 7025974 A JP7025974 A JP 7025974A JP 2597495 A JP2597495 A JP 2597495A JP H08202053 A JPH08202053 A JP H08202053A
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mark
electron beam
alignment
laser
layer
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JP7025974A
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English (en)
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Takeshi Irita
丈司 入田
Kazuya Okamoto
和也 岡本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】観察画面上でアライメントマークを発見するこ
とが極めて容易で、しかも、高精度に位置合わせ可能な
アライメント方法を提供する。 【構成】対象物に電子線を照射する位置を決定するため
のアライメント方法であって、基板に、少なくとも一方
向に配列された複数の段差を含むマークを形成し、対象
物に電子線を照射して、2次電子を検出することによ
り、複数の段差の形状を観察し、段差の形状から基準と
なる点を定め、検出した基準となる点をもとに、対象物
を照射する位置を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子線描画法におい
て、電子線照射位置をアライメントする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子線描画法は、様々なデバイスの作製
において重要な技術である。電子線描画法において重ね
合わせ描画が必要となる場合、即ち電子線描画を多数回
繰り返してパターン形成をおこなう場合や、マスクアラ
イナー等による光リソグラフィーにより形成したパター
ンに対してパターンを重ねる場合には、電子線描画等の
ためにアライメントマークを用いた位置合わせが必要に
なる。
【0003】電子線描画の位置合わせ法には、オートア
ライメントとマニュアルアライメントがある。オートア
ライメントは、図12のような、直径10μm程度の円形
金属マークを試料基板内の2箇所に設けて、これに電子
線を照射することによって、金属マークからの2次電子
もしくは反射電子を描画システムにより自動検出し、円
形マークの中心位置を基準として、位置合わせ即ち位置
ズレと回転ズレの補正をおこなうものである。
【0004】この方法の欠点としては、試料基板のマー
ク位置のみに、金(Au)等の金属膜を付ける必要があ
り、デバイス作製プロセスの複雑化を招く。さらに、金
のマークに電子線を照射することによって、金が周囲に
飛び散り、素子特性への悪影響を与える可能性を有す
る。さらには、描画後の後の熱処理等によって、金が拡
散する恐れがあるため、後の工程に制約を与えてしま
う。さらにアライメント精度が、マークの形成状態に大
きく依存する欠点もある。
【0005】これを避けるためマニュアルアライメント
という方法がある。マニュアルアライメントは、例えば
図13のように、幅2μm長さ10μm程度の十字線状のマ
ークを、基板面と凹凸を有する段差マークとして試料基
板内の2箇所に設け、電子線描画装置の操作者が2次電子
像(SEM像)を観察し、マーク基準位置を操作者が入力
することによって位置ズレと回転ズレを補正し位置合わ
せをおこなう方法である。このおいては、段差マークは
他のパターン形成も含めたエッチング工程のみでよく、
また操作者自らマーク位置入力をおこなうので、アライ
メント精度がマーク形成精度に強く影響されることも少
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のマニュアルアラ
イメント方法では、マークを低倍率のSEM像で観察した
場合、コントラストが極めて低い画像しか得られないと
いう問題があった。そのため、操作者が観察画面上で試
料基板内のどこにマークがあるかを見つけることがたい
へん困難であり、アライメント操作に大幅な時間を要し
ていた。
【0007】本発明は、観察画面上でアライメントマー
クを発見することが極めて容易で、しかも、高精度に位
置合わせ可能なアライメント方法を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、対象物に電子線を照射する位置を
決定するためのアライメント方法であって、対象物に、
少なくとも一方向に配列された複数の段差を含むマーク
を形成し、前記対象物に電子線を照射して、2次電子を
検出することにより、前記複数の段差の形状を観察し、
前記段差の形状から基準となる点を定め、前記検出した
基準となる点をもとに、電子線を照射する位置を決定す
ることを特徴とするアライメント方法が提供される。
【0009】
【作用】少なくとも一方向に配列された複数の段差を含
むマークは、電子線を照射した場合、段差の縁部から2
次電子が多く発生し、高いコントラストを持つ2次電子
画像となる。したがって、広い対象物内から低倍のSEM
観察によって、容易にマークの位置を見いだすことがで
きる。マーク位置を見いだした上で、高倍率でマークを
観察し、マークの位置から正確に基準位置として決定す
ることができる。即ち、本発明のマークにより極めて容
易かつ高精度に、電子線照射位置を決定するアライメン
トを実行することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のアライメント方法を用いて集
積型半導体レーザを製造する方法の一実施例を図面を用
いて説明する。
【0011】まず、本実施例の集積型半導体レーザの構
成について、図1を用いて説明する。
【0012】図1に示すように、本実施例の集積型半導
体レーザは、基板21上に、半導体レーザ11とY字型
に分岐した導波路12とを備えている。具体的には、図
4(g)に示すように、基板21上に、導波路12を備
え、この導波路12の上に、半導体レーザ11が形成さ
れている。
【0013】図1の半導体レーザは、発振波長を狭線幅
にし、かつ、温度による波長変動を抑制することを主た
る目的としたDFB(distributed fee
dback)レーザである。導波路12の形状は、半導
体レーザ11の下部では平板型導波路、それ以外の部分
は、図4(g’)のように、クラッドが導波路形状に加
工された装荷型単一モード導波路である。半導体レーザ
11と導波路12とは、エバネッセント結合するように
構成されている。
【0014】基板21としては、n−GaAs基板を用
い、光の進行方向が〈−110〉方向(但し−1は、1
にオーバーラインを付したものを表す)になるように結
晶方向を定めている。
【0015】導波路12は、基板21側から順に、下部
クラッド層22、コア層23、上部第1クラッド層2
4、上部第2クラッド層25の4層が積層されることに
よって構成されている。
【0016】下部クラッド層22は、厚さ2.0μm程
度のノンドープのAlxGa1-xAs(x=0.3)層、
コア層23は、厚さ0.45μmのノンドープのAlx
Ga1-xAs(x=0.165)層である。また、上部
第1クラッド層24は、厚さ0.3μmのノンドープ
(n型キャリア濃度:1×1015cm~3以下)のAlx
Ga1-xAs(x=0.35)層である。上部第2クラ
ッド層25は、厚さ0.3μmのn~~ドープ(n型キャ
リア濃度:5×1017cm~3)のAlxGa1-xAs(x
=0.35)層である。
【0017】このように、上部第2クラッド層25は、
導波路12の構成の中で唯一ドープされた材料からなっ
ており、上部第2クラッド層25は、半導体レーザ11
のpin構造のn型層を兼用している。
【0018】また、図4(g’)のように、半導体レー
ザ11の下部以外の部分において、上部第1クラッド層
24と上部第2クラッド層25は、幅4μmのY字型に
分岐した導波路の形状に加工されている。
【0019】半導体レーザ11は、導波路12と兼用の
上部第2クラッド層25と、この上に順に積層されたレ
ーザ活性層26、レーザバリア層27、レーザガイド層
28、レーザクラッド層29、レーザキャップ層30の
各層と、電極701、501と、n型不純物ドーピング
領域301とにより構成されている。
【0020】レーザ活性層26、レーザバリア層27、
レーザガイド層28、レーザクラッド層29およびレー
ザキャップ層30は、上部第2クラッド層25上の一部
のレーザメサ領域81にのみ配置されている。また、レ
ーザクラッド層29およびレーザキャップ層30は、注
入電流狭窄のためのレーザストライプ部82の形状に加
工されている。n型不純物ドーピング領域301は、上
部第2クラッド層25上であって、レーザメサ領域81
に隣接する位置に設けられている。
【0021】また、半導体レーザ11は、DFBレーザ
であるため、周期的な回折格子を備えている。図1の集
積型半導体レーザでは、レーザストライプ部82の下部
に位置するレーザガイド層28を回折格子93の形状に
加工してある。
【0022】また、レーザメサ領域81の端面94は、
光の進行方向に垂直な方向から7度傾けた端面に形成さ
れている。これは、この端面94によって共振器構造が
形成されファブリーペロモードで発振するのを抑制する
ためである。
【0023】レーザ活性層26は、厚さ0.1μmのノ
ンドープのGaAs層である。レーザバリア層27は、
厚さ0.1μmのAlxGa1-xAs(x=0.30)
層、レーザガイド層28は、厚さ0.15μmのAlx
Ga1-xAs(x=0.07)層からなり、これらはと
もに、厚さ0.1μm、p~ドープ(p型キャリア濃
度:5×1017cm~3)である。レーザクラッド層29
は、厚さ0.7μmのp~ドープ(p型キャリア濃度:
5×1017cm~3)のAlxGa1-xAs(x=0.3
5)層である。レーザキャップ層30は、厚さ0.3μ
m以下のp+ドープ(p型キャリア濃度:5×1018
m~3)のGaAs層である。
【0024】n型不純物ドーピング領域301は、Sn
を拡散した領域であり、深さ約0.3μm、表面部のn
型キャリア濃度が1×1018cm~3である。
【0025】また、電極701、501部分を除いて、
半導体レーザ11および導波路12の表面は、絶縁のた
めに酸化膜86とポリイミド601とによって覆われて
いる。
【0026】上述の構成においては、半導体レーザ26
の活性層で生じた光のエバネッセント領域の内側に、導
波路のコア層23が位置するように、第1クラッド層2
4および第2クラッド層25の厚さが定められている。
【0027】また、半導体レーザ11および導波路12
の結合長Lは、数値計算によって最適値に定めた。
【0028】つぎに、本実施例の集積型半導体レーザの
動作について説明する。
【0029】半導体レーザ11は、DFBレーザであ
る。電極701から電極501へ向かって電流を流す
と、電流はレーザストライプ部82から活性層26を流
れ、さらに、第2クラッド層25を基板面に平行な方向
に流れ、不純物ドーピング領域301を通って、電極5
01に達する。これにより、活性層26から光が生じ
る。光は、回折格子93によって、レーザストライプ部
82の長手方向(Z軸方向)に、分布帰還しながら往復
して進行する。この光は、シングルモードでスペクトル
幅が狭く、波長変動も小さい。
【0030】この時、半導体レーザ11の下に位置する
導波路12のコア層23は、活性層26を進行する光の
エバネッセント領域内に配置されているため、活性層2
6とコア層23とをまたぐように、2つのモードが生
じ、この2つのモードが干渉することで、光パワーが活
性層26とコア層23との間を行き来する。本実施例で
は、結合長Lを最適値に設定し、レーザ11の端部で、
光は、ほぼ100%導波路12に移行している。このよ
うに、エバネッセント結合により、レーザ11の下部の
平板型の導波路12に光が移行し、平板型導波路12の
うちレーザストライプ部82の下部に位置する部分に光
が進行する。移行した光は、導波路12の装荷型に加工
された部分に入射して伝搬し、分岐点87で2方向に分
かれ、さらに伝搬する。
【0031】導波路12は、上述したように、ノンドー
プの第1クラッド層24と、n型にドープされた第2ク
ラッド層25とを備えている。ここで、ノンドープの第
1クラッド層24が、コア層23側に配置されているの
で、導波路12を伝搬する光の大部分は、キャリア濃度
が低いコア層23と第1クラッド層24とを伝搬する。
したがって、導波路12を伝搬する光のうち、キャリア
によって吸収される割合は、非常に小さい。したがっ
て、導波路12は、キャリアの光吸収による損失が非常
に小さいため、半導体レーザ11が発光したスペクトル
幅が狭い光を低損失に伝搬することができる。
【0032】また、n型側の電極501を、p型側の電
極701と同じく、基板21の上面側に配置しているた
め、電極501、301の配線を取り付ける作業および
配線の引き回しを、基板21の上面側のみで行うことが
できる。したがって、他の回路部品とともに、電気回路
基板等に搭載する場合等に、基板21の裏面側から配線
を引き出す必要がなく、上面だけで配線が可能であるの
で、他の部品との集積化が容易になる。
【0033】次に、本実施例の集積型半導体レーザの製
造プロセスを図3、図4、図5を用いて説明する。
【0034】(1)まず、図5(a)のように、n−G
aAs基板21上に、下部クラッド層(ノンドープ)2
2、コア層(ノンドープ)23、上部第1クラッド層
(ノンドープ)24、上部第2クラッド層(n~ドー
プ)25、レーザ活性層(ノンドープ)26、レーザバ
リア層(p~ドープ)27、レーザガイド層(p~ドー
プ)28を、1回目成長によって成長させる。
【0035】つぎに、図5(b)のように、アライメン
トマーク91、92を形成する。アライメントマーク9
1は、SiO2膜からなる十字線(線幅20μm、長さ
60μm)型のマークである。
【0036】アライメントマーク92は、図6のような
形状を凹凸によって形成したものである。本実施例で
は、レーザガイド層28の表面のうち、図8の斜線部に
相当する部分を窪ませることによって、アライメントマ
ーク92を形成した。具体的には、中央に線幅2μmの十
字線を持つ十字架状の主マーク1001と、主マークの
周囲に2μmラインアンドスペースの横ラインからなる4
本の副マーク1002とを形成する。特に副マーク10
02の少なくとも1本は1mm程度以上に長く形成する。
なお、アライメントマーク92の作製は、通常の光リソ
グラフィーとエッチングによりおこなった。もちろん、
光リソグラフィーの代わりに電子線描画を用いてもよ
い。
【0037】つぎに、図5(c)のように、レーザガイ
ド層28に回折格子93を形成する。回折格子形成に
は、一般的な2光束干渉露光法若しくは電子線描画法が
考えられるが、ここでは発明者らが開発した、ネガ型化
学増幅型レジストを用いて1次オーダーの周期性回折格
子(周期0.06μm)を形成してある(例えば、K.
Okamoto et al;Annual Repo
rt of Engineering Researc
h Institute . Univ. ofTok
yo 53(1994) 105.)。同手法の場合
は、ネガ型故に、所望の位置に所望のパターニングが可
能であるとともに化学増幅作用を活かした高速描画が可
能である。また、耐プラズマエッチング特性も良好であ
る。
【0038】電子線を描画する位置を定めるためのアラ
イメントは、アライメントマーク92を用い、レーザガ
イド層28表面をSEM(走査型電子顕微鏡)によって
観察しながら行う。図6の形状のアライメントマーク9
2は、図10(a)、(b)、図11に示すように、周
期的なラインアンドスペースを有する副マーク1002
の段差エッジから、SEM観察時に多くの2次電子が多
く発生し、SEM像は低倍率においても、高いコントラス
トを持つ像となる。
【0039】したがって、操作者は、図10(a)のよ
うに、低倍率(170倍)のSEM像観察で、広い試料基
板内から副マーク1002の存在を容易に見つけること
ができる。操作者は、副マーク1002位置を見いだし
た上で、副マーク1002の形状から主マーク1001
の位置を容易に探し出すことができる(図10
(b))。そして、高倍率(2500倍)で主マーク1
001を観察し(図11)、十字線の交点をマーク基準
位置として、回折格子93形成のために電子線を照射す
る位置を決定し、電子線描画装置に入力する。以上のよ
うに、図6のマークを用いることで極めて容易かつ高精
度に、電子線描画位置のマニュアルアライメントを実行
することができる。この電子線描画により、回折格子9
3を形成する。
【0040】その後、図5(d)のように、2回目成長
を液相エピタキシャル成長(LPE)若しくは有機金属
気相成長法により行い、レーザクラッド層(p~ドー
プ)29、レーザキャップ層(p+ドープ)30を形成
する。この成長により、回折格子領域を完全に埋め込
む。アライメントマーク92も埋め込まれるが、SiO
2のアライメントマーク91上には、結晶が成長しない
ため、2回目成長後もアライメントマーク91を上面部
から観察することができる。
【0041】(2)つぎに、図3(a)および(a’)
のように、半導体レーザ11の注入電流狭窄のためのレ
ーザストライプ部82のエッチング、および、レーザメ
サ領域81のエッチングを行う。エッチングの工程のう
ち、レジストの露光工程は、アライメントマーク91を
用いて、フォトマスクのアライメントを行う。アライメ
ントマーク91は、アライメントマーク92と同じ工程
で形成されるので、アライメントマーク91は、アライ
メントマーク92と一定の位置関係にある。従って、ア
ライメントマーク91を用いて、レーザストライプ部8
2のアライメントを行うことにより、レーザストライプ
部82と回折格子93とを正確に重ねあわせることが可
能である。
【0042】また、レーザストライプ部82のエッチン
グ時に、同時に、メサ領域81の7度傾斜した端面94
の形成も行う。ここでは、このエッチングに、ドライエ
ッチング法の一つであるRIE(Reactive I
on Etching)を適用した。使用するガスは、
BCl3/Cl2系混合ガスであり、エッチング圧力は、
25mTorr、RF出力は0.35W/cm2であ
る。これにより、エッチング速度38オングストローム
/sec.に精密制御され、7度傾斜した端面の形成が
可能である。勿論、Cl2系ガスによるRIBE(Re
active Ion Beam Etching)を
用いた場合には、さらに高精度な端面形成が可能であ
る。なお、その他のエッチング工程においては、同様の
ドライエッチング若しくはGaAs/AlGaAs系に
おいてエッチング選択性の少ないH3PO4−H22−H
2O系ウエットエッチングを行っても問題はない。
【0043】(3)つぎに、図3(c)、(c’)のよ
うに、電極501と第2クラッド層25とのコンタクト
抵抗低減のためのn型不純物ドーピング領域301を形
成する。発明者らは、不純物ドーピングにおいては、既
に開示した“シリカ薄膜を用いた開管式拡散法”(K.
Okamoto et al.:Proceeding
s of 1st International sy
mposium onControl of Semi
conductor Interfaces,pp.5
25(1994),ELSEVIER SCIENCE
B.V.)を用い、急速拡散(RTA:Rapid
Thermal Annealing)法を適用するこ
とで850℃、10分の熱処理により表面濃度Cs:1
×10 18cm~3、拡散深さXj:0.3μm程度のSn
の不純物ドーピング領域を形成した。
【0044】(4)その後、図3(g)、(g’)のよ
うに、装荷型導波路12形成のために、第1クラッド層
24および第2クラッド層25を図1の形状にエッチン
グする。
【0045】(5)さらに、素子表面全体に、酸化膜
(SiO2膜)86をプラズマCVD法等により形成
し、コンタクトホール95ならびにn型電極501であ
るAu−Geを真空蒸着し、所望の電極501の形状に
パターニングする(図3(d)、(d’))。
【0046】(6)デバイスの平坦化及びエッチング端
部の終端のために、ポリイミド601を素子表面全体に
コートし、所望の条件でキュアしイミド化を終えた後、
CF4/O2系ガスを用いたプラズマエッチングによるエ
ッチバックを行い、レーザ最表層部上面を露出させ、か
つ、露出した酸化膜86を緩衝フッ酸によりエッチオフ
し、レーザキャップ層30を露出させる(図4(e)、
(e’))。
【0047】(7)p型電極701としてAu−Znを
蒸着し、電極701の形状にパターニングする(図4
(f)、(f’))。
【0048】(8)CF4/O2系ガスを用いたプラズマ
エッチングを行い、n型接地電極201を露呈させ、素
子は完成する(図4(g)、(g’))。
【0049】上述のアライメントマーク92としては、
図7、図8、図9に示した形状のマークを用いることも
できる。この場合にも、図6のマークと同様に、SEM
像において容易にマーク92の位置を見出すことができ
る。図7は、中央に線幅2μmの十字線を持つ十字架状の
主マーク1003と、その周囲に2μmラインアンドスペ
ース状のラインからなる4本の副マーク1004からな
る。図8は、図6と似た形状のマークであるが、副マー
ク1005が全て一方向のラインアンドスペースとした
ことである。図9のマークは、中央に配置された縦横の
長さが8μmの星型の主マーク1006と、その周囲に配
置された1辺3μmの矩型のパターンを周期6μmで配置し
た副マーク1007からなる。
【0050】上述した図6の集積型半導体レーザの製造
方法は、複数の段差を一定の方向に配列したアライメン
トマーク92を用いることにより、電子線描画プロセス
の際に、電子線を照射する位置をSEM像から容易に定
めることができる。また、アライメントマーク92の段
差から多量の2次電子が観察されるため、基準点となる
交点を正確に定めることができる。したがって、高精度
に回折格子93を形成することができる。
【0051】また、本実施例のアライメントマーク92
は、金属を用いることなく段差のみで形成されている。
したがって、電子線描画時やSEM観察時や熱処理工程
等に、金属が散乱したり拡散したりすることがない。よ
って、集積型半導体レーザに、金属等が混入することが
なく、性能や歩留まりにも悪影響を与えない。
【0052】また、本実施例で説明した製造方法は、2
回の成長プロセスによって、DFBレーザを製造するこ
とができるため、作業効率および歩留まりが非常にたか
い。
【0053】上述の実施例では、最も簡明なY−分岐導
波路と集積した半導体レーザの例を示したが、他の光素
子(例えば、位相変調器等)を集積する場合において
も、導波路のレイアウトを変更するだけで、そのまま上
述の構造および製造方法を適用できる。
【0054】さらに、半導体レーザの端面94を7度傾
斜させる代わりに、反射防止膜を端面に形成することも
できる。
【0055】また、上述の実施例では、操作者がSEM
像を観察し、基準となる点を決定する構成であったが、
2次電子画像を2値化処理等の画像処理することによ
り、自動的に基準点を定めるオートアライメントにする
ことも可能である。
【0056】
【発明の効果】上述のように、本発明のアライメント方
法を用いることにより、容易にアライメントマークを見
つけることができ、しかも、高精度に基準位置を定める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の集積型半導体レーザの構成
を説明するための上面図。
【図2】(a)、(b)従来のアライメント方法に用い
られていたアライメントマークの形状を示すための説明
図。
【図3】図1の集積型半導体レーザの製造方法を示すた
めの(a)〜(d)A−A’断面図、(a’)〜
(d’)B−B’断面図。
【図4】図1の集積型半導体レーザの製造方法を示すた
めの(e)〜(g)A−A’断面図、(e’)〜
(g’)B−B’断面図。
【図5】(a)〜(d)図1の集積型半導体レーザの製
造方法を示すためのC−C’断面図。
【図6】アライメントマークの形状を示すための説明
図。
【図7】アライメントマークの形状を示すための説明
図。
【図8】アライメントマークの形状を示すための説明
図。
【図9】アライメントマークの形状を示すための説明
図。
【図10】(a)、(b)図6のアライメントマークを
形成された薄膜のSEM画像の写真。
【図11】図6のアライメントマークを形成された薄膜
のSEM画像の写真。
【符号の説明】
11…半導体レーザ、12…導波路、21…基板、22
下部クラッド層、23…コア層、24…上部第1クラッ
ド層、25…上部第2クラッド層、26…活性層、27
…レーザバリア層、28…レーザガイド層、29…レー
ザクラッド層、30…レーザキャップ層、91…光リソ
グラフィ用アライメントマーク、92…電子線描画用ア
ライメントマーク、93…回折格子、301…不純物ド
ーピング領域、501、701…電極。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象物に電子線を照射する位置を決定する
    ためのアライメント方法であって、 前記対象物に、少なくとも一方向に配列された複数の段
    差を含むマークを形成し、 前記対象物に電子線を照射して、2次電子を検出するこ
    とにより、前記複数の段差の形状を観察し、 前記段差の形状から基準となる点を定め、 前記検出した基準となる点をもとに、電子線を照射する
    位置を決定することを特徴とするアライメント方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記マークは、前記段
    差の縁の線が、前記対象物平面上で交差する交点を有す
    ることを特徴とするアライメント方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記マークは、前記交
    点を形成する段差を含む主マークと、前記主マークの周
    辺に形成され、前記配列された複数の段差を含む副マー
    クとを有することを特徴とするアライメント方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記副マークの複数の
    段差は、周期的に配置されていることを特徴とするアラ
    イメント方法。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記マークと一定の位
    置関係にある光リソグラフィ用の別のマークを形成し、 前記光リソグラフィ用マークを用いて、光リソグラフィ
    をさらに行うことを特徴とするアライメント方法。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記対象物に、一方向
    に配列された複数の凹部を設けることによって、前記マ
    ークを形成することを特徴とするアライメント方法。
  7. 【請求項7】凹凸を有する対象物の製造方法であって、 前記対象物に、少なくとも一方向に配列された複数の段
    差を含むマークを形成し、 前記対象物に電子線を照射して、2次電子を検出するこ
    とにより、前記複数の段差の形状を観察し、 前記段差の形状から基準となる点を定め、 前記検出した基準となる点をもとに、電子線を照射する
    位置を決定し、電子線を照射することによって、前記対
    象物表面のレジストを露光し、 前記レジストを用いて前記対象物をエッチングすること
    を特徴とする凹凸を有する対象物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010261081A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 V Technology Co Ltd 蒸着方法及び蒸着装置
JP2020521158A (ja) * 2017-05-19 2020-07-16 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. ターゲットを測定する方法、メトロロジ装置、リソグラフィセル及びターゲット

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