JP2577603B2 - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2577603B2
JP2577603B2 JP8467688A JP8467688A JP2577603B2 JP 2577603 B2 JP2577603 B2 JP 2577603B2 JP 8467688 A JP8467688 A JP 8467688A JP 8467688 A JP8467688 A JP 8467688A JP 2577603 B2 JP2577603 B2 JP 2577603B2
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oil
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bearing
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洋人 岩田
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はオイルポンプに関するものである。
〔従来の技術〕
オイルポンプは、一般に、カムリングとこのカムリン
グ内で回転するロータとをポンプボディ内に収容し、ポ
ンプボディの内部に挿入した入力軸の先端に上記ロータ
を連結して入力軸の回転をロータに伝達している。この
ようなオイルポンプでは、入力軸をポンプボディに対し
て回転自在に支持するベアリングと、外部へのオイル漏
れを防止するオイルシールとを、オイルポンプ内部で漏
れたオイルを利用して潤滑するようにしている。そして
このオイルは、入力軸の周囲の空間と吸込通路等の低圧
部とを連通する戻し通路により、ポンプの吸込側に還流
させている(実開昭58−40592号公報)。
このような戻し通路を、従来は、機械加工により形成
している。すなわち、ポンプボディの形状あるいは内部
の通路等のため、入力軸の周囲の空間と低圧部とを直線
的に連通することが困難であり、そこで複数方向からの
機械加工を行ない、これらを内部で接続することにより
戻し通路を形成する必要があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように従来のオイルポンプは、戻し通路を複雑
な機械加工により形成しているため、加工誤差により内
部で通路が連結しない場合や、ずれのために連結部が狭
く、十分な面積が確保できない場合があった。通路が連
結していない場合には、漏れたオイルの逃げ場がないた
め高圧になり、オイルシールの破損により外部漏れが生
じてしまい、また、不完全な連結の場合にも、高温・高
圧時の漏れ量が大きいときには、漏れオイルの圧力が上
昇し、オイルシールのリップを摩耗させる等耐久性に影
響を及ぼすという欠点があった。
また、オイルポンプのボディは、一般には、フロント
およびリアの2つの部材を突き合わせて構成している
が、これと異なりワンピース型のボディを備えたオイル
ポンプも用いられている。これは、カップ状のボディの
内部にロータ、カムリングおよびこれらを挾持する2枚
のプレートから成るポンプカートリッジを収容し、その
ボディの開口部をカバープレートによって閉塞したもの
である。このワンピース型のボディの場合には、1つの
ボディの内部にすべての通路等が形成されているので、
上記戻し通路を他の通路等の障害にならないように設け
るためには、より複雑に多数の方向から穴の加工をしな
ければならず、戻し通路が確実に連結しない危険性がよ
り大きかった。
本発明はこのような欠点を除くためになされたもの
で、漏れたオイルの戻し通路を確実に確保することがで
きるオイルポンプを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るオイルポンプは、ポンプボディ内で入力
軸を支持するベアリングと入力軸に嵌着したオイルシー
ルとを内部漏れのオイルにより潤滑した後、このオイル
を低圧部に還流させるための戻し通路を、ポンプボディ
を鋳造する際にこのポンプボディ内に鋳込んだパイプか
ら構成したものである。
〔作用〕
本発明に係るオイルポンプでは、従来の如く複数の機
械加工によって形成した通路を内部で連結させる必要が
なく、どのような形状の通路でも確実にその面積を確保
することができる。
〔実施例〕
以下図示実施例により本発明を説明する。第3図はオ
イルポンプの一例を示す縦断面図であり、ほぼ筒状のフ
ロントボディ(2)とカップ状のリアボディ(4)とを
付き合わせて成るポンプボディ(6)内に、ポンプカー
トリッジ(8)が収容されている。なお、この図では、
フロントボディ(2)に形成されている漏れたオイルを
低圧側に還流させるための戻し通路は省略されている。
フロントボディ(2)の複数の段部を有する孔(2a)
内に入力軸(10)が挿入され、ニードルベアリング(1
2)およびボールベアリング(14)によって回転自在に
支持されている。これら両ベアリング(12),(14)の
間には、オイルシール(16)が設けられて外部へのオイ
ル漏れを防止している。入力軸(10)のポンプボディ
(6)内先端部(10a)には、ロータ(18)がスプライ
ンにより連結されて回転駆動されるようになっている。
ロータ(18)には、円周方向等間隔に半径方向のスリッ
トが形成され、これら各スリット内にベーン(20)が進
退動可能に嵌挿されている。ロータ(18)の外周側に
は、内周にほぼ楕円形のカム面を有するカムリング(2
2)が配置されており、上記ベーン(20)がこのカムリ
ング(22)内面に摺接する。
ロータ(18)およびカムリング(22)は、フロントボ
ディ(2)側のサイドプレート(24)と、リアボディ
(4)の底部側に配置されたプレッシャプレート(26)
とに挾持されており、プレッシャプレート(26)、カム
リング(22)およびサイドプレート(24)はピン(28)
によりフロントボディ(2)に対して回転方向の位置決
めがなされている。
リアボディ(4)には、図示しないオイルタンクに接
続された吸込口(30)および上流側吸込通路(32)が形
成され、フロントボディ(2)には、この上流側吸込通
路(32)に接続された下流側吸込通路(34)が形成され
ている。上記入力軸(10)によってロータ(18)が回転
されると、2枚のプレート(24),(26)間でカムリン
グ(22)に摺接しつつ回転するベーン(20)によって形
成される各ポンプ室内の容積が増減し、上記吸込通路
(32),(34)からこのポンプ室内に吸込まれたオイル
は、プレッシャプレート(26)の吐出口(26a)を介し
てリアボディ(4)底部の吐出室(36)内に吐出され、
さらに、フローコントロールバルブ(38)によって流量
制御されて油圧機器へ送られる。
ポンプ作動時の内部漏れオイルは、入力軸(10)の周
囲を伝わり、ニードルベアリング(12)を通ってこのベ
アリング(12)とオイルシール(16)との間の空間(4
0)内に入り、ベアリング(12)とオイルシール(16)
とを潤滑する。その後、このオイルは低圧側の吸込口
(30)に吸い戻されるようになっている。
第1図および第2図は上記オイルポンプのフロントボ
ディ(2)単体を示すものである。このフロントボディ
(2)の内部には、上記ニードルベアリング(12)とオ
イルシール(16)との間の空間(40)を僅かにふくらま
せた凹部(40a)内に一端(42a)が突出し、他端(42
b)がリアボディ(4)との接合面(2b)側に突出した
一本のパイプ(42)が埋め込まれている。このパイプ
(42)は、フロントボディ(2)に形成されている吸込
通路(34)のオイルの流れを阻害しない程度にこの通路
(34)内に一部を露出している。このような形状のフロ
ントボディ(2)を第3図の如く組み付けると、パイプ
(42)の一端(42a)が上記空間(40)内に開口し、他
端(42b)がリアボディ(4)の吸込口(30)に連通し
て、入力軸(10)周囲の内部漏れオイルを還流されるこ
とができる。
上記フロントボディ(2)を製作する場合には、孔
(2a)を形成するための中子の一部をふくらませて、こ
の部分にパイプ(42)の一端(42a)を組み込み、他端
(42b)を幅木に組み込むことによりパイプ(42)の位
置決めをして、鋳造を行なう。これにより戻し通路とし
て必要な通路面積を常に確保することができ、しかも従
来の如く複雑な機械加工や盲栓の打込みも不要となるの
でコストダウンになるという効果も得られる。なお、パ
イプ(42)を吸込通路(34)内に一部露出させたのは、
この通路(34)を形成するための中子にパイプ(42)を
抱かせることにより確実な位置決めをしようとしたもの
であり、必ずしも通路(34)内に露出させる必要はな
い。
第4図は、第2の実施例に係るオイルポンプの縦断面
図である。この実施例は、ポンプボディ(106)を除き
上記実施例と実質的に同一の構成を有しているので、第
3図と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省
略する。
ポンプボディ(106)は、第3図のフロントボディ
(2)およびリアボディ(4)を一体にした形状を有
し、上記リアボディ(4)の底面にあたる部分に開口部
(108)が形成され、この開口部(108)からポンプカー
トリッジ(8)を収納した後、カバープレート(110)
によって閉塞されている。
本実施例では、戻し通路を構成するパイプ(112)
は、一端がニードルベアリング(12)とオイルシール
(16)との間の空間(40)内に、他端が吸込口(114)
の底部内に突出して、上記空間(40)を吸込口(114)
内に連通している。このような一体型のポンプボディ
(106)では、一つのボディの内部に、ポンプカートリ
ッジ(8)を収容する孔(116)、入力軸(10)を挿通
する孔(118)、吸込通路(120)等すべての通路および
孔が形成されているので、パイプ(112)は、これらを
避けるように湾曲して配置されている。
ワンピース型のポンプボディの場合にも、任意の形状
に加工したパイプを鋳込んでしまうことにより、機械加
工を必要とせず、しかも、完全な戻し通路を確保するこ
とができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、戻し通路の面積を
確保することにより、オイルシールの耐久性が大幅に向
上するとともに、コストダウンを達成することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るオイルポンプを構成す
るフロントボディの縦断面図、第2図は第1図に示すフ
ロントボディの正面図、第3図はオイルポンプの縦断面
図、第4図は第2の実施例に係るオイルポンプの縦断面
図である。 (2)……ポンプボディを構成するフロントボディ (10)……入力軸、(12)……ベアリング (16)……オイルシール、(42)……パイプ(戻し通
路)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプボディ内で入力軸を支持するベアリ
    ングおよび入力軸に嵌着されたオイルシールを内部漏れ
    のオイルにより潤滑するとともに、このオイルをポンプ
    ボディに形成された戻し通路を介して低圧部に還流させ
    るようにしたオイルポンプにおいて、上記戻し通路を、
    ポンプボディを鋳造する際にこのポンプボディ内に鋳込
    んだパイプから構成したことを特徴とするオイルポン
    プ。
  2. 【請求項2】ポンプボディは第1のボディ部材と第2の
    ボディ部材の2つから構成されており、入力軸は第1の
    ボディ部材を貫通してポンプボディ内に挿入され、その
    ボディ部材内でベアリングにより支持され、かつ、オイ
    ルシールが嵌着されており、戻し通路を構成するパイプ
    は、この第1のボディ部材の内部に鋳込まれ、ベアリン
    グとオイルシールの間の空間と、吸込口とを連通するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のオイルポン
    プ。
  3. 【請求項3】ポンプボディは単一の部材から構成されて
    おり、パイプはこのボディ内に鋳込まれて、ベアリング
    とオイルシールの間の空間と吸込口とを連通することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のオイルポンプ。
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JPH01208585A JPH01208585A (ja) 1989-08-22
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KR100298021B1 (ko) * 1996-10-08 2002-04-06 세구치 류이치 사판식액압회전기및이회전기용케이싱의제조방법
JP3564936B2 (ja) * 1997-04-16 2004-09-15 松下電器産業株式会社 ベーンロータリ圧縮機
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