JP2003014605A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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JP2003014605A
JP2003014605A JP2001198871A JP2001198871A JP2003014605A JP 2003014605 A JP2003014605 A JP 2003014605A JP 2001198871 A JP2001198871 A JP 2001198871A JP 2001198871 A JP2001198871 A JP 2001198871A JP 2003014605 A JP2003014605 A JP 2003014605A
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JP2001198871A
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Naoko Hisada
菜穂子 久田
Takeshi Yamagishi
毅 山岸
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凹凸の激しい試料に対しても、測定時間を長く
することなく、正確な三次元形状測定を行なえる走査型
プローブ顕微鏡を提供する。 【解決手段】走査型プローブ顕微鏡は、試料102が載
せられる試料台104と、試料台104をZ軸に沿って
移動させるためのZスキャナー106と、試料台104
をX軸とY軸に沿って移動させるためのXYスキャナー
108と、試料102との相互作用を検出するためのカ
ンチレバー112と、カンチレバー112の変位を検出
するためのZセンサー116と、Zスキャナー106を
制御するためのZ制御部118と、XYスキャナー10
8を制御するためのXY制御部130とを備えている。
XY制御部130は、予備測定で得られる試料102の
形状データを記憶するためのメモリー132と、その試
料形状データに基いて修正された走査波形を生成するた
めの走査波形生成部134とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料の表面情報を
測定する走査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、ナノメートル
以下の感度を持つことから、半導体をはじめとし、微小
領域における表面情報、特に三次元形状を評価する装置
として広く使用されている。
【0003】従来の走査型プローブ顕微鏡の構成を図6
に示す。試料602は試料台604上に置かれ、試料台
604はXYスキャナー608とZスキャナー606上
にあり三次元方向に移動可能となっている。ここでXY
スキャナー608およびZスキャナー606は、微小移
動が可能な圧電体駆動ステージにより構成され、各軸、
印加する電圧におよそ比例して変位を発生する。
【0004】カンチレバー612は試料602に極近接
して配置され、カンチレバー612と試料602との間
に働く相互作用、例えば原子間力をカンチレバー612
の撓みとして、Zセンサー616が検出するようになっ
ている。Zセンサー616の出力はZ制御部618に送
られ、Z制御部618はZセンサー616の出力が一定
になるように、即ち、カンチレバー612と試料602
の間に働く力を一定となるようにZスキャナー606を
移動させる。一方、XYスキャナー608には走査波形
生成部634からの駆動信号が送られ、これにより試料
602をカンチレバー612に対し、水平方向に走査さ
せる。このようにZ制御を行いつつXY(水平)方向に
走査を行うことで、カンチレバー612は試料602の
表面をなぞって動く。
【0005】このときのZスキャナーの動きを変位セン
サー622にて測定し、XYスキャナー608の位置に
同期させてCPU628に取り込むことで、試料602
の表面トレース情報を得ることが出来る。上述のように
原子間力によるカンチレバー612の撓みを制御対象と
するなら、得られる情報は試料602の三次元形状情報
である。
【0006】スキャナー移動量は、例えば光波干渉計や
静電容量センサの如き高分解能変位センサを用いて、よ
り正確な形状情報を得ることが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】走査波形生成部634
の一例を図7に示す。パルス発生器642は、設定され
た数のパルス列をクロック信号に基づき生成する。UP
/DOWNカウンター640は、パルス発生器642の
出力パルスPLSとカウント方向を示すDIRに従い計
数を行う。カウンター640の出力はD/A650にて
デジタルから概三角波状のアナログ波形に変換され、高
圧アンプ652を介してスキャナーに印加される。
【0008】このようにXY(水平)方面に走査しなが
らZ制御を行い、この間のスキャナーの動きを取得する
ことにより、試料の三次元計測が可能となるのである。
当然のことながら、パルス列の周波数が早いほど短時間
での測定が可能となる。
【0009】しかしながら、従来の走査型プローブ顕微
鏡には、以下に示すような問題点がある。凹凸の激しい
試料や比較的大きな段差を持つ試料に対しては、Z制御
部618の制御能力が追いつけず、Zセンサー616の
出力を一定に保つことが出来ない、すなわち、カンチレ
バー612が充分に試料602の表面に追従できなくな
ることがある。
【0010】図8はこの様子を概略的に示している。図
8(a)に示されるように、比較的大きな段差を持つ試
料に対して、その段差を横切る一本の走査線に沿った走
査を考える。
【0011】図8(b)において、破線は、カンチレバ
ー612が試料602の表面を充分に追従できた場合の
測定結果を示しており、実線は、カンチレバー612が
試料602の表面を充分に追従できず、その結果として
制御残りがある場合の測定結果を示している。実線のデ
ータは、走査方向に遅れを持つような形状となり、得ら
れる形状情報には誤差が含まれ、正確な三次元情報でな
くなっている。
【0012】このような場合、XY方向の走査速度を充
分に遅くすれば、カンチレバー612は試料表面を正確
に追従できるが、その反面、一度の測定に要する時間が
長くなってしまう。
【0013】測定時間の長さはスループットが悪いとい
う点はもとより、温度や気圧の安定、操作者や周辺にあ
る機器から発する音響振動の低減等、精密な測定に対し
有害な測定環境要因の排除を長時間にわたって確保する
必要が出てくるが、これら全てを長時間安定、排除する
ことは極めて難しい。
【0014】本発明は、このような現状を考慮して成さ
れたものであり、その目的は、凹凸の激しい試料や比較
的大きな段差を持つ試料に対しても、測定時間を長くす
ることなく、正確な三次元形状測定を行なえる走査型プ
ローブ顕微鏡を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ひとつには、
カンチレバーのZ変位を検出するZセンサー信号に基づ
いてカンチレバーと試料間の距離を制御するZ制御部を
有し、水平方向に走査を行うことにより試料の三次元形
状データを取得する走査型プローブ顕微鏡であり、試料
形状データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記
憶された試料形状データに基づいて修正された走査波形
を生成するための走査波形生成部とを有していることを
特徴とする。
【0016】本発明は、またひとつには、カンチレバー
のZ変位を検出するZセンサー信号に基づいてカンチレ
バーと試料間の距離を制御するZ制御部を有し、水平方
向に走査を行うことにより試料の三次元形状データを取
得する走査型プローブ顕微鏡であり、試料形状データを
記憶するとともに、記憶した試料形状データを前記Z制
御部からの信号に加算して出力する波形生成部を有して
いることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0018】第一実施形態 本発明の第一実施形態の走査型プローブ顕微鏡の構成を
図1に示す。
【0019】図1に示されるように、本実施形態の走査
型プローブ顕微鏡は、試料102が載せられる試料台1
04と、試料台104をZ軸に沿って移動させるための
Zスキャナー106と、試料台104をX軸とY軸に沿
って移動させるためのXYスキャナー108と、試料1
02との相互作用を検出するためのカンチレバー112
と、カンチレバー112の変位を検出するためのZセン
サー116と、Zセンサー116からのZセンサー信号
に従ってZスキャナー106を制御するためのZ制御部
118と、XYスキャナー108を制御するためのXY
制御部130とを備えている。
【0020】カンチレバー112は、弾性的変形可能
で、片持ちに支持されており、その自由端にプローブす
なわち探針114を備えている。探針114は試料10
2に対して、探針先端と試料表面の原子間に相互作用、
例えば原子間力が発生する距離に近づけられる。探針1
14と試料の間に作用する原子間力はカンチレバー11
2を特にZ軸に沿って変形させる。カンチレバー112
のZ軸に沿った変形すなわちZ変位は原子間力の大きさ
に依存する。
【0021】Zセンサー116は、このカンチレバー1
12のZ変位を検出し、このZ変位を示すZセンサー信
号を出力する。Zセンサー116から出力されるZセン
サー信号は、カンチレバー112のZ変位を示してお
り、従って、探針114と試料102の間に作用する原
子間力を反映している。Z制御部118は、Zセンサー
116から入力されるZセンサー信号に従って、例えば
Zセンサー信号を一定に保つように、Zスキャナー10
6を制御する。
【0022】試料102は、その表面の所定の領域内の
多数の点が探針114の下を通過するように、XYスキ
ャナー108によってX軸とY軸に沿って移動される。
つまり、試料102に対して探針114がXY走査され
る。このXY走査の間、試料102は、Zセンサー11
6からのZセンサー信号が一定に保たれるように、Z制
御部118とZスキャナー106によってZ軸に沿って
移動される。つまり、試料102に対して探針114が
Z走査される。
【0023】この制御の結果、試料102に対する探針
114の先端の相対的な軌跡は、試料102の前述の所
定の領域の表面形状を反映している。つまり、探針先端
は、試料102に対して、試料102の前述の所定の領
域に平行な曲面上を、すなわち前述の所定の領域と同じ
凹凸を持つ曲面上を移動する。
【0024】走査型プローブ顕微鏡は、XYスキャナー
108の変位を検出するためのXY変位検出器124
と、Zスキャナー106の変位を検出するためのZ変位
検出器122と、XY変位検出器124からのXY位置
情報とZ変位検出器122からのZ位置情報とを処理す
るCPU126とを更に備えている。
【0025】XY変位検出器124は、XYスキャナー
108の変位信号すなわち試料102に対する探針11
4のXY位置情報を出力し、Z変位検出器122は、Z
スキャナー106の変位情報すなわち試料102に対す
る探針114のZ位置情報を出力する。CPU126
は、入力されるXY位置情報とZ位置情報とを同期して
処理することにより、試料102の表面形状を示す三次
元形状データを得る。この三次元形状データは、例えば
画像化され、モニターに表示される。
【0026】走査型プローブ顕微鏡による測定では、通
常、試料の位置決めや位置の確認のために、実際の測定
の前に何回かの予備測定が行なわれる。これは光学顕微
鏡では観察できない微小範囲の測定を行なう走査型プロ
ーブ顕微鏡ゆえに必要な手順である。この予備測定の時
点で試料102のおおよその表面形状が分かる。
【0027】XY制御部130は、この予備測定におい
て得られる試料102のおおよその表面形状の情報を利
用して、XYスキャナー108の制御を行なう、つま
り、XY走査の速度を変更する。具体的には、凹凸の激
しい箇所では走査速度を遅くする一方、凹凸の少ない箇
所では走査速度を早くする。
【0028】このため、XY制御部130は、予備測定
において得られる試料102の形状データを記憶するた
めの第一のメモリー132と、第一のメモリー132に
記憶されている試料形状データに基いて修正された走査
波形を生成するための走査波形生成部134とを備えて
いる。XY制御部130は、メモリー132に記憶され
ている試料102の形状データに基づいて、凹凸の激し
い箇所では走査速度を遅くし、凹凸の少ない箇所では走
査速度を早くする。
【0029】走査波形生成部134は、図2に示される
ように、XY走査のためのパルスを生成するためのパル
ス生成部142と、パルス生成部142から出力される
パルス信号PLSとカウント方向を示すDIRに従って
計数するためのUP/DOWNカウンター148と、U
P/DOWNカウンター148からのデジタルデータを
アナログデータに変換するためのD/A変換器150
と、D/A変換器150からの出力波形を増幅してXY
スキャナー108に供給するための高圧アンプ152と
を有している。
【0030】パルス生成部142は、CLOCK146
とパルス発生器144とを含んでおり、パルス発生器1
44はCLOCK146から供給されるクロック信号に
基づいて所定のパルス列を生成する。パルス生成部14
2から出力されるパルス信号PLSとカウント方向を示
す信号DIRはUP/DOWNカウンター148によっ
て計数される。UP/DOWNカウンター148の出力
は、D/A変換器150によってデジタルからアナログ
波形に変換され、このアナログ波形は高圧アンプ152
を介してXYスキャナー108に供給される。
【0031】走査波形生成部134は、さらに、第一の
メモリー132に記憶されている試料形状データに基づ
いて、パルス生成部142から出力されるパルス波形を
修正する走査波形修正部160を有している。走査波形
生成部134は、この走査波形修正部160により、第
一のメモリー132に記憶されている予備測定で得られ
た試料形状データに基づいて修正された走査波形をXY
スキャナー108に出力する。
【0032】走査波形修正部160は、第一のメモリー
132から読み出した試料形状データから形状変化の激
しい位置の情報を抜き出すための加減速演算部162
と、加減速演算部162で得られる形状変化の激しい位
置の情報を記憶するための第二のメモリー164と、第
二のメモリー164から読み出した形状変化の激しい位
置の情報とXY変位検出器124から入力されるXY位
置情報とを比較し、その比較結果に基づいて加減速要求
信号をパルス生成部142に出力するトリガー発生器1
66とを有している。
【0033】加減速演算部162は、第一のメモリー1
32から試料形状データを読み出し、その中から形状変
化の激しい点を求め、その前後の位置の情報を出力す
る。加減速演算部162から出力される形状変化の激し
い点の前後の位置の情報は第二のメモリー164に保存
される。第二のメモリー164に保存されている形状変
化の激しい点の前後の位置の情報は、走査速度が加減速
されるべき位置の情報である。
【0034】トリガー発生器166は、XY変位検出器
124から入力されるXY位置情報を第二のメモリー1
64から読み出した次に加減速されるべき位置の情報と
を比較し、両者が一致するタイミングでパルス生成部1
42に加減速要求信号を出力する。パルス生成部142
はトリガー発生器166から入力される加減速要求信号
に従って出力パルスPLSの速度を変化させる。
【0035】例えば、探針がX軸に沿って移動されるも
のとし、試料が図3に示されるX−Z形状を有している
ものとする。この場合、走査波形生成部134は、加減
速演算部162において、Xに対するZの変化率dZ/
dXを算出し、dZ/dXの絶対値(|dZ/dX|)
が最大になる位置(前述の形状変化の激しい点)を求
め、トリガー発生器166により、走査波形を、|dZ
/dX|の最大位置の少し前から走査速度を減速させる
ように変更し、|dZ/dX|の最大位置で走査速度を
加速させるように変更する。減速を開始する位置は、例
えば|dZ/dX|の大きさに応じて決定される。
【0036】以上の制御により、試料102に対して探
針114は、形状変化の激しい位置の前後すなわち段差
のある部分では、比較的ゆっくり走査され、ほとんど平
坦な部分では、比較的はやく走査される。従って、予測
される試料形状変化に適した走査速度で走査される。そ
の結果、試料の表面形状が高い精度で短い時間内で測定
される。
【0037】本実施形態の各構成は様々の変更が可能で
ある。
【0038】パルス発生器144には、市販のモータコ
ントロール用ICが使用され、これに付随している減速
加速端子に加減速要求信号が入力されてもよい。
【0039】トリガー発生器166に入力されるXY位
置情報は、XY変位検出器124の出力の代わりに、U
P/DOWNカウンター148またはパルス生成部14
2からの出力が用いられてもよい。
【0040】本測定のXY走査が往復走査を含んでいる
場合、例えば、試料102に対して探針114が、X軸
に沿って一方向に移動され、次にY軸に沿って一方向に
わずかに移動され、続いてX軸に沿って反対方向に移動
され、次にY軸に沿って一方向にわずかに移動される。
【0041】従って、このようにXY走査が往復走査を
含んでいる場合には、第一のメモリー132に記憶され
る試料形状データは、予備測定によって得られる情報で
はなく、往復走査のうちの往時の情報であってもよい。
この場合、加減速演算部162は、往時の情報が得られ
てから演算を開始し、それに基づいて復時の走査速度を
制御する。
【0042】また、走査波形生成部134は、パルス生
成部142とカウンター148を用いて走査波形を生成
しているが、膨大なメモリーを用いて、試料形状に応じ
た走査波形を直接メモリーからD/Aに書込んでもよ
い。
【0043】第二実施形態 本発明の第二実施形態の走査型プローブ顕微鏡の構成を
図4に示す。図中、第一実施形態の部材と同等の部材は
同一の参照符号で示され、その詳しい説明は続く記述で
は重複を避け省略する。
【0044】図4に示されるように、本実施形態の走査
型プローブ顕微鏡は、試料102が載せられる試料台1
04と、試料台104をZ軸に沿って移動させるための
Zスキャナー106と、試料台104をX軸とY軸に沿
って移動させるためのXYスキャナー108と、試料1
02との相互作用を検出するためのカンチレバー112
と、カンチレバー112の変位を検出するためのZセン
サー116と、Zセンサー116からのZセンサー信号
に従ってZスキャナー106を制御するためのZ制御部
118と、XYスキャナー108の変位を検出するため
のXY変位検出器124と、XY位置情報とZ位置情報
とを処理するCPU126とを備えている。
【0045】本実施形態の走査型プローブ顕微鏡は、X
Yスキャナー108を駆動するための走査波形生成部2
34と、Zスキャナー106を駆動するための波形生成
部242とを備えている。
【0046】走査波形生成部234は、図7に示される
従来例の走査波形生成部634と同じ構成を有してい
る。すなわち、走査波形生成部234は、XY走査のた
めのパルスを生成するためのパルス発生器642と、パ
ルス発生器642から出力されるパルスを計数するため
のUP/DOWNカウンター648と、UP/DOWN
カウンター648からのデジタルデータをアナログデー
タに変換するためのD/A変換器650と、D/A変換
器650からの出力波形を増幅するための高圧アンプ6
52とを有している。
【0047】パルス発生器642は、CLOCK646
とパルス発生器642とを含んでおり、パルス発生器6
42はCLOCK646から供給されるクロック信号に
基づいて所定のパルス列を生成する。パルス発生器64
2から出力されるパルス信号PLSとカウント方向を示
す信号DIRはUP/DOWNカウンター648によっ
て計数される。UP/DOWNカウンター648の出力
は、D/A変換器650によってデジタルからアナログ
波形に変換され、このアナログ波形は高圧アンプ652
を介してXYスキャナー108に供給される。
【0048】XYスキャナー108は走査波形生成部2
34から供給される走査信号に従って一定の手法により
駆動される。例えば、XYスキャナー108はX軸に沿
って一定の速さで往復移動されると共にY軸に沿って間
欠的に一定のわずかな距離ずつ移動される。あるいは、
XYスキャナー108はX軸に沿って比較的高い一定の
速さで往復移動されながらY軸に沿って比較的低い一定
の速さで移動される。これにより、探針114が試料1
02に対してラスター走査される。
【0049】一方、Zスキャナー106を駆動するため
の波形生成部242は、予備測定で得られた試料102
の形状データを記憶するためのメモリー244と、メモ
リー244から読み出される試料形状データをアナログ
値に変換するD/A変換器246と、D/A変換器24
6の出力とZ制御部118の出力とを加算する加算器2
48とを有している。
【0050】予備測定で得られた試料102の形状デー
タは、CPU126よりメモリー244に書き込まれ記
憶される。メモリー244に記憶されている形状データ
は、XYスキャナー108のXY位置情報に同期して順
次読み出される。読み出された形状データは、D/A変
換器246によってアナログ値に変換される。D/A変
換器246での変換比率つまりアンプゲインは、Zスキ
ャナー106を記憶されている形状変化分相当変位させ
る値に設定されている。D/A変換器246の出力は、
加算器248によってZ制御部118の出力と加算され
て、Zスキャナー106に供給される。この結果、Zス
キャナー106は、Z制御部118が動作していなくて
も試料のおよその形状をなぞるするように動く。
【0051】例えば、図8(a)に示されるような段差
試料に対して、Z制御部118が動作していない状態で
の探針114の軌跡は、図8(b)の実線に示されるも
のとなる。また、Z制御部118へ送られるZセンサー
出力信号は、図8(b)に破線で示される形状変化と実
線で示される形状変化の差に相当する。従って、Z制御
部118が追従すべき偏差が実質的に低減される。つま
り、試料形状変化の追従が制御ループ外からある程度行
なわれ、Z制御部118の追従性能は実際の形状よりも
小さなZ変化に対して適用される。
【0052】このように試料形状変化の追従が制御ルー
プの外からある程度行なわれるため、制御にかかる負担
が軽減されるので、より凹凸の激しい試料や段差の大き
な試料に対しても、走査速度を低下させることなく、正
確な追従を行うことができる。
【0053】本実施形態では、メモリー244からの読
み出しは、XY位置情報に同期させて行なっているが、
走査波形生成部234が発生するXY駆動信号に対応さ
せて行なわれてもよい。また、CPU126内の試料形
状データを一度メモリー244に書き込んでいるが、波
形生成部242がCPU126内のメモリーを共有し、
試料形状データがCPU126から直接読み出されてD
/A変換器246に転送されてもよい。
【0054】変形例 本実施形態の変形例として、図4の波形生成部242に
代えて適用可能な別の波形生成部を図5に示す。
【0055】図5に示されるように、本変形例の波形生
成部262は、Z制御部118からの出力をデジタルデ
ータに変換ためのA/D変換器264と、試料102の
形状データを記憶するためのメモリー266と、メモリ
ー266から読み出される試料形状データをアナログ値
に変換するためのD/A変換器268と、D/A変換器
268の出力とZ制御部118の出力とを加算するため
の加算器272と、D/A変換器268から加算器27
2への信号の流れを制御するためのスイッチ270とを
有している。
【0056】メモリー266は、CPU126から入力
される書き込み/読み出し信号(R/W信号)に応じ
て、データの書き込み/読み出しを行なう。スイッチ2
70は、書き込み/読み出し信号に応じて、D/A変換
器268からの出力の加算器272への伝送を制御す
る。
【0057】データの書き込みと読み出しは、例えば、
予備測定と本測定でそれぞれ行なわれる。あるいは、デ
ータの書き込みと読み出しは、前述したように、往復走
査の往路と復路でそれぞれ行なわれてもよい。
【0058】メモリー266ヘのデータ書き込み時は、
CPU126からメモリー266とスイッチ270に対
して書き込み(R)信号が送られる。書き込み信号の入
力に応じて、スイッチ270はD/A変換器268から
加算器272への信号の伝送を遮断する。また、メモリ
ー266はZ制御部118の出力をA/D変換器264
を介して取り込んで記憶する。この書き込みは、例え
ば、光波干渉計や静電容量センサー等の高分解能の変位
検出器124によって得られるXY位置情報に同期して
行なわれる。あるいは、走査波形生成部234から出力
される走査信号に同期して行なわれてもよい。
【0059】一方、メモリー266からのデータ読み出
し時は、CPU126からメモリー266とスイッチ2
70に読み出し(W)信号が送られる。読み出し信号の
入力に応じて、スイッチ270はD/A変換器268か
ら加算器272への信号の伝送を開通させる。また、メ
モリー266からは書き込み時と同じくXY位置情報に
同期させてデータの読み出しが行われ、メモリー266
内に記憶されていたデータがXY位置情報に同期して順
次Z制御部118からの出力に加算されてZスキャナー
ヘ106に供給される。
【0060】これにより、Z制御部118の偏差が小さ
くなり、より正確な追従が行なわれる。
【0061】本変形例においてメモリー266に書き込
まれるデータは、Z制御部118が実際に制御を行なっ
た結果圧電体スキャナー106に印加した電圧である。
圧電体には一般に印加電圧と発生電位との間に非線形性
があり、位置としてZ制御結果を記憶した場合、再生に
若干の誤差が発生する。しかし、この変形例では制御結
果を印加電圧として記憶するのでZ制御部118の行な
った制御性能を余すことなく記憶し、再生することが可
能である。
【0062】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0063】例えば、上述した実施形態では、Zセンサ
ー信号は、カンチレバーのZ変位すなわちたわみ量その
ものであるかのように説明したが、カンチレバーが振動
しており、その振動振幅値であってもよい。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、凹凸の激しい試料や比
較的大きな段差を持つ試料に対しても、測定時間を長く
することなく、正確な三次元形状測定を行なえる走査型
プローブ顕微鏡が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の走査型プローブ顕微鏡
の構成を示している。
【図2】図1に示されるXY制御部の詳しい構成を示し
ている。
【図3】図2の加減速演算部内での処理を概略的に説明
するための図である。
【図4】本発明の第二実施形態の走査型プローブ顕微鏡
の構成を示している。
【図5】第二実施形態の変形例として、図4の波形生成
部に代えて適用可能な別の波形生成部を示している。
【図6】従来の走査型プローブ顕微鏡の構成を示してい
る。
【図7】図6に示される走査波形生成部の構成を示して
いる。
【図8】図6の走査型プローブ顕微鏡において、カンチ
レバーが比較的大きな段差を持つ試料の表面に充分に追
従できない様子を概略的に示している。
【符号の説明】
104 試料台 106 Zスキャナー 108 XYスキャナー 112 カンチレバー 114 探針 116 Zセンサー 118 Z制御部 130 XY制御部 132 メモリー 134 走査波形生成部 142 パルス生成部 144 パルス発生器 146 CLOCK 148 カウンター 150 D/A変換器 152 高圧アンプ 160 走査波形修正部 162 加減速演算部 164 メモリー 166 トリガー発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カンチレバーのZ変位を検出するZセン
    サー信号に基づいてカンチレバーと試料間の距離を制御
    するZ制御部を有し、水平方向に走査を行うことにより
    試料の三次元形状データを取得する走査型プローブ顕微
    鏡において、 試料形状データを記憶するための記憶手段と、記憶手段
    に記憶された試料形状データに基づいて修正された走査
    波形を生成するための走査波形生成部とを有しているこ
    とを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記走査波形生成部は、走査波形の基と
    なるパルスを出力するためのパルス生成部と、第一の記
    憶手段に記憶された試料形状データに基づいて、予め走
    査波形の加減速タイミングを計算するための加減速演算
    部と、加減速タイミングの情報を記憶するための第二の
    記憶手段と、走査中の水平方向の位置と第二の記憶手段
    に記憶されている情報とに基づいて、パルス生成部に加
    減速タイミングを指示するトリガー部とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】 カンチレバーのZ変位を検出するZセン
    サー信号に基づいてカンチレバーと試料間の距離を制御
    するZ制御部を有し、水平方向に走査を行うことにより
    試料の三次元形状データを取得する走査型プローブ顕微
    鏡において、 試料形状データを記憶するとともに、記憶した試料形状
    データを前記Z制御部からの信号に加算して出力する波
    形生成部を有していることを特徴とする走査型プローブ
    顕微鏡。
  4. 【請求項4】前記波形生成部は、前記Z制御部が出力す
    る波形の書き込みと読み出しを選択的に行なうための記
    憶手段と、読み出されたデジタル値をアナログ値に変換
    するD/A変換部と、変換されたアナログ値を前記Z制
    御部からの信号に加算する加算部とを有していることを
    特徴とする請求項3に記載の走査型プローブ顕微鏡。
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