JPH0820105B2 - 風呂装置およびその制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、浴槽内の水位を制御する風呂装置およびそ
の制御方法に関するものである。

（従来の技術） 従来における風呂装置は、給湯用熱交換器と、温水の
体積膨張を吸収すると共に、湯循環回路への湯水の導入
を行い、給湯用熱交換器からの湯水と湯循環回路を縁切
りするホッパと、前記ホッパからの湯水を加熱する風呂
用熱交換器とから構成されるものが知られている。

（発明が解決しようとする課題） この場合、浴槽内の水位は水位センサ等により検知し
ているが、前記浴槽内に注湯する際の注湯量によって、
注湯する際の圧力が変動し、この影響で前記水位センサ
により正確な検知がなされず、前記浴槽内の水位が設定
値どおりにならないという不都合が指摘されている。

本発明はかかる不都合に鑑みてなされたものである。

（課題を解決するための手段） 前記課題を解決するために、本発明は、給湯用熱交換
器を含む給湯装置と、浴槽の湯水の追焚を行う追焚用熱
交換器を含む追焚装置と、前記給湯装置の給湯用熱交換
器からの上水と浴槽の湯水を縁切りする縁切り手段とを
有する風呂装置において、 前記給湯装置は、給湯用熱交換器に供給される上水の供
給量を検知する流量センサと、前記給湯用熱交換器から
の湯水の供給量を制御する水制御弁とを有し、 前記追焚装置は、縁切り手段から上水が浴槽に至る流
路と、追焚用熱交換器と浴槽との間で浴槽の湯水を自然
循環させて追焚を行なうための追焚用湯循環路とを有す
ると共に、この追焚用湯循環路に浴槽に供給された湯水
の水位を検知する水位センサを設け、 前記水位センサの検知信号により浴槽の水位が設定水
位より下方の所定の水位になることを監視し、前記浴槽
の水位が所定の水位に達したときに上水の流路を制限す
るべく指令信号を前記水制御弁に送出する制御部を備え
たことを特徴とする風呂装置である。

また、前述の風呂装置においては、浴槽に給湯装置よ
り追焚用湯循環路を介して上水を供給しながら、水位セ
ンサにて浴槽の水位が、設定水位より下方の所定の水位
になることを監視し、前記水位センサからの検知信号よ
り前記所定水位の確認と共に、水制御弁を駆動して前記
給湯装置からの上水の給湯流量を制限して上水の供給圧
力を減少させ、設定水位の検知と共に水制御弁を駆動し
て前記給湯装置からの上水の供給を停止する制御動作を
実行する。

（作用） 給湯装置からの上水が浴槽に供給されると、浴槽に通
ずる追焚装置の追焚用湯循環路における水位センサによ
って浴槽の水位を検知して、制御部はこの検知信号を取
り込み、制御部は、水位センサからの検知信号と予め設
定された浴槽の設定水位より下方の所定の水位にかかる
値とを比較して、浴槽の水位が前記所定の水位に至った
時に水制御弁を駆動させて、給湯器からの上水の供給流
量を制限して、供給圧力を減少させる。

次いで、この制限された供給流量にて上水を設定水位
まで浴槽に供給し、制御部は、水位センサにて検知され
る信号と設定水位の値を比較して、設定水位まで供給さ
れた時点で給湯器からの上水の供給を停止させる。

（実施例） 次に、本発明にかかる風呂装置およびその制御方法に
ついて、一実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下説明する。

第１図に給湯追焚装置１を示し、この給湯追焚装置１
は給湯用熱交換器２を含む給湯装置20と浴槽Ｂの湯水を
自然環境にて追焚を行う追焚用熱交換器３を含む追焚装
置21と、給湯装置20の給湯用熱交換器２からの上水と浴
槽Ｂの湯水を縁切りし、上水を浴槽Ｂに供給するための
ホッパ４を有している。

給湯装置20において、給湯用熱交換器２に通水される
上水の流水量を検知する流量センサ５を介して、通水管
６が接続され、さらに、前記給湯用熱交換器２の出口側
からの流路は上水の流水量を制御する水制御弁７および
二方弁８を介して前記ホッパ４に接続される。

また、前記水制御弁７から外部に給湯用熱交換器２か
らの上水を供給するための給湯管９が設けられる。

前記ホッパ４は後述する浴槽Ｂの追焚装置21の追焚用
湯循環路10に接続される。

前記追焚用湯循環路10には供給された湯水の水位を検
知する水位センサ11が設けられている。

そして、前記追焚用湯循環路10を介して浴槽Ｂが接続
されている。

かかる給湯追焚装置１には、この給湯追焚装置１を構
成するものとして、第２図に示すように、駆動制御信号
を送出したり、前記水位センサ11および流量センサ５か
ら検知信号を取り込む制御部12が設けられる。この制御
部12は、図示しない起動操作装置に接続される。

前記制御部12は、水位センサ11および流量センサ５か
らの検知信号に対応して駆動制御信号、すなわち、上水
の流路を開放、制限、遮断する指令信号を前記水制御弁
９に送出するものである。

本発明にかかる給湯追焚装置１は以上のように構成さ
れるものであり、次にその動作を説明する。

（STEP1） 起動操作装置（図示省略）を操作して制御部12に開始
指令にかかる信号を送出すると、給湯追焚装置１は動作
開始し、通水管６を介して給湯用熱交換器２に上水が給
水され、前記制御部２は、二方弁８に指令信号を送出し
て、上水の流路開放する。

前記給湯用熱交換器２において加熱された上水は、水
制御弁７、二方弁８を介してホッパ４に供給される。ま
た、前記加熱された上水は、給湯管９を介して外部にも
供給される（第２図、第３図）。

（STEP2） 次いで、前記ホッパ４に貯留された湯水は追焚用湯循
環路10から追焚用熱交換器３を介して浴槽Ｂに供給され
る。

（STEP3） この際、前記追焚用湯循環路10に設けられた水位セン
サ11は、浴槽Ｂの水位を検知しており、制御部12はこの
検知信号を取り込む。

なお、前記浴槽Ｂに供給される湯水の最大流量は22
/minとなっている。

制御部12は前記水位センサ11からの検知信号と、浴槽
Ｂの設定水位より下方の所定の水位にかかる値とを比較
し判断を行う。すなわち、浴槽Ｂの設定水位まで15mm以
内になったかどうか判定を行なう。設定水位まで15mmに
至ってない場合であれば、再び、水位センサ11から水位
の検知信号を取り込む。設定水位まで15mm以内になった
ときは、前記制御部12は水制御弁７に給湯用熱交換器２
からの上水の流量を絞るべく、上水の流路を制限する指
令信号を送出する。

（STEP4） ここで、流量センサ５は給湯用熱交換器２に通水され
る流量を検知しており、この流量にかかる検知信号を制
御部12に送出している。

前記制御部12は、この流量にかかる検知信号に基づい
て給湯用熱交換器２に供給される流量が15/min以上か
否か判断を行う。流量が15/min未満であれば、STEP8
に移行する。流量が15/min以上であれば、前記制御部
12は、水制御弁７の流路を制限すべく水制御弁７に制御
信号を送出する。

（STEP5） 制御部12は水制御弁７を駆動させて流量が15/minに
なるように調整する。

（STEP6） そして、制御部12は、流量センサ５からの検知信号に
よって流量が15/minに達したか否かを確認する。流量
が15/minになれば、制御部12は、水制御弁７の動作を
停止するべく水制御弁７に制御信号を送出する。

（STEP7） 水制御弁７は、制御部12からの制御信号によって駆動
を停止する。

（STEP8） 制御部12は、水位センサ11からの検知信号によって、
浴槽Ｂの水位が設定水位になったかどうかの判断を行
う。浴槽Ｂの水位が設定水位になれば、制御部12は、二
方弁８に流路を遮断させるために信号を送出する。

（STEP9） 二方弁８は、制御部12からの信号により、流路を遮断
するべく動作し、これによって湯水の供給は完了する。

以上のように、浴槽Ｂの湯水の水位および上水の供給
流量にかかる検知信号に基づいて前記水制御弁７は駆動
制御され、浴槽Ｂ内の水位の調整がなされる。

なお、本発明において一実施例を示し、予め設定され
た水位まで略15mmに達したか否かの判定を行っている
が、設定された水位まで接近した値であれば、他の値で
あってもよい。

以上、本発明によれば、浴槽Ｂに湯水が供給される
際、水位センサ11によって浴槽Ｂの水位を検知して、前
記検知信号と予め設定された浴槽Ｂ内の水位に近接した
値と比較することで、浴槽Ｂに供給される湯水の水位を
監視し、設定された浴槽Ｂ内の水位に近接した際、浴槽
Ｂ内に供給する上水の流量を抑制するように水制御弁７
を駆動し、次いで、流量センサ５によって給湯用熱交換
器２に流れる上水の流量を検知して、この流量にかかる
検知信号と、水位にかかる検知信号に基づいて、駆動制
御信号を前記水制御弁７に送出し、前記浴槽Ｂ内へ湯水
へ供給制御が行われ、浴槽Ｂ内の湯水の水位が予め設定
された値に調整される。

このため、給湯用熱交換器２に流入する流量、浴槽Ｂ
の水位にかかる検知信号に基づいて、浴槽Ｂ内に供給す
る流量を制御するようにしたため、湯水の供給の際の圧
力によって、水位センサ11は影響を受けることなく、前
記浴槽Ｂ内の水位は設定値に近い安定したものとなる。

（発明の効果） 本発明によると、自然循環式の追焚装置における追焚
用熱交換器を介して、浴槽に湯水を供給するに当たり、
湯水の供給圧力によって、水槽水位の検知に誤差がでる
ことを、設定水位近くにおいて供給流量を制限いて、供
給流量による圧力を緩和して、浴槽の水位センサの検知
がより正確なものとすることができた。このため、浴槽
への給湯時間も短縮され、入浴のための好みの水位を正
確に、短時間で実現できるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかる風呂装置の一実施例を示す系
統図、 第２図は第１図に示す風呂装置において、水位制御を行
うための制御部のブロック説明図、第３図は第２図に示
す制御部の動作を示すフローチャートである。 １……給湯追焚装置、２……給湯用熱交換器、３……追
焚用熱交換器、４……ホッパ、５……流量センサ、６…
…通水管、７……水制御弁、 ８……二方弁、９……給湯管、10……追焚用湯循環路、
11……水位センサ、12……制御部、20……給湯装置、21
……追焚装置、Ｂ……浴槽

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】給湯用熱交換器を含む給湯装置と、浴槽の
   湯水の追焚を行う追焚用熱交換器を含む追焚装置と、前
   記給湯装置の給湯用熱交換器からの上水と浴槽の湯水を
   縁切りする縁切り手段とを有する風呂装置において、 前記給湯装置は、給湯用熱交換器に供給される上水の供
   給量を検知する流量センサと、前記給湯用熱交換器から
   の湯水の供給量を制御する水制御弁とを有し、 前記追焚装置は、縁切り手段から上水が浴槽に至る流路
   と、追焚用熱交換器と浴槽との間で浴槽の湯水を自然循
   環させて追焚を行なうための追焚用湯循環路とを有する
   と共に、この追焚用湯循環路に浴槽に供給された湯水の
   水位を検知する水位センサを設け、 前記水位センサの検知信号により浴槽の水位が設定水位
   より下方の所定の水位になることを監視し、前記浴槽の
   水位が所定の水位に達したときに上水の流路を制限する
   べく指令信号を前記水制御弁に送出する制御部を備えた
   ことを特徴とする風呂装置。
2. 【請求項２】前記風呂装置において、浴槽に給湯装置よ
   り追焚用湯循環路を介して上水を供給しながら、水位セ
   ンサにて浴槽の水位が、設定水位より下方の所定の水位
   になることを監視し、前記水位センサからの検知信号よ
   り前記所定水位の確認と共に、水制御弁を駆動して前記
   給湯装置からの上水の供給流量を制限して上水の供給圧
   力を減少させ、設定水位の検知と共に水制御弁を駆動し
   て前記給湯装置からの上水の供給を停止することを特徴
   とする請求項１記載の風呂装置の制御方法。