JPH08199136A - 水分散型粘着剤組成物とその粘着部材 - Google Patents

水分散型粘着剤組成物とその粘着部材

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JPH08199136A
JPH08199136A JP2604695A JP2604695A JPH08199136A JP H08199136 A JPH08199136 A JP H08199136A JP 2604695 A JP2604695 A JP 2604695A JP 2604695 A JP2604695 A JP 2604695A JP H08199136 A JPH08199136 A JP H08199136A
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acrylic
monomer
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water
adhesive
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JP2604695A
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Masayuki Satake
正之 佐竹
Makoto Kojima
誠 小島
Hiroko Yamamoto
裕子 山本
Yutaka Tozaki
裕 戸崎
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳化重合時や保存時の安定性を損なうことな
く、接着性能の改善されたアクリル系共重合体エマルジ
ヨンをベ―スとする水分散型粘着剤組成物を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 水分散型粘着剤組成物の主成分として、アク
リル系単量体50〜98重量%とマレイミド化合物50
〜2重量%とのアクリル系共重合体エマルジヨンを使用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル系の水分散型
粘着剤組成物と、これを基材上に設けてシ―ト状やテ―
プ状などの形態とした粘着部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着剤は、溶液状の接着剤に比べて、作
業の簡便化や作業環境の向上を図れる利点を有してお
り、各種の分野で広く利用されている。アクリル系重合
体を主成分とした粘着剤は、上記重合体に起因して、耐
光性、耐候性、耐油性などにすぐれている。また、プラ
スチツクや紙などを基材としたアクリル系粘着テ―プ
は、粘着力、凝集力などの接着性能や、耐熱性、耐候性
などの耐老化性能にすぐれているため、多種多様の用途
に使用されている。
【0003】その中で、液状タイプの接着剤に代え、接
着処理に用いるシ―ト状やテ―プ状などの形態とした粘
着剤は、金属、ガラス、プラスチツクなどの被着体に対
する接着力や高温での凝集力などの接着性能の点での向
上が強く求められている。また、地球環境保護の観点か
ら、製造工程も含めて無溶剤下の要求が年々高まつてき
ており、従来の溶剤型アクリル系粘着剤に代わり、ホツ
トメルト型、紫外線重合型、水分散型のアクリル系粘着
剤が提案されてきた。
【0004】アクリル系粘着剤の特性、とくに凝集力な
どを改善するために、アクリル系重合体の合成に際し
て、アクリル系単量体とともに、各種の極性基含有単量
体を併用することが、一般的に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アクリル系重
合体を乳化重合により合成するにあたり、水に溶解する
極性基含有単量体を用いると、水溶液重合を併発して、
生成共重合体の組成のばらつきや、エマルジヨンの安定
化を阻害するといつた問題を生じる。このため、上記単
量体の使用による接着性能の改善には限度がある。
【0006】本発明は、上記従来の事情に鑑み、乳化重
合時や保存時の安定性を損なうことなく、接着性能の改
善されたアクリル系共重合体エマルジヨンをベ―スとす
る水分散性粘着剤組成物と、これを基材上に設けてシ―
ト状やテ―プ状などの形態とした粘着部材を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、アクリル系単
量体と特定の単量体とからなるアクリル系共重合体エマ
ルジヨンを用いることにより、乳化重合時や保存時の安
定性を損なうことなく、接着特性の改善された信頼性の
高い水分散型粘着剤組成物とその粘着部材が得られるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至つた。
【0008】すなわち、本発明は、一般式(A);CH
2 =C(R1 )COOR2 (式中、R1 は水素またはメ
チル基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基である)で
表されるアクリル系単量体50〜98重量%と、つぎの
一般式(B); (式中、R3 は水素または1価の有機基である)で表さ
れるマレイミド化合物50〜2重量%とのアクリル系共
重合体エマルジヨンを主成分としたことを特徴とする水
分散型粘着剤組成物と、これを基材上に設けてシ―ト状
やテ―プ状などの形態とした粘着部材とに係るものであ
る。
【0009】
【発明の構成・作用】本発明における一般式(A)で表
わされるアクリル系単量体は、式中のR2 が、たとえ
ば、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、
イソアミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘ
キシル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデシル
基などのアルキル基からなるアクリル酸またはメタクリ
ル酸のエステルである。R2 の炭素数が2未満では、ガ
ラス転移温度、いわゆるTgの高い材料となり、粘着剤
としての濡れ性が低下し、初期接着性(タツク)が悪く
なり、また14を超えると、接着力に劣る問題がある。
【0010】このような一般式(A)で表わされるアク
リル系単量体は、単量体全体量の50〜98重量%、好
ましくは60〜97重量%の範囲で、その1種または2
種以上が用いられる。50重量%未満となると、前記し
たアルキル基の炭素数が2未満である場合と同様に、T
gの低い成分が少なくなりすぎて粘着剤としての性能を
発揮できない。また、98重量%を超えると、そのぶん
後述する一般式(B)で表わされるマレイミド化合物の
絶対量が不足し、接着性能を向上させることが難しくな
る。
【0011】本発明における一般式(B)で表わされる
マレイミド化合物としては、式中のR3 が、水素(マレ
イミドそのもの)であるか、あるいはアルキル基、シク
ロアルキル基、アリル基、アラルキル基またはこれらの
基にさらに官能基が導入された1価の有機基、たとえ
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘ
キシル基、ラウリル基、シクロヘキシル基、フエニル
基、メチルフエニル基、メトキシフエニル基、クロロフ
エニル基、ニトロフエニル基、カルボキシフエニル基、
ヒドロキシフエニル基などであるものが挙げられる。
【0012】このような一般式(B)で表わされるマレ
イミド化合物は、単量体全体量の50〜2重量%、好ま
しくは30〜3重量%の範囲で、その1種または2種以
上が用いられる。50重量%を超えると、エマルジヨン
の安定性が損なわれ、2重量%未満では、接着特性の改
善効果が得られない。
【0013】本発明においては、上記の一般式(A)で
表わされるアクリル系単量体および一般式(B)で表わ
されるマレイミド化合物のほかに、これらと共重合しう
る他の単量体を使用することもできる。このような他の
単量体は、単量体全体量の30重量%以下、好ましくは
25重量%以下の範囲で、その1種または2種以上が用
いられる。30重量%を超えると、エマルジヨンの安定
性を損なつたり、粘着剤としての特性のバランスをとり
にくくなる。
【0014】このような他の単量体としては、(メタ)
アクリル酸、カルボキシエチルアクリレ―ト、イタコン
酸、マレイン酸、クロトン酸などのカルボキシル基含有
単量体、無水マレイン酸、無水イタコン酸などの酸無水
物単量体、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸などのスルホン酸基含有単量体、2−ヒドロキ
シエチルアクリロイルホスフエイトなどのリン酸基含有
単量体、(メタ)アクリルアミド、N−置換(メタ)ア
クリルアミドなどのアミド系単量体、酢酸ビニル、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルカルボン酸アミド類、ス
チレンなどのビニル系単量体、ジビニルベンゼンなどの
ジビニル系単量体、1,4−ブチルジ(メタ)アクリレ
―ト、1,6−ヘキシルジ(メタ)アクリレ―トなどの
ジ(メタ)アクリレ―ト系単量体、(メタ)アクリル酸
グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸メチル、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレ―ト、ポリエチレングリコ―ル(メタ)ア
クリレ―ト、ポリプロピレングリコ―ル(メタ)アクリ
レ―ト、フツ素(メタ)アクリレ―ト、シリコン(メ
タ)アクリレ―トなどの一般式(A)で表わされるアク
リレ―ト系単量体以外の(メタ)アクリル酸エステル系
単量体などが挙げられる。
【0015】本発明においては、一般式(A)で表わさ
れるアクリル系単量体および一般式(B)で表わされる
マレイミド化合物、またはこれらと上記の他の単量体と
を、一括仕込み法、モノマ―逐次添加法、シ―ド重合
法、乳化モノマ―逐次添加法などの従来公知の乳化重合
法を用いて、常法により乳化重合させることにより、ア
クリル系共重合体エマルジヨンを製造する。
【0016】上記の乳化重合に際しては、重合開始剤
を、必要により重合原料(固形分)全体の0.001〜
5重量%の範囲で使用できる。このような重合開始剤に
は、過硫酸カリウム、過硫酸ンモニウム、過酸化水素な
どや、これらと還元剤とを併用したレドツク系開始剤が
用いられる。また、下記の各種の熱重合開始剤や光重合
開始剤なども、同様に用いられる。
【0017】熱重合開始剤としては、過酸化ベンゾイ
ル、tert−ブチルパ―ベンゾエ―ト、クメンヒドロ
パ―オキシド、ジイソプロピルパ―オキシジカ―ボネ―
ト、ジ−n−プロピルパ―オキシジカ―ボネ―ト、ジ
(2−エトキシエチル)パ―オキシジカ―ボネ―ト、t
ert−ブチルパ―オキシネオデカノエ―ト、tert
−ブチルパ―オキシピバレ―ト、(3,5,5−トリメ
チルヘキサノイル)パ―オキシド、ジプロピオニルパ―
オキシド、ジアセチルパ―オキシドなどの有機過酸化物
が挙げられる。また、2,2´−アゾビスイソブチロニ
トリル、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、1,1´−アゾビス(シクロヘキサン−1−カル
ボニトリル)、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2´−アゾビス(2,4−ジメ
チル−4−メトキシバレロニトリル)、ジメチル−2,
2´−アゾビス(2−メチルプロピオネ―ト)、4,4
´−アゾビス(4−シアノバレリツク酸)、2,2´−
アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)、
2,2´−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン〕などのアゾ系化合物も挙げられる。
【0018】光重合開始剤としては、4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)フエニル(2−ヒドロキシ−2−プロピ
ル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α´−ジメチルアセ
トフエノン、メトキシアセトフエノン、2,2−ジメト
キシ−2−フエニルアセトフエノン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフニルケトン、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)−フエニル〕−2−モルホリノプロパン
−1などのアセトフエノン系開始剤;ベンゾインエチル
エ―テル、ベンゾインイソプロピルエ―テルなどのベン
ゾインエ―テル系開始剤;ベンジルジメチルケタ―ルな
どのケタ―ル系開始剤;ベンゾフエノン、ベンゾイル安
息香酸、3,3´−ジメチル−4−メトキシベンゾフエ
ノンなどのベンゾフエノン系開始剤;チオキサンソン、
2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソ
ン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチ
オキサンソン、2,4−ジクロロチオキサンソン、2,
4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピル
チオキサンソンなどのチオキサンソン系開始剤;その他
カンフア―キノン、ハロゲン化ケトン、アシルホスフイ
ノキシド、アシルホスフオナ―トなどが挙げられる。
【0019】また、この乳化重合に際し、ラウリル硫酸
ソ―ダ、ドデシルベンゼンスルホン酸ソ―ダなどのアニ
オン性乳化剤、ポリオキシエチレンノニルフエニルエ―
テル、ポリオキシエチレンソルビト―ル脂肪酸エステル
などの非イオン性乳化剤、ジメチルラウリルベンジルア
ンモニウム塩などのカチオン性乳化剤、これらに不飽和
基を持たせた反応性乳化剤などが用いられ、またポリビ
ニルアルコ―ルなどの水溶性高分子を保護コロイドとし
て用いてもよく、これらを適宜組み合わせてもよい。さ
らに、乳化重合時、ラウリルメルカプタンなどの連鎖移
動剤を用いて、生成共重合体の分子量を調節することも
できる。
【0020】本発明の水分散型粘着剤組成物は、このよ
うにして得られるアクリル系共重合体エマルジヨンを主
成分とし、これに必要により天然または合成の樹脂類、
ガラス繊維、ガラスビ―ズ、金属粉、無機粉末などの充
てん剤、顔料、着色剤などの添加剤、酸化防止剤など
を、任意成分として含ませることができる。
【0021】また、この水分散型粘着剤組成物には、そ
の乳化重合後に、多官能のイソシアネ―ト化合物、エポ
キシ化合物、メラミン化合物、金属塩などで代表される
公知の分子間架橋剤を添加して、架橋処理することもで
きる。分子間架橋剤の種類および配合量は、分子間架橋
剤との反応に関与するアクリル系共重合体中の官能基の
種類および含有量により、適宜選択することができる。
そのほか、電子線照射などの活性光線による架橋処理を
施してもよい。
【0022】このように製造される本発明の水分散型粘
着剤組成物は、乳化重合時または保存時の安定性にすぐ
れて、改善された接着性能を発揮する。この理由は必ず
しも明らかとはいえないが、推測では、接着性能を向上
させるマレイミド化合物が本来非水溶性であるため、乳
化重合時や保存時にエマルジヨン粒子を水中において安
定な状態に保つことが原因でないかと思われる。
【0023】本発明では、この水分散型粘着剤組成物
を、基材の片面または両面の全面に、または点状などの
部分的に、設けることにより、粘着テ―プや粘着シ―ト
などの粘着部材とすることができる。その際、基材上に
直接塗着(塗布,乾燥)してもよいし、一旦離型紙上に
塗着したのち、基材上に貼着するようにしてもよい。基
材には、プラスチツクフイルム、紙、不織布、布、発泡
体、金属箔などがあり、その表面に接着処理を施したも
のを使用してもよい。ポリエチレンやポリプロピレンな
どの非極性物質からなる基材の場合は、コロナ放電処理
などの表面処理を施すことが糊残りを予防する上で有効
である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明では、アクリル系
単量体とマレイミド化合物とのアクリル系共重合体エマ
ルジヨンを主成分としたことにより、乳化重合時または
保存時のエマルジヨンの安定性を損なうことなく、接着
性能の改善された水分散型粘着剤組成物とその粘着部材
を提供することができる。
【0025】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味する。
【0026】実施例1 冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反
応容器内に、蒸留水100部、乳化剤としてポリオキシ
エチレンアルキルフエニルエ―テル3部、アクリル酸2
−エチルヘキシル46部、アクリル酸n−ブチル46
部、ヒドロキシエチルアクリレ―ト3部、シクロヘキシ
ルマレイミド5部、重合開始剤として2,2´−アゾビ
ス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕
0.3部を入れ、窒素ガスの気流下50℃で4時間、続
いて60℃で2時間乳化重合し、アクリル系共重合体エ
マルジヨンを得た。
【0027】このアクリル系共重合体エマルジヨンをそ
のまま水分散型粘着剤組成物とし、これを厚さ25μm
のポリエステルフイルム上に塗布、乾燥して、厚さ40
μmの粘着剤層を有する粘着シ―トを作製した。
【0028】実施例2〜5 単量体混合物の組成を、表1および表2の如く変更した
以外は、実施例1と同様にして、4種のアクリル系共重
合体エマルジヨンを得、これらをそのまま水分散型粘着
剤組成物とし、実施例1と同様にして、4種の粘着シ―
トを作製した。なお、表1には、参考のために、実施例
1の単量体混合物の組成を併記した。また、実施例4,
5では、乳化重合時に連鎖移動剤(ラウリルメルカプタ
ン)を用いたので、その配合量も、表2に記載した。
【0029】比較例1〜3 単量体混合物の組成を、表3の如く変更した以外は、実
施例1と同様にして、3種のアクリル系共重合体エマル
ジヨンを得、これらをそのまま水分散型粘着剤組成物と
し、実施例1と同様にして、3種の粘着シ―トを作製し
た。なお、比較例1では、乳化重合時に連鎖移動剤(ラ
ウリルメルカプタン)を用いたので、その配合量につい
ても、表3に併記した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】上記の実施例1〜5および比較例1〜3に
おいて、アクリル系共重合体エマルジヨンを得る際の重
合安定性と、得られたアクリル系共重合体エマルジヨン
からなる水分散型粘着剤組成物の保存安定性と、さらに
この水分散型粘着剤組成物より作製した粘着シ―トの保
持力および接着力を、下記の要領で調べた。これらの結
果は、後記の表4に示されるとおりであつた。
【0034】<重合安定性>乳化重合時にエマルジヨン
を目視で観察し、凝集物の生成の有無を確認した。凝集
物の生成が全くみられない場合を○、ごく僅かみられる
場合を△、非常に多くみられる場合を×、と評価した。
【0035】<保存安定性>水分散型粘着剤組成物を、
23℃下で1ケ月間静置し、凝集物の生成の有無を目視
で観察した。凝集物の生成が全くみられない場合を○、
ごく僅かみられる場合を△、非常に多くみられる場合を
×、と評価した。
【0036】<保持力試験>10mm幅の粘着シ―トを、
貼り付け面積が10mm×20mmになるように、ベ―クラ
イト板に貼り付けたのち、40℃で500gの荷重にて
保持力試験を行い、1時間後の粘着シ―トのずれ距離
(mm)を測定した。
【0037】<接着力試験>20mm幅の粘着シ―トを、
ステンレス板(SUS 304BA)に、2Kgロ―ラで
1往復圧着して貼り付けた。20℃の雰囲気下、貼り付
け後20分経過したものにつき、20℃の雰囲気下で粘
着シ―トを引張速度300mm/分の条件にて180°剥
離で引き剥がし、その接着力を測定した。
【0038】
【表4】
【0039】上記の表4の結果から明らかなように、本
発明の実施例1〜5のアクリル系共重合体エマルジヨン
を主成分とした水分散型粘着剤組成物は、比較例1〜3
のものに比べて、乳化重合時および保存時の安定性にす
ぐれているとともに、これより作製される粘着シ―トの
凝集力および接着力からなる接着特性の面でも、格段に
すぐれており、信頼性の非常に高いものであることがわ
かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸崎 裕 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(A);CH2 =C(R1 )CO
    OR2 (式中、R1は水素またはメチル基、R2 は炭素
    数2〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系
    単量体50〜98重量%と、つぎの一般式(B); (式中、R3 は水素または1価の有機基である)で表さ
    れるマレイミド化合物50〜2重量%とのアクリル系共
    重合体エマルジヨンを主成分としたことを特徴とする水
    分散型粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 アクリル系共重合体エマルジヨンにおい
    て、共重合体を構成する単量体として、一般式(A)で
    表わされるアクリル系単量体と一般式(B)で表わされ
    るマレイミド化合物のほかに、これらと共重合しうる他
    の単量体を30重量%以下の割合で含む請求項1に記載
    の水分散型粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 基材上に請求項1または請求項2に記載
    の水分散型粘着剤組成物を設けてなる粘着部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015086314A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社日本触媒 新規重合体及び粘度指数向上剤、並びに潤滑油組成物
JP2016056362A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 株式会社日本触媒 粘度指数向上剤、並びに潤滑油組成物

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JP2015086314A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社日本触媒 新規重合体及び粘度指数向上剤、並びに潤滑油組成物
JP2016056362A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 株式会社日本触媒 粘度指数向上剤、並びに潤滑油組成物

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