JP2000104787A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JP2000104787A
JP2000104787A JP11174863A JP17486399A JP2000104787A JP 2000104787 A JP2000104787 A JP 2000104787A JP 11174863 A JP11174863 A JP 11174863A JP 17486399 A JP17486399 A JP 17486399A JP 2000104787 A JP2000104787 A JP 2000104787A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部構造と下部構造の間に、彎曲状部材から
なる減衰機構とアイソレータを配置することにより、地
震のエネルギー吸収能を向上させ、安価で容易な製造、
施工が可能となる免震装置を提供する。 【解決手段】 本発明の免震装置は、上部構造2と下部
構造3のに間に、アイソレータ1と、減衰機構6を構成
する弾塑性材料からなる複数の彎曲状部材7の両端部
8,9を配置し、上部構造2と下部構造3に夫々固定す
る。彎曲状部材7は、複数個用いて円を描くように提灯
状に組み合わせたり、線対称のように2個の彎曲状部材
7を向き合わせた1組を複数組を用いて、アイソレータ
1の周りに配置する。これにより、彎曲状部材7が塑性
変形することによって、地震エネルギーを吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上部構造と下部
構造の間に配置し、地震時における上部構造の振動を減
衰させ、地震エネルギーを吸収させる塑性履歴型の免震
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築構造物とこの構造物を支
える基礎のような、上部構造と下部構造との間に設置す
る塑性履歴型の免震装置として、部材の形状を変えて種
々提案されている。
【0003】例えば、特公平2-62671号公報には、免震
装置を直棒型に成形し、各端部を上下部構造に固定した
装置が開示されている。また、特公平2-59262号公報に
は、免震装置を環状型に成形した装置について開示され
ている。
【0004】例えば、特開平2-194233号公報には、免震
装置を略U字状に形成し、ダンパーの両脇に振れ止め用
の板状の補助部材を突設した装置が開発されている。地
震時の構造物の揺れは、水平方向に 360度全方向に変形
するため、免震装置もそれに伴い 360度全方向に変形す
る。しかし、特開平2-194233号公報では、略U字状のダ
ンパーをキャタピラー状に一方向のみに変形させること
でエネルギー吸収を行い、その他の方向、例えばキャタ
ピラー状と直角方向の変形に対しては、両脇に突設した
振れ止めによって押さえてしまい、変形方向を一方向の
みに限定しており、他方向に対しては配慮がされていな
い。また、特開昭60-223576号公報においても、U字状
の免震装置との記載があるが、地震時の任意方向に水平
変形した場合の免震装置の性状に関する方向性について
の記載がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、以下の9点である。 (1)免震装置の形状が直棒型である場合、地震時の水
平変形によって、図1のように端部の固定が両端固定及
び、一端ピン他端固定の場合は、歪みが部材の端部に集
中する。よって、部材のある一部分に歪みが集中してし
まう場合は、水平変形が小さい時点から歪みが集中し累
積されるので、部材が降伏し塑性化するのが速く、部材
の履歴特性における弾性範囲が狭くなる。塑性化後も水
平変形の増加と共に歪みも集中して累積し増加するた
め、水平変形が小さいうちに破断してしまう。しかも、
予想していなかった大地震による大きな変形を受けた場
合は、部材が変形に追従できず、地震エネルギーを吸収
できずに破断してしまう。また、部材中の一部分に歪み
が集中し部材内の塑性化する範囲が狭くなると、地震の
エネルギーを吸収する部分も小さくなり、部材全体のエ
ネルギー吸収量が少なくなる。 (2)免震装置の形状が直棒型である場合、図2のよう
に地震時の水平変形によって端部間の距離が長くなり、
それに伴って部材も引張られ伸びる。よって、水平変形
量が大きくなるにつれ、部材の伸びによる歪み,引張応
力が増加すると共に、曲げ変形による曲げ応力,歪みも
加わるため、総合的に部材に生じる歪み,応力が増大し
てしまう。 (3)免震装置の形状が直棒型である場合、部材の履歴
特性における弾性範囲が狭いため、地震よりも発生頻度
が高い風による水平変形によって部材が降伏し、風の振
動によるエネルギーを吸収してしまうため、部材の目的
である地震のエネルギーを吸収できる量が減少してしま
う。また、風によるエネルギーも吸収してているため、
部材が持っている総吸収エネルギー量に達してしまう期
間が早く、部材を点検・交換する頻度が高くなり、維持
費が高くなる。 (4)免震装置の形状が直棒型である場合、地震時の水
平変形による部材の伸び,引張応力を補うためと、微小
変形から部材が降伏することを避けるために、免震装置
の端部を機械的に複雑な構造を取る。よって免震装置を
構成する部品が多くなり、製造の手間もかかり、結果と
して製造コストも高価になる。 (5)環状型の免震装置は、3次元的に複雑な形状であ
るため、成形するために熱間成形や熱間鍛造を行う等の
製造の手間がかかり、製造コストが高価になる。 (6)環状型の免震装置は、平面的に広がって配置する
ため、免震装置の占有面積が大きく場所を取る。 (7)アイソレータと免震装置を別々に並列配置したい
場合、免震装置及びアイソレータが占有する面積が大き
いので、構造物の平面計画上、配置が困難になる場合が
ある。 (8)アイソレータと免震装置を別々に並列配置したい
場合、免震装置とアイソレータの各々で、上下部構造に
取り付けるための取付部分や工事が必要となるため、施
工工事費が高価になってしまう。 (9)免震装置をU字状に形成した場合、地震時の任意
方向への水平変形に対して免震装置の変形方向を考慮し
なければ、各変形方向による免震装置の耐力、剛性等の
性状に対する方向性が生じてしまう。例えば、図20に
部材の方向性を考慮せず、部材断面を等断面とした場合
について示す。面内 0度方向における降伏せん断力と面
外 90 度方向における降伏せん断力とでは、面外 90 度
方向の方が面内 0度方向よりも 50%低くなり、地震時
の変形方向によって、免震装置の性状が変わってしまう
問題があった。本発明は、前記(1)〜(9)の問題点
を解決した免震装置を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
金属板と弾性体とを交互に積層してなるアイソレータ
と、弾塑性材料からなる複数の彎曲状部材の両端部とを
上部構造と下部構造に夫々固定してなる減衰機構を有す
る塑性履歴型のあ免震装置でり、彎曲状部材が以下の条
件を満たすことを特徴とする免震装置である。なお、彎
曲状部材の各部名称を図21に示す。 (1)彎曲状部材の端部幅W2は彎曲部先端幅W1に対
し、1.0<W2/W1<2.0になるように形成する。 (2)彎曲状部材の直線部長さL(接合部は除く)は、
10cm〜70cmの長さにする。 (3)彎曲状部材の彎曲部Rは板厚Tに対し、2.5<R/
Tになるように形成する。 本発明の第2の特徴は、前記第1の発明において、上部
構造と下部構造の間に配置されたアイソレータの外周部
に、弾塑性材料からなる複数の彎曲状部材の両端部を、
アイソレータと上部構造,下部構造に連結する連結板に
固定し、配設したことを特徴とする塑性履歴型の免震装
置である。
【0007】
【作用】本発明の作用は、以下の8点である。 (1)弾塑性材料を彎曲状の部材に成形することによっ
て、塑性変形時に歪みが最大になる点を水平変形量の変
化によって部材内で移動させ、部材の歪みを局部的に集
中させず分散する。これによって部材の塑性化範囲が材
軸方向の全域にわたるので、部材全体を効果的に使用し
て地震によるエネルギーを吸収させることができる。図
3の(a)に小地震時の彎曲状部材の歪み分布、(b)
に中地震での歪み分布、(c)に大地震での歪み分布を
示す。彎曲状部材の彎曲部の歪みを受ける部分が、中地
震では、地震力による変形δ1の1/2の分が部材7の
材軸方向へ移動する。大地震では、変形δ2の1/2の
分だけ歪みを受ける部分が移動する。このように、地震
時の水平変形量に応じて、歪みを受ける部分を部材全域
に移動させ、部材全体を塑性化させることで、部材が効
果的に地震エネルギーを吸収する。 (2)地震時の水平変形が生じた場合、図5のように部
材を彎曲に成形しているため、彎曲部が材軸方向に伸び
ることなく、直線状に変形することによって補うことが
できる。彎曲部が直線状に変形する部分が常に移動する
ことによって、部材に生じる歪みを彎曲部の曲率程度の
歪みに低減させる効果がある。 (3)彎曲状の部材を成形する弾塑性材料は、鋼材を使
用する例が多い。本発明においても、彎曲状部材を成形
する弾塑性材料を鋼材にした場合、彎曲状部材の形状は
環状型等のように3次元的に複雑ではないため、彎曲状
部材を熱間成形あるいは熱間鍛造する必要はなく、冷間
成形によって精度良く彎曲部を加工し、彎曲状部材を製
造することができる。これによって、彎曲状部材の製造
工程が容易になり、製造単価を安くすることができる。 (4)免震装置とアイソレータを一体にした場合、免震
装置とアイソレータの各々で占有していた面積を減少さ
せることができる。また、免震装置とアイソレータの各
々で必要であった上下部構造に取り付けるための取り付
け部分や工事が、一体にすることにより減少するため、
施工工事費を安くする事ができる。 (5)地震時には、彎曲状部材は任意方向に水平変形を
受ける。本発明においては、あらゆる水平方向の変形に
対しても、彎曲状部材の力学的性状が変化せず、方向性
をすくなくすることができる。図20,図21に示すよ
うに、彎曲部幅を一定(W1=W2)にした場合、面内
0度方向と面外 90 度方向の変形とでは、面外 90 度方
向の降伏せん断力が 50%も低下してしまう。これは、
変形方向が面内方向に一致しない(変形方向角度が 0
度を越える)と彎曲部先端および直線部が捩りによる変
形に変わり、面内 0度方向の曲げ剛性と釣り合いが取れ
ていないためである。よって、彎曲状部材の捩り剛性を
増加させるために、彎曲状部材の端部幅W2を彎曲部先
端幅W1よりも太くすることで、耐力・剛性の低下を防
ぎ、変形方向の方向性を少なくすることができる。図2
2に実験結果を示す。前述のW1:W2の比を1:1.35
にした場合、降伏せん断力は、面内 0度方向が3.0tonf
に対し面外 90 度方向は2.8tonfであり、7%しか低下し
ておらず、方向性による差があまり生じていない。同様
に、1次剛性も、2.0tonf/cm〜1.2tonf/cmの範囲にあ
り、ほぼ同等の性能となっている。このように、彎曲部
先端幅W1の端部幅W2に対する比を1より大きくする
ことで、方向性を生じさせないようにすることができ
る。この比を2よりも大きくした場合、彎曲状部材の先
端部は、相対的に部材が細くなっている分弱くなってい
るため歪みが集中し、地震時の面内方向の変形に対し
て、図23(a)のように変形せず、図23(b)のよ
うに先端部に歪みが集中し部材の変形が激しくなってし
まい、疲労特性に問題が生じる。また、彎曲状部材を成
形するときに、彎曲状部材の材料の歩留まりが悪くなり
経済性に劣る。 (6)彎曲状部材の端部幅W2と彎曲部先端幅W1の比
率を選択することにより、地震時に彎曲状部材が受ける
任意方向への水平変形に対し、歪みが彎曲状部材の常に
特定の部分に集中するのではなく、歪みを部材内で分散
させ、彎曲状部材全体を効果的に利用し地震のエネルギ
ーを吸収させることができる。図24に実験結果を示
す。加力方向によって破断位置が変化しており、面内 0
度方向においては、振幅によっても破断位置が変化して
いる。このことは、地震時の変形に対し、部材全体で効
果的にエネルギー吸収していることを示している。 (7)地震時の彎曲状部材の変形は、彎曲状部材の曲げ
変形と捩り変形によって追従するようにし、材軸方向へ
の過剰な引張応力がかからないようにするためには、彎
曲状部材の全長が地震時の変形量に対し十分な長さがな
ければならない。彎曲状部材の直線部の長さは、地震時
の変形に追従できるための彎曲状部材の長さを確保する
ために必要である。また、彎曲状部材の全体に歪みを分
散させてエネルギーを吸収する場合、直線部の長さは、
塑性変形させてエネルギーを吸収する長さである。地震
時の変形量によって彎曲状部材の直線部を最適な長さに
することで、無駄なく効果的にエネルギーを吸収させる
ことができる。昨今の免震装置における地震時の最大変
形(レベル2:建物の耐用年限中に一度遭遇するかもし
れない程度の地震動)の調査結果として、日本建築セン
ター発行のビルデイングレター1998年1月号から1
998年5月号まで掲載された、免震建築物の日本建築
センター評定完了分を、図25に示す。結果として、1
0〜50cm位までが多く、免震建築物の変形量は、年
々増加していることから、彎曲状部材の直線部長さを1
0cm〜70cmまで確保することで、十分に地震時の
変形に対応することができる。図26に、彎曲状部材の
直線部長さをL=150mm(CASE1)とL=300mm(CASE2)にし
た場合の疲労実験結果を示す。同一の振幅において、L
=150mm(CASE1)の方がL=300mm(CASE2)の破断回数が少
ない。これは、彎曲状部材の長さを長くすることで、変
形が大きくなっても追従できる長さに余裕があり、疲労
特性も向上することを示している。例えば、彎曲状部材
に要求される性能として、20回で破断する振幅が20cmで
良ければ、直線部長さL=150mm(CASE1)にする。20回で
破断する振幅が30cmまで必要であれば、直線部長さL=
300mm(CASE2)にする。このようにして、要求される性能
によって無駄なく効果的に彎曲状部材を成形することが
できる。 (8) 地震時の部材の変形による歪みは、板厚が厚い
ほど大きくなり、とくに面内 0度方向に関しては、彎曲
部が直線的に変形するので、彎曲部Rと板厚Tの比率つ
まり彎曲部の曲率が大きいと疲労特性が悪くなる。よっ
て彎曲部Rと板厚Tの比率を決めることで、彎曲状部材
の疲労特性の低下を防ぐことができる。例えば、0 度方
向の振幅±20cm繰り返し加力実験において、R/T=3.13の
ときの破断回数は 6回、R/T=4.14のときの破断回数は 1
8 回であった。R/Tが約1.0変わるだけで彎曲状部材の疲
労特性に大きく影響し、破断回数は3倍に増加する。ま
た、彎曲部Rと板厚Tの比率R/T=2.5よりも小さ
くなると、彎曲部の曲率は、1/4よりも大きくなり、
面内方向の変形では、彎曲部が直線状になって板厚方向
の表面の歪みが25%の歪みを受けることとなる。例え
ば、彎曲状部材が鋼材の場合は、彎曲状部材が地震時に
最大25%の歪みを受けた場合、図27に示す鋼材の疲
労特性から判断して、1回の地震で破断してしまう。よ
って、彎曲部Rと板厚Tの比率R/Tは2.5よりも大
きくする必要がある。
【0008】
【発明の実施の形態】[実施形態1]本発明の実施形態
を図6に示す。この実施形態は、アイソレータ1を介在
させた上部構造2と下部構造3の間に、減衰機構6を配
置したものである。減衰機構6は、弾塑性材料からなる
彎曲状部材7を図7に示すような複数個用いて円を描く
ように提灯状に組み合わせたり、図8に示すような線対
称のように2個の彎曲状部材を向き合わせた1組を複数
組を用いて配置したものである。彎曲状部材7は、図9
に示すように、例えば弾塑性材料で縦25mm×横50mmの長
方形断面を彎曲状に成形し、必要に応じて成形後に熱処
理を行い残留歪みを除去する。各々の彎曲状部材7の一
端の取り付け部8を上部構造2に、他端の取り付け部9
を下部構造3に固定する。また、本発明の減衰機構を実
際に構造物に取り付け使用する場合は、直接上部構造2
及び下部構造3に彎曲状部材の端部8及び9を取り付け
るのではなく、図10のように上部構造2及び下部構造
3に連結板10を取り付けておき、図11のように連結
板10に加工しておいた取り付け孔11に、彎曲状部材
7の端部8及び9に加工しておいた取り付け孔12とを
ボルト13にて固定する。このことによって、上部構造
2及び下部構造3に彎曲状部材9を取り付ける場合、ボ
ルト13を締め付ければ、容易に取り付ける事ができ
る。しかも、上部構造2及び下部構造3に連結するため
の装置が連結板10だけであり、端部を固定する装置が
最小ですみ、製造コストを下げることができる。また、
地震エネルギーを吸収し疲労損傷が激しい場合や、使用
中の事故による彎曲状部材7の破損によって彎曲状部材
7の取り替えが必要となった場合、取り替えたい彎曲状
部材7だけを単独に外す事ができ、しかも取り替え作業
もボルト13の取り外し及び締め付けによって可能とな
り、作業が容易で、取り替え工事費を安く抑える事がで
きる。
【0009】[実施形態2]本発明の実施形態を図12
に示す。この実施形態は、上部構造2と下部構造3の間
に間在したアイソレータ1の外周に、減衰機構6を構成
する彎曲状部材7を配置し、アイソレータ1と彎曲状部
材7を一体にして配置した免震装置である。図13に示
すように、アイソレータ1と上部構造2及び下部構造3
を連結するアイソレータの連結板14の外周に、弾塑性
材料を彎曲状に成形した彎曲状部材7を、2個以上の複
数個を用いて図14及び図15に示すような円を描くよ
うに提灯状に組み合わたり、図16及び図17に示すよ
うに2個の彎曲状部材7を線対称の向き合わせを1組と
して複数組を、アイソレータ1の外周に配置したりす
る。彎曲状部材の端部の連結板14への取り付けは、連
結板14に加工しておいた取り付け孔15に、当該彎曲
状部材7の端部8及び9に加工しておいた取り付け孔1
2をボルト13にて固定する。
【0010】このことによって、上部構造2と下部構造
3の間に広がる空間において、アイソレータ1及び減衰
機構6とを別々で並列に配置している場合は、各々でそ
の空間の面積を占有し免震装置が占める面積が大きくな
ってしまったが、アイソレータ1及び減衰機構6と一体
にすることによって、上部構造2と下部構造3の間に広
がる空間の占有面積を減少させる事ができる。また、ア
イソレータ1及び減衰機構6と一体にすることによっ
て、上部構造2及び下部構造3に取り付ける部分の個数
が減るため、取り付け部分の工事や取り付けるための装
置例えば連結板10が減少し、施工工事費を減少させる
事ができる。
【0011】さらに、図18及び図19に示すような建
築物の柱16の途中に空間を設け、アイソレータ1を挿
入し免震化する中間層免震において、そのアイソレータ
1の外周に彎曲状部材7を図14及び図15,図16及
び図17のように配置し、アイソレータ1と減衰機構6
を一体にして配置する。このことは、建築物の柱の本数
が決まっていて、アイソレータ1の取り付け個数及び場
所も必然的に決まっている限定された場合においても、
アイソレータ1及び減衰機構6を一体にして取り付ける
事ができる。また、中間層免震において柱16の外周よ
りも外側へ免震装置が出て配置してはならない場合で
も、図19のように彎曲状部材7を配置することによっ
て、限られた空間の中にアイソレータ1及び減衰機構6
を配置する事ができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の免震装置によれば、従来の免震
装置に比べると次のような利点を有している。 (1)本発明は、弾塑性材料からなる部材を彎曲状に成
形することによって、地震時の水平変形による彎曲状部
材の曲げ応力が最大になる点を、水平変形量の変化によ
って部材内で移動させることができる。また彎曲状部材
の断面形状及び部材形状を変化させることによって、地
震時の水平変形によって彎曲状部材に生じる応力,歪み
を部材内のある一部分に集中し累積しないようにするが
できる。これによって、部材の歪みを受ける部分を部材
全体に分散するすることができ、塑性化範囲を広げるこ
とによって、部材全体を効果的に使用して地震によるエ
ネルギーを吸収させることができる。 (2)地震時の水平変形によって生じる部材の端部間距
離の伸長は引張応力及び歪みを生じさせるが、彎曲部が
直線状に伸びる事によって低減することができる。ま
た、水平変形による部材の伸長,引張応力を部材の形状
自体で吸収しているため、端部を固定条件によって機械
的に複雑な構造にする必要がなく、装置の製造が容易に
なり、経済的な効果もある。 (3)彎曲状部材を成形する弾塑性材料を鋼材にした場
合、彎曲状の形状は3次元的に複雑ではないため、冷間
成形によって精度良く彎曲部を加工し、彎曲状部材を製
造することができる。これによって、彎曲状部材の製造
工程が容易になり、経済的な効果がある。 (4)免震装置とアイソレータを一体にすることによ
り、免震装置とアイソレータの占有面積を減少させる事
ができる。また、免震装置とアイソレータの各々で必要
であった上下部構造に取り付けるための取り付け部分や
工事が減るため、施工工事費を減少させ経済的な効果も
ある。 (5)本発明は、彎曲状部材の先端幅の端部幅に対する
比が1より大きく2より小さい範囲にあり、彎曲状部材
の直線部長さが10cm〜70cmであり、彎曲状部材
の彎曲部長さの当該部材の板厚に対する比が2.5より
大きい彎曲状部材を成形することで、これまで知られて
いる彎曲状部材が地震時に任意方向への水平変形した場
合の性状における方向性の差を改善し、どの方向に対し
ても安定した復元力特性を得ることができる。また、彎
曲状部材全体を効果的に塑性変形させて、設計要求に対
して無駄なく効率に彎曲状部材を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】減衰機構を構成する部材が直棒型の場合に、地
震時の水平変形によって部材に生じる曲げモーメント図
及び変形図である。
【図2】減衰機構を構成する部材が直棒型の場合に、地
震時の水平変形によって部材に生じる部材長手方向の伸
び変形図である。
【図3】減衰機構を構成する部材が彎曲状の場合に、地
震時の水平変形によって部材に生じる曲げモーメント図
の一例である。
【図4】減衰機構を構成する彎曲状部材形状の一例の図
である。
【図5】減衰機構を構成する部材が彎曲状の場合に、地
震時の水平変形によって部材に生じる部材長手方向の伸
び変形図である。
【図6】上部構造と下部構造の間に配置した減衰機構と
アイソレータを示す図である。
【図7】減衰機構を構成する彎曲状部材を組み合わせ図
である。
【図8】減衰機構を構成する彎曲状部材を組み合わせ図
である。
【図9】彎曲状部材を示す図である。
【図10】上部構造及び下部構造と彎曲状部材とを連結
する連結板の取り付け図である。
【図11】彎曲状部材と連結板との取り付け図である。
【図12】アイソレータの外周に配置した減衰機構の彎
曲状部材を示す図である。
【図13】アイソレータの上部構造及び下部構造との連
結板と彎曲状部材の取り付け図である。
【図14】アイソレータの連結板に取り付けた彎曲状部
材を示す図である。
【図15】アイソレータの連結板に配置した彎曲状部材
の組み合わせ図である。
【図16】アイソレータの連結板に配置した彎曲状部材
の組み合わせ図である。
【図17】アイソレータの連結板に配置した彎曲状部材
の組み合わせ図である。
【図18】中間層免震において柱の途中に一体に配置し
たアイソレータと減衰機構の図である
【図19】中間層免震において柱の途中に一体に配置し
アイソレータと減衰機構の図である。
【図20】彎曲状部材の図および、これの変形時の復元
特性を示す図である。
【図21】彎曲状部材を側面図と平面図で示し、各部に
名称を付して示す図である。
【図22】本発明に係る彎曲状部材を用いた復元特性、
加力方向と降伏せん断力および剛性に関する実験結果を
示す図である。
【図23】疲労特性に影響する彎曲状部材の変形の諸状
態を示す説明図である。
【図24】本発明の彎曲状部材における加力方向および
振幅と破断位置との関係の実験結果を示す図である。
【図25】免震建築物の地震時の最大相対変形の調査結
果を示す図である。
【図26】彎曲状部材の直線変形と疲労特性との関係の
実験結果を示す図である。
【図27】図26の疲労実験結果における歪み振動と破
断回数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 アイソレータ 2 上部構造 3 下部構造 4 金属板 5 弾性板 6 減衰機構 7 減衰機構を構成する彎曲状部材 8 彎曲状部材の一端の取り付け部 9 彎曲状部材の他端の取り付け部 10 上下部構造との連結板 11 連結板と彎曲状部材端部を連結する連結板の取り
付け孔 12 連結板と彎曲状部材端部を連結する彎曲状部材の
取り付け孔 13 連結板と彎曲状部材を連結するボルト 14 アイソレータの上下部構造との連結板 15 アイソレータの上下部構造との連結板と彎曲状部
材端部を連結する取り付け孔 16 建築物の柱

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板と弾性体とを交互に積層してなる
    アイソレータと、弾塑性材料からなる複数の彎曲状部材
    の両端部とを上部構造と下部構造に夫々固定してなる減
    衰機構を有する塑性履歴型の免震装置において、彎曲状
    部材の先端幅の端部幅に対する比が1より大きく2より
    小さい範囲にあり、彎曲状部材の直線部長さが、10c
    m〜70cmであり、彎曲状部材の彎曲部長さの当該部
    材の板厚に対する比が2.5より大きい彎曲状部材を有
    することを特徴とする塑性履歴型の免震装置。
  2. 【請求項2】 上部構造と下部構造の間に配置されたア
    イソレータの外周部に、弾塑性材料からなる複数の彎曲
    状部材の両端部を、アイソレータと上部構造,下部構造
    に連結する連結板に固定し配設したことを特徴とする請
    求項1記載の塑性履歴型の免震装置。
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