JP4466810B2 - シート体の集積方法及び集積装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状のシート材を所定長さに切断して形成されたシート体を集積するシート体の集積方法及びシート体の集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロール状のシート材から所定長さのシート体を形成するときには、ロールから繰り出したシート材を、先端から一定長さ毎に切断する。また、切断して形成されたシート体は、所定枚数ずつ集積される。これにより、インクジェット用紙、Lサイズ、はがきサイズなどの各種サイズのペーパーなどのシート体が得られる。
【0003】
一方、多量のロールからシート体を加工する加工システムでは、ロールからシート材を送り出す送出し装置、切断装置及び集積装置を連結し、シート材またはシート体を所定幅に裁断(スリット)するときには、さらに、裁断装置を設けるようにしている。また、このような加工システムでは、これらの装置の間でシート材ないしシート体を搬送する搬送機構を設けている。
【0004】
ところで、裁断装置によってスリットされたシート材や切断装置によって切断されて形成されたシート体を搬送するときには、シート材同士やシート体同士が重なり合うのを確実に防止する必要がある。すなわち、シート材やシート体を搬送するときには、曲がり(搬送曲がり)が生じ易く、シート材を切断した後のシート体に搬送曲がりが生じると、この曲がりによって集積装置でのシート体の位置が不安定となり、集積不良が生じることがある。
【0005】
このために、切断装置によって切断されたシート体を集積装置で集積するときには、シート体を安定した姿勢で集積装置へ送るための各種の工夫が凝らされており、これにより、切断装置と集積装置の間での構造が複雑化している。
【0006】
また、例えば原反などのロール状のシート材を切断して、所定サイズのシート体に加工し、集積するときには、原反内に含まれる欠点や故障部分を抜き取るようにしており、このような抜き取り作業は、シート体の集積を煩雑なものとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で円滑な集積作業を可能とするシート体の集積方法及び、簡単な構造で集積不良を生じさせることなくシート体を集積することができるシート体の集積装置を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のシート体の集積方法は、長尺のシート材が切断手段によって切断されてシート状に形成されて落下されるシート体を集積するシート体の集積方法であって、前記シート体の四隅の一つが最も下方となるように傾斜された底板上へ前記落下されるシート体を載置するときに、前記落下する前記シート体の下面に沿うようにエアーを供給することによりシート体と前記底板又は底板上に載置された最上層のシート体との間に空気層を形成しながら前記シート体の上面に対向される押下手段を下方移動して、該シート体を底板へ向けて押下げ、前記底板に前記四隅の一つを挟むように前記シート体の周縁部に対向して設けている枠部に、前記シート体の周縁部を当接させて前記底板上に載置して集積する。
【0009】
この発明によれば、シート体を載置する底板を、シート体の四隅の一つに対向する角部が最も下方となるように傾斜させ、また、この角部を挟む両辺に沿ってシート体の周縁部に対向する枠部を設けておき、切断手段によって切断されることにより落下するシート体を、底板上に載置する。
【0010】
このときに、切断手段の作動に応じてシート体の下面に沿うようにエアーを供給して、このシート体と底板又は底板上の最上層のシート体との間に、シート体が、底板又は底板上に載置された最上層のシート体上を移動可能となる空気層が形成される。
これにより、シート体が収容部に落下すると、底板の傾斜に沿って滑るように移動し、周縁部が枠部に当接して、底板上に載置されて保持される。
【0011】
したがって、シート体が収容部に落下するまでに曲がりが生じていても、このシート体が収容部からはみ出したり飛び出したりするのを防止し、均一に揃えて底板上に集積することができる。
【0012】
また、本発明のシート体の集積装置は、長尺のシート材が切断手段によって切断されてシート状に形成されて落下されるシート体を、集積トレイの収容部に収容して集積するシート体の集積装置であって、前記収容部に設けられて、前記シート体の四隅の一つが最も下方となるように所定角度で傾斜されて収容部に落下する前記シート体を載置する底板と、前記底板の前記最も下方となる前記四隅の一つを挟む両辺に、底板に載置される前記シート体の周縁部に対向して形成されて、底板上に載置された前記シート体の周縁部が当接されることにより底板上にシート体を保持する枠部と、前記底板へ向けて落下される前記シート体の下面に沿うようにエアーを供給して、シート体と前記底板又は底板上に載置された最上層のシート体との間に、該シート体が底板又は底板上に載置された最上層のシート体上を移動可能とする空気層を形成するエアー供給手段と、前記底板へ向けて落下される前記シート体の上面に対向され、下方移動されることにより該シート体を底板へ向けて押下げる押下手段と、を含む。
【0013】
この発明は、例えば、シート材を収容部の上方へ略水平に送り出した状態で切断手段によって切断することによりシート体を形成しながら、形成したシート体を収容部へ落下させるようにしたものであっても良く、また、切断手段によって切断して形成されたシート体を搬送手段によって、収容部の上方へ略水平に送り出すことにより、収容部に落下させるようにしたものであっても良い。
このときに、落下するシート体の下面にエアーを供給しながら、シート体の上面に対向される押下手段を底板へ向けて下方移動する。これにより、シート体を適正な向きで確実に底板上に落下させることができるので、シート体を均一に揃えて集積することができる。
このような押下手段としては、シート体の上面に沿うように配置している棒状ないし板状の押下部材を用いて、この押下部材を下方へ向けて移動させることによりシート体を押し下げるようにしてもよく、また、シート体の上面へエアーを吹き付けて、シート体を押し下げるものであっても良い。
【0014】
請求項3に記載のシート体の集積装置は、前記シート材が幅方向の所定位置で長手方向に沿って裁断された後に、前記切断手段によって切断されることにより、複数の前記シート体が前記シート材の幅方向に沿って並んで形成されるときに、前記並んで形成される前記シート体のそれぞれに対応されて、複数の前記収容部が前記シート材の幅方向に沿って並んで設けられている。
【0015】
この発明によれば、シート材の幅方向に沿って複数のシート体を並べて形成するときに、それぞれのシート体の略下方に対向するように収容部を設ける。このとき、それぞれの収容部の底板が所定方向へ向けて傾斜しているので、シート体が隣接する収容部に跨るなどして集積不良が生じるのを確実に防止することができる。
【0021】
このような本発明のシート体の集積装置では、前記収容部が設けられている集積トレイを、前記収容部内に前記シート体を収容する集積位置と、前記集積位置の下方に設けられて排出されるシート体を収容する排出トレイへ前記シート体が落下可能となる退避位置と、の間を移動可能としていることが好ましい。
【0022】
この発明によれば、集積トレイの集積位置の下方に排出トレイを設け、シート体を、集積トレイに集積せずに排出トレイに収容するときに、集積トレイを集積位置から退避位置へ移動する。
【0023】
これにより、切断手段によって順次切断されて形成されるシート体に、抜き取りの必要なシート体があっても、シート体の集積作業を、効率的に円滑に行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1には、本実施の形態に適用した、加工システム10の概略構成を示している。この加工システム10では、シート材として、Lサイズやはがきサイズ等の各種サイズのインクジェット用紙に用いるペーパー12を用い、ペーパー12がロール状に巻き取ったロールや原反(以下「原反14」とする)が装填されることにより、この原反14から引出したペーパー12を、所定サイズのシート状に加工する。
【0025】
この加工システム10は、送出し装置16、裁断装置18、切断装置20及び集積装置22が連結されて形成されている。
【0026】
送出し装置16には、原反14が装填されるようになっており、この原反14の外周端からペーパー12が引出される。送出し装置16と裁断装置18の間には、複数のパスロール24A、24B、24C、24D、24E、24F、24Gが設けられており、原反14から引出されたペーパー12は、パスロール24A〜24Gのそれぞれに順に巻き掛けられる。
【0027】
裁断装置18には、スリット刃26、28が対で配置されており、パスロール24Gに巻き掛けられたペーパー12は、スリット刃26、28に挟持される。また、スリット刃26、28の下流側(矢印A方向側)には、一対のフィードロール30が配設されており、このフィードロール30にペーパー12が挟持される。
【0028】
このフィードロール30は、図示しない駆動手段の駆動力によって回転駆動してペーパー12を送り出す。これにより、ペーパー12は、原反14から引出されながら裁断装置18へ向けて搬送されると共に、裁断装置18から送り出される。
【0029】
スリット刃26、28は、ペーパー12の幅方向に沿った所定位置に対向しており、また、図示しない駆動手段の駆動力によって回転駆動するようになっている。
【0030】
これにより、フィードロール30によって搬送されるペーパー12は、スリット刃26、28によってスリット目32(図2参照)が入れられて、所定幅で裁断(スリット)される。なお、裁断装置18には、少なくとも一対のスリット刃26、28が設けられていることにより、原反14から引出したペーパー12を2条以上にスリットするようになっている。
【0031】
送出し装置16には、ウエブエッジコントロールセンサ34が設けられており、送出し装置16では、このウエブエッジコントロールセンサ34によって検出するペーパー12の幅方向の端部が、一定位置を通過するように原反14の軸線方向に沿った位置を制御し、スリット刃26、28によってペーパー12の幅方向の一定位置をスリットできるようにしている。
【0032】
切断装置20には、一対のフィードロール36が設けられており、このフィードロール36とフィードロール30の間に、パスロール38A、38B、38Cが配置されている。フィードロール30から送り出されたペーパー12は、パスロール38A〜38Cに巻き掛けられていることにより搬送されて、フィードロール36に挟持される。
【0033】
このフィードロール36は、図示しない駆動手段の駆動力によって回転駆動してペーパー12を送り出す。
【0034】
切断装置20には、フィードロール36の下流側(図1の紙面左方向側)にカット刃40と、このカット刃40に対向する下刃42が設けられている。ペーパー12は、フィードローラ36によってカット刃40と下刃42の間へ送り込まれる。カット刃40は、下刃42との間から所定量のペーパー12が送り出された状態で下刃42へ向けて下降することにより、下刃42との間でペーパー12を挟んで、ペーパー12を幅方向に沿って切断する。
【0035】
加工システム10では、スリット刃26、28でペーパー12にスリット目32を形成することにより所定幅にスリットすると共に、カット刃40によってペーパー12を所定長さに切断することにより、ロール状のペーパー12を所定サイズのシート状に加工する(以下、シート状のペーパー12を「ペーパー12A」とする)。
【0036】
すなわち、図2に示すように、加工システム10では、送出し部16に装填された原反14からペーパー12を引出し、裁断装置18に設けている複数対のスリット刃26、28によってペーパー12を所定幅にスリットした後、この所定幅のペーパー12のそれぞれを、切断装置20に設けているカット刃40によって幅方向に沿って切断することにより、複数枚のペーパー12Aを並行して形成する。
【0037】
切断装置20では、フィードロール36によってペーパー12を送り出して、カット刃40と下刃42の間から送り出されたペーパー12の送り出し量が所定量に達する毎に、フィードロール36を停止して、カット刃40を作動させる。このとき、例えばパスロール38Bを、ペーパー12の搬送路の長さを伸縮する方向へ移動可能とすることにより、フィードローラ30によってペーパー12を一定速度で搬送できるようにしている。
【0038】
図1に示すように、切断装置20には、カット刃40と下刃42の間から送り出されたペーパー12の下方に排出トレイ44が設けられており、例えば、原反14に含まれる欠点や故障部分があったときに、この領域のペーパー12を切り出すなどして抜き出し、排出トレイ44に落下させて収容させることができるようになっている。
【0039】
一方、集積装置22は、切断装置20に隣接して配置されている。集積装置22は、集積トレイ46を備えており、この集積トレイ46にペーパー12Aを積層して収容する。
【0040】
集積装置22には、集積トレイ46として、上段トレイ46A及び下段トレイ46Bを備えており、それぞれが、カット刃40の近傍で、排出トレイ44の上方に進退可能に配置されている。なお、上段トレイ46Aと下段トレイ46Bの基本的構成は同じであり、上段トレイ46Aと下段トレイ46Bを区別しないときには、集積トレイ46として説明する。
【0041】
上段トレイ46Aと下段トレイ46Bは、排出トレイ44の上方がペーパー12Aの集積位置(図1で二点鎖線で示す位置)となっている。また、上段トレイ46Aは、集積位置から略水平方向へ移動可能となっており、下段トレイ46Bは、集積位置から斜め下方へ平行移動可能となっている。
【0042】
上段トレイ46Aは、集積位置から図1に実線で示す取出し位置へ移動することにより、集積位置で集積したペーパー12Aの取出しが可能となり、下段トレイ46Bは、集積位置から図1に実線で示す取出し位置へ移動することにより、集積位置で集積したペーパー12Aの取出しが可能となっている。なお、上段トレイ46A及び下段トレイ46Bの移動機構は、任意の構成を用いることができ、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
【0043】
集積装置22では、上段トレイ46A又は下段トレイ46Bの何れか一方のみがペーパー12Aの集積位置へ移動し、他方が取出し位置へ移動するようにしている。これにより、一方の集積トレイ46にペーパー12Aを集積しているときに、他方の集積トレイ46から、集積済みのペーパー12Aを取り出すことができるようになっている。
【0044】
また、集積トレイ46(上段トレイ46A及び下段トレイ46B)は、集積位置と取出し位置の間(図1に破線で示す位置)で停止可能となっている。この位置は、排出トレイ44の上方を開放する退避位置となっている。集積装置22では、集積トレイ46を退避位置へ移動することにより、排出トレイ44の上方を開放し、カット刃40によって切断されたペーパー12が、排出トレイ44内に落下して収容されるようにしている。
【0045】
ところで、図2に示すように、集積トレイ46(上段トレイ46Aと下段トレイ46B)には、スリット刃26、28の数に合わせた収容部48が設けられている。すなわち、小幅に形成されたペーパー12のそれぞれに合わせて収容部48が設けられている。なお、図2乃至図5では、集積トレイ46の上下方向の上方側を矢印U方向、切断装置20からのペーパー12Aの搬送方向(フィードロール36によるペーパー12の送り出し方向)を矢印A方向、ペーパー12の搬送方向と直交する方向である幅方向の一端側を矢印L方向として示している。
【0046】
図3に示すように、収容部48は、ペーパー12の幅方向に沿って配置されている。収容部48のそれぞれには、ペーパー12Aを載置する底板50が設けられている。また、この底板50には、ペーパー12の搬送方向下流側に枠板52が立設されている。
【0047】
集積トレイ46は、各収容部48の底板50を連結した形状となっており、カット刃40によって切断されることにより形成されたペーパー12Aのそれぞれが、対応する底板50上に落下するようになっている。
【0048】
図3及び図4に示すように、各収容部48の底板50は、ペーパー12の搬送方向下流側が低くなるように所定の角度βで傾斜されている。これにより、底板50上に落下したペーパー12は、搬送方向先端が枠板52に当接した状態で底板50上に載置される。なお、図3に示すように、枠板52のそれぞれは、ペーパー12の幅方向の中間部が所定幅で切り離されることにより開口されており、これにより、底板50上に載置されて積層されているペーパー12Aを、枠板52の間から挿入した手によって持ち上げて取り出すことができるようにしている。
【0049】
さらに、図3及び図5に示すように、各収容部48の底板50は、ペーパー12の幅方向の一端側が低く、他端側が高くなるように所定の角度αで傾斜されている。これにより、底板50上に落下したペーパー12Aは、ペーパー12の幅方向の一端側に隣接する底板50側の壁部50Aに、幅方向の端部が当接した状態で、底板50上に載置される。
【0050】
すなわち、収容部48の底板50は、四隅の一つであるペーパー12の送りだし方向側で幅方向の一端側が最も低くなるように傾斜されている。
【0051】
なお、ペーパー12の幅方向の端部に設けられる収容部48には、底板50に枠板52Aが立設されており、この収容部48に収容されるペーパー12Aは、幅方向の端部が枠板52Aに当接した状態で収容される。また、図5に示すように、集積トレイ46は、ペーパー12の幅方向で下方側となっている底板50の端部が、この底板50に対応するペーパー12Aに隣接するペーパー12Aの下方側に入り込むように配置されるようになっており、これにより、底板50上に落下するペーパー12Aが、隣接する収容部48の底板50に跨って載置されてしまうのを防止するようにしている。
【0052】
一方、図3、図4及び図5に示すように、集積装置22には、下刃42の近傍に、エアー供給手段としてエアーノズル54が設けられている。エアーノズル54は、収容部48のそれぞれに対向して配置され、収容部48の底板50ないし底板50上に集積された最上層のペーパー12Aと、カット刃40と下刃42の間から送り出されるペーパー12Aと、の間へ向けてエアーを噴出するように、底板50の上端から所定高さ位置に設けられている。
【0053】
また、図1、図3及び図4に示すように、集積装置22には、押下手段として、集積位置に移動した集積トレイ46に対向するように押え板56が配置されている。押え板56は、長手方向がペーパー12の幅方向に沿って配置されており、所定のタイミングで、下方移動するようになっている(図4に二点鎖線で示す)。
【0054】
この押え板56は、通常、カット刃40と下刃42との間から集積トレイ46上に送り出されるペーパー12と干渉しないように上方へ退避して、カット刃40と下刃42の間から集積トレイ46の上方に送り出されるペーパー12が浮き上がってしまうのを防止すると共に、カット刃40の作動に同期して下方へ移動し、カット刃40によって切断されることにより集積トレイ46の収容部48上に落下するペーパー12Aを押し下げる。これにより、エアーノズル54から噴出するエアー等によってペーパー12Aが浮き上がるのを防止して、収容部48内に確実に落下するようにしている。
【0055】
また、集積装置22では、カット刃40の作動に合わせて、エアーノズル54からエアーを噴出し、収容部48の底板50上へ落下するペーパー12Aの下面側にエアーを供給することにより空気層を形成するようにしている。これにより、集積装置22では、ペーパー12Aを、底板50の傾斜に沿って円滑に滑り落として、底板50上の所定位置に載置するようにしている。
【0056】
このように構成されている加工システム10では、送出し装置16に装着された原反14の外周端からペーパー12を引出しながら、このペーパー12を所定速度で裁断装置18へ搬送する。
【0057】
裁断装置18では、スリット刃26、28によってこのペーパー12を挟持し、このスリット刃26、28を回転駆動させていることによりペーパー12にスリット目32を形成し、ペーパー12を所定幅でスリットする。また、裁断装置18では、所定幅にスリットしたペーパー12をフィードローラ30によって挟持して、スリットしたペーパー12同士が重なり合うのを防止しながら切断装置20へ向けて送り出す。
【0058】
切断装置20は、裁断装置18から送り込まれるペーパー12を、フィードローラ36によって挟持して、カット刃40と下刃42へ向けて送出す。これと共に、切断装置20では、ペーパー12を所定量搬送する毎に、ペーパー12の搬送を停止して、カット刃40を作動させることによりペーパー12を切断する。すなわち、カット刃40と下刃42の間から所定量のペーパー12が送り出されたタイミングでカット刃40を作動(下降)させて、ペーパー12を切断することにより、ペーパー12Aを形成する。
【0059】
一方、切断装置20の下流側には、集積装置22が設けられており、集積装置22は、集積トレイ46として設けている上段トレイ46A又は下段トレイ46Bの何れかを、集積位置へ移動させている。これにより、カット刃40の作動によって形成されたペーパー12Aが、集積トレイ46の収容部48内に落下して収容されることにより、集積トレイ46に集積される。また、ペーパー12Aは、集積トレイ46を集積位置から取出し位置へ移動することにより、集積トレイ46から取出される。
【0060】
ところで、集積位置に移動している集積トレイ46の下方には、排出トレイ44が設けられており、集積トレイ46を集積位置から退避位置へ移動することにより、排出トレイ44の上方が開放されて、カット刃40によって切断されたペーパー12が、排出トレイ44内に落下するようになっている。
【0061】
原反14などの長尺のペーパー12を切断して所定サイズのペーパー12Aを形成する場合、原反14内の欠点や故障部分が生じていることがある。加工システム10では、この領域のペーパー12を用いない(ペーパー12Aとして集積しない)ように、ペーパー12の該当する領域を検出すると、集積トレイ46を集積位置から退避位置へ移動し、カット刃40によって切断されたペーパー12を、排出トレイ44内に落下させるようにしている。
【0062】
このようにしてペーパー12を抜き取ることにより、集積トレイ46の収容部48に積層して収容したペーパー12Aの中に、仕上りに問題のあるペーパー12Aが含まれてしまうことがないようにしている。
【0063】
このとき、集積装置22では、集積トレイ46を退避位置へ移動するだけで、問題のペーパー12を抜き取ることができるようにしているので、ペーパー12Aの集積作業は勿論、ペーパー12の抜き取り作業も円滑に行うことができる。
【0064】
一方、集積装置22に設けている集積トレイ46は、裁断装置18でスリットされることにより形成される複数条のペーパー12のそれぞれに対応して、収容部48が、ペーパー12の幅方向に沿って設けられている。
【0065】
収容部48のそれぞれは、底板50が、搬送方向の下流側が低く、且つ、ペーパー12の幅方向の一端側が低くなるように傾斜されている。すなわち、底板50は、四隅のうちの一つが最も低くなるように傾斜されている。
【0066】
これにより、カッタ刃40によって切断されて形成されたペーパー12Aのそれぞれは、集積トレイ46の収容部48内に落下すると、底板50の傾斜に沿って搬送方向の先端側が枠板52へ向けて滑り落ちると共に、幅方向の一端側が、枠板52A又は隣接する収容部48の底板50によって形成される壁部50Aへ向けて滑り落ちる。
【0067】
これにより、ペーパー12Aは、搬送方向の先端が枠板52に当接し、幅方向の一端が枠板52A又は壁部50Aに当接して、底板50上に載置される。
【0068】
一方、集積装置22には、集積トレイ46の上方に押え板56が配置されると共に、ペーパー12Aの搬送方向上流側にエアーノズル54が設けられており、カット刃40の作動に応じてエアーノズル54からエアーを噴出して、底板50又は底板50に積層されている最上層のペーパー12Aと、収容部48へ落下するペーパー12Aとの間に空気層を形成する。これと共に、集積装置22では、押え板56を下降させてペーパー12Aを押える。
【0069】
これにより、集積トレイ46の収容部48に落下するペーパー12Aが浮き上がって、収容部48から飛び出してしまうのを確実に防止しながら、落下したペーパー12Aと底板50又は底板50上に集積されている最上層のペーパー12Aとの間に形成される空気層によって、底板50の傾斜に沿って滑落する。
【0070】
また、集積装置22では、カット刃40によって切断されることにより集積トレイ46の収容部48内に落下するペーパー12Aの後端側(搬送方向の上流側)の端部が、めくれるなどしてしまうのを確実に防止することができ、ペーパー12Aを安定した姿勢で収容部48内に落下させることができる。
【0071】
したがって、収容部48に落下するペーパー12Aは、枠板52と底板50の壁部50A又は枠板50Aに当接した位置で均一に揃えられて集積される。また、並行して形成される複数のペーパー12Aのそれぞれは、底板50が傾斜していることにより、隣接する収容部48に跨ってしまうことなく、確実に目的の収容部48内に収容される。
【0072】
このように、集積装置22では、切断装置20のカット刃40によって切断されたペーパー12を、確実に所定位置に揃えて積層しながら集積することができ、ペーパー12Aの集積不良が生じることがない。
【0073】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、原反14から引出したペーパー12をスリット刃26、28によって所定幅にスリットした後に、カット刃40によって所定長さに切断することによりシート状のペーパー12Aを形成する加工システム10に設けた集積装置22を例に説明したが、集積装置22は、任意の構成でシート状に加工されるペーパー12Aの集積に適用することができる。
【0074】
また、本実施の形態では、収容部48の底板50を、搬送方向の下流側で幅方向の一端側が最も低くなるように傾斜させたが、底板50の傾斜方向はこれに限るものではなく、例えば、搬送方向の上流側で幅方向の一端側が最も低くなるように傾斜させるものであっても良い。
【0075】
また、本実施の形態では、シート材としてペーパー12を用いて説明したが、本発明は、これに限らず、写真フィルムや印画紙などの写真感光材料、金属、樹脂等を用いて薄肉に形成した各種材質のシート材やシート体、このシート体に感光層を形成した印刷版などの感光材料等の任意の構成のシート体の集積に適用することができる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のシート体の集積方法及びシート体の集積装置によれば、シート体を底板上に均一に揃えて集積することができる。特に、複数のシート体を並べて形成するときにも、それぞれのシート体が、隣接する収容部に跨るなどの集積不良を生じさせることなく、それぞれの収容部に均一に揃えて集積することができるという優れた効果が得られる。
【0077】
また、本発明では、集積トレイを集積位置から退避位置へ移動させることにより、集積トレイの下方側に設けている排出トレイへ、シート体を収容させることができるので、シート体を集積しているときに、任意のタイミングでシート体を抜き出すことが可能となり、シート体の抜き出しが集積作業やシート体の加工作業の作業効率を低下させてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したペーパーの加工システムの概略構成図である。
【図2】加工システムによるペーパーの処理の概略を示す斜視図である。
【図3】本発明を適用した集積装置の要部を示す概略斜視図である。
【図4】集積装置をペーパーの幅方向側から見た概略構成図である。
【図5】集積装置をペーパーの送出し方向側である搬送方向の下流側から見た概略構成図である。
【符号の説明】
10 加工システム
12 ペーパー(シート材)
12A ペーパー(シート体)
18 裁断装置
20 切断装置
22 集積装置
26、28 スリット刃(裁断手段)
40 カット刃(切断手段)
42 下刃(切断手段)
44 排出トレイ
46(46A、46B) 集積トレイ
46A 上段トレイ(集積トレイ)
46B 下段トレイ(集積トレイ)
48 収容部
50 底板
50A 壁部(枠部)
52、52A 枠板(枠部)
54 エアーノズル(エアー供給手段)
56 押え板(押下手段)
Claims (4)
- 長尺のシート材が切断手段によって切断されてシート状に形成されて落下されるシート体を集積するシート体の集積方法であって、
前記シート体の四隅の一つが最も下方となるように傾斜された底板上へ前記落下されるシート体を載置するときに、
前記落下する前記シート体の下面に沿うようにエアーを供給することによりシート体と前記底板又は底板上に載置された最上層のシート体との間に空気層を形成しながら前記シート体の上面に対向される押下手段を下方移動して、該シート体を底板へ向けて押下げ、
前記底板に前記四隅の一つを挟むように前記シート体の周縁部に対向して設けている枠部に、前記シート体の周縁部を当接させて前記底板上に載置して集積するシート体の集積方法。 - 長尺のシート材が切断手段によって切断されてシート状に形成されて落下されるシート体を、集積トレイの収容部に収容して集積するシート体の集積装置であって、
前記収容部に設けられて、前記シート体の四隅の一つが最も下方となるように所定角度で傾斜されて収容部に落下する前記シート体を載置する底板と、
前記底板の前記最も下方となる前記四隅の一つを挟む両辺に、底板に載置される前記シート体の周縁部に対向して形成されて、底板上に載置された前記シート体の周縁部が当接されることにより底板上にシート体を保持する枠部と、
前記底板へ向けて落下される前記シート体の下面に沿うようにエアーを供給して、シート体と前記底板又は底板上に載置された最上層のシート体との間に、該シート体が底板又は底板上に載置された最上層のシート体上を移動可能とする空気層を形成するエアー供給手段と、
前記底板へ向けて落下される前記シート体の上面に対向され、下方移動されることにより該シート体を底板へ向けて押下げる押下手段と、
を含むシート体の集積装置。 - 前記シート材が幅方向の所定位置で長手方向に沿って裁断された後に、前記切断手段によって切断されることにより、複数の前記シート体が前記シート材の幅方向に沿って並んで形成されるときに、
前記並んで形成される前記シート体のそれぞれに対応されて、複数の前記収容部が前記シート材の幅方向に沿って並んで設けられている請求項2に記載のシート体の集積装置。 - 前記収容部が設けられている集積トレイを、前記収容部内に前記シート体を収容する集積位置と、前記集積位置の下方に設けられて排出されるシート体を収容する排出トレイへ前記シート体が落下可能となる退避位置と、の間を移動可能としている請求項2又は請求項3に記載のシート体の集積装置。
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