JPH08201404A - 走査型プローブ顕微鏡装置 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡装置

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JPH08201404A
JPH08201404A JP7024504A JP2450495A JPH08201404A JP H08201404 A JPH08201404 A JP H08201404A JP 7024504 A JP7024504 A JP 7024504A JP 2450495 A JP2450495 A JP 2450495A JP H08201404 A JPH08201404 A JP H08201404A
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JP
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axis
main
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data
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Withdrawn
Application number
JP7024504A
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English (en)
Inventor
Yasushi Miyamoto
裕史 宮本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08201404A publication Critical patent/JPH08201404A/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q10/00Scanning or positioning arrangements, i.e. arrangements for actively controlling the movement or position of the probe
    • G01Q10/04Fine scanning or positioning
    • G01Q10/06Circuits or algorithms therefor

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高分解能で任意方向へXY走査を行うことが
でき、またほぼ等間隔で試料表面情報を得ることの可能
な走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。 【構成】 試料台11を設置したXYZ駆動用圧電体12
と、カンチレバー9を保持しその変位信号を出力する探
針変位検出部8と、カンチレバー9の変位を一定に保つ
ように圧電体12をZ方向に伸縮させるZ制御信号を出力
すると共に、試料情報を出力するZ制御部3と、試料情
報を格納し画像形成するホストコンピュータ1と、ホス
トコンピュータ1からの指示に応じて任意の2次元方向
へ走査するためのX及びY走査データD1,D2とサン
プリングパルスを出力するデジタル演算処理部4と、X
及びY走査データD1,D2をD/A変換し圧電体12へ
X及びY走査信号として出力するD/A変換器5,6と
で走査型プローブ顕微鏡装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、任意の方向の直線性
の高い測定画像を得ることの可能な走査型プローブ顕微
鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、走査型トンネル顕微鏡や原子
間力顕微鏡などのように、ナノメータオーダの高い縦横
方向分解能を有する走査型プローブ顕微鏡が知られてい
る。この高い分解能を実現するために、駆動分解能が高
い圧電体を用いた圧電スキャナステージが広く使われて
いる。この圧電スキャナステージには、図8に示すよう
に、一旦スキャンジェネレータからアナログ出力された
入力走査信号X1,Y1を、更に前処理回路101-1,10
1-2及び走査信号回転処理回路102-1,102-2を通すこ
とによって変形させ、走査信号X2,Y2を出力させ
て、駆動するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の走査
系を備えた走査型プローブ顕微鏡においては、細かい任
意の方向に設定して走査することができず、また等間隔
で試料表面情報を得ることが困難であるという問題点が
あった。また、回路構成が複雑で高価であるという問題
点があった。
【0004】本発明は、従来の走査型プローブ顕微鏡に
おける上記問題点を解消するためになされたもので、簡
単な構成で、高分解能で任意の方向へ且つ理想直線に近
い軌跡を描いて走査を行うことができ、また理想等間隔
に最も近い走査間隔で試料表面情報を取得することが可
能な走査型プローブ顕微鏡装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するため、請求項1記載の発明は、試料又はプローブ
を保持して少なくとも2次元方向に走査する微動手段
と、該微動手段を2次元量子化座標上に走査駆動する駆
動手段と、前記2次元量子化座標上における主軸走査デ
ータと主軸及び従軸方向の目標座標である主軸及び従軸
目標データとに基づいて、前記駆動手段に前記微動手段
を2次元量子化座標上の主軸方向に走査させるための前
記主軸走査データと共に、従軸方向に走査させるための
従軸走査データを出力するデジタル演算処理部とを備
え、前記微動手段を2次元量子化座標上の所望の方向
に、理想直線に最も近い走査軌跡を描きながら走査する
ように走査型プローブ顕微鏡装置を構成するものであ
る。
【0006】このような構成において、主軸及び従軸方
向の目標座標である主軸及び従軸目標データを設定する
ことにより、主軸走査データに対する従軸走査データが
出力され、微動手段を任意の2次元方向へ容易に走査す
ることができ、デジタル演算のビット数を増やすことに
よって、より高分解能で任意の方向へ且つ理想直線に近
い軌跡を描いて走査を行うことができる。
【0007】また請求項3記載の発明は、試料又はプロ
ーブを保持して少なくとも2次元方向に走査する微動手
段と、該微動手段を2次元量子化座標上に走査駆動する
駆動手段と、前記プローブの出力をサンプリングするサ
ンプリング手段と、前記2次元量子化座標上における主
軸走査データと主軸及び従軸方向の目標座標である主軸
及び従軸目標データとに基づいて、前記駆動手段に前記
微動手段を2次元量子化座標上の主軸方向に走査させる
ための前記主軸走査データと共に、従軸方向に走査させ
るための従軸走査データを出力する第1のデジタル演算
処理部と、前記2次元量子化座標上における主軸走査デ
ータと主軸方向の目標座標である主軸目標データと試料
表面情報を取得する1ライン走査中の全サンプリング回
数とに基づいて、前記サンプリング手段を駆動するサン
プリングパルスを出力する第2のデジタル演算処理部と
を備え、前記微動手段を2次元量子化座標上の所望の方
向に、理想直線に最も近い走査軌跡を描きながら走査す
ると共に、前記微動手段を走査しながら所望のサンプリ
ング回数だけ試料表面情報を取得する際、理想間隔に最
も近い走査間隔で試料表面情報を取得するように走査型
プローブ顕微鏡装置を構成するものである。
【0008】このような構成において、主軸及び従軸方
向の目標座標である主軸及び従軸目標データを設定する
ことにより、上記請求項1記載の発明と同様な作用が得
られると共に、試料表面情報を取得する1ライン走査中
の全サンプリング回数を設定することにより、微動手段
を走査しながら所望のサンプリング回数だけ試料表面情
報を取得する際、理想間隔に最も近い走査間隔で試料表
面情報を取得することができる。
【0009】
【実施例】次に実施例について説明する。図1は、本発
明に係る走査型プローブ顕微鏡装置の第1実施例を示す
概略構成図である。図1において、12はXYZ駆動用円
筒型圧電体で、該円筒型圧電体12は鏡体13に固定されて
おり、その上端には試料10を保持する試料台11が設置さ
れている。試料台11の上方にはカンチレバー9を保持し
た探針変位検出部8が配置されており、該探針変位検出
部8は、光てこ法によってカンチレバー9の変位を検出
し、変位検出信号Sig1をZ制御部3へ出力するようにな
っている。Z制御部3はカンチレバー9の変位を一定に
保ようにフィーバック制御し、円筒型圧電体12をZ方向
に伸縮させるZ制御信号Sig2を出力すると共に、試料表
面の凹凸情報をマイコン2に出力するようになってい
る。
【0010】そして、ホストコンピュータ1は、マイコ
ン2から転送された試料凹凸情報を格納し、画像を形成
する。4はXY走査制御部で、ホストコンピュータ1か
らマイコン2を介した指示に応じて、任意の2次元方向
へ走査するためのX走査データD1及びY走査データD
2と、試料凹凸情報をサンプリングするサンプリングパ
ルスSig5を出力するデジタル演算処理部を構成してい
る。5はX走査D/A変換器で、XY走査制御部4から
出力されたX走査データD1をD/A変換し、X走査信
号Sig3として円筒型圧電体12へ出力するものであり、ま
た6はY走査D/A変換器で、XY走査制御部4から出
力されたY走査データD2をD/A変換し、Y走査信号
Sig4として円筒型圧電体12へ出力するものである。
【0011】図2は、図1に示した第1実施例における
XY走査制御部4の詳細な構成を示すブロック構成図で
ある。図2において、4aは走査速度に合わせて速度設
定されたパルスを発生するパルス発生部で、該パルスは
そのままX走査パルスを構成している。4bはパルス発
生部4aからのパルスに応じてカウントUP/DOWNするX
カウンタ部で、X走査データD1を出力するものであ
る。4cはパルスに応じてカウントUP/DOWNするYカウ
ンタ部で、Y走査データD2を出力するものである。4
dは2次元量子化されたXY座標上のX軸方向の走査目
標座標であるX目標データX1をラッチしたX1格納部
である。4eは2次元量子化されたXY座標上のY軸方
向の走査目標座標であるY目標データY1をラッチした
Y1格納部でり、X目標データX1及びY目標データY
1はマイコン2を介して入力されるようになっている。
4hはY走査データD2とX目標データX1をデジタル
乗算する乗算部であり、4jはX走査データD1とY目
標データY1をデジタル乗算する乗算部である。4m
は、乗算部4hで乗算した(X×Y1)と乗算部4jで
乗算した(Y×X1)を比較するデジタル比較部であ
る。4pは、比較部4mでの比較条件〔(X×Y1)>
(Y×X1)〕が成立しているときにパルス発生回路4
aからパルスが入力すると、そのパルスと同期したパル
スをYカウンタ部4cに出力するAND部である。そし
て以上の各構成要素で走査データ生成部4−1を構成し
ている。
【0012】次に、同じく図2において、4fは走査時
にパルスに応じて試料表面情報をサンプリングしている
回数をカウントUP/DOWNするSカウンタ部で、サンプリ
ングカウント値Sを出力する。4gは走査時に試料表面
情報をサンプリングする目標回数S1をラッチしたS1
格納部である。なお、このサンプリング目標回数S1も
マイコン2を介して入力される。4iはサンプリングカ
ウント値SとX目標データX1をデジタル乗算する乗算
部であり、4kはX走査データD1とサンプリング目標
回数S1をデジタル乗算する乗算部である。4nは、乗
算部4iで乗算した(X×S1)と乗算部4kで乗算し
た(S×X1)を比較するデジタル比較部である。ま
た、4qは比較部4nでの比較条件〔(X×S1)>
(S×X1)〕が成立しているときにパルス発生回路4
aからパルスが入力すると、そのパルスと同期したパル
スをSカウンタ部4fに出力するAND部であり、以上
の構成要素でサンプリングパルス生成部4−2を構成し
ている。
【0013】次に、上記のように構成された第1実施例
の動作について説明する。図3は、上記実施例において
試料10の表面をカンチレバー9の先端が相対的に走査す
る方向(矢印方向)の回転がX軸に対して零度の場合、
すなわちY目標データY1=0の走査態様を示してお
り、図3の(B)は走査時に方向の回転がX軸に対して
θ度の場合、すなわちY1=X1 cosθの場合の走査態
様を示している。また図4の(A)は、図3の(B)に
示した走査態様の場合における1ライン目の走査の態様
を示すもので、D/A変換器5,6の出力する信号Sig
3,Sig4に応じて、圧電体12が変形してXY走査するこ
とによって、カンチレバー9の先端の走査軌跡は、試料
10の表面を量子化されたXY座標上を移動することにな
る。(X1,Y1)は1ライン走査の往路の目標座標
で、この図示例では、(12,7)としている。なお、図
4の(B),(C)は、パルス発生回路4aから出力さ
れるX走査パルスとAND部4pから出力されるY走査
パルスのタイミングを示している。
【0014】また図5の(A)は、図3の(B)に示し
た走査態様の場合における1ライン目の走査時に、試料
表面情報をサンプリングする態様を示す図で、走査時に
量子化されたXY座標上を移動するのと同様に、縦軸を
サンプリング回数に見立てた仮想XS量子化座標を移動
することになる。(X1,S1)は1ライン走査の往路
の目標座標で、S1は1ライン上の全サンプリング回数
(例えば 256)であるが、この図示例では目標座標(X
1,S1)を(12,5)として示している。また図5の
(B),(C)はX走査パルスとAND部4qから出力
されるSパルスを示している。
【0015】次に、図2と図4の(A)〜(C)を参照
しながら、第1実施例の走査の態様をX走査パルス発生
毎のステートで区切りながら説明する。まず1ステート
(0,0)では、比較部4mにおいて、(X×Y1)>
(Y×X1)が成立しないため、AND部4pからはX
走査パルスと同期したY走査パルスは出力されず、Yカ
ウンタ部4cはカウントUPしない。一方、Xカウンタ部
4bはX走査パルスによってカウントUPする。この結
果、X走査データD1によって、カンチレバー9の先端
は走査され、量子化されたXY座標の(1,0)へ移動
する。次に、2ステート(1,0)では、比較部4m
で、(X×Y1)>(Y×X1)が成立するため、AN
D部4pからX走査パルスと同期したY走査パルスが出
力され、Yカウンタ部4cはカウントUPする。この結
果、X走査データD1及びY走査データD2によって、
カンチレバー9の先端はXY座標の(2,1)へ移動す
る。3ステート(2,1)では、比較部4mで、(X×
Y1)>(Y×X1)が成立するため、AND部4pか
らX走査パルスと同期したY走査パルスが出力され、Y
カウンタ部4cはカウントUPする。またXカウンタ部4
bもX走査パルスによってカウントUPする。この結果、
カンチレバー9はXY座標の(3,2)へ移動する。
【0016】次に、4ステート(3,2)では、比較部
4mで、(X×Y1)>(Y×X1)が成立しないた
め、AND部4pからはX走査パルスと同期したY走査
パルスは出力されず、したがってYカウンタ部4cはカ
ウントUPしない。一方、X走査カウンタ4bはX走査パ
ルスによってカウントUPする。この結果、カンチレバー
9はXY座標の(4,2)へ移動する。このようにし
て、図4の(A)の点線で示す理想直線に最も近い軌跡
を描きながらXY走査が行われることになる。
【0017】次に、図2及び図5の(A)〜(C)を参
照しながら、第1実施例の走査時に、試料表面情報をサ
ンプリングする態様を、X走査パルス発生毎のステート
で区切りながら説明する。まず1ステート(0,0)で
は、比較部4nで、(X×S1)>(S×X1)が成立
しないため、AND部4qからはX走査パルスと同期し
たSパルスは出力されず、Sカウンタ部4fはカウント
UPしない。一方、Xカウンタ部4bはX走査パルスによ
ってカウントUPする。この結果、仮想XS量子化座標は
(1,0)へ移動する。次に、2ステート(1,0)で
は、比較部4nで、(X×S1)>(S×X1)が成立
するため、AND部4qからX走査パルスと同期したS
パルスが出力され、Sカウンタ部4fはカウントUPす
る。またXカウンタ部4bもX走査パルスによってカウ
ントUPする。この結果、XS座標は(2,1)へ移動す
る。
【0018】次に、3ステート(2,1)では、比較部
4nで、(X×S1)>(S×X1)が成立しないた
め、AND部4qからはX走査パルスと同期したSパル
スは出力されず、Sカウンタ部4fはカウントUPしな
い。一方、Xカウンタ部4bはX走査パルスによってカ
ウントUPする。この結果、XS座標は(3,1)へ移動
する。次いで4ステート(3,1)では、比較部4n
で、(X×S1)>(S×X1)が成立するため、AN
D部4qからX走査パルスと同期したSパルスが出力さ
れ、Sカウンタ部4fはカウントUPする。またXカウン
タ部4bはX走査パルスによってカウントUPする。この
結果、XS座標は(4,2)へ移動する。このようにし
て、図5の(A)の点線で示す理想直線に最も近い軌跡
を描きながら、理想等間隔に最も近い走査間隔で試料表
面情報を取得するサンプリングパルスSig5を発生する。
【0019】このように第1実施例においては、高分解
能で任意の方向へ、且つ理想直線に近い軌跡を描いたX
Y走査を行いながら、理想等間隔に最も近い走査間隔で
試料表面情報を取得することができる。
【0020】次に、第2実施例について説明する。図6
は第2実施例を示す概略構成図で、図1に示した第1実
施例と同一又は対応する部材には同一符号を付して示し
ている。この第2実施例は、第1実施例におけるXY走
査制御部4を回路的に省略し、このXY走査制御部4で
の処理を、マイコン2でのソフトウェア処理で行うよう
に構成したもので、図2に示したXY走査制御部4の各
部の処理は、第2実施例では、マイコン2内における次
のような構成要素で行われるようになっている。すなわ
ち、パルス発生部4aで設定されていた走査速度は、内
部タイマー2aで設定され、ソフトウェア処理は、この
タイマー2aのタイミングに同期して行われる。Xカウ
ンタ部4b,Yカウンタ部4c,X1格納部4d,Y1
格納部4e,Sカウンタ部4f,S1格納部4gは、そ
れぞれマイコン2内部のレジスタもしくはメモリ2b〜
2gに、それらの機能をもたせるようにしている。
【0021】次に、第2実施例においてマイコン2によ
るソフトウェア処理の手順について説明する。まず予
め、X1レジスタ2dには2次元量子化されたXY座標
上のX軸方向の走査目標座標である目標データX1を格
納しており、Y1レジスタ2eには同じく2次元量子化
されたXY座標上のY軸方向の走査目標座標である目標
データY1を格納しており、またS1レジスタ2gには
走査時に試料表面情報をサンプリングする目標回数S1
を格納している。このような状態において、まずタイマ
ー2aに同期して、Xカウンタレジスタ2bは、カウン
トUP/DOWNされ、そのカウントされたX走査データD1
がX走査D/A変換器5へ出力される。この時、Yカウ
ンタレジスタ2cは、比較条件1が成立すれば、Xカウ
ンタレジスタ2bと同様にカウントUP/DOWNされ、その
カウントされたY走査データD2がY走査D/A変換器
6へ出力される。また、Sカウンタレジスタ2fは、比
較条件2が成立すれば、Xカウンタレジスタ2bと同様
にカウントUP/DOWNされ、その時、試料表面情報が取得
される。なお、上記比較条件1の成立とは、Y走査デー
タD2とX目標データX1とをデジタル乗算し、またX
走査データD1とY目標データY1とをデジタル乗算し
た後、その乗算結果が、(X×Y1)>(Y×X1)を
満たすことであり、また比較条件2の成立とは、サンプ
リングカウントSとX目標データX1とをデジタル乗算
し、またX走査データD1とサンプリング目標回数S1
とをデジタル乗算した後、乗算結果が、(X×S1)>
(S×X1)を満たすことである。
【0022】以上のタイマー2aに同期した処理を繰り
返すことによって、高分解能で任意の方向へ、且つ理想
直線に近い軌跡を描いたXY走査を行いながら、理想等
間隔に最も近い走査間隔で試料表面情報を取得すること
ができる。
【0023】上記各実施例では、量子化されたXY座標
面で、走査開始座標を(0,0)とした1ライン往路走
査を行うようにしたものを示したが、走査開始座標を
(X0,Y0)として、走査開始座標格納部やデジタル
引き算部などを設け、デジタル乗算部で、(X−X0)
×(Y1−Y0)や(Y−Y0)×(X1−X0)の演
算処理を行った後、デジタル比較部で、(X−X0)×
(Y1−Y0)>(Y−Y0)×(X1−X0)の比較
を行うことによって、任意の走査開始位置からの任意の
目標座標への走査が可能になる。また、走査開始座標、
目標座標を更新することや各カウンタ部のUP/DOWNを切
り替えることによって、復路走査、複数ライン走査、各
走査ライン間の移動走査、任意の軌跡を描く走査なども
可能になることはいうまでもない。また量子化されたX
S座標面でも、上記XY座標面における各走査に対応し
た同様のサンプリング動作が可能であることは言うまで
もない。
【0024】なお、上記各実施例においては、量子化さ
れたXY座標面における走査主軸をX軸とし、縦軸をY
軸とした走査について説明したが、図3の(B)に示し
た角度θに応じて、すなわち、45°<θ< 135°あるい
は 225°<θ< 315°においては、走査主軸をY軸に切
り替えると共に、試料表面情報を取得するサンプリング
パルスの生成をYS座標とすることも可能であることは
勿論である。
【0025】また、上記各実施例では、AFM(原子間
力顕微鏡)に本発明を適用して試料表面形状の測定を行
うようにしたものを示したが、本発明は、STM(走査
トンネル顕微鏡)、nc−AFM(ノンコンタクト原子
間力顕微鏡)、MFM(磁気力顕微鏡)などの他の走査
型プローブ顕微鏡全般に用いることができ、加工手段を
有する走査型プローブ顕微鏡に本発明を適用した場合に
は、任意の走査軌跡を描きながら、試料表面を加工する
ことが可能となる。
【0026】また、上記各実施例では、XYZ駆動用円
筒型圧電体の上端に試料を保持する試料台を設置し、試
料台をカンチレバーに対して微動させるようにした構成
のものを示したが、図7に示すように、試料台11は鏡体
13に固定し、カンチレバー9を保持する探針変位検出部
8をXYZ駆動用円筒型圧電体12の下端に配設してカン
チレバー9を試料10に対して微動させるように構成して
もよい。
【0027】また、上記各実施例においては、微動手段
として圧電体を用い、また駆動手段としてA/D変換器
を用いて、2次元量子化座標上を走査するようにしたも
のを示したが、微動手段として機械的移動ステージを、
駆動手段としてパルスモータの組み合わせなど、他の組
み合わせ構成も可能であることは言うまでもない。
【0028】なお、本願発明の要旨をまとめると、以下
のようになる。 (1) 試料又はプローブを保持して少なくとも2次元
方向に走査する微動手段と、該微動手段を2次元量子化
座標上に走査駆動する駆動手段と、前記2次元量子化座
標上における主軸走査データと主軸及び従軸方向の目標
座標である主軸及び従軸目標データとに基づいて、前記
駆動手段に前記微動手段を2次元量子化座標上の主軸方
向に走査させるための前記主軸走査データと共に、従軸
方向に走査させるための従軸走査データを出力するデジ
タル演算処理部とを備え、前記微動手段を2次元量子化
座標上の所望の方向に、理想直線に最も近い走査軌跡を
描きながら走査するように構成したことを特徴とする走
査型プローブ顕微鏡装置。 (2) 前記デジタル演算処理部は、少なくとも1つ以
上のデジタル乗算手段と少なくとも1つ以上のデジタル
比較手段とからなることを特徴とする前記(1)記載の
走査型プローブ顕微鏡装置。 (3) 試料又はプローブを保持して少なくとも2次元
方向に走査する微動手段と、該微動手段を2次元量子化
座標上に走査駆動する駆動手段と、前記プローブの出力
をサンプリングするサンプリング手段と、前記2次元量
子化座標上における主軸走査データと主軸及び従軸方向
の目標座標である主軸及び従軸目標データとに基づい
て、前記駆動手段に前記微動手段を2次元量子化座標上
の主軸方向に走査させるための前記主軸走査データと共
に、従軸方向に走査させるための従軸走査データを出力
する第1のデジタル演算処理部と、前記2次元量子化座
標上における主軸走査データと主軸方向の目標座標であ
る主軸目標データと試料表面情報を取得する1ライン走
査中の全サンプリング回数とに基づいて、前記サンプリ
ング手段を駆動するサンプリングパルスを出力する第2
のデジタル演算処理部とを備え、前記微動手段を2次元
量子化座標上の所望の方向に、理想直線に最も近い走査
軌跡を描きながら走査すると共に、前記微動手段を走査
しながら所望のサンプリング回数だけ試料表面情報を取
得する際、理想間隔に最も近い走査間隔で試料表面情報
を取得するように構成したことを特徴とする走査型プロ
ーブ顕微鏡装置。 (4) 前記第1のデジタル演算処理部及び第2のデジ
タル演算処理部は、少なくとも1つ以上のデジタル乗算
手段と少なくとも1つ以上のデジタル比較手段とからな
ることを特徴とする前記(3)記載の走査型プローブ顕
微鏡装置。
【0029】
【発明の効果】以上実施例に基づいて説明したように、
請求項1記載の発明によれば、高分解能で任意の方向
へ、且つ理想直線に近い軌跡を描いたXY走査を行える
走査型プローブ顕微鏡装置を実現することができる。ま
た請求項3記載の発明によれば、高分解能で任意の方向
へ、且つ理想直線に近い軌跡を描いたXY走査を行いな
がら、理想等間隔に最も近い走査間隔で試料表面情報を
取得する測定が可能な走査型プローブ顕微鏡装置を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走査型プローブ顕微鏡装置の第1
実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示した第1実施例におけるXY走査制御
部の構成を示すブロック構成図である。
【図3】カンチレバーの先端が試料表面を相対的に走査
する態様を示す説明図である。
【図4】第1実施例において、図3の(B)に示す態様
の走査を行わせる場合における1ライン目の走査態様、
及びX走査パルスとY走査パルスを示す図である。
【図5】第1実施例において、図3の(B)に示す態様
の走査を行わせる場合における1ライン目の走査時の試
料表面情報をサンプリングする態様、及びX走査パルス
とSパルスを示す図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す概略構成図である。
【図7】微動手段の配置態様の変形例を示す図である。
【図8】従来の走査型プローブ顕微鏡における走査信号
の発生回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 マイコン 3 Z制御部 4 XY走査制御部 4−1 走査データ生成部 4−2 サンプリングパルス生成部 5 X走査D/A変換器 6 Y走査D/A変換器 8 探針変位検出部 9 カンチレバー 10 試料 11 試料台 12 XYZ駆動用円筒型圧電体 13 鏡体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料又はプローブを保持して少なくとも
    2次元方向に走査する微動手段と、該微動手段を2次元
    量子化座標上に走査駆動する駆動手段と、前記2次元量
    子化座標上における主軸走査データと主軸及び従軸方向
    の目標座標である主軸及び従軸目標データとに基づい
    て、前記駆動手段に前記微動手段を2次元量子化座標上
    の主軸方向に走査させるための前記主軸走査データと共
    に、従軸方向に走査させるための従軸走査データを出力
    するデジタル演算処理部とを備え、前記微動手段を2次
    元量子化座標上の所望の方向に、理想直線に最も近い走
    査軌跡を描きながら走査するように構成したことを特徴
    とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記デジタル演算処理部は、少なくとも
    1つ以上のデジタル乗算手段と少なくとも1つ以上のデ
    ジタル比較手段とからなることを特徴とする請求項1記
    載の走査型プローブ顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 試料又はプローブを保持して少なくとも
    2次元方向に走査する微動手段と、該微動手段を2次元
    量子化座標上に走査駆動する駆動手段と、前記プローブ
    の出力をサンプリングするサンプリング手段と、前記2
    次元量子化座標上における主軸走査データと主軸及び従
    軸方向の目標座標である主軸及び従軸目標データとに基
    づいて、前記駆動手段に前記微動手段を2次元量子化座
    標上の主軸方向に走査させるための前記主軸走査データ
    と共に、従軸方向に走査させるための従軸走査データを
    出力する第1のデジタル演算処理部と、前記2次元量子
    化座標上における主軸走査データと主軸方向の目標座標
    である主軸目標データと試料表面情報を取得する1ライ
    ン走査中の全サンプリング回数とに基づいて、前記サン
    プリング手段を駆動するサンプリングパルスを出力する
    第2のデジタル演算処理部とを備え、前記微動手段を2
    次元量子化座標上の所望の方向に、理想直線に最も近い
    走査軌跡を描きながら走査すると共に、前記微動手段を
    走査しながら所望のサンプリング回数だけ試料表面情報
    を取得する際、理想間隔に最も近い走査間隔で試料表面
    情報を取得するように構成したことを特徴とする走査型
    プローブ顕微鏡装置。
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