JPS6128645A - ブレ−ス連結金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はブレースと連結され、動的に有利なブレース
架構を構成するためのブレース連結金具に関し、特に高
層建築物税は過大な変形特性を許容しない２Ｆ　、３Ｆ
程度の低層鉄骨造に有利なブレース架構を提供するため
のブレース連結金具に関する。

〔従来技術の問題点〕

一般に、鉄骨構造の建物には、風や地震等の水平力に抵
抗し、建物の変形を防ぐため耐震要素として建物の軸組
内にブレースが対角線状に取付けられているが、そめ多
くは、丸鋼や帯鋼より形成され、両端部はガセットプレ
ートや連結金具を介在して柱や梁に連結されている。

また、この種のブレースの多くは形状上（一般に細長比
が大きい。）引張りのみに抵抗するものとして取付けら
−れている。

ところで、鉄骨構造の建物は、ＲＣ構造物に比べ、はる
かに変形しやすく、この特性は大地震や台風等の過大水
平力を安全にかわすために極めて有効であることが広く
知られている。

ところが、前述したようなブレース架構では弾性剛性が
過大で、架構全体に過大な剛性を与えることになシ、こ
の種のブレースが鋼材の弾性限度内でしか変形（主に伸
び）できないため、建物にとって動的に不利であシ建物
の過大変形は防止できるものの、変形によって過大水平
力をかわすという鉄骨構造物の特性を充分に発揮できな
いばかシでなく、ブレース連結部が切れ、建物全体の急
激な破壊を招く恐れさえある。

才たガセットプレートによると、ガセットプレートの側
面部にブレースの端部を溶接等で連結するので双方の材
軸にずれができ、その結果として連結部に軸力による曲
げ力、が起きるため構造上不利であった。また、ガセッ
トプレートとブレース間の連結は溶接によるのが一般的
であるので、ブレースとして構造耐力上有利な高張力鋼
を使用できないという欠点があった。しかも、高張力鋼
は変形特性上は不利である。

さらに、従来のこの種のブレース連結金具の多くは鋳造
によって形成されているので製作が面倒な上、大きさの
割に重くなり易いという欠点もあった。

〔発明の目的〕

この発明は前記従来の問題点を一解消するために提案さ
れたもので、建物に作用する大地震等の過大水平力をう
まくかわし、動的に有利であり、建物の急激な破壊を防
止でき、かつブレース連結部のスムーズな軸力の伝達が
期待でき、しかも軽くて製作容易なブレース架構を可能
としたブレース連結金具を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

この発明のブレース連結金具１は長手方向先端のブレー
ス取付部より後端の連結部に向けて一対の側板２，２を
対設し、該側板２，２にはその幅方向を軸としてブレー
スに先行して降伏し塑性変形を許容する一または二以上
の折曲部１２ａ、１．２ｂを形成してなる。折曲部１２
ａ、１２ｂは例えば小地震等では弾性的に変形し、弾性
剛性内であるが大地震等所定以上の力が作用した場合に
はブレースに先立って曲げ降伏し、真直材２／　、　２
Ｆとなシ、このように塑性変形といった形で伸びること
によりエネルギーを吸収して建物の急激な破壊を防止す
る。

〔実施例〕

以下、この発明を図示した一実施例（第１図および第２
図参照）によって説明すると、ブレース連結金具１は、
一般構造用圧延徘参木与鋼板から曲げ加工、プレス加工
等により一体に形成され、長手方向先端のブレース取付
部を構成する垂直板３より後端に向けて一対の側板２゜
２を所定間隔で対設しである。

垂直板３のほぼ中央部（ブレース連結金具１のほぼ材軸
線上）には孔４が形成され、この孔４に丸鋼から力るブ
レース５の端部が挿通可能とされている。

また、垂直板３の内側には連結ナツト６が点溶接され、
この連結ナツト６のねじ孔がブレース連結用のねじ孔７
とされている。なおナツト６は予め点溶接しておくこと
により部品数が少なくなシ、現場での作業が簡略化され
るが、固定せずに現場で直接ブレース５の端部を螺合す
るようにしても良い。

そしてとのねじ孔７に垂直板３の孔４よりブレース５端
部の雄ねじ部５ａを螺入することにより、ブレース連結
金具１とブレース５間が双方のほぼ材軸線上で連結され
ている。

側板２，２の中間部より他端部側に若干寄つた位置には
、側板２の幅方向を軸とする折曲部］、２ａ、１２ａが
形成されている。その結果として、側板２，２は折曲部
１２ａ、１２ａを軸に他端部側が内側に斜めに折シ込ま
れている。

さらに、側板２，２の折曲部１２ａ、１２ａより他端部
側に所定間隔離れた位置には側板２，２の幅方向を軸と
する折曲部１２ｂ、１２ｂが形成されている。その結果
として、側板２，２は折曲部１２ｂ、１２ｂより他端部
にかけて二重に重ね合わされている。

側板２，２の他端部たる重ね合せ部８，８には連結孔９
が形成されている。そして、この重ね合せ部８，８をオ
フ図および第８図に示すように柱・梁接合部若しくは柱
脚部に突設したブラケット１０に添わせるとともに重ね
合せ部８゜８およびブラケット１０の連結孔９間に連結
ボルト１１を挿着することによりブレース連結金具１と
柱１３もしくは梁１４間が双方のほぼ材軸線上で連結さ
れている。

このような構成において、ブレース５に軸力が作用した
場合、通常の状態あるいは中小の地震では変形量も少な
ぐ、ブレース連結金具１は折曲部１２ａ、１２ｂ部分を
中心に弾性剛性内で変形することにより、建物の過大後
、形を防止し、大地震等により過大な力が作用した場合
には折曲部１２ａ、１２ｂがブレースに先行して曲げ降
伏し、塑性変形する。そして折れ曲がり部に塑性ヒンジ
が形成されることを期待でき、従って耐力の急激な低下
を緩和できる。！、た、折曲部１２ａ。

１２　ｂが塑性変形後、真直材２７　、２／と取扱うこ
とになるため、耐震架構における許容相対水平変位量の
増大が期待できる。そして充分な粘シが期待できる。

なお、連結金物内での変形性能であるので、ブレース架
構に対し、相対的に大きな変形とならない。即ち、２Ｆ
、３Ｆ程度の低層鉄骨造に有利な架構となる。

一方、ブレース連結金具１とブラケット１０間の連結に
際し、ブラケット１０をブレース連結金具１０重ね合せ
部８，８間に連結すれば、ブラケット１０の材軸とブレ
ース連結金具１の材軸とを完全に一致させることができ
、ブレース連結金具１とブラケット１０間の応力の伝達
もきわめてスムーズに行なわせることができ、構造的に
有利である（第６図および第４図参照）。

第５図および第６図は、この発明の他の実施例を示した
もので、側板２，２の一端を垂直板３の代わシに筒体１
５とするとともに、筒体１５の内側に雌ねじ部を形成す
ることによりブレース連結用のねじ孔７としたものであ
る。製造は例えば小径の鋼管パイプにスリットを入れ、
その部分を側板２，２として加工し、開口端に雌ねじを
切ってねじ孔７とし、他端に連結孔９を穿設すれば良い
。

〔発明の効果〕

■　この発明のブレース連結金具は、大地震に対しても
折曲部の塑性変形によりエネルギーを吸収し、建物の急
激な破壊が防止できる。

■　柱もしくは梁とブレース間の連結に際し、双方のほ
ぼ材軸線上における連結が可能であるので、ブレース連
結部におけるスムーズな軸力の伝達が図れるので、はぼ
理想的な構造設計が可能である。

■　形状的に一枚のプレートよ、！７製作することがで
きるので、きわめて簡単かつ安価に製作することができ
、しかも取付後の見栄えも良い。

■　さらに溶接を必要としないので高張力鋼が使用でき
、大幅な軽量化が図れる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示したもので、第１図、第５
図および第５図はブレース連結金具の正面図、第２図、
第４図および第６図はその平面図、オフ図および第８図
は取付状態を示す斜視図である。 １・・・・・・ブレース連結金具、２・・・・・・側板
、３・・・垂直板、４・・・・・孔、５・・・・・・ブ
レース、６・・・・・・ナツト、７・・・・・・ねじ孔
、８・・・・・・重ね合せ部、９・・・連結孔、ｌＯ・
・・・・・ブラケット、１１・・・・・・連結ボルト、
１２ａ、１２ｂ・・・・・・折曲部、１３・・・・・・
柱、１４・・・・・・梁、１５・・・・・筒体。 第１図　　　　１ 第５図 ｂ 第６図 第７図 第８図 く

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）長手方向先端のブレース取付部より後端の連結部
   に向けて一対の側板を対設し、該側板にはブレースに先
   行して降伏し、その幅方向を軸とする塑性変形を許容す
   る一または二以上の折曲部を形成してあることを特徴と
   するブレース連結金具。