JP2010066077A - 原子間力顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、追従誤差を抑圧しつつ、高速に試料の表面形状を計測することができるAFMを提供することである。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明に係る原子力顕微鏡装置は、試料表面と原子間力を介して相互作用する探針を有し、原子間力によってたわみを生ずるカンチレバと、カンチレバに向けて第1のレーザ光を入射するレーザ光提供手段と、カンチレバが第1のレーザ光を反射することにより発せられた第2のレーザ光を検出する光検出手段と、試料を載せたZピエゾと、X軸方向に探針を走査させ、試料表面の同一ラインを往復走査する際に、往路での走査の速さと復路での走査の速さとを異ならせるXスキャナと、出力yおよび制御入力uからサンプル点間を含む表面形状を推定するオブザーバと、それを学習するスタックメモリとを備え、メモリを適切に読み出してフィードフォワード学習信号を与えるコントローラを備えたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、原子間力顕微鏡装置に関する。
原子間力顕微鏡装置(AFM)は、試料のナノスケールの表面形状を計測できる装置であり、その計測原理から、いかなる種類の試料でも計測可能である。さらに、大気圧においても高精度で計測できることから、生体試料の観察に多く用いられている。
このAFMは、計測時間が非常に長いことが知られており、計測範囲や計測条件にもよるが、数分から数十分の時間を計測に要し、作業効率の低下や計測試料の劣化を招いている。
そこで、学術および産業応用の観点から、高速に試料の計測を行うことができる高速AFMが求められている。
高速AFMの先駆的研究として、非特許文献1、2には、アナログ回路により実装されている制御系を含むハードウェアの改善により、AFMによる試料の計測を高速化する技術が開示されている。
一方、非特許文献3〜8には、最先端のディジタル制御を用いて、市販されているAFMのハードウェアの基本的構成を変更せずに、AFMによる試料の計測を高速化する技術が開示されている。
例えば、非特許文献3に係る技術では、PID制御が用いられており、非特許文献4、5に係る技術では、フィードフォワード制御が用いられている。
また、非特許文献6に係る技術では、ディジタル制御として、試料の表面形状をオブザーバにより推定する方法が用いられており、非特許文献7に係る技術では、ディジタル制御として、学習制御を用いる方法が用いられている。
また、非特許文献8には、AFMによる試料の走査経路そのものを改良した、ノンラスタースキャン法についての記載がある。
「A high−speed atomic force microscope for studying biological macromolecules」,PNAS,Vol.98,p.12468−12472(2001) 「Active damping of the scanner for high−speed atomic force microscopy」,Rev.Sci.Instrum.,Vol.76,p.053708(2005) 「Dynamic proportional−integral−differential controller for high−speed atomic force microscopy」,Rev.Sci.Instrum.,Vol.77,p.083704(2006) 「Feed−Forward Compensation for High−Speed Atomic Force Microscopy Imaging of Biomolecules」,JJAP,Vol.45,No.3B,p.1904−1908(2006) 「Robust two−degree−of−freedom control of an atomic force microscope」,Asian Journal of Control,6,2,p.156−163(2004) 「Nano Scale Servo Control of Atomic Force Microscope Based on Surface Topography Observer」,IIC−06−132,p.1−6(2006) 「Surface Topography Learning Observer for Contact Mode AFM Based on Simple Identification Scheme」,IIC−08−107,p.37−42(2008) 「A survey of non−raster scan methodswith application to atomic force microscopy」,Proc.Ameri.Ctrl.Conf.(New York,NY),(July 2007) 「Visual Servoing Based on Multirate Control and Dead−time Compensation」,JRSJ.,Vol.22,No.6,p.780−787(2004) 「General Framework of Multirate Sampling Control and Applications to Motion Control Systems」,PhD thesis,The University of Tokyo,http://www.dnj.ynu.ac.jp/~hfuji/public-j.html (2001)
しかし、従来技術では、AFMにより試料の表面形状を、走査により計測する際に、学習信号を取得するための走査経路での走査の速さと、該学習信号をフィードフォワード学習信号として用いる際の走査経路での走査の速さとを異なるものとすることができなかった。
上記課題を解決するために、本発明に係る原子力顕微鏡装置は、試料表面の表面形状をコンタクトモードで画像化する原子間力顕微鏡装置であって、試料表面と原子間力を介して相互作用する探針を有し、原子間力によってたわみを生ずるカンチレバと、カンチレバに向けて第1のレーザ光を入射するレーザ光提供手段と、カンチレバが第1のレーザ光を反射することにより発せられた第2のレーザ光を検出する光検出手段と、試料を載せたZピエゾと、試料上で試料のX軸方向に探針を走査させ、探針が、試料表面の同一経路を往復走査する際に、往路での走査の速さと復路での走査の速さとを異ならせるXスキャナと、試料表面と探針との間の距離をZピエゾに入力電圧を印加することにより制御し、第2のレーザ光によりフォトダイオードが受ける光強度の相対変化からカンチレバのたわみを出力電圧として検出し、出力電圧と、入力電圧とから、試料表面の表面形状を計測するときに、探針が、試料表面の同一経路を往復走査する際に、往路での走査でオブザーバにより推定された表面形状を受け取り、復路での走査でフィードフォワード補償信号を出力するコントローラとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、AFMにより、追従誤差を抑圧しつつ、高速に試料の表面形状を計測することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<実施形態>
(力学モデル)
図1は、本発明に係るAFMの力学モデル(非特許文献6)を示している。
図1に示されている力学モデルにおいて、mcは、AFMのカンチレバの探針102の質量であり、kcは、バネ203のバネ係数であり、Lc0は、バネ203の自然長であり、krは、バネ201のバネ係数であり、Lr0は、バネ201の自然長である。また、図1において、bcは、摩擦力発生源205のダンパ係数であり、Lc、Lrは、それぞれ、バネ203とバネ201の現在の長さであり、xpzは、Zスキャナ(Zピエゾ)に対する操作量、dは、試料表面103の表面形状である。
図1に示されているように、試料表面103とカンチレバの探針102は、Frで表される原子間力によって相互作用している。
AFMの出力電圧をyとすると、非特許文献6に開示されているように、上記の力学モデルから以下の式(1)で示される2次の伝達関数が求まる。
図2、3は、サーボアナライザにより得られた伝達関数(P[z])とそれをフィッティングすることにより得られたノミナルプラントの伝達関数(Pn[z])を示すボーデ線図である。
本実施形態では、一例として、ノミナルプラントの伝達関数を、サーボアナライザにより得られた伝達関数(P[z])をフィッティングするように、以下の式(2)としている。
本実施形態では、式(2)において、一例として、a0=12.74×108 、a1=12.519×103、b0=12.395×109としている。
(AFMによる計測)
図4は、本発明に係るAFM(原子間力顕微鏡装置)100を示す図である。
AFMの動作方式としては、コンタクトモード、ノンコンタクトモード、タッピングモードの3つの方式がある。コンタクトモードは、探針を試料表面に接触させて走査を行う接触方式である。また、ノンコンタクトモードは、探針を試料表面に接触させず、カンチレバの振動周波数の変化から表面形状を測定する非接触方式である。そして、タッピングモードは、探針を試料表面に周期的に接触させ、カンチレバの振動振幅の変化から表面形状を測定する周期的接触方式である。
本発明に係るAFMは、一例として、上記のコンタクトモードを採用している。
例えば、図4に示されているAFM100として、日本電子株式会社のJSPM−5200を改造したものを用いても良い。
図4に示されている本発明に係るAFM100では、一般的なAFMと同様に、AFM100にセットされた試料表面103の表面形状を、制御入力uを用いて以下で説明するように画像化する。
まず、AFMのカンチレバ101の探針102が一定の力で試料表面103を押す。このとき、探針102は、試料表面103と原子間力を介して相互作用している。
次に、カンチレバ101による試料の走査が開始されると、試料表面103の表面形状dにより、カンチレバ101のたわみ量が変化し、カンチレバ101の探針102が変位する。このカンチレバ101の探針102の変位が、出力電圧yとして、フィードバックによりセットポイントrに定位される。このとき、試料表面103に対して、Z軸方向にのみ試料を走査するZスキャナ(Zピエゾ)107への制御入力電圧uは、表面形状dに追従するように与えられる。すなわち、入力電圧uにより、試料表面103と、探針102との間の距離が制御される。
また、Xスキャナ150は、試料上で探針102をX軸方向に走査し、Yスキャナ151は、試料上で探針102をY軸方向に走査する。Xスキャナは、後述する等速Xスキャンや非等速Xスキャンを実行する。
図4のAFM100において、カンチレバ101の探針102を試料表面103に沿って走査したときに、試料表面103と探針102との間に働く原子間力によるカンチレバ101のたわみは、以下のように測定され、試料表面103の構造が計測される。
まず、レーザ光104が、レーザ光提供手段110によってカンチレバ101の背面に斜めから入射される。そして、カンチレバ101のたわみに起因する変位(たわみ量)によるレーザ光104の反射角の変化が、四分割フォトダイオード105に入射するレーザ光106の強度の相対変化から検出される。最終的に、AFM100は、レーザ光106の強度の相対変化から、カンチレバ101のたわみを検出し、試料表面103の構造を計測する。
なお、ここで示した態様は、あくまでも一例であって、レーザ光106の強度の相対変化を検出する装置は、四分割フォトダイオードに限らず、レーザ光の強度の相対変化を検出可能な光検出手段であればよい。また、レーザ光提供手段110として、例えば、可視光半導体レーザを用いることができる。
本実施形態では、一例として、コンタクトモードが採用されているので、AFM100において、コントローラ1000は、カンチレバ101のたわみ量が一定になるように、試料が載せられたZスキャナ(Zピエゾ)107を制御する。そして、コントローラ1000は、制御入力u(t)を変換して、試料表面103の表面形状としてデータ記憶手段109に送り、データ記憶手段109は、試料表面103の表面形状を画像化したデータを記録する。
コントローラ1000の詳細は、後述する図5に、その詳細が示されている。図5は、コントローラ1000の詳細を示すブロック図である。
表面形状dから制御入力uまでの特性は、補感度関数T(s)そのものである。ここで、制御対象をP(s)、フィードバック制御器をCfb(s)とすると、補感度関数T(s)は、以下の式(3)のようになる。
従来技術に係るAFMでは、制御入力u(t)が表面形状の計測値として用いられている。
(等速Xスキャンを用いた表面形状学習オブザーバ)
AFMにより、等速Xスキャンがなされる場合について以下で説明する。等速Xスキャンとは、AFMにより試料のX軸方向の同一経路で往復走査であって、往路での試料の走査(FWS(フォワードスキャン))の速さ(vfws)と、復路での試料の走査(BWS(バックワードスキャン))の速さ(vbws)が等しい走査をいう。
図6は、Xスキャナ150とYスキャナ151の走査経路を示す図である。図6において、符号601は、FWSのときの走査経路を指し示しており、符号602は、BWSのときの走査経路を指し示している。図6では、走査幅は、L[μm]×L[μm]であり、走査ライン数は、n[本]である。
図7は、等速Xスキャンの場合のXスキャナ150とYスキャナ151による走査位置の時間変化を示している。図7は、Xスキャナ150のX軸方向の走査位置の時間変化とYスキャナ151のY軸方向の走査位置の時間変化を示している。
AFMでは、nラインで1枚の試料の画像を得るために、Xスキャナによる試料の往復走査がn回繰り返される。このとき、1枚の画像を取得するのに係る時間Timageは、以下の式(4)により求められる。
なお、式(4)では、YスキャナはXスキャナの変位量に比べて微小な距離を移動するので、ここではYスキャナによる走査時間を零としている。
また、等速Xスキャンの場合には、vfws=vbwsとなり、式(4)でα=vfws/vbws=1となる。
(表面形状オブザーバ(STO))
以下では、表面形状オブザーバ(STO)(非特許文献6)について説明する。STOは、図5のブロック501である。
AFMの制御対象に、入力端外乱を加えた1入出力モデルは、以下の式(5)のように表される。
なお、本実施形態では、入力端外乱は、試料の表面形状に相当する。
式(5)において、Acpは、np(整数)×np(整数)の行列であり、bcpは、np×1の行列であり、ccpは、1×npの行列である。
ここで、表面形状モデルを、以下の式(6)で表す。
式(6)において、Acdは、nd(整数)×nd(整数)の行列であり、ccdは、1×ndの行列である。
ここで、式(5)と式(6)を合わせた連続時間拡大系は、以下の式(7)で表される。
式(7)において、Acは、(np+nd)×(np+nd)の行列であり、以下の式により表される。
式(7)において、bcは、(np+nd)×1の行列であり、以下の式により表される。
式(7)において、ccは、1×(np+nd)の行列であり、以下の式により表される。
また、x(t)は、以下の式により表される。
式(7)で表される連続時間拡大系をサンプリング周期Ty[秒]で離散化したものが、以下の式(8)となる。
なお、式(8)において、x[i]=x(iTy)であり、
である。
式(8)に基づいてオブザーバを設計すると、以下の式(9)が得られる。
式(9)により状態変数
は、Ty毎に得られる。
また、表面形状dは、以下の式(10)により推定される。
式(10)により表面形状を推定するものが、表面形状オブザーバ(STO)である。
(単方向型表面形状学習オブザーバ(SD−STLO))
以下では、単方向型表面形状学習オブザーバ(SD−STLO)(非特許文献7)について説明する。
STOをSD−STLOに適用する場合には、図5のコントローラ1000では、点線で描かれたパス502a、502bが用いられる。この場合、図5のスイッチSW1がOFFのときに、FWSにおいてSTO501により推定された表面形状は、学習信号として図5のスタックメモリ503に記憶される。そして、図5のスイッチSW1がONのときに、BWSにおいて、スタックメモリ503に学習信号として記憶された推定表面形状が、フィードフォワード学習信号として用いられる。
図8は、等速Xスキャンの場合のSD−STLOのスタックメモリへの入力である学習信号と出力であるフィードフォワード学習信号の関係を示す。
等速Xスキャンの場合は、vfws=vbws、α=vfws/vbws=1であるので、図8に示されているように、FWSとBWSとの区切りを境にして、スタックメモリにストアされた学習信号
を折り返すように、スタックメモリからの出力
が与えられ、フォードフォワード補償が行われる。これは、以下の2つの理由による。一つ目の理由は、FWSで学習された表面形状のデータ点数Tfws/Tyと、BWSでフィードフォワード補償されるべきデータ点数Tbws/Tyとが等しいためである。また、二つ目の理由は、FWSで学習が行われたときのXスキャナの走査位置と、BWSで学習が行われたときのXスキャナの走査位置とが等しいからである。
(非等速Xスキャン)
AFMにより、非等速Xスキャンがなされる場合について以下で説明する。非等速Xスキャンとは、AFMにより試料のX軸方向の同一経路の往復走査において、往路でのスキャナの走査(FWS(フォワードスキャン))の速さ(vfws)と、復路でのスキャナの走査(BWS(バックワードスキャン))の速さ(vbws)が異なる走査をいう。
非等速Xスキャンにより、例えば、vfwsを、vbwsよりも、高速にすることで、計測にかかるトータルの計測時間を短縮することができる。
図9は、非等速Xスキャンの場合のSD−STLOの学習信号とフィードフォワード学習信号の関係を示している。図9の場合、一例として、vfws=2vbws、α=vfws/vbws=2としている。この場合、式(4)を用いて、計算すると、トータルの計測時間を25%も短縮できる。
しかしながら、非等速XスキャンにSD−STLOを適用する場合、FWSのデータ点数Tfws/Tyは、BWSのフィードフォワード補償で必要となるデータ点数Tbws/Tyの1/α倍となってしまう。
そこで、上記の問題を解決するために、以下で説明するサンプル点間保持型STLOと表面形状学習サンプル点間オブザーバを、本実施形態で導入する。
なお、本実施形態の説明において「サンプル点」とは、サンプリング周期ごとに、表面形状を推定するために、オブザーバによりサンプリングされるデータ点のことである。
(サンプル点間保持型STLO)
以下では、図9を参照して、サンプル点間保持型STLOを説明する。サンプル点間保持型STLOは、AFMで非等速Xスキャンを用いる場合に、STLOを容易に適用できる。
サンプル点間保持型STLOでは、BWSにおいて、フィードフォワード補償を行う際に、一定の時間だけ、サンプル点間の表面形状が一定(不変)であるものと近似して、以下のように、フィードフォワード補償が行われる。
まず、FWSにおいて、式(10)のSTOを用いて、サンプリング周期Ty毎の
が推定され、スタックメモリ503に記憶される。
そして、図9に示されているように、BWSにおいて、FWSで記憶したストアされている学習信号
をメモリから呼び出し、αTy[秒]だけ保持した出力として
が与えられる。これがフィードフォワード学習信号として用いられる。
このようにして、AFMにおいて、非等速Xスキャンが行われる場合に、STO(表面形状)により推定されるFWSのデータ点数Tfws/Tyが、BWSのフィードフォワード補償で必要となるデータ点数Tbws/Tyの1/α倍となっても、フィードフォワード補償を行うことができる。
(表面形状学習サンプル点間オブザーバ(STL−ISO))
以下では、図10、11を参照して、表面形状学習サンプル点間オブザーバを説明する。表面形状学習サンプル点間オブザーバは、AFMで非等速Xスキャンを用いる場合に、FWSのデータ点数と、BWSのその時々のフィードフォワード補償で必要となるデータ点数とを等しくするものである。
表面形状学習サンプル点間オブザーバは、FWSにおいて、Ty/α刻みのサンプル点間表面形状を推定する。これにより、AFMで非等速Xスキャンを用いても、FWSで学習信号として記憶するデータ点数αTfws/Tyと、BWSのフィードフォワード補償で必要となるデータ点数Tbws/Tyとを等しくすることができる(非等速Xスキャンでは、vfws=αvbws、Tfws=L/vfws,Tbws=L/vbwsであるので、αTfws/Ty=Tbws/Tyが成立する。)。
このために、表面形状学習サンプル点間オブザーバは、FWSで、サンプリング周期Tk=Ty/α[秒]毎の表面形状を、非特許文献9と非特許文献10に開示されている方法を用いて推定する。
以下で、表面形状学習サンプル点間オブザーバについて詳細に説明する。
連続時間拡大系の式(7)をサンプリング周期Tkで離散化すると、以下の式(11)が得られる。
式(11)において、xk[k]=xk(kTk)であり、
である。
式(11)について、図11に示されているサンプリング周期TyとTkとの関係を用いて、xk[k+α]まで求めると、以下の式が得られる。
上式より、サンプル点間まで含んだ状態変数
は、状態変数x[i]と入力u[i]とを用いて、以下の式(12)
より求まる。
なお、式(12)において、
と、
が成立する。
図10において、βは、サンプル点間の表面形状学習サンプル点間オブザーバにより推定された状態変数
が、BWSにおいて、フィードフォワード学習信号として用いられるタイミングを指定するインデックスを示している。
なお、ここで、全ての状態変数x[i]をAFMにより計測できない場合には、式(9)で求められたものを状態変数として用いる。
状態変数
より、表面形状は、以下の式(14)により推定される。
式(14)において、
は、α×α(np+nd)の行列である。
AFMで非等速Xスキャンを用いた場合に、表面形状学習サンプル点間オブザーバをSD−STLOに適用する場合には、式(14)により推定される、推定表面形状
は学習信号として、FWSにおいてスタックメモリ503に記憶され、BWSにおいて、フィードフォワード学習信号として用いられる。
ここで、FWSで学習取得可能な
のデータ点数と、BWSにおいて必要となるフィードフォワード学習信号のデータ点数とは同一である。
例えば、図11の場合は、α=2であるが、この場合、Tyごとに、β=0とβ=1に対応する2(=α)個の表面形状が、表面形状学習サンプル点間オブザーバにより推定されるので、FWSで学習信号として記憶可能なデータ点数は、(Tfws/Ty)×α=(Tbws/(αTy))×α=Tbws/Tyとなり、BWSでのフィードフォワード補償で必要となるデータ点数と等しくなる。
なお、図10、11において、データ点1001、1002、およびデータ点1101、1102は、サンプル点間で表面形状学習サンプル点間オブザーバにより推定された表面形状のデータ点を示している。
上記のように、表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いると、AFMで非等速Xスキャンを用いた場合に、表面形状学習サンプル点間オブザーバをSD−STLOに適用する場合に、FWSで、学習信号として記憶可能な表面形状の数と、BWSでのフィードフォワード補償で必要となるデータ点数とを等しくすることができる。
(シミュレーションの結果)
以下で、従来技術に係るAFM、AFMにおいて、式(10)で表されるSTOを、サンプル点間保持型STLOにより、SD−STLOに適用した場合、およびAFMにおいて、表面形状学習サンプル点間オブザーバをSD−STLOに適用した場合のシミュレーションについて説明する。
以下で説明するシミュレーションでは、サンプリング周期Ty=Tu=80[μs(10-6秒)]である。また、異なるシミュレーションにおいて、Tfws+Tbwsは、一定であり、共通のフィードバック制御器が用いられている。また、FWSの走査の速さ(vfws)とBWSの走査の速さ(vbws)は、vfws=4vbwsの関係式を満たし、α=vfws/vbws=4である。
シミュレーションで用いられるAFMの制御対象の状態方程式は、以下の式(15)で表される。
また、シミュレーションにおいて、ランプ外乱は、以下の式(16)で表される。ランプ外乱とは、時間に比例して増大する外乱のことである。式で書くと、d(t)=ktである。ここで、kは任意の係数、tは時間である。表面形状で言えば、斜面部分に相当する。
式(15)、(16)を式(7)に代入すると、連続時間拡大系は、ドイルの記法を用いて以下の式(17)で表せる。ドイルの記法とは、状態方程式
と変形し、その係数部分
を表したものである。
ただし、状態変数は、x(t)=[xp Td TT= [x1234Tである。
また、式(17)において、A11、A12、A21、A22、B1、B2、は最小次元オブザーバを構成する際に、このように行列を分割したことを示すものである。
なお、シミュレーションでは、一例として、フィードバック制御器Cfb[z]として、以下の式(18)で表されるCfb(s)を双一次変換(Tustin変換)を用いて離散化したものを用いる。
式(17)をサンプリング周期Ty=Tu=80[μs(10-6秒)]で離散化したものに対して最小次元オブザーバを構成すると、式(9)に以下の係数マトリクスを代入したものが得られる。
なお、式(9)の入力値は、u0=[y[i] u[i]]Tである。上記の設定により、シミュレーションにおいて、状態変数の推定誤差
は、行列
の固有値に従って収束する。
ここで、Kを、一例として、最小次元オブザーバの極をfobs=625[Hz]の3重根となるように定めている。
式(10)より、推定表面形状は、
により求まり、式(10)で表されるSTOを、サンプル点間保持型STLOにより、SD−STLOに適用するシミュレーションでは、
が、フィードフォワード学習信号として用いられる。
一方、表面形状学習サンプル点間オブザーバをSD−STLOに適用するシミュレーションでは、式(12)より、サンプル点間情報を含んだ状態変数
は、以下の式(19)で求まる。
そして、式(14)および式(19)より
は、
により計算される。
図12は、シミュレーションで用いる表面形状d(t)を示す。図12に示されているように、表面形状d(t)は、台形を想定している。シミュレーションでは、FWSの走査の速さは、BWSの走査の速さの4倍であるので、FWSにおける表面形状d(t)の幅は、BWSにおける表面形状d(t)の幅の1/4となっている。
図13は、式(10)で表されるSTOを、サンプル点間保持型STLOにより、SD−STLOに適用したシミュレーションにより推定した
とd(t)を示している。
図14は、式(14)で表される表面形状学習サンプル点間オブザーバを、SD−STLOに適用したシミュレーションにより推定した
とd(t)を示している。
図13と図14に結果が示されているシミュレーションにおいて、サンプリング周期Tyは、同一である。
図13と図14を比較することにより、表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた方が、滑らかにd(t)に追従することができることがわかる。
図15は、式(10)で表されるSTOを、サンプル点間保持型STLOにより、SD−STLOに適用したシミュレーションにより、得られた出力y(t)を示している。
図16は、式(14)で表される表面形状学習サンプル点間オブザーバを、SD−STLOに適用したシミュレーションにより、得られた出力y(t)を示している。
図17は、図15の結果(符号1701)と図16の結果(符号1702)を重ねて示している。
図17に示されているように、表面形状学習サンプル点間オブザーバをSD−STLOに適用した方が、STOを、サンプル点間保持型STLOにより、SD−STLOに適用するよりも、振動が抑えられて追従誤差が抑圧されていることがわかる。
(実験の結果)
以下では、AFMにおいてサンプル点間保持型STLOを用いた場合と、AFMにおいて表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた場合との差を、実験の結果を参照して説明する。
以下で結果を説明する実験は、AFMのZスキャナに、等価表面形状を電気的に与えることによって行われ、実験において、α=4である。
図18は、AFMにおいてサンプル点間保持型STLOを用いた場合のBWSにおけるフィードフォワード学習信号(符号1801)
と、AFMにおいて表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた場合のBWSにおけるフィードフォワード学習信号(符号1802)
とを示している。図18に示されているように、AFMにおいて表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた場合のBWSにおけるフィードフォワード学習信号(符号1802)の方が、AFMにおいてサンプル点間保持型STLOを用いた場合のBWSにおけるフィードフォワード学習信号(符号1801)よりも滑らかな波形である。
図19は、AFMにおいてサンプル点間保持型STLOを用いた場合の出力y(t)(符号1901)と、AFMにおいてフィードフォワード学習信号を用いない場合の出力y(t)(符号1902)とを示している。図19に示されているように、AFMにおいてサンプル点間保持型STLOを用いた場合の出力y(t)(符号1901)は、AFMにおいてフィードフォワード学習信号を用いない場合の出力y(t)(符号1902)と比較して、零に近くなっている。すなわち、図19より、AFMにおいてサンプル点間保持型STLOを用いた場合には、追従誤差が抑圧されていることがわかる。
図20は、AFMにおいて表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた場合の出力y(t)(符号2001)と、AFMにおいてフィードフォワード学習信号を用いない場合の出力y(t)(符号2002)とを示している。図20に示されているように、AFMにおいて表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた場合の出力y(t)(符号2001)は、AFMにおいてフィードフォワード学習信号を用いない場合の出力y(t)(符号2002)と比較して、零に近くなっている。すなわち、図20より、AFMにおいて表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた場合には、追従誤差が抑圧されていることがわかる。
図21は、AFMにおいてフィードフォワード学習信号を用いない場合の出力y(t)を離散フーリエ変換して得られたスペクトルを示す。
図22は、AFMにおいてサンプル点間保持型STLOを用いた場合の出力y(t)を離散フーリエ変換して得られたスペクトルを示す。
図23は、AFMにおいて表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた場合の出力y(t)を離散フーリエ変換して得られたスペクトルを示す。
図22に示されているように、1/(αTy)=3.1[kHz]、6.2[kHz](3.1[kHz]の2倍)および9.5[kHz](3.1[kHz]の約3倍)にピークが存在する。図22に示されているように、特に、6.2[kHz]のピークは、AFMの制御対象の共振周波数に近いため、ピークの先鋭化が顕著である。
一方、図23に示されているように、AFMにおいて表面形状学習サンプル点間オブザーバを用いた場合には、AFMの制御対象の共振ピークが刺激されず、良好なスペクトルが得られる。
以上説明したように、本実施形態に係るサンプル点間保持型STLOおよび表面形状学習サンプル点間オブザーバを、AFMで用いると、非等速Xスキャンにより高速に走査しても、AFMにおいてフィードフォワード学習信号を用いない場合と比較して、追従誤差を抑制することができる。
また、本実施形態に係る表面形状学習サンプル点間オブザーバを、AFMで用いると、非等速Xスキャンにより高速に走査しても、AFMにおいてサンプル点間保持型STLOを用いる場合と比較して、フィードフォワード学習信号を滑らかなものとすることができる。
AFMの力学モデルを示す図である。 ボーデ線図である。 ボーデ線図である。 AFM(原子間力顕微鏡装置)100を示す図である コントローラ1000の詳細を示すブロック図である。 Xスキャナ150とYスキャナ151の走査経路を示す図である。 等速Xスキャンの場合のXスキャナ150とYスキャナ151による走査位置の時間変化を示す図である。 等速Xスキャンの場合のSD−STLOの学習信号とフィードフォワード補償の関係を示す図である。 非等速Xスキャンの場合のSD−STLOの学習信号とフィードフォワード補償の関係を示す図である。 非等速Xスキャンの場合のSD−STLOの学習信号とフィードフォワード補償の関係を示す図である。 サンプリング周期TyとTkとの関係を示す図である。 シミュレーションで用いられる表面形状d(t)を示す図である。 式(10)で表されるSTOを、サンプル点間保持型STLOにより、SD−STLOに適用したシミュレーションの結果を示す図である。 式(14)で表される表面形状学習サンプル点間オブザーバを、SD−STLOに適用したシミュレーションの結果を示す図である。 式(10)で表されるSTOを、サンプル点間保持型STLOにより、SD−STLOに適用したシミュレーションの結果を示す図である。 式(14)で表される表面形状学習サンプル点間オブザーバを、SD−STLOに適用したシミュレーションの結果を示す図である。 図15の結果(符号1701)と図16の結果(符号1702)を重ねて示す図である。 フィードフォワード学習信号を示す図である。 出力y(t)を示す図である。 出力y(t)を示す図である。 出力y(t)のスペクトルを示す図である。 出力y(t)のスペクトルを示す図である。 出力y(t)のスペクトルを示す図である。
符号の説明
100 AFM
101 カンチレバ
102 探針
103 試料表面
104 レーザ光
105 四分割フォトダイオード
106 レーザ光
107 Zスキャナ(Zピエゾ)

Claims (4)

  1. 試料表面の表面形状をコンタクトモードで画像化する原子間力顕微鏡装置であって、
    前記試料表面と原子間力を介して相互作用する探針を有し、前記原子間力によってたわみを生ずるカンチレバと、
    前記カンチレバに向けて第1のレーザ光を入射するレーザ光提供手段と、
    前記カンチレバが前記第1のレーザ光を反射することにより発せられた第2のレーザ光を検出する光検出手段と、
    前記試料を載せたZピエゾと、
    前記試料上で前記試料のX軸方向に前記探針を走査させ、前記探針が、前記試料表面の同一経路を往復走査する際に、往路での走査の速さと復路での走査の速さとを異ならせるXスキャナと、
    前記試料表面と前記探針との間の距離を前記Zピエゾに入力電圧を印加することにより制御し、前記第2のレーザ光によりフォトダイオードが受ける光強度の相対変化から前記カンチレバの前記たわみを出力電圧として検出し、
    前記出力電圧と、前記入力電圧とから、前記試料表面の表面形状を計測するときに、前記探針が、前記試料表面の同一経路を往復走査する際に、往路での走査でオブザーバにより推定された表面形状を受け取り、復路での走査でフィードフォワード補償信号を出力するコントローラとを備えたことを特徴とする原子間力顕微鏡装置。
  2. 前記往路での走査の速さは、前記復路での走査の速さよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の原子間力顕微鏡装置。
  3. 前記オブザーバは、表面形状オブザーバであって、前記表面形状オブザーバにより推定された表面形状を一定時間保持することにより、前記往路での走査で表面形状オブザーバにより推定された表面形状の数と、前記フィードフォワード制御信号に必要とされるデータ点数とが異なっても、前記フィードフォワード学習信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の原子間力顕微鏡装置。
  4. 前記オブザーバは、表面形状学習サンプル点間オブザーバであって、前記表面形状学習サンプル点間オブザーバにより推定された前記表面形状の数と、前記フィードフォワード学習信号に必要とされるデータ点数とを等しくすることを特徴とする請求項2に記載の原子間力顕微鏡装置。
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