JPH08198220A - 梱包材除去装置 - Google Patents

梱包材除去装置

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JPH08198220A
JPH08198220A JP2471795A JP2471795A JPH08198220A JP H08198220 A JPH08198220 A JP H08198220A JP 2471795 A JP2471795 A JP 2471795A JP 2471795 A JP2471795 A JP 2471795A JP H08198220 A JPH08198220 A JP H08198220A
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JP
Japan
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skin
press plate
epidermis
storage space
roll paper
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Application number
JP2471795A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ogiwara
俊幸 荻原
Toshiyuki Sato
敏行 佐藤
Takahiro Kasahara
孝宏 笠原
Isao Matsumoto
功 松元
Terunao Tsuchiya
輝直 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール紙1外周の梱包材等の表皮を切開して
送り出した後、その表皮2を確実に小さく押しつぶして
排出可能とする。 【構成】 ロール紙1から送り出される表皮2を、プレ
ス装置40に形成されている収納スペース41の入口に
配置されたローラ32、33でニップして収納スペース
41内に確実に押し込む構成とし、更に、収納スペース
41内に所定量の表皮を押し込んだ後は、下方の移動プ
レス板48を上昇させて上方の固定プレス板47との間
で表皮を押しつぶし、その後払出し爪53を水平に移動
させて移動プレス板48上の表皮を排出して、屑箱60
内に投入可能な構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状物の外周面の
梱包材を含む表皮を除去する梱包材除去装置に関する。
ここで、ロール状物とは、主として輪転印刷機に使われ
ているロール紙であるが、それ以外にも、プラスチッ
ク、紙、金属、木等の素材、又はこれらの複合物よりな
るロール状物であってもよい。また、表皮とは、梱包材
のみ、或いは梱包材と表層本紙とが重なったものを意味
しており、その梱包材としては、クラフト紙、板紙、プ
ラスチックシート等の種々の梱包材が含まれる。
【0002】
【従来の技術】一般に、輪転印刷機に使われるロール紙
は、クラフト紙、板紙、塩化ビニール樹脂シート等の梱
包材により周面及び端面が覆われた状態で運搬されてい
る。そして、この梱包されたロール紙を輪転印刷機にか
けるには、先ず、ロール紙の両端面部の梱包材を除去
し、次いで周面部の梱包材を除去し、その後、ロール紙
から表層の本紙を繰り出し、傷の付いている不良部分を
除去し、次いで表層本紙の先端を適当な形(例えばV字
状)にカットして紙端を形成し、その紙端に粘着層を形
成し、その後、その紙端をロール紙上に巻き戻し、ロー
ル紙表面にほぐれ止めタブを用いて仮止めするという紙
継ぎのための仕立てを行っている。通常、この動作は手
作業で行っていた。
【0003】しかしながら、これらの作業は重労働であ
り、自動化、機械化が望まれていた。そこで、本出願人
はこれらの仕立て動作のうち、端面部の梱包材を除去し
た後の工程を自動化した装置を開発し、特許出願した
(特開平4−44940号公報参照)。この装置は、除
去すべきロール紙の梱包材と表層の不良本紙とを含む表
皮をロール紙の軸線方向に切開し、その後、切開された
表皮を前記ロール紙を回転させることによって送り出し
て除去し、更に本紙の先端を引き出して紙継ぎに必要な
仕立てを行うことができるものである。ここで、ロール
紙から送り出された表皮は、単に屑箱の中に落とされて
回収或いは廃棄されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
装置では、除去した表皮を単に屑箱内に送り込むだけで
あるので、表皮がぐじゃぐじゃに屑箱内に収容され、嵩
張ってしまうため、輸送に不便であるという問題があっ
た。また、表皮が屑箱内にうまく入らず、入口のところ
で詰まりを生じることが多いという問題もあった。この
ような問題は、ロール紙から外周の梱包材を含む表皮を
切開して除去する動作のみを自動化した梱包材除去装置
においても、当然に生じる。
【0005】なお、周面の梱包材を除去した後のロール
紙から表層の不良本紙を引き出して除去し、ロール紙側
の本紙先端に紙継ぎに必要な仕立てを行う動作を自動化
した装置も知られており、その種の装置において、図9
に示すように、ロール紙1を回転させることによってそ
のロール紙1からテーブル4上に送り出した不良本紙1
aを、三角形状に配置したコンベア5a、5b、5cで
囲まれた収納スペース6に送り込み、コンベア5a、5
b、5cによって丸め、その後、コンベア5cをコンベ
ア5aに押し付けて押しつぶし、排出するように構成し
たものが知られている。しかし、この機構を梱包材を含
む表皮の除去に適用したとしても良好な作動は期待でき
ない。すなわち、梱包材は硬いため丸めにくく、このた
め、梱包材を含む表皮が収納スペース6の入口部分で二
点鎖線7で示す状態に詰まることが多い。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、ロール紙等のロール状物から、梱包材を含
む表皮を切開して除去した際に、除去した表皮を紙詰ま
りを生じることなく、収納スペースに送り込み、そこで
押しつぶした状態にまとめて排出することの可能な梱包
材除去装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決すべく
為された本発明は、所定位置に保持されたロール状物の
周面の梱包材を含む表皮をロール状物の軸線方向に切開
する表皮切開装置と、切開された表皮を送り出すよう前
記ロール状物を保持し回転させるロール保持回転装置
と、送り出された表皮を搬送する搬送装置と、搬送され
て来る表皮を収納する収納スペースを備え、該収納スペ
ースに送り込まれた表皮を押しつぶすプレス装置と、前
記収納スペースの入口に配置され、前記搬送装置で送ら
れて来た表皮を前記収納スペース内に押し込む押し込み
ローラ機構とを有することを特徴とする梱包材除去装置
を要旨とする。
【0008】ここで、前記プレス装置は、前記収納スペ
ースの上端に設けられた固定プレス板と、該固定プレス
板の下方に上下動可能に設けられた移動プレス板と、前
記固定プレス板と移動プレス板の間に送り込まれた表皮
を圧縮するよう、前記移動プレス板を固定プレス板に向
かって移動させるプレス板駆動装置と、前記固定プレス
板と移動プレス板の間で圧縮されている表皮を水平方向
に送り出す払出し装置とを有する構成とすることが好ま
しい。
【0009】
【作用】本発明は上述の構成により、ロール状物から送
り出され、搬送装置で搬送された表皮を押し込みローラ
機構が収納スペース内に押し込み、プレス装置がその表
皮を小さく押しつぶす。このため、収納スペースへの表
皮の押し込みが確実で紙詰まりを生じることがなく、し
かも、表皮を小さく押しつぶすので、その後の廃棄、回
収等のための輸送が容易となる。
【0010】ここで、前記プレス装置を上述の構成とす
ると、単に移動プレス板を上昇させ、保持した表皮を上
方の固定プレス板に押し付けることで、表皮を小さく押
しつぶすことができ、このため、プレス装置の構造を簡
単なものとすることができ、しかも、移動プレス板の上
昇によって押しつぶされた表皮は高い位置となっている
ので、それを払出し装置で水平方向に送り出すことによ
り、プレス装置の横に置いた屑箱に上部から投入するこ
とができ、屑箱への投入が簡単となる。
【0011】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例の梱包材除去装置の概
略側断面図、図2はその概略水平断面図、図3はこの実
施例においてロール紙から表皮を切開して送り出す動作
を説明する概略側面図である。図1〜図3において、1
は、表皮を除去すべきロール状物であり、本実施例では
端面梱包材を除去した後のロール紙である。このロール
紙1は、外周を梱包材で包んだ状態で供給される。2は
そのロール紙1から除去される表皮であり、本実施例で
は、後述するように、梱包材と表層の数枚の本紙(通
常、傷の付いた不良本紙)からなる。
【0012】11はロール紙1を搬送する搬送台車であ
り、ロール紙1を保持して昇降する昇降テーブル12を
備えている。この搬送台車11はレール13によって、
梱包材除去装置を通過する所定の経路を走行するように
なっている。14は、レール13上を走行する搬送台車
11の両側の定位置に配置された一対の支持ローラであ
り、少なくとも一方の支持ローラ14は駆動モータ(図
示せず)で回転させられるようになっている。かくし
て、一対の支持ローラ14の上にロール紙1を乗せ、支
持ローラ14を回転させることにより、ロール紙1を回
転させることができる。この一対の支持ローラ14及び
それを回転駆動する駆動モータは、ロール紙1を保持し
て回転させるロール保持回転装置を構成する。なお、ロ
ール紙1を保持して回転させる機構は図示した一対の支
持ローラ14を用いたものに限らず、ロール紙1の芯管
の両端を保持して回転させる構成としてもよい。
【0013】16は、ロール紙1の表皮をロール紙1の
軸線方向に切開する表皮切開装置であり、表皮を切開す
る表皮切開具17を備えた切断ヘッド18と、その切断
ヘッド18をロール紙1の半径方向に送って所定位置に
位置決めするヘッド位置決め装置を備えたキャリア19
と、そのキャリア19をロール紙1の軸線に平行方向に
移動可能に保持したガイドロッド20と、キャリア19
をガイドロッド20に沿って移動させるキャリア移動装
置(図示せず)等を備えている。この表皮切開装置16
は、図1に二点鎖線1Aで示す位置(一対の支持ローラ
14で保持されたロール紙1よりも上方となる位置)に
保持されたロール紙1の表皮を、ロール紙1の中心と同
じ高さの位置で切開しうるように配置されている。かく
して、ロール紙1を二点鎖線1Aで示す所定の高さ位置
とし、切断ヘッド18をロール紙1に対する所定の半径
方向位置に位置決めし、その切断ヘッド18をロール紙
1に対して軸線方向に移動させることにより、表皮切開
具17を切断すべき表皮の中に切り込ませ、その表皮を
切開することができる。ここで、表皮切開具17の切込
み深さとしては、表面の梱包材とその下の数枚の表層本
紙(通常、傷の付いた不良本紙)を同時に切開すること
ができるように定めており、従って切開される表皮は、
梱包材とその下の数枚の表層本紙を含んだものとなる。
【0014】図3において、22は、ロール紙1の芯管
を検出することの可能な光センサー等の高さ決めセンサ
ー、23はその高さ決めセンサー22を保持した取付ア
ームである。この取付アーム23は支点23aを中心と
して水平位置(検出位置)と垂直位置(退避位置)とに
揺動するように構成されており、且つその配置位置は、
取付アーム23を水平な検出位置とし、その状態でロー
ル紙1を下方から上昇させた時に、そのロール紙1が図
1に二点鎖線Aで示す位置に達したことを検出すること
ができるように、定められている。従って、ロール紙1
を搬送台車11の昇降テーブル12で上昇させ、高さ決
めセンサー22の検出信号によって昇降テーブル12の
上昇を停止させることにより、ロール紙1を表皮切開装
置16で切開するのに適した高さに位置決めすることが
できる。
【0015】図1、図2において、25は、ロール紙1
から送り出される表皮2を搬送する搬送装置であり、表
皮2を載せて搬送するベルトコンベア26、27と、そ
れを回転駆動する駆動モータ(図示せず)等を備えてい
る。28はベルトコンベア27の上方に設けられたベル
トコンベアであり、支点Oを中心として揺動可能に設け
られている。29は、そのベルトコンベア28を実線で
示す水平な退避位置と、二点鎖線で示す傾斜した作動位
置に移動させるためのエアシリンダである。ここで、上
下に配置されたベルトコンベア27、28の取付位置
は、エアシリンダ29でベルトコンベア28を押し下げ
た時に、その下流端が下側のベルトコンベア27の下流
端に押し付けられるように定められており、送られて来
た表皮2をニップして確実に搬送しうるようになってい
る。
【0016】この部分を更に詳しく説明すると、図5
(a)、(b)に示すように、ベルトコンベア27、2
8の下流端にはそれぞれ、ベルト27a、28aを掛け
るためのローラ32、33が回転軸30、31に保持さ
れて設けられており、そのローラ32、33は共にベル
ト27a、28aを掛ける部分の両側に大径部分32
a、33aを有している。大径部分32a、33aの直
径は、そのローラ32、33に掛けたベルト27a、2
8aの外径よりもわずかに大きく(例えば2mm〜10
mm程度大きく)定められている。また、ニップを形成
する大径部分32a、33aの一方の表面は、ゴム等の
軟らかい材料で構成されている。この構成により、表皮
をニップして送るために上下のローラ32、33を互い
に押し付けた時、その大径部分32a、33aが互いに
押し付けられ、表皮を確実にニップして搬送することが
でき、また、その際ベルト27a、28aには押圧力が
作用せず、ベルトに損傷を生じにくい。なお、この実施
例に示した大径部分32a、33aを形成せず、ローラ
32、33で保持したベルト27a、28aを互いに押
し付けてニップを形成する構成としてもよい。
【0017】回転軸30、31及びそれに保持されたロ
ーラ32、33は、後述する収納スペース41の入口に
配置されており、搬送装置25で搬送された来た表皮2
をその収納スペース41内に押し込むようになってい
る。従って、これらのローラ32、33やそれをニップ
させるエアシリンダ29等は、収納スペースの入口に配
置され、搬送装置で送られて来た表皮を前記収納スペー
ス内に押し込む押し込みローラ機構37を構成する。な
お、押し込みローラ機構37としては、このようにベル
トコンベア27、28の一部として形成されるものに限
らず、図6に示すように、ベルトコンベア27の下流に
定位置に設けられた搬送ローラ32Aと、その搬送ロー
ラ32Aに対して押し付けられるように配置されたニッ
プローラ33Aと、そのニップローラ33Aを上下動さ
せるエアシリンダ等の駆動機構(図示せず)を備えた押
し込みローラ機構37Aとしてもよい。ただし、図1、
図5に示すように、押し込みローラ機構37をベルトコ
ンベア27、28の一部として形成しておくと、ベルト
コンベア27上を送られた来た表皮2を確実にローラ3
2、33のニップ部に案内することができ、表皮2をニ
ップ部に案内するためのガイド板等を必要としない利点
が得られる。図6に示す押し込みローラ機構37Aを用
いる場合には、ローラ32A、33Aのニップ部に表皮
を案内する適当なガイド板を設けることが好ましい。
【0018】図1、図2において、34は、ロール紙1
の外周面に押付可能に設けられた表皮落下防止板、35
はその表皮落下防止板を保持した円弧状支持材、36は
その円弧状支持材35を介して表皮落下防止板34を保
持し移動させる駆動機構である。この駆動機構36は、
円弧状支持材35を円弧状に移動可能に保持すると共
に、その円弧状支持材35を移動させるトルクアクチュ
エータ(図示せず)を備えており、前記表皮落下防止板
34を実線で示すようにベルトコンベア26による表皮
搬送に干渉しない退避位置から、二点鎖線34Aで示す
ようにロール紙1の外周面に押し付けられる作動位置
に、或いはその逆に移動させることができ、且つ作動位
置とした時には、表皮落下防止板34を適当な押圧力で
ロール紙1に押し付け可能である。なお、表皮落下防止
板34を保持し移動させるための駆動機構は、図示のも
のに限定されず、種々変更可能であり、例えば、旋回ア
ームやリンク機構等を用いた構成としてもよい。
【0019】40は、搬送装置25で搬送されて来る表
皮2を受け取る位置に配置されたプレス装置であり、表
皮2を収納する収納スペース41を備えている。この収
納スペース41は、垂直な前壁42、後壁43及び両側
壁44で囲まれた直方体状をなしており、後壁43に表
皮を送り込む入口45が形成されている。なお、前壁4
2は垂直に並べられた複数の棒材で構成されている。収
納スペース41の上端には、固定プレス板47が設けら
れ、その下方の収納スペース41内には移動プレス板4
8が設けられている。この移動プレス板48は、垂直に
設けられた直線軸受49によって上下動可能に保持され
ており、且つ側壁44に取り付けられたロッドレスシリ
ンダ等のプレス板駆動装置50によって上下動させられ
る構成となっている。かくして、移動プレス板48を入
口45より低い位置に保った状態で収納スペース41内
に表皮2を送り込み、その後、プレス板駆動装置50に
よって移動プレス板48を図1に二点鎖線で示す位置ま
で上昇させることで、収納スペース41内の表皮を固定
プレス板47との間で押しつぶし、コンパクトにするこ
とができる。なお、図示は省略しているが、移動プレス
板48を上昇させた時にその移動プレス板48が所定の
高さ位置(図1に二点鎖線で示す位置、以下最高位置と
いう)で停止するよう、ストッパが設けられている。
【0020】移動プレス板48の前壁42側の端部には
複数の突出部48aが形成されており、前壁42を構成
する複数の棒材の間に挿入されている。これにより、収
納スペース41内に送り込まれる表皮2の先端が前壁4
2と移動プレス板48との間から下方に抜け落ちるとい
うことが防止される。図4にも示すように、移動プレス
板48の上面には複数の溝48bが形成されている。こ
の溝48bは、移動プレス板48上に圧縮した表皮を、
後述する払出し爪53で送り出す際に、その払出し爪5
3の先端が通過するために設けたものである。
【0021】収納スペース41の上方には、固定プレス
板47と移動プレス板48の間で圧縮されている表皮を
水平方向に送り出す払出し装置52が設けられている。
この払出し装置52は、固定プレス板47よりも下方に
延びる複数の払出し爪53と、その払出し爪53を保持
した移動台54と、移動台54を水平に且つ後壁43側
から前壁42側に向かう方向に移動するように保持する
直動軸受55と、移動台54を水平に往復動させるロッ
ドレスシリンダ等の駆動装置56を備えている。なお、
固定プレス板47には払出し爪53の移動を許容するよ
うに溝が形成されている。払出し爪53の長さは、図4
から良く分かるように、その下端が、最高位置に停止し
ている移動プレス板48の上面の溝48b内に挿入され
る長さとなるように定められている。かくして、払出し
爪53を水平に移動させることにより、移動プレス板4
8上の表皮を、残すことなく排出できる。
【0022】図1において、前壁42の上端には、最高
位置にある移動プレス板48と固定プレス板47との間
で圧縮されている表皮を排出しうるように出口58が形
成されている。60は屑箱であり、本実施例では車輪付
の台車形態のものが使用されている。屑箱60の高さ
は、出口58よりも少し低く設定されている。
【0023】次に、以上の構成になる梱包材除去装置に
ついて、その動作を説明する。なお、以下の動作は図示
しないシーケンス制御装置によって自動的に行われるも
のである。
【0024】まず、図3(a)に示すように、両端面の
梱包材を除去したロール紙1が運搬台車11で梱包材除
去装置の所に搬送されてくる。このロール紙1の本紙の
巻き方向は破線で誇張して示すように左巻き(時計方向
に進むにつれて外側となる巻き方向)となっている。こ
の時、昇降テーブル12はロール紙1を支持ローラ14
よりも高い位置に保持しており、このためロール紙1が
支持ローラ14にぶつかることはない。また、ロール紙
1の高さを検知するための高さ決めセンサー22を保持
した取付アーム23は垂直な退避位置にあり、ロール紙
1の搬送に干渉することはない。
【0025】搬送台車11がロール紙1を搬送してきて
所定位置に停止すると、図3(b)に示すように取付ア
ーム23が水平な検出位置に移動し、次いで搬送台車1
1の昇降テーブル12が上昇してロール紙1を持ち上
げ、高さ決めセンサー22で検出される所定の高さとす
る。次いで、図3(c)に示すように、表皮落下防止板
34がロール紙1の外周面に押し付けられ、その状態で
表皮切開装置16が作動して、所定量の表皮2を切開す
る。この時、表皮2の切開位置よりも下側の部分は切開
につれて直ちに落下しようとするが、表皮落下防止板3
4がその表皮を押さえているので、落下することはな
い。次いで、図3(d)、(e)に示すように、昇降テ
ーブル12が降下し、ロール紙1を一対の支持ローラ1
4上に乗せ、表皮落下防止板34がゆっくりと後退して
表皮2をその全幅を同時にベルトコンベア26上に乗せ
る。このように、表皮落下防止板34が切開した表皮2
を全幅同時にベルトコンベア26上にゆっくりと乗せる
ことにより、切開された表皮2が不規則に折れたり、く
しゃくしゃになったりすることが防止され、ベルトコン
ベア26で平坦な状態で良好に搬送できる。
【0026】その後、図3(f)に示すように一対の支
持ローラ14が回転してロール紙1を矢印Aで示す方向
に回転させ、表皮2を送り出す。同時に、図1におい
て、ベルトコンベア26、27も回転して表皮2をプレ
ス装置40に向けて送り出す。この時、上方のベルトコ
ンベア28は二点鎖線で示す位置となっている。また、
移動プレス板48は入口45よりも低い位置に停止して
いる。
【0027】図1において、ベルトコンベア27で送ら
れる表皮2の先端はベルトコンベア27、28で案内さ
れてローラ32、33のニップ部に入り、ローラ32、
33でニップされて搬送される。なお、表皮先端がロー
ラ32、33のニップ部に入りにくい場合には、ローラ
33を上方に離しておき、表皮2の先端が通り過ぎた時
点でローラ33を下降させ、表皮2をニップするように
操作してもよい。表皮2の先端がローラ32、33でニ
ップされた後は、ローラ32、33が表皮2をニップし
て搬送し、収納スペース41内に押し込んでゆく。押し
込まれた表皮は収納スペース41に強引に押し込まれ、
収納される。このように、表皮2を収納スペース41の
入口に配置されたローラ32、33がニップして収納ス
ペース41内に押し込んで行くため、収納スペース41
への表皮の押し込みが確実で紙詰まりを生じることがな
く、ロール紙1から送り出される表皮2は後端まで、確
実に収納スペース41内に送り込まれる。
【0028】一方、ロール紙1においては、図3(g)
に示すように、切開された表皮2の後端が送り出される
と、ロール紙1側に残った本紙1bの先端が露出される
こととなる。しかし、この本紙1bの巻き方向は、ロー
ル紙1を表皮2の送り出しのために矢印A方向に回転さ
せている時には本紙1bを巻き付ける方向となっている
ので、本紙1bの先端が送り出されることはない。従っ
て、切開した表皮2のみが送り出され、送り出された表
皮2は上記したように、収納スペース41内に押し込ま
れる。ロール紙1から表皮2を送り出した後は、支持ロ
ーラ14の回転が停止し、次いで、図3(h)に示すよ
うに、搬送台車11の昇降テーブル12が上昇してロー
ル紙1を保持し、搬送台車11が走行して次の工程(ロ
ーラ紙1の本紙先端2bに紙継ぎに必要な仕立てを行う
工程)に送り出す。
【0029】以上の動作が複数のロール紙について繰り
返され、多くの表皮が収納スペース41内に押し込まれ
る。そして、適当量の表皮が収納スペース41内に送り
込まれた後、図1において、移動プレス板48が上昇
し、その上に乗っている表皮を固定プレス板47との間
で押しつぶし、小さくする。その後、払出し装置52の
払出し爪53が水平に移動して、押しつぶされた表皮を
出口58から排出し、その出口の下方で待機している屑
箱60に投入する。以上のようにして、表皮を小さく押
しつぶし、屑箱60内に排出できる。
【0030】なお、上記実施例のプレス装置40は、移
動プレス板48を上昇させて固定プレス板47との間に
表皮を押しつぶす構成となっており、大量の表皮を簡単
な構造の装置で押しつぶすことができる利点を有してい
るが、本発明に用いるプレス装置は、図示実施例のもの
に限らず適宜変更可能である。以下、そのプレス装置の
変形例を用いた実施例を説明する。
【0031】図7(a)、(b)に示すプレス装置61
は、三角形状に配置したコンベア62a、62b、62
cで収納スペース63を形成すると共に一つのコンベア
62cをエアシリンダ64を揺動させるように構成した
ものであり、その収納スペース63の入口に、ベルトコ
ンベア27で送られて来た表皮2を収納スペース63内
に押し込むよう、搬送ローラ32Aとニップローラ33
Aを備えた押し込みローラ機構37Aが設けられてい
る。この実施例では、図7(a)に示すように、ベルト
コンベア27で送られて来た表皮2が収納スペース63
内に送り込まれ、その周囲のコンベア62a、62b、
62cの走行によって丸められる。この時、例え表皮2
が硬くてうまく丸められなくても、押し込みローラ機構
37Aが表皮2を収納スペース63内に強引に押し込む
ので、従来のようにその収納スペース63の入口部分に
表皮が詰まってトラブルを起こすということがない。表
皮2を収納スペース63内に押し込んだ後は、図7
(b)に示すように、コンベア62cが揺動してその表
皮2を押しつぶし、その後右方向に排出する。かくし
て、表皮の搬送にトラブルを生じることなく、表皮を収
納スペース63内に収容し、小さく押しつぶして排出す
ることができる。
【0032】図8は更に他の実施例を示すものであり、
この実施例に用いるプレス装置71は、定位置に配置さ
れてコンベア72と、その上方に昇降するように配置さ
れたコンベア73と、両側のガイド板74、75とで収
納スペース76を形成しており、その収納スペース76
の入口に、ベルトコンベア27で送られて来た表皮2を
収納スペース63内に押し込むよう、搬送ローラ32A
とニップローラ33Aを備えた押し込みローラ機構37
Aが設けられている。また、一方のガイド板75は、下
部分75aが支点75bを中心として揺動可能であり、
エアシリンダ77で開閉させられる構成となっている。
この実施例では、図8(a)に示すように、ベルトコン
ベア27で送られて来た表皮2が押し込みローラ機構3
7Aで収納スペース76内に押し込まれて収容され、そ
の後、図8(b)に示すように、上方のコンベア73が
下降して表皮2を押しつぶし、その後、図8(c)に示
すようにガイド板75の下部分75aを開いて表皮2が
排出される。この場合にも、押し込みローラ機構37A
が表皮2を収納スペース76内に強引に押し込むので、
その入口で紙詰まりを生じるということがなく、安定し
た操業が可能であり、表皮2を小さく押しつぶして排出
することができる。
【0033】なお、以上の実施例では、ロール紙1から
梱包材と表層の本紙とを含む表皮2を同時に除去する場
合を説明したが、本発明の装置はこの場合のみに限定さ
れず、表皮2として梱包材のみを除去する場合に使用す
ることも可能である。更に、本発明装置で表皮を除去す
る対象は、ロール紙に限らず、その他のロール状物であ
ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、ロー
ル状物の表皮を軸線方向に切開し、ロール状物を回転さ
せてその表皮を送り出し、それを搬送装置で押し込みロ
ーラ機構に送り、該押し込みローラ機構でプレス装置内
の収納スペース内に押し込み、プレス装置で押しつぶす
ように構成したので、収納スペースへの表皮の押し込み
が確実で紙詰まりを生じることがなく、梱包材を含んだ
硬い表皮でも、安定して収納スペース内に送り込むこと
ができ、しかも、輸送に適するように小さく押しつぶし
て排出できるという効果を有している。
【0035】ここで、前記プレス装置を、前記収納スペ
ースの上端に設けられた固定プレス板と、該固定プレス
板の下方に上下動可能に設けられた移動プレス板と、前
記固定プレス板と移動プレス板の間に送り込まれた表皮
を圧縮するよう、前記移動プレス板を固定プレス板に向
かって移動させるプレス板駆動装置と、前記固定プレス
板と移動プレス板の間で圧縮されている表皮を水平方向
に送り出す払出し装置とを有する構成とすると、単に移
動プレス板を上昇させて、その上に乗せている表皮を固
定プレス板に押し付けることで、表皮を小さく押しつぶ
すことができ、このため、プレス装置の構造を簡単なも
のとすることができ、しかも、移動プレス板の上昇によ
って押しつぶされた表皮は高い位置となっているので、
それを払出し装置で水平方向に送り出すことにより、プ
レス機構の横に置いた屑箱に上部から投入することがで
き、屑箱への投入が簡単となる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の梱包材除去装置の概略側断
面図
【図2】その概略水平断面図
【図3】(a)〜(h)はそれぞれ、上記実施例の動作
を説明する概略側面図
【図4】上記実施例に設けているプレス装置の上方部分
を前から見た概略断面図
【図5】(a)は上記実施例に設けている押し込みロー
ラ機構37の一部の概略下面図 (b)はその概略側断面図
【図6】上記実施例とは異なる構成の押し込みローラ機
構を用いた実施例の一部を示す概略断面図
【図7】(a)、(b)は上記実施例とは異なる構成の
プレス装置を用いた実施例の一部を、それぞれ異なる作
動状態で示す概略側面図
【図8】(a)、(b)、(c)は上記実施例とは異な
る構成のプレス装置を用いた実施例の一部を、それぞれ
異なる作動状態で示す概略側面図
【図9】従来装置の1例を示す概略側面図
【符号の説明】
1 ロール紙(ロール状物) 2 表皮 11 搬送台車 12 昇降テーブル 14 支持ローラ 16 表皮切開装置 22 高さ決めセンサー 23 取付アーム 25 搬送装置 26、27、28 ベルトコンベア 32、33 ローラ 34 表皮落下防止板 37 押し込みローラ機構 40 プレス装置 41 収納スペース 45 入口 47 固定プレス板 48 移動プレス板 50 プレス板駆動装置 52 払出し装置 53 払出し爪 60 屑箱
フロントページの続き (72)発明者 松元 功 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 土屋 輝直 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に保持されたロール状物の周面
    の梱包材を含む表皮をロール状物の軸線方向に切開する
    表皮切開装置と、切開された表皮を送り出すよう前記ロ
    ール状物を保持し回転させるロール保持回転装置と、送
    り出された表皮を搬送する搬送装置と、搬送されて来る
    表皮を収納する収納スペースを備え、該収納スペースに
    送り込まれた表皮を押しつぶすプレス装置と、前記収納
    スペースの入口に配置され、前記搬送装置で送られて来
    た表皮を前記収納スペース内に押し込む押し込みローラ
    機構とを有することを特徴とする梱包材除去装置。
  2. 【請求項2】 前記プレス装置が、前記収納スペースの
    上端に設けられた固定プレス板と、該固定プレス板の下
    方に上下動可能に設けられた移動プレス板と、前記固定
    プレス板と移動プレス板の間に送り込まれた表皮を圧縮
    するよう、前記移動プレス板を固定プレス板に向かって
    移動させるプレス板駆動装置と、前記固定プレス板と移
    動プレス板の間で圧縮されている表皮を水平方向に送り
    出す払出し装置とを有することを特徴とする請求項1記
    載の梱包材除去装置。
JP2471795A 1995-01-18 1995-01-18 梱包材除去装置 Pending JPH08198220A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009096585A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Mitsubishi Materials Techno Corp ロール紙継ぎ部排出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009096585A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Mitsubishi Materials Techno Corp ロール紙継ぎ部排出装置

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