JP3934835B2 - シート材搬送集積装置及びシート材搬送集積方法 - Google Patents

シート材搬送集積装置及びシート材搬送集積方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材搬送集積装置及びシート材搬送集積方法に関し、例えば、シート状の平版印刷版(PS版)を搬送して板厚方向に所定枚数集積する場合に適用される。
【0002】
【従来の技術】
図5には、従来のシート材搬送集積装置の一例として、シート状の平版印刷版(PS版)を搬送して板厚方向に集積するPS版搬送集積装置110が示されている。
【0003】
このPS版搬送集積装置110では、複数のコンベヤ112と、これらのコンベヤ112の下流側に設けられた集積装置114と、で構成されている。コンベヤ112によって搬送されたPS版116は、集積装置114によって板厚方向に所定枚数積層される。
【0004】
このような構成のPS版搬送集積装置110では、オペレータが集積装置114を直接若しくは撮像装置を通して監視し、集積装置114において集積トラブルが発生した場合は、それ以上PS版116が集積装置114に搬送されないようにするために、手動でコンベヤ112のスイッチをオフにして運転を停止している。
【0005】
しかし、コンベヤ112のスイッチをオフにしても、コンベヤ112はその慣性から瞬時に停止することは不可能であり、完全に停止するまで移動してしまう。このため、コンベヤ112上のPS版116が集積装置114に搬送されてしまい、集積トラブルが拡大してしまうおそれがある。また、集積トラブルの拡大により、PS版搬送集積装置114を集積トラブルから復旧させるためにも、多くの時間及び労力が必要になってしまう。
【0006】
しかも、このPS版搬送集積装置110では、オペレータが集積装置114を監視しなければならないため、オペレータへの作業負荷が大きい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮し、集積トラブルの拡大を確実に防止でき、しかもオペレータの作業負担の少ないシート材搬送集積装置及びシート材搬送集積方法を得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、シート材を搬送する第1搬送装置と、前記第1搬送装置によって搬送された前記シート材の各辺に対応する集積枠板を備えシート材を順次集積する集積装置と、前記集積枠板のそれぞれの上方に配置されたセンサーを備え前記集積装置で発生した集積トラブルを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材を前記第1搬送装置から退避させる退避装置と、を有し、前記第1搬送装置に最も近い前記センサーを、予め計算された前記シート材の通過時間よりも長時間に渡ってシート材を検知したときにのみ集積トラブルであると判断するように設定していることを特徴とする。
【0009】
このシート材搬送集積装置では、検出手段によって第1集積装置での集積トラブルが検出されていないときには、シート材が第1搬送装置から第1集積装置へと搬送され、第1集積装置においてシート材が順次集積される。
【0010】
第1集積装置で発生した集積トラブルが検出手段によって検出されると、退避装置が、シート材を第1搬送装置から退避させる。このため、集積トラブルが発生している第1集積装置にさらにシート材が搬送されてしまうことがなく、集積トラブルの拡大が確実に防止される。しかも、集積装置は、シート材の各辺に対応する集積枠板を備えており、検出手段は、集積枠板のそれぞれの上方に配置されたセンサーを備えている。特に、第1搬送装置に最も近いセンサーを、予め計算されたシート材の通過時間よりも長時間に渡ってシート材を検知したときにのみ、集積トラブルであると判断するように設定している。これにより、集積トラブルの確実な検知が可能になる。
【0011】
また、第1集積装置での集積トラブルの発生は検出手段によって検出しており、オペレータが監視する必要がないので、オペレータが集積装置を監視していた従来と比較して作業負荷が軽減される。
【0012】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記退避装置が、前記第1搬送装置から分岐して設けられた第2搬送装置と、前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材の搬送路を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置へ切り替える切り替え装置と、を有することを特徴とする。
【0013】
従って、検出手段によって集積トラブルが検出されると、切り替え装置が、シート材の搬送路を第1搬送装置から第2搬送装置へ切り替える。これにより、シート材は第2搬送装置によって搬送され、集積装置へは搬送されなくなるので、集積トラブルの拡大が防止される。
【0014】
なお、第2搬送装置の下流にも集積装置を設け、第2搬送装置で搬送されたシート材をこの集積装置で集積するようにしてもよい。
【0015】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記切り替え装置が、前記第2搬送装置の前記第1搬送装置からの分岐部に設けられた切り替えゲートと、前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記切り替えゲートを移動させて前記搬送路を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置へと切り替える駆動装置と、を有することを特徴とする。
【0016】
すなわち、検出手段によって集積トラブルが検出されると、駆動装置が切り替えゲートを移動させ、シート材の搬送路を第1搬送装置から第2搬送装置へ切り替える。
【0017】
このように、第2搬送装置の第1搬送装置からの分岐部に設けた切り替えゲートを駆動装置によって移動させるだけの簡単な構成で、シート材を第1搬送装置から退避させることが可能となる。
【0020】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記検出手段が、前記集積装置の前記第1搬送装置側の領域に設けられていることを特徴とする。
【0021】
一般に、第1集積装置において集積トラブルが発生した場合には、シート材の一部が、集積装置の第1搬送装置側の領域に長時間留まってしまうことが多い。従って、検出手段をこの領域に対向して設けることで、集積トラブルを確実に検出できる。
【0023】
請求項5に記載の発明では、シート材を搬送する搬送工程と、前記搬送工程によって搬送された前記シート材をこのシート材の各辺に対応する集積枠板で構成された集積領域に順次集積する集積工程と、前記集積領域で発生した集積トラブルを前記集積枠板のそれぞれの上方に配置されたセンサーによって検出する検出工程と、前記検出工程によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材を前記搬送工程によるシート材の搬送路から退避させる退避工程と、を有し、前記第1搬送装置に最も近い前記センサーでは、予め計算された前記シート材の通過時間よりも長時間に渡ってシート材を検知したときにのみ集積トラブルであると判断することを特徴とする。
【0024】
このシート材搬送集積方法では、集積領域での集積トラブルが検出工程において検出されていないときには、シート材が搬送工程によって集積領域へと搬送され、集積工程においてシート材が順次集積される。
【0025】
集積領域で発生した集積トラブルが検出工程によって検出されると、退避工程によってシート材を搬送装置によるシート材の搬送路から退避させる。このため、集積トラブルが発生している集積領域にさらにシート材が搬送されてしまうことがなく、集積トラブルの拡大が確実に防止される。
【0026】
また、集積領域での集積トラブルの発生は検出工程で行うが、この検出工程をセンサー等の検出手段で行うことができ、オペレータが監視する必要がないので、オペレータが集積領域を監視していた従来と比較して作業負荷が軽減される。しかも、シート材の集積領域はシート材の各辺に対応する集積枠板で構成されており、検出工程での集積トラブルの検出は、集積枠板のそれぞれの上方に配置されたセンサーによって行われる。特に、第1搬送装置に最も近いセンサーでは、予め計算されたシート材の通過時間よりも長時間に渡ってシート材を検知したときにのみ集積トラブルであると判断する。これにより、検出工程での集積トラブルの確実な検知が可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の一実施形態のPS版搬送集積装置(以下、単に「搬送集積装置」という)36を備えたPS版の加工ライン90が示されている。
【0028】
この加工ライン90の上流側(図1右上側)には、あらかじめロール状に巻かれたウエブを順次巻き出す送出機14が配設されている。送出機14から送り出された長尺状のウエブ12がレベラ15でカール矯正され、送りローラ16に至ると、合紙18が貼り合わされ、帯電により密着されて、ノッチャー20に至る。
【0029】
ノッチャー20は、ウエブ12に打ち抜き部を設け、裁断ローラ10の上刃が、打ち抜き位置でウエブ12の幅方向へ移動できるようにする。これにより、ウエブ12と合紙18とをまとめて連続裁断しながら、ウエブ12の裁断幅を変更することが可能となる。
【0030】
裁断で生じた裁断屑86は、図示しないチョッパへ送られて細かく切断された後、回収コンベヤ82によって回収箱84に回収され、合紙18は吸引パイプ23で吸引処理される。
【0031】
なお、本実施形態の加工ライン90では、裁断ローラ10と周辺部材(図示省略)とで裁断ユニット21が構成されると共に、この裁断ユニット21が2組用意されている。これにより、刃交換等の段取作業を、ライン外の使用していない裁断ユニット21で行うことができ、加工ライン90のライン停止時間を最小限にすることが可能となっている。
【0032】
このようにして、所定の裁断幅に裁断されたウエブ12は、測長装置26で送り長が検出され、指示されたタイミングで走間カッタ28により切断される。これにより、設定されたサイズのPS版30が製造される。
【0033】
次に、PS版30は、コンベア32によって集積装置34に搬送され、所定枚数積み重ねられて、集積束31が構成される。なお、集積装置34では、この集積束31の上下若しくは片側に、厚紙等からなる保護シート(一般に「当てボール」と称される)を配置することも可能である。
【0034】
そして、集積束31は、搬送部35を経てパレット33上に積み重ねられる。その後、ラック倉庫等の保管庫あるいは包装工程に送られ、包装材料(テープ、内装材、外装材等)によって包装される。また、自動製版機用のスキッド(平台スキッド、縦型スキッド等)に積み重ねることも可能である。なお、これらのスキッドに積み重ねて包装する場合には、加工ライン90に、集積束31をさらにスキッドに集積するための集積装置を設け、加工ライン90内において直接スキッドに集積するようにしてもよい。
【0035】
このようにして、PS版30は包装されて出荷されるが、包装形態によっては、合紙18や、その他の包装材料を省略してもよい。
【0036】
図2に詳細に示すように、搬送集積装置36は、PS版30を搬送する複数のコンベヤ32と、このコンベヤ32による搬送方向の下流側に設けられた集積装置34と、を有している。これらのコンベヤ32によって、PS版30の搬送路が構成され、PS版30の搬送工程を行う。以下、単に「搬送方向」というときはPS版30の搬送方向(矢印F方向)をいい、「上流」、「下流」というときは、この搬送方向の上流、下流をそれぞれいうものとする。
【0037】
なお、図2〜図4は、本発明の搬送集積装置36の基本的構成を示すものであり、図1の加工ライン90に示すものとは、コンベヤ32の数、大きさ、姿勢等が若干異なっている。
【0038】
集積装置34は、PS版30が集積される集積台38を有しており、コンベヤ32によって搬送されたPS版30をこの集積台38上に集積する集積工程を行う。
【0039】
図3にも示すように集積台38は平面視にて長方形状とされており、集積台38の周囲には、各辺に対応して集積枠板40が配置されている。これらの集積枠板40の内側が、PS版30が集積される集積領域42となっている。集積台38上に搬送されたPS版30は集積枠板40によって、所定の集積位置に位置決めされる。
【0040】
集積枠板40の上方には、集積枠板40のそれぞれの略中央位置にセンサー44が設けられており、センサー44と集積枠板40との間にPS版30が存在すると、このPS版30を検知可能になっている。すなわち、集積装置34においてPS版30の集積トラブルが発生すると、図4に示すようにPS版30の一部が集積領域42からはみ出し、いずれかの集積枠板40の上方に位置する。センサー44は、このように集積枠板40の上方に位置するPS版30を検知する。
【0041】
図2に示すように、最も下流側のコンベヤ32(32A)と、この上流側に位置するコンベヤ32(32B)の間は分岐部46とされており、この分岐部46から下流に向かって次第に下方へ傾斜するコンベヤ48が設けられている。コンベヤ48は、図示しないモータによって駆動されるようになっている。また、コンベヤ48の下流側には、コンベヤ48によって搬送されたPS版30を収容する収容箱50が設けられている。
【0042】
分岐部46には切り替えゲート52が設けられている。切り替えゲート52はモータ54によって、その下流側端部を中心として回転するようになっている。また、モータ54は、制御装置56を介してセンサー44と接続されている。センサー44がPS版30を検知していない状態では、制御装置56は集積トラブルが発生していないと判断し、図2に示すように、切り替えゲート52が略水平の姿勢に維持されるようにモータ54を制御する。切り替えゲート52は、この略水平姿勢では、PS版30をコンベヤ32(32A)に案内する。
【0043】
また、センサー44がPS版30を検知すると、制御装置56は集積トラブルが発生したと判断し、モータ54を駆動して、図4に示すように切り替えゲート52をその上流側が上方に傾斜した姿勢へと回転させる。切り替えゲート52はこの傾斜姿勢では、PS版30をコンベヤ48に案内する。
【0044】
さらに、制御装置56はコンベヤ32を駆動する駆動モータ及びコンベヤ48を駆動する駆動モータ(いずれも図示省略)とも接続されており、集積トラブル発生時には、コンベヤ32を駆動する駆動モータへの通電を停止すると共にコンベヤ48を駆動する駆動モータへの通電を開始する。
【0045】
なお、図2及び図3に示す4つのセンサー44のうち、コンベヤ36に最も近いセンサー44Aは、通常状態であってもこのセンサー44Aの下方をPS版30が通過する。これを考慮し、センサー44Aについては、PS版30の長さ及び搬送速度から予め計算されたPS版通過時間よりも長時間に渡ってPS版30の存在を検知したときにのみ、制御装置56が集積トラブルであると判断するようになっている。
【0046】
切り替えゲート52と集積装置34との間のコンベヤ32の上方には、コンベヤ32と平行に、抑えベルト58が配置されており、搬送されるPS版30を上方へ不用意に移動しないように案内している。
【0047】
次に、本実施形態のPS版搬送集積装置36の作用を説明する。
【0048】
センサー44がPS版30を検知していない状態では、制御装置56は集積装置34において集積トラブルが発生していないと判断し、モータ54を制御して切り替えゲート52を図2に示す姿勢、すなわち、PS版30をコンベヤ32Aに案内する姿勢としている。このため、PS版30はコンベヤ32に送られ、集積装置34に順次集積されていく。
【0049】
センサー44がPS版30を検知すると、制御装置56は集積トラブルが発生したと判断し(検出工程)、モータ54を駆動して切り替えゲート52を図4に示す姿勢へと回転させる。これにより、PS版30はコンベヤ48によって搬送され、収容箱50に至る(退避工程)。
【0050】
また、制御装置56は、集積トラブルの発生を検出すると、加工ライン90によるウエブ12の搬送を停止させると共に、コンベヤ32を駆動している図示しない駆動モータへの通電を停止する。このとき、コンベヤ32はその慣性によって、通電停止後も移動してしまうことがあるが、PS版30は切り替えゲート52によってコンベヤ48へ案内され、コンベヤ32からは退避しているので、集積トラブルが発生している集積装置34にさらにPS版30が搬送されてしまったり、PS版30が抑えベルト58とコンベヤ32との間に挟み込まれたりすることはなく、集積トラブルの拡大が確実に防止される。また、このように集積トラブルの拡大を防止することで、集積装置34のトラブル復旧負荷も軽減され、短時間且つ少ない労力で容易に復旧させることが可能になる。
【0051】
しかも、本実施形態の搬送集積装置36では、集積装置34での集積トラブルの発生をセンサー44及び制御装置56によって検出しており、従来のようにオペレータが集積装置34を監視する必要がない。このため、オペレータの作業負担が軽減される。
【0052】
なお、このように、集積枠板40の上方に存在するPS版30を検知できれば、センサー44の種類としては特に限定されない。例えば、集積枠板40に向かって光を照射することでPS版30の有無を検知する光センサーであってもよい。この場合には、PS版30を感光させる波長以外の波長を有する光を使用することで、PS版30の不用意な露光を防止できる。
【0053】
センサー44の数及び位置としても上記したものに限定されず、集積トラブルを確実に検出できる数及び位置であればよい。例えば、上記したようにセンサー44を集積領域42の各辺(集積枠板40)に対応して設けると、集積トラブルを確実に検出できるので好ましい。集積領域42とセンサー44との距離も特に限定されないが、図3に示すように集積装置34を平面視したとき、例えば集積領域42の辺(集積枠板40の内面)からの距離Lが50cm以内とされていることが好ましい。また、集積トラブルが発生した場合には、PS版30が集積装置34と最下流のコンベヤ32との間に留まってしまうことが多い。これを考慮し、少なくとも1つのセンサー44を、図2及び図3のセンサー44Aのように集積装置34と最下流のコンベヤ32との間に設けることが集積トラブルのより確実な検出という観点から好ましい。また、センサー44を1つのみ設ける場合でも、同様の理由から集積装置34と最下流のコンベヤ32との間に設けることが好ましい。
【0054】
また、上記説明では、集積領域42からPS版30がはみ出し、集積枠板40の上方に存在している状態を集積トラブルと判断するようにしているが、どのような状態を集積トラブルと判断するかは、加工ライン90の具体的構成や、PS版30の種類等によって適宜決定される。従って、集積トラブルの種類に応じて、検出に適した検出手段を選択して設ければよい。
【0055】
本発明の退避装置としても、上記したコンベヤ48及び切り替えゲート52に限られず、集積トラブル発生時にPS版30をコンベヤ32から退避させて集積装置34に搬送されないようにする構成であればよい。例えば、コンベヤ32によって搬送中のPS版30を支持装置や吸盤等によって上方に移動させ、コンベヤ32から退避させてもよい。PS版30を退避させる位置も、上記した分岐部46の位置に限られない。すなわち、集積トラブル発生時にさらにPS版30が搬送されることで、集積トラブルが拡大しない位置であればよい。例えば本実施形態では、コンベヤ32Aよりも上流側であれば、集積装置34だけでなく、コンベヤ32Aと抑えベルト58との間で集積トラブルが拡大してしまうことを防止できる。抑えベルト58が設けられていない場合には、コンベヤ32Aと集積装置34との間の位置であってもよい。
【0056】
また、回収箱50に代えて、集積装置34と略同一構成の第2集積装置を設けてもよい。これにより、集積トラブル発生時であっても第2集積装置によってPS版30を引続き集積できるので、PS版30の集積がより効率的になる。また、集積トラブルの発生の有無に関わらず、切り替えゲート52を切り替えて2つの集積装置のいずれか一方でPS版30を集積するようにしてもよい。
【0057】
本発明によって搬送及び集積されるシート材としても、上記したPS版30に限られず、シート状(例えば板状あるいは膜状)とされているあらゆるものの搬送及び集積に適用することができる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、シート材を搬送する第1搬送装置と、前記第1搬送装置によって搬送された前記シート材の各辺に対応する集積枠板を備えシート材を順次集積する集積装置と、前記集積枠板のそれぞれの上方に配置されたセンサーを備え前記集積装置で発生した集積トラブルを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材を前記第1搬送装置から退避させる退避装置と、を有し、前記第1搬送装置に最も近い前記センサーを、予め計算された前記シート材の通過時間よりも長時間に渡ってシート材を検知したときにのみ集積トラブルであると判断するように設定しているので、集積トラブルの拡大が確実に防止されると共に、オペレータの作業負荷が軽減される。
【0059】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記退避装置が、前記第1搬送装置から分岐して設けられた第2搬送装置と、前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材の搬送路を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置へ切り替える切り替え装置と、を有するので、集積トラブルの拡大が防止される。
【0060】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記切り替え装置が、前記第2搬送装置の前記第1搬送装置からの分岐部に設けられた切り替えゲートと、前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記切り替えゲートを移動させて前記搬送路を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置へと切り替える駆動装置と、を有するので、簡単な構成で、シート材を第1搬送装置から退避させることが可能となる。
【0062】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記検出手段が、前記集積装置の前記第1搬送装置側の領域に設けられているので、集積トラブルを確実に検出できる。
【0063】
請求項5に記載の発明では、シート材を搬送する搬送工程と、前記搬送工程によって搬送された前記シート材をこのシート材の各辺に対応する集積枠板で構成された集積領域に順次集積する集積工程と、前記集積領域で発生した集積トラブルを前記集積枠板のそれぞれの上方に配置されたセンサーによって検出する検出工程と、前記検出工程によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材を前記搬送工程によるシート材の搬送路から退避させる退避工程と、を有し、前記第1搬送装置に最も近い前記センサーでは、予め計算された前記シート材の通過時間よりも長時間に渡ってシート材を検知したときにのみ集積トラブルであると判断するので、集積トラブルの拡大が確実に防止されると共に、オペレータの作業負荷が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のPS版搬送集積装置を備えたPS版の加工ラインを示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態のPS版搬送集積装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施形態のPS版搬送集積装置の集積装置を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施形態のPS版搬送集積装置に集積トラブルが発生した状態を示す側面図である。
【図5】従来のPS版搬送集積装置の概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
32 コンベヤ(第1搬送装置)
34 集積装置
36 PS版搬送集積装置(シート材搬送集積装置)
44 センサー(検出手段)
48 コンベヤ(第2搬送装置、退避装置)
52 切り替えゲート(切り替え装置、退避装置)
54 モータ(駆動装置、切り替え装置、退避装置)
56 制御装置(検出手段)

Claims (5)

  1. シート材を搬送する第1搬送装置と、
    前記第1搬送装置によって搬送された前記シート材の各辺に対応する集積枠板を備えシート材を順次集積する集積装置と、
    前記集積枠板のそれぞれの上方に配置されたセンサーを備え前記集積装置で発生した集積トラブルを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材を前記第1搬送装置から退避させる退避装置と、
    を有し、
    前記第1搬送装置に最も近い前記センサーを、予め計算された前記シート材の通過時間よりも長時間に渡ってシート材を検知したときにのみ集積トラブルであると判断するように設定していることを特徴とするシート材搬送集積装置。
  2. 前記退避装置が、
    前記第1搬送装置から分岐して設けられた第2搬送装置と、
    前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材の搬送路を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置へ切り替える切り替え装置と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のシート材搬送集積装置。
  3. 前記切り替え装置が、
    前記第2搬送装置の前記第1搬送装置からの分岐部に設けられた切り替えゲートと、
    前記検出手段によって前記集積トラブルが検出されると前記切り替えゲートを移動させて前記搬送路を前記第1搬送装置から前記第2搬送装置へと切り替える駆動装置と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のシート材搬送集積装置。
  4. 前記検出手段が、前記集積装置の前記第1搬送装置側の領域に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシート材搬送集積装置。
  5. シート材を搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程によって搬送された前記シート材をこのシート材の各辺に対応する集積枠板で構成された集積領域に順次集積する集積工程と、
    前記集積領域で発生した集積トラブルを前記集積枠板のそれぞれの上方に配置されたセンサーによって検出する検出工程と、
    前記検出工程によって前記集積トラブルが検出されると前記シート材を前記搬送工程によるシート材の搬送路から退避させる退避工程と、
    を有し、
    前記第1搬送装置に最も近い前記センサーでは、予め計算された前記シート材の通過時間よりも長時間に渡ってシート材を検知したときにのみ集積トラブルであると判断することを特徴とするシート材搬送集積方法。
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