JPH08198126A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JPH08198126A
JPH08198126A JP7026193A JP2619395A JPH08198126A JP H08198126 A JPH08198126 A JP H08198126A JP 7026193 A JP7026193 A JP 7026193A JP 2619395 A JP2619395 A JP 2619395A JP H08198126 A JPH08198126 A JP H08198126A
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JP
Japan
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valve
rotor
valve rotor
shaft
power steering
Prior art date
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Application number
JP7026193A
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English (en)
Inventor
Shinji Aoyanagi
信司 青柳
Toshiaki Fukushima
俊明 福島
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/08Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by type of steering valve used
    • B62D5/083Rotary valves
    • B62D5/0837Rotary valves characterised by the shape of the control edges, e.g. to reduce noise
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2306/00Other features of vehicle sub-units
    • B60Y2306/09Reducing noise
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2410/00Constructional features of vehicle sub-units
    • B60Y2410/102Shaft arrangements; Shaft supports, e.g. bearings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2410/00Constructional features of vehicle sub-units
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ロータリバルブ38内部での乱流の発生を抑制
して流体音を低減する。 【構成】舵取ハンドルによって回転されるスタブシャフ
ト26と、このスタブシャフト26にトーションバー2
8を介して連結されたウオームシャフト22と、スタブ
シャフト26に嵌合されて一体的に回転するバルブロー
タ36およびウオームシャフト22に形成されたバルブ
スリーブ32から成るロータリバルブ38と、上記バル
ブロータ36に近接した位置に配置されてスタブシャフ
ト26を回転自在に支持するベアリング30とを備えて
いる。上記バルブロータ36のベアリング30寄りの端
部の、バルブ溝36c,36d以外の部分に、バルブロ
ータ36の内外を連通する貫通穴(逃がし通路)36f
が設けられている。 【効果】逃がし通路がバルブ溝36c,36d内にない
ので、乱流が発生せず、流体音が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタブシャフト(入力
軸)の外周に嵌合されて一体的に回転するバルブロータ
と、ウオームシャフト(出力軸)の端部に形成されて上
記バルブロータの外周に嵌合されたバルブスリーブとか
ら成るロータリバルブを備えた動力舵取装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のインテグラル型動力舵取装
置の一例を示すもので、ギアハウジング2のシリンダ部
4内に摺動自在に嵌合されてこのシリンダ部4内を2つ
の圧力室10(図の左方に位置する圧力室は図示を省
略)に区画するピストン6と、このピストン6の側面に
形成されたラック12に噛合うセクタギア14と、ピス
トン6の軸芯に形成された孔内に、多数のボールが循環
するボールねじを介して螺合されているウオームシャフ
ト(出力軸)22と、このウオームシャフト22と同一
軸線上に配置され、トーションバー28によって連結さ
れて所定角度の相対回転が可能なスタブシャフト(入力
軸)26と、上記ウオームシャフト22の端部に設けら
れている大径筒部の内周面に形成されたバルブスリーブ
(アウターバルブ)32およびスタブシャフト26の外
周面に嵌合され、連結ピン34を介して回転方向に連結
されたバルブロータ(インナーバルブ)36とから成る
ロータリタイプのコントロールバルブ38とを備えてい
る。
【0003】上記ウオームシャフト22のスタブシャフ
ト26側端部には、ボールベアリング25が設けられて
このウオームシャフト22を回転自在に支持し、また、
スタブシャフト26の外周の、上記バルブロータ36の
右側端面36eに隣接した位置には、ボールベアリング
30が配置されてこのスタブシャフト26を回転自在に
支持している。
【0004】上記構成のインテグラル型動力舵取装置で
は、図示しない舵取ハンドルの操作によりスタブシャフ
ト26とウオームシャフト22(すなわちそれらと一体
的に回転するバルブロータ36とバルブスリーブ32)
とを相対回転させると、図示しないオイルポンプから吐
出された圧油が、バルブハウジング24に形成されたポ
ンプポートを通って上記ロータリバルブ38内に入り、
分配制御されてシリンダ4の一方の圧力室内に導入され
るとともに、他方の圧力室内の作動油がロータリバルブ
38を通り、バルブスリーブ32に形成された半径方向
の戻り穴50を介してスタブシャフト26の外周面とバ
ルブハウジング24の内周面との間の環状の空間40内
に流出した後、バルブハウジング24のタンクポート4
2からオイルタンクへ還流するようになっており、シリ
ンダ4の両圧力室間に生じる圧力差によって上記ピスト
ン6を作動させて操舵補助力を発生させるようになって
いる。
【0005】上記構成に係る動力舵取装置では、ロータ
リバルブ38の作動によりその内部のバルブ溝内が高圧
になると、圧油が、バルブスリーブ32の内面(ウオー
ムシャフト22の大径筒部の内面)とバルブロータ36
の外面との間の隙間から、バルブロータ36をスタブシ
ャフト26に連結しているピン34の周囲の空間に漏洩
する。また、シリンダ部4内の右方の圧力室10側が高
圧になった場合には、この圧力室10内の圧油が上記ピ
ストン6の内面とウオームシャフト22の外面との間を
通って流出し、ウオームシャフト22の内周面とトーシ
ョンバー28の外周面との間に洩れ出し、ウオームシャ
フト22の大径筒部の内面とスタブシャフト26の外面
との間の隙間および上記ピン34の周囲の空間に浸入し
てバルブロータ36の左側端面に作用する。
【0006】上記のようにウオームシャフト22の大径
筒部の内面とスタブシャフト26の外面との間の隙間お
よび上記ピン34の周囲の空間に洩れ出した作動油は、
バルブロータ36の内面とスタブシャフト26の外面と
の間の隙間を通って、バルブロータ36の右側端面とス
タブシャフト26を回転自在に支持しているボールベア
リング30との間の間隙に流出し、さらに、ウオームシ
ャフト22の外周のボールベアリング25の内部および
上記環状の空間40等を介してタンクポートから図示し
ないタンクへドレンされるようになっている。
【0007】しかしながら、上記バルブロータ36の右
側端面は上述のようにタンクに連通して低圧になってい
るため、上記内部漏れのオイルが流入するバルブロータ
36の左側端面との間に圧力差が生じ、バルブロータ3
6が右側に押されてボールベアリング30に押付けら
れ、タンクへのドレン通路(バルブロータ36の右側端
面とボールベアリング30との間の間隙)が閉じられて
しまうおそれがあった。そこで従来は、バルブロータ3
6の外周面に形成されている軸方向に延びる6本のバル
ブ溝36c,36dのうちのタンクに連通されている低
圧側の3本の溝36dの1つの底面に、バルブロータ3
6の内周側へ貫通するドレン穴60を形成し、上述した
内部漏れのオイルをタンクへドレンさせるようにしてい
た(図8,9参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の動力舵取装
置の構成では、バルブロータ36のタンクに連通してい
る低圧側バルブ溝36d内にドレン穴60を設けたこと
により、内部漏れのオイルをタンク側へ逃がすことがで
きるようになっているが、このようなドレン穴60をバ
ルブロータ36の低圧側バルブ溝36d内に設けたこと
により、図10に示すように、バルブスリーブ32のバ
ルブ溝32aからバルブロータ36の低圧側バルブ溝3
6d内に流入し、バルブスリーブ32の戻り穴50等を
通ってタンクへ還流する作動油の流れが乱れ、その結
果、流体音が発生するという問題があった。
【0009】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、従来バルブロータの低圧側バルブ溝内に形成され
ていたドレン穴をなくすことにより流体音を低減させる
とともに、内部漏れのオイルを低圧側に逃がすための通
路を確保することができる動力舵取装置を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動力舵取装
置は、舵取ハンドルの操作によって回転する入力軸と、
この入力軸と同一軸線上に配置され、トーションバーに
よって相対回転可能に連結された出力軸と、上記入力軸
の外周に嵌合され、ピンによって連結されて一体的に回
転するバルブロータおよび出力軸の内面に形成されたバ
ルブスリーブから成るロータリバルブと、上記入力軸の
外周の、バルブロータに近接した位置に配置されてこの
入力軸を回転自在に支持するベアリング等を備えてお
り、特に、上記バルブロータのベアリング寄りで、か
つ、そのバルブ溝以外の部分に、バルブロータの内外を
連通する逃がし通路を形成したものである。
【0011】
【作用】上記構成に係る動力舵取装置では、バルブロー
タが入力軸に対して回転方向には連結されているが、軸
方向には相対移動可能になっており、ロータリバルブの
作動時に内部漏れした作動油がバルブロータの上記ベア
リングと逆側の端面に作用すると、このバルブロータを
ベアリング側に押し付けようとするが、この内部漏れの
作動油は、バルブロータの内面と入力軸の外面との間の
隙間を通り、さらに、上記ベアリング寄りに設けられて
いる逃がし通路からバルブロータの外面側に流出しタン
クへとドレンされる。
【0012】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るインテグラル型動力舵取
装置の縦断面図、図2はこの動力舵取装置に用いられて
いるバルブロータを拡大して示す平面図である。ギアハ
ウジング2のシリンダ部4内にピストン6が摺動自在に
嵌合され、このシリンダ部4内を2つの圧力室8,10
に区画している。ピストン6の一側面(図1の下面側)
にはラック12が形成されており、このラック12に、
図示しない操向車輪にリンク機構を介して連結されたセ
クタシャフトに一体的に設けられているセクタギア14
が噛合わされ、ピストン6の往復動に伴ってこのセクタ
ギア14が正逆回動するようになっている。
【0013】上記ピストン6の軸芯部の孔16にはボー
ルねじ溝18が螺設され、このボールねじ溝18内に収
容された多数のボール20を介してウオームシャフト
(出力軸)22が螺合されている。ウオームシャフト2
2の一端部(図1の右側)は大径の筒状になっており、
この大径筒部の外周面が、上記ギアハウジング2の端部
に固定されたバルブハウジング24の内面に摺動自在に
嵌合している。ウオームシャフト22の大径筒部の先端
には、ボールベアリング25のインナーレース25aが
設けられており、上記バルブハウジング24の内部の段
部と、このバルブハウジング24に螺合されたプラグ2
7との間に固定されたアウターレース25bとの間に、
ケージベアリング25cに保持された多数のボール25
dが挾持されて、このウオームシャフト22を回転自在
に支持している。ウオームシャフト22の大径筒部内に
は、図示しない舵取ハンドルによって回転操作されるス
タブシャフト(入力軸)26の端部が嵌合され、ウオー
ムシャフト22の内部に配置されたニードルベアリング
29およびプラグ27内のボールベアリング30によっ
て回転自在に支持されている。これらウオームシャフト
22とスタブシャフト26は、それぞれの軸芯の孔内に
挿通されたトーションバー28によって連結され、所定
角度の相対回転が許容されるようになっている。
【0014】ウオームシャフト22の大径筒部の内周面
にはバルブスリーブ(アウターバルブ)32が形成され
ている。一方、スタブシャフト26の外周面にはバルブ
ロータ(インナーバルブ)36が嵌合されピン34によ
って連結されて一体的に回転するようになっている。バ
ルブロータ36には、図2に示すように、一方の端面
(図1の左方に位置する端面)36aに、上記連結ピン
34の直径とほぼ一致する円周方向の幅を有する連結溝
36bが形成されており、上記スタブシャフト26に設
けられた孔内に固定されている半径方向の連結ピン34
の先端がこの連結溝36b内に係合することにより、上
記スタブシャフト26とバルブスリーブ36とが回転方
向に一体的に連結されている。
【0015】上記バルブスリーブ32とバルブロータ3
6とにより構成されているロータリタイプのコントロー
ルバルブ38について簡単に説明する。バルブスリーブ
32の内周面には、円周方向等間隔で複数本(この実施
例では6本)の軸線方向に延びるバルブ溝32aが形成
され、バルブロータ36の外周面には、バルブスリーブ
32と同様に円周方向等間隔で複数本(バルブスリーブ
32と同数の6本)の軸線方向に延びるバルブ溝36
c,36dが形成されており、このロータリバルブ38
の中立状態では、バルブスリーブ32のバルブ溝32a
とバルブロータ36のバルブ溝36c,36dとが交互
に位置するように上記ウオームシャフト22とスタブシ
ャフト26とが連結されている。なお、この実施例で
は、バルブスリーブ32およびバルブロータ36に形成
されたバルブ溝32a,36c,36dの数がそれぞれ
6本であるが、6本に限るものではなく8本等の偶数で
あり、かつ、同数であれば良い。
【0016】バルブスリーブ32に形成されたバルブ溝
32aは、交互に、バルブスリーブ32の内部を通る通
路32cおよびバルブハウジング24内部の通路24a
等を介して上記シリンダ4の左方の圧力室8に、そし
て、バルブスリーブ32の内部を通る通路32dを介し
てシリンダ4の右方の圧力室10に接続されている。一
方、バルブロータ36に形成された1つおきのバルブ溝
36cは、向かい合うバルブスリーブ32のランドに形
成された半径方向通路32bおよびバルブハウジング2
4に形成されたポンプポートを介して図示しないオイル
ポンプに接続されている。また、バルブロータ36のオ
イルポンプに接続された3本のバルブ溝36cの中間に
位置する各バルブ溝36dは、そのバルブ溝36dに向
かい合うバルブスリーブ32のランドに形成された半径
方向の戻り穴50と、バルブスリーブ32の外周面とバ
ルブハウジング24の内周面との間の環状の空間40お
よびバルブハウジング24に設けられたタンクポート4
2等を介して図示しないオイルタンクに接続されてい
る。
【0017】さらに本実施例に係る動力舵取装置のバル
ブロータ36には、上記連結溝36bが形成されている
側の端面36aと逆側の端面36e(図1および図2の
右側に位置する端面)の近くに、バルブロータ36の内
外を貫通する小径の貫通穴36fが形成されている。こ
の貫通穴36fが後に説明するように内部漏れした圧油
の逃がし通路となる。なお、この実施例では、貫通穴3
6fが1個設けられているが、必ずしも1個に限らず2
個以上であっても良い。また、円周方向の位置も、連結
溝36bと同じくポンプ側バルブ溝36cの中心線上に
配置する必要はなく、任意の位置に設けることができ
る。この貫通穴36fは、各バルブ溝36c,36d以
外の部分であり、しかも、これらのバルブ溝36c,3
6dが設けられている位置よりもスタブシャフト26を
支持しているボールベアリング30寄りの部分に設けて
あれば良い。
【0018】上記ロータリバルブ38の中立位置では、
オイルポンプから吐出された圧油は、バルブハウジング
24のポンプポート、バルブスリーブ32に形成された
半径方向通路32b等を介してバルブロータ36のポン
プ側バルブ溝36cに入り、そのポンプ側バルブ溝36
cの両側に位置するバルブスリーブ32のバルブ溝32
aを通ってバルブロータ36のタンク側のバルブ溝36
dに入り、さらに、このタンク側のバルブ溝36dに向
かい合ってバルブスリーブ32に形成された戻り穴50
から上記環状の空間40に流出し、タンクポート42等
を通ってオイルタンクに還流する。
【0019】また、舵取ハンドルの操作によってスタブ
シャフト26がいずれかの方向へ回転してバルブロータ
36とバルブスリーブ32とが相対的に回転すると、オ
イルポンプから吐出された圧油は、バルブロータ36に
形成されたポンプ側バルブ溝36cに入った後、そのポ
ンプ側バルブ溝36cの両側に向かい合うバルブスリー
ブ32の溝32aのうちの一方のバルブ溝32aを経て
シリンダ4の一方の圧力室8または10に導入され、他
方の圧力室10または8内の作動油は、バルブスリーブ
32の他方のバルブ溝32aからバルブロータ36のタ
ンク側バルブ溝36dに入り、さらに、向かい合うバル
ブスリーブ32の戻り穴50を通ってオイルタンクへ還
流する。
【0020】上述のような動力舵取装置の作動時には、
バルブロータ36とバルブスリーブ32とが相対回転し
て、バルブロータ36のポンプ側バルブ溝36cとバル
ブスリーブ32の一方のバルブ溝32aとの間の流路が
絞られて内部が高圧になるため、バルブロータ36の外
周面とバルブスリーブ32の内周面との間の隙間を通っ
て圧油が上記連結用のピン34側の空間内に漏洩する。
また、バルブスリーブ32のバルブ溝32aから、その
内部を通る通路32dを通って図1の右側の圧力室10
内に高圧油が導入されている場合には、この圧力室10
内の圧油が、ピストン6の内面(軸芯部の孔16)とウ
オームシャフト22の外面との間の間隙を通って流出
し、さらに、ウオームシャフト22の内面とトーション
バー28の外面との間の空間内に浸入して、バルブロー
タ36の連結ピン34側の端面36aに作用する。
【0021】上記ロータリバルブ38の内部から直接漏
洩した圧油および、右側の圧力室10からウオームシャ
フト22の内部側に洩れた圧油は、バルブロータ36の
内面とスタブシャフト26の外面との間の隙間を通り、
バルブロータ36の図示右方に形成されている貫通穴3
6fからバルブロータ36の外面側に流出する。このバ
ルブロータ36の右端部の外面側の空間、すなわち、ス
タブシャフト26を回転自在に支持しているボールベア
リング30とウオームシャフト22を回転自在に支持し
ているボールベアリング25との間の空間は、このウオ
ームシャフト支持用ボールベアリング25の内部を通っ
て、タンク側へ連通しており、上記のように内部漏れし
た圧油は、タンクへドレンされる。
【0022】以上のように本実施例に係る動力舵取装置
では、内部漏れをした圧油を、バルブロータ36のボー
ルベアリング30側端部に形成した貫通穴36fを介し
てタンク側にドレンさせるようにしたので、上記内部漏
れの圧油がバルブロータ36の連結ピン34側の端面3
6aに作用して、このバルブロータ36を上記ボールベ
アリング30に押付けてしまうおそれがない。しかも、
内部漏れの圧油をタンク側へドレンさせる逃がし通路
が、従来のようにバルブロータ36のタンク側バルブ溝
36c内に設けられていないので、ロータリバルブ38
内を通る作動油の流れが乱されることがなく、流体音の
発生を抑えることができる。
【0023】次に、図3および図4により第2の実施例
について説明する。図3は第2の実施例に係る動力舵取
装置の要部の縦断面図、図4はこの動力舵取装置のロー
タリバルブを構成するバルブロータ136を拡大して示
す平面図であり、このバルブロータ136を除き第1実
施例と同一の構成であるので、同一の部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。このバルブロータ13
6は、上記第1実施例の貫通穴36fに代えて、ボール
ベアリング30側の端面136eに逃がし通路としての
切欠き溝136gが形成されており、この切欠き溝13
6gを介して内部漏れのオイルをタンク側にドレンさせ
る。この実施例でも上記実施例と同様の効果を奏するこ
とができる。なお、バルブロータ136に設けられてい
る切欠き溝136gも、上記実施例の貫通穴36fと同
様に、バルブ溝136c,136dの設けられている部
分よりもボールベアリング30寄りの部分に形成したも
のであれば良い。また、数は1個に限らず2個以上でも
良く、円周方向の位置も任意に選択することができる。
【0024】図5および図6は第3の実施例を示すもの
で、バルブロータ236を除き第1実施例と同一の構成
であるので、同一の部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。この実施例のバルブロータ236には、
上記各実施例の貫通穴36fおよび切欠き溝136gに
代えて、ボールベアリング30側の端面236eに突起
236hが形成されている。このように突起236hを
形成したことにより、内部漏れの圧油がバルブロータ2
36の左側端面236aに作用して、バルブロータ23
6をボールベアリング30側に押付けようとした場合に
も、この突起236hがボールベアリング30に当るこ
とにより、バルブロータ236の端面236eとボール
ベアリング30との間に逃がし通路としての間隙が確保
される。この実施例でも上記各実施例と同様の効果を奏
することができる。なお、バルブロータ236に設けら
れている突起236hも、ボールベアリング30側の端
面236eに設けてあれば2個以上でも良く、円周方向
の位置も任意に選択することができる。また、この実施
例では、突起236hをバルブロータ236の端面23
6a自体に一体的に設けたが、このような構成に限ら
ず、ピン等をバルブロータ236の端面236aに埋め
込むことにより突起を形成するようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、舵取
ハンドルの操作によって回転する入力軸と、この入力軸
と同一軸線上に配置され相対回転可能な出力軸と、上記
入力軸の外周に嵌合されて一体的に回転するバルブロー
タおよび出力軸の内面に形成されたバルブスリーブから
成るロータリバルブと、上記入力軸の外周の、バルブロ
ータに近接した位置に配置されてこの入力軸を回転自在
に支持するベアリングとを備えた動力舵取装置におい
て、上記バルブロータのベアリング寄りの部分であり、
しかも、このバルブロータの外面に形成されているバル
ブ溝以外の部分に、バルブロータの内外を連通する逃が
し通路を形成したことにより、ロータリバルブ内から、
あるいはシリンダ内の圧力室から内部洩れした作動油
が、バルブロータのベアリングと逆側の端面に作用して
このバルブロータをベアリングに押付けようとした場合
に、その内部漏れした作動油が逃がし通路からバルブロ
ータの外面側に流出してタンクへドレンされるので、逃
がし通路が閉塞されてしまうおそれがない。しかも、ロ
ータリバルブ内を流れる作動油の流れを乱すことがな
く、流体音が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る動力舵取装置の縦断面
図である。
【図2】上記動力舵取装置のロータリバルブを構成する
バルブロータを拡大して示す平面図である。
【図3】第2の実施例に係る動力舵取装置の要部の縦断
面図である。
【図4】第2の実施例に係る動力舵取装置のロータリバ
ルブを構成するバルブロータを拡大して示す平面図であ
る。
【図5】第3の実施例に係る動力舵取装置の要部の縦断
面図である。
【図6】第3の実施例に係る動力舵取装置のロータリバ
ルブを構成するバルブロータを拡大して示す平面図であ
る。
【図7】従来の動力舵取装置の要部の縦断面図である。
【図8】従来の動力舵取装置のロータリバルブを構成す
るバルブロータを拡大して示す平面図である。
【図9】上記バルブロータの横断面図である。
【図10】従来の動力舵取装置のロータリバルブ内で発
生する流体音の発生メカニズムを説明する図であり、ロ
ータリバルブの要部の横断面図である。
【符号の説明】
22 出力軸(ウオームシャフト) 26 入力軸(スタブシャフト) 30 ベアリング 32 バルブスリーブ 36 バルブロータ 36f 逃がし通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵取ハンドルの操作によって回転する入
    力軸と、この入力軸と同一軸線上に配置され相対回転可
    能な出力軸と、上記入力軸の外周に嵌合されて一体的に
    回転するバルブロータおよび出力軸の内面に形成された
    バルブスリーブから成るロータリバルブと、上記入力軸
    の外周の、バルブロータに近接した位置に配置されてこ
    の入力軸を回転自在に支持するベアリングとを備えた動
    力舵取装置において、バルブロータの上記ベアリング寄
    りで、かつ、バルブ溝以外の部分に、このバルブロータ
    の内外を連通する逃がし通路を形成したことを特徴とす
    る動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 上記逃がし通路は、バルブロータの内外
    を貫通する穴であることを特徴とする請求項1に記載の
    動力舵取装置。
  3. 【請求項3】 上記逃がし通路は、バルブロータの端面
    に形成されて内外を貫通する切欠き溝であることを特徴
    とする請求項1に記載の動力舵取装置。
  4. 【請求項4】 上記逃がし通路は、ロータの端面に設け
    られた突起によって、この端面と上記ベアリングの側面
    との間に確保される空間であることを特徴とする請求項
    1に記載の動力舵取装置。
JP7026193A 1995-01-20 1995-01-20 動力舵取装置 Pending JPH08198126A (ja)

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