JPH0819787B2 - 免震建物用ダンパー装置 - Google Patents

免震建物用ダンパー装置

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JPH0819787B2
JPH0819787B2 JP17023589A JP17023589A JPH0819787B2 JP H0819787 B2 JPH0819787 B2 JP H0819787B2 JP 17023589 A JP17023589 A JP 17023589A JP 17023589 A JP17023589 A JP 17023589A JP H0819787 B2 JPH0819787 B2 JP H0819787B2
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勇 安倍
博史 杉本
邦夫 早川
将 大塚
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Okumura Corp
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Okumura Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は免震建物用ダンパー装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、免震建物用ダンパー装置としては第6図,7図に
示すようなものがある。この免震建物用ダンパー装置は
建物に取り付けられる上取付台1と土台に取付けられる
下取付台2と螺旋の一部を形成するように湾曲した棒体
からなる弾塑性部材3とを備え、この弾塑性部材3の両
端部を溶接部4により上,下の取付台1,2に固定してい
る。そして地震による建物の土台に対する相対変位を弾
塑性部材3の弾塑性変形により許容し、建物の揺れを弾
塑性部材3の弾塑変形により吸収するようにしている。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、上記従来の免震建物用ダンパー装置では、
応力,歪の集中する弾塑性部材3の固定端となる両端部
を上,下の取付台に溶接部4により固定しているため、
弾塑性部材3の端部が溶接による熱影響を受けて強度が
低下し、繰り返し変形能力が小さくなり、耐力が小さく
なるという問題がある。例えば第6,7図に示す構造で直
径50mmの鋼棒からなる弾塑性部材に±250mmの繰り返し
変位を与えた場合の変位一荷重特性を第8図に示す。こ
の第8図から分かるように上記従来の免震建物用ダンパ
ー装置では±250mmの繰り返し変位では、10波までに破
断することが分かる。
そこで、この発明の目的は、溶接等により強度が低下
する弾塑性部材の先端部を、応力や歪の最大となる弾塑
性部材の固定端部よりずらすことにより、弾塑性部材の
固定端部における耐力を大幅に増大して大きなエネルギ
ー吸収能力を有するようにした免震建物用ダンパー装置
を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この発明は、少なくとも螺
旋の一部を形成するように湾曲された棒体からなる弾塑
性部材と、上記弾塑性部材の上方の最先端部を固定する
固定部と、上記弾塑性部材の上記最先端部に連らなる固
定端部を挟み付ける挟み部とを有する上取付台と、上記
弾塑性部材の下方の最先端部を固定する固定部と、上記
弾塑性部材の上記最先端部に連らなる固定端部を挟み付
ける挟み部とを有する下取付台とを備えたことを特徴と
している。
〈作用〉 地震により土台が建物に対して相対変位すると、それ
ぞれに固定された上,下の取付台の相対変位は弾塑性部
材の弾塑性変形により吸収され、地震のエネルギーは弾
塑性部材の弾性変形により吸収される。弾塑性部材の最
先端部は上下の取付台の固定部たとえば溶接固定部によ
り固定されているが、その最先端部から連なる固定端部
は挟み部により挟み付けられて上下の取付台に固定され
ている。したがって、たとえば溶接により熱影響等を受
けて強度の低下する最先端部と挟み部により挟まれる固
定端部とは離間することになり、最も大きな応力と歪み
を受ける固定端部は溶接による熱影響を受けることがな
く、強度,耐力が低下することはない。したがって、こ
の免震建物用ダンパー装置は、大きな耐力を有し、大き
なエネルギー吸収能を有する。
〈実施例〉 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明す
る。
第1,2図において、11は建物に固定する略矩形の上取
付台、12は土台に固定する略矩形の下取付台、13a,13b,
13c,13dは角棒を略スパイラル状(螺旋状)に一巻きし
た弾塑性部材である。この弾塑性部材13a,13b,13c,13d
の両端部は互いに立体的に直交している。上取付台11の
各辺の中央には夫々ボルト穴15を有する取付フランジ16
を形成している。また上取付台11の上面には平行な2本
の断面略矩形の溝17,17を形成している。この溝17は弾
塑性部材13a,13b,13c,13dの断面積よりも少し大きな断
面積を有して、弾塑性部材を密に挿入できるようになっ
ており、その略中央部は弾塑性部材13a,13b,13c,13dの
最先端部Tを溶接で固定するための溶接固定部になって
いる。この溶接固定部となる箇所には第1,4図に示すよ
うに開先18を設けている。上記溝17,17の略中央まで弾
塑性部材13a,13b,13c,13dの先端をそれぞれ挿入し、そ
れらの先端を互いに付き合わせている。しかして、上記
開先18内を溶接金属19で満たして弾塑性部材13a,13b,13
c,13dの最先端部Tを上取付台11に一体に固定する。そ
して、この弾塑性部材13a,13b,13c,13dの最先端部Tに
連らなる固定端部Fをこの上取付台11の溝17の側壁と略
矩形のブロック状の挟み部材21によって両側から挟みつ
けて固定している。この挟み部材21と溝17の側壁とで挟
み部を構成している。この挟み部材21の下外側のコーナ
は第3図に示すように面取りをしていて、この面取りを
した部分に溶接金属22を満たして、挟み部材21を上取付
台11に固定している。また挟み部材21と上取付台11の溝
17の側壁の外端部はテーパ状に末広がりになる空間23を
形成して、弾塑性部材13a,13b,13c,13dが左右方向に撓
んだ場合に固定端部Fと上取付台11あるいは挟み部材21
との最外側の接触点が上取付台11の外側に移動し、固定
端部Fに連なる部分が滑らかに変形するようにしてい
る。下取付台12も上取付台11と全く同じ構造をしてお
り、ただし溝17,17を上取付台11の溝17,17に対して、90
度の位相でずらしている。
上記構成において、上取付台11をボルトにより建物に
固定し、下取付台12を土台に固定しているとする。地震
により土台が揺れると、建物に対する土台の変位、つま
り下取付台12に対する上取付台11の変位は弾塑性部材13
a,13b,13c,13dの弾塑性変形により許容され、また建物
の振動エネルギーは弾塑性部材13a,13b,13c,13dの塑性
変形により吸収される。
このとき弾塑性部材13a,13b,13c,13dの挟み部材21と
上または下取付台11,12の溝17の側壁によって挟まれて
固定されている固定端部Fには大きな歪と応力がかか
る。しかし、この固定端部Fは溶接によって固定されて
いる最先端部Tから離れているため、溶接による熱影響
が少なく、強度が低下していない。そのため、この固定
端部Fは大きな応力,歪に耐えることができる。また、
この固定端部Fの奥側の溶接固定部19により固定される
最先端部Tには大きな曲げ力が働かないため、最先端部
Tは溶接による熱影響により強度が低下していても破断
するようなことはない。
このように弾塑性部材13a,13b,13c,13dの固定端部F
と溶接固定される最先端部Tとを離間させることによっ
て、固定端部Fは大きな耐力を有することになり、弾塑
性部材13a,13b,13c,13dのエネルギー吸収能が大幅に増
加する。またこの弾塑性部材13a,13b,13c,13dの固定端
部Fを挟み溝17の側壁および挟み部材21の側壁の外側は
弾塑性部材に対して末広がりに広がっているため、弾塑
性部材13a,13b,13c,13dの固定端部Fに連なる部分の撓
みによる曲率はゆるやかになり、そのため、弾塑性部材
13a,13b,13c,13dが固定端部Fに連なる箇所で破断する
ようなことはない。
上記実施例に対して従来例と同様に±250mmの変位を
させて繰り返し試験を行なった。この結果、第5図に示
すように、破断まで60波程度の繰り返しに耐えられるこ
とが分かった。つまり、本実施例のものは第6,7,8図に
示す従来のものに比べて6倍の耐力を有することが分か
った。この免震建物用ダンパー装置は大幅にエネルギー
吸収能が増大している。
上記実施例では挟み部の一部を構成する挟み部材21は
上取付台11に溶接部22により固定しているが、この挟み
部材21は溶接に限らずボルト締めなどにより固定いても
よい。この挟み部は弾塑性部材の端部をクランプして固
定する構造であれば、どのようなものであってもよい。
上記実施例では、先端部を溶接により固定したがボルト
によって固定してもよい。
〈発明の効果〉 以上より明らかなように、この発明の免震建物用ダン
パー装置は、弾塑性部材の固定端部は挟み部により挟み
付けて固定し、最先端部を固定部により固定し、強度が
弱くなる最先端部と大きな応力および歪を受ける固定端
部とを離間させているので、固定端部は強度が低下する
ことがなく、大きな耐力を有し、したがって大きなエネ
ルギー吸収能を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の免震建物用ダンパー装置の一実施例
の平面図、第2図は上記実施例の正面図、第3図は第1
図のIII−III線断面図、第4図は第1図のIV−IV線断面
図、第5図は上記実施例の変位一荷重特性図、第6図は
従来例の平面図、第7図は従来例の正面図、第8図は従
来例の変位一荷重特性図である。 11…上取付台、12…下取付台、13a,13b,13c,13d…弾塑
性部材、19…溶接部、21…挟み部材、T…最先端部、F
…固定端部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも螺旋の一部を形成するように湾
    曲された棒体からなる弾塑性部材と、 上記弾塑性部材の上方の最先端部を固定する固定部と、
    上記弾塑性部材の上記最先端部に連らなる固定端部を挟
    み付ける挟み部とを有する上取付台と、 上記弾塑性部材の下方の最先端部を固定する固定部と、
    上記弾塑性部材の上記最先端部に連らなる固定端部を挟
    み付ける挟み部とを有する下取付台とを備えたことを特
    徴とする免震建物用ダンパー装置。
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CH685781A5 (it) * 1994-02-22 1995-09-29 Fausto Intilla Struttura portante antisismica per costruzioni sopraelevate.
JP2628572B2 (ja) * 1994-06-01 1997-07-09 正一 丹羽 出隅用コーナー部材及び該施工方法

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