JPH081231B2 - 多段形弾塑性ダンパ - Google Patents

多段形弾塑性ダンパ

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JPH081231B2
JPH081231B2 JP28003392A JP28003392A JPH081231B2 JP H081231 B2 JPH081231 B2 JP H081231B2 JP 28003392 A JP28003392 A JP 28003392A JP 28003392 A JP28003392 A JP 28003392A JP H081231 B2 JPH081231 B2 JP H081231B2
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plastic damper
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は外力の大きさに応じて
段階的に塑性化し、広範囲の入力荷重に対してエネルギ
を吸収する、多段形弾塑性ダンパに関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】広範囲の
入力荷重に対してエネルギ吸収能力を発揮させることを
目的とするダンパはオイルダンパや摩擦ダンパが一般的
で、構造上は比較的広範囲に抵抗力を設定可能な利点を
持っているが、共に複雑な構造を持ち、前者はオイルの
メインテナンスを必要とし、後者は摩擦力の調整が難し
いためいずれも使用には煩雑な検討事項が伴う。
【0003】鋼材の塑性化によりエネルギを吸収する弾
塑性ダンパは構造が簡素で、メインテナンスも不要であ
るが、単一の鋼材からなるダンパの降伏耐力は形状や寸
法によって一定であるためその耐力に対応した大きさ以
上の荷重が作用した場合にのみ降伏し、それ以下では降
伏せず、逆に過大な荷重作用時には破断に至る恐れがあ
る。一定の材料強度を持つ単一の鋼材に小荷重から大荷
重までエネルギ吸収能力を発揮させることは塑性化する
部分を複数箇所形成し、それぞれの形状等を変化させる
ことにより可能であるが、全体の形状が複雑化せざるを
得ないため設計が難しく、各塑性化部分を独立して降伏
させることも難しいため実質的には不可能に近い。
【0004】この発明は弾塑性ダンパの能力の限界に着
目してなされたもので、広範囲の荷重に対して機能する
弾塑性ダンパを新たに提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では降伏耐力の異
なる複数個の塑性ダンパと弾性体を組み合わせ、弾性体
を高強度の塑性ダンパと取付プレートとの接続部分に設
置し、低強度の塑性ダンパが降伏する荷重に対しては弾
性体に変形を生じさせることにより高強度の塑性ダンパ
に変形を生じさせずに低強度の塑性ダンパのみを塑性化
させ、弾性体の弾性域を越える荷重に対してのみ高強度
の塑性ダンパを塑性化させることにより各降伏耐力の異
なる塑性ダンパを段階的に降伏させ、弾塑性ダンパに広
範囲の荷重に対してエネルギ吸収能力を発揮させる。
【0006】弾塑性ダンパは互いに切り離され、対向す
る方向,もしくはそれに直交する方向に相対変位を生ず
る各構造部材に固定される取付プレートと、両取付プレ
ート間に跨設され、降伏耐力の異なる複数個の塑性ダン
パとから構成され、塑性ダンパは構造部材間の相対変位
方向によって軸方向力,またはそれに直交する方向の力
を負担し、曲げモーメント,もしくは引張力により降伏
する。塑性ダンパは構造部材がその対向する方向に相対
変位を生ずる場合には構造部材間の相対変位時に軸方向
力を受けて曲げモーメントを負担し、あるいは引張力を
負担する。構造部材が対向する方向に直交する方向に相
対変位を生ずる場合は構造部材間の相対変位時に曲げモ
ーメントを負担して曲げ降伏する。
【0007】塑性ダンパは各取付プレートに接続する両
端の接続部と、両接続部間で曲げモーメントや引張力を
負担して降伏する降伏部からなり、取付プレートの対向
する方向の外力によって曲げモーメントを負担する場合
は両接続部が外力の作用方向に平行で、且つ互いに軸線
が異なり、降伏部が接続部に交差する方向を向く。取付
プレートの対向する方向の外力によって引張降伏する塑
性ダンパと、取付プレートの対向する方向に直交する方
向の外力によって曲げ降伏する塑性ダンパの両接続部は
同一軸線上に位置する。
【0008】いずれの場合も降伏耐力が最も小さい塑性
ダンパ以外の塑性ダンパが接続する少なくとも一方の接
続部と取付プレートとの接続部分に圧縮力で弾性変形す
る弾性体が設置される。弾性体は両構造部材の相対変位
に伴う外力の作用によって取付プレートの、圧縮力を受
ける側に設置され、塑性ダンパが軸方向力で曲げ降伏す
る場合には取付プレートの両面に、塑性ダンパが引張降
伏する場合には取付プレートの構造部材側の面に、軸方
向に直交する外力で曲げ降伏する場合は接続部と取付プ
レートとの間,もしくは取付プレートと構造部材との間
にそれぞれ設置される。
【0009】弾性体は低強度の塑性ダンパが降伏し、そ
れより耐力の大きい塑性ダンパが降伏するまでの荷重の
範囲で弾性変形することにより高強度の塑性ダンパに変
形を生じさせることなくまず低強度の塑性ダンパのみを
塑性化させ、それを超える荷重に対してのみ高強度の塑
性ダンパに降伏荷重を加え、これを塑性化させる。高強
度の塑性ダンパの降伏の時期が弾性体によって調整され
ることにより弾塑性ダンパは降伏耐力の小さい塑性ダン
パから順次塑性化し、段階的にエネルギを吸収する。
【0010】
【実施例】以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0011】本発明の弾塑性ダンパ1は互いに切り離さ
れた各構造部材7,7に固定される取付プレート2,2
と、両取付プレート2,2間に跨設され、降伏耐力の異
なる複数個の塑性ダンパ3,3と、降伏耐力が最も小さ
い塑性ダンパ3以外の塑性ダンパ3と取付プレート2と
の接続部分に設置され、圧縮力で弾性変形する弾性体4
とから構成され、入力荷重の大きさに応じ、降伏耐力の
小さい塑性ダンパ3から段階的に降伏耐力の大きい塑性
ダンパ3が塑性化し、広範囲の荷重に対してエネルギを
吸収するものである。
【0012】まず請求項1記載の発明を説明する。
【0013】この発明の弾塑性ダンパ1は塑性ダンパ3
が図1に示すように構造部材7,7間の対向する方向の
相対変位時に軸方向力によって曲げモーメントを負担
し、曲げ降伏することによりエネルギを吸収するもので
ある。
【0014】塑性ダンパ3は各取付プレート2,2に接
続する両端の接続部31,31と、両接続部31,31間の、曲
げ降伏する降伏部32からなり、降伏部32が構造部材7,
7の対向する方向の相対変位による軸方向力によって曲
げ降伏することから、両接続部31,31の軸が構造部材
7,7の相対変位方向に平行で、且つ互いに異なった軸
線上に位置し、降伏部32の軸が接続部31の軸に交差する
方向を向き、全体的にはZ字状に屈曲した形状をする。
【0015】塑性ダンパ3は取付プレート2には例えば
図示するように接続部31に連続して取付プレート2に平
行に張り出し、取付プレート2の取付面に重なるフラン
ジ33を貫通するボルト5にナット6が緊結されることに
より接続される。塑性ダンパ3はまた、接続部31がボル
ト状に形成され、これが直接取付プレート2を貫通し、
取付プレート2の両側からナット6が締め付けられるこ
とによっても取付プレート2に接続される。取付プレー
ト2はそのボルト孔21を貫通するボルトによって構造部
材7に固定される。
【0016】塑性ダンパ3の降伏部32は図1に矢印で示
す取付プレート2,2の対向する方向の正負の荷重作用
時に両接続部31,31間に生ずる曲げモーメントによって
降伏し、エネルギを吸収する。
【0017】図示する実施例では弾塑性ダンパ1の中心
側に低強度の塑性ダンパ3を、その外側に高強度の塑性
ダンパ3を配置し、取付プレート2,2間に降伏耐力の
異なる2種類、4本の塑性ダンパ3を設置した場合を示
しているが、取付プレート2,2間には降伏耐力の異な
る少なくとも2本の塑性ダンパ3が設置され、弾塑性ダ
ンパ1は耐力の異なる種類の数だけ段階的にエネルギを
吸収する。塑性ダンパ3の降伏耐力とエネルギ吸収能力
は両接続部31,31の軸間距離の他、降伏部32の板厚や幅
等によって決まることから、これらの要素を適当に設定
することにより各塑性ダンパ3の耐力が調整され、耐力
の異なる複数個の塑性ダンパ3が組み合わせられる。
【0018】図1に示すように最も耐力の小さい塑性ダ
ンパ3の両接続部31,31は取付プレート2,2に直接ボ
ルト5とナット6により接続されるが、それより耐力の
大きい塑性ダンパ3の少なくとも一方の接続部31側には
圧縮力で弾性変形する弾性体4が設置され、その変形可
能な量だけ塑性ダンパ3と取付プレート2とが相対変位
可能に接続される。弾性体4は塑性ダンパ3と取付プレ
ート2との相対変位によって圧縮力を受ける側に設置さ
れるが、この発明の弾塑性ダンパ1は1方向の正負のい
ずれの向きの力に対しても抵抗することから、取付プレ
ート2の両面側に設置され、各弾性体4,4は取付プレ
ート2と、ボルト5やナット6に挟み込まれる。
【0019】弾性体4は最も低強度の塑性ダンパ3が塑
性化するときに弾性変形し、それより耐力の大きい塑性
ダンパ3を、弾性体4が設置される側の取付プレート2
に対し、弾性体4の圧縮変形可能な変位量だけ相対変位
させることによりその変形可能な荷重の範囲内で高強度
の塑性ダンパ3の変形を防止し、低強度の塑性ダンパ3
に作用している荷重の、高強度の塑性ダンパ3への入力
を回避,あるいは低減する。両取付プレート2,2が互
いに接近する向きの力を受けたときには内側の弾性体4
が変形し、逆向きの力を受けたときには外側の弾性体4
が変形し、弾性体4は正負のいずれの向きの力に対して
も耐力の小さい塑性ダンパ3の変形量を吸収する。
【0020】弾性体4はその弾性変形を超える荷重の作
用時には塑性ダンパ3のフランジ33,またはナット6や
ボルト5の頭部と取付プレート2間に圧着されて剛体化
し、それ以上の荷重を高強度の塑性ダンパ3に加える。
高強度の塑性ダンパ3はこの、弾性体4が剛体化したと
きの荷重の作用時に降伏して塑性化する。耐力の異なる
複数個の塑性ダンパ3は入力荷重の大きさに応じて低強
度側から高強度側へ段階的に降伏することにより弾塑性
ダンパ1は広範囲の荷重に対してエネルギを吸収する。
【0021】図2は図1に示す弾塑性ダンパ1を中間で
互いに切り離された、構造部材7,7としてのブレース
間に接続した場合の使用例を示したものであるが、この
弾塑性ダンパ1は塑性ダンパ3の接続部31の軸方向の正
負の向きの荷重に対して機能することから、取付プレー
ト2,2が対向する方向に相対変位を生ずる構造部材
7,7間であれば設置対象は問われない。
【0022】次に請求項2記載の発明を説明する。
【0023】この発明の弾塑性ダンパ1は図3に示すよ
うに構造部材7,7間の相対変位時に軸方向力を受け、
矢印で示す引張方向の変位時にのみ塑性ダンパ3が引張
力を負担して引張降伏するものである。
【0024】塑性ダンパ3は同一軸線上で取付プレート
2,2に接続する接続部31,31と、両接続部31,31
の、引張降伏する降伏部32とから直線状の立面形状を
し、例えば接続部31にねじが切られ、接続部31が取付プ
レート2を貫通し、構造部材7側で接続部31にナット5
が緊結されることにより取付プレート2に接続される。
【0025】この弾塑性ダンパ1の塑性ダンパ3は引張
力によってのみ降伏することから、後述するように図3
に矢印で示す向きに相対変位を生ずる構造部材7,7間
に設置されるが、接続部31が貫通する取付プレート2の
挿通孔を接続部31の断面より大きくする等により、取付
プレート2,2が互いに接近する向きの相対移動を許容
する状態に塑性ダンパ3と取付プレート2,2を接続し
ておくことにより請求項1記載発明の弾塑性ダンパ1の
場合と同じく正負の向きに相対変位を生ずる構造部材
7,7間にも設置可能となる。
【0026】塑性ダンパ3は接続部31,31の軸方向の相
対変位時に降伏部32が引張力を負担し、引張降伏するこ
とによりエネルギを吸収する。
【0027】この発明では各塑性ダンパ3の降伏耐力や
エネルギ吸収能力は降伏部32の断面積等を変えることに
より調整される。
【0028】この発明でも最も耐力の小さい塑性ダンパ
3の両接続部31,31は取付プレート2,2に直接ナット
6により接続され、それより耐力の大きい塑性ダンパ3
の少なくとも一方の接続部31側に弾性体4が設置され
る。塑性ダンパ3は引張力に対して機能することから、
弾性体4は取付プレート2の外側である構造部材7側に
設置され、取付プレート2とナット6に挟み込まれる。
弾性体4は取付プレート2,2間の引張力の作用時に圧
縮力で弾性変形し、弾性変形を超える荷重の作用時に取
付プレート2とナット6間に圧着され、それ以上の荷重
を耐力の大きい塑性ダンパ3に加え、これを塑性化させ
る。
【0029】図4は本弾塑性ダンパ1を取付プレート
2,2間に引張方向にのみ変位を生ずる、構造部材7,
7としての柱脚と基礎間に設置し、塑性ダンパ3を柱脚
を基礎に固定するアンカーボルトとして利用した場合の
使用例を示したものである。この場合、一方の取付プレ
ート2が柱脚に固定され、他方の取付プレート2が基礎
に固定され、塑性ダンパ3は取付プレート2,2間距離
が拡大されるときに機能することから、柱脚の基礎から
の浮き上がり時にエネルギを吸収し、その振動を減衰さ
せる。
【0030】続いて請求項3記載の発明を説明する。
【0031】この発明の弾塑性ダンパ1は図5に示すよ
うに構造部材7,7間の対向する方向に直交する方向の
相対変位時に曲げモーメントを負担して曲げ降伏するも
のである。
【0032】塑性ダンパ3は同一軸線上で取付プレート
2,2に接続する接続部31,31と、両接続部31,31間の
降伏部32からなり、少なくとも一方の接続部31が取付プ
レート2にボルト5で固定される。他方の接続部31は図
示するように取付プレート2に対して回転可能に、もし
くは一方の接続部31と同じく固定される。
【0033】固定される接続部31は図示するように降伏
部32の端部にフランジ状に一体化し、取付プレート2に
ボルト5により接続される。回転可能に接続される接続
部31は球状に形成され、取付プレート2に一体化した把
持金物22に相対回転変形可能に把持される。一方の接続
部31が取付プレート2に対して回転可能に接続した実施
例の場合、塑性ダンパ3は片持ち梁式に、また両端共固
定される場合は固定梁式に変形し、それぞれ図5に矢印
で示す、軸方向に直交する方向の、取付プレート2,2
間の相対変位時に降伏部32の軸方向に沿って生ずる曲げ
モーメントを負担し、降伏部32が曲げ降伏することによ
りエネルギを吸収する。塑性ダンパ3は回転体形状をす
ることにより軸に直交する面内の任意の方向の荷重に対
して機能する。
【0034】この発明では各塑性ダンパ3の降伏耐力と
エネルギ吸収能力は降伏部32の高さや断面2次モーメン
ト等を変えることにより調整される。
【0035】ここでも最も耐力の小さい塑性ダンパ3の
両接続部31,31は取付プレート2,2に直接ボルト5に
より、または把持金物22を介して接続され、それより耐
力の大きい塑性ダンパ3の、固定される側の接続部31
弾性体4が設置される。弾性体4は圧縮力を負担する位
置に設置されることから、図示するように接続部31と取
付プレート2との間,もしくは取付プレート2と構造部
材7との間に挟み込まれ、紙面に垂直な方向を含め、降
伏部32の軸に垂直な面内のいずれの向きの外力に対して
も弾性域では塑性ダンパ3の軸を通る中心より塑性ダン
パ3の変形側が圧縮変形し、それを超える荷重に対して
のみ耐力の大きい塑性ダンパ3に荷重を加える。
【0036】この発明では塑性ダンパ3は軸に直交する
任意の面内の力に対して機能することから、弾塑性ダン
パ1はエキスパンションジョイントや固有振動数の異な
る、隣接する構造物間等を始め、対向する方向に直交す
る任意の向きに相対変位を生ずる構造部材7,7間に設
置される。
【0037】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、降伏耐力
の異なる複数個の塑性ダンパと圧縮力によって弾性変形
する弾性体を組み合わせ、弾性体を高強度の塑性ダンパ
と取付プレート間に設置し、低強度の塑性ダンパが降伏
する荷重に対しては弾性体に変形を生じさせることによ
り、高強度の塑性ダンパに変形を生じさせずに低強度の
塑性ダンパのみを塑性化させ、弾性体の弾性域を越える
荷重に対してのみ高強度の塑性ダンパを塑性化させるも
のであるため複数個の塑性ダンパを段階的に降伏させる
ことができ、弾塑性ダンパに広範囲の荷重に対してエネ
ルギ吸収能力を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載発明の弾塑性ダンパの製作例を示
した立面図である。
【図2】図1の弾塑性ダンパを互いに切り離されたブレ
ースの中間に設置した場合の使用例を示した立面図であ
る。
【図3】請求項2記載発明の弾塑性ダンパの製作例を示
した立面図である。
【図4】図3の弾塑性ダンパを柱脚に設置した場合の使
用例を示した立面図である。
【図5】請求項3記載発明の弾塑性ダンパの製作例を示
した立面図である。
【符号の説明】 1……弾塑性ダンパ、2……取付プレート、21……ボル
ト孔、22……把持金物、3……塑性ダンパ、31……接続
部、32……降伏部、33……フランジ、4……弾性体、5
……ボルト、6……ナット、7……構造部材。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−41776(JP,A) 特開 昭62−220734(JP,A) 特開 平4−119231(JP,A) 実開 平2−135730(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに切り離され、対向する方向に相対
    変位を生ずる各構造部材に固定される取付プレートと、
    両取付プレート間に跨設され、構造部材間の相対変位時
    に軸方向力を受けて曲げモーメントを負担する、降伏耐
    力の異なる複数個の塑性ダンパと、降伏耐力の大きい塑
    性ダンパと取付プレートとの接続部分に設置され、圧縮
    力で弾性変形する弾性体とから構成され、塑性ダンパは
    各取付プレートに接続する両端の接続部と、両接続部間
    の、曲げ降伏する降伏部からなり、両接続部は取付プレ
    ートの対向する方向に平行で、且つ互いに軸線が異な
    り、降伏部は接続部に交差する方向を向いており、弾性
    体は降伏耐力が最も小さい塑性ダンパ以外の塑性ダンパ
    が接続する少なくとも一方の取付プレートの両面に設置
    されていることを特徴とする多段形弾塑性ダンパ。
  2. 【請求項2】 互いに切り離され、対向する方向に相対
    変位を生ずる各構造部材に固定される取付プレートと、
    両取付プレート間に跨設され、構造部材間の相対変位時
    に軸方向力を受けて引張力を負担する、降伏耐力の異な
    る複数個の塑性ダンパと、降伏耐力の大きい塑性ダンパ
    と取付プレートとの接続部分に設置され、圧縮力で弾性
    変形する弾性体とから構成され、塑性ダンパは各取付プ
    レートに同一軸線上で接続する両端の接続部と、両接続
    部間の、引張降伏する降伏部からなり、弾性体は降伏耐
    力が最も小さい塑性ダンパ以外の塑性ダンパが接続する
    少なくとも一方の取付プレートの構造部材側の面に設置
    されていることを特徴とする多段形弾塑性ダンパ。
  3. 【請求項3】 互いに切り離され、対向する方向に直交
    する方向に相対変位を生ずる各構造部材に固定される取
    付プレートと、両取付プレート間に跨設され、構造部材
    間の相対変位時に曲げモーメントを負担する、降伏耐力
    の異なる複数個の塑性ダンパと、降伏耐力の大きい塑性
    ダンパと取付プレートとの接続部分に設置され、圧縮力
    で弾性変形する弾性体とから構成され、塑性ダンパは各
    取付プレートに同一軸線上で接続する接続部と、両接続
    部間の、曲げ降伏する降伏部からなり、弾性体は降伏耐
    力が最も小さい塑性ダンパ以外の塑性ダンパが接続する
    少なくとも一方の接続部と取付プレートとの間,もしく
    は取付プレートと構造部材との間に設置されていること
    を特徴とする多段形弾塑性ダンパ。
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