JPH08151559A - 粘着剤及びその粘着部材 - Google Patents

粘着剤及びその粘着部材

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JPH08151559A
JPH08151559A JP31917494A JP31917494A JPH08151559A JP H08151559 A JPH08151559 A JP H08151559A JP 31917494 A JP31917494 A JP 31917494A JP 31917494 A JP31917494 A JP 31917494A JP H08151559 A JPH08151559 A JP H08151559A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐光・候性、耐油性、耐老化性、耐熱性等の
接着特性を損なうことなく、しかも耐湿特性の低下を伴
うことなく接着力又は再剥離性能が向上したアクリル系
の粘着剤の開発。 【構成】 一般式(A);CH2=C(R1)COOR2
(ただし、R1は水素又はメチル基、R2は炭素数が2〜
14のアルキル基である。)で表わされるアクリル系単
量体20〜98重量%と、一般式(B); (ただし、R3は水素又はメチル基、R4は直鎖状又は分
岐状の(ポリ)メチレン基、R5及びR6は同種又は異種
の水素、ハロゲン原子、置換若しくは非置換のアルキル
基、アリール基、アラルキル基、アルコキシカルボニル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルカノイル
基、アルカノイルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、又は
5とR6とで形成された置換若しくは非置換のシクロア
ルキル環若しくは芳香族環である。)で表わされるスク
シンイミド類含有単量体80〜2重量%からなるアクリ
ル系共重合体を成分とする粘着剤、及び前記アクリル系
共重合体において20℃の酢酸エチルに対する可溶解分
率が40%未満のものを用いてなる再剥離が容易な粘着
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐湿特性に優れる高接
着力タイプや再剥離型タイプに調製可能な粘着剤、及び
その粘着部材に関する。
【0002】
【従来の技術】作業現場での塗布乾燥工程等を要しない
簡便性や良作業衛生性等の利点に着目されて粘着剤、な
いしその粘着部材は、種々の分野で多種多様な用途に使
用され、それに応じて各種のものが開発提案されてい
る。その中で、アクリル系ポリマーを主成分とするアク
リル系粘着剤は、耐光・候性、耐油性、耐老化性、耐熱
性等の接着特性に優れることから、プラスチックや紙等
からなる支持基材に付設して広範な用途に使用されてい
る。
【0003】しかし一般に粘着剤は、液状タイプの接着
剤に比べて接着力や凝集力、特に高温での凝集力等の接
着特性に乏しい難点があり、その克服が久しい課題とな
っている。極性基含有の単量体を共重合させたアクリル
系ポリマーとして凝集力等の改善をはかることもなされ
ているが、粘着剤の耐湿特性の低下を伴う問題点があっ
た。耐湿特性に乏しいと多湿環境下で接着力が経時的に
低下し、屋外等での使用における信頼性に乏しくて耐光
・候性等に優れるアクリル系粘着剤の利点を充分に活か
されないこととなる。
【0004】一方、粘着剤の主要な用途の一に表面保護
等の目的で仮着して必要に応じ再剥離できることが要求
されるものがある。すなわち例えば、金属板や化粧板、
ガラス板やプラスチック板等の種々の物品からなる被着
体に表面保護材等として仮着して、損傷や塵埃の付着、
酸化変質等を防止し、その目的を終えて被着体を実用に
供する際にはその表面保護材等が剥離される再剥離が必
須の用途がある。
【0005】かかる再剥離型の粘着部材における粘着剤
にあっては、仮着時に剥がれ等を生じることのない充分
な接着力を保持しつつ、再剥離時に糊成分等の汚染物質
が被着体に残存しないで容易に再剥離できることが剥離
後の洗浄工程の省略等の点より強く望まれる。
【0006】しかし従来のアクリル系粘着剤にあって
は、被着体に対する接着力が経時的に上昇して再剥離が
困難となったり、剥離後に汚染物質を残存させるなどの
問題が発生しやすい難点があった。この場合にも、前記
の如くアクリル系ポリマーに極性基含有の単量体を共重
合させて改善する提案もあるが、前記同様に粘着剤の耐
湿特性の低下を伴う問題点を発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐光・候
性、耐油性、耐老化性、耐熱性等の接着特性を損なうこ
となく、しかも耐湿特性の低下を伴うことなく接着力又
は再剥離性能が向上したアクリル系の粘着剤、及び高接
着力タイプ又は再剥離型タイプの粘着部材の開発を課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(A);CH2=C(R1)COOR2(ただし、R1は水
素又はメチル基、R2は炭素数が2〜14のアルキル基
である。)で表わされるアクリル系単量体20〜98重
量%と、一般式(B); (ただし、R3は水素又はメチル基、R4は直鎖状又は分
岐状の(ポリ)メチレン基、R5及びR6は同種又は異種
の水素、ハロゲン原子、置換若しくは非置換のアルキル
基、アリール基、アラルキル基、アルコキシカルボニル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルカノイル
基、アルカノイルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、又は
5とR6とで形成された置換若しくは非置換のシクロア
ルキル環若しくは芳香族環である。)で表わされるスク
シンイミド類含有単量体80〜2重量%からなるアクリ
ル系共重合体を成分とすることを特徴とする粘着剤を提
供するものである。
【0009】また本発明は、前記したアクリル系共重合
体において20℃の酢酸エチルに対する可溶解分率が4
0%未満のものを用いてなる再剥離が容易な粘着剤、及
び支持基材上に上記の粘着剤からなる層を有することを
特徴とする粘着部材を提供するものである。
【0010】
【作用】スクシンイミド類含有の単量体を共重合体成分
とするアクリル系共重合体を用いた上記構成の粘着剤と
することにより、耐湿特性を低下させずに接着力又は再
剥離性能を向上させることができ、耐光・候性、耐油
性、耐老化性、耐熱性等の接着特性に優れる高接着力タ
イプ又は再剥離型タイプのアクリル系粘着剤を得ること
ができる。その理由は不明であるが、スクシンイミド類
含有単量体の優れた耐水性と、当該単量体の適度な極性
による粘着剤における適度な凝集力の発生によるものと
考えられる。
【0011】
【発明の構成要素の例示】本発明の粘着剤は、一般式
(A);CH2=C(R1)COOR2(ただし、R1は水
素又はメチル基、R2は炭素数が2〜14のアルキル基
である。)で表わされるアクリル系単量体20〜98重
量%と、一般式(B); (ただし、R3は水素又はメチル基、R4は直鎖状又は分
岐状の(ポリ)メチレン基、R5及びR6は同種又は異種
の水素、ハロゲン原子、置換若しくは非置換のアルキル
基、アリール基、アラルキル基、アルコキシカルボニル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルカノイル
基、アルカノイルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、又は
5とR6とで形成された置換若しくは非置換のシクロア
ルキル環若しくは芳香族環である。)で表わされるスク
シンイミド類含有単量体80〜2重量%からなるアクリ
ル系共重合体を成分とするものである。
【0012】前記した一般式(A)で表わされるアクリ
ル系単量体としては、そのR2として例えばエチル基、
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、イソアミル基、
ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ヘプチル基、イソ
オクチル基、イソノニル基、イソデシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基の如き
炭素数が2〜14のアルキル基を有するアクリル酸又は
メタクリル酸のエステルなどがあげられる。
【0013】一般式(A)におけるR2の炭素数が2未
満ではガラス転移温度(Tg)の高いものとなって粘着
剤としての濡れ性が低下しタック(初期接着性)に乏し
くなる。一方、前記R2の炭素数が14を超えると粘着
剤の接着力が乏しくなる。
【0014】他方、前記の一般式(B)で表わされるス
クシンイミド類含有単量体は、そのR3が水素である
か、メチル基であるかに基づいてアクリル系又はメタク
リル系の化合物になりうるものである。またR4で表わ
される(ポリ)メチレン基は、直鎖物又は分岐物からな
るメチレン基又はポリメチレン基であってよい。そのポ
リメチレン基におけるメチレン単位の結合数は、2〜3
0、就中2〜20が一般的であるが特に限定はなく、3
0を超えるものであってもよい。R4としての(ポリ)
メチレン基を有しない場合、従ってスクシンイミドエス
テル基を有するN−(メタ)アクリロイルオキシスクシ
ンイミド類の場合には、スクシンイミドエステル基の易
加水分解性のため耐候性等に優れる粘着剤が得られにく
い。
【0015】一方、R5とR6は、水素、ハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシカ
ルボニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルカ
ノイル基、アルカノイルオキシ基、ニトロ基又はシアノ
基のいずれかをとることができ、そのアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基、アルコキシカルボニル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルカノイル基又はアル
カノイルオキシ基は、置換物又は非置換物のいずれであ
ってもよい。またR5とR6は、同じものであってもよい
し、異なるものであってもよい。
【0016】さらに前記のR5とR6は、それらが結合し
てアルキレン鎖を形成してシクロアルキル環を形成して
いてもよいし、芳香族環を形成していてもよい。そのシ
クロアルキル環や芳香族環は、非置換物であってもよい
し、置換物であってもよい。
【0017】上記の一般式(B)で表わされるスクシン
イミド類含有単量体の具体例としては、N−(メタ)ア
クリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メ
タ)アクリロイル−2−オキシジメチレンスクシンイミ
ド、N−(メタ)アクリロイル−3−オキシトリメチレ
ンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−4−オ
キシテトラメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アク
リロイル−5−オキシペンタメチレンスクシンイミド、
N−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチレン
スクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキ
シオクタメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−10−オキシデカメチレンスクシンイミド、N
−(メタ)アクリロイル−12−オキシドデカメチレン
スクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−14−オ
キシテトラデカメチレンスクシンイミド、N−(メタ)
アクリロイル−16−オキシヘキサデカメチレンスクシ
ンイミド、N−(メタ)アクリロイル−18−オキシオ
クタデカメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−2−メチル−3−オキシトリメチレンスクシン
イミド、N−(メタ)アクリロイル−4−エチル−6−
オキシヘキサメチレンスクシンイミドなどがあげられ
る。
【0018】また、N−(メタ)アクリロイルオキシメ
チレン−メチル−スクシンイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−2−オキシジメチレン−メチル−スクシンイミ
ド、N−(メタ)アクリロイル−3−オキシトリメチレ
ン−メチル−スクシンイミド、N−(メタ)アクリロイ
ル−4−オキシテトラメチレン−メチル−スクシンイミ
ド、N−(メタ)アクリロイル−5−オキシペンタメチ
レン−メチル−スクシンイミド、N−(メタ)アクリロ
イル−6−オキシヘキサメチレン−メチル−スクシンイ
ミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタメ
チレン−メチル−スクシンイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−10−オキシデカメチレン−メチル−スクシン
イミド、N−(メタ)アクリロイル−12−オキシドデ
カメチレン−メチル−スクシンイミド、N−(メタ)ア
クリロイル−14−オキシテトラデカメチレン−メチル
−スクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−16−
オキシヘキサデカメチレン−メチル−スクシンイミド、
N−(メタ)アクリロイル−18−オキシオクタデカメ
チレン−メチル−スクシンイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−2−メチル−3−オキシトリメチレン−メチル
−スクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−4−エ
チル−6−オキシヘキサメチレン−メチル−スクシンイ
ミドなどもあげられる。
【0019】さらに、N−(メタ)アクリロイルオキシ
メチレン−クロロ−スクシンイミド、N−(メタ)アク
リロイル−2−オキシジメチレン−クロロ−スクシンイ
ミド、N−(メタ)アクリロイル−3−オキシトリメチ
レン−クロロ−スクシンイミド、N−(メタ)アクリロ
イル−4−オキシテトラメチレン−クロロ−スクシンイ
ミド、N−(メタ)アクリロイル−5−オキシペンタメ
チレン−クロロ−スクシンイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−6−オキシヘキサメチレン−クロロ−スクシン
イミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタ
メチレン−クロロ−スクシンイミド、N−(メタ)アク
リロイル−10−オキシデカメチレン−クロロ−スクシ
ンイミド、N−(メタ)アクリロイル−12−オキシド
デカメチレン−クロロ−スクシンイミド、N−(メタ)
アクリロイル−14−オキシテトラデカメチレン−クロ
ロ−スクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−16
−オキシヘキサデカメチレン−クロロ−スクシンイミ
ド、N−(メタ)アクリロイル−18−オキシオクタデ
カメチレン−クロロ−スクシンイミド、N−(メタ)ア
クリロイル−2−メチル−3−オキシトリメチレン−ク
ロロ−スクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−4
−エチル−6−オキシヘキサメチレン−クロロ−スクシ
ンイミドなどもあげられる。
【0020】またさらに、N−(メタ)アクリロイルオ
キシメチレンフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル
−2−オキシジメチレンフタルイミド、N−(メタ)ア
クリロイル−3−オキシトリメチレンフタルイミド、N
−(メタ)アクリロイル−4−オキシテトラメチレンフ
タルイミド、N−(メタ)アクリロイル−5−オキシペ
ンタメチレンフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル
−6−オキシヘキサメチレンフタルイミド、N−(メ
タ)アクリロイル−8−オキシオクタメチレンフタルイ
ミド、N−(メタ)アクリロイル−10−オキシデカメ
チレンフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−12
−オキシドデカメチレンフタルイミド、N−(メタ)ア
クリロイル−14−オキシテトラデカメチレンフタルイ
ミド、N−(メタ)アクリロイル−16−オキシヘキサ
デカメチレンフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル
−18−オキシオクタデカメチレンフタルイミド、N−
(メタ)アクリロイル−2−メチル−3−オキシトリメ
チレンフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−4−
エチル−6−オキシヘキサメチレンフタルイミドなども
あげられる。
【0021】加えて、N−(メタ)アクリロイルオキシ
メチレン−4−メチルフタルイミド、N−(メタ)アク
リロイル−2−オキシジメチレン−4−メチルフタルイ
ミド、N−(メタ)アクリロイル−3−オキシトリメチ
レン−4−メチルフタルイミド、N−(メタ)アクリロ
イル−4−オキシテトラメチレン−4−メチルフタルイ
ミド、N−(メタ)アクリロイル−5−オキシペンタメ
チレン−4−メチルフタルイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−6−オキシヘキサメチレン−4−メチルフタル
イミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタ
メチレン−4−メチルフタルイミド、N−(メタ)アク
リロイル−10−オキシデカメチレン−4−メチルフタ
ルイミド、N−(メタ)アクリロイル−12−オキシド
デカメチレン−4−メチルフタルイミド、N−(メタ)
アクリロイル−14−オキシテトラデカメチレン−4−
メチルフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−16
−オキシヘキサデカメチレン−4−メチルフタルイミ
ド、N−(メタ)アクリロイル−18−オキシオクタデ
カメチレン−4−メチルフタルイミド、N−(メタ)ア
クリロイル−2−メチル−3−オキシトリメチレン−4
−メチルフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−4
−エチル−6−オキシヘキサメチレン−4−メチルフタ
ルイミドなどもあげられる。
【0022】さらに加えて、N−(メタ)アクリロイル
オキシメチレン−4−クロロフタルイミド、N−(メ
タ)アクリロイル−2−オキシジメチレン−4−クロロ
フタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−3−オキシ
トリメチレン−4−クロロフタルイミド、N−(メタ)
アクリロイル−4−オキシテトラメチレン−4−クロロ
フタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−5−オキシ
ペンタメチレン−4−クロロフタルイミド、N−(メ
タ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチレン−4−ク
ロロフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オ
キシオクタメチレン−4−クロロフタルイミド、N−
(メタ)アクリロイル−10−オキシデカメチレン−4
−クロロフタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−1
2−オキシドデカメチレン−4−クロロフタルイミド、
N−(メタ)アクリロイル−14−オキシテトラデカメ
チレン−4−クロロフタルイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−16−オキシヘキサデカメチレン−4−クロロ
フタルイミド、N−(メタ)アクリロイル−18−オキ
シオクタデカメチレン−4−クロロフタルイミド、N−
(メタ)アクリロイル−2−メチル−3−オキシトリメ
チレン−4−クロロフタルイミド、N−(メタ)アクリ
ロイル−4−エチル−6−オキシヘキサメチレン−4−
クロロフタルイミドなどもあげられる。
【0023】本発明で用いるアクリル系共重合体は、上
記した一般式(A)で表わされるアクリル系単量体成分
を20〜98重量%、好ましくは60〜97重量%含有
し、一般式(B)で表わされるスクシンイミド類含有単
量体成分を80〜2重量%、好ましくは50〜3重量
%、特に30〜5重量%含有するアクリル系共重合体か
らなるものである。
【0024】アクリル系共重合体における前記のアクリ
ル系単量体成分の含有量が20重量%未満ではTgの高
いものとなって粘着剤としての濡れ性が低下しタックに
乏しくなるし、98重量%を超えると一般式(B)で表
わされるスクシンイミド類含有単量体成分の含有量に乏
しくて接着特性と耐湿性を両立させにくくなる。一方、
当該スクシンイミド類含有単量体成分の含有量が80重
量%を超えると低いTgに保持することが困難となって
タックに乏しくなりやすい。
【0025】本発明で用いるアクリル系共重合体には、
前記の一般式(A)で表わされるアクリル系単量体、及
び一般式(B)で表わされるスクシンイミド類含有単量
体と共重合しうるC成分としての他種の単量体を共重合
させることもできる。C成分の共重合割合は、30重量
%以下、就中25重量%以下が好ましい。その共重合割
合が30重量%を超えると、上記した耐光・候性等のア
クリル系ポリマーとしての性能が発現しにくくなった
り、粘着剤としての特性をバランスさせにくくなる場合
がある。
【0026】前記のC成分として用いる単量体は、当該
アクリル系単量体やスクシンイミド類含有単量体と共重
合しうるものであればよい。その例としては、(メタ)
アクリル酸やカルボキシエチル(メタ)アクリレート、
マレイン酸やイタコン酸、クロトン酸の如きカルボキシ
ル基含有単量体、無水マレイン酸や無水イタコン酸の如
き酸無水物系単量体などがあげられる。
【0027】また、2−(メタ)アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸の如きスルホン酸含有単量
体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホスフ
ェートの如きリン酸含有単量体、(メタ)アクリルアミ
ドやN,N−ジメチルアクリルアミド等のN−置換(メ
タ)アクリルアミドの如きアミド系単量体、ジアミノエ
チル(メタ)アクリレートの如きアミノ基含有単量体、
酢酸ビニルやスチレンないしその誘導体、N−ビニルピ
ロリドンやN−ビニルカルボン酸アミド類の如きビニル
系単量体などもC成分としてあげられる。
【0028】さらに、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチルや(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチルの如き水
酸基含有単量体、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルやテ
トラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レグリコール(メタ)アクリレートやポリプロピレング
リコール(メタ)アクリレート、(ポリ)フッ化(メ
タ)アクリレートやシリコーン(メタ)アクリレートの
如き一般式(A)で表わされるアクリル系単量体以外の
(メタ)アクリル酸エステル系単量体などもC成分とし
てあげられる。
【0029】前記において、アクリル系共重合体を分子
間架橋剤を介して架橋処理する場合には、例えば(メ
タ)アクリル酸や無水マレイン酸等で代表されるカルボ
キシル基含有単量体や酸無水物系単量体、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシエチルで代表される水酸基含有単
量体や(メタ)アクリル酸グリシジルなどの、分子間架
橋剤と反応しうる官能基を有する単量体がC成分として
特に好ましく用いうる。
【0030】前記の分子間架橋剤としては、例えば多官
能性イソシアネート系化合物、多官能性エポキシ系化合
物、多官能性メラミン系化合物、金属塩などで代表され
る多官能性の適宜な化合物を用いることができ、公知の
分子間架橋剤のいずれも用いうる。
【0031】一方、前記の如き分子間架橋剤を用いない
でアクリル系共重合体をC成分を介して、例えば電子線
等の放射線により架橋処理しうる共重合体組成とするこ
ともできる。その場合の自己架橋型C成分としては、例
えば2個以上の結合手を有する単量体などが用いられ
る。
【0032】前記自己架橋型C成分の具体例としては、
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタ
ントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレートなどがあげられる。
【0033】また、グリシジル(メタ)アクリレートの
如きエポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、N
−メチロール(メタ)アクリルアミドやN−メトキシメ
チル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メ
タ)アクリルアミドの如きアクリルアミド系化合物、
(メタ)アクリル酸プロピルトリメトキシシランや(メ
タ)アクリル酸プロピルジメトキシシラン、(メタ)ア
クリル酸プロピルトリエトキシシランの如き多官能性ア
ルコキシシラン、ジビニルベンゼンなども前記の自己架
橋型C成分としてあげられる。
【0034】本発明において用いるアクリル系共重合体
の調製は、例えば共重合体を形成するための1種又は2
種以上の各単量体の混合物に、溶液重合法や乳化重合
法、塊状重合法や懸濁重合法などの適宜な方法を適用し
て行うことができる。なお塊状重合法の場合には、紫外
線照射による重合方式が好ましく適用しうる。
【0035】前記の重合処理に際しては、重合法に応じ
た熱重合開始剤や光重合開始剤等の適宜な重合開始剤を
必要に応じて用いうる。その使用量は、適宜に決定して
よいが、一般には共重合させる単量体の総量の0.00
1〜5重量%とされる。
【0036】前記の熱重合開始剤の例としては、過酸化
ベンゾイルやt-ブチルパーベンゾエート、クメンヒド
ロパーオキシドやジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、ジ−n-プロピルパーオキシジカーボネートやジ
(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネート、t
-ブチルパーオキシネオデカノエートやt-ブチルパーオ
キシビバレート、ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノ
イル)パーオキシドやジラウロイルパーオキシド、ジプ
ロピオニルパーオキシドやジアセチルパーオキシドの如
き有機過酸化物などがあげられる。
【0037】また、2,2'−アゾビスイソブチロニト
リルや2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、1,1'−アゾビス(シクロヘキサン1−カルボ
ニトリル)や2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチ
ル4−メトキシバレロニトリル)やジメチル2,2'−
アゾビス(2−メチルプロピオネート)、4,4'−ア
ゾビス(4−シアノバレリック酸)や2,2'−アゾビ
ス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)の如きア
ゾ系化合物なども熱重合開始剤の例としてあげられる。
【0038】一方、光重合開始剤の例としては、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ケトンやα−ヒドロキシ−α,α'−
ジメチルアセトフェノン、メトキシアセトフェノンや
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンや2−メチ
ル−1−[4−(メチルチオ)−フェニル]−2−モル
ホリノプロパン−1の如きケトン系ないしアセトフェノ
ン系化合物、ベンゾインエチルエーテルやベンゾインイ
ソプロピルエーテルの如きベンゾインエーテル系化合物
などがあげられる。
【0039】また、ベンジルジメチルケタールの如きケ
タール系化合物、ベンゾフェノンやベンゾイル安息香
酸、3,3'−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン
の如きベンゾフェノン系化合物、チオキサンソンや2−
クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソンや
2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキ
サンソンや2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−
ジエチルチオキサンソンや2,4−ジイソプロピルチオ
キサンソンの如きチオキサンソン系化合物、その他、カ
ンファーキノン、ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノ
キシド、アシルホスフォナート等の化合物なども光重合
開始剤の例としてあげられる。
【0040】上記のように本発明の粘着剤は、分子間架
橋剤の配合方式や自己架橋型単量体を共重合化する方
式、あるいはそれらを併用した複合方式などの適宜な方
式で必要に応じて架橋組成とすることができる。アクリ
ル系共重合体、ないしその粘着剤を架橋処理すること
で、接着特性の調節や、粘着部材を形成する支持基材へ
の投錨性ないし密着性などを改良することができる。
【0041】なお分子間架橋剤による方式は、それを粘
着剤に配合して加熱処理や、紫外線、電子線等の放射線
の照射処理を介して架橋状態の粘着剤を形成するもので
ある。その分子間架橋剤の配合量は、それと反応するア
クリル系共重合体中の官能基の種類や含有量、再剥離型
とするかしないかなどにより適宜に決定しうる。一般に
は、アクリル系共重合体100重量部あたり、0.00
1〜20重量部、就中0.01〜10重量部、特に0.
1〜5重量部が用いられる。なお下記する再剥離型とす
る場合には、通例0.5〜15重量部が用いられる。
【0042】上記のように本発明の粘着剤は、架橋処理
によりその接着特性を調節しうるものであるが、その場
合に、20℃の酢酸エチルに対するアクリル系共重合体
の可溶解分率が40%未満、好ましくは30%未満、特
に10%未満となるよう架橋処理することにより再剥離
が容易な粘着剤とすることができる。当該可溶解分率が
40%以上の場合には、被着体に対する接着力の経時上
昇の大きいものとなりやすい。
【0043】前記の接着力の経時上昇を抑制した再剥離
型の粘着剤において、被着体に対する接着力は、当該可
溶解分率を高くするほど大きくすることができる。従っ
てその可溶解分率を40%より順次低下させるに従い被
着体に対する接着力を低下させることができ、これによ
り再剥離型の粘着剤に要求される接着力の経時上昇の抑
制性を維持しつつ、被着体に対する接着力を調節するこ
とができる。被着体に対する大きな接着力が要求されな
い、再剥離型の粘着剤における通例の用途には、当該可
溶解分率を10%未満に調節したものが一般的に好まし
く用いうる。
【0044】ちなみに、アクリル酸2−エチルヘキシル
80重量部、N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチ
レンスクシンイミド10重量部、及びアクリル酸3重量
部を用いて調製したアクリル系共重合体100重量部
を、4官能性エポキシ系架橋剤3重量部で架橋処理する
ことにより、20℃の酢酸エチルに対するアクリル系共
重合体の可溶解分率を5.3%に調節することができ
る。
【0045】なお前記の可溶解分率は、アクリル系共重
合体1重量部を20℃の酢酸エチル100重量部に16
8時間浸漬した後、その液を250メッシュのポリアミ
ド製等の濾過布を介して濾過し、その場合に濾過できな
かったアクリル系共重合体(不溶分)の乾燥重量を測定
してその重量からアクリル系共重合体の可溶解分を百分
率として求めることができる。
【0046】本発明の粘着剤は、例えばアクリル系共重
合体を適宜な有機溶剤に溶解させたものや溶液重合液等
に基づく溶液タイプ、乳化重合液や懸濁重合液等に基づ
くエマルジョンないし分散液タイプなどの適宜な形態に
調製することができる。その調製に際しては必要に応じ
て、例えば天然ないし合成の樹脂類、ガラスの繊維やビ
ーズ、金属粉やその他の無機粉末等からなる充填剤、顔
料や着色剤等の添加剤、酸化防止剤などの、粘着剤に配
合されることのある適宜な配合剤を加えることができ
る。
【0047】本発明の粘着部材は、支持基材の片面又は
両面に当該粘着剤からなる層を設けたものである。その
支持基材としては、プラスチックフィルム、紙、織布、
不織布、発泡体、金属箔等からなる適宜な薄葉体などが
一般に用いられる。支持基材の片表面又は両表面には、
剥離剤等による剥離性の付与処理や、コロナ放電処理、
下塗剤等による接着力強化処理などの適宜な処理を施す
ことができる。ポリエチレンやポリプロピレンの如き非
極性物質からなる支持基材に対しては、接着力強化処理
を施すことが粘着剤層が被着体に残存する糊残りを予防
するうえで有効であり、再剥離用途の場合などに好まし
く適用することができる。
【0048】支持基材上への粘着剤層の付設は、流延方
式や塗布方式などの適宜な方式で粘着剤を支持基材上に
塗布し、それに乾燥処理や架橋処理などの必要な処理を
施して粘着剤層とする方式、あるいはセパレータ、例え
ば薄葉体を剥離剤で表面処理したものや、ポリプロピレ
ン、ポリエステルの如き弱接着性のフィルム等の上に前
記に準じて形成した粘着剤層を支持基材上に転着する方
式などの適宜な方式で行うことができる。
【0049】粘着剤層の厚さは、用途に応じて適宜に決
定してよい。一般には1〜500μmの厚さとされる。
なお粘着剤層は必要に応じて、特に再剥離用途の場合な
どには、支持基材上に点状等の分布状態などとして部分
的に設けることもできる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、スクシンイミド類含有
の単量体を共重合体成分とするアクリル系共重合体を用
いたので、耐光・候性、耐油性、耐老化性、耐熱性等の
接着特性に優れ、しかも耐湿特性に優れる粘着剤を得る
ことができ、かつその架橋状態を制御して種々の被着体
に対して優れた接着力を示す高接着力タイプと、種々の
被着体に対する接着力の経時変化が小さくて容易に再剥
離できる再剥離型タイプの粘着剤を得ることができる。
【0051】
【実施例】
実施例1 温度計、還流冷却管、窒素導入口及び撹拌機を備えた容
器に、酢酸エチル150部(重量部、以下同じ)を入
れ、それにアクリル酸2−エチルヘキシル80部、N−
アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミ
ド10部、アクリル酸3部、及びアゾビスイソブチロニ
トリル0.5部を加えて窒素置換と撹拌下に60℃で4
時間、ついで80℃で2時間重合させて、アクリル系共
重合体溶液を得た(重合率99%)。
【0052】次に前記のアクリル系共重合体溶液に、ア
クリル系共重合体100部あたり3部のトリメチロール
プロパントリレンジイソシアネート付加物を加えて粘着
剤溶液を調製し、それを厚さ25μmのポリエステルフ
ィルム上に塗布し、80℃で20分間乾燥して厚さ50
μmの粘着剤層を有する粘着部材を得た。
【0053】実施例2 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドの使用量を20部としたほかは実施例1に準じて
粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0054】実施例3 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドの使用量を30部としたほかは実施例1に準じて
粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0055】実施例4 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、N−アクリロイル−4−オキシテトラ
メチレンスクシンイミドを20部用いたほかは実施例1
に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0056】実施例5 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、N−アクリロイル−8−オキシオクタ
メチレンスクシンイミドを60部用いたほかは実施例1
に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0057】実施例6 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、N−アクリロイル−18−オキシオク
タデカメチレンスクシンイミドを20部用いたほかは実
施例1に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0058】実施例7 アクリル酸2−エチルヘキシルに代えて、アクリル酸n
-ブチルを用いたほかは実施例1に準じて粘着剤溶液と
粘着部材を得た。
【0059】実施例8 トリメチロールプロパントリレンジイソシアネート付加
物に代えて、4官能性エポキシ系架橋剤を用いたほかは
実施例1に準じて粘着剤溶液を得、厚さ10μmの粘着
剤層を有する粘着部材を得た。
【0060】実施例9 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドの使用量を20部としたほかは実施例8に準じて
粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0061】実施例10 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドの使用量を30部としたほかは実施例8に準じて
粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0062】実施例11 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、N−アクリロイル−4−オキシテトラ
メチレンスクシンイミドを20部用いたほかは実施例8
に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0063】実施例12 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、N−アクリロイル−8−オキシオクタ
メチレンスクシンイミドを20部用いたほかは実施例8
に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0064】実施例13 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、N−アクリロイル−18−オキシオク
タデカメチレンスクシンイミドを20部用いたほかは実
施例8に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0065】実施例14 4官能性エポキシ系架橋剤の使用量を0.5部としたほ
かは実施例9に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0066】実施例15 4官能性エポキシ系架橋剤の使用量を1部としたほかは
実施例9に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0067】実施例16 4官能性エポキシ系架橋剤の使用量を0.1部としたほ
かは実施例9に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0068】比較例1 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、N−ビニルピロリドンを20部用いた
ほかは実施例1に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0069】比較例2 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、アクリルアミドを20部用いたほかは
実施例1に準じ粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0070】比較例3 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドを用いずにアクリル酸の使用量を23部としたほ
かは実施例1に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0071】比較例4 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、N−ビニルピロリドンを20部用いた
ほかは実施例8に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0072】比較例5 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドに代えて、アクリルアミドを20部用いたほかは
実施例8に準じ粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0073】比較例6 N−アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシン
イミドを用いずにアクリル酸の使用量を20部としたほ
かは実施例8に準じて粘着剤溶液と粘着部材を得た。
【0074】評価試験 実施例、比較例で得た粘着剤溶液、粘着部材について次
の特性を調べた。 可溶解分率 各実施例、各比較例の粘着部材に準じて、ポリエステル
フィルムに代わるセパレータ上に粘着剤層を形成し、そ
の粘着剤層の1gをセパレータ上より収集してそれを2
0℃の酢酸エチル100gに168時間浸漬した後、そ
の液を250メッシュのポリアミド製濾過布を介して濾
過し、その場合に濾過できなかった不溶分の乾燥重量を
測定してその重量から可溶解分を百分率として求めた。
【0075】接着力 幅20mmの粘着部材を被着板に1kgのゴムローラを一往
復させて圧着し、20℃下に20分間(初期物)又は5
0℃下に5日間保存後20℃下に雰囲気温度まで冷却し
たもの(保存物)についてその剥離に要する力を測定し
た(180度ピール、剥離速度300mm/分、20℃)。
なお実施例1〜7及び比較例1〜3の被着板には、表面
を280番のサンドペーパで研磨したのち溶剤で脱脂し
て清浄にしたSUS板を用い、実施例8〜16及び比較
例4〜6の被着板には、前記と同様に表面を清浄処理し
たステンレス板(SUS 304 BA)を用いた。
【0076】耐水性 前記の保存物を20℃の蒸留水中に4日間浸漬して取り
だし、その粘着部材の状態を調べた。
【0077】前記の結果を表1、表2、表3に示した。
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 穂積 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 山本 裕子 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 泉 今日子 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(A)で表わされるアクリ
    ル系単量体20〜98重量%と一般式(B)で表わされ
    るスクシンイミド類含有単量体80〜2重量%からなる
    アクリル系共重合体を成分とすることを特徴とする粘着
    剤。 一般式(A);CH2=C(R1)COOR2(ただし、
    1は水素又はメチル基、R2は炭素数が2〜14のアル
    キル基である。) 一般式(B); (ただし、R3は水素又はメチル基、R4は直鎖状又は分
    岐状の(ポリ)メチレン基、R5及びR6は同種又は異種
    の水素、ハロゲン原子、置換若しくは非置換のアルキル
    基、アリール基、アラルキル基、アルコキシカルボニル
    基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルカノイル
    基、アルカノイルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、又は
    5とR6とで形成された置換若しくは非置換のシクロア
    ルキル環若しくは芳香族環である。)
  2. 【請求項2】 一般式(A)で表わされるアクリル系単
    量体及び一般式(B)で表わされるスクシンイミド類含
    有単量体と共重合しうる他種の単量体を30重量%以下
    含有するアクリル系共重合体を成分とする請求項1に記
    載の粘着剤。
  3. 【請求項3】 20℃の酢酸エチルに対する可溶解分率
    が40%未満のアクリル系共重合体を用いてなる再剥離
    が容易な請求項1又は2に記載の粘着剤。
  4. 【請求項4】 支持基材上に請求項1〜3に記載の粘着
    剤からなる層を有することを特徴とする粘着部材。
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