JPH05180614A - 表面観察方法 - Google Patents

表面観察方法

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JPH05180614A
JPH05180614A JP35841491A JP35841491A JPH05180614A JP H05180614 A JPH05180614 A JP H05180614A JP 35841491 A JP35841491 A JP 35841491A JP 35841491 A JP35841491 A JP 35841491A JP H05180614 A JPH05180614 A JP H05180614A
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JP
Japan
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sample
inclination
probe
scanning
sample surface
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Application number
JP35841491A
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English (en)
Inventor
Yasushi Nakamura
泰 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾きを持っていたり、傾いて取り付けられた
試料においても、リアルタイムに傾きを補正して高速で
試料表面を観察する。 【構成】 探針1を試料3に対向して配置する。走査制
御器2は探針1を保持し、X,Y,Z方向に動作する。
傾き取り込み装置5は試料面3aの傾きデータを記憶す
る。4は補正装置で、補正した値は観察装置6に送られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル顕微鏡(以下
STMと略称する),原子間力顕微鏡(以下AFMと略
称する)および磁気力顕微鏡等、試料面に探針を近ずけ
て試料から受ける物理量により試料の表面を観察する表
面観察方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面観察装置として、例えば特開
平3−18704号公報記載の発明がある。上記装置
は、図8に示す如く、STMにおいて波形モニタ回路6
2を設け、この波形モニタ回路62に入力された信号を
画像表示装置63に供給し、試料表面の凹凸像と共に入
力信号をラインプロファイル表示する。この波形モニタ
回路62に入力される信号としては、コンパレータ59
の出力信号,インテグレータ60の出力信号およびイメ
ージ増幅器11の出力信号などがある。コンパレータ5
9の出力信号はログアンプ58の出力値をトンネル電流
の設定値に対応する基準値と比較した値であり、インテ
グレータ60の出力信号はコンパレータ59の出力を積
分した値であり、イメージ増幅器61の出力信号はこの
積分値を増幅したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術においては、試料面が傾きを持っていたり、傾いて取
り付けられた場合、試料面の凹凸像,探針の駆動信号の
ラインプロファイルおよびトンネル電流のラインプロフ
ァイルが傾いて表示されてしまう。特に、原子レベルの
分解能を必要とする分野では、試料面の凹凸に比べ傾き
が大きく表示され、面の凹凸が適切に表示できない。従
来においては、凹凸像を取り込んだ後の傾き補正処理を
必要とし、試料の走査に伴ったリアルタイムの表示にお
いて、傾き補正して表示出来ない欠点がある。
【0004】因って、本発明は前記従来技術における欠
点に鑑みて開発されたもので、傾きを持っていたり傾い
て取り付けられた試料においても、これらに影響される
ことなくリアルタイムに傾きを補正して表示できる表面
観察方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、試
料面を走査して試料から受ける物理量により探針を制御
し、この制御量により試料面の凹凸像を観察する方法に
おいて、前記試料面の凹凸像を観察する以前にあらかじ
め試料面を走査して面の傾きを取り込み記憶し、この記
憶データにより前記試料面の傾きを補正する方法であ
る。
【0006】図1は本発明で用いる装置の概念図であ
る。本発明は、あらかじめ試料面を走査して面の傾きを
求め、この傾き量を基に観察像の傾きを補正・制御す
る。図1に示すように、探針1を試料3に対向して配置
し、試料3を探針1に近づける事によりこれらの間に物
理量を働かせる。この物理量はSTMではトンネル電
流、AFMでは原子間力、磁気力顕微鏡では磁気力とし
て働く。
【0007】走査制御器2は探針1を保持し、試料面3
a上のX,Y方向と、面に対し垂直なZ方向に動作す
る。前記X,Y方向の動作は試料面3aの走査を行い、
Z方向は前記物理量が一定となる様に制御する。傾き取
り込み装置5はこの制御量を取り込み、前記試料面3a
のX,Y方向の傾きデータを記憶する。補正4は、前記
試料面3aの傾きデータと前記制御量よりこの制御量に
含まれる傾きとを補正する働きをする。補正した値は観
察装置6に送られ表示される。
【0008】図2は、図1のジェネラルフローチャート
である。傾きデータの記憶はあらかじめ試料観察ループ
を行う以前に、図3に示すごとく、試料面3aのX方向
とY方向を各々走査し、試料面3aの傾き量を求めて傾
き取り込み装置5の中に保存する。試料面3aの傾き量
は、X方向,Y方向の2方向の走査で得られたデータよ
り最小2乗法等の計算で傾きを求めて面に展開する事に
より求める。次ぎに、観察ループで図4に示す観察走査
を行い、次々観察されるデータからこの走査位置に対応
した前記傾き取り込み装置5に記憶してある傾きデータ
を減算して観察装置6に表示する。
【0009】
【実施例1】図5は本実施例で用いる装置を示す概略構
成図である。STMユニット7上に、試料3と、これに
対向して配置された探針1と、この探針1を保持する走
査制御器2とを配置する。試料3にはバイアス回路12
より出力されるバイアス電圧を与える。探針1は、タン
グステンなどの金属線の先端を機械研磨あるいは電解研
磨したもので構成する。走査制御器2は、直行3方向に
動作する微動機構であって圧電素子で構成する。コンピ
ュータ15の指示は、3chD/Aコンバータ13を通
りX軸走査アンプ8,Y軸走査アンプ9およびZ軸走査
アンプ10に指示され、それぞれ走査制御器2の直行3
方向に対応させる。探針1に流れるトンネル電流は、I
/Vコンバータ11,ログアンプ23およびA/Dコン
バータ14を通りコンピュータ15に入力される。表示
装置17および傾き記憶装置16はコンピュータ15と
直接繋がる。
【0010】以上の構成から成る装置を用いての観察方
法は、まず探針1と試料3にバイアス回路12のバイア
ス電圧をかけ、両者の間隔を近づける事によりトンネル
電流が流れる。この電流をコンピュータ15に取り込む
為、電流を電圧に変換する働きをするI/Vコンバータ
11と、この電圧値を探針1と試料3との間隔に対し線
型に対応させるログアンプ23と、アナログ量をデジタ
ル量に変換するA/Dコンバータ14とを構成する。
【0011】コンピュータ15は、取り込んだ電流値を
一定とする様に探針1を制御すると同時に試料面を走査
させる。探針1の走査および制御は、コンピュータ15
の指令を3chD/Aコンバータ13によりデジタル量
をアナログ量に変換し、探針1が固定してある走査制御
器2を駆動する為、それぞれのアナログ量をX軸走査ア
ンプ8,Y軸走査アンプ9およびZ軸走査アンプ10に
入力する。従って、コンピュータ15の指令値は、試料
3の面の凹凸に対応している。
【0012】傾き記憶装置16は上記指令値を使い、あ
らかじめ試料3の試料面3aの傾きを走査して取り込
み、傾き量として求めた値を保存する為のメモリであ
る。傾き量を補正した凹凸量は、測定者が観察出来る様
に表示装置17へ表示する。制御量の取り込みから傾き
の補正および表示は、前記図2のフローチャートで示す
様にコンピュータ15で動作する。
【0013】本実施例によれば、導電性の試料におい
て、あらかじめ傾きを補正した表面の観察が出来る。
【0014】
【実施例2】図6は本実施例で用いる装置を示す概略構
成図である。AFMユニット18上に、走査制御器2
と、これに対向して配置された探針1と、この探針1を
一端に保持し他端を固定端としてなるカンチレバー20
とを配置する。カンチレバー20は、充分に薄い燐青銅
の箔片あるいは半導体ディバイス作成技術で作られる箔
で形成される。変位検出器19はカンチレバー20と対
向して配置され、変位検出器19の出力はA/Dコンバ
ータ14に入る。試料3は、走査制御器2に取り付け
る。変位検出器19は、三角測量法,非点収差法および
臨界角法等を利用した光学式変位センサあるいはSTM
静電容量等を利用した変位センサで構成する。他は前記
実施例1と同様である。
【0015】以上の構成から成る装置を用いての観察方
法は、探針1と試料3とに働く原子間力がカンチレバー
20を撓ませ、この撓み量を変位検出器19で検出す
る。この撓み量を一定にする様にコンピュータ15で走
査制御器2を制御する。前記実施例1において、探針1
側を振る事により試料の走査および制御を行う例を示し
たが、本実施例では、試料3側を振る事により走査およ
び制御を行う。従って、試料3と探針1との相対的な作
用は前記実施例1と同様である。以後は前記実施例1と
同様である。
【0016】本実施例によれば、試料の導電・非導電を
問わず、あらかじめ傾きを補正した表面の観察ができ
る。
【0017】
【実施例3】図7は本実施例で用いる装置を示す概略構
成図である。2chD/Aコンバータ24への入力は、
コンピュータ15の指令と傾き記憶装置16の出力と
し、これらは、2chD/Aコンバータ24を通り傾き
補正回路22に入力する。傾き補正回路22は一般的な
加算回路で構成できる。この出力はZ軸走査アンプ10
の入力信号とする。他は前記実施例1と同様である。
【0018】以上の構成から成る装置を用いての観察方
法は、Z軸走査アンプ10が試料面に垂直方向の走査制
御器2を駆動し、コンピュータ15に取り込んだトンネ
ル電流が一定に成るよう制御される。制御は、コンピュ
ータ15に直接制御される制御量と、傾き記憶装置16
に記憶されている制御量を加算したもので行う。傾き補
正回路22はこの動作を行う。この動作により、試料面
3aの傾きは前記傾き記憶装置16に記憶されている制
御量で制御され、試料の凹凸の制御を前記直接制御され
る制御量でおこなう。この直接制御される制御量を表示
装置17で観察する。2chD/Aコンバータ24はデ
ジタル量をアナログ量に変換する。以後は前記実施例1
と同様である。また、傾き補正回路22はコンピュータ
15内の演算器に置き換える事ができる。
【0019】本実施例によれば、試料面の凹凸だけを制
御すれば良く、高い周波数でZ軸の制御をおこなえ、観
察スピードが向上する。
【0020】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る表面観
察方法によれば、傾きを持っていたり、傾いて取り付け
られた試料においても、これらに影響されることなくリ
アルタイムに傾きを補正し、高速で試料表面を観察でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図である。
【図2】本発明のフローチャートである。
【図3】本発明の傾き取り込み走査を示す概略図であ
る。
【図4】本発明の観察走査を示す概略図である。
【図5】実施例1を示す概略構成図である。
【図6】実施例2を示す概略構成図である。
【図7】実施例3を示す概略構成図である。
【図8】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 探針 2 走査制御器 3 試料 4 補正 5 傾き取り込み装置 6 観察装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料面を走査して試料から受ける物理量
    により探針を制御し、この制御量により試料面の凹凸像
    を観察する方法において、前記試料面の凹凸像を観察す
    る以前にあらかじめ試料面を走査して面の傾きを取り込
    み記憶し、この記憶データにより前記試料面の傾きを補
    正することを特徴とする表面観察方法。
JP35841491A 1991-12-27 1991-12-27 表面観察方法 Pending JPH05180614A (ja)

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JP35841491A JPH05180614A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 表面観察方法

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JPH05180614A true JPH05180614A (ja) 1993-07-23

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JP (1) JPH05180614A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10282123A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Seiko Instr Inc 走査型プローブ顕微鏡
JP2007139557A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Olympus Corp 複合型顕微鏡

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JPH10282123A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Seiko Instr Inc 走査型プローブ顕微鏡
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A02 Decision of refusal

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Effective date: 20000125